JP3635235B2 - ウェハーロードポートの位置決め装置と方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウェハーロードポートの位置決め装置とその位置決め方法に関するものであり、特に、半導体の製造工程に於けるウェハーロードポートを製造工程の工作台のインターフェースと接合する位置決め装置とその位置決め方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ウェハー及びリンクウィッドクリスタルディスプレイのフェースプレート等の半導体の製造工程に於て、必ず、ウェハーボックスを使用して前記半導体のウェハー或いはその他の基板をローディングしなければならない。更に、運送設備を使用して前記ウェハーボックスを製造中の各種製造工程の工作台に運送して、不同種類の加工工程を進行している。
【0003】
前記ウェハーボックスの主要な機能はウェハー及び各種基板を受け入れるものである。又、前記ウェハーボックスの内部には清浄な保護気体を一杯に充填している。斯くして、前記ウェハー及び基板は外界の空気及び微粒塵埃の汚染から免れることができる。更に、各製造工程の工作台には必ずインプット及びアウトプットの装置を設置しなければならない。それは前記ウェハー或いは基板を外界の環境と隔離した状態の下で、前記ウェハー或いは基板を製造工程の工作台の中にローディングするのに用いる。而して、更に、必ずロードポートを設置しなければならない。前記ロードポートは前記ウェハーボックスと製造工程の工作台のインプット/アウトプット装置の仲介装置として用いる上、前記ウェハーボックスを開けて該ウェハーボックス内のウェハー或いは基板を製造工程の工作台のインプット/アウトプット装置の中にローディングするのに用いる。
【0004】
然し乍ら、生産過程に於ては、往々にして製造工程或いは生産スケジュールの変更があって、早急に製造工程の工作台のロードポートを取り換えなければならない。この為、製造工程の工作台のロードポートは必ず早急に取り付け、且つ、位置決めすることができる機能を具有していなければ半導体の製造工程の多変化の要求を満たすことができない。
【0005】
業界に於ける標準の中、半導体製造工程のロードポートと製造工程の工作台の間には接合フレームが設置されている。前記接合フレームは前記ロードポートの取り付け及び位置決めに供するもので、前記接合フレームと前記ロードポートの接合面の間には若干の固定用ネジ孔が設けられている。これは、使用者にボルトを使用して前記ロードポートと前記製造工程の工作台の位置決めフレームを連接して固定するのに供する。
【0006】
然るに、従来の半導体製造設備のロードポートと製造工程の工作台の間は単純にボルトを利用して締付け方式でもって連接するものであるため、前記ロードポートを取り付ける過程に於て、必ず各ネジ孔を相互に対応させて始めてボルトを締め込むことができる。而して、ボルトを締付けた後、又、人工による微小調整の方式で前記ロードポートの取付け角度と位置を適当な角度と位置に調整しなければならない。このため、従来の半導体製造工程のロードポートの取付けと位置決めは相当に困難であり、且つ、時間の浪費を来している。
【0007】
図6に示す如く、世界特許公報No.WO 99/12191号には、ウェハーロードポートが開示されている。その主要な特徴は、製造工程の工作台の位置決めフレーム1の底端に前方に突出した位置決め座2が設置されている。該位置決め座2の中央には上向きに突起したロケートピン3が設けられている。前記位置決めフレーム1はロードポート4を取り付けるのに供することができて、前記ロードポートを製造工程の工作台の正確な位置に取り付けることができるようになっている。又、前記ロードポートはバックボード5を具有していて、ボルトでもって前記位置決めフレーム1に締付けて固定することができる。更に、前記バックボード5の下方には支え座6が設置されている。
【0008】
図7に示す如く、前記支え座6の中央には凹んだ止め合い溝7が設置されていて、前記ロケートピン3の頂端と相互に止め合うようになっている。又、前記支え座6と前記位置決め座2の前記バックボード5との間の位置は一定の範囲内で左右に移動することができる。又、その頂端の中央にはカム溝8が設けられている。更に、前記バックボード5にはカム9が設置されていて、前記カム溝9と嵌合して、該カム溝9を左右に押して移動させることができる。かくして、前記支え座6と前記バックボード5はその相対位置を変えることができる。
