JP2007287979A - ロードポート装置、及びベースカバー体 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリアベース本来の機能を低下させることなく、表面の汚れや損傷を防止し、且つ見栄えも良好なキャリアベースを備えたロードポート装置を提供する。
【解決手段】上端部にウェハ移載窓1が形成されて、半導体製造装置の壁体の外側に着脱可能に装着される厚板状の装着盤2と、該装着盤2における前記ウェハ移載窓1の略下端部に手前側に水平に突設されたキャリアテーブルTと、ウェハキャリアKを載置するために、前記キャリアテーブルTにウェハの搬出方向に沿って進退可能に配設されたキャリアベースVとを備えたロードポート装置であって、前記キャリアベースVが、ベースカバー体Cにより表面3全域が被覆されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体製造装置(以下、単に「製造装置」と略すこともある。)の壁体の外側に着脱可能に装着されて、製造装置の内外においてウェハの移載を行うためのロードポート装置、及びベースカバー体に関するものである。
最初に本発明に係る図面を援用して、ロードポート装置について説明する。図1に示される様に、ロードポート装置は、上端部にウェハ移載窓1が形成されて、製造装置の壁体41の外側に着脱可能に装着される厚板状の装着盤2と、該装着盤2における前記ウェハ移載窓1の略下端部に、手前側に水平に突設されたキャリアテーブルTと、ウェハキャリアKを載置させるために、前記キャリアテーブルTにウェハWの搬出入方向に沿って進退可能に配設されたキャリアベースVとを備え、前記ウェハキャリアKに多段となって収容された多数枚のウェハWを一枚づつ取り出して製造装置内に搬入して、所定の(化学)処理を行った後に、多数枚のウェハWを製造装置から搬出させて再度前記ウェハキャリアKに収容して、次工程の別の製造装置まで搬送する場合において、ウェハキャリアKを載置するのに使用される。なお、キャリアテーブルT上においてキャリアベースVと一体となったウェハキャリアKは、製造装置の壁体41に近接した近接端まで移動した位置において、前記ウェハ移載窓1を介して製造装置に対するウェハWの搬入、及び搬出が行われ、製造装置の外壁に最も離間した離間端まで移動した位置において、ウェハキャリアK自体が搬送される。
図4に示される様に、キャリアベースVの上面3aには適切なウェハキャリアKを正確且つ確実に載置するという機能上、キャリアベースVにウェハキャリアKを載置する際、ウェハキャリアKは、ウェハWの搬出入方向X、及びこれに直交する方向Yの各位置決めが行われると共に、高さ方向Zも位置決めされて載置される。また、位置決めされたウェハキャリアKは、クランプされてキャリアベースV上に固定される。
図3及び図4において、キャリアベースVの上面3aにおける略正三角形の各頂点に対応する位置には、前記上面3aから所定長さQだけ突出して位置決め支持ピン(キネマチックピン)P1 が形成されている。位置決め支持ピンP1 は、それぞれウェハキャリアKの裏面21に形成された位置決め台座22の位置決め溝22aに嵌入されて位置決めされる。位置決め溝22a内部は天井壁部と側壁部(図示せず)から成る。位置決め支持ピンP1 が位置決め溝22aに嵌入されると、前記位置決め支持ピンP1 の半球状の上端部が前記天井壁部に当接して、ウェハキャリアKが位置決め支持ピンP1 で支持される。従って、3箇所の位置決め支持ピンP1 が3つの位置決め溝22aに嵌入することで、前記X及びY方向の位置決めが行われるのと同時に、前記位置決め支持ピンP1 が所定深さだけ前記位置決め溝22aに嵌入することによって、前記高さ方向Zの位置決めも行われる。
