JPH0714271Y2 - 手差しトレイの給紙装置 - Google Patents

手差しトレイの給紙装置

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JPH0714271Y2
JPH0714271Y2 JP8591488U JP8591488U JPH0714271Y2 JP H0714271 Y2 JPH0714271 Y2 JP H0714271Y2 JP 8591488 U JP8591488 U JP 8591488U JP 8591488 U JP8591488 U JP 8591488U JP H0714271 Y2 JPH0714271 Y2 JP H0714271Y2
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cam
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roller
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JP8591488U
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英夫 押田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、手差しトレイ等の用紙収容装置に多数枚の用
紙を載置し、それ等の用紙を順次記録紙作成部分に向け
て送り出すことが出来るようにする給紙装置に関し、特
に、給紙ローラによる用紙の送りのタイミングを、用紙
の種類等に応じて変化させ得るように構成した装置に関
する。
(従来の技術) 複写機やプリンター等の画像形成装置においては、その
給紙部に装着した用紙トレイや給紙カセット等の用紙収
容装置から、必要とする用紙サイズのものを選択し、そ
の記録紙作成部分に向けて送り、印字や画像の転写等の
必要な処理動作を行うことが出来るようにしていること
が多い。
上記したような用紙トレイや給紙カセット等を用いて、
記録紙作成部分に送ることは、通常定型用紙と呼ばれて
いる用紙サイズのものに対して一般に用いられている給
紙手段であるが、この他に、定型サイズ以外の特殊サイ
ズの用紙が用いられることがある。
この特殊サイズの用紙は、一般に使用頻度が低いもので
あり、用紙トレイ等を特に用意することは用紙の管理
上、メリットが非常に小さいものである。そこで、前記
したような特殊サイズの用紙に対しては、手差しトレイ
を用いることが多い。
また、特殊サイズの用紙の他に、記録紙作成に用いられ
る用紙としては、例えば、ハガキや図書カード等のよう
な厚くて腰の強い紙や、トレーシングペーパー等のよう
な薄くて腰の弱い紙が用いられる場合がある。
そして、上記したような通常の複写用の用紙以外の用紙
は、用紙トレイ等に対して設けた給紙装置によっては十
分な効果を発揮出来ないものであり、手差しトレイによ
る給紙を行うのが一般的である。
また、手差しトレイにおいては、1枚の用紙のみを給紙
出来るようにするものが一般的であるが、その他に、数
十枚の用紙を載置して、その上部のものから順次給紙を
行うことが出来るようなものが用いられる。
上記したように、多数枚の用紙を収容出来るように構成
された手差しトレイにおいては、例えば、第6図に示さ
れるような給紙手段が用いられることがある。この第6
図に示される従来の給紙装置においては、手差しトレイ
のボトムプレート1をスプリング等の手段によって上方
に付勢した状態で支持し、前記ボトムプレート1の上に
載置された用紙を給紙ローラ7に押圧するような手段を
用いている。
また、給紙ローラ7の軸8には、その端部にカム板9を
設けており、前記カム板9がボトムプレート1を押圧し
ている間は、ボトムプレート1上の用紙が給紙ローラ7
に接することがなく、給紙の作用が行なわれないように
構成されている。
したがって、手差しトレイからの給紙を行う場合に、画
像形成装置本体の制御装置からの信号によって給紙ロー
ラが1回転されても、前記カム板がボトムプレートを押
圧しない区間でのみ給紙ローラにより給紙の動作が行な
われるので、用紙を過剰に送る等の問題が発生すること
がないものとなっている。
