JP3632738B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば複写機やプリンタ装置のように、電子写真方式を利用して用紙上に画像を形成し出力する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電子写真方式を利用した画像形成装置では、画像信号に対応した静電潜像を感光体上に形成し、これを現像して得られたトナー像を用紙に転写した後、用紙上のトナー像を定着することで、用紙上への画像形成を行っている。
【0003】
ところで、このような画像形成装置においては、通常、給紙トレイに積重された用紙を1枚ずつ取り出すとともに、取り出した用紙をトナー像の転写位置に向けて搬送するようになっているが、その用紙搬送の際に、転写位置への用紙到達タイミングとトナー像到達タイミングとの間にずれがあると、用紙上でのトナー像の転写位置が所望の位置からずれてしまい、例えば用紙の全面に画像を形成する場合には縁の寸法が不均一になる等、非常に見栄えの悪いものとなる。
【0004】
そのため、画像形成装置には、その用紙搬送系に、転写位置への用紙到達タイミングを調整する機構が組み込まれたものがある。具体的には、例えば図19に示すように、用紙Pの搬送方向に沿って設けられた二つの用紙搬送ローラA,Bを備えるとともに、上流側の用紙搬送ローラBによって搬送された用紙Pを、回転動作を停止している下流側の用紙搬送ローラAへ一旦突き当て、その後用紙搬送ローラAの回転開始タイミングを調整することで、転写位置への用紙到達タイミングとトナー像到達タイミングとを合わせるように構成されたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の画像形成装置では、図20(a)および(b)に示すように、用紙先端のカール状態等の影響によって、用紙搬送ローラAの回転停止中における用紙の噛み込み具合にばらつきが発生すると、図21(a)および(b)に示すように、用紙搬送ローラAに対する用紙位置がずれてしまい、結果として転写位置への用紙到達タイミングとトナー像到達タイミングとが合わなくなってしまうおそれがある。
【0006】
これに対し、用紙搬送ローラAの手前で用紙を一旦停止させ、その用紙先端が用紙搬送ローラAに到達する際には用紙搬送ローラAを回転させておく、いわゆるノンストップサーボレジ制御を採用することで、上述したような用紙噛み込み具合のばらつきが発生するのを防ぎ、用紙搬送ローラAに対する用紙位置の精度を向上させることも考えられる。
【0007】
ただし、この場合には、転写位置への用紙到達タイミングの精度が向上する反面、トナー像到達タイミングのばらつきが大きな問題となる。すなわち、感光体を始めとした画像形成装置の構成部品の部品精度、取り付け誤差または経時変化の影響等によって、トナー像到達タイミングにばらつきが発生すると、転写位置への用紙到達タイミングの精度が向上しても、用紙到達タイミングとトナー像到達タイミングとを合わせることが困難になる。特に、感光体ベルトや中間転写ベルト等の像担持体ベルトを用いた画像形成装置では、温度、湿度またはベルト張力の変化等によって像担持体ベルトが伸縮するため、トナー像到達タイミングのばらつきが大きなものとなってしまう。
【0008】
そのため、ノンストップサーボレジ制御を採用する場合には、例えば図22(a)または(b)に示すように、感光体ドラムや中間転写ベルト等の像担持体41上におけるトナー像の先端位置を、トナー像の転写位置近傍に設けられた画像先端読み取りセンサ42によって検出することで、トナー像到達タイミングのばらつき量を把握し得るようにすることが必要となる。つまり、画像先端読み取りセンサ42がトナー像の先端位置を検出するために、像担持体41上にタイミング読み取り用のトナーパッチを形成する、或いは像担持体41上に予め決められたマーク(切り欠き等)を形成しておく、といったように、画像先端読み取りセンサ42が読み取れる条件を作らねばならない。
【0009】
ところが、像担持体41上へのトナーパッチの形成は、そのためのパターンジェネレータ、制御、クリーニング等を必要としてしまい、結果として装置コストの上昇や開発工数の膨大化等を招いてしまうおそれがある。さらに、画像先端読み取りセンサ42が一般的なセンサであれば、その読み取り感度特性は色材の色に依存するため、単色の画像形成(トナーパッチ形成)に対応する場合に、満足な読み取り感度特性が得られない可能性もある。また、予め像担持体41上にマークを形成した場合には、そのピッチが可変できないため、画像形成の生産性が極端に低下してしまう、といった問題が発生する。
【0010】
一方で、画像先端読み取りセンサ42は、像担持体41上のトナーパッチ或いはマークを読み取るわけであるから、像担持体41に近接した位置に配設される。したがって、像担持体41上のトナーが飛散し易く、その汚れにより検出精度劣化または検知不可能という状態に陥る可能性を併せ持つ。
【0011】
そこで、本発明は、用紙搬送方向における用紙の位置ずれや転写位置へのトナー像到達タイミングのばらつき等の影響を受けることなく、転写位置への用紙到達タイミングとトナー像到達タイミングとを精度良く合わせることができ、しかもそのためにセンサ等によるトナー像先端位置の検出を必要としない画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために案出された画像形成装置で、像担持体上に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段が形成した前記像担持体上の画像を用紙上に転写する転写手段と、前記転写手段の画像転写位置に向けて用紙を搬送する搬送手段と、前記像担持体上の画像が前記転写手段の画像転写位置またはその近傍に到達する時刻を演算により求めるとともに、その演算結果を所定パラメータに応じて補正し得る演算手段と、前記演算手段が求めた時刻に基づいて前記搬送手段の用紙搬送を制御する制御手段とを備えることを特徴とするものである。
【0013】
上記構成の画像形成装置によれば、画像形成手段が像担持体上に画像を形成すると、その画像が転写手段の画像転写位置またはその近傍に到達する時刻を演算手段が演算により求める。ただし、このとき、演算手段は、所定パラメータ、例えば像担持体における像担持面の伸縮、画像形成装置の構成部品の部品精度、その取り付け誤差量等のパラメータを基に、必要に応じて演算結果を補正する。そして、制御手段は、演算手段が求めた時刻に基づいて、例えば搬送手段が搬送する用紙の搬送速度や搬送タイミング等を調整することで、搬送手段の用紙搬送を制御する。これにより、画像転写位置への画像到達タイミングのばらつきをセンサ等で検出しなくても、転写手段においては、画像転写位置への画像到達タイミングと用紙到達タイミングとが一致するようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明に係る画像形成装置について説明する。
【0015】
〔第1の実施の形態〕
ここでは、請求項1,2,3,4,5,7,8および10に記載の発明に係る画像形成装置について、複写機能とプリンタ機能を備えたデジタル複合機に適用した場合を例に挙げて説明する。
図1は本発明をデジタル複合機に適用した場合における装置全体の機能構成を示すブロック図であり、図2はその装置全体の概略構成例を示す説明図であり、図3はその要部の構成例を示す説明図である。
【0016】
先ず、本実施の形態のデジタル複合機全体の概略構成について説明する。
図2に示すように、本実施の形態のデジタル複合機1は、主として、読み取り対象となる原稿から光学的に画像データを読み取るスキャナー部2と、このスキャナー部2で得られた画像データまたは外部から取得した画像データに基づいて画像形成を行う画像形成部3と、各種サイズの用紙を個別に収容する複数の用紙トレイ4a〜4cと、各用紙トレイ4a〜4cから繰り出された用紙を画像形成部3へ供給する給紙部5と、画像形成部3にて画像が形成された後の用紙を必要に応じて表裏反転させた後に再び給紙部5に搬送させる表裏反転部6と、画像形成済の用紙を排出する排出部7と、を備えている。
【0017】
このような構成のデジタル複合機1では、用紙上に画像を形成するのにあたって、手動または自動で選択されたサイズの用紙が用紙トレイ4a〜4cのいずれかから繰り出されると、給紙部5が繰り出された用紙を画像形成部3に向けて搬送する。こうして画像形成部3に用紙が供給されると、その用紙の一方の面には、詳細を後述するように、画像形成部3により画像が形成される。その後、片面コピーの場合は、画像形成後の用紙が排出部7へ送られ、そのまま装置外へ排出される。また、両面コピーの場合は、画像形成後の用紙が一旦表裏反転部6へ送られて、その表裏反転部6にて用紙の表裏が反転された後に、他方の面について再び上述と同様の画像形成が行われる。
【0018】
ここで、用紙上への画像形成を行う画像形成部3について、さらに詳しく説明する。なお、ここでは、中間転写体ベルトを有した、いわゆる中間転写体方式のもので、かつ、一つの感光体ドラムを有した、いわゆるシングルエンジン方式のものを例に挙げて説明する。
