JP3624211B2 - 水田除草機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、田植えが済んだ水田における除草作業を行うための水田除草機に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記水田除草機としては、例えば、特開2000−41410号公報および特開2000−41411号公報で開示されているように、植付け苗条の間で作用する条間除草機構と、植付け苗条における株間に作用する株間除草機構とからなる除草装置を乗用走行機体の後部に昇降自在に連結してなる水田除草機が知られている。この水田除草機では、条間除草機構は、横軸心周りに回転駆動される複数の除草ロータを植付け苗条の間において作用するように横方向に並列配備して構成されるとともに、株間除草機構は、縦軸心周りに回転駆動される複数本の除草タインを各植付け苗条の株間において作用するように横方向に並列配備して構成されており、かつ、除草装置全体を接地センサの上下変位に基づいて昇降制御することで除草装置の田面に対する作用高さを安定維持するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の水田除草機は、条間除草と株間除草を一挙に能率よく行うことができる利点を有するものであるが、株間除草性能の面で改良の余地があった。すなわち、条間除草機構は植付け苗条の間で作用するので田面に多少深く作用しても特に支障はないが、植付け苗条の株間に作用する株間除草機構は作用深さが大きいと植わっている苗を倒して浮き苗にしてしまうおそれがあり、余り深く作用させることができないものである。
【0004】
ところで、提案されている上記水田除草機における除草装置は、条間除草機構の後方に株間除草機構を配備した構成であり、走行機体が水田における耕盤の凹凸などによって前後に傾斜すると、昇降制御によって除草装置が所定高さに復帰するまでの間は、機体後部に位置する除草機構も田面に対して上下に傾動することになる。この場合、機体最後部に位置する株間除草機構は条間除草機構よりも大きく上下動することになり、田面への作用深さが過小あるいは過大となって、株間除草がうまく行われなかったり、植付け苗に強く接触して浮き苗を発生させてしまうおそれがあった。
【0005】
また、提案されている上記水田除草機においては、昇降自在かつローリング自在な除草装置を田面に安定よく追従させるために、左右中央に位置する接地センサに対して左右両側にサイドフロートを配備するとともに、接地センサおよびサイドフロートの支持高さを人為的に変更することで、除草装置の田面に対する基準高さを変更して、除草深さを調節することができるように構成されてはいるのであるが、接地センサの支持高さ変更調節と左右のサイドフロートの支持高変更調節とをそれぞれ別個に行わなければならない構造となっており、除草作用深さの調節が煩わしいものとなっていた。
【0006】
また、提案されている上記水田除草機においては、株間除草機構が、直流モータによって縦軸心周りに回転駆動される複数本の除草タインを各植付け苗条の株間において作用するように横方向に並列配備して構成されていたために、処理条数が多くなるほど使用する
直流モータの数も多くなり、コスト高になるものであった。
【0007】
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、提案構造における上記不具合を解消して良好な除草を行うことのできる水田除草機を提供することを主たる目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1に係る発明の構成、作用および効果〕
【0009】
(構成) 請求項1に係る発明は、植付け苗条の間で作用する条間除草機構と、植付け苗条における株間に作用する株間除草機構とからなる除草装置を、乗用走行機体の後部に昇降自在に連結してなる水田除草機において、横軸心周りに回転駆動される複数の除草ロータを植付け苗条の間において作用するように横方向に並列配備して前記条間除草機構を構成するとともに、機体左右方向に延設された主フレームに対して、前後向き支点周りで左右揺動自在な吊り下げリンクを介して横長の可動枠を支持させ、前記吊り下げリンクが揺動駆動されることで前記可動枠を左右往復駆動自在に構成し、さらに、前記可動枠を左右に2分割するとともに、左右の各可動枠を対向して左右に往復駆動するよう構成し、この可動枠に各植付け苗条に対応して複数本づつ除草タインを垂設して前記株間除草機構を構成してあることを特徴とする。
【0010】
(作用)
上記構成によると、除草ロータを任意の数だけ同軸に並列配備することで所望の条数の条間除草機構を構成することができるとともに、全部の除草ロータを単一の駆動機構で駆動することができる。また、複数本づつの除草タイン群を任意の数だけ並列して任意の長さの可動枠に装着することで、所望の条数の株間除草機構を構成することができるとともに、可動枠を介して全部の除草タインを単一の駆動機構で駆動することができる。
