JP3618581B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給紙ローラとさばき板との摩擦により、積載された用紙から一枚だけを取り出すように構成された所謂摩擦分離方式の給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
給紙装置は、積載された用紙から取り出した用紙を一枚ずつ分離して送りだす装置である。このような給紙装置は、例えば印刷装置等に設けられている。
図8〜図10は、このような従来の給紙装置の一例を示している。
この給紙装置は、所定位置に設けられて回転駆動される給紙部材としての給紙ローラ1と、給紙ローラ1の下方に設けられたさばき部材としてのさばき台2とを有している。
【0003】
給紙ローラ1は、芯3と、芯3の外周面に一体に設けられたローラ部材4とを有している。芯3は給紙シャフト5に結合されている。給紙シャフト5は図示しない駆動シャフトに連結されている。
【0004】
さばき台2は、高摩擦部材6と、入り口側に設けられた湾曲した板金7(ステンレス製)を有している。給紙ローラ1とさばき台2の高摩擦部材6は接している。搬送された印刷用紙は、両者の間で捌かれて1枚だけが先に送られる。
【0005】
支持板8は所定位置に固定されている。この支持板8には、支点ねじ9を中心としてレバー10が回動可能に取り付けられている。レバー10には、ピン11を中心としてさばき台2が回転可能に取り付けられている。このさばき台2はピン11から外すことができる。支持板8には取り付け板12が一体に設けられている。支持板8の底部と、取り付け板12にはそれぞれ貫通孔8a,12aが形成されている。これらの貫通孔8a,12aには、押圧体としての押圧棒13が挿入されている。押圧棒13は、軸方向に沿って上下動可能である。支持板8の底部と、取り付け板12との間において、この押圧棒13の上部にはフランジ14が固定されている。支持板8の底部の上面には調整手段としての調整板15がスライド可能に設けられている。調整板15はスライド方向に細長い板である。調整板15には、長手方向に沿ってスリット16が形成されており、ここに押圧棒13が貫通している。調整板15の上面には、スリット16の両側に操作面17が形成されている。操作面17の高さ(調整板15の厚さ)は、調整板15の長手方向に沿って徐々に変化している。調整板15の一端部は、操作つまみ18であり、図示しない本装置の筐体の内側にある。そして、付勢手段としてのばね19が、フランジ14と調整板15の間で押圧棒13に設けられている。
【0006】
上記の構成によれば、用紙は給紙ローラ1とさばき台2の間で擦られ、給紙ローラ1によって先に搬送される。2枚以上の用紙が重なってさばき台2に到達した場合には、これらの用紙は給紙ローラ1とさばき台2によって分離され、1枚のみが先に送られる。ここで、給紙ローラ1と用紙の間の摩擦力Fと、用紙と用紙の間の摩擦力Fと、用紙とさばき台2の間の摩擦力Fの間の大きさの順序は、次式のようになっていることが望ましい。即ち、F>F>Fである。
【0007】
上記各摩擦力の差が不十分である場合、用紙が送られない場合がある。これを空送と呼ぶ。用紙が分離されずに2枚以上送られることがある。これを重送と呼ぶ。
【0008】
上記各摩擦力の差を適当に設定するために、前述した調整手段が使用される。用紙は絡み合った繊維からなるため、表面がざらざらしている。これに柔らかい材質の給紙ローラ1を押しつけ、ニップ幅を大きくすれば、給紙ローラ1と用紙の間の摩擦力は大きくなって安定化する。ニップ幅が小さいと、給紙ローラ1の表面の磨耗や、用紙の紙粉によって前記摩擦力が低下しやすい。使用される用紙の種類は多様で、用紙間に働く摩擦力も多様である。このように多様な種類の用紙を安定的に供給するには、前述したさばき圧の調整手段が欠かせない。さばき圧は、ユーザーが使用する紙の種類に合うように調整手段を用いて調整する。
【0009】
上記の構成において、押圧棒13はばね19の弾性力により支持板8に対して上方に付勢される。押圧棒13の上端はレバー10を押し上げる。レバー10に取り付けられているさばき台2は上方に付勢され、給紙ローラ1に接触する。
【0010】