【0009】
図8に示す如く、前記ロードポート4の底部はベース10を具有している。前記ベース10には三対のローラー11,12,13が設けられていて、その底面はやや上向きに傾斜している。このため、最前端の一対のローラー11の高度は後端の二対のローラー12,13より高くなっている。使用者が前記ロードポート4を前記位置決めフレーム1に取り付ける時、前記ベース10の前端を下向きに押して、前記ロードポートを前向きに傾斜した状態にし、もって、前記バックボード5の背面に装置している前記支え座6の高度を上げて、前記支え座6の前記止め合い溝7と前記ロケートピン3を相互に止め合わすことができるようになる。その後、前記位置決めフレーム1を後方へ押して、前記バックボード5と前記位置決めフレーム1を相互に嵌合する。かくして、前記支え座6と前記ロケートピン3は相互に止め合えるようになる。
【0010】
前記ロケートピン3の底端には外ネジが設けられていて、使用者が該ロケートピン3を転動することによって前記ロードポート4の高度位置を調整することができる。又、使用者は前記カム9を転動して前記支え座6の左右位置を変えることができる。よって、前記ロードポート4と前記位置決めフレーム1の水平方向の相対位置を調整することができる。
【0011】
前述の従来例は、ウェハーロードポートの位置決めが容易でない欠点は改善している。即ち、前記ロードポートを製造工程の工作台に取り付ける速度を改善することができる。然し乍ら、使用上依然として下記の欠点を有している。
【0012】
1.その支え座6とロケートピン3はロードポート4の下半部に設置されていて、且つ、バックボード5の背面に隠れている。このため、前記支え座6と前記ロケートピン3は前記ロードポート4と製造工程の工作台の垂直及び水平方向の相対位置を調整することができるとは言え、前記支え座6と前記ロケートピン3は調整しにくい位置に設置されているので、調整作業上相当な困難を来している。
【0013】
2.前記支え座6と前記ロケートピン3が結合する時、必ず前記ロードポート4のベース10の前端を下向きに押さえて、前記ロードポート4後端の高度を上げなければならない。かくして、始めて前記支え座6は前記ロケートピン3に止め合うことができる。若し、少しでも操作上の誤差があれば前記ロードポート4は倒れて衝撃を受け、損傷又は破壊することになる。
【0014】
以上の原因により、従来の半導体ウェハー及び基板のロードポートは使用上相当な不便を来していて、大いに改良を必要とすることは言うまでもない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の解決しようとする課題は早急に位置決めすることができる機能を具有し、且つ、ロードポートをリフトすることができて、ロードポートを製造工程の工作台に取り付けて加工できるのに便を来すロードポート位置決め装置とその位置決め方法である。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決するために提案されたものであり、ロードポートの底部に設置し、使用者に前記ロードポートの高度を制御するのに供するリフト装置と、製造工程の工作台の位置決めフレームの頂端に設置している連接座と、該連接座に設置している上向きに突起した位置決め部品と、前記ロードポートの頂端に設置していて、底端には前記位置決め部品と相互に止め合う止め合い溝を設けている支え座と、前記連接座と前記支え座にそれぞれ設置されていて、前記ロードポートと製造工程の工作台の相対位置を調整するのに用いる垂直調整装置及び水平調整装置と、バックボードの中央の位置に設置され、前記ロードポートと製造工程の工作台間との間隙の傾斜角度を調整するのに用いる傾斜調整装置とから成るウェハーロードポートの位置決め装置とその位置決め方法を提供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の技術を使用した半導体ウェハーロードポートの構造を示す。該ロードポート20は該ロードポートの底端に設置されているベース21と、前記ロードポート20の中段位置に設置されているロードテーブル22と、該ロードポート20の背面に設置されているバックボード23とから成る。該バックボード23は位置決めフレーム30に貼り合せて取り付けている。前記位置決めフレーム30は製造工程の工作台(図示せず)の前端に設けられている。図2(a)に示す如く、前記バックボード23と前記位置決めフレーム30には若干の相互に対応した沈み孔231及びネジ孔31が設けられていて、ボルトでもって前記沈み孔231と前記ネジ孔31に締付けて前記ロードポート20を前記位置決めフレーム30に固定する。
