JP3630097B2 - 演奏指示装置および電子楽器 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、全ての種類の複数パートの楽曲情報で演奏指示や一致進行の演奏ガイドが可能な演奏指示装置および電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】
初心者であっても楽曲の演奏が可能になるように、演奏指示や一致進行などのガイドモードを備えた電子楽器が実用化されている。演奏指示とは、曲(楽曲情報)の進行にしたがって押鍵すべき鍵をランプ等で指示する機能である。一致進行とは、演奏者が曲の進行に応じた正しい鍵を押鍵するまで曲の進行を停止する機能である。
【0003】
楽曲情報は一般的に多くのパート(トラック)からなり、このうち演奏者に対して演奏指示等のガイドを行うパートは1または2パートである。したがって、従来このような電子楽器のガイドモードで用いられる楽曲情報にはどのパートがガイドパートであるかの識別データが書き込まれており、ガイドモードを設定してこの楽曲情報を自動演奏すれば、自動的にガイドパートの演奏指示や一致進行がされるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、現在多数発表されている楽曲情報のなかで、ガイドパートが予め指定され、ガイドモードに対応している楽曲情報は一部であり、他の楽曲情報を自動演奏する場合には、ガイドモードを設定しても、電子楽器に演奏指示や一致進行などのガイド動作をさせることができない問題点があった。
【0005】
この発明は、ガイドパートが指定されていない楽曲情報に対してガイドパートを指定することにより、演奏指示や一致進行をさせることができる演奏指示装置および電子楽器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数トラックからなる楽曲情報を供給する楽曲情報供給手段と、楽曲情報供給手段によって供給される楽曲情報のいずれかのトラックがガイドトラックとして設定されているかを判断し、ガイドトラックが設定されていないと判断された場合には事前に定めたトラックをガイドトラックとして設定するデフォルト設定手段と、ガイドを行うガイドトラックを指定するガイドトラック指定手段と、ガイドトラックとして指定されたトラックの演奏データにしたがって演奏指示を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、利用者の操作によってガイドトラックとして設定するトラックを変更する設定変更手段を備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1、2の発明において、前記ガイドトラックは、右手パートのガイドトラックおよび左手パートのガイドトラックであることを特徴とする。
【0007】
請求項4の発明は、複数トラックからなる楽曲情報を供給する楽曲情報供給手段と、楽曲情報供給手段によって供給される楽曲情報のいずれかのトラックがガイドトラックとして設定されているかを判断し、ガイドトラックが設定されていないと判断された場合には事前に定めたトラックをガイドトラックとして設定するデフォルト設定手段と、演奏情報に基づいて楽音信号を合成する楽音信号合成手段と、演奏者の操作により演奏データを生成する演奏手段と、ガイドを行うガイドトラックを指定するガイドトラック指定手段と、ガイドトラックとして指定されたトラックの演奏データと演奏手段から入力された演奏データとを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に基づいて前記楽曲情報の楽音信号合成手段への入力を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、利用者の操作によってガイドトラックとして設定するトラックを変更する設定変更手段を備えたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項4、5の発明において、前記ガイドトラックは、右手パートのガイドトラックおよび左手パートのガイドトラックであることを特徴とする。
【0008】
請求項7の発明は、請求項1の発明において、前記デフォルト設定手段は、楽曲情報供給手段によって供給された楽曲情報においてガイドするべきトラックが予め設定されている場合には、そのトラックをガイドトラックとして設定することを特徴とする。
