JP3635424B2 - 金券処理システムとこの金券処理システムに用いられる端末装置及びホスト装置 - Google Patents
金券処理システムとこの金券処理システムに用いられる端末装置及びホスト装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品券やギフト券等の金券類の回収処理を行うシステムと、このシステムに用いられる端末装置及びホスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、商品券やギフト券等の金券類;例えば、カード会社等が発行する第3者発行型のギフト券が店頭(加盟店)において使用された場合、加盟店と発行元が行う処理としては、
▲1▼ 加盟店は利用者より金券を受け取り、その金券の外観から真券であるか否かの判別を目視で行い、額面の確認を行ってから利用者に商品等を引き渡す。
▲2▼ 加盟店は受け取った金券を発行元に返送する。又は、発行元が金券の回収を行う。
▲3▼ 発行元は金券の発行時に記録した券番号と回収した金券の券番号とを照合し、真券であるか否かの判別を行い、加盟店に対し回収した金券の額面合計から手数料を差し引いた金額を加盟店に還元する。また、発行元のホストに登録された券番号を廃券番号として登録し、券を廃券処理(裁断など)する。
というものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような処理システムにおいては、
▲1▼ 加盟店が現金を受け取るまでに時間がかかる。
▲2▼ 加盟店では、正確に真券であるか否かの判別することができないので、偽券を受け取った場合においても、加盟店へ支払い義務が生じ、発行元が被害を被る。
▲3▼ 加盟店の金券の取扱い量が少量の場合、売り上げ金額に対し、返送や回収の手間がかかりすぎる。
▲4▼ 発行元での券の集中処理に費用がかかる。
といった問題があった。
【0004】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、券番号の読み取り、及び真券であるか否かの判別を行い、オンライン処理により発行元とデータ交換を行うことにより、金券の回収及び真券であるか否かの判別処理を迅速かつ正確に行うことができ、さらには金券の回収処理を必要としなくなる金券処理システムと、この金券処理システムに用いられる端末装置及びホスト装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、商品券やギフト券等の金券類を発行する発行元側のホストと、この金券類により商品等を売買する店側の端末との間でオンラインにより金券類の回収処理を行う金券処理システムであって、前記端末は、金券類の券番号を読み取る券番号読み取り手段と、金券類の金額データを読み取る金額データ読み取り手段と、金券類が真券であるか否かを判別する判別手段と、前記券番号読み取り手段により読み取られた券番号の情報及び前記金額データ読み取り手段によって読み取られた金額データをオンライン送信する送信手段と、ホストよりオンライン送信された情報を受信する受信手段と、前記券番号読み取り手段により読み取られた金券類を廃券として処理する廃券処理手段とを備え、前記ホストは、前記送信手段によりオンライン送信された券番号の情報及び金額データを受信する受信手段と、この受信された券番号を予め登録された券番号と照合する券番号照合手段と、この券番号照合手段による照合の結果を前記端末側へオンライン送信する送信手段と、前記受信手段により受信された券番号を廃券番号として登録する廃券番号登録手段と、前記受信手段により受信した金額データに相当する金額を端末設置店に送金処理する送金処理手段とを備えたものである。
この構成においては、店側の端末の券番号読み取り手段は金券類の券番号を読取り、送信手段は読み取られた券番号を発行元側のホストにオンライン送信する。ホストの券番号照合手段は、受信手段を介して受信された券番号を、発券処理等により登録された券番号と照合し、この受信された券番号が適正な券番号であるか判断する。この照合結果は送信手段を介して端末へオンライン送信される。これにより、店側は、金券類が適正なものであるか否かを迅速かつ正確に知ることができる。また、このシステムを利用することで、店側と発行元側との間の経理上の処理も併せて行うことができるので、店側が金券類を発行元側へ返送したり、発行元が店を回り金券類の回収を行うといった手間を省くことも可能となる。また、判別手段により、紙厚等に基づいて金券類が真券であるか否かを判別することができるので、より正確に真券判別を行うことができる。
【0006】
また、券番号照合手段により券が適正であると判別された場合には、端末側では廃券処理手段により、その金券類にパンチ穴を開けるなどの廃券処理を行うことができる。これにより、一度使用された金券類が不正に使われることがなくなる。
【0007】
