JP3742682B2 - 車輌用収納装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車などに装着される収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、収納装置の一例として実開平6−69002号公報に記載の小物収納装置がある。
このような小物収納装置はセンターコンソールに取り付けられ、使用時に蓋体を開いて小物や清涼飲料缶などを置くようにする。蓋体は運転者の着座方向側に対して(公報図2の左側)大きく開口するように回動支軸を右側に偏位させて取り付けられるとともに、蓋体の回動支軸をボックスの側壁に貫通させて取り付けるように構成している。すなわち、蓋体はボックスに取り付けられるとともに、その回動支軸への蓋体の取り付けはビスなどの締結部材を用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ボックスはセンターコンソールに取り付けられる別体のボックスであれば部品点数が多く、センターコンソールにボックス形状を一体に形成するものに対してコストが増加し、センターコンソール自体の構造強度を得るために、全体として十分な補強連結部を要するため、そのような部位に別体のボックスを取り付けるために重量の増加が避けられない。そこで、センターコンソールの美観を向上するための枠体に蓋体を取り付けると、ボックス部をセンターコンソールに一体に形成できるので、部品点数および組立コストを削減し、軽量化が可能であるものの、枠体には蓋体の回動を支えるための支持構造が必要になって全体としての軽量化とコスト削減効果に乏しい。さらに、支持構造は限られた幅の枠体に形成されるため、蓋体を支持構造に組み付ける際にビスなどを使用すると、締結作業による加圧で支持構造部位が変形し一対の支持構造体間の離間距離が変化して蓋体の回動動作が円滑に行えなかったり、破損するなどの問題を生ずる場合がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の如く、収納凹部を有する本体と、この収納凹部の周縁部を覆い収納凹部相当位置を開口した枠体を有し、この枠体と一体に形成し、この枠体の周縁部下方に向けて起立した蓋体支持片に蓋体を開閉自在に支持し、この枠体の蓋体支持片の先端側を本体に係合保持している。
請求項2記載の如く、蓋体支持片は先端にわたりテーパーを有する挿通片であって、本体に設けた通孔に挿通されている。
請求項3記載の如く、蓋体のアームと蓋体支持片には通孔を形成してピンを挿通し、蓋体を回動可能に蓋体支持片に係合する如くなっている。
請求項4記載の如く、蓋体のアームの通孔と蓋体支持片の通孔の一方には挿通ピンの係合突起部を係合ロックするための係止溝を形成してある。
請求項5記載の如く、蓋体のアームの通孔と蓋体支持片の通孔の一方には挿通ピンの係合突起部を係合ロックするための係止溝に案内する傾斜部を形成している。
請求項6記載の如く、蓋体を開方向に付勢する弾性付勢手段を蓋体のアームと蓋体支持片との間に配設してある。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は自動車の前席の間に取り付けられ、コンソールボックス2、変速セレクタ3、小物入れ10などが配設されたセンターコンソール1である。小物入れ10と変速セレクタ3は適宜間隔をもって配置され、枠体5が嵌め込まれ、周囲と調和的にかつ美的に優れた構成としてある。小物入れ10の蓋体11を開いた状態を図2に、小物入れ10の分解斜視図を図3に示した。枠体5には2つの開口51,52が設けられ、一方の開口52は周縁部の左右下面に下方に向けて起立された蓋体支持片53,53を有する。蓋体支持片53を図4に示すように先端にわたりテーパーを有する挿通片としたが、例えば、先端部に矩形通孔6cに係合する係合爪を形成して、相互に係合することもできる。そして、そのような構成によれば、枠体5の開口52の近傍にある係止爪55を廃止できるとともに、蓋体11の回動動作をより円滑にできる。開口52の(車輌進行方向)前側には保持部54が開口52の内側に膨出され、矩形の通孔54aが穿設されている。この通孔54aにはプッシュキャッチ41が挿入され、この(プッシュキャッチ41の)本体に一体的に起立された係止爪によって通孔54aにスナップオンする。蓋体支持片53には通孔53aが穿設されている。枠体5には所定の間隔で複数の係止爪55が一体に下方に起立されている。
【0006】
蓋体11は平板部11aと、平板部から下方に起立された一対のアーム12を有し、通孔12aは略円孔をなすとともに挿通部12dが直径方向に矩形に切り欠かれている。さらに下方にプッシュキャッチ41と係合して蓋体11を閉状態に保持するフック13が立設されている。
【0007】
蓋体11を枠体5に組み合わせるには図5に示すように、通孔12a,53aを一致させ、スプリング14を挿通したピン15を挿通させた後回転させ、通孔53aの挿通部53bと通孔12aの挿通部12dを通過した突起15aは傾斜部12cを矢印A方向に引き寄せながら回転し、係止溝12bに停止する。すなわち、突起15aおよびピン15は反矢印A方向に引っ張られながら矢印B方向に回転し、係止溝12bで傾斜部12cの頂上を越えて嵌まり込み、容易には反矢印B方向に緩むことはない。
【0008】
