JP3633969B2 - 原動付自動車の燃料タンク機構のパイロツト制御弁 - Google Patents

原動付自動車の燃料タンク機構のパイロツト制御弁 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は原動付自動車の燃料タンク機構のパイロツト制御弁に関する。
【0002】
本発明は尚詳細には弁胴部と弁閉鎖部材と少なくとも1つのパイロツト弁体とを備え、弁胴部は入口ダクトと出口ダクトと環状弁座と環状弁座を囲繞する環状ダクトとを有し、弁閉鎖部材が圧縮バネにより環状弁座に対し当接可能に環状弁座へ向かつて押圧され、弁閉鎖部材の弁座から遠い側には圧力等化空間が具備され、圧力等化空間は流体の流通可能に少なくとも1つの圧力等化ダクトを介し入口ダクトと連通され、少なくとも1つのパイロツト弁体により圧力等化空間と出口ダクトとの間での流体流通が制御されるように構成された原動付自動車の燃料タンク機構のパイロツト制御弁に関する。
【0003】
【従来の技術】
一般にこの種のパイロツト制御弁の場合、弁プレートとして設けられた弁閉鎖部材ではその両側面に流体圧が作用すると共に、弁座に対し弁閉鎖部材を当接する力が押圧バネのバネ力が付与される。このときパイロツト弁体は逆圧に対し充分な抗力を持たず、何らかの理由で出口ダクト側の流圧が圧力等化空間内の圧力に比べ顕著に越しバネ力より大になると、弁閉鎖部材が弁座から離間され、燃料が再び入口ダクトへ流動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この場合原動付自動車の燃料タンク機構に課せられた規制に基づき、正確な計測を保証する必要がある。即ち燃料の逆流を防止する手段を具備させる必要があり、原動付自動車の燃料タンク機構に計測を終えた燃料の逆流を防止すべく逆止め弁が付加される。且つ逆止め弁と計測弁との間に燃料が存在しており、例えば逆止め弁内が太陽熱を受けて膨張されるため、所定の流体圧を越えたとき計測弁に対し解放状態になる過圧弁が設けられる。
【0005】
しかして上述のパイロツト制御弁は総じて構成が複雑であり、製造ないしは保守の面で煩雑な点が多かつた。
【0006】
本発明の目的は計測の終つている燃料の流路内には格別の逆止め弁を付設することなく、パイロツト制御弁を通る計測燃料の逆流を防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば上記の目的は、弁胴部(10、12)と弁閉鎖部材(24)と少なくとも1つのパイロツト弁体とを備え、弁胴部(10、12)は入口ダクト(14)と出口ダクト(16)と環状弁座(20)と環状弁座(20)を囲繞する環状ダクト(18)とを有し、弁閉鎖部材(24)が圧縮バネ(26)により環状弁座(20)と係合可能に環状弁座(20)に対し押圧され、弁閉鎖部材(24)の環状弁座(20)から遠い側には圧力等化空間(22)が具備され、圧力等化空間(22)は流体の流通可能に少なくとも1つの圧力等化ダクト(52)を介し入口ダクト(14)と連通され、少なくとも1つのパイロツト弁体により圧力等化空間(22)と出口ダクト(16)との間の流路(42)での流体流通が制御され、逆止め弁(54、56)が圧力等化空間(22)から入口ダクト(14)への流れ方向に対し圧力等化ダクト(52)を閉鎖可能にするよう圧力等化ダクト(52)内に配設されてなり、さらに弁胴部(10、12)内に一体に形成される過圧弁(66、68)を備え、過圧弁(66、68)の、弁閉鎖部材(24)によって規定される出口側において、弁閉鎖部材(24)を挟んで反対側に位置する入口側の圧力を所定量だけ超える圧力が生じたとき、過圧弁(66、68)は入口ダクト(14)と流体連通可能にされてなる原動付自動車の燃料タンク機構のパイロツト制御弁により達成される。
【0008】
簡潔に言えば、パイロツト制御弁を構成するに当たり、圧力等化空間から入口ダクトへの流体の流れ方向に流体流動を遮断する逆止め弁が配設されることになる。
【0009】
【作用】
