JP3612467B2 - 階段通路設備 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、上部階段部と下部階段部との中間に踊り場を有する階段上に、前記下部階段部に沿って上下階床間を連通する乗客コンベアを設置してなる階段通路に関する。
【0002】
【従来の技術】
中間に踊り場を有する階段上に乗客コンベアを設置した階段通路設備は、例えば特開平7−189449号公報の図10に開示されているように、既に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術は、乗客コンベアを階段上へ設置するに際し、階段の一部を掘削して撤去しなければ設置することができず、したがって据付工事性についての配慮がなされていなかった。
【0004】
本発明の目的の一つは、中間に踊り場を有する階段への乗客コンベアの据付工事性に優れた階段通路設備を提供することにある。
【0005】
本発明の目的のもう一つは、乗客コンベアを設置するに際し、中間踊り場付き階段の強度を低下させることのない階段通路設備を提供することにある。
【0006】
本発明の目的のさらにもう一つは、設置寸法を大型化することがない階段通路設備に用いられる乗客コンベアを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、上部階段部と下部階段部との中間に踊り場を有する階段上に、上下階床間を連通する乗客コンベアを前記下部階段部の傾斜に沿って設置してなる階段通路設備において、前記乗客コンベアの上部機械室の上階床側端を前記上部階段部の最上段よりも下方の段上に配置し、前記上部機械室の底面を前記上部階段部の傾斜に沿って形成し、かつ前記上部機械室の上階床側端部を固定具を介して前記上部階段部の最上段に支持したのである。さらに、前記上部機械室の上階床側に、高さ寸法が前記下部機械室の高さ寸法以下となる機器収納空間部を形成すると共に、前記上部機械室の下階床側に、高さ寸法が前記下部機械室の高さ寸法以上となる機器収納空間部を形成したのである。
【0008】
上記構成によれば、上部機械室を階段との干渉を避けて階段の最上段に支持できるので、階段を掘削せずに乗客コンベアを設置することができ、その結果、据付工事性は優れ、階段の強度も低下させることはなくなる。さらに、上部機械室は下部機械室よりも高さ寸法が高い機器収納部を有するので、上部機械室を長手方向に拡張せずに機器の収納空間を確保することができ、乗客コンベアの設置寸法を大型化する必要がなくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明による一実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。
【0010】
例えば、一般に、駅舎の連絡通路である上階床1とプラットホームである下階床2とは階段3で連通されている。この階段3は、中間部に踊り場4を有し、その上下に上部階段部5と下部階段部6とが連なる中間踊り場付き階段である。このような階段3上の幅方向の一側に寄せられた状態で設置される乗客コンベアの一種であるエスカレーター7は、上部機械室9を形成する上部水平部と、下部機械室10を形成する下部水平部と、これら上部機械室9と下部機械室10とを接続する傾斜部11からなる主枠8を備えている。このような主枠8内には、踏段チェーン12によって無端状に連結されて循環移動する複数の踏段13が案内支持されている。
【0011】
また、前記主枠8の上部機械室9内には、前記踏段チェーン12を巻掛けた鎖車14が軸支され、この鎖車14を駆動チェーン15を介して駆動する駆動機16が設置されている。さらに、上部機械室9内には、前記駆動機16の運転を制御する制御装置17や受電箱18等の機器が設置され、頂部は着脱自在の乗降床19によって塞がれている。尚、下部機械室10もその頂部は着脱自在の乗降床20によって塞がれている。
【0012】
このほか、前記主枠8には、前記移動する踏段13の両側に沿って一対の欄干21が立設され、欄干21の周縁を前記踏段13と同期して移動する移動手摺22が案内されている。
【0013】
上記構成のエスカレーター7において、下部機械室10は水平底面を有し、乗降床20からの高さ寸法H0 は前記踏段13が方向転換して反転するのに必要最小限の空間が確保できる寸法としている。この下部機械室10は、乗降床20が下階床2と面一となるように、階段3の下の下階床2に設けたピット23内に埋設される。ここで、前記主枠8の傾斜部11の底面は、前記下部階段部6の傾斜に沿って非接触を保持するように配置され、必要に応じて傾斜部11の底面と下部階段部6との間に間隔保持体を設置してもよい。
【0014】
一方、上部機械室9は、上階床1側から下階床2側へ向って順に3つの機器収納空間部9a〜9cが形成されている。機器収納空間部9aは、乗降床19から水平な底面24までの高さ寸法hが、階段一段分の高さ以上で階段二段分の高さ以下で、かつ下部機械室10の高さ寸法H0 よりも低く形成されている。機器収納空間部9bは、機器収納空間部9aの底面24端から下階床2側に向い前記上部階段部5の段鼻5Nの傾斜に沿って形成された傾斜底面25を有する。そしてこの傾斜底面25の下端は、前記下部機械室10の高さ寸法H0 以上の高さ寸法Hになるまで延在している。そして機器収納空間部9cは、前記傾斜底面25の下端に連なり高さ寸法Hを確保する水平な底面26を有する。ここで、機器収納空間部9cにおいて、高さ寸法Hから高さ寸法H0 を差引いた寸法が拡張された空間部となる。
