JP3823407B2 - 記録紙の押さえ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、ファクシミリ装置などの記録紙の搬送経路に配置され、記録用紙を固定するための用紙押さえ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ、プリンタなどの画像形成装置では、印字のために、印字ヘッドに対して記録紙を所定の張力で保持する機構が必要である。記録用紙の保持の方法としては、一対のローラにより記録紙を上下から押圧する方法や、記録紙の下側面に配置されたローラにより記録用紙を下方から支持しつつ、記録用紙上面側から用紙幅にほぼ等しい押さえ板部材により用紙を押圧する方法などがある。
【0003】
このような用紙押さえ機構は、印字の際に用紙を所定の張力でしっかりと固定するという目的からはできる限り強固に用紙を保持することが望まれるが、その一方、用紙を堅実に保持しているほど、用紙が詰まった場合にこれを引き抜くことが困難となる。
【0004】
このような観点から、用紙が詰まった際(以下、「紙詰まり」と呼ぶ)に、記録紙を保持、固定していた紙押さえ機構を解放して、詰まった用紙を容易に取り出せるようにする工夫が提案されている。
【0005】
例えば、特開平2−171267号公報に記載された装置では、記録用紙がプラテンローラとサーマルヘッドに挟まれる形で保持され、紙詰まりの場合には、サーマルヘッドと結合した解放レバーを操作することにより、サーマルヘッド自身がプラテンローラから離隔し、プラテンローラとサーマルヘッドとの間に間隙を形成し、詰まった用紙の除去を容易にしている。
【0006】
また、特開平5−188819号公報は、記録紙を固定ローラ及び可動ローラにより上下方向から挟持する紙押さえ機構を記載する。この機構においては、一端を支点とし、他端にスプリングを配したローラ支持アームの途中に可動ローラを設け、スプリングにより当該ローラを他方のローラに付勢する。ローラ支持アームには、径が渦巻き状に増加する多重カムが設けられ、紙詰まりの際には、当該多重カムによりローラ支持アームを押し下げることにより可動ローラを固定ローラから離間させ、用紙の取り出しを容易にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のようにサーマルヘッドや紙押さえローラを用紙から離間させる機構は、大きな部材や広いスペースを必要とする。特にサーマルヘッドやローラなど、比較的重量や体積が大きい部材を移動させるには、原理上大きな機構が必要となる。従って、消費スペースや部品点数が増加し、コスト高の原因となる。
【0008】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、小さな部品を使用し、小さいスペースで、容易に紙詰まり時の用紙除去を可能とする記録用紙の押さえ装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、記録紙の押さえ装置において、所定方向に搬送される記録紙を下方から支持する支持部材と、記録紙を前記支持部材に対して上方から押圧する押さえ板部材と、基台に対して固定され、前記押さえ板部材の第1端部が前記支持部材に対して接近及び離間することを可能とする状態で、前記押さえ板部材を支持するとともに、前記所定方向と直交する方向における記録紙の幅と同等以上の長さを有するフレームと、前記第1端部が前記支持部材に接近し、押圧されるように、前記押さえ板部材の前記第1端部と反対側の第2端部を付勢する付勢部材と、前記フレームの内壁面と前記押さえ板部材の第2端部との間に、該内壁面及び第2端部との接触を保ちつつ回転可能に配置され、前記フレームとほぼ同じ長さを有するカム部材と、前記カム部材と結合し、前記カム部材を回転させるためのレバーと、を備え、前記第2端部は、前記カム部材がその表面を前記内壁面に当接させたまま行う回転に応じて、前記付勢部材による付勢力に逆らって移動し、前記第1端部を前記支持部材から離隔する方向に移動させて前記支持部材に対する押圧力を減少させるように構成される。
【0010】
上記のように構成された装置によれば、支持部材は所定方向に搬送される記録紙を下方から支持し、押さえ板部材は記録紙を上方から押圧する。押さえ板部材は、その第1端部が支持部材方向に接近し、また、離間することができる状態でフレームに支持されている。押さえ板部材の第2端部は付勢部材により付勢され、この付勢力により第1端部が支持部材に接近し、押圧される。フレームの内壁面と第2端部との間には、カム部材が配置され、カム部材は該内壁面及び第2端部と接触を保ちつつ回転可能である。カム部材はレバーに結合され、レバーの回転に応じてカム部材も回転する。レバーが回転されることにより、カム部材がその表面を前記内壁面に当接させたまま回転すると、押さえ板部材の第2端部は付勢部材の付勢力に逆らって移動し、その結果、第1端部が支持部材から離れる方向に移動する。この押さえ板部材の運動により、押さえ板部材の第1端部が支持部材に加える押圧力が減少する。