また、第7図に示されるように、カム板によりボトムプ
レート1を押圧する際に、前記カム板がボトムプレート
を直接押圧することに代えて、ボトムプレート1の側部
の端部にカムフォロワー2を設けておき、カム板9によ
るボトムプレートの押圧の動作をスムーズに行うことが
出来るようにする場合もある。
この第7図に示される従来例においては、ボトムプレー
ト1と本体フレーム4との間にスプリング3を配置し、
前記スプリング3によってボトムプレート1を給紙ロー
ラに向けて付勢するような作用を行わせているものであ
り、前記ボトムプレート1が上方に揺動された際に、用
紙Pが所定の押圧力で給紙ローラに接することが出来、
給紙ローラ7との摩擦力によって、給紙の作用が行われ
ることになる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記したような従来の給紙装置において
は、カム板によるボトムプレートの押し下げの動作を行
う際に、前記カム板の製作誤差等により、円弧面の長さ
L1が変化することがあり、それによって、用紙に対する
搬送開始のタイミングや、搬送量等にバラツキが発生
し、画像形成装置の要求に正確に対応させることが困難
であった。
また、手差しトレイを用いて給紙を行う場合には、いわ
ゆる特殊用紙が多く用いられるが、そのような特殊用紙
のうち、ハガキや図書カード等のような厚い紙の場合
と、トレーシングペーパー等のような薄い紙の場合で
は、給紙ローラにより送り性能が異なるものであるが、
従来のカム板を用いる場合には、前記したような用紙の
種類には十分に対処出来ないという問題があった。
つまり、厚くて腰の強い用紙の場合に、給紙ローラによ
る送りの作用が短いタイミングで行なわれても、その給
紙の作用が比較的良好に行なわれるものとなるが、薄く
て腰の弱い用紙の場合には、給紙ローラの接触長さを多
く必要とする等、給紙に際しての条件が変化することに
対して、従来の給紙装置では十分に対処出来ないという
問題を持っていた。
(考案の目的) 本考案は、上記したような従来より用いられている手差
しトレイからの給紙装置の欠点を解消するもので、給紙
ローラと一体に回転される組合せカムを、複数のカム板
を組合せて円弧の長さを調整出来るように構成し、給紙
ローラによる用紙の送りタイミングを変化させ得るよう
にする装置を提供することを目的としている。
(問題点を解決するための手段) 上記目的のために、本考案の手差しトレイの給紙装置
は、ボトムプレートに多数枚の用紙を堆積して収容し、
前記ボトムプレートを給紙ローラ方向に付勢することに
より用紙を給紙ローラに押圧し、給紙ローラの回転によ
って用紙の上部のものから順次給紙を行う給紙装置にお
いて、前記給紙ローラの半径より大径の円弧部分をそれ
ぞれ有する第一のカムと第二のカムを前記給紙ローラを
支持する軸に設け、これらの第一のカムと第二のカム
は、前記各円弧部分の一部が重なるように隣接した位置
関係で、且つ、前記各円弧部分の重なった部分の長さが
調整可能に前記軸に設けられると共に、前記各円弧部分
が前記ボトムプレートに当接可能な位置に配設され、前
記ボトムプレートは、前記各円弧部分との当接によって
押し下げられた位置では、最上部の用紙が給紙ローラか
ら離間されて給紙の動作が行われないように構成したこ
とを特徴としている。
(作用) 本考案の手差しトレイの給紙装置においては、給紙ロー
ラと共に第一のカムと第二のカムが回転する。前記2つ
のカムの各円弧部分がボトムプレートに当接している区
間ではボトムプレートは押し下げられ、給紙ローラの送
り作用は停止している。前記各円弧部分がボトムプレー
トから外れた位置に回転するとボトムプレートは上昇
し、給紙ローラによる送り作用が開始される。
給紙ローラの用紙に対する接触時間は、第一のカムに対
して第二のカムの円弧部分の重なった部分の長さを調整
することによって変更することができる。
したがって、本考案の給紙装置においては、用紙の種類
が特性に応じて、給紙ローラが用紙に接触する時間を制
御することが出来、用紙の厚さや腰の強さ等の条件にし
たがって、組合せカムの作動タイミングを設定すること
が出来る。
(実施例) 図示された例に従って、本考案の手差しトレイの給紙装
置の構成を説明する。