また、上記構成によると、可動枠を左右に往復駆動する際、2分割された左右の各、可動枠が対向して左右に往復動するので、左右重量バランスの崩れや振動の発生が抑えられ 、除草装置がローリング自在に支持されていても、左右重量バランスの崩れによって除草装置が左右に傾動するようなことはない。
【0011】
(効果) 従って、請求項1に係る発明によると、作業条数にかかわらず駆動構造を共用でき、低コストで所望の作業条数の除草装置を構成することができ、実用上有効となる。
また、全幅で均一な除草機能を発揮させることができ、かつ、静粛な運転が可能となる。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
〔請求項2に係る発明の構成、作用および効果〕
【0025】
(構成)
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明の水田除草機において、各植付け苗条に対応して複数本づつ配備される除草タインを左右に並列して配備するとともに、隣接する除草タインを前後に位置ずれして配置してある。
【0026】
(作用)
上記構成によると、前進移動しながら左右に隣接する除草タインがそれぞれ異なった前後位置において左右に往復移動することで、除草タインの左右往復周期を特に短くしなくても掻き残し領域少なく走査することになる。また、左右に隣接する除草タインの左右方向での間隔が小さくても、隣接する除草タインの絶対間隔は大きいものとなり、田面に掻き取られて浮き上がった雑草が除草タインに亘って引っ掛かることなく隣接する除草タインの間から後方にすり抜けてゆく。
【0027】
(効果)
従って、請求項2に係る発明によると、比較的低周期で除草タインを左右に往復駆動することで振動の発生を抑制しながらも、植付け条に沿って掻き残し領域少なく走査することができ、請求項1記載の発明の上記効果をもたらすとともに、低振動で効率良く株間除草を行うことができる。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
〔請求項3に係る発明の構成、作用および効果〕
【0033】
(構成)
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載の発明の水田除草機において、最外端の除草ロータを脱着自在に構成するとともに、最外端の植付け苗条に対する除草タインの横外方に、最外端の除草ロータの作用域と重複する作用域を有する除草タインを装備してある。
【0034】
(作用)
上記構成によると、田植機による先の植付け行程における一端側の植付け条と、隣接する次の植付け行程における一端側の植付け条との間隔、いわゆる隣接条間が、複数条植え田植機の植付け機構同士の間隔によって定まる植付け条間より小さく設定して植付けられた水田においては、前記隣接条間に作用する最外端の除草ロータが隣接条の苗に接触して掻き取ってしまうおそれがある。そこで、このような場合には、最外端の除草ロータを取り外して、この最外端の除草ロータの作用域と重複する作用域を有する除草タインによって前記隣接条間の除草を行う。
【0035】
(効果)
従って、請求項3に係る発明によると、請求項1または2記載の発明の上記効果を期待できるとともに、隣接条間が狭い植付け形態の水田においても、植付け苗を掻き取ることなく隣接条間の除草を良好に行うことが可能となる。
【0036】
〔請求項4に係る発明の構成、作用および効果〕
【0037】
(構成)
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項記載の発明の水田除草機において、前記乗用走行機体における後輪の後方に位置する除草ロータの前方に、前方に向かう先細り形状に構成された分草体を配備してある。
【0038】
(作用)
上記構成によると、乗用走行機体の後輪は植付け苗条の間を通過することにな
るが、柔らかい水田においては後輪の通過跡に形成された溝に向けて泥が流動することで、後輪通過跡の左右両脇の苗が溝側に傾きやすくなる。このように左右の苗が互いに内向きに傾いた状態の条間に除草ロータが来ると、除草ロータの前に分草カバーが配置されていても、この分草カバーで左右の苗をうまく分草することができずに、分草カバーの下をくぐって通過した苗が除草ロータに巻き込まれてしまうことがある。ここで、後輪の後方に位置する除草ロータの前方に、前方に向かう先細り形状に構成された分草体を配備しておくことで、互いに内向きに傾いた左右の苗は先細り形状の分草体によって無理無く左右に押し分け分草され、除草ロータに触れることなく通過してゆくことになる。
【0039】
(効果)
従って、請求項4に係る発明によると、請求項1〜3のいずれか一項記載の発明の上記効果を期待できるとともに、乗用走行機体の後輪の通過によって左右の苗が内向きに傾いてしまうような水田においても、これら苗を除草ロータで掻き取ってしまうようなことなく良好に条間除草を行うことが可能となった。
