JP4009927B2 - 水田除草機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水田除草機に関するもので、農業機械の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来の水田除草装置の中で、本発明の構成に近い除草機は、田植後の苗が活着した状態の水田を移動しながら、水を貯めた状態で除草する構成になっている。この場合、除草機は、進行方向に対して左右方向に揺動する除草ツ−スをほぼ縦姿勢で、且つ、左右幅方向に複数配置して設け、揺動作用によって雑草の根部あるいは茎葉部に作用して雑草を水面に浮き上がらせる構成となっている。そして、このツ−スは、茎葉に接触すべく苗列に沿わせて移動するように構成されている。そして、苗の茎葉に接触作用しても、そのツ−スや苗の弾力によって苗の折れや引き抜きが回避できるから、苗の直前・直後の雑草の除去もできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の除草機は、複数の除草ツ−スを取り付けた左右の揺動フレ−ムを、単一の揺動装置に接続し、左右が一体的に横方向に揺動する構成であったり、揺動フレームを支持する支持装置構成が脆弱であった。
したがって、従来の除草機は、揺動作用に伴って機体の振動が大きくなり、オペレ−タの居住性を損ないトラクタの直進性を阻害するばかりでなく、大きな振動により除草作用時に苗折れや苗の引き抜き等を生じたり、除草機を吊り上げた状態で左右方向に揺動を行なうと揺動フレームを支持する支持装置の耐久性が劣るので、旋回の毎に揺動停止を行なう操作が必要であるという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。すなわち、請求項1に記載の発明は、進行方向に対して左右横方向に延長した取付用のメインフレ−ム(1)を、走行車体(2)に連結して設け、該メインフレ−ム(1)には、複数の除草ツ−ス(3)を配設した揺動フレ−ム(4)を、上下方向の縦揺動支持杆(14b)を介して垂下状態に取り付けて設け、さらに揺動フレ−ム(4)に揺動駆動装置(5)を接続して前記除草ツ−ス(3)を揺動可能に構成した水田除草機であって、
前記揺動フレーム(4)を、それぞれ独立した左揺動フレーム(4a)と右揺動フレーム(4b)で構成し、
メインフレーム(1)に所定間隔毎に固着した支持部材(22)に軸受している回動支持軸(23)に、前記縦揺動支持杆(14b)の上部を枢着し、
この縦揺動支持杆(14b)の下部に左揺動フレーム(4a)と右揺動フレーム(4b)をそれぞれ揺動自在に枢着し、
前記揺動駆動装置(5)は、走行車体(2)側から伝動される伝動ケース(15)の下部から後方に延長した駆動軸(16)に偏芯輪(5a)を軸着して構成し、前記偏芯輪(5a)に接続している連動杆(20)の先端部を縦揺動支持杆(14b)に連結し、
左揺動フレーム(4a)と右揺動フレーム(4b)とが相互に逆方向に揺動する構成にして水田除草機としたものである。
【0005】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているから、請求項1記載の発明では、揺動フレ−ムは、前後それぞれに独立した左揺動フレ−ムと右揺動フレ−ムとが相互に逆方向に揺動して振動を相殺し、振動の発生を著しく低減することができた。更に、除草ツ−スは、メインフレ−ムを挟んで前後に配置されているから、確実な除草作用が期待でき、除草効果を高めることができる特徴を有する。
【0006】
揺動フレ−ム4は、上下方向の縦揺動支持杆14bを介してメインフレ−ム1から垂下した構成にすることにより、従来に比較して強度を必要としない支持構成となって、吊り上げ時も揺動させたまま作業を継続でき、操作性や耐久性に富む装置を提供することができるものとなった。
