JP3629726B2 - 基板 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、電子部品を半田付けするための基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリント配線板のような基板に対しては、QFP(Quad Flat Package)のような電子部品を半田付けする。このような電子部品としては、QFPの他に、たとえばDIP(Dual Inline Package)等、多くのピンを有するものがある。
【0003】
多ピンの電子部品を、基板の所定位置に搭載して、各ピン(端子)を基板の所定の導体パターンに半田付けするために、基板を半田にディップ(DIP)する。
【0004】
このようにして、電子部品の多ピンを導体パターンに対して半田により電気的に接続する場合には、ピン間において半田ブリッジが生じるおそれがある。
そこで、半田ブリッジを防ぐために、従来では、図9に示すように基板1に対して半田溜まり2,3,4を形成している。
この半田溜まり2,3,4は、QFPのような電子部品5の3つの角に対応して基板1の上に形成されている。つまり半田溜まり2,3,4は、基板1を半田にディップする方向に対してたとえば45度の角度で傾けた方向、つまりピン6において半田が流れる方向に配置されている。これらの半田溜まり2,3,4は、電子部品5のピン6の余分な半田を導いて溜めることができ、これにより多数のピン間の半田ブリッジを防ぐことができる。
【0005】
半田溜まり2,3,4は、図10と図11のような構造になっている。図11は、図10のA−A線における断面図であり、基板1の表面にレジスト膜7を形成している。このレジスト膜7により正方形に囲まれた部分には、銅はく8のみを形成する。この銅はく8とレジスト膜7の段差部分が、半田溜まり2,3,4である。
【0006】
また、従来の基板1では、図12に示すように、QFPのような電子部品5を所定の位置にマウントする際に、そのマウントの位置精度を上げるため、電子部品5の近傍、特に電子部品5の2つのコーナーの部分に位置合せマーク8,8を形成することがある。
この位置合せマーク8は図13に拡大して示しており、さらに図14には図13のB−B線における断面図を示している。
図13と図14において、基板1の上に銅はく9を形成し、その銅はく9の上にさらにレジスト膜10を形成することによって、上から見て正方形のパターンにしている。この銅はく9とレジスト膜10の穴には、位置合せ用の円形のマーク8aが銅はくのみで形成されている。このマーク8aと銅はく9およびレジスト膜10の間には銅はくもレジスト膜もないスペース8bとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来では、基板に対して、半田ディップ作業の際の電子部品の端子間のブリッジを防ぐために半田溜まりを形成したり、あるいは電子部品のマウント精度を上げるために位置合せマークを形成している。
しかし、プリント配線板のような基板には、多くに電子部品がマウントされるので、各電子部品毎に半田溜まりと位置合せマークを別個に形成しているのでは、基板面積の有効利用が図れない。
【0008】
そこで本発明は上記課題を解消するためになされたものであり、電子部品の端子間のブリッジを防ぐとともに電子部品のマウント位置精度を同時に上げることができ、基板面積の有効利用ができる基板を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本発明にあっては、電子部品を半田付けするための基板において、前記電子部品を配置する際に位置決めの基準とする位置決め用の基準表示手段が、半田にディップする際に電子部品の端子に半田ブリッジが生じるのを防止するための半田を溜めるための手段を兼ねており、前記位置決め用の基準表示手段を兼ねる半田を溜めるための手段は導電体部を有し、前記導電体部は半田を溜める部分に形成され、しかも前記位置決め用の基準表示手段は、前記導電体部に形成された穴部である基板により、達成される。
本発明にあっては、好ましくはレジスト層により囲まれるようにして、前記位置決め用の基準表示手段を兼ねる半田を溜めるための手段が形成されている。
本発明にあっては、好ましくは前記導電体部は銅はくである。
本発明にあっては、好ましくは前記位置決め用の基準表示手段を構成する穴部が円形の穴である。
本発明にあっては、好ましくは前記位置決め用の基準表示手段を構成する穴部が正方形の穴である。
【0010】