【0009】
この発明の演奏指示装置では、楽曲情報供給手段が供給する複数トラックの楽曲情報の少なくとも1トラックがガイドトラックとして指定される。演奏指示手段は、このガイドトラックの演奏指示を行う。演奏指示は、たとえば、曲の進行に合わせて、ある楽音を発音すべきタイミングにその楽音を発音を指示する信号(表示や音声等)を出力することで行われる。鍵盤楽器の場合には、各鍵に対応するランプを設け、ある楽音の発音タイミングにその音高の鍵に対応するランプを点灯するようにするなどの方式がある。これにより、どのような楽曲データであっても、ガイドトラックを指定することにより、任意のトラックの演奏指示を行わせることができる。
【0010】
この演奏指示装置において、前記楽曲情報供給手段が予めガイドトラックが指定された楽曲情報を供給することもできるようにする。この予めガイドトラックが指定された楽曲情報が供給された場合には、そのガイドトラックの指定に基づいて前記演奏指示手段が動作し演奏指示を行う。前記デフォルト設定手段および設定変更手段は、予めガイドトラックが指定されていない楽曲情報が供給されたとき有効となり、この場合には、設定されたガイドトラックに基づいて演奏指示が実行される。
【0011】
この発明の電子楽器では、楽曲情報供給手段が複数トラックの時系列演奏データ群(楽曲情報)を供給するとともに、演奏手段が演奏者の操作により演奏データを生成する。楽曲情報の少なくとも1トラックがガイドトラックとして指定される。時系列に供給されるガイドトラックの演奏データと前記演奏手段から入力される演奏データとを比較し、この比較結果に基づいて前記楽曲情報の楽音信号合成手段への入力を制御する。楽音信号合成手段は、入力される演奏データに基づいて楽音信号を合成する。これにより、演奏者がガイドトラックを演奏する進行状態に同期してガイドトラック以外のトラックの進行を制御することが可能になる。
【0012】
この電子楽器において、前記楽曲情報供給手段が予めガイドトラックが設定された楽曲情報を供給することもできるようにし、予めガイドトラックが設定された楽曲情報が供給された場合には、その指定されたガイドトラックの演奏データと演奏手段から入力される演奏データとを比較する。前記デフォルト設定手段および設定変更手段は、予めガイドトラックが指定されていない楽曲情報が供給されたとき有効となり、この場合には、設定されたガイドトラックに基づいて演奏指示が実行される。
【0013】
また、上記演奏指示装置および電子楽器において、鍵盤の右手パート、左手パートのいずれか一方または両方を指定して演奏指示または比較による発音制御をするようにする。これにより、初心者でも鍵盤楽器の演奏が可能になるとともに、両手のパートを同時にガイドすることも可能になる。
【0014】
さらに、この発明では、ガイドトラック以外のトラックの演奏データは楽音信号合成手段に入力して楽音を発生し、ガイドトラックの演奏データは演奏指示手段によって演奏指示を行い、この指示に基づいて正しく演奏されたとき楽音信号が合成されるようにした。これにより、任意のトラックをガイドに基づいて自分で演奏しながら、他のトラックを伴奏として自動演奏させるなどの設定が可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の実施形態である電子鍵盤楽器の鍵盤付近の構成図である。図2は同電子鍵盤楽器のブロック図である。この電子鍵盤楽器は、初心者に曲の演奏をガイドするガイドモード機能として押鍵指示表示機能および一致進行機能を備えている。押鍵指示表示機能は、伴奏(自動演奏)の進行に合わせて押鍵すべき鍵に対応するLEDを点灯する機能である。一致進行機能は、伴奏の進行を演奏者の演奏があるまで待機させる機能である。
【0016】
この電子鍵盤楽器の動作を制御するCPU10には、バスを介して、プログラムメモリ11,ワーキングメモリ12,楽曲情報メモリ13,インタフェース15,鍵盤16,LED群17,操作パネル18および音源20が接続されている。プログラムメモリ11はROMで構成されており、この電子鍵盤楽器の動作を制御するためのプログラム(図5〜図12参照)を記憶している。ワーキングメモリ12はRAMで構成されており、動作中に発生する種々のデータを記憶する各種レジスタエリア(図4参照)が設定される。楽曲情報メモリ13はRAMで構成されており、前記インタフェース15を介してディスク14からロードされた楽曲情報が1曲分記憶される。楽曲情報は図3のように構成されている。ディスク14はハードディスクであってもフロッピィディスクであってもよい。ディスク14には、多数の楽曲情報が記憶されており、スイッチ群18に含まれる数値入力スイッチを操作することによりそのうち1曲を選択することができ、ロードスイッチをオンすることにより指定されたその曲の楽曲情報が楽曲情報メモリ13にロードされる。鍵盤16は、61鍵(C1〜C6)、76鍵(E0〜G6)、または、88鍵(A−1〜C7)のいずれを用いてもよい。LED群17は、使用される鍵盤16の各鍵に対応して設けられた61個、76個または88個のLEDからなる。
