JP2964896B2 - トラッキング制御装置 - Google Patents

トラッキング制御装置

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JP2964896B2
JP2964896B2 JP741695A JP741695A JP2964896B2 JP 2964896 B2 JP2964896 B2 JP 2964896B2 JP 741695 A JP741695 A JP 741695A JP 741695 A JP741695 A JP 741695A JP 2964896 B2 JP2964896 B2 JP 2964896B2
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康裕 田井
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博之 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ビームを記録媒体上
に照射することにより、少なくとも情報の記録あるいは
再生を行う光ディスク装置のトラッキング制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置のトラッキングエラー検
出方式としてプッシュプル法と呼ばれる検出方式が広く
使用されている。プッシュプル法は記録媒体上のトラッ
クで反射回折された光をトラック中心に対して対称に配
置された2分割の光検出器で受けその出力差をとること
によりトラッキングエラーを検出する方式である。しか
しながらプッシュプル法においては対物レンズの光軸ず
れ、記録媒体の傾きなどによりオフセットを生じる。対
物レンズの光軸ずれ、記録媒体の傾きによるオフセット
の発生を図6を用いて説明する。図6において、61
a、61b、61cは記録媒体、62a、62b、62
cは対物レンズ、63a、63b、63c、64a、6
4b、64cはそれぞれ記録媒体からの反射光の強度を
検出する光検出器である。まず図6(a)は記録媒体が
対物レンズ62aの光軸と垂直であり、対物レンズの光
軸が2個の光検出器63a、64aの中心にある場合で
ある。このとき光検出器63a、64aに入力される反
射光の強度は等しく、光検出器63a、64aの出力差
をとることにより検出されるトラッキングエラー信号の
オフセットは0である。次に図6(b)は記録媒体61
bが対物レンズ62bの光軸と垂直であるが、対物レン
ズの光軸が2個の光検出器63b、64bの中心に対
し、光検出器64bの方向にずれている場合である。こ
のとき光検出器63b、64bに入力される反射光の強
度は光検出器64bの方が強くなり、光検出器63b、
64bの出力差をとることにより検出されるトラッキン
グエラー信号にはオフセットが発生する。また、図6
(c)は記録媒体が対物レンズ62cの光軸と垂直では
なく傾いている場合である。このとき光検出器63c、
64cに入力される反射光の強度は等しくならず、光検
出器63c、64cの出力差をとることにより検出され
るトラッキングエラー信号にオフセットが発生する。
【0003】そこでこのオフセットを軽減するため記録
媒体上の鏡面部の信号をサンプルすること等によりオフ
セット成分を検出し、これを用いてトラッキングエラー
信号のオフセットを補正する方法が用いられている。従
来のトラッキング制御装置は図4に示すような構成が一
般的であった。以下その構成について図4を参照しなが
ら説明する。
【0004】図4において401は記録媒体、402は
対物レンズ、403は対物レンズ402をトラッキング
方向に駆動するトラッキングアクチュエータ、404
a、404bは光検出器、405、406はアナログ減
算器、407はサンプルホールド、409はアナログ・
ディジタル変換器(以下A/D変換器と称す)、411
はディジタル減算手段、412はディジタル補償器、4
13はディジタル・アナログ変換器(以下D/A変換器
と称す)、414はサンプルタイミング生成手段であ
る。
【0005】まず、記録媒体401からの反射光は対物
レンズ402を通って2分割の光検出器404a、40
4bに照射される。光検出器404a、404bの出力
はアナログ減算器405により差をとられ、光ビームの
目標トラックからの偏差であるトラッキングエラー信号
4aとなる。このトラッキングエラー信号4aは対物レ
ンズの光軸ずれ、記録媒体の傾き等によりオフセット成
分を生じる。また光検出器404a、404bの出力は
アナログ減算器406に入力され、サンプルホールド4
07へ入力される。記録媒体上のプリグルーブと呼ばれ
るトラッキング信号生成用の溝が設けられていない鏡面
部のタイミング信号4cがサンプルタイミング生成手段
