JP3432927B2 - 耕耘装置 - Google Patents

耕耘装置

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JP3432927B2
JP3432927B2 JP31579894A JP31579894A JP3432927B2 JP 3432927 B2 JP3432927 B2 JP 3432927B2 JP 31579894 A JP31579894 A JP 31579894A JP 31579894 A JP31579894 A JP 31579894A JP 3432927 B2 JP3432927 B2 JP 3432927B2
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Yanmar Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は耕耘作業を行う耕耘ロー
タリ作業機をトラクタによって牽引する耕耘装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、トラクタの後側に耕耘ロータリ作
業機を昇降自在に装設し、このロータリ作業機によって
耕耘作業を行うが、耕耘作業時のトラクタ走行速度を速
くしてできるだけ早く作業を終了することが望まれてい
た。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、走行
速度を早くすることにより耕耘作業能率を向上させるこ
とができるが、走行速度を早くすると、前記作業機の牽
引抵抗が大きくなり、作業機を上昇させる力が大きくな
る。そこで、作業機の持上がりを防ぎ、耕深を安定させ
る機能を有する固定刃が必要になる。また、走行速度を
早くすることにより、前記作業機の耕耘負荷が大きくな
るから、耕耘幅を一定に保ち乍ら耕耘幅方向のロータリ
爪取付け本数を減少させて耕耘負荷が増大するのを防ぐ
ことにより、ロータリ爪の耕耘を補助する機能を有する
固定刃が必要になる。前記各機能を備える固定刃を設け
ることにより、作業機の持上がりを防止し、かつ耕耘負
荷を大きくすることなく高速走行速度(約1秒間に1.
0メートル)で耕耘作業を行える。しかし乍ら、ロータ
リ爪の回転軌跡の前部に前記固定刃を設けることによ
り、前記作業機の牽引抵抗を容易に低減させ得ない不具
合がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、トラ
クタに耕耘ロータリ作業機を昇降自在に装設させ、ロ
タリ爪の回転軌跡前部に配置させる固定刃を設け、牽引
抵抗力によって前後方向及び左右方向に揺振自在に固定
刃の刃先部を設け、固定刃を弾性板材によって形成し、
固定刃中間に少なくとも90度以上の捻り部を設け、土
中に突入させる固定刃の刃先部を少なくとも左右いずれ
か一方に変形させる耕耘装置において、固定刃上端部を
取付プレートにボルトによって着脱自在に固定させ、固
定刃上端部の左右折曲げ力と捻り部の前後折曲げ力が略
等しくなるように形成し、また前記固定刃の刃先部を左
側に円弧形に彎曲させて折曲部を形成し、土中に突入さ
せる刃先部の左側面と右側面とで土に対する摩擦抵抗を
異ならせると共に、前記ボルトと同軸上に皿バネを設
け、皿バネを固定刃の側面に当接させるもので、前記作
業機構造の簡略化並びに前記作業機の牽引抵抗の低減な
どを容易に行い得、高速耕耘作業時の作業機姿勢の安定
化並びに高速耕耘作業に必要な出力の低減などを容易に
図り得るものである。 【0005】 【0006】 【0007】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1は固定刃部の側面図、図2は全体の側面図、
図3は同平面図、図4は耕耘ロータリ作業機部の側面図
である。図中(1)はトラクタであり、エンジン(2)
を内設させるボンネット(3)両側に左右の前走行輪
(4)(4)を装設させ、前記ボンネット(3)後部に
操向ハンドル(5)を設け、該ハンドル(5)後方に運
転席(6)を設置させ、運転席(6)両側外方に左右の