さばき台2が給紙ローラ1に接触するさばき圧を調整するには、調整板15を操作する。ユーザーは、本装置の筐体の一部を取り外し、操作つまみ18を露出させる。操作つまみ18を掴んで調整板15を長手方向に沿ってスライドさせる。調整板15をスライドさせることにより、ばね19の下端が載っている調整板15の操作面17の高さを調整する。図8及び図10は、低い操作面17の上にばね19が載っている状態であり、さばき圧が小さい場合である。図9は、高い操作面17の上にばね19が載っている状態であり、さばき圧が大きい場合である。
【0011】
調整を行った後、筐体の一部を元に戻し、給紙装置を作動させて実際に用紙を送り、さばき圧変更の効果を確認する。効果が無かった場合には、再び装置の筐体の一部を取り外して調整を行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の給紙装置では、調整板15をスライドさせることにより、ばね19の弾性力を変える構造であった。このため、調整板15はスライド方向に長い形状となる。そして、調整板15がスライドする空間には干渉を防ぐために他の部品を配置することができない。このように、従来の給紙装置では、装置内の空間が有効に利用されていないという問題があった。
【0013】
従来の給紙装置では、装置内の空間をすこしでも有効に利用するために、スライド式の調整板15の長さを最小限度まで小さくしていた。このため、調整板15の操作つまみ18は装置の内部に配置せざるをえない。即ち、操作つまみ18を装置の外に突出させることができない。よって、さばき圧調整の場合、装置の筐体の一部をその都度開放しなければならなかった。
【0014】
従来の給紙装置では、長い調整板15を長手方向にスライドさせる構造であるため、調整板15のスライドを案内するための溝8bを支持板8に形成しなければならない。この溝8bによって支持板8の強度が低下するという問題もあった。
【0015】
本発明は、以上説明した問題点を解決するためになされた。本発明の目的は、コンパクトで小さな空間に配置することができ、装置の外側から容易に操作できるさばき圧調整機構を備えた給紙装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された給紙装置は、所定位置に設けられて駆動される給紙シャフト(5)を有する給紙ローラ(1)と、前記給紙ローラの近傍に揺動可能に設けられたさばき部材(さばき台2)と、前記さばき部材の近傍に移動可能に設けられた押圧体(押圧棒13)と、前記押圧体を前記さばき部材に向けて付勢することにより前記さばき部材を揺動させて前記給紙ローラに接触させる付勢手段(ばね19)と、前記付勢手段による付勢力を調整する調整手段とを備えた給紙装置において、前記さばき部材は、前記給紙シャフトと平行な支点(支点ねじ9)を中心として回動可能であるレバー(10)に対し、前記給紙シャフトと直交するピン(11)を中心として回転可能に取り付けられており、前記調整手段、回動操作部(40)と、前記押圧体と前記付勢手段の近傍に設けられて前記回動操作部の回動に連動することにより前記付勢手段の付勢力を調整する回動調整部(30)とを有していることを特徴としている。
【0017】
請求項2に記載された給紙装置は、所定位置に設けられて回転駆動される給紙シャフト(5)を有する給紙ローラ(1)と、前記給紙シャフトと平行な支点(支点ねじ9)を中心として回動可能であるレバー(10)に対して前記給紙シャフトと直交するピン(11)を中心として回転可能に取り付けられて前記給紙ローラの近傍に設けられたさばき部材(さばき台2)と、前記さばき部材の近傍に移動可能に設けられて前記さばき部材を前記給紙ローラに向けて押圧する押圧体(押圧棒13)と、前記押圧体の近傍に揺動可能に設けられた揺動操作部(揺動操作板20)と、前記押圧体と前記揺動操作部の間に設けられて前記押圧体を前記さばき部材に向けて付勢する付勢手段(ばね19)と、前記揺動操作部に当接して回動することにより前記揺動操作部を揺動させて前記付勢手段が前記押圧体を介して前記さばき部材に与える付勢力を調整する回動調整部(調整シャフト31、軸受け32、ピン33)と、前記回動調整部を回動操作する回動操作部(調整つまみ41)とを有していることを特徴としている。
【0018】
請求項3に記載された給紙装置は、所定位置に設けられて回転駆動される給紙シャフト(5)を有する給紙ローラ(1)と、前記給紙シャフトと平行な支点(支点ねじ9)を中心として回動可能であるレバー(10)に対して前記給紙シャフトと直交するピン(11)を中心として回転可能に取り付けられて前記給紙ローラの近傍に設けられたさばき部材(さばき台2)と、前記さばき部材の近傍に移動可能に設けられて前記さばき部材を前記給紙ローラに向けて押圧する押圧体(押圧棒13)と、前記押圧体の近傍に回動可能に設けられたカム(50)と、前記押圧体と前記カムの間に設けられて前記押圧体を前記さばき部材に向けて付勢する付勢手段(ばね19)と、前記カムを回動させることにより前記付勢手段が前記押圧体を介して前記さばき部材に与える付勢力を調整するための回動操作部(調整つまみ60)とを有していることを特徴としている。