センターコンソール1の本体6はATインジケータ3aを取り付けるとともに、一体に形成されたボックス部21が一体に形成されている。ボックス部21は前壁21aと両側壁21b,21b、後壁21cとから画成され、側壁21b,21bは本体6の側壁6aに連続的に形成され、卓越した強度を得ている。また側壁6a,21bとの間の平板部6bには矩形通孔6cが穿設されている。蓋体11を前記手順で組み付けた枠体5を本体6に組み合わせる。本体6の係合通孔6dに係止爪55を係合させる。このとき、支持片53の先端部が矩形通孔6cに挿通される。このようにして組み立てられたセンターコンソール1の図1におけるC部断面図を図4に示した。
【0009】
次に作用について説明する。ピン15を組み付ける場合においてピン15は容易に突起15aを傾斜部12cの導入部に当接させる。そして矢印B方向に回転させると突起15aがアーム12を矢印A方向に引き寄せながら回転する。すなわち、ビスなどの固着手段と異なり、反矢印A方向に回転工具を押しつけ螺合するよりも遥かに少ない反矢印A方向の押圧力で組み付けることができる。しかも樹脂の弾性を利用しており、係止溝12bに突起15aが一旦入り込むと係脱方向に容易に動かすことができないから、蓋体11の回動が確実に保持される。また、蓋体支持片53がセンターコンソール1の本体に穿設された矩形通孔6cに差し込まれて蓋体11の回動軸方向への蓋体支持片53の変位が防止される。
【0010】
図7はスリットを入れて突起35aの弾性変位量を調節できるようにしたものである。種々の樹脂も利用可能になる。
【0011】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1に記載の発明によれば、枠体に蓋体を回動支持して、コンソール本体と組み合わせて十分な剛性を得ることができるので、部品個々に過大な強度を付与することなく全体として必要かつ十分な強度と操作感を得ることができる。よって部品個々の構造を単純化し成形や組立を容易にして製造コストを低減できる。
請求項2に記載の発明によれば、蓋体支持片の先端がテーパー形状となっているので、取り付けが容易である。
請求項3記載の発明によれば、蓋体のアームと蓋体支持片には通孔を形成してピンを挿通し、蓋体を回動可能に蓋体支持片に係合する如くなっているので蓋体の取り付けが容易である。
請求項4記載の発明によれば、蓋体のアームの通孔と蓋体支持片の通孔の一方には挿通ピンの係合突起部を係合ロックするための係止溝を形成しているので蓋体の取り付けが容易である。
請求項5記載の発明によれば、蓋体のアームの通孔と蓋体支持片の通孔の一方には挿通ピンの係合突起部を係合ロックするための係止溝に案内する傾斜部を形成しているので蓋体を挿通ピン軸方向にひきよせ蓋体をゆるむことなく取り付けることができる。また、挿通ピンが、いわゆる回転ロック式構造となり、ピン回転取り付け作業において、反加圧方向(A)に押圧力を発生するので、回動部材(蓋体のアーム)及び回動支持部材(蓋体支持片)の変形や破損を低減できる。
請求項6記載の発明によれば、蓋体を開方向に付勢する弾性付勢手段を蓋体のアームと蓋体支持片との間に配設してあるので蓋体の開閉を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を施したコンソールボックス、変速操作装置、閉蓋された小物入れの外観斜視図である。
【図2】 図1の小物入れの開蓋時の図である。
【図3】 図1の分解斜視図である。
【図4】 図1のC−C正断面図である。
【図5】 蓋体アームと枠体支持片とピンとの分解斜視図である。
【図6】 蓋体アームとピンとの係合部側断面図である。
【図7】 ピンの他の実施例外観斜視図である。
【符号の説明】
1 センターコンソール
2 コンソールボックス
3 変速セレクタ
5 枠体
51,52 開口
53 蓋体支持片
55 係止爪
53a 通孔
53b 挿通部
10 小物入れ
11 蓋体
12 蓋体のアーム
12a 通孔
12b 係止溝
12c 傾斜部
12d 挿通部
14 スプリング
15 挿通ピン
15a 突起
Claims (6)
- 収納凹部を有する本体と、この収納凹部の周縁部を覆い収納凹部相当位置を開口した枠体を有し、この枠体と一体に形成し、この枠体の周縁部下方に向けて起立した蓋体支持片に蓋体を開閉自在に支持し、この枠体の蓋体支持片の先端側を本体に係合保持したことを特徴とする車輌用収納装置。
- 蓋体支持片は先端にわたりテーパーを有する挿通片であって、本体に設けた通孔に挿通されることを特徴とする請求項1記載の車輌用収納装置。
- 蓋体のアームと蓋体支持片には通孔を形成してピンを挿通し、蓋体を回動可能に蓋体支持片に係合する如くしたことを特徴とする請求項1または2記載の車輌用収納装置。
- 蓋体のアームの通孔と蓋体支持片の通孔の一方には挿通ピンの係合突起部を係合ロックするための係止溝を形成したことを特徴とする請求項3記載の車輌用収納装置。
- 蓋体のアームの通孔と蓋体支持片の通孔の一方には挿通ピンの係合突起部を係合ロックするための係止溝に案内する傾斜部を形成したことを特徴とする請求項4記載の車輌用収納装置。
- 蓋体を開方向に付勢する弾性付勢手段を蓋体のアームと蓋体支持片との間に配設したことを特徴とする請求項3乃至5記載の車輌用収納装置。
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JPH09202189A JPH09202189A (ja) | 1997-08-05 |
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1996
- 1996-01-24 JP JP02998196A patent/JP3742682B2/ja not_active Expired - Fee Related
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