また、キャリアベースVの上面3aには、ロックアウトピンP2 が数箇所に形成されている。ロックアウトピンP2 は、適切なウェハキャリアKをキャリアベースVに載置するために、前記ウェハキャリアKの裏面21の位置決め台座22に干渉しない位置に形成される。前記位置決め台座22はウェハキャリアKの型式によって異なる位置に設けられている。従って、不適切なウェハキャリアKをキャリアベースVに載置しようとすれば、前記ウェハキャリアKの位置決め台座22がロックアウトピンP2 と干渉するため、前記ウェハキャリアKを載置することができない。このため、ロックアウトピンP2 は不適切なウェハキャリアKの載置を防止している。
ウェハキャリアKを載置する際、前記位置決め支持ピンP1 の嵌入を容易に行うためには、例えば、特許文献1に記載の様に、前記位置決め台座22に対応した切欠きを有する位置決めアダプターをキャリアベースVに取付け、前記切欠きにウェハキャリアKの背面部を合わせてウェハキャリアKをキャリアベースV上に載置すればよい。
また、キャリアベースVの上面3aにおける奥側の2本の位置決め支持ピンP1 の中点よりもやや手前側の部分には、ウェハキャリアKの裏面21に形成された被クランプ突起23の上面に対して僅かの隙間を有して係止されるクランプ具4が突設されている。前記クランプ具4は、駆動機構(図示せず)によりキャリアベースVよりも下方の特定の点を中心に回動することにより、ウェハキャリアKの被クランプ突起23に対して係止・解除が可能となっている。更に、キャリアベースVの上面3aには、キャリアベースVの所定の位置にウェハキャリアKが載置されたことを検出するための着座センサSが設けられている。
キャリアベースVは、方形状のアルミニウム製部材から成り、キャリアテーブルTの上面Taから所定長だけ突出して取付けられている。前記キャリアベースVは、ウェハキャリアKを載置するための基本ベースであることから高精度に加工されている。特に、キャリアベースVの表面3を構成する上面3a及び全周側面3bには、高価なアルマイト処理が施されて酸化皮膜が形成され、前記酸化皮膜がアルミニウム表面を保護している。しかし、表面処理されたキャリアベースVは汚れや損傷が目立ち易く、極めて微細な汚れや損傷でも見栄えが低下する。一方、キャリアベースVは、ウェハキャリアKを載置するという機能上、ウェハキャリアKの接触やロードポート装置着脱時等の小部品の落下によって生じるキャリアベースV表面3の損傷を免れることができない。このため、ウェハキャリアKを載置するという本来の機能は十分に発揮されているにもかかわらず、見栄えが低下するという理由でキャリアベースVを交換せざるを得なかった。
特開平11−340300号公報
本発明は、ロードポート装置のキャリアベースにおいて、ウェハキャリアを載置するという本来の機能を低下させることなく、前記キャリアベース表面の汚れや損傷を防止し、且つ見栄えも良好に保持することを課題としている。
上記の課題を解決するために請求項1の発明は、上端部にウェハ移載窓が形成されて、半導体製造装置の壁体の外側に着脱可能に装着される厚板状の装着盤と、該装着盤における前記ウェハ移載窓の略下端部に手前側に水平に突設されたキャリアテーブルと、ウェハキャリアを載置するために、前記キャリアテーブルにウェハの搬出方向に沿って進退可能に配設されたキャリアベースとを備えたロードポート装置であって、前記キャリアベースは、ベースカバー体により表面全域が被覆されていることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、ウェハキャリアが載置されるキャリアベースの表面全域は、ベースカバー体で被覆されているために、キャリアベースとウェハキャリア、或いは他の落下小部品とが直接に接触しなくなるので、キャリアベースの表面が保護されて、損傷されなくなる。このため、ウェハキャリアを載置するという本来の機能は十分に発揮されているにもかかわらず、表面の損傷により見栄えが低下するという理由のみにより、キャリアベースを交換する必要がなくなる。