本発明の独特の構成によれば、入口ダクトから出口ダクトへの流体の流れ方向に流体が送入されるときは弁閉鎖部材の両側間の流体圧が等しくされ得、一方流体の流れ方向が上記と反対方向であるときは、圧力等化により圧力等化ダクトが逆止め弁により閉鎖されることになる。このため、パイロツト制御弁によつて逆圧に対し効果的な密封作用が与えられ、別個に逆止め弁を設ける必要がなくなる。
【0010】
また本発明の好適な実施例によれば、圧力等化ダクトが弁閉鎖部材を貫通して延び、逆止め弁が弁閉鎖部材に設けられた簡潔な構成のものが得られる。
【0011】
更に本発明によるパイロツト制御弁は遮断状態にあるとき燃料がパイロツト制御弁内に内蔵され得、また本発明による好適な実施例によれば、内蔵された燃料の熱膨張が補助装置を用いることなく対応し得、過圧弁が弁胴部内に配設されていて、出口側で弁閉鎖部材に形成され入口側の圧力より所定の圧力だけ高い圧力が生じたときに、入口ダクトへの流体を制御する。
【0012】
当該過圧弁の、特に簡潔な構成によれば、過圧弁は逃がしダクト内に配置されていて、逃がしダクトがパイロツト弁体内の流路から分岐され、入口ダクトと連通される。
【0013】
また更に本発明によれば、弁閉鎖部材が弁プレートあるいはダイアフラムとして構成され、導入される流体が弁座に対しあるいは弁座を越えて送られるよう構成可能であり、計測が2工程(粗計測および密計測)あるいはこのような工程なしで実行されるよう構成できる。本発明の特に好ましい実施例の一によれば、弁体の移動を行うことなく、比例電磁弁として構成された1つのパイロツト弁体のみを用いて計測が達成され得る。
【0014】
加えて導入流体が弁座に対向する、即ち全ての必要な制御穴およびダクトが具備され、圧力等化空間が弁部材を構成する2つのハウジング部の一方内に配設され、環状チヤンバが出口ダクトと連通される構成も採用可能である。
【0015】
【実施例】
図1には本発明による原動付自動車の燃料タンク機構を持つパイロツト制御弁の一実施例が示されており、この場合弁胴部は2つの一体化されたハウジング部10、12からなる。ハウジング部10内には入口ダクト14と、出口ダクト16とこの出口ダクト16と連通する環状ダクト18とが配設される。環状ダクト18により環状弁座20が囲繞され、環状弁座20には入口ダクト14が解放されている。
【0016】
ハウジング部12内には円筒状の圧力等化空間22が形成される。圧力等化空間22内には弁プレートとして設計された弁閉鎖部材24が収容され、弁閉鎖部材24が円周部が密封され且つ軸方向に摺動可能なピストンとして形成される。圧縮バネ26は一端部が弁閉鎖部材24に、他端部が弁閉鎖部材24と対向する圧力等化空間22に壁面に夫々当接されている。このとき圧縮バネ26が存在するため、弁閉鎖部材24が環状弁座20に対し押圧され得る。
【0017】
パイロツト制御弁は図示の実施例では2工程で流量を測定するよう設計され、2つのパイロツト弁体30、32を備えている。パイロツト弁体30の弁空間34は穴部36を介し圧力等化空間22と連通される。パイロツト弁体32の弁空間38は穴部40を介し圧力等化空間22に連通されている。またパイロツト弁体30の弁空間34は着座に伴い囲繞される制御穴41を介し制御ダクト42の第1の部分と連結され、制御ダクト42はハウジング部12の、パイロツト弁体30、32と隣接する部分内においてハウジング部12の外側へ延び、且つ圧入ボール44により遮断される。また制御ダクト42はその第1の部分に対し直角に配置される2つのダクト部43、45に連通され、ダクト部43、45は環状ダクト18内へ向かつて開口している。更にパイロツト弁32の弁空間38は制御穴46を介し制御ダクト42に連通される。断面で見て制御穴46は制御穴41より小さく設けられる。制御穴46もまた制御ダクト42から遠い側部を有していて弁座を形成している。これらの弁座と協働するため、各パイロツト弁体30、32は電磁弁(図示せず)により作動可能な弁部材48、50を夫々有している。
【0018】
圧力等化ダクト52は環状弁座20に対しこれと同軸上に貫通して延び、圧力等化ダクト52を介し入口ダクト14が圧力等化空間22と連通される。圧力等化ダクト52の、圧力等化空間22と対向する一端部は環状弁座54により囲繞され、弁ボール56は圧縮バネ58により環状弁座54に対し保持される。このとき圧力等化ダクト52を介し入口ダクト14から圧力等化空間22への流れ方向にのみの流体の流動を許容する逆止め弁を構成する。
