JPH08126405A - 耕耘装置 - Google Patents

耕耘装置

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Publication number
JPH08126405A
JPH08126405A JP29235894A JP29235894A JPH08126405A JP H08126405 A JPH08126405 A JP H08126405A JP 29235894 A JP29235894 A JP 29235894A JP 29235894 A JP29235894 A JP 29235894A JP H08126405 A JPH08126405 A JP H08126405A
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JP
Japan
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rotary
blade
claw
rotary claw
tilling
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Withdrawn
Application number
JP29235894A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Sudo
藤 孝 明 須
Osamu Nakagawa
川 治 中
Toko Takahashi
橋 東 光 高
Takashi Hirano
野 隆 司 平
Masaru Yamamoto
本 勝 山
Mitsutoshi Miyazaki
崎 光 登 志 宮
Tetsuya Takizawa
沢 哲 也 滝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
IHI Shibaura Machinery Corp
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
IHI Shibaura Machinery Corp
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd, IHI Shibaura Machinery Corp, Yanmar Diesel Engine Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 [目的] ロータリ爪(29)の回転負荷を増加させ
ることなく、固定刃(36)への藁草の巻付き防止とロ
ータリ爪(29)の持回り土塊の破砕を行える。 [構成] トラクタ(1)に耕耘ロータリ作業機(1
4)を昇降自在に装設させる耕耘装置において、ロータ
リ爪(29)の回転軌跡(64)上部に配置させる処理
刃(38)を取付け位置調節自在に固定させたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耕耘作業を行う耕耘ロー
タリ作業機をトラクタによって牽引する耕耘装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、トラクタの後側に耕耘ロータリ作
業機を昇降自在に装設し、このロータリ作業機によって
耕耘作業を行うが、耕耘作業時のトラクタ走行速度を速
くしてできるだけ早く作業を終了することが望まれてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、走行
速度を早くすることにより耕耘作業能率を向上させるこ
とができるが、走行速度を早くすると、前記作業機の牽
引抵抗が大きくなり、作業機を上昇させる力が大きくな
る。そこで、作業機の持上がりを防ぎ、耕深を安定させ
る機能を有する固定刃が必要になる。また、走行速度を
早くすることにより、前記作業機の耕耘負荷が大きくな
るから、耕耘幅を一定に保ち乍ら耕耘幅方向のロータリ
爪取付け本数を減少させて耕耘負荷が増大するのを防ぐ
ことにより、ロータリ爪の耕耘を補助する機能を有する