後走行輪(7)(7)を装設させると共に、運転席
(6)前側のステップ(8)に左右ブレーキペダル
(9)(9)及びクラッチペダル(10)を配設させ、
作業者が運転席(6)に座乗して走行移動するように構
成している。 【0008】また、前記走行輪(4)(7)を駆動する
ミッションケース(11)にロワリンク(12)及びト
ップリンク(13)を介して耕耘ロータリ作業機(1
4)を取付け、該作業機(14)をトラクタ(1)後側
に昇降自在に装設させるもので、走行主変速レバー(1
5)と、前記作業機(14)を手動操作で昇降させるポ
ジションコントロールレバー(16)と、前記作業機
(14)を非作業上昇位置及び耕耘作業下降位置にワン
タッチ動作で昇降させる昇降スイッチ(17)を、運転
席(6)の右側に配置させると共に、走行副変速レバー
(18)と、前記作業機(14)への出力を変更させる
PTO変速レバー(19)を、運転席(6)の左側に配
置させる。 【0009】さらに、図4乃至図7に示す如く、前記作
業機(14)の中央にギアボックス(20)を配置し、
トラクタ(1)のPTO軸(21)から動力を伝えると
共に、前記ギアボックス(20)側面より両側方にビー
ム(22)を突出し、該ビーム(22)のそれぞれの中
途部に支持プレート(23)を固設し、該支持プレート
(23)の前端にはロワリンク(12)を連結させ、支
持プレート(23)後端にはデプスフレーム(24)の
前端を枢支し、該デプスフレーム(24)後端側に左右
尾輪(25)(25)を設けている。 【0010】前記ビーム(22)の外側端にチェーンケ
ース(26)上部とサイドサポート(27)上部が固設
され、該チェーンケース(26)下部とサイドサポート
(27)下部の間に耕耘爪軸(28)が横架され、該耕
耘爪軸(28)上にナタ爪よりなる多数のロータリ爪
(29)…が側面視で放射状に植設されると共に、該ロ
ータリ爪(29)の回転軌跡上方がロータリカバー(3
0)によって覆われ、両側はサイドカバー(31)によ
って覆われている。そして、該耕耘爪軸(28)はギア
ボックス(20)内のギア、ビーム(22)内の伝動
軸、チェーンケース(26)内のスプロケット及びチェ
ーンを介して駆動され、ロータリ爪(29)…が回転さ
れることによって耕耘ができると共に、ハンドル(3
2)の回転操作によって耕耘爪軸(28)軸芯を中心に
ロータリカバー(30)を前後に回転させることができ
るようにしている。 【0011】そして、前記ビーム(22)に固定するプ
レート(33)を前方に突設させ、該プレート(33)
前端に支持杆(34)が横架され、該支持杆(34)に
取付プレート(35)が固定され、該取付プレート(3
5)に固定刃(36)の上部が固定されている。なお、
固定刃(36)を左右幅方向でロワーリンク(12)よ
り機外側方に4本装着すると共に、固定刃(36)の中
間部は後方に湾曲させ、前後に傾斜させる固定刃(3
6)の直線形下部を前記ロータリ爪(29)の回転軌跡
の前部に後傾形に臨ませている。つまり、側面視におい
て固定刃(36)の下部がロータリ爪(29)の回転軌
跡の前部でオーバーラップするように配置させると共
に、固定刃(36)とこれに隣り合うロータリ爪(2
9)の左右間隔は狭くして残耕ができないようにしてい
る。但し、外側2本の固定刃(36)(36)はロータ
リ爪(29)と偏心爪(37)の間に設ける。また、ロ
ータリ爪(29)の回転軌跡上部に処理刃(38)が配
設されている。即ち、両側方の処理刃(38)は固定刃
(36)の後側に配設されており、ロータリ爪(29)
から前方に飛散する藁や雑草等が固定刃(36)に巻付
くのを防止すると共に、ロータリ爪(29)が持回る土
塊を処理刃(38)によって破砕するもので、前記処理
刃(38)の幅(板厚)は固定刃(36)の幅より狭く
して、藁草等及び土塊が分断されるようにしている。 【0012】さらに、ロータリ爪(29)上側のロータ
リカバー(30)後端に第1支点軸(39)を介して鋼
板製第1リヤカバー(40)を上下方向に揺動自在に連
結させ、第1リヤカバー(40)後端にゴム製第2リヤ