【0018】
前記バックボード23と前記位置決めフレーム30の頂端には連接装置40が設置されている。図2(a)から図2(d)及び図4に示す如く、前記連接装置40は、前記位置決めフレーム30の頂端に設置されている連接座41と、前記バックボードの頂端に装置されている支え座42とを含んでいる。又、前記連接座41の中央には連接ブロック45が設けられている。該連接ブロック45の上には上向きに突起した位置決め部品43が設置されている。而して、前記支え座42の底端には前記位置決め部品43と相互に止め合う止め合い溝44が設けられている。更に、前記バックボード23の頂端と前記位置決め部品43と対応する位置に貫通孔24が設置されていて、前記位置決め部品43が前記バックボード23の背面から突出して、前記支え座42と対応する位置に合致することができるように構成されており、よって、前記ロードポート20と前記位置決めフレーム30を組合せる時、前記ロードポート20を後方へ押すことによって、前記位置決め部品43は前記貫通孔24から突出し、前記支え座42と相互に止め合うことができるようになっていて、取り付け上の便を来している。
【0019】
前記連接ブロック45及び前記支え座42と前記位置決めフレーム30及び前記バックボード23の相対的垂直位置及び水平位置は調整することができる。以下、その調整方法と構造を説明する。
【0020】
前記連接ブロック45の中央には横向きに長楕円形のカム孔451が設けられている。而して、前記連接座41の中央にはカム46が回転できるように設けられていて、前記長楕円形のカム孔451に挿し込まれている。又、前記連接座41の中央の前記連接ブロック45の両側にはそれぞれクランプブロック411が設けられている。該クランプブロック411は前記連接ブロック45を位置決めすることができる上、前記連接ブロック45の上下方向の直線移動を制限することができる。又、前記クランプブロック411の中の一つには固定ボルト412が設けられていて、前記連接ブロック45の高度の位置の調整が完了した後、前記連接ブロック45を固定した位置に締め付けて、前記連接ブロック45の垂直位置を固定する。故に、操作者が前記ロードポート20の高度の位置を調整する時、前記固定ボルト412をゆるめ、そして、前記カム46を転動して前記連接ブロック45を上下に移動させることによって前記ロードポート20の高度を調整することができる。
【0021】
又、前記支え座42と前記バックボード23の水平方向に於ける相対位置も調整することができる。即ち、前記ロードポート20と前記位置決めフレーム30の水平方向に於ける相対位置を調整するものである。図4に示す如く、前記支え座42の中央には水平方向に長楕円孔422が設けられていて、二個のボルト423を前記長楕円孔の中に締め込んで前記支え座42を前記バックボード23に固定する。又、カム47は転動できるように前記バックボードに設けられている。而して、垂直方向のカム孔421が前記支え座42に設けられていて、前記カム47を嵌め込むのに供するようになっている。操作者が前記支え座42の水平位置を調整する時、先に、前記ボルト423をゆるめ、その後、前記カム47を転動して、前記支え座42を駆動して水平方向に移動させ、然る後、調整が完了した時、再び前記ボルト423を締め付けて前記支え座42の水平位置を固定する。前記カム47によって前記支え座42の水平位置を調整することができることによって、前記ロードポート20と前記位置決めフレーム30の水平方向の相対位置を調整することができる。
【0022】
前記連接装置40は操作者に前記ロードポート20と前記位置決めフレーム30の水平と垂直方向の相対位置を調整するものであり、且つ、該ロードポート20を暫時前記位置決めフレーム30に位置決めして、操作者に該ロードポート20をその位置に締め付けることができるように構成されているのである。
