JP3628033B2 - レース付スラストころ軸受 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明に係るレース付スラストころ軸受(ニードル軸受を含む。)は、例えば自動車用変速機(手動及び自動)、トランスファ、或はカークーラ用コンプレッサ等の電装品の回転部分に装着して、この回転部分に加わるスラスト荷重を支承するのに利用する。
【0002】
【従来の技術】
変速機やカークーラ用コンプレッサの回転部分に加わるスラスト荷重を支承する為にレース付スラストころ軸受を使用する事が、例えば実開昭58−169217号公報、同63−49020号公報等に記載されている様に、従来から知られている。図9〜10は、従来からこの様な回転部分に使用されていたレース付スラストころ軸受の1例を示している。このレース付スラストころ軸受は、スラスト軸受本体1を2枚のレース2a、2bでサンドイッチ状に挟持して成り、これら各部材1、2a、2b同士を、互いに非分離に結合している。
【0003】
上記スラスト軸受本体1は、放射状に配列された複数のころ3と、全体を円輪状に造られて、上記複数のころ3を転動自在に保持する保持器4とから構成される。図示の例ではこの保持器4は、それぞれが金属板を絞り成形する事で円輪状に造られた半片5a、5bを最中状に組み合わせて成る。そして、それぞれが放射状に設けられたポケット6内に上記ころ3を1本ずつ、転動自在に、且つポケット6からの脱落を防止した状態で保持している。
【0004】
一方、上記各レース2a、2bは、鋼板により、断面L字形で全体を円輪状に形成している。即ち、一方(図9〜10の上方)のレース2a(所謂外輪)は、円輪状の平板部7aの外周縁に短円筒状のフランジ部8aを形成する事により、他方(図9〜10の下方)のレース2b(所謂内輪)は、円輪状の平板部7bの内周縁に短円筒状のフランジ部8bを形成する事により、それぞれ上記形状としている。そして、上記両平板部7a、7bの互いに対抗する面を上記複数のころ3、3の転動面に当接させている。この状態で上記1対のレース2a、2bは、複数のころ3、3の転動に基づき、相対的回転が自在となる。
【0005】
尚、上記複数のころ3の軸方向両端寄り部にはクラウニングを施す事により、各ころ3の軸方向両端と上記各レース2a、2bとの接触部分に過大な力(所謂エッヂロード)が加わる事を防止している。又、図9〜10に示した構造の場合には、上記各フランジ8a、8bの先端縁に形成した係止突片9a、9bと、上記保持器4の外周縁又は内周縁と係合させている。この係合により、レース付スラストころ軸受を構成する各部材の分離防止を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述の様に構成される従来のレース付スラストころ軸受の場合、各ころ3、3の転動面と各レース2a、2bの表面との接触部に過大な応力が発生し易い。従って、次の▲1▼〜▲3▼の様な事情があると、必ずしもレース付スラストころ軸受の寿命を十分に確保できない。
【0007】
▲1▼レース付スラスト軸受の設置部分に偏荷重が加わり易い。
例えば、カークーラ用コンプレッサの回転軸にはスラスト荷重が、この回転軸に対して非対称に加わる。この結果、この回転軸を支承するレース付スラスト軸受には偏荷重が加わり、ころ3に、直径方向に亙って不均一な荷重が加わる。そして、偏荷重の程度が著しくなると、クラウニングによってエッヂロードの発生を防止できなくなって、このエッヂロードを受けたレース2a、2bの寿命を著しく短縮する。この様な状況は、レース付スラスト軸受を挟持した部材が傾斜した場合にも発生する。
【0008】
エッヂロードの発生防止の為には、クラウニング量を多くする事が効果があるが、クラウニング量の増大は上記各ころ3の円筒面部分の減少に結び付く。そして、円筒面部分の減少は、定常状態(偏荷重を受けない状態)での、上記各ころ3の転動面とレース2a、2bとの間の接触圧の増大に結び付く為、採用できない場合が多い。
【0009】
▲2▼レース2a、2bの製造に伴って、何れかのレース2a、2bの一部で上記転動面が当接する円輪状軌道部分の断面形状が、直径方向中央部が上記転動面側が凹面となる円弧形に変形する。