【0019】
請求項4に記載された給紙装置は、請求項2又は3記載の給紙装置において、前記給紙ローラ(1)と前記さばき部材(さばき台2)を収納する筐体(100)を有し、前記回動操作部(調整つまみ41、60)が前記筐体の外から操作可能とされたことを特徴としている。
【0020】
請求項5に記載された給紙装置は、請求項2又は3記載の給紙手段において、前記回動操作部(調整つまみ41、60)に、前記回動操作部を回動方向の任意の位置で固定するための回転固定手段(軸受け32)を設けたことを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は、本発明の給紙装置の第1の例を示している。
この給紙装置は、所定位置に設けられて回転駆動される給紙部材としての給紙ローラ1と、給紙ローラ1の下方に設けられたさばき部材としてのさばき台2とを有している。さばき台2は、高摩擦部材6と、入り口側に設けられた湾曲した板金7(ステンレス製)を有している。給紙ローラ1とさばき台2の高摩擦部材6は接している。搬送された印刷用紙は、両者の間で捌かれて1枚だけが先に送られる。
【0022】
給紙ローラ1は、芯3と、芯3の外周面に一体に設けられたローラ部材4とを有している。芯3は給紙シャフト5に結合されている。給紙シャフト5は図示しない駆動シャフトに連結されている。
【0023】
支持板8は所定位置に固定されている。この支持板8には、支点ねじ9を中心としてレバー10が回動可能に取り付けられている。レバー10には、ピン11を中心としてさばき台2が回転可能に取り付けられている。このさばき台2はピン11から外すことができる。支持板8には取り付け板12が一体に設けられている。支持板8には、支点ねじ9を中心として揺動操作部としての揺動操作板20が取り付けられている。揺動操作板20の先端部は、支持板8とさばき台2の各先端部よりも突出している。揺動操作板20とさばき台2は、支持板8に対して互いに独立して回動可能である。
【0024】
支持板8の底部と、揺動操作板20の先端部と、取り付け板12には、それぞれ貫通孔8a,20a,12aが形成されている。これらの貫通孔には、押圧体としての押圧棒13が挿入されている。押圧棒13は、軸方向に沿って上下動可能である。揺動操作板20と取り付け板12の間において、この押圧棒13の上部にはフランジ14が固定されている。そして、付勢手段としてのばね19が、フランジ14と揺動操作板20の間で押圧棒13に設けられている。ばね19は、押圧棒13をさばき台2に向けて付勢する。
【0025】
給紙装置は、ばね19による付勢力を調整する調整手段を有している。調整手段は、揺動操作板20を揺動させる回動調整部30と、回動調整部30を操作するための回動操作部40を有している。回動調整部30は、調整シャフト31を有している。調整シャフト31は、筐体100の内部の所定位置に設けられた軸受け32に支持されている。軸受け32は、調整シャフト30の回転に適当な抵抗を与え、これによって調整シャフト30は回転方向の任意の位置で一時的に固定される。調整シャフト30の一端の周面にはピン33が設けられている。このピン33は揺動操作板20に当接している。従って調整シャフト31が回動すれば、ピン33が揺動操作板20を揺動させる。調整シャフト31の一端部は、装置の筐体100の外に突出している。その突出した一端部に回動操作部としての調整つまみ41が取り付けられている。
【0026】
上記の構成によれば、押圧棒13はばね19の弾性力により支持板8に対して上方に付勢される。押圧棒13の上端はレバー10を押し上げる。レバー10に取り付けられているさばき台2は上方に付勢され、給紙ローラ1に接触する。
【0027】
さばき台2が給紙ローラ1に接触するさばき圧を調整するには、装置の外側にある調整つまみ41を回転させる。調整シャフト31が回り、ピン33が回動して揺動操作板20を揺動させる。このようにして、ばね19の下端が載っている揺動操作板20の高さが調整される。図1及び図3は、揺動操作板20が下がっている状態であり、さばき圧が小さい場合である。図2は、揺動操作板20が上がっている状態であり、さばき圧が大きい場合である。
