JP3627523B2 - 通信装置および記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆるナンバーディスプレイ機能を備えた電話装置などの通信装置、およびその通信装置を制御するためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば最近の電話装置においては、多種多様な機能が付加されており、その機能の一つに、任意の相手先から呼出があった場合、公衆電話回線を通じてその相手先に関する電話番号を識別番号として取得し、その識別番号を表示することができる、いわゆるナンバーディスプレイ機能を備えたものがある。このナンバーディスプレイ機能を利用すれば、通話を拒否したい要注意相手などからの呼出であっても、その呼出に際して表示される識別番号を確認することで、要注意相手からの呼出かどうかを認識することができる。
【0003】
一方、通常の使用形態における電話装置では、相手先からの呼出と同時に呼出音が鳴動するが、ナンバーディスプレイ機能を利用する形態の電話装置には、迷惑電話防止機能を付加し、予め使用者が設定登録した要注意番号に一致する識別番号の相手先から呼出があった場合、その呼出時に識別番号を表示するだけで呼出音を鳴動させない動作を可能としたものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の迷惑電話防止機能が付加された電話装置では、要注意相手などから呼出があっても、呼出音を鳴動させることなく単に識別番号を表示するだけで、なるべく要注意相手などに対して使用者が応答しないものとした工夫がなされているが、呼出時に表示される識別番号のみでは、発呼相手が要注意相手かどうかすぐに確認することができず、使用者は、要注意相手かどうか認識できない状態で発呼相手に対して応答してしまうという不便さがあった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みて提案されたものであって、ナンバーディスプレイ機能の充実化を図り、要注意相手などからの呼出を確実に使用者に対して認識させることで応答操作の不便さを解消することができる通信装置、およびその通信装置を制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載した発明の通信装置は、任意の相手先からの呼出に際して呼出音を鳴動させるとともに、その相手先に関する通知情報として取得した識別番号を表示可能な通信装置であって、所望とする相手先の識別番号を要注意番号として登録させる要注意番号登録手段と、任意の相手先からの呼出に際して取得された識別番号が、上記要注意番号登録手段によって既に登録された要注意番号に一致するか否かを判別する要注意番号判別手段と、上記要注意番号判別手段によって識別番号が要注意番号に一致するとの判別結果が得られた場合、その相手先に対する応答に警戒すべきことを報知する応答警戒報知手段と、呼出に際して取得された識別番号をその呼出ごとに履歴番号として記録に残す履歴番号記録手段と、上記要注意番号判別手段によって識別番号が要注意番号に一致するとの判別結果が得られた場合、上記履歴番号記録手段により過去の呼 出に際して記録に残された履歴番号であり、かつ現呼出時の相手先の識別番号に一致した履歴番号を上記履歴番号記録手段の記録から消去する履歴番号消去手段とを有することを特徴としている。
【0007】
このような通信装置によれば、要注意相手などから呼出があった場合、その呼出に際して識別番号が表示されるだけでなく、要注意相手である発呼相手に対して応答に警戒すべきことが報知されるので、使用者は、現呼出時における発呼相手が要注意相手かどうか報知状況に応じてすぐに認識することができ、したがって、ナンバーディスプレイ機能の充実化が図られ、要注意相手などからの呼出を確実に認識可能として応答操作の不便さを解消することができる。また、要注意相手などからの呼出の場合も含んで全ての呼出に応じて取得された識別番号が履歴番号として記録に残されるが、要注意相手からの呼出時には、その要注意相手にかかる識別番号に一致し、過去の呼出に際して記録に残された履歴番号が履歴番号記録手段の記録から消去されるので、一般的に用意されるメモリなどの記録領域が不必要に蓄積された履歴番号によって占有されることがなく、要注意番号とは異なる通常の履歴番号記録のために必要な空き領域を十分に確保することができる。
【0008】
また、請求項2に記載した発明の通信装置は、請求項1に記載の通信装置であって、上記応答警戒報知手段は、要注意すべき相手先であるという内容の文字情報を表示手段により表示させる。
【0009】
このような通信装置によれば、請求項1に記載の通信装置による効果に加えて、要注意相手などから呼出があった場合、要注意すべき発呼相手であるという内容の文字情報が表示されるので、そのような文字情報によって現呼出時における発呼相手が要注意相手であることを確実に使用者に対して認識させることができる。
【0010】
さらに、請求項3に記載した発明の通信装置は、請求項1または請求項2に記載の通信装置であって、上記応答警戒報知手段は、要注意すべき相手先であることを発光手段を点灯させることで報知する。
【0011】
このような通信装置によれば、請求項1または請求項2に記載の通信装置による効果に加えて、要注意相手などから呼出があった場合、要注意すべき発呼相手であることが発光手段の点灯により視認できるので、そのような発光手段の点灯状況によって現呼出時における発呼相手が要注意相手であることを確実に使用者に対して認識させることができる。