414より生成され、このタイミングによりサンプルホ
ールド407はアナログ減算器406の出力をサンプリ
ングし、鏡面部のトラッキングエラー信号すなわちトラ
ッキングオフセット補正信号4bを出力する。オフセッ
ト成分を含んだトラッキングエラー信号4aとトラッキ
ングオフセット補正信号4bはA/D変換器409に入
力され、それぞれディジタルデータに変換されたトラッ
キングエラー信号4e、ディジタルデータに変換された
トラッキングオフセット補正値4fとなる。ディジタル
データに変換されたトラッキングエラー信号4e、ディ
ジタルデータに変換されたトラッキングオフセット補正
信号4fはディジタル減算手段411で差をとられオフ
セット成分が低減されたトラッキングエラー信号4iが
出力される。ディジタル減算手段411の出力4iはデ
ィジタル演算により補償動作を行うディジタル補償器4
12に入力される。ディジタル補償器412の出力はD
/A変換器413によりアナログ信号に変換され、トラ
ッキングアクチュエータ403を駆動する。以上の動作
を繰り返し行うことで光ビームは目標のトラックに追従
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示した従来のトラッキング制御装置ではA/D変換器4
09においてトラッキングエラー信号にオフセット成分
が重畳したままアナログ・ディジタル変換するため、ト
ラッキング信号を模式的に示す図5に示すようにA/D
変換器409においてオーバーフローが発生しないよう
にするためには真の光ビームと目標トラック中心との偏
差すなわちトラッキングエラー信号4aからオフセット
成分を引いた信号の振幅がA/D変換器409の入力レ
ンジに対し小さくなってしまう(図5 5b)。すなわ
ちA/D変換器409での量子化誤差が無視できなくな
り、制御偏差の増大、トラッキング駆動信号のノイズ増
大によるトラッキングアクチュエータ403での発熱の
増大、トラッキング駆動信号の振幅マージン減少による
トラッキング制御系の安定性の劣化等の制御性能の劣化
を引き起こす。
【0007】またA/D変換器409で発生する量子化
誤差の制御性能に与える影響を少なくするために真の光
ビームと目標トラック中心との偏差すなわちトラッキン
グエラー信号4aからオフセット成分を引いた信号の振
幅を大きくすると、トラッキングエラー信号4aに重畳
しているオフセット成分のためA/D変換器409にお
いてオーバーフローが発生し(図5 5a)、特に記録
媒体の傾きが大きい場合あるいはトラッキング制御動作
中に記録媒体の偏心、振動衝撃等の外乱などにより対物
レンズの光軸ずれが大きくなった場合等においてトラッ
キングエラー信号4aの信号レベルがA/D変換器40
9の入力範囲を超えてしまうとA/D変換器409から
は一定レベルの出力しか出力されず、トラッキング制御
系は制御不能になり光ビームは目標トラックからはずれ
てしまう。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のトラッキング制御装置は、光ビームと目標ト
ラックとの位置偏差のトラッキングエラー信号を検出す
るトラッキングエラー検出手段と、トラッキングエラー
信号のオフセット成分を検出しトラッキングオフセット
補正信号を出力するトラッキングオフセット検出手段
と、トラッキングエラー信号をトラッキングオフセット
補正信号でオフセット成分をアナログ演算等により粗い
精度で補正しアナログ補正トラッキングエラー信号を出
するアナログ補正手段と、アナログ補正トラッキング
エラー信号とトラッキングオフセット補正信号とをそれ
ぞれアナログ・ディジタル変換しアナログ・ディジタル
変換トラッキングエラー信号とアナログ・ディジタル変
換トラッキングオフセット補正信号とをそれぞれ出力
るアナログ・ディジタル変換手段と、アナログ・ディジ
タル変換トラッキングエラー信号をアナログ・ディジタ
ル変換トラッキングオフセット補正信号でディジタル演
算等によりアナログ・ディジタル変換トラッキングエラ
ー信号に含まれるオフセット成分を精密に補正するディ
ジタル補正手段を備えたものである。
【0009】
【作用】本発明のトラッキング制御装置は、トラッキン
グエラー信号をトラッキングオフセット補正信号でオフ
セット成分をアナログ演算により粗い精度で補正するア
ナログ補正手段と、アナログ補正トラッキングエラー信
とトラッキングオフセット補正信号とをそれぞれアナ
ログ・ディジタル変換しアナログ・ディジタル変換トラ
ッキングエラー信号とアナログ・ディジタル変換トラッ
キングオフセット補正信号とをそれぞれ出力するアナロ
グ・ディジタル変換手段と、アナログ・ディジタル変
トラッキングエラー信号をアナログ・ディジタル変換ト