また、キャリアベースの表面全域はベースカバー体により被覆されるため、露出構造でなくなる。このため、見栄えを良好にするために行うキャリアベースの表面処理が不要となる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ベースカバー体には、キャリアベースに対するウェハキャリアの位置決め、クランプ等を行うためのピン・爪類の挿通孔が対応位置に形成されていることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、キャリアベースの表面全域がベースカバー体により被覆された状態で、キャリアベースに対するウェハキャリアの位置決め、クランプ等を行うためのピン・爪類は、前記ベースカバー体の表面から上面に突出していて、それぞれ本来の機能を果たし得る。よって、キャリアベースがベースカバー体で覆われていても、ベースカバー体で被覆されたキャリアベースに対してウェハキャリアを正規の位置に位置決めした状態でクランプ可能となる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記ベースカバー体は、キャリアテーブルの上面から所定長だけ突出したキャリアベースの表面を覆う本体部と、前記キャリアベースの全周側面を覆う側壁部とから成って、キャリアベースの外側に嵌め込まれる形状であることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、キャリアベースの外側にベースカバー体が嵌め込まれた形状になっているために、キャリアテーブルの上面から所定長だけ突出したキャリアベースの全周側面を含めたほぼ全面がベースカバー体により被覆されると共に、ベースカバー体はキャリアベースから容易には取り外れなくなる。
請求項4の発明は、ロードポート装置のキャリアテーブルにウェハの搬出入方向に沿って移動可能に設けられたキャリアベースの表面全域を覆うためのベースカバー体であって、キャリアテーブルの上面から所定長だけ突出したキャリアベースの表面を覆う本体部と、前記キャリアベースの全周側面を覆う側壁部とから成って、キャリアベースの外側に僅かに嵌め込まれる形状であり、前記本体部には、キャリアベースに対するウェハキャリアの位置決め、クランプ等を行うためのピン・爪等の挿通孔が対応位置に形成されていることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項2を引用する請求項3の発明を「ベースカバー体」の面から把握したものであって、請求項2を引用する請求項3の発明と同等の作用効果が奏される。
本発明によれば、キャリアベースの表面全域がベースカバー体で被覆される。従って、キャリアベースにはウェハキャリアや落下した小部品等が直接接触することがないので、キャリアベース表面は保護されて汚れや損傷が防止される。また、キャリアベースの見栄えが低下しないので、キャリアベース自体の交換の必要がない。キャリアベース表面に見栄えを良好にするための表面処理を施工する必要もない。また、キャリアベースは、ベースカバー体で被覆された状態のままでウェハキャリアを載置可能であるため、ベースカバー体でキャリアベースを被覆しても本来の機能は十分に発揮される。
以下、最良の実施形態を挙げて本発明について更に詳細に説明する。なお、「背景技術」の項目で説明した部分と同一部分には同一符号を付し、既述部分との重複説明を避けて本発明の特徴的部分についてのみ説明する。図1は、ベースカバー体Cで被覆されたキャリアベースVにウェハキャリアKが載置された状態のロードポート装置の全体斜視図である。図2は、ロードポート装置のキャリアテーブルTの平面図である。図3は、キャリアテーブルTの上面Taに設けられたキャリアベースVとベースカバー体Cとの関係を示す斜視図である。図4は、ベースカバー体Cで被覆されたキャリアベースVとウェハキャリアKとの関係を示す斜視図である。図5は、図2のA−A線断面図である。なお、図5においてはベースカバー体C以外の部材は断面にしていない。