【0012】
また、請求項4に記載した発明の通信装置は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の通信装置であって、上記要注意番号判別手段によって識別番号が要注意番号に一致するとの判別結果が得られた場合、上記呼出音の鳴動を禁止する呼出音鳴動禁止手段を有している。
【0013】
このような通信装置によれば、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の通信装置による効果に加えて、要注意相手などから呼出があった場合、その呼出によっても呼出音が鳴動することがないので、使用者が要注意相手などであるにもかかわらず呼出音に反応して間違ってすぐに応答することがなく、そのような応答操作の不便さを一層解消することができる。
【0014】
さらに、請求項5に記載した発明の通信装置は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の通信装置であって、上記要注意番号判別手段によって識別番号が要注意番号に一致するとの判別結果が得られた場合、現呼出時の相手先の識別番号を履歴番号として記録に残す上記履歴番号記録手段の動作を禁止する履歴番号記録禁止手段とを有している。
【0015】
このような通信装置によれば、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の通信装置による効果に加えて、呼出に応じて取得された識別番号が履歴番号として記録に残されるが、要注意相手からの呼出時には、その要注意相手にかかる識別番号が記録に残らないので、一般的に用意されるメモリなどの記録領域が不必要な履歴番号によって占有されることがなく、要注意番号とは異なる通常の履歴番号記録のために必要な空き領域を十分に確保することができる。
【0016】
また、請求項6に記載した発明の通信装置は、請求項5に記載の通信装置であって、上記履歴番号記録禁止手段は、その動作状態、非動作状態が選択的に動作可能とされている。
【0017】
このような通信装置によれば、請求項5に記載の通信装置による効果に加えて、要注意相手からの呼出時には、その要注意相手にかかる識別番号を記録に残すこと、あるいは記録に残さないことが選択的に可能であるので、使用者は、所望の選択に応じて履歴番号に関する記録動作を切り換えることができる。
【0018】
【0019】
【0020】
また、請求項7に記載した発明の通信装置は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の通信装置であって、上記履歴番号消去手段は、その動作状態、非動作状態が選択的に動作可能とされている。
【0021】
このような通信装置によれば、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の通信装置による効果に加えて、要注意相手からの呼出時には、その要注意相手にかかる識別番号を全て記録に残すこと、あるいは最新の番号のみを記録に残すことが選択的に可能であるので、使用者は、所望の選択に応じて履歴番号に関する記録動作を切り換えることができる。
【0022】
さらに、請求項8に記載した発明の通信装置は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の通信装置であって、上記要注意番号登録手段は、任意の相手先との通信中、またはその相手先との通信終了後、その相手先に関する通知情報として取得した識別番号を使用者の操作に応じて要注意番号として登録させている。
【0023】
このような通信装置によれば、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の通信装置による効果に加えて、任意の相手先からの呼出に応じて応答することで通信を開始した後、その相手を要注意相手として今後の呼出時に対処する場合、その相手先との通信中、あるいはその相手先との通信終了後、呼出に応じて取得した識別番号を登録することにより、その相手先からの今後の呼出の際には、その相手を要注意相手として応答に警戒すべきことを報知することができる。
【0024】
また、請求項9に記載した発明の記憶媒体は、任意の相手先からの呼出に際して呼出音を鳴動させるとともに、その相手先に関する通知情報として取得した識別番号を表示可能な通信装置を制御するためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、コンピュータを、所望とする相手先の識別番号を要注意番号として登録させるための要注意番号登録手段と、任意の相手先からの呼出に際して取得された識別番号が、上記要注意番号登録手段によって既に登録された要注意番号に一致するか否かを判別するための要注意番号判別手段と、上記要注意番号判別手段によって識別番号が要注意番号に一致するとの判別結果が得られた場合、その相手先に対する応答に警戒すべきことを報知するための応答警戒報知手段と、呼出に際して取得された識別番号をその呼出ごとに履歴番号として記録に残す履歴番号記録手段と、上記要注意番号判別手段によって識別番号が要注意番号に一致するとの判別結果が得られた場合、上記履歴番号記録手段により過去の 呼出に際して記録に残された履歴番号であり、かつ現呼出時の相手先の識別番号に一致した履歴番号を前記履歴番号記録手段の記録から消去する履歴番号消去手段として機能させるためのプログラムを記憶したことを特徴としている。