【0019】
図3に示すように、画像形成部3は、像担持体として機能する一つの感光体ドラム11と、この感光体ドラム11上に潜像の書き込みを行うROS(Raster Output Scanner)12と、感光体ドラム11上の潜像を現像してトナー像を形成する現像器(ただし不図示)と、感光体ドラム11と同様に担持体として機能する無端ベルト状の中間転写体ベルト13と、この中間転写体ベルト13上のトナー像を用紙上に転写する転写器(ただし不図示)と、給紙部5から供給されてきた用紙を転写器に向けて送り出す用紙送り部14と、転写器によって用紙上に転写されたトナー像をその用紙上に定着させる定着器(ただし不図示)と、を備えている。
【0020】
このうち、中間転写体ベルト13は、図示せぬ駆動源によって回転駆動されるドライブローラ13aと、中間転写体ベルト13に張力を与えるテンションローラ13bと、転写器の画像転写位置Tに設けられた転写ローラ13cとによって張設されている。また、中間転写体ベルト13は、この中間転写体ベルト13に沿って設けられたベルトホームポジションセンサ15aによって、この中間転写体ベルト13上に予め設けられた基準点(ホームポジション)が検出されるようになっている。
【0021】
このような構成の画像形成部3では、ROS12がスキャナー部2で得られた画像データまたは外部から取得した画像データに基づいて感光体ドラム11上に潜像の書き込みを行うと、現像器がその潜像を現像してトナー像を形成する。そして、そのトナー像は、感光体ドラム11上から中間転写体ベルト13上に一旦転写される。ただし、カラー画像に対応する場合には、ベルトホームポジションセンサ15aでの検出結果を基に、中間転写体ベルト13が一回転する毎に、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の各色のトナー画像が順に中間転写体ベルト13へ転写され、中間転写体ベルト13上で4色のトナー画像が合成される。その後、用紙送り部14が転写器における画像転写位置Tに向けて用紙を送り出すと、その画像転写位置Tにて、送り出された用紙上に中間転写体ベルト13上のトナー画像が転写される。そして、トナー画像が転写された用紙は、続いて定着器へと送られ、そこで加熱・加圧作用によるトナー像の定着が行われる。このようにして、画像形成部3は、用紙上への画像形成を行う。
【0022】
次に、以上のようなデジタル複合機1全体の電気的な機能構成について説明する。
【0023】
図1に示すように、このデジタル複合機1は、スキャナー部2、感光体ドラム11、ROS12、中間転写体ベルト13、ベルトホームポジションセンサ15aおよび用紙送り部14に加えて、以下の各部を備えている。すなわち、デジタル複合機1は、ユーザが操作するための操作部21と、スキャナー部2の動作制御を行う画像入力制御部22と、スキャナー部2で得られた画像データにデータ処理を行う画像処理部23と、パーソナルコンピュータ等の外部機器24aと接続してその外部機器24aとの間の通信(例えば画像データの授受)を制御するインターフェース制御部24と、デジタル複合機1全体の動作管理(例えばジョブ管理)を行うシステム制御部25と、ROS12における潜像の書き込み動作(例えば書き込み開始タイミング)を制御するビデオ(Video)制御部26と、感光体ドラム11の回転動作(例えば回転速度)を制御する感光体制御部27と、中間転写体ベルト13の回転動作(例えば回転速度)を制御するベルト制御部28と、用紙送り部14での用紙送り出し(例えば送り速度および送りタイミング)を制御する紙送り制御部29と、後述するような画像形成処理に対する制御を行う画像形成制御部30と、を備えている。
【0024】
ここで、本実施の形態のデジタル複合機1における特徴点である、画像形成制御部30による画像形成処理制御について詳しく説明する。
【0025】
画像形成制御部30は、画像形成部3が画像形成処理を行うのにあたって、画像転写位置Tへの用紙到達タイミングとトナー像到達タイミングとがずれてしまうのを防ぐべく、その画像形成処理に対する制御を行うようになっている。具体的には、以下に述べるような制御を行う。
【0026】
画像形成制御部30は、画像形成部3が画像形成処理を行うのにあたって、先ず、中間転写体ベルト13上のトナー像の先端が所定ポイントに到達する時刻を演算により求める。この所定ポイントとしては、画像転写位置Tまたはその近傍位置が考えられる。なお、ここでは、画像転写位置Tの近傍である、画像転写位置T手前の所定位置(例えば、従来における画像先端読み取りセンサ42設置位置;図22(a)および(b)参照)を所定ポイントとして演算する場合について、以下の説明をする。
【0027】
画像転写位置T手前の所定位置(以下「転写手前ポイント」と称す)へのトナー像先端の到達時刻を求めると、次いで、画像形成制御部30は、そのトナー像先端が転写手前ポイントに来たであろう時刻に、疑似タイミング信号を発生する。そして、この疑似タイミング信号に基づいて、紙送り制御部29に用紙送り部14での用紙送り出しを制御させる。
【0028】
つまり、画像形成制御部30は、中間転写体ベルト13上のトナー像の先端が転写手前ポイントに達したことを、そのトナー像をセンサ等により直接検知するのではなく、そのトナー像の先端が転写手前ポイントに来たであろう時刻に対応する疑似タイミング信号を電気的に作りだすことで、そのトナー像が転写手前ポイントに達したことを紙送り制御部29に通知する。
【0029】
そのために、画像形成制御部30は、疑似タイミング信号を発生させるためのカウンタを有している。
図4は画像形成制御部におけるカウンタの概要を示す説明図である。
図例のように、このカウンタ31は、所定のクロック信号(以下「カウントソースCLK」と称す)に同期して動作するもので、基準となるトリガ信号(以下「カウント開始トリガ」と称す)に応じてカウントを開始し、そのカウントのカウント値が画像形成制御部30内のCPU(Central Processing Unit)からCPUバスを通じて設定される規定値(「カウントアップレジスタ設定値」と称す)に達すると、カウントアップ出力として疑似タイミング信号を出力するように構成されたものである。
【0030】
具体的には、このカウンタ31は、以下のような処理動作を行う。
図5はカウンタにおけるカウント動作例を示すタイミングチャートである。
図例のように、このカウンタ31は、カウント開始トリガが入力されると(ステップ101、以下ステップをSと略す)、カウントを開始する。そして、カウントソースCLKに同期しつつ、カウントアップを続け(S102)、そのカウント値がカウントアップレジスタ設定値に達すると(S103)、カウントアップ出力として疑似タイミング信号を出力するとともに(S104)、カウンタ内部のカウント値をリセットするようになっている(S105)。
【0031】
カウントソースCLKとしては、Line Sync 信号、感光体ドラム11のリファレンスクロックやエンコーダクロック、中間転写体ベルト13のリファレンスクロックやエンコーダクロックのうちのいずれか一つを用いればよい。また、カウント開始トリガとしては、ROS12の潜像書き込み開始タイミング信号を用いればよい。
【0032】
また、カウントアップレジスタ設定値は、ROS12が感光体ドラム11上に潜像の書き込みを開始してから、その潜像から形成されるトナー像が中間転写体ベルト13上に転写され、転写手前ポイントに到達するまでの時間に相当する値となるようにする。このようにカウントアップレジスタ設定値を設定することで、このカウンタ31では、中間転写体ベルト13上のトナー像の先端が転写手前ポイントに来たであろう時刻に、疑似タイミング信号を出力することとなる。
【0033】
なお、画像形成制御部30内のCPUは、カウンタ31がカウントアップを開始するのに先立って、予めカウンタ31内のレジスタにカウントアップレジスタ設定値を設定するようになっている。カウントアップレジスタ設定値は、感光体ドラム11の回転速度および中間転写体ベルト13の移動速度から特定すればよい。
【0034】
ところで、画像形成部3においては、温度、湿度またはベルト張力の変化等によって、中間転写体ベルト13が伸縮するおそれがある。つまり、中間転写体ベルト13におけるトナー像の担持面が経時的に伸縮してしまう可能性がある。
【0035】
そこで、画像形成制御部30は、中間転写体ベルト13が伸縮した場合であっても、画像転写位置Tへの用紙到達タイミングとトナー像到達タイミングとがずれてしまうのを防ぐべく、中間転写体ベルト13の伸縮に応じて、その中間転写体ベルト13上のトナー像先端が転写手前ポイントに来たであろう時刻に対する補正を行うようになっている。
【0036】
中間転写体ベルト13の伸縮は、その回転周期から検知することができる。ここで、中間転写体ベルト13の伸縮の検知について説明する。
図6は中間転写体ベルトの伸縮状態の一例を示す説明図であり、図7は中間転写体ベルトの伸縮に伴う画像均等割り付け制御の概要を示すタイミングチャートである。