固定刃が必要になる。前記各機能を備える固定刃を設け
ることにより、作業機の持上がりを防止し、かつ耕耘負
荷を大きくすることなく高速走行速度(約1秒間に1.
0メートル)で耕耘作業を行える。しかし乍ら、ロータ
リ爪の回転軌跡の前部に前記固定刃を設けることによ
り、ロータリ爪から飛散する藁草が固定刃の後側に巻付
き易く、またロータリ爪取付け本数の減少によってロー
タリ爪上側への持回り土塊が大形になり易く、藁草の巻
付き防止並びに持回り土塊の破砕を行う処理刃が必要で
あるが、処理刃の取付によってロータリ爪の回転負荷が
増加し易い等の問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、トラ
クタに耕耘ロータリ作業機を昇降自在に装設させる耕耘
装置において、ロータリ爪の回転軌跡上部に配置させる
処理刃を取付け位置調節自在に固定させたもので、耕耘
場所の藁草の多少または耕土の性状などに応じて処理刃
の取付け位置を調節することにより、ロータリ爪の回転
負荷を増加させることなく、固定刃への藁草の巻付き防
止とロータリ爪の持回り土塊の破砕を容易に行い得るも
のである。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1は処理刃部の側面図、図2は全体の側面図、
図3は同平面図、図4は耕耘ロータリ作業機部の側面図
である。図中(1)はトラクタであり、エンジン(2)
を内設させるボンネット(3)両側に左右の前走行輪
(4)(4)を装設させ、前記ボンネット(3)後部に
操向ハンドル(5)を設け、該ハンドル(5)後方に運
転席(6)を設置させ、運転席(6)両側外方に左右の
後走行輪(7)(7)を装設させると共に、運転席
(6)前側のステップ(8)に左右ブレーキペダル
(9)(9)及びクラッチペダル(10)を配設させ、
作業者が運転席(6)に座乗して走行移動するように構
成している。
【0006】また、前記走行輪(4)(7)を駆動する
ミッションケース(11)にロワリンク(12)及びト
ップリンク(13)を介して耕耘ロータリ作業機(1
4)を取付け、該作業機(14)をトラクタ(1)後側
に昇降自在に装設させるもので、走行主変速レバー(1
5)と、前記作業機(14)を手動操作で昇降させるポ
ジションコントロールレバー(16)と、前記作業機
(14)を非作業上昇位置及び耕耘作業下降位置にワン
タッチ動作で昇降させる昇降スイッチ(17)を、運転
席(6)の右側に配置させると共に、走行副変速レバー
(18)と、前記作業機(14)への出力を変更させる
PTO変速レバー(19)を、運転席(6)の左側に配
置させる。
【0007】さらに、図4乃至図7に示す如く、前記作
業機(14)の中央にギアボックス(20)を配置し、
トラクタ(1)のPTO軸(21)から動力を伝えると
共に、前記ギアボックス(20)側面より両側方にビー
ム(22)を突出し、該ビーム(22)のそれぞれの中
途部に支持プレート(23)を固設し、該支持プレート
(23)の前端にはロワリンク(12)を連結させ、支
持プレート(23)後端にはデプスフレーム(24)の
前端を枢支し、該デプスフレーム(24)後端側に左右
尾輪(25)(25)を設けている。
【0008】前記ビーム(22)の外側端にチェーンケ
ース(26)上部とサイドサポート(27)上部が固設
され、該チェーンケース(26)下部とサイドサポート
(27)下部の間に耕耘爪軸(28)が横架され、該耕
耘爪軸(28)上にナタ爪よりなる多数のロータリ爪
(29)…が側面視で放射状に植設されると共に、該ロ
ータリ爪(29)の回転軌跡上方がロータリカバー(3
0)によって覆われ、両側はサイドカバー(31)によ
って覆われている。そして、該耕耘爪軸(28)はギア
ボックス(20)内のギア、ビーム(22)内の伝動
軸、チェーンケース(26)内のスプロケット及びチェ
ーンを介して駆動され、ロータリ爪(29)…が回転さ
れることによって耕耘ができると共に、ハンドル(3
2)の回転操作によって耕耘爪軸(28)軸芯を中心に
ロータリカバー(30)を前後に回転させることができ
るようにしている。
【0009】そして、前記ビーム(22)に固定するプ