【0023】
而して、本発明の前記連接装置40の構造上の主要な長所は、前記支え座42と前記連接座41は共に前記ロードポート20の頂端に設置されていて、且つ、前記カム46,47は共に前記ロードポート20の正面位置に設置されているので、操作者は前記ロードポート20の正面より前記支え座42と前記位置決め部品43の位置を調整することができる。よって、操作者は順調に、且つ、容易に前記ロードポート20と前記位置決めフレーム30の相対位置を調整することができる。
【0024】
前記ベース21にはリフト装置50が取り付けられている。前記ロードポート20を上方にリフトして、前記支え座42の高度を前記連接座41の高度より高く上げ、斯くして、前記支え座42の止め合い溝44は順調に前記位置決め部品43と止め合うことができる。
【0025】
図3に示す如く、前記ベース21には一組のスライドレール60が設置されていて、前記ロードポート20がスライドすることができるように前記スライドレール60に取付けられている。そして、前記リフト装置50の駆動を受けて上下に移動することができるようになっている。
【0026】
前記リフト装置50には、レバー51があって、その比較的短い一端は前記ロードポート20の底端の点Aに枢着していて、その比較的長い一端は前記ベース21の後端の上方まで延伸していて、且つ、使用者が踏むのに供するペダル511が設けられている。更に、ガイドバー70があって、その下端は前記ベース21に固定している。又、その上端は前記ロードポート20がスライドするのに供している。更に、連接棒52があって、その一端は前記ガイドバー70の点Cに枢着し、他の一端は前記レバー51の中央点Bに枢着している。図3に示す如く、前記連接棒52と前記レバー51の比較的短い一端とはトグル機構を構成している。前記レバー51の比較的長い一端が下方へ踏まれた時、前記連接棒52と前記レバー51の比較的短い一端とは直線を形成する。このため、前記レバー51の比較的短い一端の高度は上昇するので、前記ロードポート20を高めに上げることができる。又、前記連接棒52と前記レバー51の比較的短い一端とは一直線を形成する。即ち、前記A,B,Cの三点は一直線を形成する。よって、使用者が足で前記レバー51の比較的長い一端を踏みこんだ時、大した労力を費やすことなく前記ロードポート20を高めに上げることができる。
【0027】
この外、前記バックボード23の中間位置には一組の傾斜度調整装置60Aが設置されていて、前記ロードポート20の前記バックボード23と前記位置決めフレーム30間の間隙の傾斜角度を調整するのに用いる。図2(a)及び図2(b)に示す如く、前記傾斜度調整装置60Aは固定ボルト61を有し、該固定ボルト61は前記バックボード23を通り抜けていて、且つ、その末端は前記位置決めフレーム30に締付けて固定している。又、調整ボルト62を有し、ネジで前記バックボード23に締め付けていて、しかも、前記バックボード23に締め付ける深度をネジまわすことによって調整することができるように構成されている。
【0028】
更に又、前記調整ボルト62の中央には孔63が開穿されており、前記固定ボルト61を通すのに供する。該固定ボルト61及び前記調整ボルト62の頂端の両側は平面に加工されていて、操作者にレンチで転動するのに供するようになっている。而して、前記調整ボルト62の端面は前記固定ボルト61の頭部の内側面と相互に接触しているので、前記調整ボルト62の高度位置は前記固定ボルト61の締付けによって制限される。操作者が前記調整ボルト62を転動する時、先ず、前記固定ボルト61をゆるめる。これにより、前記バックボード23と前記位置決めフレーム30は連動されて前記傾斜度調整装置が前に調整した位置の間隙64を変えることができる。かくして、前記バックボード23と前記位置決めフレーム30との間隙64の傾斜角度を調整することができる。然るときは、調整後再び前記固定ボルト61を締め付けて固定することができる。
【0029】
本発明の装置の操作方法は下記の如くである。
【0030】
a.連接装置の支え座42及び連接座41をそれぞれロードポート20と位置決めフレーム30の上端に配置する。
【0031】
b.ロードポート20を位置決めフレーム30の前端まで押す。