【0017】
操作パネル18には、前記数値入力スイッチやロードスイッチのほか、ガイドモードをオン/オフするガイドモードスイッチ,一致進行モードをオン/オフする一致進行モードスイッチ,押鍵指示表示モードをオン/オフする押鍵指示表示モードスイッチ,ガイドパートを切り換えるパート切換スイッチ,右手パート・左パートとなるトラック(ガイドトラック)を割り当てるガイドトラック割当スイッチ,自動演奏をスタート/ストップするスタート/ストップスイッチや表示器などが設けられている。
【0018】
タイマ19は、自動演奏時にその曲のテンポに合わせて96分音符毎にCPU10に対して割り込みをかける。音源20は、演奏者の鍵オンや自動演奏に応じて入力されるデータに応じて楽音信号を形成する。音源20にはサウンドシステム21が接続されている。音源20が形成した楽音信号はサウンドシステム21に入力される。サウンドシステム21はこの楽音信号を増幅し、スピーカから放音する。
【0019】
図3は楽曲情報メモリ21に記憶されている楽曲情報を説明する図である。楽曲情報は複数トラックのシーケンスデータからなっており、各トラックのシーケンスデータはこの図に示す発音データ,デュレーションデータおよびエンドデータなどのデータブロックの組み合わせで構成されている。発音データは、自動演奏モード時に楽音信号を発音するためのデータであり、キーオンコード,キーコード,ベロシティおよびゲートタイムからなっている。キーオンコードは発音データであることを示すコードである。キーコードは音高すなわち鍵の番号を示すデータである。ベロシティは押鍵の強さすなわち発音の大きさを示すコードである。ゲートタイムは発音時間(音符の長さ)を示すデータである。デュレーションデータは各データブロック間の時間的間隔を示すデータであり、デュレーションコード,デュレーションタイムからなっている。デュレーションコードはデュレーションデータであることを示すデータである。デュレーションタイムは該間隔を表すデータであり、その時間を96分音符に換算した音符数で表したものである。例えば8分音符の長さは12となる。また、エンドデータは楽曲情報の終端であることを示すデータでありエンドコードからなっている。楽曲情報はイベントデータである発音データと各発音データの間隔を示すデュレーションデータを交互に書き込むことによって構成されている。
【0020】
なお、この実施形態では、データとしての1トラックのシーケンスデータが、演奏としての1パートに対応しており、トラックとパートをほぼ同義に用いているが、複数トラックで1パートを構成してもよく、また、1トラックに複数パートを記載するようにしてもよい。
【0021】
図4はRAM12に設定される各種レジスタを説明する図である。また、図5〜図12は同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャートである。これらの図を参照しながら、電子鍵盤楽器の動作を説明する。
【0022】
図5〜図7はメインルーチンを示している。該電子鍵盤楽器の電源がオンされると、まず、初期設定動作(n1)を実行する。初期設定動作とは、図4に示すレジスタやリストエリアのリセットやプリセット音色を音源20へ送るなどの動作である。こののち、ロードスイッチ,ガイドモードスイッチ,一致進行モードスイッチ,押鍵指示表示モードスイッチ,パート切換スイッチ,ガイドトラック定スイッチ,数値入力スイッチ,スタート/ストップスイッチのオンイベントおよびキーイベントの有無を判断する。
【0023】
ロードスイッチのオンイベントを検出した場合には(n2)、ディスク14に記憶されている複数の楽曲情報のうちソングナンバレジスタSGNで指定される楽曲情報を読み出して楽曲情報メモリ13に書き込む(n3)。こののちこの楽曲情報のヘッダ部からガイドトラック割当情報を読み出して、この楽曲情報が予めガイドトラックが割り当てられているものか否かを判断する(n4)。
【0024】