さらに左・右揺動フレーム4a,4bが相互に逆方向に揺動して振動の相殺をし、振動発生を少なくできる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に関する実施例を、図面に基づいて具体的に説明する。
まず、走行車体2は、図1および図2に示すように、車体フレ−ム6の前部に操縦席7のハンドル8によって操作される前輪9が設けられ、後部には後輪10を設けて構成されている。前後輪9,10共に駆動され操舵される、四輪駆動の四輪操舵式の移動農機である。そして、エンジン11は、ハンドル8の前側にあるボンネットカバ−12によって覆われたエンジンル−ムに内装されており、回転各部を伝動する構成とされている。
【0008】
つぎに、水田除草機は、図1および図2に示すように、前記走行車体2の昇降装置であるヒッチ21後部中央位置に連結されている支持機枠13に、走行車体2の進行方向に対して左右横方向に突出させて外側に延長した取付用のメインフレ−ム1を支持させて構成している。そして、揺動フレ−ム4は、図1および図2に示すように、前記メインフレ−ム1の前側と後側とにそれぞれ左揺動フレ−ム4aと右揺動フレ−ム4bとを配置して設け、前後方向の揺動支持杆14によってそのメインフレ−ム1に左右方向に揺動自在に支持して構成している。
【0009】
この場合、揺動支持杆14は、上述のとおり前後の略水平の方向で、基部をメインフレ−ム1に枢着し、突出端部を揺動フレ−ム4に枢着して連結支持する構成としている。
【0010】
そして、揺動駆動機構5は、図1,図2,図4に示すように、伝動ケ−ス15の下部から後方に延長した駆動軸16に4個の偏芯輪5a(図4参照)を軸着するが、メインフレ−ム1の前側に2個、後側に2個を配置して軸着した構成としている。そして、4本の揺動杆17は、図4に示すように、基部を偏芯輪5aに接続し、突出先端部を近い位置の揺動支持杆14に連結して左右往復揺動が伝動できる構成としている。そして、4個の偏芯輪5aは、図4で解るように、駆動軸16に対してその回転方向にそれぞれ偏芯位置をずらして設けられ、特に、上述した左右の揺動杆17が相互に逆方向に揺動するように構成している。
【0011】
このように、4本の揺動杆17は、前側左右の揺動フレ−ム4a、4bと、後側左右の揺動フレ−ム4a、4bとにそれぞれ接続しているが、左右の揺動フレ−ム4a、4bが、上述のとおり相互に逆方向に揺動することによって振動を相殺して振動発生を少なくする構成としている。
【0012】
そして、除草ツ−ス3は、図3に示すように、線杆状の部材の先端部分を折り曲げて掻取部3a(進行方向の後方側に折り曲げている)を形成して基部を揺動フレ−ム4に取り付けている。このように、除草ツ−ス3は、複数を揺動フレ−ム4に配列して取り付けている。したがって、除草ツ−ス3は、図1および図2に示すように、揺動フレ−ム4に多数が配列されて横方向に往復揺動するとき、図3に示すように、作土(D)に根づいた雑草(Z)の根部(又は茎葉部)に対して横側からさらうように作用して払って水面(S)上に浮き上がらせる機能を発揮することになる。
【0013】
そして、左右一対設けられた接地ソリ18は、基部がメインフレ−ム1に取り付けられ地面側に延長して設け、作業時の除草ツ−ス3の接地高さを一定に保持し、安定させる機能を有する構成としている。
【0014】
以上のように構成された水田除草機の作用について説明する。
まず、田植え後の水田において、苗(N)が活着した状態になると、雑草(Z)も徐々に成育して除草作業が必要になってくる。そこで、水田除草機は、走行車体2の後部で作業態勢に降ろしてエンジン11を始動して機体の回転各部を駆動しながら除草作業の準備を行なう。