第1図に示される本考案の実施例において、ボトムプレ
ート1はその後端部の所定の位置で軸により回動自在に
支持され、本体フレーム4との間に設けたスプリング3
により付勢された状態に設けられており、前記ボトムプ
レート1の上面に載置され用紙を給紙ローラ7に向けて
押圧するように設けられる。
また、前記給紙ローラ7に対して、その用紙の送り出し
側にリタード部材5を配置し、前記リタード部材5のパ
ッド等を給紙ローラに所定の圧力で接触させることによ
って、用紙さばきの作用を行わせることが出来るように
構成されている。なお、この用紙さばき機構は、一般に
用いられている給紙ローラとパッドとを組合せて構成し
た装置であり、前記リタード部材5の機構は従来より用
いられているパッド支持機構を用いることが出来る。
本考案の給紙ローラ7は、通常のローラによる給紙装置
の場合と同様に、画像形成装置本体の駆動機構に接続さ
れて給紙時に回転が行なわれる軸8に支持され、画像形
成装置の制御装置からの信号により、給紙時に1回転の
駆動が行なわれるように設定される。
本考案の組合せカム10は、それぞれ、第一のカムとして
の主カム板11と、第二のカムとしての補助カム板12とか
ら構成されている。前記主カム板11と補助カム板12と
は、給紙ローラ7より大径の半径の円弧部分を有し、給
紙ローラ7と同軸に、軸8に対してそれぞれのカム板の
円弧部分が一部が重なるように隣接して固定されてい
る。主カム板11と補助カム板12とは、その半径が同一の
ものとして形成されるが、主カム板11の円弧の長さに対
して、補助カム板12の円弧部分の長さが短いものとして
形成される。
そして、上記したように、2つのカム板を軸8に対して
取付角度をずらして両部材により構成される円弧の長さ
Lを所定の値に設定することによって、用紙に対する給
紙ローラの接触時間を調整することが出来るものとな
る。
第2図に示される実施例においては、ボトムプレート1
の先端側部にカム板が当接するローラ等のカムフォロワ
ー2を配置している。そして、前記カム板によりカムフ
ォロワー2を介して、ボトムプレート1の揺動の動作を
行わせることにより、前記カム板がボトムプレート1に
対して直接摺動する場合のように、摺動の騒音や振動、
衝撃等の発生を防止することが出来るものとなる。
また、前記第2図に示される組合せカム10は、第3図に
示されるように、主カム板11に対して補助カム板12を所
定の角度回転させて固定することによって、カム板によ
るボトムプレートの押圧の距離、つまり、給紙ローラに
よる送りの作用角度を任意に調節することが出来る。
そして、前記カム板によりボトムプレート1を押し下げ
ている間は、用紙に対して給紙ローラ7が接触すること
がなく、カム板がカムフォロワーを介しての押圧状態を
解除した際に、スプリング3によりボトムプレート1を
上方に揺動させ、用紙が給紙ローラに押圧され、その給
紙ローラ7の円弧部分の接触長さにしたがって、用紙に
対する送りの作用を行うことが出来るものとなる。
本考案の組合せカム10は、第4図および第5図に示され
るように構成することが出来る。この図示させる本考案
の組合せカム10において、主カム板11と補助カム板12と
の接触面には、それぞれ凸条15と、溝16とが多数設けら
れている。
また、主カム板と補助カム板との所定の位置には、軸孔
13が形成されており、前記軸孔13に軸8貫通させ、一方
の主カム板11を軸に固定し、他方の補助カム板12を主カ
ム板に固定することが出来るように構成される。
この実施例の場合には、主カム板11の補助カム板側に複
数の凸条15……が突出した状態で、所定の間隔で配置さ
れており、補助カム板12には前記凸条15に対応して、多
数の溝16……が凸条と同一の間隔で設けられている。
そして、前記したような構成の主カム板と補助カム板と
を組合せる場合に、主カム板11の円弧面の長さL1に対し
て、補助カム板12をずらすことによって、組合せカム全
体の円弧面の長さLの長さを変化させ、それによって、
カム板によりボトムプレートを押し下げておく時間を調
整することが出来るようになる。
したがって、本考案の組合せカムにおいては、2つのカ
ム板部材の取付け位置を凸条と溝との位置を変化させる
ことによって、容易に設定出来るものとなり、給紙ロー