レート(33)を前方に突設させ、該プレート(33)
前端に支持杆(34)が横架され、該支持杆(34)に
取付プレート(35)が固定され、該取付プレート(3
5)に固定刃(36)の上部が固定されている。なお、
固定刃(36)を左右幅方向でロワーリンク(12)よ
り機外側方に4本装着すると共に、固定刃(36)の中
間部は後方に湾曲させ、前後に傾斜させる固定刃(3
6)の直線形下部を前記ロータリ爪(29)の回転軌跡
の前部に後傾形に臨ませている。つまり、側面視におい
て固定刃(36)の下部がロータリ爪(29)の回転軌
跡の前部でオーバーラップするように配置させると共
に、固定刃(36)とこれに隣り合うロータリ爪(2
9)の左右間隔は狭くして残耕ができないようにしてい
る。但し、外側2本の固定刃(36)(36)はロータ
リ爪(29)と偏心爪(37)の間に設ける。また、ロ
ータリ爪(29)の回転軌跡上部に処理刃(38)が配
設されている。即ち、両側方の処理刃(38)は固定刃
(36)の後側に配設されており、ロータリ爪(29)
から前方に飛散する藁や雑草等が固定刃(36)に巻付
くのを防止すると共に、ロータリ爪(29)が持回る土
塊を処理刃(38)によって破砕するもので、前記処理
刃(38)の幅(板厚)は固定刃(36)の幅より狭く
して、藁草等及び土塊が分断されるようにしている。
【0010】さらに、ロータリ爪(29)上側のロータ
リカバー(30)後端に第1支点軸(39)を介して鋼
板製第1リヤカバー(40)を上下方向に揺動自在に連
結させ、第1リヤカバー(40)後端にゴム製第2リヤ
カバー(41)前端を固定させ、下方に均し空間(4
2)を形成する第2リヤカバー(41)後端に鋼板製第
3リヤカバー(43)前端を固定させると共に、第1リ
ヤカバー(40)後端部の第2支点軸(44)と第3リ
ヤカバー(43)前端部の第3支点軸(45)を左右一
対のリンク(46)(46)によって連結させ、第3支
点軸(45)と略同軸上に第4支点軸(47)を設け、
第4支点軸(47)に第1吊下ロッド(48)下端を連
結させ、第3リヤカバー(43)後端部の第5支点軸
(49)に左右一対の第2吊下ロッド(50)下端を連
結させ、第1リヤカバー(40)の支持体(51)に第
1及び第2吊下ロッド(48)(50)上端側を昇降自
在に取付け、各吊下ロッド(48)(50)と第3リヤ
カバー(43)によって側面視三角形を形成させ、また
第2及び第3及び第5支点軸(44)(45)(49)
を結ぶ線によって側面視三角形を形成させたもので、第
2支点軸(44)または第3支点軸(45)を中心に第
3リヤカバー(43)を上方移動させ、第2支点軸(4
4)及び支持体(51)の吊下ロッド(48)(50)
連結部を支点とした前記カバー(43)及び各ロッド
(48)(50)の両てこ機構の動作により各ロッド
(48)(50)の下方突張りによって前方移動が規制
される第3リヤカバー(43)を後上方に移動させ、第
3リヤカバー(43)両側部が平面視で前後移動するフ
ローティング動作を行わせる。また、第5支点軸(4
9)と第1リヤカバー(40)の支持体(51)間に左
右一対のガスダンパ(52)を連結させたもので、全ス
トローク略一定のバネ定数が得られかつストロークも大
きく形成できるガスダンパ(52)によって第3リヤカ
バー(43)を支持させ、トラクタ(1)が左右に傾い
ても第3リヤカバー(43)の左右均等な加圧によって
耕耘面を均すことができるように構成している。
【0011】また、前記吊下ロッド(48)(50)上
端側を支持体(51)…の軸受体(53)…に遊嵌挿入
させ、軸受体(53)…の上面側に当接するピン(5
4)…を前記ロッド(48)(50)に植設させ、前記
ロッド(48)(50)の下方抜出しを防ぎ、第3リヤ
カバー(43)の前方移動を制限すると共に、スプリン
グ(55)(55)を巻装させた左右一対のロッド(5
6)(56)下端を第1リヤカバー(40)上面に連結
させ、前記ロッド(56)上端側をロータリカバー(3
0)の支持体(57)に摺動自在に取付け、第1リヤカ
バー(40)をスプリング(55)によって下方に弾圧
するように構成している。
