JP3635518B2 - トラッキングエラー信号補正装置及び情報再生装置 - Google Patents

トラッキングエラー信号補正装置及び情報再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体上の情報を光学的に再生する際に実行されるいわゆるトラッキングサーボ制御に用いられるトラッキングエラー信号に含まれるオフセットを除去するためのトラッキングエラー信号補正装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ディスク等の記録媒体上に記録されている情報をレーザ光等の光ビームを用いて光学的に読み出す際には、当該光ビームの焦点位置と再生すべき情報により記録媒体上に形成されている情報トラックの位置とを一致させるためのいわゆるトラッキングサーボ制御と、当該焦点位置と記録媒体上の情報が記録されている情報記録面の位置とを一致させるいわゆるフォーカスサーボ制御とが不可欠である。
【0003】
ここで、上記トラッキングサーボ制御においては、光ビームの記録媒体からの反射光を用いて、光ビームの焦点位置と情報トラックの位置とのずれの程度を示すトラッキングエラー信号を生成し、このトラッキングエラー信号がゼロとなるように光ビームを集光させるための対物レンズを駆動することにより上記トラッキングサーボ制御を実行する。
【0004】
ここで、本来ならば、光ビームの照射位置(集光位置)が情報トラックの中心軸上にあるときにトラッキングエラー信号の中心レベルがゼロレベルとなるのであるが、例えば情報再生装置の光学系又は電気回路系を構成する個々の素子の特性のばらつき等に起因して、トラッキングエラー信号中に、当該トラッキングエラー信号の中心レベルがゼロレベルからずれる、いわゆるオフセットが含まれる場合がある。
【0005】
一方、当該トラッキングエラー信号を用いてトラッキングサーボ制御を行うサーボ回路は、上記オフセットがないことを前提として設計されるので、上記オフセットが含まれたままのトラッキングエラー信号がサーボ回路に供給されると、光ビームの集光位置が情報トラックの中心軸上から上記オフセットに相当する分だけずれた位置にサーボ制御されることとなる。
【0006】
ところで、近年のディジタル信号処理技術の発達により、上記トラッキングサーボ制御のためのサーボ回路もディジタル化される傾向にある。そして、この場合には、上記生成されたトラッキングエラー信号はディジタル化された後にサーボ回路に供給されることとなる。
【0007】
この時、当該供給されるトラッキングエラー信号に上記オフセットが含まれたままディジタル化されると、その中心レベルがオフセットしている側におけるディジタル変換の線形性が保たれないという問題点がある。
【0008】
より具体的には、例えば、8ビットの分解能(量子化数)を有するA/D変換器では、供給されるトラッキングエラー信号(アナログ信号)の中心レベルをA/D変換器における「80HEX(「HEX」は16進数を示す。)」に割り当て、更に当該トラッキングエラー信号の正側の最大振幅値を「00HEX」、負側の最大振幅値を「FFHEX」に割り当ててA/D変換が実行されるが、供給されるトラッキングエラー信号にオフセットが含まれていると、オフセットしている側の最大振幅値がA/D変換器の設計上の最大値を越えてしまうこととなり、当該越えた部分はディジタル値に変換されずに一定値に固定されてしまうのである。
【0009】
そこで、従来、ディジタルサーボ回路に供給される前のアナログ信号の段階でトラッキングエラー信号のオフセット成分を抽出し、当該オフセット成分を逆極性としてトラッキングエラー信号に加算した後にサーボ回路に供給することにより当該オフセットを相殺してからディジタル化するいわゆるトラッキングバランス回路が用いられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のアナログ的なトラッキングバランス回路によると、オフセットが完全に除去されず、ディジタル化における線形性に影響を及ぼさない程度の僅かなオフセットが残ったままディジタル化され、結果的にディジタル化された後のトラッキングエラー信号にもオフセット(以下、当該オフセットを残オフセットと称する。)が含まれてしまい、この残オフセットにより正確にトラッキングサーボ制御が実行されない場合があるという問題点があった。
【0011】
一方、A/D変換器自体についても、当該A/D変換器内部のラダー抵抗等の精度等に起因して、各A/D変換器毎にその基準レベルが設計値から変化し、上記トラッキングエラー信号におけるオフセットが除去されても、結果として当該トラッキングエラー信号の中心レベルとA/D変換器における基準レベルとが一致しなくなることがあり、この場合でも残オフセットが生じてしまうという問題点があった。
【0012】