【0025】
このような記憶媒体によれば、記憶されたプログラムに基づいてCPUを動作させることにより、請求項1に記載の通信装置の動作を実現することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して具体的に説明する。
【0027】
図1は、本発明にかかる通信装置をファクシミリ装置に適用した場合の一実施形態を示した回路ブロック図であって、この図に示すファクシミリ装置は、CPU1、NCU2、RAM3、モデム4、ROM5、EEPROM6、ゲートアレイ7、コーデック8、DMAC9、読取部11、記録部12、操作部13、および表示部14を具備して構成されている。CPU1、NCU2、RAM3、モデム4、ROM5、EEPROM6、ゲートアレイ7、コーデック8、およびDMAC9は、バス線15により相互に接続されている。バス線15には、アドレスバス、データバス、および制御信号線が含まれる。ゲートアレイ7には、読取部11、記録部12、操作部13、および表示部14が接続されている。NCU2には、公衆電話回線16が接続されている。
【0028】
CPU1は、ファクシミリ装置全体を制御する。NCU2は、公衆電話回線16に接続されて網制御を行う。なお、NCU2には、図示省略するが送受話器や呼出時に呼出音を鳴動するための呼出ベルが備えられている。RAM3は、充電電池などにより電源バックアップが施されており、CPU1の作業領域や各種音声データなどの記録領域を提供する。モデム4は、ファクシミリデータの変調や復調などを行う一方、後述するコーラID信号を復調する機能を有している。ROM5は、各種のプログラムや設定値などのデータを記憶している。EEPROM6は、各種のフラグや設定データなどを記憶する。ゲートアレイ7は、CPU1の入出力インターフェースとして機能する。コーデック8は、ファクシミリデータの符号化や復号化を行う。DMAC9は、RAM3へのデータの書き込みや読み出しを行う。
【0029】
読取部11は、光源やイメージセンサなどを備えており、読取原稿から画像を読み取って画像信号を出力する。記録部12は、たとえばインクジェット方式などの印刷装置を備えており、記録用紙上に印刷画像を形成する。操作部13は、使用者の入力操作に応じた入力信号を出力する。表示部14は、各種の文字情報や後述する識別番号などを表示するためのLCDなどからなるディスプレイ14aを備えている。また、表示部14には、特定の相手先から呼出があった場合、点灯によって呼出状況を報知するパイロットランプ14bが備えられている。
【0030】
本発明の要点について説明すると、ファクシミリ装置は、任意の相手先から呼出があった場合、公衆電話回線16を通じてその相手先に関する通知情報として相手先の電話番号(以下、「識別番号」という)を取得し、その識別番号を表示部14にて表示することができる、いわゆるナンバーディスプレイ機能を備えたものである。また、ナンバーディスプレイ機能を利用し、使用者が要注意相手として特定した相手先から呼出があった場合、その相手先については、通話を拒否して「お客様の都合によりお受けできません」などという応答メッセージを通知するとともに、呼出音を鳴らさない迷惑電話防止機能も備えられている。
【0031】
さらに具体的に説明すると、EEPROM6には、呼出時に取得された識別番号をその呼出ごとに履歴番号として残すための履歴番号記録エリアが設けられている。また、EEPROM6には、電話帳データ記録エリアが設けられ、ここには、通話を行う相手先の電話番号やその名前などが電話帳データとして設定登録される。さらに、履歴番号や電話帳データとは別に、EEPROM6には、使用者の設定操作に応じて要注意相手の電話番号を要注意番号として設定登録するための要注意番号記憶エリアが設けられている。
【0032】
そして、要注意相手ではない通常の相手先から呼出があった場合、CPU1は、NCU2を制御して呼出音を鳴動させる一方、その呼出の際に取得した識別番号を表示部14のディスプレイ14aにて表示させる。この際、識別番号が電話帳データとして既に登録された相手先電話番号に一致する場合、CPU1は、その相手先電話番号に対応して登録された名前をEEPROM6から読み出し、その名前を識別番号とともにディスプレイ14aにて表示させる。一方、要注意相手から呼出があった場合、CPU1は、その要注意相手からの識別番号がEEPROM6内の要注意番号記憶エリアに既に設定登録された要注意番号に一致することを判別し、その判別結果に基づいて表示部14のディスプレイ14aにて要注意相手の識別番号を表示させるとともに、要注意すべき発呼相手であるという内容の文字情報、たとえば「ブラックリスト」といったメッセージを表示させる。このような要注意相手からの呼出時、CPU1は、パイロットランプ14bを点灯状態として応答に警戒すべきことを使用者に対して報知する。その一方、CPU1は、要注意相手からの呼出時、NCU2による呼出音の鳴動を禁止し、これにより、使用者は、要注意相手からの呼出であるにもかかわらず、呼出音に反応して間違ってすぐにオフフックしてしまうといった応答操作の不便さが効果的に解消される。
【0033】