ラッキングオフセット補正信号でディジタル演算により
アナログ・ディジタル変換トラッキングエラー信号に含
まれるオフセット成分を精密に補正するディジタル補正
手段を備えているので、アナログ補正手段によりオフセ
ット成分を含んだトラッキングエラー信号から当該オフ
セット成分を粗く低減することができ、A/D変換器に
おいてオーバーフローを発生せずに、また十分な量子化
精度でアナログ・ディジタル変換を行い、アナログ・デ
ィジタル変化の府セット補正信号によりアナログ・ディ
ジタル変換トラッキングエラー信号に含まれるオフセッ
ト成分を正確に補正するものである。
【0010】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0011】図1において101は記録媒体、102は
対物レンズ、103は対物レンズ102をトラッキング
方向に駆動するトラッキングアクチュエータ、104
a、104bは光検出器、105、106、108はア
ナログ減算器、107はサンプルホールド、109はA
/D変換器、110はディジタル乗算手段、111はデ
ィジタル減算手段、112はディジタル補償器、113
はD/A変換器、114はオフセット補正量算出手段、
115はサンプルタイミング生成手段である。
【0012】まず、記録媒体101からの反射光は対物
レンズ102を通って2分割の光検出器104a、10
4bに照射される。光検出器104a、104bの出力
はアナログ減算器105により差をとられ、光ビームの
目標トラックからの偏差であるトラッキングエラー信号
1aとなる。このトラッキングエラー信号1aは対物レ
ンズの光軸ずれ、記録媒体の傾き等によりオフセット成
分を生じる。また光検出器104a、104bの出力は
アナログ減算器106に入力され、サンプルホールド1
07へ入力される。記録媒体上の鏡面部のタイミングが
サンプルタイミング生成手段115より生成され、この
サンプルタイミング信号1cによりサンプルホールド1
07はアナログ減算器106の出力をサンプリングし、
鏡面部のトラッキングエラー信号すなわちトラッキング
オフセット補正信号1bを出力する。オフセット成分を
含んだトラッキングエラー信号1aとトラッキングオフ
セット補正信号1bはアナログ減算器108に入力され
オフセット成分が低減されたトラッキングエラー信号1
dが出力される。アナログ減算器108の出力はA/D
変換器109へ入力され、アナログ・ディジタル変換さ
れる。アナログ減算器108の出力からはオフセット成
分が低減されているので記録媒体101の傾きが大きい
場合あるいはトラッキング制御動作中に記録媒体101
の偏心、振動衝撃等の外乱などにより対物レンズ102
の光軸ずれが大きくなった場合等においてもオーバーフ
ローの発生を引き起こさず、また十分な精度でアナログ
・ディジタル変換を行う。
【0013】また、オフセット補正信号1bもA/D変
換器109によりディジタル変換され、アナログ・ディ
ジタル変換されたオフセット補正信号1fとなる。アナ
ログ・ディジタル変換されたオフセット補正信号1fは
オフセット補正量算出手段114により算出される補正
係数1hとディジタル乗算手段110により乗算され適
切なレベルのオフセット補正信号1gとなる。
【0014】オフセット補正量算出手段114は例えば
図3の波形に示すように3aの様な一定周期、一定振幅
の信号でトラッキングアクチュエータ103を用いて対
物レンズ102を中心から移動させ、3dに示す様なそ
のときのトラッキングエラー信号2eのオフセット成分
の変化量を、3cに示す様なオフセット補正信号2fの
変化量で割ることにより算出するものである。図1中で
はそれぞれの検出信号1e、1fとオフセット補正量検
出手段は接続されていないが、情報の授受は行われてい
るものである。本実施例の場合はA/D変換器109、
ディジタル乗算手段110、ディジタル減算手段11
1、ディジタル補償器112、D/A変換器113、オ
フセット補正量算出手段114、サンプルタイミング生
成手段115等はディジタルシグナルプロセッサー内の
プログラムで実現されており、内部バスを通じて互いの
状態はCPUによって管理されている例を示している。
ハードウエアで実現する場合はそれぞれの状態信号のや
り取りをする情報線が必要となるがここでは省略してい
る。
【0015】アナログ・ディジタル変換されたトラッキ
ングエラー信号1eと適切なレベルのオフセット補正信
号1gはディジタル減算手段111へ入力されアナログ
減算器での未補正オフセット成分を正確に補正したトラ
ッキングエラー信号1iが出力され、ディジタル演算に
より周波数特性、ゲイン等の補償動作を行うディジタル
補償器112に入力される。ディジタル補償器112の
出力はD/A変換器113によりアナログ信号に戻さ