また、店側の端末の金額データ読取り手段により読み取られた金額データはホストに送信され、この金額データに基づいてホスト側の送金処理手段は端末設置店の入金口座に送金処理を行う。これにより、金券類の発行元側から端末設置店への代金支払いが迅速かつ手間を要さずに行える。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1記載のシステムに用いられる端末装置であって、金券類の券番号を読み取る券番号読み取り手段と、金券類の金額データを読み取る金額データ読み取り手段と、金券類が真券であるか否かを判別する判別手段と、前記券番号読み取り手段により読み取られた券番号の情報及び前記金額データ読み取り手段により読み取られた金額データをオンライン送信する送信手段と、前記ホストよりオンライン送信された情報を受信する受信手段と、前記券番号読み取り手段により読み取られた金券類を廃券として処理する廃券処理手段とを備えたものである。
【0010】
また、請求項3の発明は、請求項1記載のシステムに用いられるホスト装置であって、店側の端末からオンライン送信された券番号の情報及び金額データを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された券番号を予め登録された券番号と照合する券番号照合手段と、前記券番号照合手段による照合の結果を前記端末側へオンライン送信する送信手段と、前記受信手段により受信された券番号を廃券番号として登録する廃券番号登録手段と、前記受信手段により受信された金額データに相当する金額を端末設置店に送金処理する送金処理手段を備えたものである。この構成においては、券番号照合手段は、受信手段を介して受信された券番号を、発券処理等により登録された券番号と照合し、この受信された券番号が適正な券番号であるか判断する。この照合結果は送信手段を介して端末へオンライン送信される。
【0013】
また、請求項4の発明は、端末装置が判別手段による判別結果をホスト側での照合に用い得るようにオンラインによりホスト側へ送信するものである。
【0014】
また、請求項5の発明は、端末装置が判別手段により真券ではないと判別された券を装置外部へ排出する排出手段をさらに備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態を図面を参照して説明する。
図1(a)は本実施形態による金券処理システムの概略を示す模式図、図1(b)は金券処理システムに用いられる端末装置とホスト装置との間で行われるオンライン処理を説明するための図である。まず、本発明の金券処理システム1における金券の流れを説明する。カード会社等(以下、発行元という)から発行された商品券やギフト券等の金券は、販売店を通して利用者の手に渡り、百貨店等の加盟店において商品の購買等に使用される。この使用済みとなった金券は加盟店に置かれた端末装置2において廃券処理される。これにより、加盟店と発行元との間で使用済みの金券を回収する必要が無くなり、金券の返送や回収作業といった手間を省くことが可能となる。なお、金券としては、上述の商品券やギフト券の他に、図書券、ビール券、旅行券などであってもよい。
【0016】
加盟店に置かれた端末装置2と発行元に置かれたホスト装置3とは電話回線等によりオンライン接続される。端末装置2は、金券の券番号の読み取り、真券判別、額面金額の読み取り、使用済みの券に対する廃券処理等を行い、券番号情報、真券判別情報、額面金額情報、処理日時データ等をホスト装置2に送信するものである。また、ホスト装置3は、送られてきた券番号と予め登録された券番号との照合、額面金額情報に基づく送金処理、使用済みの券番号を登録する廃券登録処理等を行い、券番号の照合・認証情報、偽券通知、送金処理情報を端末装置2に送信するものである。
【0017】
図2はシステム1における端末装置2とホスト装置3の処理系を示すブロック図である。端末装置2を制御する中央処理装置10(以下、CPUと記す)には、金券の表面に記された券番号(金券に印刷された文字や数字をいう)や額面を読み取り、券番号データや額面データを出力する光学的文字認識装置(OCR)11aと磁気インク文字認識装置(MICR:Magnetic Ink Character Recognition)11b(以下、両者をまとめてOCR/MICR11と記す)(券番号読み取り手段、金額データ読み取り手段)、金券の真券判別を行う光学センサ12(判別手段)、金券が端末装置2に挿入されたことを感知するタイミングセンサ13、真券であると判別され使用済みとなった金券にパンチ穴を開けるなどの廃券処理を行う廃券処理装置14(廃券処理手段)、廃券処理された券が収納される収納部の空き容量を検知する収納部センサ15、金券をOCR/MICR11や光学センサ12の検出位置まで搬送し、偽券であると判別されると装置2の外部に排出する搬送部16(排出部)が接続されている。さらに、CPU10には、ホスト装置3との間で各種データの送受信を行うための通信手段17(送信手段、受信手段)、金券の額面金額や真券判別結果を表示する表示部18が接続されている。なお、OCR/MICR11による金券の額面の読み取りは、金券表面に印刷された金額文字から額面を読み取るといった方法や、券番号に金額情報が含まれている場合には、この券番号の読み取り結果から金額情報を抽出するといった方法により行われる。
【0018】