そこで、本発明はこれらの各問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、ディジタル的にトラッキングエラー信号を処理する場合であっても、そのオフセットを効果的に除去して正確なトラッキングサーボ制御を行い、情報を正確に再生することが可能なトラッキングエラー信号補正装置及び当該トラッキングエラー信号補正装置を備えた情報再生装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、再生すべき情報により光ディスク等の記録媒体上に形成されている情報トラックの位置と当該情報を再生するために前記記録媒体に照射される光ビームの当該記録媒体上の照射位置とのずれを示すトラッキングエラー信号の波形を補正するトラッキングエラー信号補正装置において、前記照射位置を前記情報トラックの方向と垂直な方向に相対的に振動させつつ前記記録媒体に対して前記光ビームを照射し、当該光ビームの前記記録媒体からの反射光に基づいて前記トラッキングエラー信号をアナログ的に生成するピックアップ等の生成手段と、前記生成されたトラッキングエラー信号に第1補正信号を加算し、加算トラッキングエラー信号を生成する加算器等の第1加算手段と、前記生成された加算トラッキングエラー信号をディジタル化し、ディジタルトラッキングエラー信号を生成するD/A変換器等のディジタル化手段と、前記生成されたディジタルトラッキングエラー信号に第2補正信号を加算し、加算ディジタルトラッキングエラー信号を生成する加算器等の第2加算手段と、前記トラッキングエラー信号、前記ディジタルトラッキングエラー信号、前記加算トラッキングエラー信号又は前記加算ディジタルトラッキングエラー信号のうちいずれか一の信号に含まれるオフセットであって、当該一の信号の中心レベルと予め設定された基準レベルとの差であるオフセットを検出するLPF等のオフセット検出手段と、前記トラッキングエラー信号の最大振幅値に基づいて予め設定されている閾値と前記検出されたオフセットとを比較するCPU等の比較手段と、前記オフセットが前記閾値以上であるとき、当該オフセットを前記トラッキングエラー信号から除去すべく前記第1補正信号を生成して前記第1加算手段に出力して前記加算トラッキングエラー信号を生成させ、更に当該生成された加算トラッキングエラー信号に対する前記オフセット検出手段におけるオフセット検出処理、前記比較手段における比較処理及び前記第1加算手段における加算処理を、前記第1補正信号により示される調整量を段階的に変えながら繰り返すと共に、前記オフセットが前記閾値未満であるとき、当該オフセットを前記ディジタルトラッキングエラー信号から除去すべく前記第2補正信号を生成して前記第2加算手段に出力して前記加算ディジタルトラッキングエラー信号を生成させ、更に当該生成された加算ディジタルトラッキングエラー信号に対する前記オフセット検出手段におけるオフセット検出処理及び前記前記第2加算手段における加算処理を、前記第2補正信号により示される調整量を段階的に変えながら繰り返すCPU等の制御手段と、を備える。
【0014】
請求項1に記載の発明の作用によれば、生成手段は、光ビームの照射位置を情報トラックの方向と垂直な方向に相対的に振動させつつ記録媒体に対して当該光ビームを照射し、当該光ビームの記録媒体からの反射光に基づいてトラッキングエラー信号をアナログ的に生成する。
【0015】
次に、第1加算手段は、生成されたトラッキングエラー信号に第1補正信号を加算し、加算トラッキングエラー信号を生成する。
【0016】
次に、ディジタル化手段は、生成された加算トラッキングエラー信号をディジタル化し、ディジタルトラッキングエラー信号を生成する。
【0017】
そして、第2加算手段は、生成されたディジタルトラッキングエラー信号に第2補正信号を加算し、加算ディジタルトラッキングエラー信号を生成する。
【0018】
これらと並行して、オフセット検出手段は、トラッキングエラー信号、ディジタルトラッキングエラー信号又は加算ディジタルトラッキングエラー信号のうちいずれか一の信号に含まれるオフセットを検出する。
【0019】
そして、比較手段は、トラッキングエラー信号の最大振幅値に基づいて設定されている閾値と検出されたオフセットとを比較する。
【0020】
これにより、制御手段は、オフセットが閾値以上であるとき、当該オフセットをトラッキングエラー信号から除去すべく第1補正信号を生成して第1加算手段に出力して加算トラッキングエラー信号を生成させ、更に当該生成された加算トラッキングエラー信号に対するオフセット検出手段におけるオフセット検出処理、比較手段における比較処理及び第1加算手段における加算処理を、第1補正信号により示される調整量を段階的に変えながら繰り返すと共に、オフセットが閾値未満であるとき、当該オフセットをディジタルトラッキングエラー信号から除去すべく第2補正信号を生成して第2加算手段に出力して加算ディジタルトラッキングエラー信号を生成させ、更に当該生成された加算ディジタルトラッキングエラー信号に対するオフセット検出手段におけるオフセット検出処理及び前記第2加算手段における加算処理を、第2補正信号により示される調整量を段階的に変えながら繰り返す。
【0021】