ガイドトラックが予め割り当てられている場合には、トラック未設定フラグPPに0をセットするとともに(n5)、右手パートのガイドトラックレジスタTRN(0)にトラックナンバ0を書き込み、左手パートのガイドトラックレジスタTRN(1)にトラックナンバ1を書き込む(n6)。ここで、予めガイドトラックが割り当てられている楽曲情報の場合には、第0トラックに右手パートのシーケンスデータが書き込まれ、第1トラックに左手パートのシーケンスデータが書き込まれているものとする。一方、ガイドトラックが割り当てられていない楽曲情報の場合には、ガイドトラック未設定フラグPPに1をセットするとともに(n7)、デフォルト値として右手パートのガイドトラックレジスタTRN(0)にトラックナンバ0を書き込み、左手パートのガイドトラックレジスタTRN(1)にトラックナンバ1を書き込む。
【0025】
ガイドモードスイッチのオンイベントがあった場合には(n8)、ガイドモードフラグGDの“1/0”を反転する(n9)。反転の結果、GDが“1”になったとき、以下の一致進行モードおよび押鍵指示表示モードのオンが有効になる。さらに、ガイドトラックのキーオンイベントデータの再生を禁止する。なお、一致進行モード,押鍵指示モードを独立してオン/オフする場合には、このガイドモードスイッチおよびガイドモードフラグGDはなくてもよい。
【0026】
一致進行モードスイッチのオンイベントがあった場合には(n10)一致進行モードフラグCPRを反転する(n11)。反転の結果、CPRが“1”になったとき、一致進行モードがオンされる。一致進行モードでは、ガイドトラックのキーオンイベントデータと演奏者が鍵盤16を演奏したとき発生するキーオンイベントとが一致したとき自動演奏が進行する。
【0027】
押鍵指示表示モードスイッチのオンイベントがあった場合には(n12)、押鍵指示表示モードフラグINDを反転する(n13)。反転の結果、INDが“1”になったとき、押鍵指示表示モードがオンされる。押鍵指示表示モードでは、ガイドトラックのキーオンイベントデータに対応して鍵盤16の各鍵に対応するLED17を点灯する。
【0028】
ガイドトラック設定スイッチのオンイベントがあった場合には(n14)、PPを判断する(n15)。PP=0の場合には、楽曲情報に予めガイドトラックが設定されているため、このガイドトラック割当動作を受け付けずに次の動作に進む。PP=1の場合にはガイドトラック割当モードフラグGTSを反転する(n16)。反転の結果、GTS=1となったとき、トラック番号をパートに割り当てるガイドトラック割当モードがオンされる。
【0029】
パート切換スイッチがオンされた場合には(n17)、ガイドトラック割当モードフラグGTSを判断する(n18)。GTS=1の場合にはガイドトラック割当モードであるため、トラックが割り当てられるパートを指示する右手/左手フラグLRを右手=0/左手=1に切り換える(n19)。GTS=0の場合には、右手パート,左手パートのうちどちらをガイドするかを指定するモードであるため、ガイドパートレジスタPRTを右手=0,左手=1,両手=2に順次切り換える(n20)。
【0030】
数値入力スイッチから数値が入力された場合には(n21)、GTSを判断し(n22)、GTS=1(ガイドトラック割当モード)のときには、その入力された数値をガイドトラックナンバとしてTRN(LR)にセットする(n23)。LRの値はn19でセットされている。一方、GTS=0の場合には、その入力された数値を楽曲情報のナンバ(ソングナンバ)としてソングナンバレジスタSGNにセットする(n24)。
【0031】
スタート/ストップスイッチのオンイベントが検出された(n25)場合には、自動演奏フラグRUNを反転する(n26)。この反転の結果、RUN=1になった場合には(n27)、自動演奏スタート動作(n28)を実行する。反転の結果RUN=0になった場合には自動演奏ストップ処理(n29)を実行する。自動演奏ストップ処理は、そのとき発音している自動演奏音の消音動作や押鍵待ちキーコードリストのクリア,LED17の消灯などである。
【0032】
キーイベントを検出した場合は(n30)、そのイベントがキーオンイベントかキーオフイベントかを判断する(n31)。キーオンイベントの場合には発音処理などのキーオン処理を実行し(n32)、押鍵キーコードテーブルにそのオンされたキーのキーコードを書き込む(n33)。こののち比較処理(図12参照)を実行する(n34)。一方、キーオフイベントの場合には、消音処理などのキーオフ処理を実行したのち(n35)、このオフされたキーのキーコードが押鍵キーコードテーブルに残っているか否かを判断し(n36)、残っている場合にはそれを消去する(n37)。