【0040】
〔請求項5に係る発明の構成、作用および効果〕
【0041】
(構成)
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一項記載の発明の水田除草機において、前記除草タインの下端部に後向き片持ち状の除草作用部を連設するとともに、この除草作用部の平面視形状を蛇行形状にしてある。
【0042】
(作用)
上記構成によると、除草タインの下端部に後向き片持ち状の除草作用部は、その前後長さの幅でもって田面を左右に掻きながら前進移動して条間の雑草を浮き上がらせるのであるが、除草作用部が左右方向にも幅を持った蛇行形状となっているので、前進移動によっても田面を掻く機能を発揮する。
【0043】
(効果)
従って、請求項5に係る発明によると、請求項1〜4のいずれか一項記載の発明の上記効果を期待できるとともに、蛇行形状の除草作用部を有する除草タインが前後左右に複雑に田面を掻いて効率良く株間の除草を行うことができるようになった。
【0044】
〔請求項6に係る発明の構成、作用および効果〕
【0045】
(構成)
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか一項記載の発明の水田除草機において、
前記除草装置に備えた接地センサが設定された所定の接地状態に維持されるように、接地センサの上下変位に基づいて前記除草装置を昇降させる昇降制御手段を備え、前記条間除草機構を前記接地センサより後方に配備するとともに、この条間除草機構よりも前方に前記株間除草機構を配備してあることを特徴とする。
【0046】
(作用)
上記構成によると、走行機体が水田における耕盤の凹凸などによって前後に傾斜した場合、昇降制御によって除草装置が所定高さに復帰するまでの間は、機体後部に位置する除草機構も田面に対して上下に傾動することになるが、この除草装置は、条間除草機構が最後部に位置し、それより前方に株間除草機構が位置しているので、株間除草機構の上下動は条間除草機構の上下動より少ないものとなる。また、株間除草機構を前後方向において接地センサの支持位置に接近させて配置できるので、株間除草機構の田面に対する高さが安定したものとなる。なお、機体最後部に位置する条間除草機構は株間除草機構よりも大きく上下動することになるが、植付け苗条の間で植付け苗に触れることのない条間除草機構は作用深さが除草可能な深さにありさえすれば、多少大きく深さ変動があっても作業に支障はない。
【0047】
(効果)
従って、請求項6に係る発明によると、請求項1〜5のいずれか一項記載の発明の上記効果を期待できるとともに、機体の前後傾斜に伴って機体後部の除草装置が前後に傾動しても、株間除草機構の作用深さの変動が少ないものとなり、植付け苗に悪影響を及ぼすことなく良好な株間除草機能を発揮させることができるようになった。
【0048】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明に係る水田除草機の全体側面が示されている。この水田除草機は、操向前輪2と後輪3とを備えた4輪駆動型の乗用走行機体1の後部び、油圧シリンダ4によって駆動される平行四連リンク構造の昇降リンク機構5を介して除草装置6が昇降自在に連結された構造となっており、この例の場合、前記除草装置6は8条の除草作業を行う仕様に構成されている。
【0049】
前記乗用走行機体1は、乗用田植機の走行機体が利用されており、機体前部に搭載したエンジン7出力が静油圧式無段変速装置(HST)8に軸伝達されて変速された後、後部ミッションケース9入力されて、左右の後輪3に伝達されるとともに、後輪3への伝動系から分岐した変速動力が前車軸ケース10を介して左右の前輪2に伝達されるようになっている。ここで、図9に示すように、左右の前輪2および後輪3は、それぞれ4条の植付け苗Fを跨ぐトレッドに設定されている。
【0050】
図2、図3、および、図4に示すように、前記昇降リンク機構5の後端には、レバー11の操作によって連結および解除可能なフック式のヒッチ機構12が備えられており、このヒッチ機構12に、除草装置6の前部に備えた連結フレーム13が脱着自在に連結されている。この連結フレーム13は中抜きの矩形枠状に構成されており、その下部に設けたボス14に前後軸心P周りにローリング自在に角パイプ材からなる横長の主フレーム15が支持され、この主フレーム15に、8条仕様の条間除草機構6Aと株間除草機構6Bとが前後に並べて装着されるとともに、株間除草機構6Bが条間除草機構6Aの前側に位置するように配備されている。
【0051】