以上のようにして、要注意すべき相手先からの呼出時に得られた識別番号は、履歴番号としてEEPROM6内の履歴番号記憶エリアに残されるが、本ファクシミリ装置では、履歴番号の残し方として、通常の識別番号記録モード、要注意番号記録禁止モード、および最新識別番号記録モードの3つのモードが用意されており、使用者の切換操作により選択可能に構成されている。通常の識別番号記録モードの場合、先述した通常の識別番号と同様に、CPU1の制御によりEEPROM6内の履歴番号記憶エリアに履歴番号として残される。一方、使用者の切換操作に応じて要注意番号記録禁止モードが選択されている場合、CPU1は、要注意番号に該当する相手先からの呼出時においてRAM3などに一時的に取り込んだ識別番号を履歴番号記憶エリアに残すことなく、その取り込んだ識別番号を回線開放直後などにRAM3などからクリアする。さらに、使用者の切換操作に応じて最新識別番号記録モードが選択されている場合、CPU1は、過去の呼出に際して履歴番号記憶エリアに残された履歴番号であり、かつ要注意番号に該当する発呼相手からの現呼出時において取得した識別番号に一致する履歴番号を履歴番号記憶エリアから消去する。これにより、要注意番号に該当する最新の識別番号のみが要注意相手からの呼出ごとに履歴番号としてEEPROM6に記録されることとなる。
【0034】
すなわち、CPU1は、所望とする相手先の識別番号を要注意番号として登録させる要注意番号登録手段と、任意の相手先からの呼出に際して取得された識別番号が、要注意番号登録手段によって既に登録された要注意番号に一致するか否かを判別する要注意番号判別手段と、要注意番号判別手段によって識別番号が要注意番号に一致するとの判別結果が得られた場合、その相手先に対する応答に警戒すべきことを報知する応答警戒報知手段とを実現している。また、CPU1は、要注意番号判別手段によって識別番号が要注意番号に一致するとの判別結果が得られた場合、呼出音の鳴動を禁止する呼出音鳴動禁止手段を実現している。
【0035】
さらに、CPU1は、呼出に際して取得された識別番号をその呼出ごとに履歴番号として記録に残す履歴番号記録手段と、要注意番号判別手段によって識別番号が要注意番号に一致するとの判別結果が得られた場合、現呼出時の相手先の識別番号を履歴番号として記録に残す履歴番号記録手段の動作を禁止する履歴番号記録禁止手段とを実現している。また、CPU1は、要注意番号判別手段によって識別番号が要注意番号に一致するとの判別結果が得られた場合、履歴番号記録手段により過去の呼出に際して記録に残された履歴番号であり、かつ現呼出時の相手先の識別番号に一致した履歴番号を記録から消去する履歴番号消去手段を実現している。
【0036】
一方、ROM5は、任意の相手先からの呼出に際して呼出音を鳴動させるとともに、その相手先に関する通知情報として取得した識別番号を表示可能な通信装置を制御するためのプログラムを記憶した記憶媒体であって、コンピュータを、所望とする相手先の識別番号を要注意番号として登録させるための要注意番号登録手段と、任意の相手先からの呼出に際して取得された識別番号が、上記要注意番号登録手段によって既に登録された要注意番号に一致するか否かを判別するための要注意番号判別手段と、上記要注意番号判別手段によって識別番号が要注意番号に一致するとの判別結果が得られた場合、その相手先に対する応答に警戒すべきことを報知するための応答警戒報知手段と、呼出に際して取得された識別番号をその呼出ごとに履歴番号として記録に残す履歴番号記録手段と、上記要注意番号判別手段によって識別番号が要注意番号に一致するとの判別結果が得られた場合、上記履歴番号記録手段により過去の呼出に際して記録に残された履歴番号であり、かつ現呼出時の相手先の識別番号に一致した履歴番号を上記履歴番号記録手段の記録から消去する履歴番号消去手段として機能させるためのプログラムを記憶した記憶媒体を実現している。
【0037】
次に、上記構成を有するファクシミリ装置の主に通話処理における動作について図面を参照して説明する。
【0038】
図2および図3は、呼出応答処理におけるCPU1の動作手順を示したフローチャートであって、この図に示す呼出応答処理は、一般的な順序で動作が行われる場合の一例を示したものであり、必ずしもこの図に示す順序であるとは限らない。また、動作手順を明確とするために、所望とする要注意相手からの呼出があった場合の動作を主要動作として図示説明する。
【0039】
また、図4は、呼出応答処理前の表示状況を示した説明図であって、この図に示すように、呼出応答処理前の待機中などにおいて、表示部14のディスプレイ14aには、現在時刻14aaが表示されており、「ブラック」と印字されたパイロットランプ14bは、消灯状態とされている。
【0040】
まず、図2に示すように、CPU1は、公衆電話回線16を通じて起動信号を受信したか否かを判断している(S1)。
【0041】
起動信号を受信した場合(S1:YES)、CPU1は、その起動信号とともにコーラID信号を受信したか否かを判断する(S2)。このコーラID信号とは、発呼相手に関する通知情報としてその相手先の電話番号を内容とした信号であって、その信号に含まれる内容は、モデム4によりデジタルデータに変換可能とされている。
【0042】
そうしてコーラID信号を受信した場合(S2:YES)、CPU1は、一時的に公衆電話回線16と閉結させた状態とし(S3)、NCU2を介して取り込んだコーラID信号をモデム4により復調させることで発呼相手の電話番号を識別番号として取得する(S4)。こうして取得された識別番号は、一時的にRAM3に記憶される。
【0043】