上記各レース2a、2bは、薄い鋼板をプレス成形した後、熱処理硬化させるが、この熱処理の際、上述の様な形状に変形し易い。そして、変形した場合には、上記各ころ3の軸方向両端部と上記軌道部分とが接触して、接触部にエッヂロードが発生する。
熱処理後に上記軌道部分に研削処理を行なえば、上述の様な原因によるエッヂロードの発生を防止できるが、加工コストが嵩む為、用途によっては採用できない場合が多い。
【0010】
▲3▼レース2a、2bを挟持する部材が各レース2a、2bを支える(バックアップする)強度が小さい場合に、上記各ころ3から加わる力によって、当該レース2a、2bが傾斜若しくは弾性変形する。この結果、上記各ころ3、3の軸方向両端部と上記軌道部分とが接触して、接触部にエッヂロードが発生する。
【0011】
本発明のレース付スラストころ軸受は、上述の様な事情に鑑みて発明したものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のレース付スラストころ軸受は、前述した従来のレース付スラストころ軸受と同様に、放射方向に配列された複数のころと、厚さ並びに径方向に関する幅が実質的に均一である金属板に曲げ加工を施す事により円輪状に形成されてこの複数のころの転動面を当接させる軌道部分を有する少なくとも1枚のレースとを備えている。
【0013】
特に、本発明のレース付スラストころ軸受に於いては、上記金属板の径方向中央部で上記軌道部分を構成する部分を上記各ころに向けて膨出させる事により、上記軌道部分の直径方向に亙る断面形状を、中央部が上記転動面側に突出する円弧状で、この円弧の頂点と上記軌道部分の内周縁又は外周縁とを結ぶ直線が、上記金属板を曲げ加工する以前の基準面に平行な面に対する傾斜角度をθとした場合に、上記内周縁と外周縁とに関する何れの直線に就いても、0< tan θ≦ 3/1000 を満たす形状としている。
【0014】
【作用】
上述の様に構成される本発明のレース付スラストころ軸受の軸受作用自体は、従来のスラストころ軸受と同様である。特に、本発明のレース付スラストころ軸受の場合には、レースの円輪状の軌道部分の形状を工夫する事により、コスト上昇を抑えつつ、この軌道部分ところの転動面とを均一に接触させる事が可能となる。
【0015】
【実施例】
図1は本発明のレース付スラストころ軸受を構成するレース10の基本形状を示している。このレース10は、厚さ並びに径方向に関する幅が実質的に均一である鋼板をプレス成形による曲げ加工を施す事により、断面L字形で全体を円輪状に形成している。即ち、円輪部11の外周縁に、短円筒状のフランジ部12を形成している。
【0016】
上記円輪部11の一部で、直径方向(図1の左右方向)中央に位置する円輪状部分、即ち、図1に示した幅寸法h部分は、レース付スラストころ軸受を組み立てた状態でころ3(図4〜10参照)の転動面と当接する、軌道部分13である。この軌道部分13は、図1に誇張して示す様に直径方向に亙る断面形状を、径方向中央部が上記転動面側に突出する円弧状の形としている。この様に軌道部分13の断面形状を円弧状の形とする加工は、プレス加工により、上記円輪部11及びフランジ部12を形成するのと同時に行なえる。尚、スラストころ軸受を構成するころ3は、それぞれの軸方向(レース10の半径方向)に亙って多少変位可能である。従って、上記軌道部分13の幅hは、上記ころ3の転動面の長さよりも少し長くする。
【0017】
上述の様な形状を有するレース10を組み込んだ本発明のレース付スラストころ軸受の場合、上記軌道部分13と上記各ころ3の転動面とを均一に接触させる事が可能となる。即ち、上記軌道部分13と転動面とを当接させた状態でスラスト荷重を受けると、上記軌道部分13の中央部分が上記転動面に合わせて直線状に弾性変形する事で、これら軌道部分13と転動面とが十分に広い面積で接触する。従って、接触部に大きな面圧が作用する事がない。
【0018】
偏荷重を受ける等により、上記転動面と上記円輪部11の基準面14とが非平行になった場合でも、上記軌道部分13の弾性変形部が転動面の変位に伴って変化する。従って、上記各ころ3に十分なクラウニングを施した場合と同様に、これら各ころ3の軸方向端縁と上記円輪部11との接触によるエッヂロードの発生防止を図れる。これらにより、レース10及びころ3の表面に剥離等の損傷が発生するのを防止して、レース付スラストころ軸受の寿命延長を図れる。