なお、図8に示すように、連結フレーム13の後面左側(図では右側)には一対の接当ゴム41が取付けられており、これら接当ゴム41が前記主フレーム15の上面あるいは主フレーム15に連設したフレーム部分15sの側面に接当することによって、主フレーム15の最大ローリング角度が左右それぞれ数度程度に制限されている。また、図2および図6に示すように、主フレーム15から前方に突設した支持枠42の左右部位には、左右一対の接当ゴム43がローリング用の前後軸心Pの左右両側に位置させて装備されており、昇降リンク機構5を介して除草装置6が所定の高さまで大きく上昇されると、左右の接当ゴム43が昇降リンク機構5における左右のロアーリンク5aの下面にそれぞれ接当して、除草装置6のローリングが阻止されるようになっている。
【0052】
前記主フレーム15の左右方向中央部位には、後述のように昇降制御用の接地センサとして機能するセンターフロート16が備えられるとともに、主フレーム15の左右部位には6条の植付け苗Fを跨ぐ間隔をもってサイドフロート17が備えられ、これらセンターフロート16と左右のサイドフロー17トによって除草装置6全体が接地支持されるとともに、主フレーム15の左右箇所と連結フレーム13に亘ってバネ18が張設され、除草装置6全体が左右水平姿勢に弾性的に安定保持されるようになっている。
【0053】
また、前記主フレーム15の中央部上方にはベベルギヤケース21が設けられ、このベベルギヤケース21から前方に突出させた入力軸22と、乗用走行機体1の後部から後方に向けて延出された作業用動力伝達軸23とが自在継ぎ手24を介して連結され、この入力軸21に伝達された動力で条間除草機構6Aと株間除草機構6Bとが後述のように駆動されるようになっている。
【0054】
なお、前記作業用動力伝達軸23は、除草装置6に代えて苗植付け装置が連結された際に、これへの動力伝達に利用されるものであり、乗用走行機体1における走行伝動系から分岐された動力が取出されるとともに、株間を調節するための株間変速が可能となっている。従って、除草装置6を連結した場合にも、この株間変速を利用して作業用動力伝達軸23を変速することで、除草装置6を任意の速度で駆動することが可能となっている。
【0055】
以下に、前記条間除草機構6Aと株間除草機構6Bの構造を詳細に説明する。
【0056】
〔条間除草機構6A〕
【0057】
前記条間除草機構6Aは、図9、図11に示すように、横軸心周りに前向き回転される9個の除草ロータ31を、植付け苗Fの条間に位置するように条間ピッチと同ピッチで並列配備して構成されたものであり、チェーンケース32と支持枠33との遊端部に亘って水平に軸支され、チェーンケース32の下端から取出された回転動力で各除草ロータ31が回転駆動されるようになっている。
【0058】
なお、除草ロータ31群のうち、チェーンケース32および支持枠33が位置する条間に作用する除草ロータ31だけは、チェーンケース32および支持枠33の左右に分割されたものに構成されている。なお、この分割による空隙部分だけ除草できない領域が形成されてしまうが、チェーンケース32および支持枠33を後輪3が通過する条間に位置させて、後輪3で条間の雑草を踏んで田面に埋め込んでしまうので、この分割形の除草ロータ31が位置する条間での除草を未処理域なく行うことができるようになっている。
【0059】
前記チェーンケース32および支持枠33の基部は、前記主フレーム15の後方上部に横架連結した丸パイプ材からなる補助フレーム25の左右両端に連結支持されるとともに、チェーンケース32の基部と前記ベベルギヤケース21とが丸パイプ製の伝動ケース26で連結され、ベベルギヤケース21の横向き出力軸27から取出された動力が伝動ケース26内に挿通配備した伝動軸28を介してチェーンケース32に伝達されて、除草ロータ31群がダウンカット方向に回転駆動されるようになっている。
【0060】
標準幅の前記除草ロータ31は、図7、図12に示すように、チェーンケース32からの動力によって駆動される回転軸34に外嵌連結したディスク35の周方向6個所に、レーキ状に板金プレス成形された幅広の除草爪36を取付けて構成されたものであり、また、後輪通過跡に作用する分割形の除草ロータ31は、チェーンケース32および支持枠33の両側において回転軸34に外嵌連結したディスク35に幅狭の除草爪36を連結して構成されている。また、8条の植付け苗条の外側の条間、いわゆる隣接条間に作用する最外端の除草ロータ31(e)は、8条植え仕様の田植機による植付け行程と同じ行程で除草機を往復走行させることで、隣接条間を往復通過することになるので、この往復通過で隣接条間の除草を過不足なく行えるように、標準幅よりも小幅のものとしている。
【0061】
また、前記補助フレーム25には、左右一対のブラケット37介して、除草ロータ31群を上方から覆う泥除けカバー38が取付けられ、条間除草機構6Aの作動によって発生した泥の飛沫が周囲に飛散して、植付け苗Fを汚損するのが防止されている。また、前記主フレーム15には、各除草ロータ31が条間を移動する際に、植付け苗Fが除草ロータ31に巻き込まれるのを回避するために、平面視形状が後ろ向きコの字状に形成された分草板39が取付けられるとともに、後輪通過跡に作用する除草ロータ31に対する分草板39のみの前部下端には、前方に向かう先細り形状に構成された分草体40が突設されている。この分草体40は、後輪3の通過跡に泥が流れ込むことによって後輪通過跡の両側の植付け苗Fが互いに内向きに傾いた状態となった場合、内向きに傾いた植付け苗Fを左右に押し分けて分草板に円滑に導くよう機能する。