【作用】
上記構成によれば、導電体部に形成された穴部から成る位置決め用の基準表示手段が、半田を溜めるための手段を兼ねているので、最小限の基板のスペースで電子部品のマウント位置の精度の向上と半田のブリッジの防止を図ることができる。
好ましくはレジスト層により囲まれる部位に位置決め用の基準表示手段を兼ねる半田を溜めるための手段が形成されていて、この半田を溜める手段には、電子部品のピンで半田ブリッジを起こさないように、余分な半田を導いて溜めておく。
好ましくは導電体部は銅はくであり、この導電体部により余分な半田を溜める。
好ましくは位置決め用の基準表示手段を構成する円形の穴から成る穴部によって、電子部品のマウントの位置決めを行う。
好ましくは正方形の穴から成る穴部により、電子部品のマウントの位置決めを行う。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0012】
図1は、本発明の基板の好ましい実施例を示している。
図1は、説明を簡単にするために、基板20の上に1つの電子部品21をマウントした例を示している。基板20は、たとえばプリント配線板である。
図1において、電子部品21をマウントした基板20は、矢印X方向に沿って半田に対してディップ(DIP)することにより、電子部品21の端子(ピンあるいはリードともいう)を、基板20の上の所定の導体パターンに対して電気的に接続する。
【0013】
この電子部品21は、たとえば多数のピンを有するQFPである。この電子部品21は、4つのコーナー部21a,21b,21c,21dを有している。
そして電子部品21の4つの辺に対応して多数のピン6が設けられている。
【0014】
図2は、図1の電子部品21が搭載されている付近を拡大して示す平面図である。
電子部品21の2つのコーナー部21b,21dに対応して、半田を溜めるための手段を兼ねている位置決め用の表示手段30,30が形成されている。
電子部品21のもう1つのコーナー部21cに対応して、通常の半田溜まり32が形成されている。この半田溜まり32は、従来の図10で示した半田溜まりと同様の構造である。
【0015】
この半田を溜めるための手段兼位置決め用の表示手段30は、図3および図4に示すような構造になっている。図3は、図2の半田を溜めるための手段兼位置決め用の表示手段30を示す平面図であり、図4は図3のC−C線における断面図である。
基板20の上には、レジスト層(レジスト膜ともいう)40が形成されている。このレジスト層40により囲まれるスペース42は、図3で示すようにたとえば正方形である。
このスペース42内には、銅はく44が形成されている。この銅はく44の中央には、基準表示手段46としての穴部が形成されている。
【0016】
銅はく44とレジスト層40で形成される段差部分は、図2のピン6間に半田ブリッジが生じるのを防止するために余分な半田を導いて半田を溜めるための手段53である。つまり、半田を溜めるための手段53は、基板20を半田に対してディップをする際に、電子部品21のピン6間に半田ブリッジが生じるのを防止するために、余分な半田を銅はく44により導いて溜める部分である。
穴部は、電子部品21を基板20の上に位置決めする際の基準となる基準表示手段46である。この位置決め用の基準表示手段46は、図3と図4の実施例では、上から見て円形になっている。
【0017】
その他には、図2のおいて、レジスト層40と基板20の間に所定の回路配線用の導体パターン50が形成されている。
このように、従来別々に形成されていた位置決め用の表示手段と、半田を溜めるための手段を、本発明の実施例では共通な位置に形成している。
【0018】
半田を溜めるための手段と位置決め用の基準表示手段を兼用することにより、基板の面積の有効利用が可能である。特に、基板に対して多数の電子用部品を搭載する場合に、基板面積を有効利用するという点で、本発明は特に有効である。
【0019】
図5は、図1に示した本発明の実施例と異なる別の形の半田を溜めるための手段兼位置決め用の基準表示手段90の例を示している。同様にして図6は半田を溜めるための手段兼位置決め用の基準表示手段100を示しており、図7はさらに別の半田を溜めるための手段兼位置決め用の基準表示手段110を示している。
図5の実施例では、レジスト層94と銅はく44は、正方形状の半田を溜めるための手段92を形成している。位置決め用の基準表示手段96は、長方形もしくは正方形型に作られている。
【0020】