【0033】
こののちその他処理を実行する(n38)。その他処理とは、音量制御処理や表示切換処理などである。
【0034】
図8は、自動演奏スタート処理示すフローチャートである。まずn41で、トラック0〜トラック15の読出ポインタを楽曲情報メモリ13のそれぞれ対応する記憶領域の先頭にセットし(n41)、楽曲情報メモリ13のヘッダから各トラックの音色データを読み出し、音色レジスタTC(L)(L=0〜15)にセットする(n42)。こののち、待ち状態フラグWAITに0をセット(リセット)して待ち状態を解除し(n43)、全トラック(L=0〜15)のデュレーションタイムカウンタTM(L)に0をセットしてクリアする(n44)。さらに、押鍵待ちキーコードテーブルをクリアして(n45)リターンする。
【0035】
図9はタイマ割込動作を示すフローチャートである。この割り込み処理は96分音符タイミング毎に実行される。例えば、4分音符=120のテンポの曲であれば、1/48秒に1回実行される。まず、RUN=1およびWAIT=0であるかを判断する(n45,n46)。RUN=0の場合には自動演奏中でないためそのままリターンする。また、WAIT=1の場合には待ち状態であるため割り込み処理によるゲートタイムやデュレーションタイムの進行を行わないでリターンする。
【0036】
RUN=1且つWAIT=0の場合には、n47およびn48で再生処理(図10,図11)および比較処理(図12)を実行する。こののち、ゲートタイムのカウントダウン動作を実行し、ゲートタイムのカウントを終えた発音データの消音を実行する。すなわち、n49で発音チャンネルポインタCHに0をセットする。その発音チャンネルのゲートタイムカウンタGT(CH)が0以下になっているか否かを判断する(n50)。GT(CH)が0以下になっていれば、その発音チャンネルが自動演奏音を発音中であるか否かを判断し(n52)、発音中であればその楽音を消音するためその発音チャンネルCHに対してキーオフ信号を送出する(n53)。一方、n50でGT(CH)が0よりも大きい場合は、まだこの発音チャンネルの発音は継続中であり、その時間経過をカウントするため、GT(CH)から1を減算する(n51)。以上の動作をCH=16になるまで1を加算しつつ繰り返し実行する(n54,n55)。こののちリターンする。
【0037】
図10は上記再生処理動作を示すフローチャートである。最初にトラックポインタTRに0をセットし(n60)、TR=0〜15まで以下の動作を繰り返し実行する(n69、n70)。まず、デュレーションカウンタTM(TR)が0以下になったか否かを判断する(n61)。TM(TR)が0以下になった場合には、次のデータの読出タイミングであるため、トラックTRの読出ポインタが指すデータを読み出す(n63)。読み出されたデータがエンドデータであればこのトラックのデータは終了であるため何も処理を行わないでn69に進む。エンドデータ以外のデータであればポインタを次のデータにセットする(n65)。次に、この読み出されたデータがデュレーションデータの場合にはこのデータのデュレーションタイムをTM(TR)にセットする(n66→n68)。また、この読み出されたデータがイベントデータであればデータ処理動作(n11)を実行する(n66→n67)。一方、n61でTM(TR)が0より大きいと判断された場合には、TM(TR)から1を減算したのち(n62)、n69に進む。
【0038】
図11は、データ処理動作を示すフローチャートである。まず楽曲情報メモリ13から読み出されたデータがキーオンイベントデータであるかを判断する(n75)。キーオンイベントデータであれば、そのキーオンイベントデータに含まれるキーコード,ベロシティなどのデータを所定のレジスタ(KCなど)にセットしたのち(n76)、ガイドモードにおけるガイドパートの処理であるか否かを判断する(n77)。n77では、現在ガイドモード(GD=1)であることを条件として、ガイドパートが右手PRT=0または両手PRT=2であり、現在右手パートに割り当てられているトラックRTN(0)のキーオンイベントデータを読み出した、または、ガイドパートが左手PRT=1または両手PRT=2であり、現在左手パートに割り当てられているトラックRTN(1)のキーオンイベントデータを読み出した場合に肯定的な判断がなされる。