ベースカバー体Cの構造について説明する。図2及び図3に示す通り、ベースカバー体Cは、キャリアベースVの上面3aを覆う本体部31と、前記キャリアベースVの全周側面3bを覆う側壁部32とから成って、キャリアベースVの外側に嵌め込まれる形状でキャリアベースVの表面3全体を覆っている。前記側壁部32は、キャリアベースVの手前側(X方向におけるウェハ移載窓1に遠い側)の正面側壁部32a、左右一対の側面側壁部32b、及び背面側壁部32cにより構成されている。また、前記正面側壁部32aの長手方向(Y方向)の中央部に、一部が本体部31に進入した形態で、キャリアIDリーダー(以下、単に「CID」と略すこともある。)等の装置におけるY方向の長さLに対応する切欠部(嵌込み空間)35を形成できる様に、正面側壁部32a及び本体部31には、正面側壁部32aの幅方向(Z方向)及び長手方向(Y方向)に沿って、切取り線33,34がそれぞれ形成されている。ベースカバー体Cは、通常その形状がキャリアベースVの形状と一致し、キャリアベースVの表面3全体を覆っている。本実施例におけるベースカバー体Cの形状は、図2ないし図5に示す形状である。即ち、前記ベースカバー体Cの本体部31は、側壁部32のうち正面側壁部32a及び側面側壁部32bとそれぞれ直角を成しているが、背面側壁部32cは、下辺が上辺よりも奥側(X方向におけるウェハ移載窓1に近い側)に長い形状であるために、前記本体部31は背面側壁部32cと鈍角θを成して接合している。ベースカバー体C及びキャリアベースVが上記の形状を有するのは、例えば以下に示す理由のためである。即ち、ベースカバー体C及びキャリアベースVが完全な方形状で、X方向の長さが短い場合には、ベースカバー体Cで被覆されたキャリアベースVを手前(ウェハ移載窓1から後退するX方向)に移動させた際に、前記移動によってキャリアベースV後方に生じた隙間から、前記キャリアベースVの下方に配設されているクランプ具4の駆動機構(クランプ装置)或いはキャリアベース移動装置が見えてしまう。また、前記装置が配設されている空間内に前記隙間から小部品が落下する恐れもある。これを防止するために、前記キャリアベースVのX方向の長さを奥側に伸ばせば、キャリアベースVを手前に移動させても、前記隙間はキャリアベースVで隠される。但し、キャリアベースVのX方向の長さを奥側に伸ばす際には、キャリアベースVがウェハキャリアKと干渉しない様に、ベースカバー体Cの側面側壁部32b及びキャリアベースV全周側面3bの左右側面部において、上辺の長さではなく、下辺の長さのみを奥側に伸ばす。以上の様に、ベースカバー体C及びキャリアベースVの背面部を傾斜させた形状にすることで、キャリアベースVの移動に伴う隙間の発生が防止される。
一方、ベースカバー体Cの形状がキャリアベースVの形状と完全に一致して、ベースカバー体Cの内表面全域がキャリアベースV表面3と接している必要はない。例えば、上記した様に、キャリアベースVが完全な方形状でX方向の長さが短い場合には、使用するベースカバー体Cが、前記背面側壁部32cが本体部31に対して鈍角θを成すような形状であると好都合である。前記形状のベースカバー体Cが前記キャリアベースVを被覆すると、キャリアベースV全周側面3bのうち背面部は上面3aと垂直であるため、前記ベースカバー体Cは、背面側壁部32cにおいて、キャリアベースVの全周側面3bとは接していない。キャリアベースVの移動によりその後方に生じる隙間において、キャリアベースV単体では前記隙間を隠すことができない。しかし、ベースカバー体Cの傾斜した背面側壁部32cと左右一対の側面側壁部32bにより形成される覆設部は、前記隙間を覆い隠すことができる。なお、前記隙間を覆うことによって、キャリアベースVの下方に配設された装置等の内部構造を隠蔽する効果を高めるには、ベースカバー体Cの色彩は不透明色であることが望ましい。