図6の実施例では、レジスト層104と銅はく44は、半田を溜めるための手段102と、位置決め用の基準表示手段106を有し、これらは同心円状の円形となっている。半田を溜めるための手段102内には銅はく44が形成されている。
図7の実施例では、図6の場合と異なり、位置決め用の基準表示手段116が正方形または長方形となっている。それ以外は図6の実施例と同様である。
【0021】
ところで基板としては、たとえば紙基材エポキシ樹脂基板、合成繊維布基材エポキシ樹脂、ガラス布基材エポキシ樹脂、紙基材フェノール樹脂あるいはガラス布、紙複合基材エポキシ樹脂ガラス布、ガラス不織布複合基材エポキシ樹脂、セラミック等を採用することができる。
またレジスト層としては、通常用いられている耐酸性材料である。
【0022】
図8は、本発明の別の実施例を示している。
図8の電子部品61は、DIPである。このような電子部品61の2つのコーナー61aと61bに対応して、2つの半田を溜めるための手段兼位置決め用の基準表示手段70,70が、基板60の上に形成されている。
この半田を溜めるための手段兼位置決め用の基準表示手段70は、図1の半田を溜めるための手段兼位置決め用の基準表示手段30と同様の構造であるのでその説明を省略する。
【0023】
ところで、本発明は上記実施例に限定されない。
上述した実施例では、半田を溜めるための手段兼位置決め用の基準表示手段は、正方形や円形のパターンを用いて形成しているが、これに限らず三角形あるいは五角形以上の形状あるいは楕円、菱形、ハート形、その他の形状を採用することができる。
また本発明は、電子部品として、QFPやDIP等の多ピンのICの他に、チップ部品を基板に搭載する場合にも適応することも可能である。
このチップ部品とは、たとえば角型や円筒型の抵抗、コンデンサ、トランジスタ等である。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電子部品を半田付けするための基板において、電子部品を配置する際に位置決めの基準とする位置決め用の基準表示手段が、半田にディップする際に電子部品の端子に半田ブリッジが生じるのを防止するための半田を溜めるための手段を兼ねており、位置決め用の基準表示手段を兼ねる半田を溜めるための手段は導電体部を有し、導電体部は半田を溜める部分に形成され、しかも位置決め用の基準表示手段は、導電体部に形成された穴部である基板に関するものである。
従ってこのような基板によれば、電子部品の端子間のブリッジを防ぐとともに電子部品のマウント位置精度を同時に上げることができ、基板面積の有効利用ができる基板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半田を溜めるための手段兼位置決め用基準表示手段を備える基板の一例を示す斜視図。
【図2】図1の電子部品と半田を溜めるための手段兼位置決め用基準表示手段を示す平面図。
【図3】図2の半田を溜めるための手段兼位置決め用基準表示手段を拡大して示す図。
【図4】図3におけるC−C線における断面図。
【図5】本発明の半田を溜めるための手段兼位置決め用基準表示手段の別の実施例を示す図。
【図6】本発明の半田を溜めるための手段兼位置決め用基準表示手段の別の実施例を示す図。
【図7】本発明の半田を溜めるための手段兼位置決め用基準表示手段の別の実施例を示す図。
【図8】本発明の半田を溜めるための手段兼位置決め用基準表示手段の別の実施例を、DIPに適用した例を示す図。
【図9】従来の半田溜まりのパターンと電子部品を示す平面図。
【図10】図9の半田溜まりを拡大して示す図。
【図11】図10のA−A線における断面図。
【図12】従来の電子部品の位置合せマークの例と電子部品を示す図。
【図13】図12の位置合せマークを示す平面図。
【図14】図3のB−B線における断面図。
【符号の説明】
20 基板
21 電子部品
21b,21d 電子部品のコーナー部
30 半田を溜めるための手段兼位置決め用の表示手段
40 レジスト膜
42 半田を溜めるための手段
44 銅はく(導電体)
46 位置決め用の表示手段
53 半田を溜めるための手段
【産業上の利用分野】
本発明は、電子部品を半田付けするための基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリント配線板のような基板に対しては、QFP(Quad Flat Package)のような電子部品を半田付けする。このような電子部品としては、QFPの他に、たとえばDIP(Dual Inline Package)等、多くのピンを有するものがある。
【0003】