【0011】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の装置において、前記カム部材は平坦面と湾曲面とを有するD型カムであり、前記押さえ板部材が前記支持部材に対して押圧された定常状態において、前記平坦面は前記押さえ板部材の第2端部に当接し、前記湾曲面は前記フレームの内壁面に当接するように構成する。
【0012】
上記のように構成された装置によれば、D型カム部材が使用され、通常の印字が行われる定常状態においては、D型カム部材の平坦面が押さえ板部材の第2端部に当接し、湾曲面がフレームの内壁面に当接して安定する。
【0013】
また、請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の装置において、前記押さえ板部材は、前記第1端部と前記第2端部との間に位置する略中心部を貫通する軸を有し、前記フレームは、前記押さえ板部材が前記軸を回転中心として回転可能なように前記軸を支持する支持アームを備えるように構成する。
【0014】
上記のように構成された装置によれば、押さえ板部材の両端部の中心付近を軸が貫通しており、フレームに取付けられた支持アームが当該軸を保持する。これにより、押さえ板部材は、当該軸を回転中心として回転可能に保持される。
【0015】
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の装置において、前記付勢部材は、前記フレームの前記内壁面と対向する内壁面と、前記押さえ板部材の第2端部との間に配置されたスプリングであるように構成する。
【0016】
上記のように構成された装置によれば、付勢部材は、スプリングにより構成される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態にかかる紙押さえ機構を適用した画像形成装置の外形を示す斜視図であり、図2は、その画像形成装置の紙搬送経路を示す中央断面図である。図示のように、画像形成装置1において、記録紙は用紙トレイ3内に入れられ、内部の搬送機構により送られてスタッカ10上に排出される。
【0019】
図2を参照すると、記録紙の搬送経路が点線Aにより示されている。用紙トレイ3内の記録紙は、搬送ローラ6a、6aにより挟まれて送られ、支持ローラ5及び用紙押さえ機構7の間を通過し、再び搬送ローラ6b、6bを経由してスタッカ10上に運ばれる。用紙の搬送経路中の支持ローラ5と搬送ローラ6b、6bとの間には、記録ヘッド4が設けられている。支持ローラ5は、基台2に回転可能に固定されている。
【0020】
用紙押さえ機構7は、図中の矢印Bの方向に移動可能であり、支持ローラ5上の記録紙を上から押圧し、同時に記録紙は搬送ローラ6b、6bにより挟持される。これにより、記録紙が所定の張力で張られた状態で、記録ヘッド4による印字が行われる。なお、図2において、記録紙の搬送経路以外の部分は本願とは直接関係がないので、図示及び説明を省略する。
【0021】
図3に、用紙押さえ機構7の外形を示し、図4にその詳細構成を示す。図示のように、記録紙Pは、支持ローラ5と、押さえ板部材9により挟まれて所定の強度で保持される。押さえ板部材9は、フレーム8に取付けられている。フレーム8は、図示しない取付け部材により、基台2に固定されている。従って、フレーム8の位置及び向きは、押さえ板部材9の運動に拘わらず不変である。フレーム8は、用紙Pの幅方向M、即ち、図4の紙面に垂直な方向に記録紙Pの幅と同等又はそれ以上の長さを有し、押さえ板部材9もフレーム8の長さ方向に、フレーム8とほぼ同一の長さを有する(図3参照)。また、フレーム8の長さ方向の両端部には支持アーム14が、フレーム8と一体に設けられている。
【0022】
支持アーム14の先端部、即ち、フレーム8の内壁部8aと反対側の端部は、押さえ板部材9を貫通し、支持する軸15を保持している。従って、フレームの両端部に設けられた2つの支持アーム14により、押さえ板部材9内を貫通する軸15を保持している。よって、押さえ板部材9は、軸15を中心として所定角度回転可能である。
【0023】
フレーム8は、内壁部8aと対向する内壁部8bを有し、内壁部8bと押さえ板部材9の上端部の面9cとの間にはスプリング13が設けられている。なお、スプリング13は、フレーム8の長さ方向Mにおいて、所定間隔毎に離隔して、複数個設けられている。スプリング13は、いわゆる押しバネであり、図4中の矢印Cの方向、即ち、延びようとする方向に作用する。従って、押さえ板部材9は、その上端部をスプリング13により内壁部8aの方向に付勢される。押さえ板部材9は、フレーム8に対して固定された軸15が支点となるので、押さえ板部材9の下端部9aは、図中矢印Dの方向、即ち、記録紙Pを上側から支持ローラ5へ押し付けるように作用する。これにより、記録紙Pが保持される。