カバー(41)前端を固定させ、下方に均し空間(4
2)を形成する第2リヤカバー(41)後端に鋼板製第
3リヤカバー(43)前端を固定させると共に、第1リ
ヤカバー(40)後端部の第2支点軸(44)と第3リ
ヤカバー(43)前端部の第3支点軸(45)を左右一
対のリンク(46)(46)によって連結させ、第3支
点軸(45)と略同軸上に第4支点軸(47)を設け、
第4支点軸(47)に第1吊下ロッド(48)下端を連
結させ、第3リヤカバー(43)後端部の第5支点軸
(49)に左右一対の第2吊下ロッド(50)下端を連
結させ、第1リヤカバー(40)の支持体(51)に第
1及び第2吊下ロッド(48)(50)上端側を昇降自
在に取付け、各吊下ロッド(48)(50)と第3リヤ
カバー(43)によって側面視三角形を形成させ、また
第2及び第3及び第5支点軸(44)(45)(49)
を結ぶ線によって側面視三角形を形成させたもので、第
2支点軸(44)または第3支点軸(45)を中心に第
3リヤカバー(43)を上方移動させ、第2支点軸(4
4)及び支持体(51)の吊下ロッド(48)(50)
連結部を支点とした前記カバー(43)及び各ロッド
(48)(50)の両てこ機構の動作により各ロッド
(48)(50)の下方突張りによって前方移動が規制
される第3リヤカバー(43)を後上方に移動させ、第
3リヤカバー(43)両側部が平面視で前後移動するフ
ローティング動作を行わせる。また、第5支点軸(4
9)と第1リヤカバー(40)の支持体(51)間に左
右一対のガスダンパ(52)を連結させたもので、全ス
トローク略一定のバネ定数が得られかつストロークも大
きく形成できるガスダンパ(52)によって第3リヤカ
バー(43)を支持させ、トラクタ(1)が左右に傾い
ても第3リヤカバー(43)の左右均等な加圧によって
耕耘面を均すことができるように構成している。 【0013】また、前記吊下ロッド(48)(50)上
端側を支持体(51)…の軸受体(53)…に遊嵌挿入
させ、軸受体(53)…の上面側に当接するピン(5
4)…を前記ロッド(48)(50)に植設させ、前記
ロッド(48)(50)の下方抜出しを防ぎ、第3リヤ
カバー(43)の前方移動を制限すると共に、スプリン
グ(55)(55)を巻装させた左右一対のロッド(5
6)(56)下端を第1リヤカバー(40)上面に連結
させ、前記ロッド(56)上端側をロータリカバー(3
0)の支持体(57)に摺動自在に取付け、第1リヤカ
バー(40)をスプリング(55)によって下方に弾圧
するように構成している。 【0014】また、前記第3リヤカバー(43)上面に
レーキ支持体(58)を着脱自在に固定させ、該支持体
(58)に固定させるレーキ(59)を第3リヤカバー
(43)後方に延出させると共に、図6に示す如く、第
2吊下ロッド(50)上端側を取付ける支持体(51)
の軸(60)に前記ガスダンパ(52)上端を連結さ
せ、第2吊下ロッド(50)とガスダンパ(52)を可
及的に接近させて略平行に設けると共に、前記デプスフ
レーム(24)後端に支持フレーム(61)を介して左
右一対の尾輪(25)(25)を取付け、左右尾輪(2
5)(25)間に前記レーキ(59)を配設させるもの
で、枕地方向転換時に畦などにレーキ(59)が衝突す
るのを前記尾輪(25)によって防止すると共に、路上
走行または上方に持上げての保守作業などにおいてレー
キ(59)左右外側のバンパとして尾輪(25)を兼用
させるように構成している。 【0015】さらに、ロータリ爪(29)の回転軌跡上
端と略同じ高さまたはそれ以上に高い位置に第1支点軸
(39)を取付け、耕耘作業時に第1支点軸(39)を
中心にリヤカバー(40)(41)(43)が上昇する
ことにより、ロータリ爪(29)の回転軌跡後方でリヤ
カバー(40)(41)(43)下方に大きな面積の均
し空間(42)が形成され、リヤカバー(40)(4
1)(43)によって前方に押す土がロータリ爪(2
9)の土跳ね上げ部に至るのを防止し、高速走行での耕
耘作業によるロータリ爪(29)の耕耘負荷増加を防止
するもので、耕耘作業時、ロータリ爪(29)が地上に