【0012】また、前記第3リヤカバー(43)上面に
レーキ支持体(58)を着脱自在に固定させ、該支持体
(58)に固定させるレーキ(59)を第3リヤカバー
(43)後方に延出させると共に、図6に示す如く、第
2吊下ロッド(50)上端側を取付ける支持体(51)
の軸(60)に前記ガスダンパ(52)上端を連結さ
せ、第2吊下ロッド(50)とガスダンパ(52)を可
及的に接近させて略平行に設けると共に、前記デプスフ
レーム(24)後端に支持フレーム(61)を介して左
右一対の尾輪(25)(25)を取付け、左右尾輪(2
5)(25)間に前記レーキ(59)を配設させるもの
で、枕地方向転換時に畦などにレーキ(59)が衝突す
るのを前記尾輪(25)によって防止すると共に、路上
走行または上方に持上げての保守作業などにおいてレー
キ(59)左右外側のバンパとして尾輪(25)を兼用
させるように構成している。
【0013】さらに、ロータリ爪(29)の回転軌跡上
端と略同じ高さまたはそれ以上に高い位置に第1支点軸
(39)を取付け、耕耘作業時に第1支点軸(39)を
中心にリヤカバー(40)(41)(43)が上昇する
ことにより、ロータリ爪(29)の回転軌跡後方でリヤ
カバー(40)(41)(43)下方に大きな面積の均
し空間(42)が形成され、リヤカバー(40)(4
1)(43)によって前方に押す土がロータリ爪(2
9)の土跳ね上げ部に至るのを防止し、高速走行での耕
耘作業によるロータリ爪(29)の耕耘負荷増加を防止
するもので、耕耘作業時、ロータリ爪(29)が地上に
抜出する地点(A)を中心とする半径の円弧線上に、リ
ヤカバー(40)(41)(43)が耕土によって持上
げられて配置され、ロータリ爪(29)の回転軌跡の面
積の約50パーセント以上の大きさの均し空間(42)
をロータリ爪(29)回転軌跡後側とリヤカバー(4
0)(41)(43)の間に形成させ、細かい土塊また
は軽い土塊など小形物がロータリ爪(29)によってロ
ータリカバー(40)(41)下面の高位置に飛散さ
れ、大きい土塊または重い土塊または切り株(稲株)な
ど大形物がロータリ爪(29)によって低い位置に飛散
され、ロータリ爪(29)の飛散による比重分離作用に
よって小形物が上層となり、また大形物が下層となり、
上層の小形物がリヤカバー(41)(43)によって均
平にされ、後方のレーキ(59)によって大形物がさら
に下方に押下げられる。従って、大形物によって培土内
部の通気性及び通水性が良好に保たれると共に、播種ま
たは苗移植に適した状態に培土表層部が小形物によって
形成される。
【0014】さらに、前記耕耘爪軸(28)を中心に同
一円周上に90度の間隔で4本のロータリ爪(29)…
を取付け、各ロータリ爪(29)先端側を交互に左右方
向に向けて湾曲させ、耕耘爪軸(28)の直交平面上で
4本1列のロータリ爪(29)…を耕耘爪軸(28)軸
芯線方向に複数列設けるもので、左右方向で対向させる
ロータリ爪(29)(29)の先端軌跡間に間隙を設
け、ロータリ爪(29)の左右側方湾曲幅を先端軌跡間
隙の約2倍の大きさとし、左右方向のロータリ爪(2
9)(29)基端間隔が先端軌跡間隙の約5倍の大きさ
になるようにロータリ爪(29)を形成している。ま
た、前記ロータリ爪(29)は土を切取った後に掬取る
形状に湾曲させ、ロータリ爪(29)の先端湾曲部の水
平分力により土を横方向に押移動させる力並びにロータ
リ爪(29)の弾力変形の横方向の反撥力により掬取り
土を耕耘爪軸(28)軸芯と略平行な横方向に押出し、
左右ロータリ爪(29)(29)先端軌跡間隙の残耕と
なる部位の土を破砕させ、残耕が形成されるのを防ぐ構
造としたもので、従来のロータリ爪取付け本数の約70
パーセントの本数のロータリ爪(29)…を取付け、ロ
ータリ爪(29)の回転速度を従来の回転速度(1分間
に約200〜400回転)と略同一とし、トラクタ
(1)の走行速度を従来の走行速度(1秒間に約0.5
メートル)の約2倍とし、従来に比べて耕耘負荷を増大
させることなく、作業能率を約2倍にして耕耘作業を行
えるように構成している。また、前記ロータリ爪(2
9)の土中突入地点に対し側面視で重複する位置で前記