次に、ベースカバー体Cの本体部31に形成された挿通孔について説明する。図2及び図3に示す通り、前記本体部31には、キャリアベースVのピン・爪類に対応する挿通孔が対応位置に形成されている。各挿通孔を図2に示す。図2において、挿通孔H1 は3箇所あり、キャリアベースVの位置決め支持ピンP1 に対応する。上述した様に、位置決め支持ピンP1 は、キャリアベースVの上面3aにおける略三角形の各頂点に、前記上面から高さQだけ突出して形成されている。前記位置決め支持ピンP1 がウェハキャリアKの裏面21に形成された位置決め台座22の位置決め溝22aに嵌入されることで、ウェハキャリアKはX,Y,Z方向に位置決めされてキャリアベースVに載置されて支持される。挿通孔H2 は5箇所あり、ロックアウトピンP2 に対応している。ロックアウトピンP2 を前記5箇所のうち数箇所に取付けることによって、不適切なウェハキャリアKの載置を防止する。なお、ロックアウトピンP2 が取付けられていないキャリアベースV側の挿通孔をH2 ’とする。挿通孔H3 は6箇所あり、ウェハキャリアKが載置されたことを検出する着座センサSに対応している。着座センサSは通常6箇所の所定位置のうち2ないし3個取付けられるが、最大6個を取付け可能である。このため、着座センサSの種類や配置を変えることで、キャリアベースV上に載置されたウェハキャリアKを識別することが可能である。なお、着座センサSが取付けられていないキャリアベースV側の挿通孔をH3 ’とする。また、挿通孔H4 は、クランプ具4を挿通(突出)させるためにキャリアベースV側に形成された挿通孔H4 ’に対応する。ベースカバー体CをキャリアベースVの外側から嵌め込んで、前記キャリアベースVを被覆すると、上記したキャリアベースVの上面3aに形成された各ピン・爪類は、それぞれ対応する前記挿通孔を挿通し、ベースカバー体Cの表面から上方に突出している状態になる。なお、3箇所の挿通孔(ねじ孔)H5 は、キャリアベースV側の挿通孔H5 ’と共にねじを挿通させてねじ留めし、ベースカバー体CをキャリアベースVに固定するために形成されたものである。ベースカバー体Cは、キャリアベースVの外側にベースカバー体Cが嵌め込まれた形状になっているために、キャリアベースVからは容易には外れないが、ベースカバー体CとキャリアベースVとを前記挿通孔H5 を介してねじ留めすることによって、ベースカバー体CのキャリアベースVへの取付けは確実となる。
ベースカバー体Cで被覆しないキャリアベースVにウェハキャリアKが載置された状態について説明する。キャリアベースVの3つの位置決め支持ピンP1 は、ウェハキャリアKの裏面21に形成された3つの位置決め台座22の位置決め溝22aにそれぞれ嵌入している。前記位置決め支持ピンP1 が前記位置決め溝22aに所定の深さだけ嵌入していることにより、前記位置決め台座22の底部とキャリアベースVの上面3aの間には所定間隔D3 の隙間が形成される。また、ウェハキャリアKの被クランプ突起23は、その上面に対して僅かの隙間を有してクランプ具4と係止される。上記の隙間はどちらもベースカバー体Cのカバー厚Eよりも十分に大きい。
一方、ベースカバー体Cで被覆されたキャリアベースV上にウェハキャリアKが位置決めされて載置された状態について説明する。この状態を図5に示す。前記間隔D3 及びクランプ具4と被クランプ突起23間の隙間はどちらもベースカバー体Cのカバー厚Eよりも大きいため、ベースカバー体CでキャリアベースVを被覆してもキャリアベースVの上面3aに形成されたピン・爪類は、ベースカバー体Cの表面から上方に十分な高さを有して突出している。このとき、位置決め支持ピンP1 がウェハキャリアKの位置決め台座22の位置決め溝22aに嵌入する所定深さは、ベースカバー体Cの有無によって変化することはない。従って、キャリアテーブルTの上面Taを基準位置とすれば、前記基準位置からウェハキャリアKの底部までの高さD1 は、ベースカバー体Cの被覆前後で変化しない。従って、ウェハキャリアKのZ方向の載置位置がベースカバー体Cの使用前後で変化しないので、半導体製造装置側に内装されたロボットのウェハ移載ハンド等におけるウェハWの搬出入の高さ設定を改める必要はない。