識別番号を取得したCPU1は、この呼出応答処理が開始される前の状態と同様に、公衆電話回線16から開放された状態とする(S5)。ここまでのS3からS5までの動作は、使用者から見て非常に短いサイクルタイムで行われる。
【0044】
その後、CPU1は、取得した識別番号を表示部14のディスプレイ14aにて表示させる(S6)。
【0045】
識別番号を表示させたCPU1は、EEPROM6内の要注意番号記憶エリアに既に設定登録された要注意番号を読み出し、その要注意番号とS4の処理によって取得した識別番号とが一致するか否かを判別する(S7)。
【0046】
識別番号が要注意番号に一致する場合(S7:YES)、CPU1は、要注意相手報知処理を行う(S8)。ここで、要注意相手報知処理とは、CPU1の制御により、要注意すべき発呼相手であるという内容の文字情報、たとえば「ブラックリスト」といったメッセージを識別番号とともにディスプレイ14aに表示させ、それと同時にパイロットランプ14bを点灯状態として応答に警戒すべきことを使用者に対して報知する処理である。
【0047】
図5は、報知処理における表示状況を示した説明図であって、この図に示すように、要注意相手からの呼出時、先の図4に示した表示状況から一変して、ディスプレイ14aには、識別番号14abとともに「ブラックリスト」といった内容の文字情報14acが表示される一方、「ブラック」と印字されたパイロットランプ14bが点灯状態となる。
【0048】
以上のような要注意相手報知処理を実行したCPU1は、続いて識別番号記録モードが通常の識別番号記録モードであるか否かを判断する(S9)。この識別番号記録モードには、通常のモードの他に、要注意番号記録禁止モードと最新識別番号記録モードがあり、このようなモードの選択は、待機時などにおいて使用者の切換操作により設定されている。
【0049】
通常の識別番号記録モードが選択されている場合(S9:YES)、CPU1は、識別番号記録処理を実行する(S10)。この識別番号記録処理とは、CPU1の制御により、呼出に際して得られた識別番号を呼出順に全てEEPROM6の履歴番号記憶エリアに履歴番号として記録させる処理であり、過去に記録された履歴番号と重複する識別番号であっても記録の対象とされる。なお、ここまでのS7からS10までの動作は、使用者から見て非常に短いサイクルタイムで行われる。
【0050】
S10の識別番号記録処理を終えたCPU1は、要注意相手である発呼相手から一方的に回線切断要求を内容とした切断信号を受信したか否かを判断する(S11)。
【0051】
発呼相手から切断信号を受信しない場合(S11:NO)、CPU1は、送受話器などが使用者により持ち上げられることによりオフフックされたか否かを判断する(S12)。
【0052】
S6やS8により発呼相手が要注意相手であることが報知される状況で、使用者によってオフフックされた場合(S12:YES)、CPU1は、回線を閉結させるとともに(S13)、それとほぼ同時に識別番号の表示などの動作を停止させる処理を行う(S14)。これにより、要注意相手であることが報知される状況においても、使用者の取り次ぎ操作に応じて要注意相手である発呼相手と公衆電話回線16を通じて音声信号などを双方向に伝送可能な通話処理が行われることとなる。
【0053】
以上のような処理動作中、CPU1は、通話を終了した使用者によって送受話器などが元のセット位置に置かれることでオンフックされたか否かを判断している(S15)。
【0054】
オンフックされた場合(S15:YES)、CPU1は、公衆電話回線16から開放させた状態とし(S16)、この呼出応答処理にかかるプログラムの実行を終了して再び元の待機状態となる。
【0055】
S15において、オンフックされない場合(S15:NO)、CPU1は、繰り返しオンフックされるまで通話処理を続行させる。
【0056】
S12において、オフフックされない場合(S12:NO)、CPU1は、S12に戻って発呼相手からの切断信号を受信するまで繰り返し識別番号の表示や要注意相手であることの報知を行う。
【0057】
S11において、発呼相手から切断信号を受信した場合(S11:YES)、CPU1は、S14と同様に識別番号の表示などの動作を停止させる処理を行い(S17)、この呼出応答処理にかかるプログラムの実行を終了して再び元の待機状態となる。
【0058】
S9において、通常の識別番号記録モードが選択されていない場合(S9:NO)、CPU1は、さらに要注意番号記録禁止モードが選択されているか否かを判断する(S18)。
【0059】
要注意番号記録禁止モードが選択されている場合(S18:YES)、CPU1は、S10の識別番号記録処理を実行することなくS11に移行する。つまり、要注意番号に一致する識別番号は、履歴番号としてEEPROM6の履歴番号記憶エリアに記録されることはない。
【0060】
一方、S18において、通常の識別番号記録モードが選択されておらず、しかも要注意番号記録禁止モードでもない場合(S18:NO)、CPU1は、最新識別番号記録モードであると判断し、最新識別番号記録処理を実行する(S19)。この最新識別番号記録処理では、先述したように、過去の呼出に際して履歴番号記憶エリアに残された履歴番号であり、かつS4において取得した識別番号に一致する履歴番号が消去されると同時に、そのS4にて取得した識別番号が最新の履歴番号として履歴番号記憶エリアに記録される。これにより、要注意相手にかかる識別番号が重複して履歴番号として記録に残されることなく、最新の要注意相手にかかる識別番号のみが履歴番号として記録に残されることとなる。