多ピンの電子部品を、基板の所定位置に搭載して、各ピン(端子)を基板の所定の導体パターンに半田付けするために、基板を半田にディップ(DIP)する。
【0004】
このようにして、電子部品の多ピンを導体パターンに対して半田により電気的に接続する場合には、ピン間において半田ブリッジが生じるおそれがある。
そこで、半田ブリッジを防ぐために、従来では、図9に示すように基板1に対して半田溜まり2,3,4を形成している。
この半田溜まり2,3,4は、QFPのような電子部品5の3つの角に対応して基板1の上に形成されている。つまり半田溜まり2,3,4は、基板1を半田にディップする方向に対してたとえば45度の角度で傾けた方向、つまりピン6において半田が流れる方向に配置されている。これらの半田溜まり2,3,4は、電子部品5のピン6の余分な半田を導いて溜めることができ、これにより多数のピン間の半田ブリッジを防ぐことができる。
【0005】
半田溜まり2,3,4は、図10と図11のような構造になっている。図11は、図10のA−A線における断面図であり、基板1の表面にレジスト膜7を形成している。このレジスト膜7により正方形に囲まれた部分には、銅はく8のみを形成する。この銅はく8とレジスト膜7の段差部分が、半田溜まり2,3,4である。
【0006】
また、従来の基板1では、図12に示すように、QFPのような電子部品5を所定の位置にマウントする際に、そのマウントの位置精度を上げるため、電子部品5の近傍、特に電子部品5の2つのコーナーの部分に位置合せマーク8,8を形成することがある。
この位置合せマーク8は図13に拡大して示しており、さらに図14には図13のB−B線における断面図を示している。
図13と図14において、基板1の上に銅はく9を形成し、その銅はく9の上にさらにレジスト膜10を形成することによって、上から見て正方形のパターンにしている。この銅はく9とレジスト膜10の穴には、位置合せ用の円形のマーク8aが銅はくのみで形成されている。このマーク8aと銅はく9およびレジスト膜10の間には銅はくもレジスト膜もないスペース8bとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来では、基板に対して、半田ディップ作業の際の電子部品の端子間のブリッジを防ぐために半田溜まりを形成したり、あるいは電子部品のマウント精度を上げるために位置合せマークを形成している。
しかし、プリント配線板のような基板には、多くに電子部品がマウントされるので、各電子部品毎に半田溜まりと位置合せマークを別個に形成しているのでは、基板面積の有効利用が図れない。
【0008】
そこで本発明は上記課題を解消するためになされたものであり、電子部品の端子間のブリッジを防ぐとともに電子部品のマウント位置精度を同時に上げることができ、基板面積の有効利用ができる基板を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本発明にあっては、電子部品を半田付けするための基板において、前記電子部品を配置する際に位置決めの基準とする位置決め用の基準表示手段が、半田にディップする際に電子部品の端子に半田ブリッジが生じるのを防止するための半田を溜めるための手段を兼ねており、前記位置決め用の基準表示手段を兼ねる半田を溜めるための手段は導電体部を有し、前記導電体部は半田を溜める部分に形成され、しかも前記位置決め用の基準表示手段は、前記導電体部に形成された穴部である基板により、達成される。
本発明にあっては、好ましくはレジスト層により囲まれるようにして、前記位置決め用の基準表示手段を兼ねる半田を溜めるための手段が形成されている。
本発明にあっては、好ましくは前記導電体部は銅はくである。
本発明にあっては、好ましくは前記位置決め用の基準表示手段を構成する穴部が円形の穴である。
本発明にあっては、好ましくは前記位置決め用の基準表示手段を構成する穴部が正方形の穴である。
【0010】
【作用】
上記構成によれば、導電体部に形成された穴部から成る位置決め用の基準表示手段が、半田を溜めるための手段を兼ねているので、最小限の基板のスペースで電子部品のマウント位置の精度の向上と半田のブリッジの防止を図ることができる。
好ましくはレジスト層により囲まれる部位に位置決め用の基準表示手段を兼ねる半田を溜めるための手段が形成されていて、この半田を溜める手段には、電子部品のピンで半田ブリッジを起こさないように、余分な半田を導いて溜めておく。
好ましくは導電体部は銅はくであり、この導電体部により余分な半田を溜める。