抜出する地点(A)を中心とする半径の円弧線上に、リ
ヤカバー(40)(41)(43)が耕土によって持上
げられて配置され、ロータリ爪(29)の回転軌跡の面
積の約50パーセント以上の大きさの均し空間(42)
をロータリ爪(29)回転軌跡後側とリヤカバー(4
0)(41)(43)の間に形成させ、細かい土塊また
は軽い土塊など小形物がロータリ爪(29)によってロ
ータリカバー(40)(41)下面の高位置に飛散さ
れ、大きい土塊または重い土塊または切り株(稲株)な
ど大形物がロータリ爪(29)によって低い位置に飛散
され、ロータリ爪(29)の飛散による比重分離作用に
よって小形物が上層となり、また大形物が下層となり、
上層の小形物がリヤカバー(41)(43)によって均
平にされ、後方のレーキ(59)によって大形物がさら
に下方に押下げられる。従って、大形物によって培土内
部の通気性及び通水性が良好に保たれると共に、播種ま
たは苗移植に適した状態に培土表層部が小形物によって
形成される。 【0016】さらに、前記耕耘爪軸(28)を中心に同
一円周上に90度の間隔で4本のロータリ爪(29)…
を取付け、各ロータリ爪(29)先端側を交互に左右方
向に向けて湾曲させ、耕耘爪軸(28)の直交平面上で
4本1列のロータリ爪(29)…を耕耘爪軸(28)軸
芯線方向に複数列設けるもので、左右方向で対向させる
ロータリ爪(29)(29)の先端軌跡間に間隙を設
け、ロータリ爪(29)の左右側方湾曲幅を先端軌跡間
隙の約2倍の大きさとし、左右方向のロータリ爪(2
9)(29)基端間隔が先端軌跡間隙の約5倍の大きさ
になるようにロータリ爪(29)を形成している。ま
た、前記ロータリ爪(29)は土を切取った後に掬取る
形状に湾曲させ、ロータリ爪(29)の先端湾曲部の水
平分力により土を横方向に押移動させる力並びにロータ
リ爪(29)の弾力変形の横方向の反撥力により掬取り
土を耕耘爪軸(28)軸芯と略平行な横方向に押出し、
左右ロータリ爪(29)(29)先端軌跡間隙の残耕と
なる部位の土を破砕させ、残耕が形成されるのを防ぐ構
造としたもので、従来のロータリ爪取付け本数の約70
パーセントの本数のロータリ爪(29)…を取付け、ロ
ータリ爪(29)の回転速度を従来の回転速度(1分間
に約200〜400回転)と略同一とし、トラクタ
(1)の走行速度を従来の走行速度(1秒間に約0.5
メートル)の約2倍とし、従来に比べて耕耘負荷を増大
させることなく、作業能率を約2倍にして耕耘作業を行
えるように構成している。また、前記ロータリ爪(2
9)の土中突入地点に対し側面視で重複する位置で前記
固定刃(36)を土中に突入させ、固定刃(36)の土
中突入部を後方傾斜支持させ、かつ固定刃(36)の左
右両面を幅を有する偏平面で形成し、牽引により固定刃
(36)が土中に進入する下向きの力と、切開される土
が復元力によって固定刃(36)側面に圧接する力が、
固定刃(36)の抜出し抵抗力として発生し、この固定
刃(36)の抜出し抵抗力により、ロータリ爪(29)
の土中突入抵抗の反力によって耕耘ロータリ作業機(1
4)全体が上方に持上げられるのを防ぎ、ロータリ爪
(29)が土中突入によって発生する衝撃を緩和させる
ように構成している。なお、耕耘爪軸(28)後方側で
は、リヤカバー(40)(41)(43)の均平力の反
力(持上げ力)に対向してロータリ爪(29)抜出し力
の反力が発生し、各反力の均衡によって耕耘姿勢を安定
させる。 【0017】また、前記トラクタ(1)の走行速度を早
くすると、前記作業機(14)の牽引抵抗が大きくな
り、作業機(14)を上昇させる力が大きくなるが、前
記固定刃(36)の土中突入によって作業機(14)の
持上がりを防ぎ、耕深を安定させる。しかも、トラクタ
(1)の走行速度を早くすることにより、前記作業機
(14)の耕耘負荷が大きくなるが、耕耘幅を一定に保
ち乍ら耕耘幅方向のロータリ爪(29)…取付け本数を
従来よりも減少させることにより、耕耘負荷が増大する
のを防ぐと共に、ロータリ爪(29)取付け本数の減少
によって耕耘幅方向のロータリ爪(29)…間に間隙が