【0015】
このように構成された上部機械室9の機器収納空間部9aの外側で上階床1側端部となる位置に断面L型の固定具27を固定し、この固定具27の水平部を前記上部階段部5の最上段5U上に支持させる。このとき、機器収納空間部9aの外端、即ち、上部機械室9の上階床1側端は、上部階段部5の最上段5Uより一段下の段上に位置し、前記傾斜底面25は上部階段部5の段鼻5Nと非接触状態を保持する。この状態において、上部機械室9と上階床1との間には階段一段分の凹部28が生じるが、ここにはアスファルト等の充填物を詰めて表面に化粧床材等を張付けた塞ぎ手段29を設けて上階床1と乗降床19とが連続した面となるようにしている。
【0016】
上記上部機械室9の機器収納空間部9a内には、比較的小体積の受電箱18等が設置され、傾斜底面25を有する機器収納空間部9b内には、制御装置17が点検スペース等を確保して設置される。そして、機器収納空間部9c内には、前記踏段13の方向転換部を行う鎖車14が設置され、この鎖車14の下方に平面的に一部が重なるように駆動機16が設置される。
【0017】
本来なら、上部機械室9は、図2に二点鎖線で示すように、乗降床19からの高さ寸法は下部機械室10の高さ寸法H0 と同じであるので、駆動機16を設置するためには、上部機械室9の長さを固定具27の方向に延長しなければならない。しかし、上部機械室9を高さ寸法H0 とすると、図1の二点鎖線で示すように、上部機械室9の底部が上部階段部5の上段部側と干渉するので、上部階段部5の一部を撤去しなければならず、さらに、高さ寸法H0 の上部機械室9をそのまま上階床1側に延長すると、延長部が上部階段部5の最上段5U側まで干渉することになるので撤去量が増える問題がある。
【0018】
これに対し、本実施の形態によれば、通常に設置した場合、上部階段部5と主枠8との間に生じる空間30を利用して上部機械室9の底部を下方に拡張したので、上部機械室9を上階床1側に延長させずに駆動機16の設置空間を確保することができるのである。
【0019】
以上から、本実施の形態によれば、上部機械室9を上階床1側に延長させることなく各機器を収納することができるので、エスカレーター7の設置寸法を大型化することがなく、これに伴って、階段3を掘削する作業は必要なくなるので、中間踊り場付き階段へのエスカレーター7の工事期間を短縮でき、据付工事性に優れた階段通路設備を得ることができると共に、掘削などによる階段3の強度の低下はなくなる。
【0020】
ところで、以上説明の実施の形態は、乗客コンベアとしてエスカレーター7を説明したが、エスカレーターに代えて電動道路を設置する場合にも本発明を適用することができ、同様な効果を奏することができる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、乗客コンベアの設置寸法を大型化することがなく、しかも乗客コンベアを設置するために、階段を掘削することはなく、したがって乗客コンベアの中間踊り場付き階段への据付工事性に優れ、階段の強度を低下させることのない階段通路設備を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による階段通路設備に用いる乗客コンベアの一実施の形態を示す全体概略側面図。
【図2】図1の乗客コンベアの上部機械室周囲を示す拡大図。
【符号の説明】
1…上階床、2…下階床、3…階段、4…中間踊り場、5…上部階段部、5U…最上段部、6…下部階段部、7…エスカレーター、8…主枠、9…上部機械室、10…下部機械室、25…傾斜底面。
Claims (2)
- 上部階段部と下部階段部との中間に踊り場を有する階段上に、上下階床間を連通され、上部機械室を形成する上部水平部と、下部機械室を形成する下部水平部と、前記上部機械室と下部機械室とを接続する傾斜部からなる主枠を備えた乗客コンベアを前記下部階段部の傾斜に沿って設置してなる階段通路設備において、前記乗客コンベアの上部機械室の上階床側に、その端部が前記上部階段部の最上段よりも下方の段上に配置され、前記上部機械室は、高さ寸法が前記乗客コンベアの下部機械室の高さ寸法以下となる第1の機器収納空間部と、前記第1の機器収納部の下階床側に、高さ寸法が前記下部機械室の高さ寸法以上となる第2の機器収納空間部を形成し、かつこれら両機器収納空間部の底面間を前記上部階段部の傾斜に沿って形成した傾斜底面で連結し、前記上部機械室の上階床側端部を固定具を介して前記上部階段部の最上段に支持したことを特徴とする階段通路設備。
- 前記上部機械室の上階床側端部と前記上部階段部の最上段との隙間を塞ぐ手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の階段通路設備。
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