【0015】
このようにして作業を開始すると、走行車体2は、前進するが、一方、エンジン11からの回転動力が、ミッション装置、PTO軸を経てベルト式無断変速装置20から駆動軸16に達し除草機に伝動される。そして、水田除草機は、除草ツ−ス3が揺動フレ−ム4によって一体的に揺動されて往復横移動を開始して作土(D)の表面に作用する。
【0016】
そのとき、除草ツ−ス3は、図3に示すように、矢印Fの方向に前進しながら接地ソリ18によって接地高さが一定に保持された状態で左右方向に往復揺動を続ける。このようにして、除草ツ−ス3は、株間を移動しながら先端部分にある折曲状の掻取部3aが、植え付けられている苗(N)の側部を撹拌しながら進むが、そのとき、掻取部3aが、雑草(Z)の根部や茎葉部に横側から掻き混ぜるように作用して掻き取り、次に、雑草(Z)を水面(S)上に浮上させることができる。
【0017】
水田圃場の作土(D)上の雑草(Z)を一列除草後に走行車体2後部のヒッチ21を持ち上げると、除草ツース3は作土(D)上から離れ水面(S)上まで引き上げられる。次に、水田圃場の端部または畦道上で走行車体を180度旋回させた後、再度水田除草機を下降させ、隣の列の水田圃場の作土(D)の除草を継続して行なう。以後、繰り返して作業する。
【0018】
以上のような除草作業中において、水田除草機は、メインフレ−ム1を挟んだ状態にして前後に設けた揺動フレ−ム4にそれぞれ除草ツ−ス3を配列しているから、前後に重複した状態で抜け目のない除草作用が可能となり、除草効果を高めることができる。
【0019】
更に、揺動フレ−ム4は、左右に独立させた左揺動フレ−ム4aと右揺動フレ−ム4bと構成し、しかも、両方の揺動フレ−ム4a、4bを相互に逆方向に揺動する構成としている。したがって、左右揺動フレ−ム4a、4bは、図4に矢印で示すように、相互に前後及び左右の振動を相殺しながら揺動して振動の発生を未然に防止することができる。
【0020】
また、従来の水田除草機では振動が多い場合は、降下した作業中は振動が作土(D)等から圃場側にある程度吸収されているが、吊り上げると振動が除草機内に溜り各構成部材に無理な負荷を掛けるから、従来は吊り上げ旋回時にはPTOを停止して揺動を停止して旋回しないと耐久性が低下していたが、本発明は、両方の揺動フレ−ム4a、4bを相互に逆方向に揺動する構成としたので、吊り上げ旋回時においてもPTOを停止しなくても良く、作業性を向上することができた。
【0021】
次に、請求項2に関する発明について、新規な構成の部分を主体に説明する。まず、水田除草機は、図5の背面図及び図8の全体側面図に示すように、前記走行車体2の後部中央位置に連結されている昇降装置であるヒッチ21に取り付けた伝動ケース15から後方突設する支持機枠13に、走行車体2の進行方向に対して左右横方向に突出させて外側に延長した取付用のメインフレ−ム1を支持させて構成している。
【0022】
そして、揺動フレ−ム4は、図5乃至図7に示すように、前記メインフレ−ム1の前側と後側との下方位置にそれぞれ左揺動フレ−ム4aと右揺動フレ−ム4bとを配置し、そのメインフレ−ム1に上下方向に支持している縦揺動支持杆14b,14b...によって吊り下げ状態に取り付け、左右方向に揺動自在に構成している。この場合、縦揺動支持杆14bは、図5および図6に示すように、メインフレ−ム1に所定間隔ごとに固着した支持部材22の前後方向に向けて軸受している回動支持軸23に上部(基部)を枢着し、下部(先端部)に揺動フレ−ム4(左揺動フレ−ム4aと右揺動フレ−ム4b)に枢着して連結支持する構成としている。
【0023】
したがって、揺動フレ−ム4は、図5および図6に示すように、メインフレ−ム1に吊り下げた状態に支持されているから、既に説明した図1,図2,図4に示す請求項1の構成に比較して、揺動フレ−ム4,4の前後間隔が狭くなっている。