【0032】
c.レバー51を踏んでリフト装置50上のロードポート20をリフトする。
【0033】
d.レバー51がベース21に接触した時、リフト装置50はリフトを停止する。
【0034】
e.ロードポート20の支え座42を位置決めフレーム30の位置決め部品43の上端の前まで押す。
【0035】
f.ゆるやかにレバー51を放し、ロードポート20の支え座42の止め合い溝44を位置決めフレーム30の位置決め部品43の上端と接合させる。
【0036】
g.バックボード23下端の四個のネジ孔231が位置決めフレーム30のネジ孔31と対応しているかを検査する。
【0037】
h.バックボード23と位置決めフレーム30の傾斜度を調整して両者を接合する。
【0038】
i.結合ネジを締め付ける。
【0039】
前記組合せの過程に於て、若し、バックボード23と位置決めフレーム30間の間隙の傾斜角度が不正確であった場合、ロードポートのバックボード23の中段にある傾斜度調整装置によって、前記バックボード23と前記位置決めフレーム30間の間隙の傾斜角度を調整する。
【0040】
又、若しバックボード下端の四個のネジ孔231と位置決めフレームのネジ孔が対応することができない場合、ロードポート20と位置決めフレーム30を分離して、連接ブロック45と支え座42の二個のカム46,47によって、前記連接ブロック45と前記支え座42の水平と垂直方向の位置の誤差の量を調整して、再び前述の方法で前記ロードポート20と前記位置決めフレーム30を結合する。
【0041】
図5(a)から図5(e)は、リフト装置50が多種に変化した構造を示す。図5(a)に示す如く、リフト装置50Aは、末端に挿し込みピン52Aを設けているレバー51Aと、ロードポート20の底端に装置している連接板53Aとを有する。前記連接板53Aには横向きにスライド溝54Aが設けられている。而して、前記レバー51A末端の前記挿し込みピン52Aはスライドできるように前記スライド溝54Aの中に挿し込まれている。前記レバー51Aの中段はピボットで前記ベース21に枢着されている。而して、他の一端は操作者が足で踏むのに供し、もって、その前端をリフトして高度を高め、前記挿し込みピン52Aによって前記連接板53Aを押し動かして、前記ロードポート20の高度を高めることができる。
【0042】
図5(b)に示すリフト装置50Bは第一連結棒51Bと第二連結棒52Bとを有し、該第一連結棒51Bと第二連結棒は相互に連結されており、且つ、その末端はそれぞれ前記ベース21と前記ロードポート20に枢着されている。又、推進ネジ53Bがあって、水平に前記ベース21に設置されていて、その末端は前記第一、第二連結棒51B,52Bが連結している位置に相互に連結している。操作者が前記推進ネジ53Bを転動した時、該推進ネジは水平方向に移動して前記第一、第二連結棒51B,52Bを押し、前記第一、第二連結棒51B,52Bが前記推進ネジ53Bに押されて移動した時、前記ロードポート20を押して垂直方向に移動させることができる。よって、操作者は前記ロードポート20をリフト又は降下する動作を制御することができる。
【0043】
図5(c)に示すリフト装置50Cは回転できるカム51Cを有している。該カム51Cにはカム溝52Cが設けられている。又、前記ロードポート20の底端には連接ピン53Cが突設されていて、前記カム溝52Cと嵌合するようになっている。更に、前記カム51Cの中心にはハンドル54Cが設けられていて、前記カム51Cと一体に結合している。前記ハンドル54Cは前記ロードポート20の側辺に設置されていて、操作者が前記カム51Cをまわすのに供し、前記カム51Cの前記カム溝52Cによって前記ロードポート20を駆動して上下に移動させることができる。
【0044】
図5(d)に示すリフト装置50Dには直線に移動するカムプレート51Dがあって、該カムプレート51Dにはカム溝52Dが設けられている。又、前記ロードポート20の底端には連接ピン53Dが設けられている。該連接ピン53Dは前記カム溝52Dと嵌合し、該カム溝52Dの駆動を受けて垂直方向に移動する。推進ネジ54Dがあって、該推進ネジ54Dの推進により、前記カムプレート51Dの水平方向の移動を駆動する。かくして、操作者は前記推進ネジをネジまわすことによって、前記カムプレート51Dを押して作動させ、前記ロードポート20の垂直方向の移動を駆動する作用をなすものである。