【0024】
フレーム8の内壁部8aと、押さえ板部材9の内壁部8aに対向する面9bとの間には、D型カム12が両者に挟まれるようにして配置されている。D型カム12の構成を図5に示す。D型カム12は、フレーム8の長さとほぼ同じ長さを有し、その平坦な方の平坦面12aが押さえ板部材9の上端部の面9bと接している。印字が行われる状態、即ち、押さえ板部材9が支持ローラ5に押圧している状態では、平坦面12aは押さえ板部材9の面9bと当接する。両面は平坦であるので、通常の印字状態では押さえ板部材9による紙押さえは非常に安定している。
【0025】
D型カム12は、D型の平坦面12aの幅Lが、それと垂直方向の幅Sよりも長くなっている。D型カム12の長さ方向の両端部は、フレーム8の一方又は両方の端部において、長さ方向と垂直に設けられた解放レバー11と一体に形成されている。これは、板状の解放レバー11の端部に、D型カム12と略同一形状同一寸法のD型穴部を形成し、D型カム12をその穴部に貫通、固着させることにより実現できる。解放レバー11を、フレーム8の長さ方向に対して垂直な面内で回転させることにより、D型カム12の向きが変化する。
【0026】
図4は、記録紙Pが押さえ板部材9により支持ローラ5に対して強く押圧された状態、即ち、通常の印字が行われる状態を示している。この状態では、フレーム8の内壁部8aと、押さえ板部材9の面9bとの間隙は、スプリング13の作用によりD型カム12の短い方の幅Sにほぼ等しく保たれている。この状態が、スプリング13が最も延びた状態であり、つまり、押さえ板部材9が最も強い力で記録紙Pを押圧している状態である。
【0027】
さて、紙詰まりが生じると、記録紙Pを手作業により引き抜く必要が生じる。この場合、ユーザーは画像形成装置1のカバーを開けて紙押さえ機構7の部分を露出させ、解放レバー11を図の矢印Eの方向に回転させる。図6に回転させた後の状態を示す。図6に示すように、解放レバー11を所定角度回転させると、当該解放レバー11に結合したD型カム12が回転する。その結果、フレーム8の内壁部8aと押さえ板部材9の面9bとの距離が、図4に示す通常状態の距離、即ち、D型カム12の幅Sよりも長くなる。D型カム12は、その湾曲面12b(図5参照)が内壁部8aに当接したまま回転し、押さえ板部材9の上端部をスプリング13の付勢力に逆らって内壁面8bの方向に押しやる。よって、押さえ板部材9は軸15を支点として回転し、押さえ板部材9の先端部9aは、図6中の矢印Gの方向、即ち、記録紙P及び支持ローラ5から離れる方向に運動する。この動作により、押さえ板部材9の先端部9aと、記録紙P及び支持ローラ5との間に僅かな間隙が生じ、又は、間隙が生じないまでも先端部9aが記録紙Pを押圧する圧力が減少するので、記録紙Pを引き抜くことが容易になる。
【0028】
図6は、解放レバー11をある程度回転させた状態を示すものであり、解放レバー11を更に矢印Eの方向に回転させてD型カム12の平坦面12aが略水平になると、内壁部8aと押さえ板部材9の面9bとが最も離隔した状態となり、押さえ板部材9による記録紙Pの押圧力が最も減少した状態となる。
【0029】
このようにして、解放レバー11の操作により記録紙Pにかかる押圧力を減少させて、詰まった記録紙Pを取り除いた後、ユーザーは解放レバー11を矢印Fの方向に逆回転して押さえ板部材9を図4に示す通常の状態に戻す。D型カム12の湾曲面12bが内壁面8aと接しているので、解放レバー11をある程度戻してやると、スプリング13の付勢力も手伝ってD型カム12は容易に回転し、平坦面12aと押さえ板部材9の面9bとが対向し、図4に示す状態に戻って安定する。
【0030】
以上説明したように、本発明の紙押さえ装置によれば、記録紙をフレームにより保持された押さえ板部材により押圧し、紙詰まりの際には、当該押さえ板部材を僅かに記録紙から離間させ、又は、記録紙に加わる押圧力を減少させる。従って、記録紙を抑える部材を僅かに移動させるだけで、記録紙を容易に取り出せるようにすることができる。また、押さえ板部材は、フレーム内に取付けられたD型カム及びスプリングによる機構により記録紙に押圧され、当該D型カムの角度を変化させることにより容易に押圧力を減少させることができる。また、このように押さえ板部材を支持するフレーム内に設けられた小さなD型カムの運動により記録紙の押圧力を減少させることができるので、大掛かりな機構を必要とせず、小型かつ簡易な機構により、容易に記録紙を除去することが可能となる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、記録紙を押圧して保持する押さえ板部材が解放レバーの回転により、支持部材(即ち、記録紙)から離間し、又は、支持部材に対する押圧力が減少するので、紙詰まりの際に容易に用紙を除去することができる。また、この動作は、押さえ板部材を支持するフレーム内部に設けられたカム部材がその表面をフレームの内壁面に当接させたままの回転により行われるので、大きな移動機構等を必要としない。よって、装置の小型化、低コスト化などが図れる。