【0037】
図6に示すように、中間転写体ベルト13の周長が環境等の影響により変化した場合(図中矢印A参照)には、中間転写体ベルト13上におけるトナー像の形成位置にオフセットが生じ、トナー像を均等に割り付けることができなくなってしまうので、中間転写体ベルト13の継ぎ目にトナー像が載るといった問題が発生するおそれがある。そのため、画像形成制御部30は、通常、かかる問題を解消すべく、ベルトホームポジションセンサ15aが検出する中間転写体ベルト13のホームポジションを基準にして、トナー像を均等に割り付けるためのピッチ制御を行っている。
【0038】
具体的には、図7に示すように、画像形成制御部30は、ベルトホームポジションセンサ15aによる検出結果を基に、中間転写体ベルト13の回転周期を測定する。そして、測定した回転周期に応じたピッチ信号を出力することで、中間転写体ベルト13上に形成すべきトナー像を均等に割り付ける。なお、図例では、2ピッチ分割時の例を示しているが、分割数が増減しても全く同じ原理で説明できることはいうまでもない。
【0039】
このようなピッチ制御を行う過程で検知される中間転写体ベルト13の回転周期の変動から、画像形成制御部30は、ROS12による潜像の書き込み開始からトナー像が転写手前ポイントに到達するまでの時間のずれを算出する。つまり、画像形成制御部30は、中間転写体ベルト13の回転周期の変動から中間転写体ベルト13の伸縮を検知し、その検知結果からカウントアップレジスタ設定値に対するずれ量を求める。このずれ量の算出は、予め画像形成制御部30内に設定された関数やテーブル値を用いることが考えられる。
【0040】
そして、中間転写体ベルト13の伸縮の検知結果からカウントアップレジスタ設定値のずれ量を求めると、画像形成制御部30では、CPUがそのずれ量を含んだ新たなカウントアップレジスタ設定値をカウンタ31内のレジスタへセットする。これにより、カウンタ31は、カウント開始トリガの入力から疑似タイミング信号の出力までの間の時間が変更されることになる。
【0041】
すなわち、カウンタ31では、カウントアップレジスタ設定値の変更によって、カウントソースCLKの1クロック単位の精度で、疑似タイミング信号の出力タイミングが補正される。これにより、画像形成制御部30では、中間転写体ベルト13上のトナー像の先端が所定ポイントに到達する時刻の演算結果を補正し得るようになる。
【0042】
このようにして、画像形成制御部30では、中間転写体ベルト13が伸縮した場合であっても、その伸縮の度合いを反映させつつ、中間転写体ベルト13上のトナー像先端が転写手前ポイントに来たであろう時刻に、カウンタ31が疑似タイミング信号を発生させる。そして、この疑似タイミング信号に基づいて、紙送り制御部29に用紙送り部14での用紙送り出しを制御させる。
【0043】
次に、この紙送り制御部29による用紙送り部14での用紙送り出し制御について詳しく説明する。
図8は用紙送り部の構成例を示す概略図であり、図9は紙送り制御部のよる制御手順の一例を示すフローチャートである。
【0044】
用紙送り部14は、給紙部5から供給されてきた用紙を、転写器における画像転写位置Tに向けて送り出すためのものである。そのために、用紙送り部14は、用紙の送り出し方向に沿って設けられた用紙搬送ローラ14a,14bと、これらよりもさらに用紙送り方向の下流側に設けられた用紙先端検知センサ14cと、を備えている。
【0045】
このような構成の用紙送り部14では、用紙搬送ローラ14a,14bがそれぞれ用紙を挟み込んだ状態で図示せぬ駆動源(モータ等)によって回転されることで、その用紙を画像転写位置Tに向けて送り出すようになっている。
【0046】
ただし、このとき、用紙送り部14では、画像転写位置Tへの用紙到達タイミングが、その画像転写位置Tへのトナー像到達タイミングに合うように、用紙の送り出しを行わなければならない。しかも、これに併せて、用紙送り方向下流側の用紙搬送ローラ14bが用紙の噛み込む際に、初めに用紙先端が用紙搬送ローラ14bのどの部分に当たるか、そのときの用紙先端のカール状態がどの程度か、用紙の軌跡がどのようになっているか等といった挙動の差により、用紙搬送ローラ14bに対する用紙位置のずれが発生するのを防がなければならない。
【0047】
そのために、紙送り制御部29は、用紙送り部14が用紙の送り出しを行うのにあたって、図9に示すような手順で用紙送り部14の動作制御を行う。
先ず、紙送り制御部29は、画像形成制御部30からの疑似タイミング信号出力を監視して、中間転写体ベルト13上のトナー像先端が転写手前ポイントに来たであろう旨の通知があるか否かを判断する(S201)。疑似タイミング信号の出力があれば、紙送り制御部29は、この紙送り制御部29が有するカウンタによるカウントアップを開始する(S202)。
【0048】
また、紙送り制御部29は、給紙部5から供給されてきた用紙を、回転動作中の用紙搬送ローラ14a,14bに受け取らせ、そのままその用紙を画像転写位置Tに向けて送らせる。そして、紙送り制御部29は、用紙先端検知センサ14cによる検出結果を監視して、用紙搬送ローラ14a,14bに送られる用紙の先端が用紙先端検知センサ14cを通過したか否かを判断する(S204)。用紙の先端が用紙先端検知センサ14cを通過すれば、上述したカウンタによるカウントアップを終了する(S204)。
【0049】
カウントアップを終了すると、紙送り制御部29は、上述したカウンタによってカウントされたカウント値から、用紙の送り速度の減速タイミングを演算により求める(S205)。この減速タイミングは、用紙の送り速度をどの時点で減速すれば、画像転写位置Tへのトナー像到達タイミングと用紙到達タイミングとが合致するかを特定するためのものである。
【0050】
減速タイミングを求めると、続いて、紙送り制御部29は、その減速タイミングが来たか否かを判断し(S206)、減速タイミングが来れば、用紙搬送ローラ14a,14bの回転速度を減速するようにその駆動源に指示を与える(S207)。そして、紙送り制御部29は、規定速度まで減速したら(S208)、減速を終了し(S209)、その後は用紙搬送ローラ14a,14bおよびその駆動源に等速搬送を行わせる(S210)。なお、減速前の速度および減速後の速度は、予め設定された速度であるものとする。
【0051】
その後、紙送り制御部29は、用紙の後端が用紙先端検知センサ14cを通過したら(S211)、用紙搬送ローラ14a,14bを停止させて、上述の制御処理を終了する。
【0052】
このように、紙送り制御部29は、画像形成制御部30から通知される疑似タイミング信号に応じて、用紙搬送ローラ14a,14bによる用紙の送り速度を可変させ、その用紙の送り速度を調整するようになっている。これにより、用紙搬送ローラ14a,14bによって送り出される用紙の画像転写位置Tへの到達タイミングは、その画像転写位置Tへのトナー像到達タイミングに合致するようになる。
【0053】
なお、ここでは、紙送り制御部29が用紙の送り速度を減速して調整する、ノンストップサーボレジ制御を行う場合について説明したが、紙送り制御部29は、用紙の送り速度を加減速して調整するものであってもよい。また、紙送り制御部29は、用紙先端検知センサ14cが用紙の先端を検出した時点で用紙搬送ローラ14a,14bを停止させ、その後用紙の送りを再開するタイミングを調整する、ストップサーボレジ制御によって、画像転写位置Tへの用紙到達タイミングとトナー像到達タイミングとを合わせるようにしてもよい。
【0054】
以上に説明したように、本実施の形態のデジタル複合機1は、請求項1に記載の発明の如く、中間転写体ベルト13上のトナー像の先端が所定ポイントに到達する時刻を画像形成制御部30が演算により求めるとともに、その演算結果を画像形成制御部30が必要に応じて補正する。そして、紙送り制御部29は、画像形成制御部30での演算結果に基づいて、用紙送り部14での用紙送り出しを制御する。これにより、このデジタル複合機1では、画像転写位置Tへのトナー像到達タイミングのばらつきをセンサ等で検出しなくても、そのトナー像到達タイミングと画像転写位置Tへの用紙到達タイミングとが一致するようになる。
【0055】
したがって、このデジタル複合機1では、画像転写位置Tへのトナー像到達タイミングと用紙到達タイミングとを精度良く合わせることができるので、結果として高品質の画像出力を実現できるようになる。また、温度、湿度またはベルト張力の変化等によって中間転写体ベルト13が伸縮しても、画像形成制御部30が演算結果を補正し得るので、その伸縮の影響を受けてしまうのを避けることができる。
【0056】
しかも、そのために、中間転写体ベルト13上のトナー像の先端位置をセンサ等で検出する必要がないので、中間転写体ベルト13上へのトナーパッチの形成等が不要となり、装置コストの上昇や開発工数の膨大化等を招いてしまうことがなくなる。また、中間転写体ベルト13上のトナー像の先端位置の検出が色材の色に依存してしまうこともなくなる。さらに、画像形成の生産性が極端に低下してしまう、といった問題が発生することもない。