固定刃(36)を土中に突入させ、固定刃(36)の土
中突入部を後方傾斜支持させ、かつ固定刃(36)の左
右両面を幅を有する偏平面で形成し、牽引により固定刃
(36)が土中に進入する下向きの力と、切開される土
が復元力によって固定刃(36)側面に圧接する力が、
固定刃(36)の抜出し抵抗力として発生し、この固定
刃(36)の抜出し抵抗力により、ロータリ爪(29)
の土中突入抵抗の反力によって耕耘ロータリ作業機(1
4)全体が上方に持上げられるのを防ぎ、ロータリ爪
(29)が土中突入によって発生する衝撃を緩和させる
ように構成している。なお、耕耘爪軸(28)後方側で
は、リヤカバー(40)(41)(43)の均平力の反
力(持上げ力)に対向してロータリ爪(29)抜出し力
の反力が発生し、各反力の均衡によって耕耘姿勢を安定
させる。
【0015】また、前記トラクタ(1)の走行速度を早
くすると、前記作業機(14)の牽引抵抗が大きくな
り、作業機(14)を上昇させる力が大きくなるが、前
記固定刃(36)の土中突入によって作業機(14)の
持上がりを防ぎ、耕深を安定させる。しかも、トラクタ
(1)の走行速度を早くすることにより、前記作業機
(14)の耕耘負荷が大きくなるが、耕耘幅を一定に保
ち乍ら耕耘幅方向のロータリ爪(29)…取付け本数を
従来よりも減少させることにより、耕耘負荷が増大する
のを防ぐと共に、ロータリ爪(29)取付け本数の減少
によって耕耘幅方向のロータリ爪(29)…間に間隙が
形成されるが、ロータリ爪(29)…間の残耕が形成さ
れる間隙位置に固定刃(36)を突入させ、固定刃(3
6)によって切開した土をロータリ爪(29)によって
掻き取らせ、固定刃(36)の切開によってロータリ爪
(29)の耕耘を補助してロータリ爪(29)の実際の
耕耘幅を拡張させ、残耕が形成されるのを防ぐように構
成している。このように、前記作業機(14)の持上が
りを防いで耕深を安定させる機能とロータリ爪(29)
の耕耘を補助する機能を固定刃(36)の設置により付
加させ、前記作業機(14)の持上がりを防止し、かつ
耕耘負荷及び耕耘処理能力を低速走行速度(約1秒間に
0.5メートル)による耕耘作業と略同程度に維持し、
高速走行速度(約1秒間に1.0メートル)で耕耘作業
を行えるように構成している。
【0016】さらに、図1に示す如く、前記処理刃(3
8)基端部に複数の取付け孔(62)…を形成し、前記
孔(62)…を介して取付け高さ調節自在に処理刃(3
8)基端部を取付プレート(35)に2本のボルト(6
3)(63)により固定させると共に、前記の2本のボ
ルト(63)(63)を兼用して固定刃(36)の上端
側を取付プレート(35)に着脱自在に固定させるもの
で、2本のボルト(63)(63)と各取付け孔(6
2)…を介して多段的に平行移動させる処理刃(38)
を耕耘爪軸(28)軸芯に対して接離させ、ロータリ爪
(29)の回転軌跡(64)に側面視で重複させる固定
刃(36)中間部後方で、ロータリ爪(29)の回転軌
跡(64)に側面視で重複する処理刃(38)の面積
(突入量)を多段変更自在に構成している。また、前記
処理刃(38)は側面視三角形状に構成されて、上部の
辺はロータリカバー(30)の内側の形状に合わせ、前
部の辺は固定刃(36)の後面の形状に合わせて密着で
きるようにし、下部の辺は円弧状として藁等を下方へ導
く形状に形成すると共に、処理刃(38)の幅(板厚)
は固定刃(36)の幅より狭くして、藁や雑草等の絡み
付き防止並びに持回り土塊の破砕を行えるようにしてい
る。
【0017】上記から明らかなように、トラクタ(1)
に耕耘ロータリ作業機(14)を昇降自在に装設させる
耕耘装置において、ロータリ爪(29)の回転軌跡(6
6)上部に配置させる処理刃(38)を取付け位置調節
自在に固定させ、耕耘場所の藁草の多少または耕土の性
状などに応じて処理刃(38)の取付け位置を調節し、
ロータリ爪(29)の回転負荷を増加させることなく、
固定刃(36)への藁草の巻付き防止とロータリ爪(2
9)の持回り土塊の破砕を行わせると共に、処理刃(3
8)の位置調節部材であるボルト(63)及び取付け孔
(62)などをロータリカバー(30)の前面側で泥土