【0019】
尚、上記軌道部分13の断面形状は、レース付スラストころ軸受の寿命を十分に確保する面から、次の (1) の条件を満たす事が必要であり、更に次の (2) の条件を満たす事が好ましい。
(1) 上記軌道部分13の内周縁(又は外周縁)と頂点Pとを結ぶ直線が、上記基準面14に平行な面に対する傾斜角度をθとした場合に、0< tan θ≦ 3/1000 を満たす事。尚、図1から明らかな通り、 tan θ=H/(h/2)である。
(2) 直径方向中央の線aに対して対称である。即ち、上記軌道部分13の内周縁と外周縁とからそれぞれh/2の距離に存在する線aが、円弧の頂点Pを通る事。
【0020】
上記(1)(2)の条件の内、(2) の条件は何れの方向の偏荷重が加わった場合にもエッヂロードの発生防止を有効に図る為に必要である。
【0021】
又、(1) の条件は、定常状態に転動面と軌道部分13との接触面圧が過大になるのを防止しつつ、上記エッヂロードの防止を図る為に必要である。即ち、上記軌道部分13の曲率を大きくし過ぎる結果、この軌道部分13の高さHが高くなり過ぎる( tanθ>3/1000になる)と、転動面と軌道部分13との接触面積が狭くなって、上記接触面圧が過大になる。反対に、上記軌道部分13が平坦若しくはころ3側が凹面となる方向に湾曲している( tanθ≦0になる)と、仮に上記各ころ3の軸方向両端部にクラウニングを施した場合でも、これら各ころ3の軸方向両端縁と上記円輪部11とが接触し易くなる。この結果、接触部にエッヂロードが発生し易くなる。
【0022】
図2は、上記軌道部分13の形状(傾斜角度θ)がレース付スラストころ軸受の寿命に及ぼす影響に就いて示している。この図2の縦軸に示した寿命比とは、造られた軸受を実際に試験した結果得られる実寿命と軸受を構成する各部材の材質、形状、大きさ等から計算した計算寿命との比である。この寿命比は大きいほど好ましい。又、横軸には、上記傾斜角度θを示している。傾斜角度θが−であるとは、図2の上部(a)に示す様に、軌道部分13がころ3、3側が凹面となる方向に湾曲している事を示し、+であるとは、図2の上部(b)に示す様に、軌道部分13がころ3、3側が凸面となる方向に湾曲している事を示す。
【0023】
この図2の記載から明らかな通り、上記傾斜角度θを0< tanθ≦3/1000を満たす範囲で定めれば、レース付スラストころ軸受の寿命延長を十分に図れる。尚、この図2の記載から明らかな通り、 tanθ=0とすれば、実用上十分な寿命を確保できる。ところが、実験室的な方法は別として、安価なレース10を大量に得る事が可能な方法により、 tanθ=0とすべく前記円輪部11を完全に平坦面とする事が面倒でコストが嵩む事は、前述の通りである。
【0024】
又、図3は、前記図9〜10に示した従来品の様に、ころの転動面が当接する部分を平坦にしたレースを組み込んだレース付ころ軸受と、図1に示す様な湾曲した軌道部分13を有するレース10を組み込んだ本発明品との寿命を比較したものである。図3に示した2本の線の内、実線αは本発明品の寿命を、破線βは従来品の寿命を、それぞれ表している。
【0025】
この図3の縦軸には累積破損率(複数の供試体の内、破損したものが全体数に占める割合)を、横軸には寿命時間を、それぞれ表している。尚、供試体として使用したレース付スラストころ軸受は、自動車用自動変速機に組み込まれるものを採用した。又、従来品、本発明品の何れにも、ころの軸方向両端部に同様のクラウニングを施した。
【0026】
試験条件は次の通りである。
Figure 0003628033
【0027】
この様な条件で行なった実験の結果を示す図3の記載から明らかな通り、本発明のレース付スラストころ軸受の寿命は、従来品の寿命に比べて遥かに長い。例えばL10(90%の供試体が破損せずに残っている時間=累積破損率が10%の時間)で比較すると、本発明品は従来品の約2.2倍の寿命を有する。
【0028】