れ、トラッキングアクチュエータ103を駆動する。以
上の動作を繰り返し行うことで光ビームは目標のトラッ
クに安定に精度良く追従することができる。
【0016】以上のような構成にすることによりトラッ
キングエラー信号1aに含まれるオフセット成分がアナ
ログ減算器108により低減されているので記録媒体1
01の傾きが大きい場合あるいはトラッキング制御動作
中に記録媒体101の偏心、振動衝撃等の外乱などによ
り対物レンズ102の光軸ずれが大きくなった場合等に
おいてもオーバーフローの発生を引き起こさず、また十
分な精度でアナログ・ディジタル変換が行われるので、
制御精度の劣化、トラッキング駆動信号のノイズ増大に
よるトラッキングアクチュエータ103での発熱、トラ
ッキング制御系の安定性の劣化等、制御性能の劣化の発
生がない、安定で優れた制御性能を実現することができ
る。
【0017】また、本実施例ではトラッキングエラー検
出手段として2分割の光検出器によるプッシュプル法を
用いているが、他のオフセット成分を発生する検出方法
においても効果が得られることは明白である。
【0018】以下に本発明の第2の実施例を図面を参照
しながら説明する。図2において201は記録媒体、2
02は対物レンズ、203は対物レンズ202をトラッ
キング方向に駆動するトラッキングアクチュエータ、2
04a、204bは光検出器、205、206、208
はアナログ減算器、207はエンベロープ検出器、20
9はA/D変換器、210はディジタル乗算手段、21
1はディジタル減算手段、212はディジタル補償器、
213はD/A変換器、214はオフセット補正量検出
手段である。
【0019】本実施例は第1の実施例におけるトラッキ
ングオフセット検出手段であるサンプルホールド107
及びサンプルタイミング生成手段115をエンベロープ
検出器207に置き換えたものである。
【0020】実施例1と同様に、記録媒体201からの
反射光は対物レンズ202を通って2分割の光検出器2
04a、204bに照射される。光検出器204a、2
04bの出力はアナログ減算器105により差をとら
れ、光ビームの目標トラックからの偏差であるトラッキ
ングエラー信号2aとなる。このトラッキングエラー信
号2aは対物レンズの光軸ずれ、記録媒体の傾き等によ
りオフセット成分を生じる。また光検出器204a、2
04bの出力はアナログ減算器206に入力され、エン
ベロープ検出器207へ入力される。エンベロープ検出
器207では記録媒体201上に記録された情報の再生
信号のエンベロープを検出する。この再生信号のエンベ
ロープ信号は第1の実施例の鏡面部のトラッキングエラ
ー信号と同様にトラッキングエラー信号2aのオフセッ
ト成分を示す。エンベロープ検出器207の出力2bす
なわちトラッキングオフセット補正信号は、オフセット
成分を含んだトラッキングエラー信号2aとアナログ減
算器208に入力されオフセット成分が低減されたトラ
ッキングエラー信号2dが出力される。アナログ減算器
208の出力はA/D変換器209へ入力され、アナロ
グ・ディジタル変換される。アナログ減算器208の出
力からはオフセット成分が低減されているので記録媒体
201の傾きが大きい場合あるいはトラッキング制御動
作中に記録媒体201の偏心、振動衝撃等の外乱などに
より対物レンズ202の光軸ずれが大きくなった場合等
においてもオーバーフローの発生を引き起こさず、また
十分な精度でアナログ・ディジタル変換を行う。
【0021】また、オフセット補正信号2bもA/D変
換器209によりディジタル変換され、アナログ・ディ
ジタル変換されたオフセット補正信号2fとなる。アナ
ログ・ディジタル変換されたオフセット補正信号2fは
オフセット補正量算出手段214により算出される補正
係数2hとディジタル乗算手段210により乗算され適
切なレベルのオフセット補正信号2gとなる。
【0022】オフセット補正量算出手段214は例えば
図3の波形に示すように3aの様な一定周期、一定振幅
の信号でトラッキングアクチュエータ203を用いて対
物レンズ202を中心から移動させ、3dに示す様なそ
のときのトラッキングエラー信号2eのオフセット成分
の変化量を、3cに示す様なオフセット補正信号2fの
変化量で割ることにより算出するものである。
【0023】アナログ・ディジタル変換されたトラッキ
ングエラー信号2eと適切なレベルのオフセット補正信
号2gはディジタル減算手段211へ入力されアナログ
減算器での未補正オフセット成分を正確に補正したトラ
ッキングエラー信号2iが出力され、ディジタル演算に
より周波数特性、ゲイン等の補償動作を行うディジタル
補償器212に入力される。ディジタル補償器212の
出力はD/A変換器213によりアナログ信号に戻さ
れ、トラッキングアクチュエータ203を駆動する。以