ホスト装置3は、端末装置2から送られてきた各種データを処理するホストコンピュータ21(券番号照合手段、廃券番号登録手段、送金処理手段)を備えており、このホストコンピュータ21には、券番号データ、金額データ、端末番号、発券日時データ、偽券データ等を入力するための入力端末22、端末装置2の通信手段17との間で各種データの送受信を行うための通信手段23(送信手段、受信手段)が接続されている。また、ホストコンピュータ21には、販売店に置かれた発券機31から送られてきた券番号データ、金額データ、端末番号、発券日時データ等を受信するための通信手段24が接続されている。なお、発券機31に代えて入力端末であってもよく、この場合においては、販売店員が入力端末に各種データを入力することにより、ホストコンピュータ21に発券データ等が送信される。
【0019】
端末装置2とホスト装置3の通信手段17,23としては、電話回線のみならず、クレジットカードの端末(CAT)の回線を利用するものであってもよく、この場合においては、既在のハードでオンライン処理を行うことが可能となる。また、POS端末と接続するものであってもよく、この場合においては、照合完了後に金券の売り上げデータをPOS端末に取り込めば、金券を現金と同様に売り上げデータ上において取り扱うことが可能となる。
【0020】
次に、端末装置2及びホスト装置3の動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。端末装置2は金券の挿入待ち状態となっており(S1)、その状態から券が挿入されて、タイミングセンサ13により券が検出されると(S2)、金券は搬送部16により装置2内部に搬送され(S3)、OCR/MICR11が駆動され(S4)、券番号と金額データが読み取られる(S5,S6)。ここで、券番号と金額データを読み取ることができると(S5,S6でYES)、光学センサ12のセンシングが行われ、光学センサ12により真券判別が行われる(S7)。この光学センサ12により真券であると判別されると(S7でYES)、真券判別結果、券番号、金額データ等は通信手段17よりホスト装置3に向けてオンライン送信される(S8)。OCR/MICR11により券番号や金額データが読み取れなかったり、光学センサ12により偽券であると判別された時には(S5,S6,S7でNO)、表示部18にエラー表示がなされ(S20)、券は装置2の外部に排出される(S21)。
【0021】
ホスト装置3は、端末装置2から券番号や真券判別結果が送られてくるまで入力待ち状態となっており(S14)、データが送られてくると、ホストコンピュータ21は、送られてきた券番号を予め登録しておいた発券番号と照合する(S15)。送られてきた券番号が発券されたものであれば(S15でYES)、この券番号を回収データと比較し、すでに回収された券番号であるか否か調べ(S16)、すでに回収されたものでなければ(S16でNO)、さらに、この送られてきた番号が偽券として登録されたものであるか否かを調べる(S17)。偽券として登録されたものでなければ(S17でNO)、この送られてきた番号を廃券番号として登録し(S18)、金額データに相当する金額を端末設置店の入金口座に送金するための送金処理を行い、通信手段23は、券番号照合・認証情報、及び送金処理情報を端末装置2にオンライン送信する(S19)。また、送られてきた券番号が発券されていないものであったり(S15でNO)、すでに回収されているものであったり(S16でYES)、偽券として登録されているものであれば(S17でYES)、通信手段23は、正当な券でないとして偽券通知を端末装置2にオンライン送信する(S19)。
【0022】
端末装置2はホスト装置3からデータを受け取ると、送信した券番号がホスト装置3で登録されたか否かを調べ(S9)、登録されていれば(S9でYES)、廃券処理部14によりパンチ穴を開けるなどの廃券処理を行い(S10)、収納部に廃券を収納する(S11)。収納部の空き容量は収納部センサ15により検知されており、空き容量がなくなれば(S12でNO)、表示部18に空き容量が無くなったことを表示する(S13)。空き容量があれば(S12でYES)、S1に戻り、挿入待ち状態となる。また、送信した券番号がホスト装置3で正当でない券でないと判別され、正当な券である場合の廃券登録が行われていなければ(S9でNO)、表示部18にエラー表示がされ(S20)、券は装置2の外部に排出される(S21)。
【0023】
次に、この金券処理システム1に用いられる金券及び端末装置2の例を、図4乃至図8を参照して説明する。図4はこの端末装置2により処理される金券(ギフトカード)の一例を示しており、図4(a)はこの金券41の表面を、図4(b)は裏面を示している。この金券41の表面には、額面42の他、偽造防止のための模様43等が印刷されている。また、裏面にはOCRにより読み取られるOCR文字44、MICRにより読み取られるMICR文字45が印刷されている。さらに、裏面にはこの金券41の使用方法や取扱い店を示す文字等46,47が印刷されている。
【0024】