【0039】
n77で肯定的な判断がなされた場合には、ガイドパート対応動作(n81〜n85)を実行し、この条件が満たされない場合には、通常の自動演奏音発音動作(n78〜n80)を実行する。
【0040】
通常の自動演奏音発音動作では、まず、このキーオンイベントデータの楽音の発音のために発音チャンネルを割り当ててそのチャンネルナンバをCHに記憶し(n78)、キーオン信号,キーコードKC,ベロシティ,音色TC(TR)およびチャンネル番号CHを音源20に対して出力する(n79)。これによって音源20が所定の楽音信号の発音を開始する。こののち、ゲートタイムをGT(CH)に記憶する(n80)。
【0041】
また、ガイドパート対応動作では、まず一致進行モードフラグCPRを判断し(n81)、CPR=1の場合には、このキーオンイベントデータのキーコードKCを押鍵待ちキーコードリストに追加する(n82)。こののち、WAITに1を入力して待ち状態をセットする(n83)。また、押鍵指示表示モードが設定されている場合(IND=1)には(n84)、キーコードKCの鍵に対応するLEDを点灯して(n85)、リターンする。
【0042】
図12は比較処理動作を示すフローチャートである。この比較処理はガイドモード時に押鍵キーコードリストと押鍵待ちキーコードリストの内容を比較して一致するキーコードがあるとき、そのキーコードに対応する鍵が正しく押鍵されたとして、対応する処理を実行する動作である。まず、ガイドモードが有効か否かを判断する(n90)。すなわち、RUN=1且つGD=1であるかを判断する。GD=0であればガイドモードでなく、また、RUN=0であれば自動演奏が行われておらずGD=1であってもガイドモード動作が実行されないためそのままリターンする。ガイドモードが有効であれば、押鍵キーコードリストと押鍵待ちキーコードリストの内容を比較する(n91)。一致するものがある場合には、まず、押鍵指示表示モード(IND=1)であるかを判断し(n93)、押鍵指示表示モードであれば対応するLEDを消灯する(n94)。こののち、両リストからこのキーコードを消去する(n95)。
【0043】
この消去によって押鍵待ちキーコードリストのキーコードが全て消去されたか否かを判断し(n96)、押鍵待ちキーコードリストが空になり、且つ、比較進行モード(CPR=1)の場合には(n97)、WAITに0をセットして待ち状態を解除し(n98)、自動演奏の進行を可能にしてリターンする。
【0044】
この実施形態では、ガイドパートが予め指定されている楽曲情報に対してはユーザが改めてガイドパートを指定できないようにしたが、このような楽曲情報に対してもガイドパートを指定できるようにしてもよい。また、ユーザがRAM上に作成した楽曲データに対してもガイドパートを設定できるようにしてもよい。
【0045】
また、上記実施形態の押鍵指示表示モードでは、鍵盤楽器の右手パート,左手パートをガイドするようにしているが、他のタイプの楽器、たとえば、管楽器型の演奏装置に対して運指を指示するような機能を持たせてもよい。また、演奏装置の発音機能は電子的なものに限らない。
【0046】
さらに、この実施形態では、押鍵指示表示モード時に点灯されたLEDは押鍵があるまで消灯されないようになっているが、所定の時間(例えばゲートタイム)が経過すれば押鍵されなくても消灯するように設定することも可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、ガイドトラックが設定されていないどのような楽曲情報であっても、予め定めた(デフォルトの)トラックをガイドトラックとして設定するため、どのような楽曲データでも演奏指示をすることができる。また、予めガイドトラックが設定された楽曲情報を用いる場合には、そのガイドトラックを使用して演奏指示を行い、ガイドトラックが設定されていない楽曲情報の場合には、デフォルトおよびユーザが設定したガイドトラックに基づいて演奏指示を行うことができるため、全ての種類の楽曲情報で演奏指示を行うことができる。
【0048】
また、この発明の電子楽器では、ガイドラックの演奏データと鍵盤などの演奏手段から入力される演奏データとを比較し、この比較結果に基づいて曲の進行を制御するようにしたたとにより、演奏者がどのパート(トラック)を演奏する場合でも、そのパートの演奏に同期して他のトラックを伴奏として進行させることができる。この場合でも上記と同様に、ガイドトラックが予め設定されている楽曲情報と設定されていない楽曲情報とを併用することができるため、どのような楽曲情報であっても演奏者の演奏と同期した曲の進行(一致進行)を行うことができる。