【0032】
請求項2記載の発明によれば、D型カムの平坦面が第2端部に当接するので、定常状態において記録用紙を安定的に保持することができる。また、D型カム部材の湾曲面がフレームの内壁面に当接しているので、レバーを回転する際には、カム部材の回転が容易である。
【0033】
請求項3記載の発明によれば、押さえ板部材が回転可能に保持されるので、カム部材の移動により押さえ板部材の第2端部が移動すると、軸を中心として押さえ板部材が回転し、第1端部が容易に記録紙から離間する。
【0034】
請求項4記載の発明によれば、付勢部材がスプリングにより構成されるので、付勢部材の構成が単純になり、部品の交換も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかる紙押さえ装置を適用したファクシミリ装置の外形を示す斜視図である。
【図2】 図1に示すファクシミリ装置の記録紙搬送経路を示す中央断面図である。
【図3】 紙押さえ機構を示す外形図である。
【図4】 紙押さえ機構の詳細構成を示す断面図であり、記録紙が押圧された状態を示す。
【図5】 D型カムの形状を示す図である。
【図6】 紙押さえ機構の詳細構成を示す断面図であり、記録紙が解放された状態を示す。
【符号の説明】
1…画像形成装置
2…基台
3…用紙トレイ
4…印字ヘッド
5…支持ローラ
6a、6b…搬送ローラ
7…紙押さえ機構
8…フレーム
9…押さえ板部材
11…解放レバー
12…D型カム
13…スプリング
14…支持アーム
15…軸
Claims (4)
- 所定方向に搬送される記録紙を下方から支持する支持部材と、
記録紙を前記支持部材に対して上方から押圧する押さえ板部材と、
基台に対して固定され、前記押さえ板部材の第1端部が前記支持部材に対して接近及び離間することを可能とする状態で、前記押さえ板部材を支持するとともに、前記所定方向と直交する方向における記録紙の幅と同等以上の長さを有するフレームと、
前記第1端部が前記支持部材に接近し、押圧されるように、前記押さえ板部材の前記第1端部と反対側の第2端部を付勢する付勢部材と、
前記フレームの内壁面と前記押さえ板部材の第2端部との間に、該内壁面及び第2端部との接触を保ちつつ回転可能に配置され、前記フレームとほぼ同じ長さを有するカム部材と、
前記カム部材と結合し、前記カム部材を回転させるためのレバーと、を備え、前記第2端部は、前記カム部材がその表面を前記内壁面に当接させたまま行う回転に応じて、前記付勢部材による付勢力に逆らって移動し、前記第1端部を前記支持部材から離隔する方向に移動させて前記支持部材に対する押圧力を減少させることを特徴とする記録紙の押さえ装置。 - 前記カム部材は平坦面と湾曲面とを有するD型カムであり、前記押さえ板部材が前記支持部材に対して押圧された定常状態において、前記平坦面は前記押さえ板部材の第2端部に当接し、前記湾曲面は前記フレームの内壁面に当接する請求項1記載の記録紙の押さえ装置。
- 前記押さえ板部材は、前記第1端部と前記第2端部との間に位置する略中心部を貫通する軸を有し、前記フレームは、前記押さえ板部材が前記軸を回転中心として回転可能なように前記軸を支持する支持アームを備える請求項1又は2記載の記録紙の押さえ装置。
- 前記付勢部材は、前記フレームの前記内壁面と対向する内壁面と、前記押さえ板部材の第2端部との間に配置されたスプリングである請求項1乃至3のいずれかに記載の記録紙の押さえ装置。
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JPH10194516A JPH10194516A (ja) | 1998-07-28 |
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Family Applications (1)
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JPH10194516A (ja) | 1998-07-28 |
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