好ましくは位置決め用の基準表示手段を構成する円形の穴から成る穴部によって、電子部品のマウントの位置決めを行う。
好ましくは正方形の穴から成る穴部により、電子部品のマウントの位置決めを行う。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0012】
図1は、本発明の基板の好ましい実施例を示している。
図1は、説明を簡単にするために、基板20の上に1つの電子部品21をマウントした例を示している。基板20は、たとえばプリント配線板である。
図1において、電子部品21をマウントした基板20は、矢印X方向に沿って半田に対してディップ(DIP)することにより、電子部品21の端子(ピンあるいはリードともいう)を、基板20の上の所定の導体パターンに対して電気的に接続する。
【0013】
この電子部品21は、たとえば多数のピンを有するQFPである。この電子部品21は、4つのコーナー部21a,21b,21c,21dを有している。
そして電子部品21の4つの辺に対応して多数のピン6が設けられている。
【0014】
図2は、図1の電子部品21が搭載されている付近を拡大して示す平面図である。
電子部品21の2つのコーナー部21b,21dに対応して、半田を溜めるための手段を兼ねている位置決め用の表示手段30,30が形成されている。
電子部品21のもう1つのコーナー部21cに対応して、通常の半田溜まり32が形成されている。この半田溜まり32は、従来の図10で示した半田溜まりと同様の構造である。
【0015】
この半田を溜めるための手段兼位置決め用の表示手段30は、図3および図4に示すような構造になっている。図3は、図2の半田を溜めるための手段兼位置決め用の表示手段30を示す平面図であり、図4は図3のC−C線における断面図である。
基板20の上には、レジスト層(レジスト膜ともいう)40が形成されている。このレジスト層40により囲まれるスペース42は、図3で示すようにたとえば正方形である。
このスペース42内には、銅はく44が形成されている。この銅はく44の中央には、基準表示手段46としての穴部が形成されている。
【0016】
銅はく44とレジスト層40で形成される段差部分は、図2のピン6間に半田ブリッジが生じるのを防止するために余分な半田を導いて半田を溜めるための手段53である。つまり、半田を溜めるための手段53は、基板20を半田に対してディップをする際に、電子部品21のピン6間に半田ブリッジが生じるのを防止するために、余分な半田を銅はく44により導いて溜める部分である。
穴部は、電子部品21を基板20の上に位置決めする際の基準となる基準表示手段46である。この位置決め用の基準表示手段46は、図3と図4の実施例では、上から見て円形になっている。
【0017】
その他には、図2のおいて、レジスト層40と基板20の間に所定の回路配線用の導体パターン50が形成されている。
このように、従来別々に形成されていた位置決め用の表示手段と、半田を溜めるための手段を、本発明の実施例では共通な位置に形成している。
【0018】
半田を溜めるための手段と位置決め用の基準表示手段を兼用することにより、基板の面積の有効利用が可能である。特に、基板に対して多数の電子用部品を搭載する場合に、基板面積を有効利用するという点で、本発明は特に有効である。
【0019】
図5は、図1に示した本発明の実施例と異なる別の形の半田を溜めるための手段兼位置決め用の基準表示手段90の例を示している。同様にして図6は半田を溜めるための手段兼位置決め用の基準表示手段100を示しており、図7はさらに別の半田を溜めるための手段兼位置決め用の基準表示手段110を示している。
図5の実施例では、レジスト層94と銅はく44は、正方形状の半田を溜めるための手段92を形成している。位置決め用の基準表示手段96は、長方形もしくは正方形型に作られている。
【0020】
図6の実施例では、レジスト層104と銅はく44は、半田を溜めるための手段102と、位置決め用の基準表示手段106を有し、これらは同心円状の円形となっている。半田を溜めるための手段102内には銅はく44が形成されている。
図7の実施例では、図6の場合と異なり、位置決め用の基準表示手段116が正方形または長方形となっている。それ以外は図6の実施例と同様である。
【0021】
ところで基板としては、たとえば紙基材エポキシ樹脂基板、合成繊維布基材エポキシ樹脂、ガラス布基材エポキシ樹脂、紙基材フェノール樹脂あるいはガラス布、紙複合基材エポキシ樹脂ガラス布、ガラス不織布複合基材エポキシ樹脂、セラミック等を採用することができる。