【0024】
そして、揺動駆動装置5は、図5,図8に示すように、走行車体2側から伝動される伝動ケ−ス15の下部から後方に延長した駆動軸16に偏芯輪5aを軸着して構成している。そして、揺動フレ−ム4は、図5に示すように、前記揺動駆動装置5の偏芯輪5aに基部を接続している連動杆20,20の先端部を縦揺動支持杆14bに連結して左右方向に揺動する構成としている。
【0025】
実施例の構成は、前記駆動軸16の前後に間隔をへだてて二つの偏芯輪5aを軸着し、前後の揺動フレ−ム4を駆動する構成としている。そして、揺動フレ−ム4は、実施例の場合、図5の背面図で解るように、左揺動フレ−ム4aと右揺動フレ−ム4bとが相互に逆方向に揺動して振動の相殺をし、振動発生を少なくする構成としている。
【0026】
そして、除草ツ−ス3は、図9に示すように、線杆状の部材の先端部分を折り曲げて掻取部3c(進行方向の後方側に折り曲げている)を形成して基部を揺動フレ−ム4に取り付けている。このように、除草ツ−ス3は、複数を揺動フレ−ム4に配列して取り付けている。したがって、除草ツ−ス3は、図5および図6に示すように、揺動フレ−ム4に多数が配列されて横方向に往復揺動するとき、図9に示すように、雑草(Z)の根部(又は茎葉部)に対して横側からさらうように作用して払って水面(S)上に浮き上がらせる機能を発揮することになる。
図9において、24は取付金具、18は接地ソリである。
【0027】
以上のように構成された水田除草機の作用について説明する。
まず、田植え後の水田において、苗(N)が活着した状態になると、雑草(Z)も徐々に成育して除草作業が必要になってくる。そこで、水田除草機は、走行車体2の後部で作業態勢に降ろしてエンジン11を始動して機体の回転各部を駆動しながら除草作業の準備を行なう。
【0028】
このようにして作業を開始すると、走行車体2は、前進するが、一方、エンジン11からの回転動力が、ミッション装置、PTO軸を経て伝動ケ−ス15内を経て駆動軸16に達し、揺動駆動装置5(偏芯輪5a)により左右往復揺動運動に変換されて除草機に伝動される。そして、水田除草機は、除草ツ−ス3が揺動フレ−ム4によって一体的に揺動されて往復横移動を開始して作土(D)の表面に作用する。
【0029】
そのとき、除草ツ−ス3は、図9に示すように、矢印Fの方向に前進しながら接地ソリ18によって接地高さが一定に保持された状態で左右方向に往復揺動を続ける。このようにして、除草ツ−ス3は、株間を移動しながら先端部分にある折曲状の掻取部3cが、植え付けられている苗(N)の側部を撹拌しながら進むが、そのとき、掻取部3aが、雑草(Z)の根部や茎葉部に横側から掻き混ぜるように作用して掻き取り水面(S)上にその雑草(Z)を浮上させることができる。
【0030】
水田圃場の作土(D)上の雑草(Z)を一列除草後に走行車体2後部のヒッチ21を持ち上げると、除草ツース3は作土(D)上から離れ水面(S)上まで引き上げられる。次に、水田圃場の端部または畦道上で走行車体を180度旋回させた後、再度水田除草機を下降させ、隣の列の水田圃場の作土(D)の除草を継続して行なう。以後、繰り返して作業する。
【0031】
以上のような作業中において、水田除草機は、メインフレ−ム1の前後から吊り下げた二つの揺動フレ−ム4にそれぞれ除草ツ−ス3を配列しているから、前後に重複した状態で抜け目のない除草作用が可能となり、除草効果を高めることができる。そして、実施例の場合、前後の揺動フレ−ム4は、請求項1に示す構成に比較して、前後に配置している除草ツ−ス3,3の前後方向間隔が狭くなっているから、除草機が前後方向に傾斜しても圃場に対するツ−ス3の作用深さに差が生じ難く、常に、適正な深さを保って除草ができるから適確に雑草(Z)を水面(S)上に浮き上がらせることができる。