また、トナーが飛散等によって、検出精度劣化または検知不可能という状態に陥ることもなくなるので、検出の信頼性を向上させることも可能となる。
【0057】
また、本実施の形態のデジタル複合機1は、請求項2に記載の発明の如く、疑似タイミング信号の発生によって画像形成制御部30での演算結果を紙送り制御部29に通知するようになっている。つまり、紙送り制御部29は、中間転写体ベルト13上のトナー像をセンサ等で検出した場合の検出信号に代えて、疑似タイミング信号を基にして用紙送り部14の動作制御を行うこととなる。したがって、中間転写体ベルト13上のトナー像をセンサ等で検出しなくても、その検出信号に代えて疑似タイミング信号を基にすればよいので、紙送り制御部29が容易に対応できるようになる。
【0058】
また、本実施の形態のデジタル複合機1は、請求項3に記載の発明の如く、画像形成制御部30がカウントソースCLKに同期して動作するカウンタ31を用いて疑似タイミング信号を発生させるようになっている。したがって、画像形成制御部30では、カウント開始トリガから疑似タイミング信号の出力までの時間を精度良くカウントすることができる。また、カウントアップレジスタ設定値の変更によってカウント時間を補正する場合であっても、カウントソースCLKの1クロック単位の精度で補正し得るようになる。
【0059】
また、本実施の形態のデジタル複合機1は、請求項4に記載の発明の如く、画像形成制御部30が中間転写体ベルト13の伸縮に応じてカウンタ31のカウントアップレジスタ設定値を変更するようになっている。したがって、このデジタル複合機1では、温度、湿度またはベルト張力の変化等によって中間転写体ベルト13が伸縮した場合であっても、画像転写位置Tへの用紙到達タイミングとトナー像到達タイミングとがずれてしまうのを防ぐことができる。
【0060】
なお、本実施の形態では、画像形成制御部30が中間転写体ベルト13の伸縮に応じた補正を行う場合を例に挙げて説明したが、これ以外にも、例えば装置組み立て時に発生する構成部品の取り付け誤差、構成部品の寸法精度等の影響に応じた補正を行うようにすることが考えられる。
【0061】
また、本実施の形態のデジタル複合機1は、請求項5または7に記載の発明の如く、ピッチ制御に用いられるベルトホームポジションセンサ15aによって検出される中間転写体ベルト13の回転周期に基づいて中間転写体ベルト13の伸縮を検知するようになっている。そのため、画像形成制御部30では、中間転写体ベルト13の伸縮を確実かつ適正に検知し得るようになる。しかも、中間転写体ベルト13のホームポジションを検出するためのベルトホームポジションセンサ15aを利用することで、新たに専用センサを設けることなく、簡素な構成による伸縮検知が可能となる。
【0062】
また、本実施の形態のデジタル複合機1では、請求項8に記載の発明の如く、画像形成制御部30が転写手前ポイントへのトナー像先端の到達時刻を求めるようになっているので、ROS12による潜像の書き込みから中間転写体ベルト13上のトナー像が転写手前ポイントに到達するまでの時間のばらつきがあっても、そのばらつきに応じてカウントアップレジスタ設定値を補正することで、そのばらつきを吸収することができるようになる。
【0063】
なお、本実施の形態では、転写手前ポイントへのトナー像先端の到達時刻を求めることで、ROS12による潜像の書き込みから中間転写体ベルト13上のトナー像が転写手前ポイントに到達するまでの時間のばらつきを吸収する場合について説明したが、例えば転写手前ポイントへの到達時刻とは別に、または転写手前ポイントへの到達時刻と併せて、画像転写位置Tへのトナー像先端の到達時刻を求めるようすれば、請求項9に記載の発明の如く、中間転写体ベルト13上のトナー像が転写手前ポイントから画像転写位置Tに到達するまでの時間のばらつきについても、これを吸収することができるようになる。
【0064】
また、本実施の形態のデジタル複合機1は、請求項10に記載の発明の如く、用紙先端検知センサ14cが用紙先端を検出すると、紙送り制御部29が画像形成制御部30からの疑似タイミング信号に応じて用紙搬送ローラ14a,14bによる用紙の送り速度を可変させ、その用紙の送り速度を調整する、ノンストップサーボレジ制御(またはストップサーボレジ制御)を行うようになっている。これにより、このデジタル複合機1では、用紙搬送ローラ14bが用紙を噛み込む際のその用紙の状態等による影響を受けることなく、その用紙の画像転写位置Tへ到達タイミングが、その画像転写位置Tへのトナー像到達タイミングに確実に合致するようになる。
【0065】
なお、本実施の形態では、画像形成部3が中間転写体方式によるものである場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図10に示すように、像担持体として感光体ベルト11′のみを有し、ROS12がその感光体ベルト11′上に潜像を書き込むとともに、その潜像の現像によって形成されたトナー像を感光体ベルト11′上から用紙上に転写するように構成されたものであっても同様に適用可能である。これは、像担持体が感光体ドラムのみである場合についても全く同様である。
【0066】
また、本実施の形態では、画像形成部3がシングルエンジン方式によるものである場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図11に示すように、カラー画像の形成に迅速に対応すべく、複数の感光体ドラム11a〜11dを有した、いわゆるタンデムエンジン方式のものであっても、同様に適用可能である。
【0067】
ただし、画像形成部3がタンデムエンジン方式であると、そのエンジンは必然的に大きくなるので、カウント開始トリガ(例えば、ROS12の潜像書き込み開始タイミング信号)の発生位置と、疑似タイミング信号の発生位置(転写手前ポイント)との間の距離(所要時間)が長くなってしまう。このような場合には、カウンタでのカウント値も大きくなるので、カウント開始トリガの発生後、これに対応する疑似タイミング信号を発生させるまでの間に、次のカウント開始トリガが発生してしまい、カウンタがオーバーフローする、といったことが生じるおそれがある。
【0068】
そのため、カウンタがオーバーフローするおそれのある場合には、図12に示すように、カウンタ31a〜31cをシリーズに接続し、これらのカウンタ31a〜31cのうち最終段に位置するカウンタ31cの出力を疑似タイミング信号として使用することで、カウンタのオーバーフローを防止すればよい。これは、オーバーフローの発生し易いタンデムエンジン方式の場合に有効であるが、シングルエンジン方式であっても、オーバーフローが発生し得る場合には同様に適用することが考えられる。
【0069】
このとき、各カウンタ31a〜31cのカウントソースCLKとしては、Line Sync 信号、感光体ドラム11のリファレンスクロックやエンコーダクロック、中間転写体ベルト13のリファレンスクロックやエンコーダクロック、用紙搬送クロックのうちのいずれか一つを用いればよい。ただし、各カウンタ31a〜31cのカウント値は、最小用紙サイズのピッチを超えないように設定する。
【0070】
また、疑似タイミング信号の発生時についての補正は、シリーズに接続した各カウンタ31a〜31cのうち、任意のカウンタのカウントアップレジスタ設定値を変更することで、発生タイミングの微調整を行うようにすればよい。
【0071】
さらに、各カウンタ31a〜31cのうち、カウンタ31aにはカウント開始トリガから疑似タイミング信号の発生位置の機差の補正情報、カウンタ31bには中間転写体ベルト13のベルト周長の補正情報、カウンタ31cには疑似タイミング信号の発生位置から画像転写位置Tの機差の補正情報といったように、一つのカウンタ31a〜31cに一つの変更パラメータを割り振るようなカウンタ制御方法を採れば、これらのカウンタ31a〜31cや画像形成制御部30を動作させるためのソフトウエアの管理が非常に容易になる。
【0072】
ただし、この場合、例えば中間転写体ベルト13のベルト長のように、秒単位または分単位で変動する温度や湿度の影響を大きく受けるものに対しては、カウントアップレジスタ設定値に対する補正が頻繁に発生する。このような場合は、補正値の帰還レスポンスが遅れると、その分だけ用紙搬送方向における用紙と画像の位置ずれが悪化する。
【0073】
例えば、水分を多量に含んだ用紙が、加熱・加圧作用を奏する定着器を通過すると、機内に高湿度の空気が急速に充満し、中間転写体ベルト13が吸湿して伸びてしまう。これを検知するためには、中間転写体ベルト13を一回転させなければならないので、そのレスポンスが遅れてしまう。さらには、その伸び量についての補正を行った後、各カウンタ31a〜31cの帰還が有効に働くには、更に時間を要する。
【0074】
そこで、かかる問題を緩和するために、変更パラメータを割り振るようなカウンタ制御方法を採用した場合には、すべての変更パラメータの合算値を、下流側、好ましくは最終段のカウンタ31cに割り振り、長時間変更されない変更パラメータを上流側にカウンタ31aに割り振ることで、時々刻々と変動する変更パラメータに対して、その変動の検知後の補正値帰還レスポンスを向上させることができるようになる。