【0028】
調整を行った後、直ちに給紙装置を作動させて実際に用紙を送り、さばき圧変更の効果を確認する。効果が無かった場合には、直ちに装置の外側から調整つまみを回せばよい。いちいち筐体の一部を外して装置の内部に触れる必要はない。
【0029】
本例によれば、給紙ローラ1とさばき台2の間のさばき圧を決める押圧棒13の付勢力を、回動する調整シャフト31に設けたピン33で揺動操作板20を揺動させて調整している。このため、長い板カムをスライドさせる従来の調整機構に比べて装置内に占めるスペースが小さくて済む。また、その操作は装置の筐体100の外から調整つまみ41によって行えるので便利である。
【0030】
図4〜図7は、本発明の給紙装置の第2の例を示している。
この給紙装置は、第1の例の給紙装置とは調整手段の構造が異なる。第1の例と実質的に同一の部分には、図1〜図3で使用した符号を付して説明を省略する。
【0031】
本例の調整手段は、ばね19の付勢力を調整する回動調整部として円盤形のカム50を有している。支持板8の上面には上向きに支持軸51が設けられている。この支持軸51はカム50の中心に形成された支持孔に挿通しており、カム50は支持板8に対して回動可能となっている。カム50には、周方向に沿って連続した貫通溝52が形成されている。カム50の上面には、貫通溝52に沿って押圧棒13を付勢するための操作面53が形成されている。操作面53の高さ(カム50の厚さ)は周方向に沿って段階的に変化している。
【0032】
前述した押圧棒13は貫通溝52に挿通している。押圧棒13は、軸方向に沿って上下動可能である。カム50と取り付け板12の間において、この押圧棒13の上部にはフランジ14が固定されている。そして、付勢手段としてのばね19が、フランジ14とカム50の間で押圧棒13に設けられている。ばね19の下端とカム50の間には受け部材としてのワッシャ54が設けられている。ばね19は、押圧棒13を支持板8に関してさばき台2に向けて付勢する。カム50が回転すると、カム50の操作面53が上下動し、ばね19が押圧棒13を上向きに付勢する力が変化する。
【0033】
カム50の外周面にはウォームホイール55が形成されている。ウォームホイール55にはウォーム56がかみ合っている。ウォーム56はウォーム軸57の一端に固定されている。ウォーム軸57は図示しない軸受けに回動可能に支持され、装置の筐体100の外に突出している。筐体100の外にあるウォーム軸57の他端には回動操作部としての調整つまみ60が固定されている。調整つまみ60を回転させれば、カム50が回転する。
【0034】
上記の構成によれば、押圧棒13はばね19の弾性力により支持板8に対して上方に付勢される。押圧棒13の上端はレバー10を押し上げる。レバー10に取り付けられているさばき台2は上方に付勢され、給紙ローラ1に接触する。
【0035】
さばき台2が給紙ローラ1に接触するさばき圧を調整するには、装置の外側から調整つまみ60を回す。ウォーム軸57が回り、カム50が回動してばね19の押圧力が調整される。図4及び図7は、ばね19を押すカム50の操作面53が下がってばね19の押圧力が小さくなっている状態であり、さばき圧が小さい場合である。図6は、ばね19を押すカム50の操作面53が上がってばね19の押圧力が大きくなっている状態であり、さばき圧が大きい場合である。
【0036】
調整を行った後、直ちに給紙装置を作動させて実際に用紙を送り、さばき圧変更の効果を確認する。効果が無かった場合には、直ちに装置の外側から調整つまみを回せばよい。いちいち筐体の一部を外して装置の内部に触れる必要はない。
【0037】
本例によれば、給紙ローラ1とさばき台2の間のさばき圧を決める押圧棒13の付勢力を、回動するカム50で調整している。また、カム50はウォーム56とウォームホイール55によって回転させている。このため、長い板カムをスライドさせる従来の調整機構に比べて装置内に占めるスペースが小さくて済む。また、その操作は装置の筐体100の外から調整つまみによって行えるので便利である。
【0038】
以上説明した本発明の給紙装置は、積載されたシート物をさばく機能が必要な種々の機械に設けることができる。例えば、印刷装置や、印刷された用紙を送って複数のビンに収納する丁合い機等に設けることができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、給紙部材とさばき部材で用紙をさばく給紙装置において、さばき部材を付勢する力を、回転調整部とこれに連動する回転操作部によって調整している。このため、スライド構造の従来の調整部材に比べて装置内の空間が有効に利用できる。また、その操作は装置の外側から行えるので、調整作業が容易である。さらに、スライド構造の調整部材を案内するための溝を構造部材に形成する必要がなく、装置の構造部材の強度が低下するという問題がない。