の飛散が少ない場所に取付け、処理刃(38)の取付け
位置(支持姿勢)調節を容易に行えるように構成してい
る。従って、ロータリ爪(29)の回転軌跡(64)の
前部に前記固定刃(36)を設けることにより、ロータ
リ爪(29)から飛散する藁草が固定刃(36)の後側
に巻付き易く、またロータリ爪(29)取付け本数を従
来よりも減少させることにより、ロータリ爪(29)の
持回り土塊が大形になり易いが、藁草の巻付き防止並び
に持回り土塊の破砕のために処理刃(38)を設けて
も、処理刃(38)の取付け位置調節によってロータリ
爪(29)の回転負荷が増加するのを防げる。
【0018】さらに、図8は変形例を示すもので、前記
処理刃(38)を取付ける下側のボルト(63)を、該
処理刃(38)に形成する長孔(65)に挿通させ、前
記処理刃(38)を取付ける上側のボルト(63)を中
心とする円周上に円弧形の前記長孔(65)を位置さ
せ、上側のボルト(63)を支点にして処理刃(38)
を回転自在に設け、側面視でロータリ爪(29)の回転
軌跡(64)内に突出させる処理刃(38)の長さを前
記長孔(65)の範囲内で無段階に変化させ、ロータリ
爪(29)の回転負荷の増加を防ぎ、かつ固定刃(3
6)への藁草の巻付きを防ぐと共に、ロータリ爪(2
9)の持回り土塊を処理刃(38)によって破砕する。
【0019】さらに、図9は変形例を示すもので、固定
刃(36)の上方基端部に複数の取付孔(66)…を形
成し、前記孔(66)…を介して取付け位置調節自在に
固定刃(36)基端部を取付プレート(35)に2本の
ボルト(63)(63)により固定させ、斜前方上方乃
至斜後方下方に多段的に固定刃(36)を平行移動さ
せ、ロータリ爪(29)の回転軌跡に対する固定刃(3
6)の側面視重複量(突入量)並びに固定刃(36)の
土中突入量を多段階に変更させることも行える。また、
図1の金属製平板形の処理刃(38)に代え、弾性金属
丸棒形の棒状処理刃(38a)を設け、棒状処理刃(3
8a)の傾斜上端側をロータリカバー(30)の後側下
面に固定させ、棒状処理刃(38a)の傾斜下端側を固
定刃(36)背面に向けて延設させ、前低後高形に傾斜
させた棒状処理刃(38a)の傾斜下端側をロータリ爪
(29)の回転軌跡(64)に側面視で重複させ、ロー
タリ爪(29)によって持回る藁草及び土塊を棒状処理
刃(38a)に当接させ、固定刃(36)への藁草の巻
付き防止並びに持回り土塊の破砕を棒状処理刃(38
a)によって行わせると共に、藁草または土塊の所定以
上の当接力によって棒状処理刃(38a)傾斜下端側を
ロータリ爪(29)の回転軌跡(64)外側に弾性変形
によって後退させ、ロータリ爪(29)の回転負荷が増
加するのを防ぐ。また、ロータリカバー(30)の前側
下面に切断刃(67)を固定させ、切断刃(67)の刃
先をロータリ爪(29)の回転軌跡(64)に側面視で
重複させ、ロータリ爪(29)によって持回る藁草及び
土塊が固定刃(36)に至るまでに切断刃(67)によ
って切断されるように構成している。なお、棒状処理刃
(38a)と略同一形状に切断刃(67)の刃先を形成
してもよいと共に、棒状処理刃(38a)よりも切断刃
(67)の刃先を耕耘爪軸(28)に接近させ、処理刃
(38a)と切断刃(67)の刃先を側面視で重複さ
せ、持回り藁草及び土塊の分断機能を向上させてもよ
い。
【0020】さらに、図10は変形例を示すもので、脱
穀機の扱歯と略同様にV字形に折曲げた金属丸棒形の棒
状処理刃(38b)を設け、ロータリカバー(30)後
側下面に前記処理刃(38b)の一端を固定させ、ロー
タリカバー(30)中央部下面に前記処理刃(38b)
の他端を固定させ、ロータリ爪(29)の回転軌跡(6
4)に前記処理刃(38b)の中間部を側面視で重複さ
せ、ロータリ爪(29)の持回り藁草及び土塊を前記処
理刃(38b)に当接させて固定刃(36)への藁草の
巻付き防止並びに土塊の破砕を行わせる。また、側面視
三角形状の切断刃(67a)の一辺を固定刃(36)の
中間部背面に一体的に連結させ、前記切断刃(67a)
後端部を処理刃(38b)に側面視で重複させ、固定刃
(36)に移動する持回り藁草及び土塊を前記切断刃