【0075】
〔第2の実施の形態〕
次に、請求項6に記載の発明に係る画像形成装置について説明する。ただし、ここでは、上述した第1の実施の形態の場合との相違点についてのみ説明するものとする。
図13は本実施の形態における画像形成部での中間転写体ベルトの伸縮状態を示す説明図であり、図14はその伸縮に伴う画像均等割り付け制御の概要示すタイミングチャートである。
【0076】
本実施の形態におけるデジタル複合機は、図13に示すように、ベルトホームポジションセンサ(以下「1stベルトホームポジションセンサ」と称す)15aに加えて、2ndベルトホームポジションセンサ15bを備えている点で、第1の実施の形態の場合と異なる。つまり、画像形成部3は、中間転写体ベルト13上に予め設けられたホームポジションを検出する複数のベルトホームポジションセンサ15a,15bを備えている。
【0077】
この場合にも、複数のベルトホームポジションセンサ15a,15bのうちの少なくとも一つは、図7に示すように、中間転写体ベルト13上のトナー像を均等に割り付けるためのピッチ制御に用いられるものとする。
【0078】
このように、複数のベルトホームポジションセンサ15a,15bを備えている場合に、画像形成制御部30は、1stベルトホームポジションセンサ15aが中間転写体ベルト13上のホームポジションを検出してから、そのホームポジションを2ndベルトホームポジションセンサ15bが検出するまでの所要時間(以下「ラップタイム」と称す)を測定する。そして、そのラップタイムの変動分を認識することで、画像形成制御部30は、中間転写体ベルト13の伸縮を検知する。
【0079】
具体的に、画像形成制御部30では、以下に述べるような手順で、中間転写体ベルト13の伸縮を検知する。
図15および図16は画像形成制御部が中間転写体ベルトの伸縮を検知する際の処理動作例を示すフローチャートである。
【0080】
先ず、画像形成制御部30では、図15に示すように、1stベルトホームポジションセンサ15aによる検出結果を監視して、中間転写体ベルト13上のホームポジションが1stベルトホームポジションセンサ15aによって検出されたか否かを判断する(S301)。そして、ホームポジションが検出されると、画像形成制御部30は、この画像形成制御部30が有するカウンタによるカウントアップを開始する(S302)。
【0081】
また、画像形成制御部30は、2ndベルトホームポジションセンサ15bによる検出結果も監視して、1stベルトホームポジションセンサ15aに検出されたホームポジションが2ndベルトホームポジションセンサ15bによって検出されたか否かを判断する(S303)。そして、ホームポジションが検出されると、上述したカウンタによるカウントアップを終了する(S304)。
【0082】
カウントアップを終了すると、画像形成制御部30は、上述したカウンタによってカウントされたカウント値(ラップタイム)と、これに対応する既定値との差を、演算によって求める(S305)。そして、ラップタイムと既定値との差を求めると、その差の値を、カウンタ31におけるカウンタ値、すなわちカウントアップレジスタ設定値に対応する値に変換する(S400)。
【0083】
この変換は、図16に示す手順に従って行う。
図例のように、画像形成制御部30は、先ず、先に求めた差の値、すなわちベルト周期既定値と実カウント値であるラップタイムとの差を、レジスタ値Aとする(S401)。次いで、画像形成制御部30は、ベルト周期カウンタにおける1カウント当たりの時間を、レジスタ値Bとする(S402)。この時間は、ベルト周期カウンタの種類(能力)によって定まるものとする。
【0084】
さらに、画像形成制御部30は、中間転写体ベルト13のベルト搬送速度(線速度)を定める。この線速度は、設計値を用いても、または中間転写体ベルト13を駆動するドライブローラ13aの回転速度から求めるようにしてもよい。そして、定めた線速度を、レジスタ値Cとする(S403)。
【0085】
また、画像形成制御部30は、トナー像先端の通知タイミングを補正するためのカウンタ31における1カウント当たりの時間を、レジスタ値Dとする(S404)。この時間も、カウンタ31の種類(能力)によって定まる。さらに、画像形成制御部30は、用紙送り部14による用紙搬送速度の値を、レジスタ値Eとする(S405)。この速度は、紙送り制御部29による加減速が行われる前の設定速度とする。
【0086】
そして、画像形成制御部30は、これらのレジスタ値A〜Eを基に、「A値×B値×C値/E値×D値」といった演算を行い、その演算結果をレジスタ値Fとする(S406)。このレジスタ値Fが、カウントアップレジスタ設定値に対応する値となる(S407)。
【0087】
このようにしてカウントアップレジスタ設定値に対応する値への変換を行うと、画像形成制御部30では、図15に示すように、この画像形成制御部30内のCPUが、変換後の値(レジスタ値F)を新たなカウントアップレジスタ設定値として、カウンタ31内のレジスタに設定する(S306)。
【0088】
以上に説明したように、本実施の形態のデジタル複合機では、請求項6に記載の発明の如く、複数のベルトホームポジションセンサ15a,15bの検出結果から測定されるラップタイムの変動分から、中間転写体ベルト13の伸縮を検知するようになっている。そのため、中間転写体ベルト13の伸縮を検知するのにあたって、中間転写体ベルト13のドライブローラ13aやテンションローラ13b等の取り付け位置の誤差、熱膨張によるローラ径の変動等を受けてしまうことがなくなる。したがって、このデジタル複合機では、第1の実施の形態で説明したような中間転写体ベルト13の回転周期を検出する場合よりも、さらに精度良く中間転写体ベルト13の伸縮を検知できるようになり、結果として画像転写位置Tへのトナー像到達タイミングのばらつきを高精度に補正することができる。
【0089】
〔第3の実施の形態〕
次に、請求項11に記載の発明に係る画像形成装置について説明する。ただし、ここでも、上述した第1および第2の実施の形態の場合との相違点についてのみ説明するものとする。
図17は本実施の形態におけるデジタル複合機の要部の構成例を示す説明図である。
【0090】
図例のように、本実施の形態におけるデジタル複合機は、中間転写体ベルト13に張力を与えるテンションローラ13bが、転写器における画像転写位置Tよりも中間転写体ベルト13回転方向の下流側で、かつ、感光体ドラム11の設置位置よりも中間転写体ベルト13回転方向の上流側に配設されている点で、第1および第2の実施の形態の場合と異なる。
【0091】
一般に、中間転写体ベルト13においては、そのベルト長が伸縮すると、張力を一定に保つためにテンションローラ13bの位置が移動する。ところが、上述したようにテンションローラ13bを配設した場合には、テンションローラ13bの位置が移動しても、感光体ドラム11の設置位置から転写器における画像転写位置Tまでの間の距離、すなわち中間転写体ベルト13上にトナー像が転写されてからそのトナー像が画像転写位置Tに到達するまでの間の距離に及ぶ影響は少なくなる。
【0092】
したがって、請求項11に記載の発明の如く、画像転写位置Tの下流側で、かつ、感光体ドラム11の設置位置の上流側に、テンションローラ13bを配設すれば、中間転写体ベルト13のベルト長のように短時間に大きく変動する要因が存在しても、カウント開始トリガ発生から疑似タイミング信号発生までの間の時間に影響が及ぶのを抑えられる。つまり、カウントアップレジスタ設定値に対する補正が頻繁に発生するのを防ぐことができ、画像形成制御部30における制御処理にとって非常に好適なものとなる。
【0093】
なお、上述したようなテンションローラ13bの配設は、中間転写体ベルト13を備えたものであれば、シングルエンジン方式、タンデムエンジン方式に拘わらず有効であることはいうまでもない。また、像担持体として感光体ベルトを備えたものについても同様である。
【0094】
〔第4の実施の形態〕
次に、請求項12に記載の発明に係る画像形成装置について説明する。ただし、ここでも、上述した第1〜第3の実施の形態の場合との相違点についてのみ説明するものとする。
【0095】
上述した第1〜第3の実施の形態では、中間転写体ベルト13が伸縮すると、その伸縮の度合いに応じて、画像形成制御部30が疑似タイミング信号の発生タイミングを補正する場合について説明したが、これに対して、本実施の形態のデジタル複合機では、中間転写体ベルト13の伸縮に拘わらず画像形成制御部30が疑似タイミング信号を発生させるとともに、紙送り制御部29がその疑似タイミング信号と中間転写体ベルト13の伸縮度に応じて用紙送り部14での用紙搬送を制御するようになっている。
【0096】