【0062】
〔株間除草機構6B〕
【0063】
前記株間除草機構6Bは、図4、図7、図9、図11、および、図15に示すように、線材を下向きに垂設してなる除草タイン51を左右に往復移動する可動枠52に取付けて構成されたものであり、植付け苗Fの各条ごとに3本づつ作用するように8組の除草タイン51群が左右に並列して配備されている。
【0064】
前記可動枠52は左右一対配備されており、各可動枠52が、主フレーム15に上端を支点a,b周りに左右揺動自在に枢支連結された左右一対の吊り下げリンク53,54の下端に、平行4連リンク状に枢支連結されるとともに、吊り下げリンク53,54対のうちの一方が、主フレーム15の中央近くの上部に配備した株間除草用駆動部55の偏心回動ピン56に押し引きロッド57,58を介して連動連結されており、偏心回動ピン56の回動に伴って吊り下げリンク53,54が揺動駆動されることで、両可動枠52が略平行に、かつ、互いに対向する方向に左右移動するよう構成されている。
【0065】
前記株間除草用駆動部55の偏心回動ピン56は、前記ベベルギヤケースの入力軸22に備えた駆動側プーリ59にベルト60を介して巻き掛け増速連動された従動側プーリ61の前面に設けられており、ベルト60にテンションローラ62を圧接あるいは離間させてベルト60を緊張あるいは弛緩することで、株間除草機構6Bを作動あるいは停止させるテンション式の株間除草クラッチ63が構成されている。また、図15に示すように、テンションローラ62を支持したテンションアーム64は、バネ65によって常にクラッチ入り方向に揺動付勢されており、テンションアーム64に連設したクラッチレバー66をバネ65に抗して揺動操作して、株間除草用駆動部55の背部に備えたレバーガイド67の係合凹部68に係止することで、株間除草クラッチ63をクラッチ切り状態に切換え保持することができるようになっている。
【0066】
図17に示すように、前記可動枠52は、断面形状が下向きコの字状の板金枠材で構成されており、その前後の下端縁の折返し辺52a,52bに形成した切欠きkに各除草タイン51を係入するとともに、除草タイン51の上端側に屈曲形成した連結部51bを1本のボルト69で締付け固定するとともに、連結部51bの範囲内で上下に位置調節可能となっている。
【0067】
また、図17、図18に示すように、除草タイン51の下端部には、除草作用部51aが後向き片持ち状に屈折して連設されるとともに、この除草作用部51aの平面視形状が蛇行形状となっており、除草作用部51aの前方への移動によっても田面を掻いて除草機能を発揮するようになっている。また、各植付け苗条ごとに3本づつ並列配備された除草タイン51は、中央の除草タイン51が可動枠52の前面側にボルト締め連結されるのに対して、左右2本の除草タイン51は可動枠52の後面側にボルト締め連結され、平面視で三角状に配置され、除草タイン51同士の絶対間隔が大きく形成されている。
【0068】
以上のように構成された除草装置6は、以下のようにして自動昇降制御されるようになっている。
【0069】
図22に示すように、主フレーム15の中央部位から前方にステー70が突設され、このステー70の下部に、上下の平行リンク71,72を介してセンサ支持ブラケット73が平行上下動可能に支持されるとともに、このセンサ支持ブラケット73の下端に一体連結した支持アーム73aの後端に、接地センサとしてのセンターフロート16の後部が支点c周りに上下揺動可能に連結支持されている。また、支持アーム73aの前端に、センターフロート16の前部が屈伸リンク74を介して横振れが規制された状態で支持されて
いる。
【0070】
また、図24に示すように、主フレーム15の左右部位から前方にステー75が突設され、このステー75の下部に、上下の平行リンク76,77を介してフロート支持ブラケト78が支持されるとともに、このフロート支持ブラケト78の下端に、サイドフロート17の後部が支点d周りに上下揺動可能に連結支持されている。また、フロート支持ブラケット78から前方に延出した支持アーム78aの前端に、サイドフロート17の前部がバネ79を介して吊り下げ支持されるとともに、支持アーム78aがサイドフロート17から立設した上下長孔付きの案内板80に挿通されて、サイドフロート17の横振れが規制されている。
【0071】