形成されるが、ロータリ爪(29)…間の残耕が形成さ
れる間隙位置に固定刃(36)を突入させ、固定刃(3
6)によって切開した土をロータリ爪(29)によって
掻き取らせ、固定刃(36)の切開によってロータリ爪
(29)の耕耘を補助してロータリ爪(29)の実際の
耕耘幅を拡張させ、残耕が形成されるのを防ぐように構
成している。このように、前記作業機(14)の持上が
りを防いで耕深を安定させる機能とロータリ爪(29)
の耕耘を補助する機能を固定刃(36)の設置により付
加させ、前記作業機(14)の持上がりを防止し、かつ
耕耘負荷及び耕耘処理能力を低速走行速度(約1秒間に
0.5メートル)による耕耘作業と略同程度に維持し、
高速走行速度(約1秒間に1.0メートル)で耕耘作業
を行えるように構成している。 【0018】さらに、図1、図8、図9に示す如く、端
面長方形で細長い短柵形の弾性する鋼板(板バネ)によ
って前記固定刃(36)を形成するもので、固定刃(3
6)の短辺側を前後面とし、固定刃(36)の長辺側を
左右面とし、前後方向の折曲げ力に比べて左右方向の折
曲げ力を著しく小さく形成する一方、固定刃(36)上
端部に取付孔(62)(62)を形成し、固定刃(3
6)上端部を取付プレート(35)に2本のボルト(6
3)(63)によって着脱自在に固定させる。また、前
記固定刃(36)中間を長手方向中心線回りに180度
捻って捻り部(64)を形成し、捻り部(64)におけ
る固定刃(36)の短辺側を左右面とし、同固定刃(3
6)の長辺側を前後面とし、360度いずれの方向でも
折曲げ力が略均一になるように形成し、例えば固定刃
(36)上端部の左右折曲げ力と捻り部(64)の前後
折曲げ力が略等しくなるように形成している。また、前
記固定刃(36)の刃先部(36a)を左側に円弧形に
彎曲させて折曲部(65)を形成し、土中に突入させる
刃先部(36a)の左側面と右側面とで土に対する摩擦
抵抗を異ならせている。 【0019】上記から明らかなように、トラクタ(1)
に耕耘ロータリ作業機(14)を昇降自在に装設させる
耕耘装置において、ロータリ爪(29)の回転軌跡前部
に配置させる固定刃(36)を設け、牽引抵抗力によっ
て前後方向及び左右方向に揺振自在に固定刃(36)の
刃先部(36a)を取付け、土の抵抗によって固定刃
(36)の刃先部(36a)を前後または左右に振動さ
せるもので、固定刃(36)を弾性板材によって形成
し、固定刃(36)中間に少なくとも90度以上の捻り
部(64)を設け、捻り部(64)を支点に固定刃(3
6)を前後または左右に土の抵抗によって変形させ、か
つ弾性復帰させると共に、土中に突入させる固定刃(3
6)の刃先部(36a)を少なくとも左右いずれか一方
に変形させ、固定刃(36)に対して左右不均一に土の
抵抗を作用させるように構成している。 【0020】また、図8、図9に示す如く、前記取付孔
(62)のいずれか一方または両方を前後方向に長い長
孔とし、前記固定刃(36)上端部の前後面に一対の板
バネ(65)(65)を弾圧当接させると共に、前記各
ボルト(63)(63)と同軸上に一対の皿バネ(6
6)(66)を夫々設け、皿バネ(66)(66)を固
定刃(36)上端部の側面に弾圧当接させるもので、緩
衝作用を有する前記板バネ(65)及び皿バネ(66)
を介して固定刃(36)上端部を取付け、固定刃(3
6)に生じる振動衝撃を各バネ(65)(66)によっ
て吸収させるように構成している。 【0021】さらに、図10、図11、図12に示す如
く、前記固定刃(36)中間を長手方向中心線回りに9
0度捻って捻り部(64)を形成し、捻り部(64)の
前後折曲力と該部以外の部位の左右折曲力が略等しくな
るように形成し、土の抵抗変化によって刃先部(36
a)を前後左右に振動させるように構成することも行え
る。また、刃先部(36a)の左右側面に突起または窪
などを非対称に形成して左側面と右側面の土の抵抗を異
ならせ、固定刃(36)に対して左右不均一に土の抵抗
を作用させてもよい。 【0022】 【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、トラクタ(1)に耕耘ロータリ作業機(14)を昇