(67a)によって切断させてもよい。
【0021】さらに、図11は図1の変形例を示すもの
で、図1の金属平板形の処理刃(38)に代え、金属鋼
板形の金網処理刃(38c)を設け、軽量に形成するこ
とも行えると共に、図12は図1の変形例を示すもの
で、図1の処理刃(38)の上部の辺並びに下部の辺に
刃先(38d)を形成し、鋭利な両刃ナイフ形に処理刃
(38)を形成し、ロータリ爪(29)による持回り藁
草及び土塊を積極的に切断させてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、トラクタ(1)に耕耘ロータリ作業機(14)を昇
降自在に装設させる耕耘装置において、ロータリ爪(2
9)の回転軌跡(64)上部に配置させる処理刃(3
8)を取付け位置調節自在に固定させたもので、耕耘場
所の藁草の多少または耕土の性状などに応じて処理刃
(38)の取付け位置を調節することにより、ロータリ
爪(29)の回転負荷を増加させることなく、固定刃
(36)への藁草の巻付き防止とロータリ爪(29)の
持回り土塊の破砕を容易に行うことができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】処理刃部の側面図。
【図2】全体の側面図。
【図3】同平面図。
【図4】耕耘ロータリ作業機の側面図。
【図5】ロータリ爪部の側面図。
【図6】リヤカバーの平面図。
【図7】ロータリ爪部の背面図。
【図8】図1の変形例を示す側面図。
【図9】同側面図。
【図10】同側面図。
【図11】同側面図。
【図12】同側面図。
【符号の説明】
(1) トラクタ (14) 耕耘ロータリ作業機 (29) ロータリ爪 (38) 処理刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中 川 治 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 (72)発明者 高 橋 東 光 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマーディ ーゼル株式会社内 (72)発明者 平 野 隆 司 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマーディ ーゼル株式会社内 (72)発明者 山 本 勝 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 (72)発明者 宮 崎 光 登 志 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内 (72)発明者 滝 沢 哲 也 長野県松本市石芝1丁目1番1号 石川島 芝浦機械株式会社松本工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクタに耕耘ロータリ作業機を昇降自
    在に装設させる耕耘装置において、ロータリ爪の回転軌
    跡上部に配置させる処理刃を取付け位置調節自在に固定
    させたことを特徴とする耕耘装置。
JP29235894A 1994-10-31 1994-10-31 耕耘装置 Withdrawn JPH08126405A (ja)

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JP29235894A JPH08126405A (ja) 1994-10-31 1994-10-31 耕耘装置

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Family

ID=17780774

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JP29235894A Withdrawn JPH08126405A (ja) 1994-10-31 1994-10-31 耕耘装置

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Effective date: 20020115