図22、図23に示すように、前記センサ支持ブラケット73の側面にはポテンショメータ81が取付けられ、その作動レバー81aの先端と接地センサ16の前部とがセンサロッド82で連動連結され、接地センサ16の上下揺動量に応じた検出信号がポテンショメータ81から出力されるようになっている。さらに、作動レバー81aから上方に向けて延出したロッド83がフロート支持ブラケット73の上部に挿通支持されるとともに、このロッド83に外嵌装着したセンサバネ84によって接地センサ16が下方に弾性押圧されている。なお、センサロッド82には初期圧縮したストローク吸収用バネ85が外嵌装着されており、
作動レバー81aが上方揺動限界に達した後、さらに接地センサ16が上方変位した際に、ストローク吸収用バネ85が圧縮変形してその過剰ストロークを吸収するようになっている。
【0072】
そして、図22中に示すように、ポテンショメータ81からの検出信号は制御装置86に入力され、予め設定されている基準値(不感帯を含む)と比較され、検出信号が基準値から外れると、その外れた方向およびその偏差に応じて前記油圧シリンダ4の作動を司る電磁制御弁87が作動制御され、除草装置6が上昇あるいは下降されるようになっている。
【0073】
例えば、除草装置6が田面に対して設定高さにあり、接地センサ16に働く接地荷重が設定範囲内にあると、ポテンショメータ81からの検出信号は基準値範囲内にあり、電磁制御弁87は中立に保たれている。ここで、機体に沈下や後ろ下がり傾斜などの原因で除草装置6が田面に対して沈下しかかって、接地センサ16の接地荷重が設定値範囲より大きくなると、接地センサ16はセンサバネ84を圧縮変形させながら上方に揺動変位し、ポテンショメータ81の作動レバー81aが上方に作動して電磁制御弁87が上昇側に切換えられ、油圧シリンダ4が伸長駆動されて除草装置6が上昇する。この上昇によって接地センサ16に働く接地荷重が減少し、接地荷重が設定値範囲内に復帰して作動レバー81aが元の基準位置にまで戻ると電磁制御弁87が中立になって上昇制御が停止する。
【0074】
逆に、機体の上昇や前下がり傾斜などの原因で除草装置6が田面に対して浮上しかかって、接地センサ16の接地荷重が設定値範囲より小さくなると、接地センサ16はセンサバネ84の弾性力および自重によって下方に揺動変位し、ポテンショメータ81の作動レバー81aが下方に作動して電磁制御弁87が下降側に切換えられ、油圧シリンダ4が短縮駆動されて除草装置6が下降する。この下降によって接地センサ16に働く接地荷重が増大し、接地荷重が設定値範囲内に復帰して作動レバー81aが元の基準位置にまで戻ると電磁制御弁87が中立になって下降制御が停止する。
【0075】
ここで、前記制御装置86には、ポテンショメータで構成された感度調節器88が接続されている。この感度調節器88は、乗用走行機体1の運転部近くに配備されており、ダイヤル式に操作することで、ポテンショメータ81からの検出信号に対比させる基準値を
調節するよう構成されている。例えば、感度調節器88を調節範囲の中間にセットした時の接地センサ16の設定姿勢が前後にほぼ水平であるとすると、感度調節器88を敏感側に調節した場合には接地センサ16の制御中立時における設定姿勢は前下がり側に変更され、逆に、鈍感側に調節した場合には接地センサ16の設定姿勢は前上がり側に変更されることになる。
【0076】
感度調節器88を敏感側に調節して接地センサ16の設定姿勢を前下がり側に変更すると、接地センサ16における接地域の前端が変更前よりも前方に移動し、接地荷重を受けやすくなるとともに、センサバネ84が長くなって、センサバネ84による接地センサ16の下向き付勢荷重、つまり、センサ荷重が小さくなる。従って、感度調節器88を敏感側に調節すると、接地センサ16は調節前よりも小さい接地荷重で制御中立状態となり、泥の柔らかい水田でも良好に除草装置6の浮沈を感知して好適に昇降制御を行うことができる。また、小さい接地荷重で安定するので、その分、除草装置6の田面に対する作用深さが調節前よりも若干浅くなる。
【0077】
逆に、感度調節器88を鈍感側に調節して接地センサ16の設定姿勢を前上がり側に変更すると、接地センサ16における接地域が支点c側に後退することになって接地荷重を受けにくくなるとともに、センサバネ84が短くなってセンサ荷重が大きくなる。従って、感度調節器87を鈍感側に調節すると、接地センサ16は調節前よりも大きい接地荷重で制御中立状態となり、泥の硬い水田でも過剰に昇降制御が行われることを抑制して、除草装置6の高さを安定させることができる。また、大きい接地荷重で安定するので、その分、除草装置6の田面に対する作用深さが調節前よりも若干深くなる。
【0078】
上記のように、水田の泥硬さに対応して感度調節器88を調節することに伴って、除草装置6の田面に対する作用深さを若干変更することができるが、雑草の根張り具合に応じて、作用深さを以下のようにして調節することが可能となっている。
【0079】