図5は端末装置2の外観図、図6は端末装置2の要部の内部構成図である。端末装置2には、金券41を挿入するための金券挿入部51と、表示部18が設けられている。また、端末装置2の下部には、廃券が収納される廃券収納部52が設けられている。さらに、端末装置2には通信回線53が接続されている。端末装置2の上部の金券挿入部51から挿入された金券41は、光学センサ12に導かれ、真券判別が行われる。また、金券41は、OCR11a、MICR11bに導かれ、OCR文字44とMICR文字45がそれぞれの読み取られる。光学センサ12による真券判別結果、及びオンライン処理によりホストコンピュータ21により券番号が登録された金券は、廃券処理装置14に送られ、パンチ穴を開けられる等の廃券処理が行われ、それぞれの種類別(発行元別等)に分別されて、廃券収納部52に収納される。なお、廃券処理装置14による廃券処理としては、スタンプやプリントにより使用日時を金券の表面に記入するというものや、カッティングにより切断処理するというものであってもよい。また、画像読み取り装置をさらに備え、この画像読み取り装置により、金額データ等を読み取ったり、金券の模様に基づいて、真券判別を行うものであってもよい。
【0025】
次に、光学センサ12による真券判別方法の一例について図7を参照して説明する。図7(a)は光学センサ12の光学系の構成図、図7(b)はこのセンサ12の処理系を示す回路図、図7(c)はこのセンサ12において真券判別に用いられるしきい値を説明するための図である。この光学センサ12は、光の透過光量に基づいて紙厚を検出することにより、真券であるか否かを判別するものである。発光ダイオード60から投光された光のうち、金券41において透過された光はフォトダイオード61(以下、PDと記す)に入光し、このPD61において電気信号に変換された後、増幅回路62で増幅される。増幅された受光信号は予めメモリ64a,64bに記憶させた2つのしきい値K1,K2と比較器63で比較され、受光信号がしきい値K1としきい値K2の間にある場合には、金券41は適正な紙厚を持った真券であるとセンサ12は判別し、ON信号を出力する。一方、受光信号がしきい値K1としきい値K2の間にない場合には、金券41は適正な紙厚を持たない偽券であるとセンサ12は判別し、OFF信号を出力する。
【0026】
次に、端末装置2の上部に設けられた表示部18の構成について、図8を参照して説明する。表示部18には、挿入された金券の種類や金券の発行元名等を表示する券種表示部71、金種(挿入された金券のトータル金額)を表示する金種表示部72、挿入された金券が読み取れなかったり、偽券の疑いがあると点灯する読み取り可否表示部73、挿入された金券を読み取ることができない場合に、読み取れなかった原因に対応するエラー種類を表示するエラー表示部74、収納部の空き容量が無くなると点灯する収納部チェック75から構成されている。エラー表示部74によるエラー番号の表示例としては、以下のようなものが考えられる。
1:パターンエラー(画像読み取り装置による画像の読み取りが不可能な場合)
2:OCRエラー(OCR文字44の読み取りが不可能な場合)
3:磁気エラー(MICR文字45の読み取りが不可能な場合)
4:紙質エラー(光学センサ12により検出された紙厚が適正な厚みではなく、偽券であると判別された場合)
5:券番号エラー(券番号が発券番号と異なる場合)
【0027】
なお、本発明は、上記実施形態に限られることなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態に示した金券処理システム1では、ホスト装置3において端末装置2から送られてきた券番号を予め登録された偽券番号と比較するものについて示したが、予め登録された盗難番号と比較して盗難券と判断すると受付けを拒否するものであってもよい。また、金券挿入部51にソートを付したものであってもよい。また、この金券処理システム1と加盟店に設置された監視カメラとを連動させ、この監視カメラにより得られた監視映像と端末装置2により得られた券番号とをセットで保存するものであってもよい。これらの保存情報を用いて、後日、必要に応じて券の利用者を特定したり、確認したりすることが可能となる。また、光学センサ12としては、金券の光沢度を検知するものや、金券に施されたホログラムを検出するものであってもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上のように請求項1乃至3の発明によれば、店側の端末の券番号読み取り手段で読み取った券番号を、発行元側のホストへオンライン送信し、ホストで受け取った券番号を照合し、その結果を端末側へ送信するようにしているので、その金券類が適正なものであるか否かを店側は迅速かつ正確に知ることができ、偽券を受け取ることを防止することができ、店側や発行元が被る被害を少なくすることができる。また、店側が金券類を発行元側へ返送したり、発行元が店を回り金券類の回収を行うといった手間を省くことができる。
【0029】
また、端末の廃券処理手段により金券類は廃券処理され、また、ホストの廃券番号登録手段により廃券番号として登録されるので、一度使用された金券類が不正に流通されることがなくなる。
【0030】
また、店側の端末の金額データ読取り手段により読み取られた金額データに基づいてホスト側の送金処理手段は端末設置店に送金処理を行うことができ、これにより、店側は迅速に現金を受け取ることができる。
【0031】