ラにより用紙を送る動作を、その用紙の腰の強さ等に応
じて最適なものとして設定することが出来る。
なお、上記した本考案の組合せカムにおいて、2つのカ
ム板部材のうち、一方のカム板を軸に固定し、他方のカ
ム板を軸方向に移動可能に設けることと、前記移動可能
なカム板に対する固定手段を設けること等によって、そ
の2つのカム板の取付け位置を調整出来るものであり、
その他に、任意のカム板の固定手段を用いることが出来
るものである。
(考案の効果) 本考案の手差しトレイの給紙装置は、上記したような構
成を有するものであるから、カム板の製造時の部品に製
作誤差が発生した場合でも、給紙装置の作動を正確に設
定出来るものであり、給紙ローラと用紙との接触のタイ
ミングを良好に設定することが出来る。
また、本考案のカム板は、用紙に対する送りの動作時間
等を任意に設定することが出来るものであるから、用紙
の種類等に応じて円弧面の長さを容易に変化させること
が出来、手差しトレイからの給紙を良好な状態で行うこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の給紙装置の構成を示す側面図、第2図
は本考案の別の実施例の斜視図、第3図は第2図に示さ
れる組合せカムの円弧面の長さを変化させた状態での側
面図、第4図は本考案の組合せカムの分解斜視図、第5
図は組合せカムの組合せ状態の側面図、第6図は従来例
の給紙装置の趣旨図であり、第7図は他の従来例の給紙
装置の側面図である。 図中の符号 1……ボトムプレート、2……カムフォロワー、3……
スプリング、5……リタード部材、7……給紙ローラ、
8……軸、9……カム板、10……組合せカム、11……主
カム板(第一のカム)、12……補助カム板(第二のカ
ム)、15……凸条、16……溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボトムプレート上に多数枚の用紙を堆積し
    て収容し、前記ボトムプレートを給紙ローラ方向に付勢
    することにより用紙を給紙ローラに押圧し、給紙ローラ
    の回転によって用紙の上部のものから順次給紙を行う給
    紙装置において、 前記給紙ローラの半径より大径の円弧部分をそれぞれ有
    する第一のカムと第二のカムを前記給紙ローラを支持す
    る軸に設け、 これらの第一のカムと第二のカムは、前記各円弧部分の
    一部が重なるように隣接した位置関係で、且つ、前記各
    円弧部分の重なった部分の長さが調整可能に前記軸に設
    けられると共に、前記各円弧部分が前記ボトムプレート
    に当接可能な位置に配設され、 前記ボトムプレートが、前記各円弧部分との当接によっ
    て押し下げられた位置では、最上部の用紙が給紙ローラ
    から離間されて給紙の動作が行われないように構成した
    ことを特徴とする手差しトレイの給紙装置。
JP8591488U 1988-06-30 1988-06-30 手差しトレイの給紙装置 Expired - Lifetime JPH0714271Y2 (ja)

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JP8591488U JPH0714271Y2 (ja) 1988-06-30 1988-06-30 手差しトレイの給紙装置

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JPH0210327U JPH0210327U (ja) 1990-01-23
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JP8591488U Expired - Lifetime JPH0714271Y2 (ja) 1988-06-30 1988-06-30 手差しトレイの給紙装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH085963Y2 (ja) * 1990-07-05 1996-02-21 三菱重工業株式会社 給紙装置

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