【0040】
このように、本発明によれば、コンパクトで小さな空間に配置することができ、装置の外側から容易に操作できるさばき圧調整機構を備えた給紙装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の例におけるさばき圧が小さい状態を示す一部を断面とした側面図である。
【図2】本発明の第1の例におけるさばき圧が大きい状態を示す一部を断面とした側面図である。
【図3】本発明の第1の例におけるさばき圧が小さい状態を示す一部を断面とした正面図である。
【図4】本発明の第2の例におけるさばき圧が小さい状態を示す一部を断面とした側面図である。
【図5】本発明の第2の例における調整手段の平面図である。
【図6】本発明の第2の例におけるさばき圧が大きい状態を示す一部を断面とした側面図である。
【図7】本発明の第2の例におけるさばき圧が小さい状態を示す一部を断面とした正面図である。
【図8】従来の給紙装置におけるさばき圧が小さい状態を示す一部を断面とした側面図である。
【図9】従来の給紙装置におけるさばき圧が大きい状態を示す一部を断面とした側面図である。
【図10】従来の給紙装置におけるさばき圧が小さい状態を示す一部を断面とした正面図と、調整板の上面図である。

Claims (5)

  1. 所定位置に設けられて駆動される給紙シャフトを有する給紙ローラと、前記給紙ローラの近傍に揺動可能に設けられたさばき部材と、前記さばき部材の近傍に移動可能に設けられた押圧体と、前記押圧体を前記さばき部材に向けて付勢することにより前記さばき部材を揺動させて前記給紙ローラに接触させる付勢手段と、前記付勢手段による付勢力を調整する調整手段とを備えた給紙装置において、
    前記さばき部材は、前記給紙シャフトと平行な支点を中心として回動可能であるレバーに対し、前記給紙シャフトと直交するピンを中心として回転可能に取り付けられており、
    前記調整手段、回動操作部と、前記押圧体と前記付勢手段の近傍に設けられて前記回動操作部の回動に連動することにより前記付勢手段の付勢力を調整する回動調整部とを有していることを特徴とする給紙装置。
  2. 所定位置に設けられて回転駆動される給紙シャフトを有する給紙ローラと、前記給紙シャフトと平行な支点を中心として回動可能であるレバーに対して前記給紙シャフトと直交するピンを中心として回転可能に取り付けられて前記給紙ローラの近傍に設けられたさばき部材と、前記さばき部材の近傍に移動可能に設けられて前記さばき部材を前記給紙ローラに向けて押圧する押圧体と、前記押圧体の近傍に揺動可能に設けられた揺動操作部と、前記押圧体と前記揺動操作部の間に設けられて前記押圧体を前記さばき部材に向けて付勢する付勢手段と、前記揺動操作部に当接して回動することにより前記揺動操作部を揺動させて前記付勢手段が前記押圧体を介して前記さばき部材に与える付勢力を調整する回動調整部と、前記回動調整部を回動操作する回動操作部とを有していることを特徴とする給紙装置。
  3. 所定位置に設けられて回転駆動される給紙シャフトを有する給紙ローラと、前記給紙シャフトと平行な支点を中心として回動可能であるレバーに対して前記給紙シャフトと直交するピンを中心として回転可能に取り付けられて前記給紙ローラの近傍に設けられたさばき部材と、前記さばき部材の近傍に移動可能に設けられて前記さばき部材を前記給紙ローラに向けて押圧する押圧体と、前記押圧体の近傍に回動可能に設けられたカムと、前記押圧体と前記カムの間に設けられて前記押圧体を前記さばき部材に向けて付勢する付勢手段と、前記カムを回動させることにより前記付勢手段が前記押圧体を介して前記さばき部材に与える付勢力を調整するための回動操作部とを有していることを特徴とする給紙装置。
  4. 前記給紙ローラと前記さばき部材を収納する筐体を有し、前記回動操作部が前記筐体の外から操作可能とされた請求項2又は3記載の給紙装置。
  5. 前記回動操作部に、前記回動操作部を回動方向の任意の位置で固定するための回転固定手段を設けた請求項2又は3記載の給紙手段。
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