よって、オフセットが閾値より大きいときにはディジタル化前のトラッキングエラー信号からオフセットを除去するいわゆる粗調整を段階的に行い、オフセットが閾値よりも小さくなった以降はディジタル化後のディジタルトラッキングエラー信号からオフセットを除去するいわゆる微調整を段階的に行うので、ディジタル的に処理されるトラッキングエラー信号からより確実にオフセットを除去することができる。
【0022】
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のトラッキングエラー信号補正装置と、前記生成された加算ディジタルトラッキングエラー信号に基づいて前記光ビームの照射位置をトラッキング制御するトラッキングアクチュエータ駆動部等のトラッキング制御手段と、前記反射光に基づいて前記情報を再生する再生部等の再生手段と、を備える。
【0023】
請求項2に記載の発明の作用によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、トラッキング制御手段は、生成された加算ディジタルトラッキングエラー信号に基づいて光ビームの照射位置をトラッキング制御する。
【0024】
これと並行して、再生手段は、反射光に基づいて情報を再生する。
【0025】
よって、トラッキングエラー信号に含まれるオフセットを除去して情報を再生するので、正確に情報を再生することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0027】
なお、以下に説明する実施形態は、光ディスクに記録されている情報をレーザ光等の光ビームを用いて再生する情報再生装置に対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0028】
(I)実施形態
始めに、図1を用いて、実施形態に係る情報再生装置の構成について説明する。なお、図1は、当該情報再生装置のうち、本発明に係るトラッキングサーボ制御に関する部分のみを示した図であり、実際の情報再生装置内には、図1に示す構成の他に、情報再生中において光ビームの焦点位置と光ディスクの情報記録面の位置とを一致させるためのフォーカスサーボ制御のためのフォーカスサーボ機構や、光ディスクを所定の回転数で回転させるためのスピンドルサーボ機構等が含まれている。
【0029】
図1に示すように、実施形態の情報再生装置Sは、再生すべき情報が記録されている記録媒体としての光ディスク1と、スピンドルモータ2と、ピックアップ3と、再生手段としてのRF(Radio Frequency)信号生成部4と、再生手段としての再生部5と、生成手段としてのトラッキングエラー信号生成部6と、第1加算手段としての加算器7と、バッファアンプ8と、トラッキングエラー信号補正装置としてのサーボコントロール部10と、トラッキング制御手段としてのトラッキングアクチュエータ駆動部9と、により構成されている。
【0030】
このとき、ピックアップ3は、光ビームBを光ディスク1上に集光するための図示しない対物レンズと、当該対物レンズを光ディスク1の半径方向に移動させて光ビームBの焦点位置と光ディスク1上の情報トラックの位置とを一致させるための図示しないトラッキングアクチュエータを含んでいる。
【0031】
一方、サーボコントロール部10は、ディジタル化手段としてのA/D変換器11と、第2加算手段としての加算器12と、ゲイン制御部13と、生成手段としての外乱信号発生部14と、加算器15と、比較手段及び制御手段としてのCPU16と、D/A変換器17及び21と、制御手段としてのオフセット処理部18及び20と、オフセット検出手段としてのLPF19と、スイッチ22と、により構成されている。ここで、当該サーボコントロール部10に含まれる各構成部材は、信号をディジタル的に処理するディジタル回路で構成されている。
【0032】
次に、情報再生装置Sの動作について、図1乃至図3を用いて説明する。
【0033】
初めに、本発明に係るオフセットの除去が実行される初期設定時の動作について説明する。
【0034】
光ディスク1が情報再生装置S内に挿入された直後の上記初期設定時には、当該光ディスク1は回転することなく停止しており、従って、RF信号生成部4及び再生部5は動作しない。
【0035】
そして、当該初期設定時においては、初めに、CPU16からの制御信号Sscに基づいてスイッチ22がオフとされてトラッキングサーボループが開状態とされると共に、外乱信号発生部14から予め設定された例えば数キロヘルツ以下の所定周波数のサイン波形を有する外乱信号Sv(ディジタル信号)を出力する。そして、当該外乱信号Svが加算器15を介して(何ら他の信号が加算されることなく)D/A変換器21に出力され、当該D/A変換器21においてアナログ信号に変換され、アナログ外乱信号Svaとして出力される。
【0036】
次に、トラッキングアクチュエータ駆動部9は、当該アナログ外乱信号Svaをトラッキングエラー信号とみなしてピックアップ3内の図示しないトラッキングアクチュエータを駆動するための駆動信号Sdを生成し、ピックアップ3に出力する。
【0037】