【0032】
そして、本発明に係る水田除草機は、揺動フレ−ム4を、メインフレ−ム1から吊り下げ状に垂下しているから、請求項1の構成に比較して強度を必要としない支持構成となっており、耐久性に富む装置を提供することができるものとなった。
【0033】
別実施例
つぎに、別実施例1を、図10乃至図14に基づいて説明する。
別実施例1は、除草ツ−ス3の取付け構造と、ツ−ス3の千鳥状配置に関する発明である。
【0034】
まず、除草ツ−ス3は、図10に示すように、バネ鋼を素材として基部の取付部3bをコ字型に形成して左右両側を斜め下方に延長し、先端部分にそれぞれ掻取部3aを設けて構成している。そして、取付金具35は、図11,図12に示すように、角パイプ36(上述の本件発明で説明した揺動フレ−ム4に相当する。以下同じ)に嵌合するように側断面をコ字型に形成し、前記除草ツ−ス3を差し込む2つの取付孔37、37’を、角パイプ36前後方向幅の間隔を隔て、かつ、左右に位置をずらして上下にそれぞれ設けて構成している。そして、取付金具35は、取付ねじ38(押しボルト)を螺合するためのナット39を前面に溶着し、プレ−ト40を当てて2つの除草ツ−ス3,3を角パイプ36に取り付ける構成としている。
【0035】
つぎに、除草ツ−ス3の取り付けについて説明する。
まず、取付金具35は、図12,図13に示すように、ナット39に前側から取付ねじ38を螺合し、プレ−ト40を介装して前側の取付孔37に除草ツ−ス3を挿入し、角パイプ36に嵌合して、その後側の取付孔37’に除草ツ−ス3を挿入して、2つの除草ツ−ス3で角パイプ36の前後を挾んで前側から取付ねじ38をねじ込みロックナット41で固着している。
【0036】
このように、2つの除草ツ−ス3は、一組として取付金具35により角パイプ36に取り付けると、平面視において、図14に示すように、千鳥状に配置されることになって、従来のように横一線に並べて取り付けた構成に比較して相互の間隔が広くなる。したがって、別実施例の除草ツ−ス3は、作業中に、ばね鋼の特性(弾力性)も働き、植っている苗(N)を押し倒すことがなく、更に、前側に雑草(Z)や古い稲株の溜りもなく円滑に水田の除草ができる。
【0037】
以上のように、別実施例1は、除草ツ−スを比較的簡単に取付金具35によって取り付けができ、破損時のメンテナンスも楽にできる低コストの装置を提供できるものである。
また、この除草ツ−スは、苗(N)の茎葉に接触作用しても、そのツ−スや苗(N)の弾力によって苗(N)の折れや引き抜きが回避できるから、苗(N)の直前・直後の雑草(Z)の除去もできる。
【0038】
つぎに、別実施例2を、図15乃至図17に基づいて説明する。
別実施例2は、上述した請求項2発明に係る水田除草機において、メインフレ−ム1と揺動フレ−ム4との左右の側端部分(メインフレ−ム補助部30、揺動フレ−ム補助部31)を上方に折り畳み自由に構成して、取扱いや走行に便利な製品を提供せんとするものである。
【0039】
まず、メインフレ−ム1は、図15に示すように、側端部に固着した側端支持部材22aに枢軸32を介してメインフレ−ム補助部30の回動支持部材25を枢着・支持して上方に回動(図15の仮想線位置参照)できるように連結している。そして、縦揺動支持杆14bは、図16で示す上方回動部では、主揺動支持杆14cと補助揺動支持杆14dとの上部を前記枢軸32に取り付けて吊り下げ状に支持して、主揺動支持杆14cと揺動フレーム4を連結し、補助揺動支持杆14dに揺動フレ−ム補助部31を連結支持して構成している。
【0040】
そして、主揺動支持杆14cと補助揺動支持杆14dとは、ねじ止め可能な係止具33によって着脱自由に係止する構成としている。
【0041】