上の動作を繰り返し行うことで光ビームは目標のトラッ
クに追従する。
【0024】ここでトラッキングエラー信号2aに含ま
れるオフセット成分がアナログ減算器208により低減
されているので記録媒体201の傾きが大きい場合ある
いはトラッキング制御動作中に記録媒体201の偏心、
振動衝撃等の外乱などにより対物レンズ202の光軸ず
れが大きくなった場合等においてもオーバーフローの発
生を引き起こさず、また十分な精度でアナログ・ディジ
タル変換が行われるので、制御精度の劣化、トラッキン
グ駆動信号のノイズ増大によるトラッキングアクチュエ
ータ203での発熱、トラッキング制御系の安定性の劣
化等、制御性能の劣化の発生がない、安定で優れた制御
性能を実現することができる。
【0025】また、本実施例ではトラッキングエラー検
出手段として2分割の光検出器によるプッシュプル法を
用いているが、トラッキンエラーでオフセット成分を発
生する他の検出方法においても効果が得られることは明
白である。さらに、オフセット検出手段も鏡面部分のサ
ンプルホールドやエンベロープ検出に限定されず、他の
検出手段を用いても良く、またオフセット補正量検出手
段は図3で説明したような、自励振動を行う方式に限定
されず、トラッキングエラー信号1a、2aをA/D変
換しアナログ減算器108、208による補正量を検出
して補正量を決める方式や記録媒体上の記録情報の再生
振幅が最大になる様、または再生信号のエラーの量が最
小になる様に徐々にオフセット量を変化させる方式等、
他の補正量検出手段を用いても同様の効果は得られるこ
とも自明のものである。
【0026】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、トラッキングエラー信号をトラッキングオ
フセット補正信号でオフセット成分をアナログ演算によ
粗い精度で補正するアナログ補正手段と、アナログ補
トラッキングエラー信号とトラッキングオフセット
正信号とをそれぞれアナログ・ディジタル変換しアナロ
グ・ディジタル変換トラッキングエラー信号とアナログ
・ディジタル変換トラッキングオフセット補正信号とを
それぞれ出力するアナログ・ディジタル変換手段と、ア
ナログ・ディジタル変換トラッキングエラー信号をアナ
ログ・ディジタル変換トラッキングオフセット補正信号
でディジタル演算によりアナログ・ディジタル変換トラ
ッキングエラー信号に含まれるオフセット成分を精密に
補正するディジタル補正手段を備えているので、アナロ
グ補正手段によりオフセット成分を含んだトラッキング
エラー信号から当該オフセット成分を粗く低減すること
ができ、記録媒体の傾きが大きい場合あるいはトラッキ
ング制御動作中に記録媒体の偏心、振動衝撃等の外乱な
どにより対物レンズの光軸ずれが大きくなった場合等に
おいてもオーバーフローの発生を引き起こさず、また十
分な精度でアナログ・ディジタル変換が行われ、アナロ
グ補正手段による粗くオフセット成分を補正したトラッ
キングエラー信号をアナログ・ディジタル変換すると共
に、トラッキングオフセット補正信号もアナログ・ディ
ジタル変換するため、アナログ・ディジタル変換トラッ
キング補正信号によりアナログ・ディジタル変換トラッ
キングエラー信号に含まれるオフセット成分を正確に補
正できるので、量子化精度の劣化による制御精度の劣
化、トラッキング駆動信号のノイズ増大によるとラッキ
ングアクチュエータの発熱、A/D変換器でのオーバー
フローによるトラッキング制御系の安定性の劣化等のな
い、安定で優れた制御性能を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図
【図2】本発明の第2の実施例の構成図
【図3】本発明の第1、第2の実施例におけるオフセッ
ト補償動作の概要図
【図4】従来のトラッキング制御装置の構成図
【図5】従来のトラッキング制御装置におけるA/D変
換器入力の概要図
【図6】トラッキングエラー信号オフセット発生原理図
【符号の説明】
101 記録媒体 102 対物レンズ 103 トラッキングアクチュエータ 104a 光検出器 104b 光検出器 105 アナログ減算器 106 アナログ減算器 107 サンプルホールド 108 アナログ減算器 109 アナログ・ディジタル変換器 110 ディジタル乗算手段 111 ディジタル減算手段 112 ディジタル補償器 113 ディジタル・アナログ変換器 114 オフセット補正量算出手段 115 サンプルタイミング生成手段 201 記録媒体 202 対物レンズ 203 トラッキングアクチュエータ 204a 光検出器 204b 光検出器 205 アナログ減算器 206 アナログ減算器 207 エンベロープ検出器 208 アナログ減算器 209 アナログ・ディジタル変換器 