そして、ピックアップ3は、情報再生用の光ビームBを生成して図示しない対物レンズを介し光ディスク1の情報トラックに照射する。このとき、上記駆動信号Sdにより図示しないトラッキングアクチュエータが駆動されることにより上記対物レンズが上記情報トラックの方向に垂直な方向(すなわち、光ディスク1の半径方向)に上記外乱信号Svの周波数に相当する周波数で振動し、従って、光ビームBの光ディスク1上の照射範囲(以下、光スポットと称する。)も光ディスク1の半径方向に外乱信号Svの周波数に相当する周波数で振動する。
【0038】
次に、当該光スポットが振動しつつ照射される光ビームBの反射光が、ピックアップ3内の図示しない光ディテクタにより検出され、トラッキングエラー検出信号Stpとして出力される。
【0039】
次に、トラッキングエラー信号生成部6は、当該トラッキングエラー検出信号Stpに基づいて振動する上記光スポットと情報トラックの位置とのずれを示すトラッキングエラー信号Steを生成する。このとき、当該トラッキングエラー信号Steの生成方式としては、例えば、3ビーム法による生成方式やプッシュプル法による生成方式等が用いられる。
【0040】
ここで、トラッキングエラー信号Steは、例えば、図2中符号▲1▼の範囲に示すような、外乱信号Svに対応した周波数を有している。また、当該トラッキングエラー信号Ste中には、上述した理由により例えば図2に示すようなオフセットΔが含まれている。
【0041】
次に、当該波形及びオフセットΔを含むトラッキングエラー信号Steは、加算器7を介してバッファアンプ8に入力され、当該バッファアンプ8により所定の増幅率で増幅される。このとき、現段階では加算器7でトラッキングエラー信号Steに対して他の信号が加算されることはない。
【0042】
次に、バッファアンプ8において増幅されたトラッキングエラー信号Steは、A/D変換器11においてディジタル化され、ディジタルトラッキングエラー信号Sdとして加算器12に出力される。
【0043】
ここで、後述する粗調整の段階においては、オフセット処理部18から出力される後述のディジタル調整量信号Sgは常にゼロレベルとされる。
【0044】
従って、当該加算器12に入力されているディジタルトラッキングエラー信号Sdは、何ら変化することなく加算ディジタルトラッキングエラー信号SadとしてLPF19に出力される。
【0045】
そして、LPF19は、入力された加算ディジタルトラッキングエラー信号Sadを予め設定された所定の時定数で平均化することにより当該加算ディジタルトラッキングエラー信号Sadに含まれている上記オフセットΔを検出し、対応するオフセット信号SofをCPU16に出力する。このとき、当該LPF19の動作は、CPU16からの制御信号Ssにより制御されている。
【0046】
次に、CPU16は、入力されたオフセット信号Sofに基づいて、当該オフセットΔが予め設定されている所定の閾値ΔS(より具体的な値については、図2最上段中符号ΔS参照)より大きいときは、当該オフセットΔを除去するために先ず粗調整を実行すべく、当該粗調整における調整量(オフセットの除去量)を示す調整量信号Saggを生成し、オフセット処理部20に出力する。
【0047】
ここで、実施形態における粗調整とは、ディジタル化前のトラッキングエラー信号Steの段階でオフセットΔを大まかに取り除くための調整処理である。また、調整量信号Saggに含まれる上記調整量は、オフセットΔを一度に除去してしまうための調整量ではなく、段階的に除去するための第1段階目の調整量(図2中段中符号OF1参照)である。
【0048】
なお、上記閾値ΔSの値は、D/A変換器11内の図示しないラダー抵抗の値のばらつきや電源電圧のばらつき等に依存して設定されるものであり、具体的には、例えば、設計上得られるトラッキングエラー信号の最大振幅の約5%程度の値とされる。
【0049】
次に、調整量信号Saggが入力されたオフセット処理部20は、入力された調整量信号Saggに含まれる調整量を一時的に記憶すると共に、そのままディジタル調整量信号SaとしてD/A変換器17に出力し、当該D/A変換器17は、ディジタル調整量信号Saをアナログ化してアナログ調整量信号Saaを生成して加算器7に出力する。
【0050】
これにより、加算器7は、引き続き入力されているトラッキングエラー信号Steに対してアナログ調整量信号Saa(負信号である。)を加算し、加算トラッキングエラー信号Sateを生成する。ここで、当該加算トラッキングエラー信号Sateは、図2中符号▲2▼の範囲に示すような、外乱信号Svに対応した周波数を有していると共に、そのオフセットは、元のオフセットΔから上記調整量OF1だけ減少したオフセットΔ1となっている。
【0051】
次に、当該加算トラッキングエラー信号Sateは、バッファアンプ8により増幅されると共に、A/D変換器11によりディジタル化され、再びディジタルトラッキングエラー信号Sdとして加算器12に出力される。
【0052】
このとき、加算器12には、ゼロレベルであるディジタル調整量信号Sgが依然として印加されているので、ディジタルトラッキングエラー信号Sdは、何ら変化することなく加算ディジタルトラッキングエラー信号Sadとして再度LPF19に出力される。
【0053】