【0045】
図5(e)に示すリフト装置50Eにはカム51Eがあって、駆動軸52Eを具有している。連動板53Eがあって、前記ロードポート20の底端に設置されている。スライド溝54Eがあって、前記連動板53Eに設置されていて、且つ、前記駆動軸52Eと相互に嵌合している。ハンドル55Eがあって、前記カム51Eと相互に連結し、前記ロードポート20の側辺に設置されて操作者が前記カム51Eを転動することができるように構成されている。又、前記カム51Eによって前記連動板53Eを駆動して垂直方向に移動させることができる。これにより、前記ロードポート20を連動して上下に移動させることができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明のウェハーロードポートの位置決め装置とその位置決め方法は早急、且つ、容易に位置決め及び操作が簡単にできる等の著大なる効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロードポートと製造工程の工作台の位置決めフレームとの組合せ状態の側面図である。
【図2】(a)本発明のロードポートと位置決めフレームの分離状態の立体図である。
(b)本発明の傾斜度調整装置の断面図である。
(c)本発明の連接装置の部分拡大図である。
(d)本発明の連接座の部分拡大図である。
【図3】本発明のロードポートのベースとリフト装置の拡大断面図である。
【図4】本発明の使用した連接装置の平面図である。
【図5】(a)本発明のリフト装置の各種変化可能の構造説明図である。
(b)本発明のリフト装置の各種変化可能の構造説明図である。
(c)本発明のリフト装置の各種変化可能の構造説明図である。
(d)本発明のリフト装置の各種変化可能の構造説明図である。
(e)本発明のリフト装置の各種変化可能の構造説明図である。
【図6】従来のウェハーロードポートの立体図である。
【図7】従来のウェハーロードポートの使用している連接装置の立体図である。
【図8】従来のウェハーロードポートの取付方法の動作説明図である。
【符号の説明】
20 ロードポート
21 ベース
22 ロードテーブル
23 バックボード
24 貫通孔
30 位置決めフレーム
31 ネジ孔
40 連接装置
41 連接座
42 支え座
43 位置決め部品
44 止め合い溝
45 連接ブロック
46,47 カム
50,50A,50B,50C,50D,50E リフト装置
51 レバー
51A,52 連接棒
51B 第一連結棒
51E カム
52A 挿し込みピン
52B 第二連結棒
52D カム溝
52E 駆動軸
53A 連接板
53C,53D 連接ピン
53E 連接板
54E スライド溝
55E ハンドル
60 スライドレール
60A 調整装置
61 固定ボルト
62 調整ボルト
63 孔
64 間隙
65 ワッシャ
70 ガイドバー
411 クランプブロック
412 固定ボルト
421,451 カム孔
422 長楕円孔
423 ボルト
511 ペダル
Claims (11)
- ウェハーロードポートの位置決め装置であって、該ウェハーロードポートの位置決め装置は、半導体製造工程の工作台の位置決めフレームに取り付けられるロードポートを有し、該ロードポートの底部にはベースが設置されており、且つ、該ロードポートの背面にはバックボードが設けられており、該バックボードは前記位置決めフレームと相互に結合され、且つ、前記ロードポートの前記バックボードと前記位置決めフレームにはそれぞれ連接装置の一部をなす支え座、同じく連接装置の一部をなす連接座が設けられていて、前記ロードポートを前記半導体製造工程の工作台の位置決めフレームに位置決めして取り付けることができるように構成されており、更に、前記支え座は前記ウェハーロードポートの前記バックボードの頂端に設置されていて、その底面には止め合い溝が設けられており、更に、前記連接座は、前記位置決めフレーム正面の頂端に設置されていて、その中央には上向きに突起した位置決め部品が設けられており、更に、前記連接座が挿入できる貫通孔であって、該貫通孔は前記バックボードの前記支え座の下方の位置に設けられており、該貫通孔に前記位置決め部品を前記バックボードの背面より前記バックボードの正面に進出させることができるように構成されて成り、更に、貫通孔は前記支え座の止め合い溝と前記位置決め部品とが止め合い対応する位置に設けられており、更に、前記支え座と前記連接座の上にそれぞれ設置されていて、前記支え座と前記位置決め部品の水平及び垂直方向の相対位置を調整するためのカムを有すると共に、前記ウェハーロードポートの底端部に設置されていて、前記ロードポートをリフトして前記半導体製造工程の工作台と結合させるためのリフト装置を備えて成るウェハーロードポートの位置決め装置。