すなわち、前記主フレーム15の中央部位および左右部位に突設された前記ステー70,75に亘って操作軸89が回動可能に挿通支持されるとともに、接地センサ支持用の平行リンク71,72の内の下側の平行リンク72の基部、および、センターフロート支持用の平行リンク76,77の内の下側の平行リンク77の基部が前記操作軸89に連結固定されており、図25、26に示すように、この操作軸89から前方上方に向けて延出した調節レバー90を揺動操作して、主フレーム15に備えたレバーガイド91のガイド溝92に形成したノッチ92aに選択係止固定することで、センターフロート16および左右のサイドフロート17の高さを同時に変更し、もって、田面に対する除草装置6の基準高さを更調節して除草作用深さを調節することができるようになっている。
【0080】
除草作業は、苗植付けの後、数回行われることになり、植付け後の経過日数によって苗Fおよび雑草の根張り具合が異なるので、株間除草機構6Bによって苗Fを掻き取ることなく、かつ、雑草だけを掻き取ることのできるように作用深さを調節する。
【0081】
図9は、8条仕様での標準的な除草作業形態の概略平面を示し、条間除草機構6Aの各除草ロータ31がダウンカット方向に回転駆動されながら条間を前進移動することで、各条間に生えている雑草が掻き取られて田面に浮かされ、また、
株間除草機構6Bの除草タイン51が左右に往復駆動されながら植付け苗条に沿って前進移動することで、各植付け苗条の株間に生えている雑草だけが掻き取られて田面に浮かされてゆく。
【0082】
ここで、株間除草機構6Bにおける最外端の除草ロータ31(e)は脱着自在に構成されるとともに、最外端の植付け苗条に対する除草タイン51の横外方に、最外端の除草ロ
ータ31(e)の作用域と重複する作用域を有する2本の除草タイン51(e)が装備されており、この除草タイン51(e)は、以下のような作業形態で利用される。つまり、図9において、田植機による先の植付け行程における一端側の植付け苗条と、隣接する次の植付け行程における一端側の植付け苗条との条間隔、いわゆる隣接条間Waが、複数条植え田植機の植付け機構同士の間隔によって定まる標準の条間Wより小さく設定して植付けられた水田においては、前記隣接条間Waに作用する最外端の除草ロータ31(e)が隣接条の苗Fに接触して掻き取ってしまうおそれがある。そこで、このような場合には、図10に示すように、最外端の除草ロータ31(e)を取り外して、この最外端の除草ロータ31(e)の作用域と重複する作用域を有する除草タイン51(e)によって標準の条間Wより小さい隣接条間Waの除草を行うのである。
【0083】
また、この除草装置6は、8条用の仕様に構成されたものであるが、以下のように構成部材の一部を仕様変更することで、図27および図28に示す6条仕様として使用することができるようになっている。つまり、図13に示すように、8条仕様での外から2番目の除草ロータ31を取り外して、そのあとに最外端の除草ロータ31(e)を取付けることで、条間除草機構6Aを6条仕様にすることができる。
【0084】
この場合、図14に示すように、主フレーム15の左右両端側部分15(e)は、支点f周りに折り上げ格納可能に枢支連結されるとともに、挿抜自在な連結ピン93によって主フレーム15の主部に対して直線状に連結されており、連結ピン93を抜いて左右両端側部分15(e)を、図14中の仮想線で示すように、最外端の分草板39と共に支点f周りに折り上げ格納し、抜き取った連結ピン93を固定側ブラケット94のピン孔95に挿入することで、折り上げ格納姿勢に固定することができる。
【0085】
また、図3、図12に示すように、泥除けカバー38の外端側部分38(e)は、支点g周りに折り上げ格納可能に枢支連結されるとともに、ノブ付きボルト96によって泥除けカバー38の主部に対して直線状に連結されており、ノブ付きボルト96を弛めて締付け連結を解除することで、図13に示すように、外端側部分38(e)を泥除けカバー38の主部の上に折り上げて、接当ゴム97を介して載せ付け支持するようになっている。
【0086】
また、図19に示すように、各可動枠52における外端側部分52(e)も、支点h周りに折り上げ格納可能に枢支連結されるとともに、挿抜自在な連結ピン98によって可動枠52の主部に対して直線状に連結されており、連結ピン98を抜いて外端側部分52(e)を、図21に示すように、最外端の植付け苗条に作用する除草タイン51,51(e)と共に折り上げ格納し、抜き取った連結ピン98を固定側ブラケット99のピン孔100に挿入することで、折り上げ格納姿勢に固定することができ、これによって、株間除草機構6Bも6条仕様にすることができる。なお、可動枠52における外端側部分52(e)のブラケット101にはノブ付きボルト102が装着されており、外端側部分52(e)が可動枠52の主部に対して直線状に連結された際に、図20に示すようにノブ付きボルト102を十分締め込むことで、ピン連結部のガタを吸収することができるようになっている。
【0087】
なお、本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
(1) 請求項1に係る発明において、前記条間除草機構6Aおよび株間除草機構6Bの