そして、LPF19は、当該加算ディジタルトラッキングエラー信号Sad(加算トラッキングエラー信号Sate)に残っているオフセットΔ1を上述の平均化により検出し、対応するオフセット信号SofをCPU16に出力する。
【0054】
更にCPU16は、入力されたオフセット信号Sofに基づいて、当該オフセット信号Sofにより示されるオフセットΔ1が未だ閾値ΔSより大きいので、当該オフセットΔ1を再度の粗調整により除去するための調整量信号Saggを生成し、オフセット処理部20に出力する。この場合にも、調整量信号Saggに含まれる調整量は、オフセットΔ1を一度に除去してしまうための調整量ではなく、段階的に除去するための第2段階目の調整量(図2中段中符号OF2参照)である。
【0055】
そして、オフセット処理部20は、入力された調整量信号Saggに含まれる調整量と先に記憶されている調整量OF1とを加算して一時的に記憶すると共に、当該加算後の調整量に対応するディジタル調整量信号SaをD/A変換器17に出力し、当該D/A変換器17は、ディジタル調整量信号Saをアナログ化してアナログ調整量信号Saaを生成して加算器7に出力する。
【0056】
これにより、加算器7は、引き続き入力されているトラッキングエラー信号Ste(図2中符号▲1▼参照)に対してアナログ調整量信号Saaを加算し、加算トラッキングエラー信号Sateを生成する。ここで、当該加算トラッキングエラー信号Sateは、図2中符号▲3▼の範囲に示すような、外乱信号Svに対応した周波数を有していると共に、そのオフセットは、オフセットΔから上記調整量(OF1+OF2)だけ減少したオフセットΔ2となっている。
【0057】
次に、当該オフセットΔ2を含む加算トラッキングエラー信号Sateに対して上述したバッファアンプ8における増幅処理及びA/D変換器11によるディジタル化処理が実行され、その結果であるディジタルトラッキングエラー信号Sdが加算器12を介して(何ら他の信号が加算されることなく)再びLPF19へ出力される。そして、当該LPF19においてオフセットΔ2の検出が行われ、当該検出したオフセットΔ2(オフセットの閾値ΔSより大きい)を除去するための上述したCPU16、オフセット処理部20、D/A変換器17及び加算器7における粗調整処理が再度実行される。このとき、調整量信号Saggに含まれる調整量は、オフセットΔ2を可能な限り除去するための(すなわち、アナログ信号の段階で除去できる最大限のオフセット除去(閾値ΔS以上のオフセットを全て除去するオフセット除去)を実行するための)第3段階目の調整量(図2中符号OF3参照)である。また、オフセット処理部20には、調整量OF1と調整量OF2と調整量OF3とを全て加算した値を有する調整量が記憶され、ディジタル調整量信号Saに含まれる調整量も当該加算した調整量に対応している。
【0058】
これにより、当該加算された調整量に対応するアナログ調整量信号Saaが減算された後の加算トラッキングエラー信号Sate内に含まれるオフセットは、図2最上段中符号▲4▼で示すように、実施形態の粗調整で除去できる最大のオフセットが除去された後のオフセットΔ3(結果として、上記閾値ΔSとほぼ等しくなる)が含まれていることとなる。
【0059】
次に、オフセットΔ3を含む加算トラッキングエラー信号Sateは、バッファアンプ8により増幅されると共に、A/D変換器11によりディジタル化され、ディジタルトラッキングエラー信号Sdとして加算器12を介してLPF19に出力される。
【0060】
そして、LPF19は、当該ディジタルトラッキングエラー信号Sd(加算トラッキングエラー信号Sate)に残っているオフセットΔ3を上述の平均化により検出し、対応するオフセット信号SofをCPU16に出力する。
【0061】
更にCPU16は、入力されたオフセット信号Sofに基づいて、当該オフセット信号Sofにより示されるオフセットΔ3が閾値ΔS未満であるので、次に、当該オフセットΔ3を微調整により除去するための調整量信号Sagを生成し、オフセット処理部18に出力する。
【0062】
ここで、実施形態における微調整とは、ディジタル化後のディジタルトラッキングエラー信号Sdの段階でオフセットΔ3を取り除くための調整処理である。また、調整量信号Sagに含まれる上記調整量は、オフセットΔ3を可能な限り除去するための調整量(図2最下段中符号OF4(≒Δ3(ΔS))参照)である。
【0063】
そして、オフセット処理部18は、入力された調整量信号Sagに含まれる調整量OF4を一時的に記憶すると共に、そのままディジタル調整量信号Sg(図2最下段参照)として加算器12に出力する。
【0064】
一方、入力されたオフセット信号Sofにより示されるオフセットΔ3が閾値ΔS未満であるときには、CPU16は、オフセット処理部20に対して、その時に当該オフセット処理部20に記憶されている調整量(OF1+OF2+OF3)を含むディジタル調整量信号SaをD/A変換器17に出力し続けるように制御信号Ssaを出力し、D/A変換器17は、対応するアナログ調整量信号Saaを加算器7に出力する。
【0065】