- 前記バックボードの中段部分の両側にはそれぞれ傾斜度調整装置が設置されていて、前記バックボードと前記位置決めフレーム間の間隙の傾斜度を調整するのに用いるように構成された請求項1記載のウェハーロードポートの位置決め装置。
- 前記傾斜度調整装置は調整ボルトを有し、ネジまわすことができるように前記バックボードに設置されており、且つ、固定ボルトを有し、前記調整ボルトの中を突き通っていて、その一端は前記位置決めフレームに締め付けて固定されるように構成された請求項2記載のウェハーロードポートの位置決め装置。
- 前記リフト装置は連接棒を有し、その中段は前記ベースにピボットされていて、その一端は前記ロードポートの底端と連接し、他の一端は操作者が足で踏むのに供し、前記ロードポートをリフトするように構成された請求項1記載のウェハーロードポートの位置決め装置。
- 前記リフト装置はカム装置と連動部品とを有し、前記ロードポートの底端に設置されていて、前記カム装置と連接することができるように形成され、かくして前記ロードポートは前記カム装置の駆動を受けて垂直方向に移動するように構成され、更に、駆動装置があって、操作者に前記カム装置を駆動するのに供して、前記カム装置を作動させるように構成された請求項1記載のウェハーロードポートの位置決め装置。
- 前記リフト装置の前記カム装置は回転カムであって、且つ、前記駆動装置は前記カムを連動して回転させることができるハンドルから成る請求項5記載のウェハーロードポートの位置決め装置。
- 前記リフト装置の前記カム装置は、直線偏位のプレートカムであって、且つ、前記駆動装置は前記プレートカムを連動して直線偏位をさせることができる駆動ネジから成る請求項5記載のウェハーロードポートの位置決め装置。
- 前記支え座には楕円孔とボルトが設けられていて、前記支え座を前記バックボードに固定し、且つ、水平方向の位置を調整することができるように構成されている請求項1記載のウェハーロードポートの位置決め装置。
- ウェハーロードポートの位置決め方法であって、該ウェハーロードポートの位置決め方法は以下の工程から成る。
a:連接装置の支え座及び連接座をそれぞれウェハーロードポート及び位置決めフレームの上端に取り付ける;
b:前記ウェハーロードポートを前記位置決めフレームの前端まで推し進める。
c:ペダルを踏んでリフト装置上にあるロードポートを上昇させる。
d:ペダルをベースに接触するまで踏み込んで、前記リフト装置の上昇を停止させる;
e:前記ウェハーロードポート上の支え座を前記位置決めフレームの位置決め部品の上端まで推し進める;
f:ゆるやかにペダルを離し、前記ウェハーロードポートの前記支え座の止め合い溝を前記位置決めフレームの連接座に取り付けている前記位置決め部品の上端面と接合して装置する。
g:前記バックボード下端の四個のネジ孔と前記位置決めフレームのネジ孔が相対応しているかを検査する。
h:前記バックボードと前記位置決めフレームの傾斜度を調整して二者を接合する。
i:結合ネジを締付けて固定する。 - 前記ウェハーロードポートの前記バックボードの中段にある傾斜度調整装置は、前記バックボードと前記位置決めフレーム間の間隙の傾斜角度を調整することができるように形成されて成る請求項9記載のウェハーロードポートの位置決め方法。
- 前記バックボード下端の四個のネジ孔が前記位置決めフレームのネジ孔と対応しない時、前記ウェハーロードポートと前記位置決めフレームとを分離して、前記連接座と前記支え座にある二つのカムで水平と垂直方向の位置の誤差量を調整して、前記ウェハーロードポートと前記位置決めフレームを統合するように形成された請求項9記載のウェハーロードポートの位置決め方法。
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