また、端末装置の判別手段が金券類が真券であるか否かを判別することにより、正確に真券判別を行うことができ、店側が偽券を利用者から受け取ることを防止することができる。
【0032】
また、請求項4の発明によれば、端末装置の判別手段による判別結果をホスト側の照合に用い得るようにしたことにより、正確な照合を行うことが可能となる。
【0033】
また、請求項5の発明によれば、真券ではないと判別された券を端末装置の外部に排出することにより、偽券を処理することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施形態による金券処理システムの概略を示す模式図であり、(b)は端末装置とホスト装置の間で行われるオンライン処理を説明するための図である。
【図2】端末装置とホスト装置の処理系を示すブロック図である。
【図3】金券処理システムの動作を示すフローチャートである。
【図4】(a)(b)は金券処理システムにより処理される金券の表面と裏面を示す図である。
【図5】端末装置の外観図である。
【図6】端末装置の要部の内部構成図である。
【図7】(a)は光学センサの光学系の構成図、(b)はセンサの処理系を示す回路図、(c)は真券判別に用いられるしきい値を説明するための図である。
【図8】表示部の構成図である。
【符号の説明】
1 金券処理システム
2 端末装置
3 ホスト装置
11a 光学的文字認識装置(券番号読み取り手段)
11b 磁気インク文字認識装置(金額データ読み取り手段)
12 光学センサ(判別手段)
14 廃券処理装置(廃券処理手段)、
16 搬送部(排出部)
17 通信手段(送信手段、受信手段)
21 ホストコンピュータ(券番号照合手段、廃券番号登録手段、送金処理手段)
23 通信手段(送信手段、受信手段)
Claims (5)
- 商品券やギフト券等の金券類を発行する発行元側のホストと、この金券類により商品等を売買する店側の端末との間でオンラインにより金券類の回収処理を行う金券処理システムであって、
前記端末は、金券類の券番号を読み取る券番号読み取り手段と、金券類の金額データを読み取る金額データ読み取り手段と、金券類が真券であるか否かを判別する判別手段と、前記券番号読み取り手段により読み取られた券番号の情報及び前記金額データ読み取り手段によって読み取られた金額データをオンライン送信する送信手段と、ホストよりオンライン送信された情報を受信する受信手段と、前記券番号読み取り手段により読み取られた金券類を廃券として処理する廃券処理手段とを備え、
前記ホストは、前記送信手段によりオンライン送信された券番号の情報及び金額データを受信する受信手段と、この受信された券番号を予め登録された券番号と照合する券番号照合手段と、この券番号照合手段による照合の結果を前記端末側へオンライン送信する送信手段と、前記受信手段により受信された券番号を廃券番号として登録する廃券番号登録手段と、前記受信手段により受信した金額データに相当する金額を端末設置店に送金処理する送金処理手段とを備えたことを特徴とする金券処理システム。 - 請求項1記載のシステムに用いられる端末装置であって、
金券類の券番号を読み取る券番号読み取り手段と、
金券類の金額データを読み取る金額データ読み取り手段と、
金券類が真券であるか否かを判別する判別手段と、
前記券番号読み取り手段により読み取られた券番号の情報及び前記金額データ読み取り手段により読み取られた金額データをオンライン送信する送信手段と、
前記ホストよりオンライン送信された情報を受信する受信手段と、
前記券番号読み取り手段により読み取られた金券類を廃券として処理する廃券処理手段とを備えたことを特徴とする端末装置。 - 請求項1記載のシステムに用いられるホスト装置であって、
店側の端末からオンライン送信された券番号の情報及び金額データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された券番号を予め登録された券番号と照合する券番号照合手段と、
前記券番号照合手段による照合の結果を前記端末側へオンライン送信する送信手段と、
前記受信手段により受信された券番号を廃券番号として登録する廃券番号登録手段と、
前記受信手段により受信された金額データに相当する金額を端末設置店に送金処理する送金処理手段を備えたことを特徴とするホスト装置。 - 前記判別手段による判別結果をホスト側での照合に用い得るようにオンラインによりホスト側へ送信することを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
- 前記判別手段により真券ではないと判別された券を装置外部へ排出する排出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14970997A JP3635424B2 (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | 金券処理システムとこの金券処理システムに用いられる端末装置及びホスト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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