しかし、ベースカバー体CでキャリアベースVを被覆すると、位置決め台座22の底部とベースカバー体Cの上面との間に形成される隙間の間隔D2 は、前記間隔D3 よりベースカバー体Cのカバー厚Eの分だけ狭い。このため、前記間隔D2 を間隔D3 と等しく設定する必要がある場合には、まず、前記基準位置からのキャリアベースVの高さを、ベースカバー体Cのカバー厚Eに相当する分だけ低く調整する。次に、キャリアベースVの上面3aからの突出高さがQである位置決め支持ピンP1 を、前記カバー厚Eに相当する分だけ上方に伸ばし、前記突出高さが(Q+E)になる様に調整すればよい。これらの調整によって、ベースカバー体CでキャリアベースVを被覆しても、ベースカバー体C上面から位置決め台座22の底部までの隙間間隔D2 は、キャリアベースVの上面3aから前記位置決め台座22の底部までの隙間間隔D3 と等しい。また、前記基準位置からウェハキャリアKの底部までの高さD1 は被覆前後で変化しない。従って、ウェハキャリアKのZ方向の載置位置がベースカバー体Cの被覆前後で変化しないので、上記した様にウェハWの搬出入の高さ設定を改める必要はない。
以上より、本発明であるベースカバー体Cによって、キャリアベースVの表面3全域が被覆されても、ウェハキャリアKは、前記キャリアベースV上に正規の位置に位置決めされて載置可能である。また、前記キャリアベースVは、ベースカバー体Cによって被覆された状態でもウェハWの搬出入方向Xに沿って進退可能である。更に、ベースカバー体CでキャリアベースVを被覆しても、被覆前と全く同様にウェハWの搬出入を滞りなく行うことが可能である。従って、前記ベースカバー体CでキャリアベースVを被覆しても、キャリアベースVは、キャリアベース本来の機能を十分に発揮できる。
また、キャリアベースV全体をベースカバー体Cで被覆することによって、ウェハキャリアKが接触したり、或いはロードポート装置の半導体装置の壁体41の着脱時にボルトのような小部品や工具類が落下した場合でも、キャリアベースの表面3は保護されて、損傷されなくなる。このため、表面の損傷により見栄えが低下するという理由のみでキャリアベースV自体を交換する必要はなくなる。
更に、キャリアベースVの表面3全域はベースカバー体Cによって被覆されるため、露出構造でなくなる。このため、キャリアベースVの外観或いは見栄えを良好にする目的で施工される高価な表面処理等が不要となる。従って、ベースカバー体Cで被覆されたキャリアベースVを有するロードポート装置は、従来のロードポート装置よりも廉価に提供できる。
ベースカバー体Cの材質としては、安価に入手でき、軽量で、成形し易く、且つ耐衝撃性の高い樹脂を使用するとよい。また、キャリアベースV表面3や、キャリアベースV下方の内部構造を隠蔽する効果が十分に奏されるためには、不透明色の樹脂を使用する。ベースカバー体Cの形状を考慮すれば、ベースカバー体Cは前記樹脂製のシートを板成形すればよい。本発明の実施形態におけるベースカバー体Cには、筒中プラスチック工業株式会社製のPC/ABS(ポリカーボネート/アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体)系のロア材シート(品番EFN550−04)を採用している。
次に、ベースカバー体Cの別の使用例について説明する。図6は、キャリアベースVの手前側にキャリアIDリーダー(CID)が設けられている場合におけるベースカバー体Cの被覆形態を示す斜視図である。キャリアベースVには、図6に示す様に、CID(5)と呼ばれる装置が配設されている場合がある。CID5は、ウェハキャリアKに収容されているウェハWの情報を読み取る装置であり、ウェハキャリアKの背面の下端部に貼られたIDタグ或いはバーコードを赤外線で読み取るものである。
図6に示す様に、キャリアベースVの手前側の長手方向(Y方向)の中央部には、Y方向に長さLの方形状のCID5が配設されている。この場合には、ベースカバー体Cの側壁部32から切欠片32’を切り欠いて切欠部(嵌込み空間35)を形成し、前記嵌込み空間35をCID5に嵌め込んで前記キャリアベースVを前記ベースカバー体Cで被覆する。即ち、ベースカバー体Cの正面側壁部32aの中央部において、一部が本体部31に進入した状態でCID5のY方向の長さLに対応する嵌込み空間35を形成できるように、正面側壁部32a及び本体部31には、正面側壁部32aの幅方向(Z方向)及び長手方向(Y方向)に沿って、それぞれ切取り線33,34が形成されている。