【0019】
逃がしダクト60は制御ダクト42から分岐され、互いに垂直をなす2つのダクト部からなり、一方のダクト部は制御ダクト42側に配置され、過圧弁を有しており、他方のダクト部62はハウジング部10の隣接壁の穴部64と整合され、入口ダクト14内に開口している。過圧弁は弁ボール66を有し、弁ボール66は逃がしダクト60内の弁座に対し圧縮バネ68を介して押圧される。圧縮バネ68の、弁ボール66から遠い一端部はボール70’に係止され、制御ダクト70は逃がしダクト60内に押し込められ外部に対しダクト60を遮断している。
【0020】
原動付自動車の燃料タンク機構のポンプ(図示せず)により運ばれる流体燃料は、圧縮バネ58のバネ力に抗して入口ダクト14を経、弁部材内に導入され、弁ボール56は弁座54から離間し、燃料が圧力等化ダクト52を経て圧力等化空間22内に導入される。これらにより弁閉鎖部材24が流体圧により両側で作用され、一方圧力等化空間22側では更に圧縮バネ26の作用を受け、従つて弁閉鎖部材24が環状弁座20に当接されて係合保持され、弁は遮断状態になる。
【0021】
原動付自動車の燃料タンク機構の燃料ポンプノズル(図示せず)内のスイツチにより、パイロツト弁体30の電磁弁が作動される。弁部材48はこれに対応する弁座に対し上動され、圧力等化空間22からダクト36、弁空間34、制御穴41および制御ダクト42を経て出口ダクト16へ向かう流路が形成される。パイロツト弁体30はこの流路を流れる流量を制御する。燃料が圧力等化空間から出口ダクト16へ流体の流動が可能であるから、弁閉鎖部材24はその圧力等化空間22側において解放され、流体圧がその対向側より高くなり、弁閉鎖部材24が環状弁座20から上動される。しかして流体が入口ダクト14および環状弁座20を経て環状ダクト18内に導入され、更に出口ダクト16へ送られる。
【0022】
パイロツト弁体32は実際上はパイロツト弁体30より正確に計測動作を行うが原理上は同一あるから、ここでは動作の必要はないであろう。
【0023】
出口ダクト16内の流体圧が何らかの理由で入口ダクト14内の流体圧より高くなるとき、圧力等化空間22内の流体圧は高い方の値になり、弁ボール56が移動されて圧縮バネ58が弁座54に保持せしめられ、圧力等化ダクト52が閉鎖される。従つて弁閉鎖部材24は環状弁座20に当接され、保持される。これにより弁体は逆圧力に対し好適に抗することになる。
【0024】
例えば太陽光線により弁部材に含まれる燃料が高いゲージ圧まで加熱されると、このとき生じる圧力が弁ボール66に作用し、圧縮バネ68が所定の過圧圧力、即ちゲージ圧に屈し、逃がしダクト60が入口ダクト14に対し解放される。
【0025】
図2に示す他の実施例の場合、環状ダクト18が入口ダクト14と連通され、出口ダクト16が環状弁座20により囲繞される。また、2つの圧力等化ダクト52A、52Bが弁閉鎖部材24を貫通して延び、各々弾性弁フラツプ53A、53Bにより圧力等化空間22と隣接するにおいて端部遮断(流路の)が可能になる。
【0026】
また図2の構成においては、図3に示される如く2つの逆止め弁の夫々を図1の実施例と同様にボール弁として構成できる。
【0027】
図4に示す他の実施例の場合、弁閉鎖部材が圧縮バネ26を支承する堅牢な中間部分24Aとこの中間部分24Aに結合され、外周部がハウジング部10、12間に固定される環状ダイアフラム24Bとから構成されてなる。
【0028】
図5〜図7の各実施例の場合、1つのパイロツト弁体30のみが具備される。パイロツト弁体30は燃料を単一のパイロツト弁により正確に計測可能な歩進動作を行わない比例電磁弁として好適に構成される。
【0029】
図5に示されるパイロツト制御弁においては、弁閉鎖部材24が堅牢な弁プレートで形成される。図1による実施例の如く、環状ダクト18は出口ダクト16に連通される。制御ダクト42から直接逃がしダクト60が分岐され、逃がしダクト60は弁ボール66を有した過圧弁を介しハウジング部10内の連通ダクトと結合され、連通ダクトは入口ダクト14内において解放状態にされる。パイロツト弁体30の弁空間34は穴部36を介し圧力等化空間22に連通され、弁空間34により弁座が囲繞され、弁座において制御ダクト42と連通される穴部40が開口される。この実施例では、燃料計測がパイロツト弁体30の電磁弁へ供給される励磁電流のパルス幅変調により制御され得る。