この処理により、含まれているオフセットが一度閾値ΔS以下となった以降のディジタルトラッキングエラー信号Sdにおいては、当該オフセットは上記Δ3以下に維持される。
【0066】
次に、加算器12は、入力されているディジタルトラッキングエラー信号Sd(オフセットΔ3を含む)に上記ディジタル調整量信号Sgを加算し、加算ディジタルトラッキングエラー信号Sad(図2中符号▲5▼参照)を生成する。
【0067】
次に、LPF19は、加算ディジタルトラッキングエラー信号SadにおけるオフセットΔ4(オフセットΔ3未満のオフセットであり、調整量OF4を含むディジタル調整量信号Sgにより低減された後のオフセットである。)を検出し、オフセット信号Sofを出力する。このとき、検出されるオフセットΔ4は最早閾値ΔS未満となっている。
【0068】
そして、CPU16は、検出されたオフセットΔ4が閾値ΔS未満であると認識したときは、次に、上記制御信号Ssaをオフセット処理部20に出力して当該オフセット処理部20、D/A変換器17及び加算器7を用いた粗調整(調整量(OF1+OF2+OF3)を用いた粗調整)を継続して実施すると共に、オフセットΔ4と予め設定されている基準値(D/A変換器11の中心レベル値に相当する基準値で、閾値ΔSより小さく、オフセットΔが零であるレベルと略等しい。)とを比較する。この場合、当該基準値よりもオフセットΔ4の方が大きいので、CPU16は、加算ディジタルトラッキングエラー信号Sadに含まれるオフセットを基準値と等しくすべく新たに調整量信号Sagを生成してオフセット処理部18に出力する。
【0069】
このとき、調整量信号Sagに含まれる調整量は、オフセットΔ4を可能な限り基準値に近づけるための調整量(図2最下段中符号OF5参照)である。
【0070】
その後、当該オフセット処理部18は、入力された調整量信号Sagに含まれる調整量OF5と先に記憶されている調整量OF4とを加算して一時的に記憶すると共に、当該加算後の調整量(OF5+OF4)に対応するディジタル調整量信号Sgを加算器12に出力する。
【0071】
これにより、加算器12は、引き続き入力されているディジタルトラッキングエラー信号Sd(図2最上段中符号▲4▼で示す波形を有し、オフセットΔ3が含まれている。)に対してディジタル調整量信号Sgを加算し、加算ディジタルトラッキングエラー信号Sadを再度生成する。ここで、当該加算ディジタルトラッキングエラー信号Sad中のオフセットは、オフセットΔ3から調整量(OF4+OF5)分だけ減少している。
【0072】
そして、これ以後、加算ディジタルトラッキングエラー信号Sadに含まれるオフセットが上記基準値に等しくなるまで微調整処理と粗調整処理とが繰り返し実行され、当該オフセットが基準値と等しくなったところで、初期設定時のオフセット除去動作が終了する。この初期設定が終了した時点では、オフセット処理部20には、粗調整のための調整量OFとして
【数1】
OF=OF1+OF2+OF3 …(1)
が記憶されていると共に、オフセット処理部18には、微調整のための調整量(上記調整量OF4と調整量OF5を加えたもの)が記憶されている。
【0073】
次に、上述した初期設定時の処理に伴うCPU16の処理について図3に示すフローチャートを用いて説明すると、初めに、初期リセットとしてA/D変換器11、D/A変換器17及びLPF19の出力信号をリセットすると共に外乱信号Svの印加を開始する(ステップS1)。
【0074】
次に、当該外乱信号Svの印加に伴う上記ディジタルトラッキングエラー信号Sdのオフセットの検出をLPF19で実行するために待機する(ステップS2)。この待機時間は、例えば、50ミリ秒程度である。
【0075】
そして、検出されたオフセットと上記閾値ΔSとを比較し(ステップS3)、含まれているオフセットが当該閾値ΔSより大きいときは(ステップS3;YES)、上述した粗調整を実行し(ステップS4)、ステップS2に戻ってオフセットが閾値ΔS以下となるまで粗調整を繰り返す。
【0076】
一方、ステップS3の判定において、ディジタルトラッキングエラー信号Sdに含まれるオフセットが閾値ΔS以下となったときは(ステップS3;NO)、次に、当該オフセットが上記基準値と等しいか否かが判定される(ステップS5)。
【0077】
そして、オフセットが基準値と等しいときは(ステップS5;YES)そのままオフセット除去処理を終了し、等しくないときは(ステップS5;NO)ディジタルトラッキングエラー信号Sdに対して上記粗調整及び微調整を再度行う(ステップS6)。その後、当該オフセットが基準値に等しくなるまで上記動作を繰り返すべくステップS2へ戻る。
【0078】
次に、上記初期設定が終了した後に実行される情報再生時の動作について、図1を用いて説明する。なお、情報再生時には、図1に示す構成のうち外乱信号発生部14及びLPF19は動作しない。
【0079】
情報再生が開始されると、先ずCPU16の制御によりスイッチ22がオンとされ、トラッキングサーボループが閉状態とされる。
【0080】
次に、スピンドルモータ2は、図示しないスピンドルサーボ制御機構により、情報再生中に光ディスク1を所定の回転数で回転させる。
【0081】