またレジスト層としては、通常用いられている耐酸性材料である。
【0022】
図8は、本発明の別の実施例を示している。
図8の電子部品61は、DIPである。このような電子部品61の2つのコーナー61aと61bに対応して、2つの半田を溜めるための手段兼位置決め用の基準表示手段70,70が、基板60の上に形成されている。
この半田を溜めるための手段兼位置決め用の基準表示手段70は、図1の半田を溜めるための手段兼位置決め用の基準表示手段30と同様の構造であるのでその説明を省略する。
【0023】
ところで、本発明は上記実施例に限定されない。
上述した実施例では、半田を溜めるための手段兼位置決め用の基準表示手段は、正方形や円形のパターンを用いて形成しているが、これに限らず三角形あるいは五角形以上の形状あるいは楕円、菱形、ハート形、その他の形状を採用することができる。
また本発明は、電子部品として、QFPやDIP等の多ピンのICの他に、チップ部品を基板に搭載する場合にも適応することも可能である。
このチップ部品とは、たとえば角型や円筒型の抵抗、コンデンサ、トランジスタ等である。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電子部品を半田付けするための基板において、電子部品を配置する際に位置決めの基準とする位置決め用の基準表示手段が、半田にディップする際に電子部品の端子に半田ブリッジが生じるのを防止するための半田を溜めるための手段を兼ねており、位置決め用の基準表示手段を兼ねる半田を溜めるための手段は導電体部を有し、導電体部は半田を溜める部分に形成され、しかも位置決め用の基準表示手段は、導電体部に形成された穴部である基板に関するものである。
従ってこのような基板によれば、電子部品の端子間のブリッジを防ぐとともに電子部品のマウント位置精度を同時に上げることができ、基板面積の有効利用ができる基板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半田を溜めるための手段兼位置決め用基準表示手段を備える基板の一例を示す斜視図。
【図2】図1の電子部品と半田を溜めるための手段兼位置決め用基準表示手段を示す平面図。
【図3】図2の半田を溜めるための手段兼位置決め用基準表示手段を拡大して示す図。
【図4】図3におけるC−C線における断面図。
【図5】本発明の半田を溜めるための手段兼位置決め用基準表示手段の別の実施例を示す図。
【図6】本発明の半田を溜めるための手段兼位置決め用基準表示手段の別の実施例を示す図。
【図7】本発明の半田を溜めるための手段兼位置決め用基準表示手段の別の実施例を示す図。
【図8】本発明の半田を溜めるための手段兼位置決め用基準表示手段の別の実施例を、DIPに適用した例を示す図。
【図9】従来の半田溜まりのパターンと電子部品を示す平面図。
【図10】図9の半田溜まりを拡大して示す図。
【図11】図10のA−A線における断面図。
【図12】従来の電子部品の位置合せマークの例と電子部品を示す図。
【図13】図12の位置合せマークを示す平面図。
【図14】図3のB−B線における断面図。
【符号の説明】
20 基板
21 電子部品
21b,21d 電子部品のコーナー部
30 半田を溜めるための手段兼位置決め用の表示手段
40 レジスト膜
42 半田を溜めるための手段
44 銅はく(導電体)
46 位置決め用の表示手段
53 半田を溜めるための手段
Claims (5)
- 電子部品を半田付けするための基板において、
前記電子部品を配置する際に位置決めの基準とする位置決め用の基準表示手段が、半田にディップする際に電子部品の端子に半田ブリッジが生じるのを防止するための半田を溜めるための手段を兼ねており、
前記位置決め用の基準表示手段を兼ねる半田を溜めるための手段は導電体部を有し、前記導電体部は前記半田を溜める部分に形成され、しかも前記位置決め用の基準表示手段は、前記導電体部に形成された穴部であることを特徴とする基板。 - レジスト層により囲まれるようにして、前記位置決め用の基準表示手段を兼ねる半田を溜めるための手段が形成されている請求項1に記載の基板。
- 前記導電体部は銅はくである請求項1または請求項2に記載の基板。
- 前記位置決め用の基準表示手段を構成する穴部が円形の穴である請求項1〜請求項3の何れかに記載の基板。
- 前記位置決め用の基準表示手段を構成する穴部が正方形の穴である請求項1〜請求項3の何れかに記載の基板。
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