次に、本発明を具体的な構造に適用した実施例に就いて説明する。先ず、図4に示した第一実施例の場合には、前述した従来構造の場合と同様に、1対のレース10a、10bによって、複数のころ3を挟持している。この複数のころ3は、保持器4により、転動自在に保持している。各レース10a、10bの外周縁又は内周縁に形成したフランジ部12a、12bの先端縁にはそれぞれ係止突片9a、9bを形成している。そして、各係止突片9a、9bと上記保持器4の外周縁又は内周縁との係合により、構成各部材の分離防止を図っている。上記各レース10a、10bには、それぞれころ3側が凸面となる方向に湾曲した軌道部分13、13を形成している。
【0029】
次に、図5に示した第二実施例の場合には、内輪と呼ばれるレース10b(図4参照)を省略している。これとは逆に、図6に示した第三実施例の場合には、外輪と呼ばれるレース10a(図4参照)を省略している。これら第二〜第三実施例の場合には、ころ3の転動面でレース10a、10bと反対側部分は、変速機のギヤ等に形成された平坦面に当接する。この平坦面は、切削加工により高精度に仕上げられ、しかも剛性が高い為、レースの場合の様なエッヂロードの発生はない。従って、寿命確保の為には、レース10a、10bの軌道部分13を湾曲させるのみで足りる。
【0030】
次に、図7に示した第四実施例の場合には、各レース15a、15bの外周縁又は内周縁に形成したフランジ部16a、16bを、それぞれの軌道部分13、13とは逆方向に折り曲げている。そして、各フランジ16a、16bを、互いに相対回転するハウジング部17a、17bに外嵌又は内嵌している。更に、図8に示した第五実施例の場合には、1対のレース18a、18bの何れにもフランジ部を形成していない。これら第四〜第五実施例の場合には、レース15a、15b、18a、18bが回転支持部分に組み込まれた状態で、保持器4に支持されたころ3が図示の状態に組み合わされる。組み込み前は、レース15a、15b、18a、18bと保持器4とは互いに分離している。軌道部分13を湾曲させる事で寿命延長を図った点は、上述した第一〜第三実施例と同様である。
【0031】
【発明の効果】
本発明のレース付スラストころ軸受は、以上に述べた通り構成され作用する為、製作費を高くする事なく、耐久性の優れたレース付スラストころ軸受を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用するレースの部分拡大断面図。
【図2】軌道部分の傾斜角度が寿命に及ぼす影響を示す線図。
【図3】従来品と本発明品との寿命を示す線図。
【図4】具体的構造の第一実施例を示す部分拡大断面図。
【図5】同第二実施例を示す部分拡大断面図。
【図6】同第三実施例を示す部分拡大断面図。
【図7】同第四実施例を示す部分拡大断面図。
【図8】同第五実施例を示す部分拡大断面図。
【図9】従来構造の1例を分解した状態で示す部分拡大断面図。
【図10】同じく組み立てた状態で示す部分拡大断面図。
【符号の説明】
1 スラスト軸受本体
2a、2b レース
3 ころ
4 保持器
5a、5b 半片
6 ポケット
7a、7b 平板部
8a、8b フランジ部
9a、9b 係止突片
10、10a、10b レース
11 円輪部
12、12a、12b フランジ部
13 軌道部分
14 基準面
15a、15b レース
16a、16b フランジ部
17a、17b ハウジング部
18a、18b レース

Claims (1)

  1. 放射方向に配列された複数のころと、厚さ並びに径方向に関する幅が実質的に均一である金属板に曲げ加工を施す事により円輪状に形成されて、この複数のころの転動面を当接させる軌道部分を有する、少なくとも1枚のレースとを備えたレース付スラストころ軸受に於いて、上記金属板の径方向中央部で上記軌道部分を構成する部分を上記各ころに向けて膨出させる事により、上記軌道部分の直径方向に亙る断面形状を、中央部が上記転動面側に突出する円弧状で、この円弧の頂点と上記軌道部分の内周縁又は外周縁とを結ぶ直線が、上記金属板を曲げ加工する以前の基準面に平行な面に対する傾斜角度をθとした場合に、上記内周縁と外周縁とに関する何れの直線に就いても、0< tan θ≦ 3/1000 を満たす形状とした事を特徴とするレース付スラストころ軸受。
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