そして、ピックアップ2は、回転する光ディスク1に対してトラッキングサーボ制御を行いつつ上記光ビームBを照射し、当該光ビームBの光ディスク1からの反射光に基づいて、光ディスク1に記録されている情報に対応する検出信号Spを生成すると共に、光ビームBの照射位置と情報トラックの位置とのずれを示すトラッキングエラー検出信号Stpを生成する。
【0082】
次に、トラッキングエラー信号生成部6は、生成されたトラッキングエラー検出信号Stpに基づいてトラッキングエラー信号Steを生成する。このとき、当該トラッキングエラー信号Ste中には、上述した理由により例えば図2に示すようなオフセットΔが含まれている。
【0083】
これと並行して、オフセット処理部20は、記憶している調整量OF(上記式(1)参照)に対応するディジタル調整量信号SaをD/A変換器17に出力し、当該D/A変換器17はこれをアナログ変換してアナログ調整量信号Saaとして加算器7に出力する。
【0084】
これらにより、加算器7は、トラッキングエラー信号Steにアナログ調整量信号Saaを加算し、当該トラッキングエラー信号Ste内のオフセットΔをオフセットΔ3まで低減して加算トラッキングエラー信号Sateを生成する。
【0085】
次に、当該加算トラッキングエラー信号Sateがバッファアンプ8により増幅されると共にA/D変換器11によりディジタル化され、ディジタルトラッキングエラー信号Sdとして加算器12に出力される。
【0086】
このとき、オフセット処理部18は、記憶している調整量(上記調整量OF4に調整量OF5を加算した調整量)に対応するディジタル調整量信号Sgを加算器12に出力する。
【0087】
そして、加算器12は、ディジタルトラッキングエラー信号Sdにディジタル調整量信号Sgを加算し、当該ディジタルトラッキングエラー信号Sd内のオフセットΔ3を除去してディジタルトラッキングエラー信号Sdに含まれるオフセットを基準値と一致させ、加算ディジタルトラッキングエラー信号Sadを生成する。
【0088】
次に、ゲイン制御部13は、当該加算ディジタルトラッキングエラー信号Sadのゲインを所定の値に調整し、加算器15を通過させD/A変換器21に出力する。
【0089】
その後、当該D/A変換器21は加算ディジタルトラッキングエラー信号Sadをアナログ化し、アナログトラッキングエラー信号Sadaを生成してトラッキングアクチュエータ駆動部9へ出力する。
【0090】
そして、トラッキングアクチュエータ駆動部9は入力されているアナログトラッキングエラー信号Sadaに対応する駆動信号Sdを生成してピックアップ3内の図示しないトラッキングアクチュエータに出力し、トラッキングサーボ制御を実行する。
【0091】
一方、RF信号生成部4は、上記トラッキングサーボ制御が施されつつ生成された上記検出信号Spに基づいて、光ディスク1上の再生すべき情報に対応する再生RF信号Srfを生成する。
【0092】
そして、再生部5は、生成された再生RF信号Srfに対して復調処理等を施し、上記情報に対応する再生信号Sppを生成して外部に出力する。
【0093】
以上説明したように、実施形態の情報再生装置Sの動作によれば、オフセットが閾値より大きいときにはディジタル化前のトラッキングエラー信号Steからオフセットを除去するいわゆる粗調整を行い、オフセットが閾値よりも小さくなった以降はディジタル化後のディジタルトラッキングエラー信号Sdからオフセットを除去するいわゆる微調整を行うので、ディジタル的に処理されるトラッキングエラー信号Steから確実にオフセットを除去して正確に情報を再生することができる。
【0094】
なお、上記の実施形態においては、初期設定時においてオフセットΔが零のレベルと基準値とが略等しいとして説明したが、A/D変換器11における電源電圧等のばらつき等に起因して当該基準値とオフセットΔが零のレベルとが等しくないときは、上記微調整を複数回実行して最終的にはディジタルトラッキングエラー信号Sdに含まれるオフセットを上記基準値に等しくするように調整することとなる。
【0095】
(II)変形形態
次に、本発明に係る変形形態について説明する。
【0096】
上述の実施形態では、初期設定時において、外乱信号発生部14により外乱信号Svを生成し、これにより光スポットを情報トラックに対して振動させてトラッキングエラー信号Steを生成したが、これ以外に、初期設定時において、外乱信号Svを用いずに光ディスク1を回転させ、当該光ディスク1に含まれている偏芯を利用して光スポットに対して情報トラックを光ディスクの半径方向に振動させて当該トラッキングエラー信号Steを生成し、オフセットの除去を実行してもよい。
【0097】
また、初期設定時に、光ディスク1の偏芯の利用と外乱信号Svの印加とを併用してトラッキングエラー信号Steを生成してもよい。
【0098】
以上のいずれの変形形態によっても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、オフセットが閾値より大きいときにはディジタル化前のトラッキングエラー信号からオフセットを除去するいわゆる粗調整を段階的に行い、オフセットが閾値よりも小さくなった以降はディジタル化後のディジタルトラッキングエラー信号からオフセットを除去するいわゆる微調整を段階的に行うので、ディジタル的に処理されるトラッキングエラー信号からより確実にオフセットを除去することができる。