具体的には、図1において、ベルトホームポジションセンサ15a(または1STベルトホームポジションセンサ15aと2STベルトホームポジションセンサ15b)によって中間転写体ベルト13の伸縮が検知されると、画像形成制御部30は、タイミング補正を行わずに発生させた疑似タイミング信号と、中間転写体ベルト13伸縮の検知結果とを、紙送り関連情報として紙送り制御部29に通知する。紙送り制御部29では、画像形成制御部30から紙送り関連情報を受け取ると、その紙送り関連情報に基づいて、用紙送り部14での用紙送り出し制御(画像転写位置Tへの用紙到達タイミングの調整)を行う。
【0097】
このような制御を行う場合であっても、デジタル複合機においては、画像転写位置Tへのトナー像到達タイミングと用紙到達タイミングとを精度良く合わせることができるので、第1の実施の形態で説明したのと同様の効果を得ることができる。
【0098】
なお、画像形成制御部30および紙送り制御部29が上述したような制御を行う場合には、中間転写体ベルト13の伸縮やその他のトナー像先端の到達タイミングに影響を及ぼす要因の状態変化を、画像形成制御部30ではなく紙送り制御部29が直接検知するようにしてもよい。また、紙送り制御部29は、画像形成制御部30からROS12の潜像書き込み開始タイミング信号を受け取って、それを基準に疑似タイミング信号を自ら作りだすようにしてもよい。
【0099】
〔第5の実施の形態〕
次に、請求項13〜21に記載の発明に係る画像形成装置について説明する。上述した第1〜第4の実施の形態では、トナー像と用紙との位置関係のずれが、主に中間転写体ベルト13の伸縮に起因する場合について説明したが、現実にはこれ以外にも位置関係のずれを発生させる要因は様々である。そこで、ここでは、その要因および検知例について、詳しく説明する。
【0100】
▲1▼ベルト周長の変化
トナー像と用紙との位置関係のずれが発生する要因としては、先ず、上述した第1〜第4の実施の形態でも説明したように、中間転写体ベルト13の伸縮、すなわち中間転写体ベルト13の周長の変化によるものが挙げられる。したがって、トナー像と用紙との位置関係がずれるのを防ぐためには、請求項13に記載の発明の如く、中間転写体ベルト13のベルト周長を検知し、その検知結果に基づいて用紙搬送等を制御すればよい。
【0101】
中間転写体ベルト13のベルト周長の検知は、第1の実施の形態で説明したように、ベルトホームポジションセンサ15aにより検出される中間転写体ベルト13の回転周期から検知しても、あるいは第2の実施の形態で説明したように、1stベルトホームポジションセンサ15aおよび2ndベルトホームポジションセンサ15bにより検出されるラップタイムから検知してもよい。
【0102】
また、これとは別に、請求項14に記載の発明の如く、中間転写体ベルト13を張設する各ローラ13a〜13cの間の物理的距離または軸間距離の変動分を基に、中間転写体ベルト13のベルト周長の検知することも考えられる。すなわち、例えばドライブローラ13aとテンションローラ13bとの軸間距離の変動、またはテンションローラ13bの位置変動を、測長センサ等を設けて測定すれば、その測定結果から中間転写体ベルト13のベルト周長の変化が分かるようになる。したがって、その測定結果に基づいてベルト周長を検知することで、用紙搬送等を制御するようにしてもよい。
【0103】
▲2▼ドライブローラ直径の変化による線速度の変化、ベルト周長変化
中間転写体ベルト13は、ドライブローラ13aによって駆動される。そのため、例えば、ドライブローラ13aの直径が、温度上昇による膨張や磨耗等の影響によって変動すると、ドライブローラ13aの角速度が一定でも、このドライブローラ13aによって駆動される中間転写体ベルト13の線速度は変化してしまう。かかる場合も、トナー像と用紙との位置関係のずれが発生する要因となる。そこで、中間転写体ベルト13の線速度は変化に起因する位置関係のずれを防ぐために、請求項15に記載の発明の如く、中間転写体ベルト13の線速度(周速)を検知し、その検知結果に基づいて用紙搬送等を制御すればよい。
【0104】
中間転写体ベルト13の線速度の検知は、例えば1stベルトホームポジションセンサ15aおよび2ndベルトホームポジションセンサ15bにより検出されるラップタイムと、これらのセンサ15a,15b間の距離と、に基づいて行うようにすればよい。なお、中間転写体ベルト13の線速度を検知した場合には、その検知結果から上述したベルト周長の変化を算出することも考えられる。
【0105】
▲3▼部品の取り付け誤差
トナー像と用紙との位置関係のずれは、例えばROS12の取り付け誤差によっても発生する。つまり、ROS12の取り付け位置に機差毎のばらつきが発生していると、感光体ドラム11上では、そのROS12による露光位置がばらついてしまう。このようなずれの発生を防ぐためには、請求項16に記載の発明の如く、ROS12の取り付け誤差量を検知し、その検知結果に基づいて用紙搬送等を制御すればよい。
【0106】
ROS12の取り付け誤差量の検知は、以下のようにして行うことが考えられる。例えば、感光体ドラム11の端部近傍に、ROS12のスキャン方向に対して垂直な方向にライン状のCCD(Charge Coupled Device)センサを設置する。そして、そのCCDセンサを用いて、ROS12からのビームを検出するようにすれば、ROS12における部品取り付け誤差量を検知することができる。
【0107】
なお、部品の取り付け誤差は、ROS12のみならず、他の部分(感光体ドラム11や中間転写体ベルト13等の指示部品)においても発生する可能性がある。このような取り付け誤差については、一旦用紙上にトナー像を転写し、その用紙上におけるトナー像のずれ量を、専用のセンサ(CCDセンサ等)や保守員の目視等によって読み取ることで、検知することが考えられる。
【0108】
▲4▼各色のトナー像間のずれ量
一般に、タンデムエンジン方式の画像形成部3においては、各感光体ドラム11a〜11d上に形成されたトナー像を、中間転写体ベルト13上で重ね合わせるために、各色のトナー像間のずれ量を検知してこれを補正する機能(カラーレジストレーションずれ検知・補正機能;以下「色ずれ検知センサ等」と称す)を有している。つまり、色ずれ検知センサ等は、中間転写体ベルト13上の副走査方向における色ずれ量を検知する。この色ずれ量は、通常、装置内温度の変化に伴う筐体の伸びなどに起因する。
【0109】
ところで、通常、色ずれ検知センサ等は、各色の相対的な位置ずれを検知するようになっている。この相対な位置ずれは、4連タンデム機の場合、1番目の感光体ドラム(第1エンジン)11aから1番目の感光体ドラム(第4エンジン)11dまでそれぞれが等間隔に配置されるので、図18に示すように、そのずれ量も筐体の伸び等に伴い概ねリニアな特性を示す。したがって、これらリニアな特性を利用すれば、画像書き出しタイミングから第1エンジンの画像書き込みタイミングのずれを検出できるようになる。
【0110】
このずれは、トナー像と用紙との位置関係のずれに相当するので、これを補正量とすればよい。すなわち、請求項17に記載の発明の如く、各色の画像間のずれ量を検知することで、トナー像と用紙との位置関係にずれが発生するのを防げるようになる。
【0111】
なお、上述したずれ量の特性はリニアである必要はなく、二次曲線であっても互いの相関関係を規定できれば、何ら問題はない。また、第1エンジンを基準として色ずれを検出するのではなく、他のエンジンを基準としてもよいことはいうまでもない。
【0112】
▲5▼感光体ドラムの配置位置の変化
トナー像と用紙との位置関係にずれは、中間転写体ベルト13の位置に対して、感光体ドラム11の位置がずれることによっても発生する。感光体ドラム11の配置位置の変化は、例えば装置内温度の上昇に伴う筐体の伸びや、衝撃などの外的要因等によって発生することが考えられる。そこで、請求項18に記載の発明の如く、感光体ドラム11の配置位置について、その変化量を、例えば上述した色ずれ検知センサ等または専用の位置測定センサ等を用いて検知することで、トナー像と用紙との位置関係にずれが発生するのを防ぐことも考えられる。
【0113】
▲6▼温度、湿度の変化
中間転写体ベルト13は、環境温度が変化すると、熱膨張で周長が変化する。また、ドライブローラ13aやテンションローラ13bについても、同様に直径が変化する。ところが、これらの変動分は、中間転写体ベルト13等の材質、すなわちその材質の熱膨張率によって決まるものである。つまり、中間転写体ベルト13の周長変化は、予測検知し得るものである。したがって、請求項19に記載の発明の如く、中間転写体ベルト13の周長変化を予測検知すれば、トナー像と用紙とがどの程度ずれるのかが分かるようになるので、トナー像と用紙との位置関係にずれが発生するのを防げるようになる。
【0114】
具体的には、これらの変動分と温度との関係を、予め関数またはテーブル値に置き換えておけば、請求項20に記載の発明の如く、装置内の温度を温度センサ等を用いて検出することで、トナー像と用紙との位置関係にずれが発生するのを防げるようになる。さらに、温度センサ等の位置を中間転写体ベルト13近傍に設ければ、より高い精度が得られるようになる。つまり、上述の関数またはテーブル値を用いれば、温度の検出結果から中間転写体ベルト13の周長変化が予測検知でき、トナー像と用紙とがどの程度ずれるのかが分かるようになる。