そして、揺動フレ−ム補助部31は、側方に延長している左右方向中間部を縦揺動支持杆14bによってメインフレ−ム補助部30に吊り下げ状態に支持し、更に外側方に長く延長して構成している。34は受具であってメインフレーム1から上方に延出しており、前記メインフレ−ム補助部30と揺動フレ−ム補助部31とを上側に折り畳み収納したとき先端部で受け止めて支持する構成としている(図15参照)。
【0042】
そして、揺動フレ−ム4と揺動フレ−ム補助部31には、除草ツ−ス3を配列して設け、主揺動支持杆14cと補助揺動支持杆14dとを係止具33によって一体的に連結した状態で、同時に揺動して除草作用ができる構成にしている。
【0043】
そして、メインフレ−ム補助部30と揺動フレ−ム補助部31とは、上記係止具33を外せば図15に示す仮想線のように、上側へ折り畳み収納して横幅を狭くすることができる。
【0044】
以上のように、別実施例2は、左右側方に延長している揺動フレ−ム補助部31をメインフレ−ム補助部30と一体に上方、内側に回動して折り畳み、除草機の横幅を狭くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例であって、平面図である。
【図2】本発明の第一実施例であって、側面図である。
【図3】本発明の第一実施例であって、作用側面図である。
【図4】本発明の第一実施例であって、平面図である。
【図5】本発明の第二実施例であって、要部の背面図である。
【図6】本発明の第二実施例であって、側面図である。
【図7】本発明の第二実施例であって、平面図である。
【図8】本発明の第二実施例であって、全体側面図である。
【図9】本発明の第二実施例であって、要部拡大側面図である。
【図10】本発明の別実施例1であって、除草ツ−スの斜面図である。
【図11】本発明の別実施例1であって、取付金具の斜面図である。
【図12】本発明の別実施例1であって、切断側面図である。
【図13】本発明の別実施例1であって、斜面図である。
【図14】本発明の別実施例1であって、平面図である。
【図15】本発明の別実施例2であって、背面図である。
【図16】本発明の別実施例2であって、要部斜面図である。
【図17】本発明の別実施例2であって、要部側面図である。
【符号の説明】
1 メインフレ−ム
2 走行車体
3 除草ツ−ス
4 揺動フレ−ム
4a 左揺動フレーム
4b 右揺動フレーム
5 揺動駆動装置。
14b 縦揺動支持杆
Claims (1)
- 進行方向に対して左右横方向に延長した取付用のメインフレ−ム(1)を、走行車体(2)に連結して設け、該メインフレ−ム(1)には、複数の除草ツ−ス(3)を配設した揺動フレ−ム(4)を、上下方向の縦揺動支持杆(14b)を介して垂下状態に取り付けて設け、さらに揺動フレ−ム(4)に揺動駆動装置(5)を接続して前記除草ツ−ス(3)を揺動可能に構成した水田除草機であって、
前記揺動フレーム(4)を、それぞれ独立した左揺動フレーム(4a)と右揺動フレーム(4b)で構成し、
メインフレーム(1)に所定間隔毎に固着した支持部材(22)に軸受している回動支持軸(23)に、前記縦揺動支持杆(14b)の上部を枢着し、
この縦揺動支持杆(14b)の下部に左揺動フレーム(4a)と右揺動フレーム(4b)をそれぞれ揺動自在に枢着し、
前記揺動駆動装置(5)は、走行車体(2)側から伝動される伝動ケース(15)の下部から後方に延長した駆動軸(16)に偏芯輪(5a)を軸着して構成し、前記偏芯輪(5a)に接続している連動杆(20)の先端部を縦揺動支持杆(14b)に連結し、
左揺動フレーム(4a)と右揺動フレーム(4b)とが相互に逆方向に揺動する構成とした水田除草機。
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