【0030】
図6および図7の夫々の他の実施例の場合、環状ダクト18が入口ダクト14と連通されている。更に弁閉鎖部材24は堅牢なプレートを介在させて中間部が堅固なダイアフラムとして構成される。逆止め弁は図2の場合の如く弾性弁フラツプ53A、53Bにより構成される。異なるダクトおよび穴部が図5と同様に配置され構成されるが、逃がしダクト60が常に入口ダクト14と連通状態にあるため過圧弁の位置が変えられる。
【0031】
図7の他の実施例の場合、弁閉鎖部材24は図2の実施例と同様の構成をもつて堅牢な弁プレートとして構成できる。この構成の特徴はパイロツト弁体30により制御される流路が弁閉鎖部材24に対し同軸に貫通する制御ダクト70を有し、制御ダクト70の一端部は圧力等化空間22内に開口し、環状弁座72により囲繞され、パイロツト弁体30の弁部材74は環状弁座72と直接協働することにある。弁部材74は環状弁空間76により囲繞され、環状弁空間76から制御ダクト78が分岐され、制御ダクト78は逃がしダクト60を介し入口ダクト14に連通され得、逃がしダクト60は制御ダクト78に対し垂直に延び弁ボール66を有する過圧弁の制御を受ける。
【0032】
【発明の効果】
この特に簡潔なパイロツト制御弁の場合、全ての制御穴およびダクトがハウジング部12内に配設されるので、製造が簡素化でき、且つ計測燃料の逆流を有効に防ぎ得、低廉化を図る上、計測精度の向上を図る等々の効果を達成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一の実施例による弁の断面図である。
【図2】図2は弁プレートとしての弁部材の拡大断面図である。
【図3】図3は逆止め弁を有し、弁閉鎖部材を貫通して延びる。図1のパイロツト制御弁の圧力等化ダクトの詳細な部分断面図である。
【図4】図4は本発明による他の実施例の簡略説明図である。
【図5】図5は本発明による更に他の実施例の簡略説明図である。
【図6】図6は本発明による更に他の実施例の簡略説明図である。
【図7】図7は本発明による更に他の実施例の簡略説明図である。
【符号の説明】
10 ハウジング部
12 ハウジング部
14 入口ダクト
16 出口ダクト
18 環状ダクト
20 環状弁座
22 圧力等化空間
24 弁閉鎖部材
24A 中間部
24B 環状ダイアフラム
26 圧縮バネ
30 パイロツト弁体
32 パイロツト弁体
34 弁空間
36 穴部
38 弁空間
40 穴部
41 制御穴
42 制御ダクト
43 ダクト部
44 圧入ボール
45 ダクト部
46 制御穴
48 弁部材
50 弁部材
52 圧力等化ダクト
52A 圧力等化ダクト
52B 圧力等化ダクト
53A 弾性弁フラツプ
53B 弾性弁フラツプ
54 逆止め弁
56 弁ボール
58 圧縮バネ
60 逃がしダクト
62 ダクト部
64 穴部
66 弁ボール
68 圧縮バネ
70 制御ダクト
70’ ボール
72 環状密封弁座
74 弁部材
76 環状弁空間
78 制御ダクト

Claims (15)

  1. 弁胴部(10、12)と弁閉鎖部材(24)と少なくとも1つのパイロツト弁体とを備え、弁胴部(10、12)は入口ダクト(14)と出口ダクト(16)と環状弁座(20)と環状弁座(20)を囲繞する環状ダクト(18)とを有し、弁閉鎖部材(24)が圧縮バネ(26)により環状弁座(20)と係合可能に環状弁座(20)に対し押圧され、弁閉鎖部材(24)の環状弁座(20)から遠い側には圧力等化空間(22)が具備され、圧力等化空間(22)は流体の流通可能に少なくとも1つの圧力等化ダクト(52)を介し入口ダクト(14)と連通され、少なくとも1つのパイロツト弁体により圧力等化空間(22)と出口ダクト(16)との間の流路(42)での流体流通が制御され、逆止め弁(54、56)が圧力等化空間(22)から入口ダクト(14)への流れ方向に対し圧力等化ダクト(52)を閉鎖可能にするよう圧力等化ダクト(52)内に配設されてなり、さらに弁胴部(10、12)内に一体に形成される過圧弁(66、68)を備え、過圧弁(66、68)の、弁閉鎖部材(24)によって規定される出口側において、弁閉鎖部材(24)を挟んで反対側に位置する入口側の圧力を所定量だけ超える圧力が生じたとき、過圧弁(66、68)は入口ダクト(14)と流体連通可能にされてなる原動付自動車の燃料タンク機構のパイロツト制御弁。