【0061】
S7において、識別番号が要注意番号に一致しない場合(S7:NO)、続いてCPU1は、識別番号が電話帳データ記憶エリアに登録された電話帳番号に一致するか否かを判断する(S20)。
【0062】
識別番号が電話帳番号に一致する場合(S20:YES)、CPU1は、その電話帳番号に対応して予め登録された相手先の名前をEEPROM6から読み出し、その相手先の名前を発呼相手の名前としてディスプレイ14aに表示させる(S21)。
【0063】
図6は、発呼相手の名前が表示される表示状況を示した説明図であって、この図に示すように、通常の相手先からの呼出時、先の図5に示した表示状況とは一部異なり、ディスプレイ14aには、識別番号14abとともに発呼相手の名前14adが表示される。この際、パイロットランプ14bは、消灯状態とされている。
【0064】
そうして発呼相手の名前を表示させたCPU1は、ほぼそれと同時にNCU2を駆使して呼出音を鳴動させ(S22)、その後図3に示すAの処理に移行する。なお、ここまでのS20からS22までの動作は、使用者から見て非常に短いサイクルタイムで行われる。
【0065】
図3に示すように、Aの処理に移行したCPU1は、S9〜S19とほぼ同様の処理手順を経てS23〜S35の処理を行うが、S28からS31にわたる発呼相手と通話中の時点において、CPU1は、使用者により要注意番号登録操作がされたか否かを判断している(S29)。ここで、S23〜S28,S31〜S35の処理については、S9〜S19の処理と同様であるため、その説明を省略する。
【0066】
使用者により要注意番号登録操作がされた場合(S29:YES)、CPU1は、要注意番号登録処理を実行する(S30)。この要注意番号登録処理とは、S4にて取得した識別番号を要注意番号としてEEPROM6の要注意番号記憶エリアに登録させる処理であって、このS30により登録された要注意番号が先述のS7における判断対象として用いられることとなる。
【0067】
発呼相手との通話中に要注意番号登録操作がなされない場合(S29:NO)、CPU1は、S30の要注意番号登録処理を実行することなくS31に飛ぶ。なお、S31において、使用者によりオンフックされない場合(S31:NO)、CPU1は、S29に戻って再び要注意番号登録操作がされたか否かを判断する。
【0068】
図2を再び参照して説明すると、S20において、識別番号が電話帳番号に一致しない場合(S20:NO)、CPU1は、S21の処理を行うことなく、S22に移行して呼出音を鳴動させる処理のみを行う。この際、ディスプレイ14aには、識別番号のみが表示された状態となる。
【0069】
S2において、コーラID信号を受信しない場合(S2:NO)、CPU1は、S6の識別番号を表示させる処理を行うことなく、S22と同様に呼出音を鳴動させる処理を行い(S23)、その後S11に移行する。
【0070】
S1において、起動信号を受信しない場合(S1:NO)、CPU1は、このS1の判断を繰り返し行うことで起動信号を受信するまで待機状態を続ける。
【0071】
以上のCPU1による一連の処理動作により、要注意相手などから呼出があった場合、その呼出に際して識別番号が表示されるだけでなく、要注意相手である発呼相手に対して応答に警戒すべきことが、「ブラックリスト」といったメッセージによる表示や、パイロットランプ14bの点灯によって報知される。
【0072】
また、通常の識別番号記録モードでは、呼出に際して取得された識別番号が履歴番号として記録に残されるが、識別番号記録禁止モードにおける要注意相手からの呼出時には、その要注意相手にかかる識別番号が記録に残らないので、EEPROM6の記録領域が不必要な履歴番号によって占有されることがなく、要注意番号とは異なる通常の履歴番号記録のために必要な空き領域を十分に確保することができる。
【0073】
さらに、最新識別番号記録モードにおける要注意相手からの呼出時には、その要注意相手にかかる識別番号に一致し、過去の呼出に際して記録に残された履歴番号のみが記録から消去されるので、EEPROM6の記録領域が不必要に蓄積された履歴番号によって占有されることがなく、要注意番号とは異なる通常の履歴番号記録のために必要な空き領域を要注意番号に該当する最新の履歴番号を記録に残すだけで十分に確保することができる。
【0074】
したがって、上記構成、動作を有するファクシミリ装置によれば、要注意相手などから呼出があった場合、その呼出に際して識別番号が表示されるだけでなく、要注意相手である発呼相手に対して応答に警戒すべきことが報知されるので、使用者は、現呼出時における発呼相手が要注意相手かどうか報知状況に応じてすぐに認識することができ、したがって、ナンバーディスプレイ機能の充実化が図られ、要注意相手などからの呼出を確実に認識可能として応答操作の不便さを解消することができる。
【0075】
具体的にいうと、要注意相手などから呼出があった場合、要注意すべき発呼相手であるという「ブラックリスト」といった内容のメッセージが表示されるので、そのようなメッセージによって現呼出時における発呼相手が要注意相手であることを確実に使用者に対して認識させることができる。
【0076】
さらに、要注意すべき発呼相手であることが発光手段として用いられるパイロットランプ14bの点灯により視認できるので、そのようなパイロットランプ14bの点灯状況によって現呼出時における発呼相手が要注意相手であることを確実に使用者に対して認識させることができる。