降自在に装設させ、ロータリ爪(29)の回転軌跡前部
に配置させる固定刃(36)を設け、牽引抵抗力によっ
て前後方向及び左右方向に揺振自在に固定刃(36)の
刃先部(36a)を設け、固定刃(36)を弾性板材に
よって形成し、固定刃(36)中間に少なくとも90度
以上の捻り部(64)を設け、土中に突入させる固定刃
(36)の刃先部(36a)を少なくとも左右いずれか
一方に変形させる耕耘装置において、固定刃(36)上
端部を取付プレート(35)にボルト(63)によって
着脱自在に固定させ、固定刃(36)上端部の左右折曲
げ力と捻り部(64)の前後折曲げ力が略等しくなるよ
うに形成し、また前記固定刃(36)の刃先部(36
a)を左側に円弧形に彎曲させて折曲部(65)を形成
し、土中に突入させる刃先部(36a)の左側面と右側
面とで土に対する摩擦抵抗を異ならせると共に、前記ボ
ルト(63)と同軸上に皿バネ(66)を設け、皿バネ
(66)を固定刃(36)の側面に当接させるもので
記作業機(14)構造の簡略化並びに前記作業機(1
4)の牽引抵抗の低減などを容易に行うことができ、高
速耕耘作業時の作業機(14)姿勢の安定化並びに高速
耕耘作業に必要な出力の低減などを容易に図ることがで
きるものである。 【0023】 【0024】
【図面の簡単な説明】 【図1】固定刃部の側面図。 【図2】全体の側面図。 【図3】同平面図。 【図4】耕耘ロータリ作業機の側面図。 【図5】ロータリ爪部の側面図。 【図6】リヤカバーの平面図。 【図7】ロータリ爪部の背面図。 【図8】固定刃の側面図。 【図9】同正面図。 【図10】図1の変形例を示す側面図。 【図11】同固定刃の側面図。 【図12】同正面図。 【符号の説明】 (1) トラクタ (14) 耕耘ロータリ作業機 (29) ロータリ爪 (36) 固定刃 (36a)刃先部 (64) 捻り部
フロントページの続き (72)発明者 平 野 隆 司 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマーデ ィーゼル株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−10808(JP,U) 実開 昭57−96608(JP,U) 実公 昭35−31601(JP,Y1) 実公 昭36−33826(JP,Y1) 実公 昭41−3443(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01B 49/02 A01B 3/24

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 トラクタ(1)に耕耘ロータリ作業機
    (14)を昇降自在に装設させ、ロータリ爪(29)の
    回転軌跡前部に配置させる固定刃(36)を設け、牽引
    抵抗力によって前後方向及び左右方向に揺振自在に固定
    刃(36)の刃先部(36a)を設け、固定刃(36)
    を弾性板材によって形成し、固定刃(36)中間に少な
    くとも90度以上の捻り部(64)を設け、土中に突入
    させる固定刃(36)の刃先部(36a)を少なくとも
    左右いずれか一方に変形させる耕耘装置において、固定
    刃(36)上端部を取付プレート(35)にボルト(6
    3)によって着脱自在に固定させ、固定刃(36)上端
    部の左右折曲げ力と捻り部(64)の前後折曲げ力が略
    等しくなるように形成し、また前記固定刃(36)の刃
    先部(36a)を左側に円弧形に彎曲させて折曲部(6
    5)を形成し、土中に突入させる刃先部(36a)の左
    側面と右側面とで土に対する摩擦抵抗を異ならせると共
    に、前記ボルト(63)と同軸上に皿バネ(66)を設
    け、皿バネ(66)を固定刃(36)の側面に当接させ
    ことを特徴とする耕耘装置。
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