  2. 圧力等化ダクト(52)が弁閉鎖部材(24)を貫通して延設されてなる請求項1のパイロツト制御弁。
  3. 過圧弁(66、68)は入口ダクト(14)に連通された逃がしダクト(60)内に配設され、逃がしダクト(60)は流路(42)から分岐して設けられ、流路(42)がパイロツト弁体(30、32)により制御可能である請求項1のパイロツト制御弁。
  4. 逆止め弁(54、56)が圧力等化空間(22)への圧力等化ダクト(52)の開口部を囲繞する環状密封弁座(54)と圧縮バネ(58)により押圧され、環状密封弁座(54)に当接可能な弁ボール(56)とで構成されてなる請求項1〜3のいずれか1のパイロツト制御弁。
  5. 逆止め弁が圧力等化空間(22)側の圧力等化ダクト(52)への開口部を囲繞する環状密封弁座と環状密封弁座に対し弾性的に保持される弁フラツプ(53A、53B)とで構成されてなる請求項1〜3のいずれか1のパイロツト制御弁。
  6. 複数の圧力等化ダクト(52A、52B)を備え、各圧力等化ダクト(52A、52B)が弁閉鎖部材(24)を貫通して延び、且つこれらに対応する弾性弁フラツプ(53A、53B)を具備してなる請求項1〜5のいずれか1のパイロツト制御弁。
  7. 弁閉鎖部材(24)が弁プレートとして設けられてなる請求項1〜6のいずれか1のパイロツト制御弁。
  8. 弁閉鎖部材(24)はダイアフラム(24B)として設けられ、ダイアフラムの外側縁部が弁胴部(10、12)内に保持され、ダイアフラムの堅牢中間部(24A)が圧縮バネ(26)に当接されてなる請求項1〜6のいずれか1のパイロツト制御弁。
  9. 2つのパイロツト弁体(30、32)により圧力等化空間(22)と出口ダクト(16)との間において開口寸法の異なる流体連結部(40、46)が制御可能に設けられてなる請求項1〜8のいずれか1のパイロツト制御弁。
  10. 弁胴部は第1および第2のハウジング部(10、12)でなり、第1のハウジング部 10)は入口ダクト(14)と出口ダクト(16)と環状ダクト(18)とを有し、第2のハウジング部(12)内には圧力等化チヤンバ(22)とパイロツト弁体(30、32)により制御される流路(42)とが具備されてなる請求項1〜9のいずれか1のパイロツト制御弁。
  11. 第2のハウジング部(12)内に過圧弁(66、68)が配設されてなる請求項10のパイロツト制御弁。
  12. 環状ダクト(18)は出口ダクト(16)と連通され、パイロツト弁体(30、32)の制御を受ける流路(42)が少なくとも第2のハウジング部(12)内に完全に形成され、流路から分岐する逃がしダクト(60)が第2のハウジング部(12)から第1のハウジング部(10)を経て出口ダクト(16)まで延設されてなる請求項11のパイロツト制御弁。
  13. 環状ダクト(18)は入口ダクト(14)と連結され、パイロツト弁体(30、32)の制御を受ける流路(42)から分岐した逃がしダクト(60)が少なくとも第2のハウジング部(12)内に形成され、流路が第2のハウジング部(12)から第1のハウジング部(10)を経て出口ダクト(16)まで延設されてなる請求項11のパイロツト制御弁。
  14. 環状ダクト(18)が入口ダクト(14)と連通され、パイロツト弁体(30)の制御を受ける流路(70)が弁閉鎖部材(24)の中間部を経て延び、流路(70)における圧力等化空間(22)の開口部がパイロツト弁体(30)の環状弁座(72)により囲繞され、弁部材(74)が環状弁座(72)と直接協働可能に設けられてなる請求項1〜12のいずれか1のパイロツト制御弁。
  15. パイロツト弁が歩進動作を行わない比例電磁弁で構成されてなる請求項1〜14のいずれか1のパイロツト制御弁。
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