【0077】
さらにまた、任意の発呼相手からの呼出に応じて応答することで通話を開始した後、その相手を要注意相手として今後の呼出時に対処する場合、その相手との通信中、呼出に応じて取得した識別番号を登録することにより、その発呼相手からの今後の呼出の際には、要注意相手として応答に警戒すべきことを報知することができる。
【0078】
なお、本実施形態においては、通話を拒否したい要注意相手の電話番号を要注意番号の対象として説明したが、使用者が特に指定する相手先の電話番号を要注意番号の対象として良いのはいうまでもない。
【0079】
また、各種の識別番号記録モードにおいては、要注意番号に一致する識別番号を履歴番号の対象として説明したが、特に要注意番号に一致する識別番号に限らず、通常の任意の発呼相手にかかる識別番号についても、履歴番号の対象として上記各種の識別番号記録モードが実行されるものとしても勿論良い。
【0080】
さらに、本発明の通信装置は、本実施形態で示したように、ファクシミリ装置に適用されるだけでなく、もちろん通常の据置型や携帯型の電話装置にも適用可能である。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載した発明の通信装置によれば、要注意相手などから呼出があった場合、その呼出に際して識別番号が表示されるだけでなく、要注意相手である発呼相手に対して応答に警戒すべきことが報知されるので、使用者は、現呼出時における発呼相手が要注意相手かどうか報知状況に応じてすぐに認識することができ、したがって、ナンバーディスプレイ機能の充実化が図られ、要注意相手などからの呼出を確実に認識可能として応答操作の不便さを解消することができる。また、要注意相手などからの呼出の場合も含んで全ての呼出に応じて取得された識別番号が履歴番号として記録に残されるが、要注意相手からの呼出時には、その要注意相手にかかる識別番号に一致し、過去の呼出に際して記録に残された履歴番号が記録から消去されるので、一般的に用意されるメモリなどの記録領域が不必要に蓄積された履歴番号によって占有されることがなく、要注意番号とは異なる通常の履歴番号記録のために必要な空き領域を十分に確保することができる。
【0082】
また、請求項2に記載した発明の通信装置によれば、請求項1に記載の通信装置による効果に加えて、要注意相手などから呼出があった場合、要注意すべき発呼相手であるという内容の文字情報が表示されるので、そのような文字情報によって現呼出時における発呼相手が要注意相手であることを確実に使用者に対して認識させることができる。
【0083】
さらに、請求項3に記載した発明の通信装置によれば、請求項1または請求項2に記載の通信装置による効果に加えて、要注意相手などから呼出があった場合、要注意すべき発呼相手であることが発光手段の点灯により視認できるので、そのような発光手段の点灯状況によって現呼出時における発呼相手が要注意相手であることを確実に使用者に対して認識させることができる。
【0084】
また、請求項4に記載した発明の通信装置によれば、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の通信装置による効果に加えて、要注意相手などから呼出があった場合、その呼出によっても呼出音が鳴動することがないので、使用者が要注意相手などであるにもかかわらず呼出音に反応して間違ってすぐに応答することがなく、そのような応答操作の不便さを一層解消することができる。
【0085】
さらに、請求項5に記載した発明の通信装置によれば、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の通信装置による効果に加えて、呼出に応じて取得された識別番号が履歴番号として記録に残されるが、要注意相手からの呼出時には、その要注意相手にかかる識別番号が記録に残らないので、一般的に用意されるメモリなどの記録領域が不必要な履歴番号によって占有されることがなく、要注意番号とは異なる通常の履歴番号記録のために必要な空き領域を十分に確保することができる。
【0086】
また、請求項6に記載した発明の通信装置によれば、請求項5に記載の通信装置による効果に加えて、要注意相手からの呼出時には、その要注意相手にかかる識別番号を記録に残すこと、あるいは記録に残さないことが選択的に可能であるので、使用者は、所望の選択に応じて履歴番号に関する記録動作を切り換えることができる。
【0087】
【0088】
また、請求項7に記載した発明の通信装置によれば、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の通信装置による効果に加えて、要注意相手からの呼出時には、その要注意相手にかかる識別番号を全て記録に残すこと、あるいは最新の番号のみを記録に残すことが選択的に可能であるので、使用者は、所望の選択に応じて履歴番号に関する記録動作を切り換えることができる。
【0089】
さらに、請求項8に記載した発明の通信装置によれば、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の通信装置による効果に加えて、任意の相手先からの呼出に応じて応答することで通信を開始した後、その相手を要注意相手として今後の呼出時に対処する場合、その相手先との通信中、あるいはその相手先との通信終了後、呼出に応じて取得した識別番号を登録することにより、その相手先からの今後の呼出の際には、その相手を要注意相手として応答に警戒すべきことを報知することができる。