【0115】
これは、温度についてのみならず、湿度についても全く同様である。すなわち、請求項21に記載の発明の如く、装置内の湿度の検出結果から中間転写体ベルト13の周長変化が予測検知してもよく、さらには温度と湿度との両方を基に予測検知してもよい。このように、湿度の検出結果を基にする場合も、湿度センサ等の位置を中間転写体ベルト13近傍に設ければ、より高い精度が得られるようになる。
【0116】
以上の▲1▼〜▲6▼に説明した要因(パラメータ)のいずれか一つまたは任意に組み合わせた複数を検知すると、画像形成制御部30は、その検知結果に基づいて、トナー像と用紙との位置関係のずれを補正する。
【0117】
ところで、上述した第1〜第4の実施の形態では、トナー像と用紙の位置関係のずれを、用紙送りタイミングまたは速度を変えることで補正する場合について説明したが、これ以外にも以下の▲7▼または▲8▼のようにして位置関係のずれを補正することが考えられる。
【0118】
▲7▼ROS書き込みタイミングの調整
画像形成制御部30は、ROS12の副走査方向の書き込みタイミングを調整するようにビデオ制御部26に指示を与えることで、中間転写体ベルト13上に載るトナー像の位置を変動させるようにしてもよい。
【0119】
▲8▼感光体ドラムの回転角速度の調整
感光体ドラム11の回転角速度を調整すると、ROS12による露光ポイントから中間転写体ベルト13上への転写ポイントまでの時間が変動するので、結果的に中間転写体ベルト13上のトナー像の位置を変えることができる。したがって、画像形成制御部30は、感光体ドラム11の回転角速度を調整するように感光体制御部27に指示を与えることで、中間転写体ベルト13上に載るトナー像の位置を変動させるようにしてもよい。
【0120】
つまり、画像形成制御部30は、上述した▲1▼〜▲6▼のパラメータのうちの一つまたは複数を検知すると、その検知結果に基づいて、紙送り制御部29による用紙送り制御、ビデオ制御部26によるROS12の書き込みタイミング制御および感光体制御部27による感光体ドラムの回転角速度制御のうちのいずれか一つまたは任意に組み合わせた複数を行うことで、トナー像と用紙との位置関係のずれを補正する。
【0121】
以上に説明したように、本実施の形態のデジタル複合機は、請求項13〜21に記載の発明の如く、トナー像と用紙の位置関係のずれの要因となるパラメータに応じて、用紙送り部14による用紙搬送と、画像形成部3による画像形成とのいずれか一方または両方を制御するようになっている。これにより、このデジタル複合機では、第1の実施の形態で説明した場合と同様に、トナー像と用紙の位置関係のずれを補正し得るようになる。
【0122】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の画像形成装置は、像担持体上の画像が画像転写位置またはその近傍に到達する時刻を演算により求めるとともに、その演算結果を必要に応じて補正し得るようになっており、さらにはその演算結果に基づいて、画像転写位置への用紙搬送を制御するするようになっている。これにより、この画像形成装置では、画像転写位置への画像到達タイミングのばらつきをセンサ等で検出しなくても、その画像到達タイミングと画像転写位置への用紙到達タイミングとが一致するようになる。
したがって、この画像形成装置を用いれば、高品質の画像出力を実現できるのに加えて、例えば像担持体の像担持面が伸縮してしまったような場合でも、演算手段による演算結果の補正によって、その伸縮の影響を受けてしまうのを避けることができる。しかも、そのために、像担持体上の画像をセンサ等で検出する必要がないので、像担持体上へのトナーパッチの形成等が不要となり、装置コストの上昇や開発工数の膨大化等を招いてしまうことがなくなる。また、像担持体上の画像の検出が色材の色に依存したり、画像形成の生産性が極端に低下してしまう、といった問題が発生することもない。さらには、トナーが飛散等によって、検出精度劣化または検知不可能という状態に陥ることもなくなるので、検出の信頼性を向上させることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をデジタル複合機に適用した場合における装置全体の機能構成を示すブロック図である。
【図2】本発明をデジタル複合機に適用した場合における装置全体の概略構成例を示す説明図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置における画像形成部の一構成例を示す説明図である。
【図4】画像形成制御部におけるカウンタの概要の一例を示す説明図である。
【図5】図4のカウンタにおけるカウント動作例を示すタイミングチャートである。
【図6】中間転写体ベルトの伸縮状態の一例を示す説明図である。
【図7】中間転写体ベルトの伸縮に伴う画像均等割り付け制御の概要の一例を示すタイミングチャートである。
【図8】用紙送り部の一構成例を示す概略図である。
【図9】紙送り制御部のよる用紙送り部の制御手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る画像形成装置における画像形成部の他の構成例を示す説明図(その1)である。
【図11】本発明に係る画像形成装置における画像形成部の他の構成例を示す説明図(その2)である。
【図12】画像形成制御部におけるカウンタの概要の他の例を示す説明図である。
【図13】中間転写体ベルトの伸縮状態の他の例を示す説明図である。
【図14】中間転写体ベルトの伸縮に伴う画像均等割り付け制御の概要の他の例を示すタイミングチャートである。
【図15】画像形成制御部が中間転写体ベルトの伸縮を検知する際の処理動作例を示すフローチャート(その1)である。
【図16】画像形成制御部が中間転写体ベルトの伸縮を検知する際の処理動作例を示すフローチャート(その2)である。
【図17】本発明に係る画像形成装置における画像形成部の他の構成例を示す説明図(その3)である。
【図18】タンデムエンジン方式におけるドラム位置ずれの概要を示す説明図である。
【図19】従来の用紙送りの概要の一例を示す概略図である。
【図20】従来例における用紙先端の状態を示す説明図であり、(a)は噛み込み状態が不十分な状態を示す図、(b)は噛み込み状態が十分な状態を示す図である。
【図21】従来例におけるローラと用紙との位置関係を示す説明図であり、(a)は噛み込み状態が不十分な状態を示す図、(b)は噛み込み状態が十分な状態を示す図である。
【図22】従来例における画像形成部の構成例を示す説明図であり、(a)は直接転写方式による構成例を示す図、(b)は中間転写体方式による構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…デジタル複合機(画像形成装置)、3…画像形成部、11,11a,11c,11d,11′…感光体ドラム、12…ROS、13…中間転写体ベルト、13a…ドライブローラ、13b…テンションローラ、14…用紙送り部、15a,15b…ベルトホームポジションセンサ、26…ビデオ制御部、27…感光体制御部、28…ベルト制御部、29…紙送り制御部、30…画像形成制御部、31,31a,31b,31c…カウンタ、T…画像転写位置

Claims (21)

  1. 像担持体上に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段が形成した前記像担持体上の画像を用紙上に転写する転写手段と、
    前記転写手段の画像転写位置に向けて用紙を搬送する搬送手段と、
    前記像担持体上の画像が前記転写手段の画像転写位置またはその近傍に到達する時刻を演算により求めるとともに、その演算結果を所定パラメータに応じて補正し得る演算手段と、
    前記演算手段が求めた時刻に基づいて前記搬送手段の用紙搬送を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記演算手段は、演算により求めた時刻を当該演算手段が発生させる疑似タイミング信号によって前記制御手段に通知するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記疑似タイミング信号は、前記画像形成手段での画像形成開始をトリガとし所定クロックに同期して動作するカウンタのカウント値が規定値に達すると出力される信号である
    ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体における像担持面の伸縮を検知する伸縮検知手段を備えるとともに、
    前記演算手段は、前記伸縮検知手段による検知結果を所定パラメータとして当該検知結果に応じて前記規定値を可変させることで演算結果の補正を行うものである
    ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記伸縮検知手段は、前記像担持面上に設けられた基準点を検出する検出器を有しており、前記検出器での検出結果から認識される前記像担持体の回転周期の変動を基に前記像担持面の伸縮を検知するものである
    ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記伸縮検知手段は、前記像担持面上に設けられた基準点を検出する複数の検出器を有しており、該基準点を各検出器が検出する際の時間差から認識される各検出器間の所要時間の変動を基に前記像担持面の伸縮を検知するものである
    ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  7. 前記検出器のうちの少なくとも一つは、前記画像形成手段が前記像担持体上に複数の画像を形成する場合に各画像間のピッチを正しく保つためのピッチ制御に用いられる
    ことを特徴とする請求項5または6記載の画像形成装置。
  8. 前記演算手段は、前記像担持体上の画像が前記画像形成手段に形成されてから前記転写手段の画像転写位置の近傍に到達するまでの時間のばらつきを、前記規定値を可変させることで補正する
    ことを特徴とする請求項3,4,5,6または7記載の画像形成装置。
  9. 前記演算手段は、前記像担持体上の画像が前記転写手段の画像転写位置の近傍から該画像転写位置に到達するまでの時間のばらつきを、前記規定値を可変させることによって補正する
    ことを特徴とする請求項3,4,5,6または7記載の画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、
    前記搬送手段により搬送されてきた用紙を前記転写手段の画像転写位置へ送り出す送り手段と、
    前記送り手段よりも前記転写手段側に設けられ、前記送り手段によって送り出された用紙の先端を検知する先端検知手段と、
    前記先端検知手段が用紙の先端を検知すると、前記送り手段による送り速度を可変させ、当該用紙の搬送速度と搬送タイミングとの両方またはいずれか一方を調整する調整手段と
    を有したものであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一に記載の画像形成装置。
  11. 前記像担持体が無端ベルト状に形成され、かつ、複数のローラによって支持されており、前記複数のローラのうちの少なくとも一つは当該像担持体を張設状態にするためのテンションローラである場合に、前記テンションローラは、前記転写手段の画像転写位置よりも当該像担持体の像担持面移動方向の下流側で、かつ、前記画像形成手段による画像形成位置よりも像担持面移動方向の上流側に配設されている
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一に記載の画像形成装置。
  12. 前記像担持体における像担持面の伸縮を検知する伸縮検知手段を備えるとともに、
    前記演算手段は、前記伸縮検知手段での検知結果に拘わらず演算結果の補正を行わずに疑似タイミング信号を発生させるものであり、
    前記制御手段は、前記伸縮検知手段による検知結果および前記演算手段からの疑似タイミング信号に応じて前記搬送手段の用紙搬送を制御するものである
    ことを特徴とする請求項2または3記載の画像形成装置。
  13. 無端ベルト状の像担持体ベルトと、
    前記像担持体ベルト上に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段が形成した前記像担持体ベルト上の画像を用紙上に転写する転写手段と、
    前記転写手段の画像転写位置に向けて用紙を搬送する搬送手段と、
    前記像担持体ベルトのベルト周長を検知する長さ検知手段と、
    前記長さ検知手段での検知結果に基づいて前記搬送手段による用紙搬送と前記画像形成手段による画像形成とのいずれか一方または両方を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  14. 無端ベルト状の像担持体ベルトと、
    前記像担持体ベルト上に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段が形成した前記像担持体ベルト上の画像を用紙上に転写する転写手段と、
    前記転写手段の画像転写位置に向けて用紙を搬送する搬送手段と、
    前記像担持体ベルトを張設状態にするために設けられたローラ間の軸間距離または軸間距離の変動量を検知する軸間検知手段と、
    前記軸間検知手段での検知結果に基づいて前記搬送手段による用紙搬送と前記画像形成手段による画像形成とのいずれか一方または両方を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  15. 無端ベルト状の像担持体ベルトと、
    前記像担持体ベルト上に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段が形成した前記像担持体ベルト上の画像を用紙上に転写する転写手段と、
    前記転写手段の画像転写位置に向けて用紙を搬送する搬送手段と、
    前記像担持体ベルトの周速の変化を検知する速度検知手段と、
    前記速度検知手段での検知結果に基づいて前記搬送手段による用紙搬送と前記画像形成手段による画像形成とのいずれか一方または両方を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  16. 無端ベルト状の像担持体ベルトと、
    前記像担持体ベルト上に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段が形成した前記像担持体ベルト上の画像を用紙上に転写する転写手段と、
    前記転写手段の画像転写位置に向けて用紙を搬送する搬送手段と、
    前記像担持体ベルトの支持部品並びに前記画像形成手段、前記転写手段および前記搬送手段の構成部品の取り付け誤差量を認識する誤差量認識手段と、
    前記誤差量認識手段での認識結果に基づいて前記搬送手段による用紙搬送と前記画像形成手段による画像形成とのいずれか一方または両方を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  17. 無端ベルト状の像担持体ベルトと、
    前記像担持体ベルト上に複数色の画像を重なり合うように形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段が形成した前記像担持体ベルト上の画像を用紙上に転写する転写手段と、
    前記転写手段の画像転写位置に向けて用紙を搬送する搬送手段と、
    前記像担持体ベルト上に形成された複数色の画像に対して各色の画像間のずれ量を検知する色ずれ検知手段と、
    前記色ずれ検知手段での検知結果に基づいて前記搬送手段による用紙搬送と前記画像形成手段による画像形成とのいずれか一方または両方を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  18. 無端ベルト状の像担持体ベルトと、
    前記像担持体ベルト上に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段が形成した前記像担持体ベルト上の画像を用紙上に転写する転写手段と、
    前記転写手段の画像転写位置に向けて用紙を搬送する搬送手段と、
    前記画像形成手段の配設位置の変動を検知する位置検知手段と、
    前記位置検知手段での検知結果に基づいて前記搬送手段による用紙搬送と前記画像形成手段による画像形成とのいずれか一方または両方を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  19. 無端ベルト状の像担持体ベルトと、
    前記像担持体ベルト上に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段が形成した前記像担持体ベルト上の画像を用紙上に転写する転写手段と、
    前記転写手段の画像形成位置に向けて用紙を搬送する搬送手段と、
    前記像担持体ベルトの周長変化を予測検知する予測検知手段と、
    前記予測検知手段での予測検知結果に基づいて前記搬送手段による用紙搬送と前記画像形成手段による画像形成とのいずれか一方または両方を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  20. 画像形成装置内の温度を検知する温度検知手段を具備し、
    前記予測検知手段は、前記温度検知手段の温度検知結果に基づいて、前記像担持体ベルトの周長変化を予測検知するものである
    ことを特徴とする請求項19記載の画像形成装置。
  21. 画像形成装置内の湿度を検知する湿度検知手段を具備し、
    前記予測検知手段は、前記湿度検知手段の湿度検知結果に基づいて、前記像担持体ベルトの周長変化を予測検知するものである
    ことを特徴とする請求項19記載の画像形成装置。
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