形態はいかなるものでもよく、例えば、株間除草機構6Bを、除草タインが縦軸心周りに回転駆動されるものにしてもよい。
(2) 除草タイン51の下部に後向き片持ち状に屈折して連設された除草作用部51a
は直線的なものであってもよい。また、図29、図30に示すように、蛇行形状あるいは直線形状の除草作用部51aを少し後ろ下がり傾斜させてもよく、これによると、除草作用部51aで雑草を一層引っ掛けやすくなる。
(3) 前記株間除草機構6Bにおける可動枠52を全幅に亘って一連に構成してもよい
。
(4) 乗用走行機体1あるいは除草装置6の左右傾斜を検出して、この検出結果に基づ
いて除草装置6を田面に平行となるようにローリング制御するように、除草装置6を電動モータなどのアクチュエータで強制ローリングさせるように構成するもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水田除草機の全体側面図
【図2】除草装置の側面図
【図3】除草装置の全体平面図
【図4】除草装置の全体正面図
【図5】除草装置の中央付近の平面図
【図6】除草装置の中央付近の正面図
【図7】除草装置の要部を拡大した側面図
【図8】除草装置におけるフレーム構造の中央付近を示す正面図
【図9】8条仕様に構成された除草装置の標準的な除草作業形態を示す概略平面図
【図10】8条仕様に構成された除草装置の特別な除草作業形態を示す概略平面図
【図11】除草装置の駆動構造を示す展開正面図
【図12】8条仕様にセットされた条間除草機構の一端部側を示す正面図
【図13】6条仕様にセットされた条間除草機構の一端部側を示す正面図
【図14】条間除草機構におけるフレーム構造の一端部側を示す正面図
【図15】株間除草機構の駆動構造を示す正面図
【図16】株間除草機構用のクラッチ構造を示す正面図
【図17】株間除草機構の除草タイン取付け構造を示す分解斜視図
【図18】除草タインの横断平面図
【図19】8条仕様にセットされた株間除草機構の一端部側を示す正面図
【図20】図19におけるA−A断面図
【図21】6条仕様にセットされた株間除草機構の一端部側を示す正面図
【図22】昇降制御用の接地センサの側面図
【図23】昇降制御用の接地センサの正面図
【図24】サイドフロートの側面図
【図25】フロート高さ調節操作部の側面図
【図26】フロート高さ調節操作部の平面図
【図27】6条仕様に構成された除草装置の全体正面図
【図28】6条仕様に構成された除草装置の全体配置構成を示す概略平面図
【図29】別実施形態の除草タインを示す側面図
【図30】別実施形態の除草タインを示す平面図
1 乗用走行機体
3 後輪
6 除草装置
6A 条間除草機構
6B 株間除草機構
31 除草ロータ
31(e) 最外端の除草ロータ
40 分草体
51 除草タイン
51(e) 除草タイン
52 可動枠
90 調節レバー
Claims (6)
- 植付け苗条の間で作用する条間除草機構と、植付け苗条における株間に作用する株間除草機構とからなる除草装置を、乗用走行機体の後部に昇降自在に連結してなる水田除草機において、
横軸心周りに回転駆動される複数の除草ロータを植付け苗条の間において作用するように横方向に並列配備して前記条間除草機構を構成するとともに、
機体左右方向に延設された主フレームに対して、前後向き支点周りで左右揺動自在な吊り下げリンクを介して横長の可動枠を支持させ、前記吊り下げリンクが揺動駆動されることで前記可動枠を左右往復駆動自在に構成し、さらに、前記可動枠を左右に2分割するとともに、左右の各可動枠を対向して左右に往復駆動するよう構成し、
この可動枠に各植付け苗条に対応して複数本づつ除草タインを垂設して前記株間除草機構を構成してあることを特徴とする水田除草機。 - 各植付け苗条に対応して複数本づつ配備される除草タインを左右に並列して配備するとともに、隣接する除草タインを前後に位置ずれして配置してある請求項1記載の水田除草機。
- 最外端の除草ロータを脱着自在に構成するとともに、最外端の植付け苗条に対する除草タインの横外方に、最外端の除草ロータの作用域と重複する作用域を有する除草タインを装備してある請求項1または2記載の水田除草機。
- 前記乗用走行機体における後輪の後方に位置する除草ロータの前方に、前方に向かう先細り形状に構成された分草体を配備してある請求項1〜3のいずれか一項記載の水田除草機。
- 前記除草タインの下端部に後向き片持ち状の除草作用部を連設するとともに、この除草作用部の平面視形状を蛇行形状にしてある請求項1〜4のいずれか一項記載の水田除草機。
- 除草装置に備えた接地センサが設定された所定の接地状態に維持されるように、接地センサの上下変位に基づいて前記除草装置を昇降させる昇降制御手段を備え、条間除草機構を前記接地センサより後方に配備するとともに、この条間除草機構よりも前方に株間除草機構を配備してある請求項1〜5のいずれか一項記載の水田除草機。
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