【0090】
また、請求項9に記載した発明の記憶媒体によれば、記憶されたプログラムに基づいてCPUを動作させることにより、請求項1に記載の通信装置の動作を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる通信装置をファクシミリ装置に適用した場合の一実施形態を示した回路ブロック図である。
【図2】呼出応答処理におけるCPUの動作手順を示したフローチャートである。
【図3】呼出応答処理におけるCPUの動作手順を示したフローチャートである。
【図4】呼出応答処理前の表示状況を示した説明図である。
【図5】報知処理における表示状況を示した説明図である。
【図6】発呼相手の名前が表示される表示状況を示した説明図である。
【符号の説明】
1 CPU
2 NCU
3 RAM
4 モデム
5 ROM
6 EEPROM
7 ゲートアレイ
8 コーデック
9 DMAC
11 読取部
12 記録部
13 操作部
14 表示部
14a ディスプレイ
14b パイロットランプ
Claims (9)
- 任意の相手先からの呼出に際して呼出音を鳴動させるとともに、その相手先に関する通知情報として取得した識別番号を表示可能な通信装置であって、
所望とする相手先の識別番号を要注意番号として登録させる要注意番号登録手段と、
任意の相手先からの呼出に際して取得された識別番号が、上記要注意番号登録手段によって既に登録された要注意番号に一致するか否かを判別する要注意番号判別手段と、
上記要注意番号判別手段によって識別番号が要注意番号に一致するとの判別結果が得られた場合、その相手先に対する応答に警戒すべきことを報知する応答警戒報知手段と、
呼出に際して取得された識別番号をその呼出ごとに履歴番号として記録に残す履歴番号記録手段と、
上記要注意番号判別手段によって識別番号が要注意番号に一致するとの判別結果が得られた場合、上記履歴番号記録手段により過去の呼出に際して記録に残された履歴番号であり、かつ現呼出時の相手先の識別番号に一致した履歴番号を上記履歴番号記録手段の記録から消去する履歴番号消去手段とを有することを特徴とする通信装置。 - 上記応答警戒報知手段は、要注意すべき相手先であるという内容の文字情報を表示手段により表示させる、請求項1に記載の通信装置。
- 上記応答警戒報知手段は、要注意すべき相手先であることを発光手段を点灯させることで報知する、請求項1または請求項2に記載の通信装置。
- 上記要注意番号判別手段によって識別番号が要注意番号に一致するとの判別結果が得られた場合、上記呼出音の鳴動を禁止する呼出音鳴動禁止手段を有している、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の通信装置。
- 上記要注意番号判別手段によって識別番号が要注意番号に一致するとの判別結果が得られた場合、現呼出時の相手先の識別番号を履歴番号として記録に残す上記履歴番号記録手段の動作を禁止する履歴番号記録禁止手段とを有している、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の通信装置。
- 上記履歴番号記録禁止手段は、その動作状態、非動作状態が選択的に動作可能とされている、請求項5に記載の通信装置。
- 上記履歴番号消去手段は、その動作状態、非動作状態が選択的に動作可能とされている、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の通信装置。
- 上記要注意番号登録手段は、任意の相手先との通信中、またはその相手先との通信終了後、その相手先に関する通知情報として取得した識別番号を使用者の操作に応じて要注意番号として登録させている、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の通信装置。
- 任意の相手先からの呼出に際して呼出音を鳴動させるとともに、その相手先に関する通知情報として取得した識別番号を表示可能な通信装置を制御するためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
コンピュータを、
所望とする相手先の識別番号を要注意番号として登録させるための要注意番号登録手段と、
任意の相手先からの呼出に際して取得された識別番号が、上記要注意番号登録手段によって既に登録された要注意番号に一致するか否かを判別するための要注意番号判別手段と、
上記要注意番号判別手段によって識別番号が要注意番号に一致するとの判別結果が得られた場合、その相手先に対する応答に警戒すべきことを報知するための応答警戒報知手段と、
呼出に際して取得された識別番号をその呼出ごとに履歴番号として記録に残す履歴番号記録手段と、
上記要注意番号判別手段によって識別番号が要注意番号に一致するとの判別結果が得ら れた場合、上記履歴番号記録手段により過去の呼出に際して記録に残された履歴番号であり、かつ現呼出時の相手先の識別番号に一致した履歴番号を上記履歴番号記録手段の記録から消去する履歴番号消去手段と
して機能させるためのプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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