210 ディジタル乗算手段 211 ディジタル減算手段 212 ディジタル補償器 213 ディジタル・アナログ変換器 3a 対物レンズ光軸ずれ量 3b トラッキングエラー信号 3c トラッキングオフセット補正信号 3d アナログ減算器108、208出力 3e ディジタル減算手段111、211出力 401 記録媒体 402 対物レンズ 403 トラッキングアクチュエータ 404a 光検出器 404b 光検出器 405 アナログ減算器 406 アナログ減算器 407 サンプルホールド 409 アナログ・ディジタル変換器 411 ディジタル減算手段 412 ディジタル補償器 413 ディジタル・アナログ変換器 414 サンプルタイミング生成手段 61a 記録媒体 61b 記録媒体 61c 記録媒体 62a 対物レンズ 62b 対物レンズ 62c 対物レンズ 63a 光検出器 63b 光検出器 63c 光検出器 64a 光検出器 64b 光検出器 64c 光検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 克也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−85483(JP,A) 特開 平6−282849(JP,A) 特開 平6−60400(JP,A) 特開 平5−282691(JP,A) 特開 昭64−10422(JP,A) 特開 平1−211327(JP,A) 特開 平2−294940(JP,A) 特開 平4−26930(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05D 3/00 - 3/12 G11B 7/09 - 7/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビームを記録媒体上の目標トラックに追
    従させるトラッキング装置において、光ビームと目標ト
    ラックとの位置偏差のトラッキングエラー信号を検出す
    るトラッキングエラー検出手段と、前記トラッキングエ
    ラー信号のオフセット成分を検出しトラッキングオフセ
    ット補正信号を出力するトラッキングオフセット検出手
    段と、前記トラッキングエラー信号を前記トラッキング
    オフセット補正信号で前記オフセット成分をアナログ演
    算により粗い精度で補正しアナログ補正トラッキングエ
    ラー信号を出力するアナログ補正手段と、前記アナログ
    補正トラッキングエラー信号と前記トラッキングオフセ
    ット補正信号とをそれぞれアナログ・ディジタル変換
    アナログ・ディジタル変換トラッキングエラー信号とア
    ナログ・ディジタル変換トラッキングオフセット補正信
    号とをそれぞれ出力するアナログ・ディジタル変換手段
    と、前記アナログ・ディジタル変換トラッキングエラー
    信号を前記アナログ・ディジタル変換トラッキングオフ
    セット補正信号でディジタル演算により前記アナログ・
    ディジタル変換トラッキングエラー信号に含まれるオフ
    セット成分を精密に補正するディジタル補正手段を備え
    たことを特徴とするトラッキング制御装置。
  2. 【請求項2】トラッキングオフセット検出手段が記録媒
    体上の鏡面部をサンプルすることによりトラッキングエ
    ラー検出手段出力に含まれるオフセット成分を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載のトラッキング制御装
    置。
  3. 【請求項3】トラッキングオフセット検出手段が記録媒
    体上に記録された信号の再生信号のエンベロープを検出
    することによりトラッキングエラー検出手段出力に含ま
    れるオフセット成分を検出することを特徴とする請求項
    1記載のトラッキング制御装置。
  4. 【請求項4】ディジタル補正手段が少なくとも前記アナ
    ログ・ディジタル変換手段によりアナログ・ディジタル
    変換された前記アナログ補正手段の出力、あるいは前記
    アナログ・ディジタル変換手段によりアナログ・ディジ
    タル変換された前記トラッキングオフセット検出手段の
    出力のいずれかのゲインを変化させることにより、補正
    量を可変することを特徴とした請求項1、2、3いずれ
    かに記載のトラッキング制御装置。
  5. 【請求項5】記録媒体の溝形状、記録媒体の傾き等に応
    じてディジタル補正手段の補正量を可変することを特徴
    とした請求項4記載のトラッキング制御装置。
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