【0049】
また、鍵盤の右手パート、左手パートのいずれか一方または両方を指定して演奏指示または比較による発音制御をしたことにより、初心者でも鍵盤楽器の演奏が可能になるとともに、両手のパートを同時にガイドすることも可能になる。
【0050】
さらに、任意のトラックをガイドトラックとして設定し、このトラックを一致進行させながら、他のトラックを自動演奏することにより、任意のトラックをメロディパートとして設定し他のトラックを伴奏として設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である電子鍵盤楽器の鍵盤付近の構成図
【図2】同電子鍵盤楽器のブロック図
【図3】同電子鍵盤楽器に記憶される楽曲情報の構成を示す図
【図4】同電子鍵盤楽器のRAMに設定されるレジスタ群を説明する図
【図5】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図6】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図7】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図8】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図9】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図10】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図11】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図12】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1…CPU、16…鍵盤、17…LED群、18…操作パネル

Claims (7)

  1. 複数トラックからなる楽曲情報を供給する楽曲情報供給手段と、
    楽曲情報供給手段によって供給される楽曲情報のいずれかのトラックがガイドトラックとして設定されているかを判断し、ガイドトラックが設定されていないと判断された場合には、事前に定めたトラックをガイドトラックとして設定するデフォルト設定手段と、
    ガイドを行うガイドトラックを指定するガイドトラック指定手段と、
    ガイドトラックとして指定されたトラックの演奏データにしたがって演奏指示を行う制御手段と、
    を備えた演奏指示装置。
  2. 利用者の操作によってガイドトラックとして設定するトラックを変更する設定変更手段を備えた請求項1に記載の演奏指示装置。
  3. 前記ガイドトラックは、右手パートのガイドトラックおよび左手パートのガイドトラックである請求項1または請求項2に記載の演奏指示装置。
  4. 複数トラックからなる楽曲情報を供給する楽曲情報供給手段と、
    楽曲情報供給手段によって供給される楽曲情報のいずれかのトラックがガイドトラックとして設定されているかを判断し、ガイドトラックが設定されていないと判断された場合には、事前に定めたトラックをガイドトラックとして設定するデフォルト設定手段と、
    演奏情報に基づいて楽音信号を合成する楽音信号合成手段と、
    演奏者の操作により演奏データを生成する演奏手段と、
    ガイドを行うガイドトラックを指定するガイドトラック指定手段と、
    ガイドトラックとして指定されたトラックの演奏データと演奏手段から入力された演奏データとを比較する比較手段と、
    該比較手段の比較結果に基づいて、前記楽曲情報の楽音信号合成手段への入力を制御する制御手段と、
    を備えた電子楽器。
  5. 利用者の操作によってガイドトラックとして設定するトラックを変更する設定変更手段を備えた請求項4に記載の電子楽器。
  6. 前記ガイドトラックは、右手パートのガイドトラックおよび左手パートのガイドトラックである請求項4または請求項5に記載の電子楽器。
  7. 前記デフォルト設定手段は、楽曲情報供給手段によって供給された楽曲情報においてガイドするべきトラックが予め設定されている場合には、そのトラックをガイドトラックとして設定する請求項1に記載の演奏指示装置。
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