【0100】
従って、加算ディジタルトラッキングエラー信号を用いてトラッキング制御を実行しつつ情報を再生すれば、安定に情報を再生することができる。
【0101】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、トラッキングエラー信号に含まれるオフセットを確実に除去して正確に情報を再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の情報再生装置の概要構成を示すブロック図である。
【図2】オフセットの除去を示す波形図である。
【図3】オフセット除去時のCPUの処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…光ディスク
2…スピンドルモータ
3…ピックアップ
4…RF信号生成部
5…再生部
6…トラッキングエラー信号生成部
7、12、15…加算器
8…バッファアンプ
9…トラッキングアクチュエータ駆動部
10…サーボコントトロール部
11…A/D変換器
13…ゲイン制御部
14…外乱信号発生部
16…CPU
17、21…D/A変換器
18、20…オフセット処理部
19…LPF
22…スイッチ
Sp…検出信号
Srf…再生RF信号
Spp…再生信号
Stp…トラッキングエラー検出信号
Ste…トラッキングエラー信号
Sate…加算トラッキングエラー信号
Sd…ディジタルトラッキングエラー信号
Sad…加算ディジタルトラッキングエラー信号
Sv…外乱信号
Sva…アナログ外乱信号
Sada…アナログトラッキングエラー信号
Ss、Ssa、Ssc…制御信号
Sagg、Sag…調整量信号
Sa、Sg…ディジタル調整量信号
Saa…アナログ調整量信号
Sof…オフセット信号

Claims (2)

  1. 再生すべき情報により記録媒体上に形成されている情報トラックの位置と当該情報を再生するために前記記録媒体に照射される光ビームの当該記録媒体上の照射位置とのずれを示すトラッキングエラー信号の波形を補正するトラッキングエラー信号補正装置において、
    前記照射位置を前記情報トラックの方向と垂直な方向に相対的に振動させつつ前記記録媒体に対して前記光ビームを照射し、当該光ビームの前記記録媒体からの反射光に基づいて前記トラッキングエラー信号をアナログ的に生成する生成手段と、
    前記生成されたトラッキングエラー信号に第1補正信号を加算し、加算トラッキングエラー信号を生成する第1加算手段と、
    前記生成された加算トラッキングエラー信号をディジタル化し、ディジタルトラッキングエラー信号を生成するディジタル化手段と、
    前記生成されたディジタルトラッキングエラー信号に第2補正信号を加算し、加算ディジタルトラッキングエラー信号を生成する第2加算手段と、
    前記トラッキングエラー信号、前記ディジタルトラッキングエラー信号、前記加算トラッキングエラー信号又は前記加算ディジタルトラッキングエラー信号のうちいずれか一の信号に含まれるオフセットであって、当該一の信号の中心レベルと予め設定された基準レベルとの差であるオフセットを検出するオフセット検出手段と、
    前記トラッキングエラー信号の最大振幅値に基づいて予め設定されている閾値と前記検出されたオフセットとを比較する比較手段と、
    前記オフセットが前記閾値以上であるとき、当該オフセットを前記トラッキングエラー信号から除去すべく前記第1補正信号を生成して前記第1加算手段に出力して前記加算トラッキングエラー信号を生成させ、更に当該生成された加算トラッキングエラー信号に対する前記オフセット検出手段におけるオフセット検出処理、前記比較手段における比較処理及び前記第1加算手段における加算処理を、前記第1補正信号により示される調整量を段階的に変えながら繰り返すと共に、前記オフセットが前記閾値未満であるとき、当該オフセットを前記ディジタルトラッキングエラー信号から除去すべく前記第2補正信号を生成して前記第2加算手段に出力して前記加算ディジタルトラッキングエラー信号を生成させ、更に当該生成された加算ディジタルトラッキングエラー信号に対する前記オフセット検出手段におけるオフセット検出処理及び前記前記第2加算手段における加算処理を、前記第2補正信号により示される調整量を段階的に変えながら繰り返す制御手段と、
    を備えることを特徴とするトラッキングエラー信号補正装置。
  2. 請求項1に記載のトラッキングエラー信号補正装置と、
    前記生成された加算ディジタルトラッキングエラー信号に基づいて前記光ビームの照射位置をトラッキング制御するトラッキング制御手段と、
    前記反射光に基づいて前記情報を再生する再生手段と、
    を備えることを特徴とする情報再生装置。
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