前記切取り線33,34に沿って、切欠片32’を切り欠くと、CID5に対応した嵌込み空間35が形成される。この嵌込み空間35をCID5に嵌め込みながらベースカバー体CでキャリアベースVを被覆する。嵌込み空間35のY方向の長さは、CID5のY方向の長さLに対応しており、長さLと等しいか、或いは嵌め込み易い様に長さLよりも若干大きい。ベースカバー体Cに形成された嵌込み空間35をCID5に嵌め込むことによって、ベースカバー体Cの正面側壁部32aが前記CID5と干渉することはない。このため、キャリアベースVの手前側にCID5が配設されていても、キャリアベースVをベースカバー体Cで被覆することは可能である。
ベースカバー体Cで被覆されたキャリアベースVにウェハキャリアKが載置された状態のロードポート装置の全体斜視図である。 ロードポート装置のキャリアテーブルTの平面図である。 キャリアテーブルTの上面Taに設けられたキャリアベースVとベースカバー体Cとの関係を示す斜視図である。 ベースカバー体Cで被覆されたキャリアベースVとウェハキャリアKとの関係を示す斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 キャリアベースVの手前側にCID5が設けられている場合におけるベースカバー体Cの被覆形態を示す斜視図である。
符号の説明
C :ベースカバー体
1 :位置決め支持ピンに対応する挿通孔
2 :ロックアウトピンに対応する挿通孔
3 :着座センサに対応する挿通孔
4 :クランプ具を挿通させる挿通孔
K :ウェハキャリア
1 :位置決め支持ピン(キネマチックピン)
2 :ロックアウトピン
S :着座センサ
T :キャリアテーブル
Ta :キャリアテーブルの上面
V :キャリアベース
3 :キャリアベース表面
3a :キャリアベース上面
3b :キャリアベース全周側面
4 :クランプ具
5 :キャリアIDリーダー(CID)
22 :位置決め台座
22a:位置決め溝
31 :(ベースカバー体)本体部
32 :(ベースカバー体)側壁部
32a:正面側壁部
32b:左右一対の側面側壁部
32c:背面側壁部
35 :嵌込み空間(切欠部)

Claims (4)

  1. 上端部にウェハ移載窓が形成されて、半導体製造装置の壁体の外側に着脱可能に装着される厚板状の装着盤と、該装着盤における前記ウェハ移載窓の略下端部に手前側に水平に突設されたキャリアテーブルと、ウェハキャリアを載置するために、前記キャリアテーブルにウェハの搬出入方向に沿って進退可能に配設されたキャリアベースとを備えたロードポート装置であって、
    前記キャリアベースは、ベースカバー体により表面全域が被覆されていることを特徴とするロードポート装置。
  2. 前記ベースカバー体には、キャリアベースに対するウェハキャリアの位置決め、クランプ等を行うためのピン・爪類の挿通孔が対応位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロードポート装置。
  3. 前記ベースカバー体は、キャリアテーブルの上面から所定長だけ突出したキャリアベースの表面を覆う本体部と、前記キャリアベースの全周側面を覆う側壁部とから成って、キャリアベースの外側に嵌め込まれる形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載のロードポート装置。
  4. ロードポート装置のキャリアテーブルにウェハの搬出入方向に沿って移動可能に設けられたキャリアベースの表面全域を覆うためのベースカバー体であって、
    キャリアテーブルの上面から所定長だけ突出したキャリアベースの表面を覆う本体部と、前記キャリアベースの全周側面を覆う側壁部とから成って、キャリアベースの外側に嵌め込まれる形状であり、
    前記本体部には、キャリアベースに対するウェハキャリアの位置決め、クランプ等を行うためのピン・爪類の挿通孔が対応位置に形成されていることを特徴とするベースカバー体。
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