JP3205330B2 - エスカレーター装置 - Google Patents

エスカレーター装置

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JP3205330B2
JP3205330B2 JP2000605521A JP2000605521A JP3205330B2 JP 3205330 B2 JP3205330 B2 JP 3205330B2 JP 2000605521 A JP2000605521 A JP 2000605521A JP 2000605521 A JP2000605521 A JP 2000605521A JP 3205330 B2 JP3205330 B2 JP 3205330B2
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steps
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upper horizontal
stairs
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忠一 斎藤
和平 小嶋
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Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エスカレーター装
置に係り、特に、上下階床に跨って設けられた階段に設
置されるに好適なエスカレーター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、構造物に設けられた既設の階段
にエスカレーター装置を設置する場合、エスカレーター
装置の乗降床を上下階床と一致させるために、階段の一
部及び上下階床を壊して掘り起こし、そこにエスカレー
ター装置の主枠を埋設するようにしている(特開平7−
179282号公報,特開平10−250968号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のエスカレー
ター装置の既設階段への設置は、階段及び上下階床の掘
り起こし等の工事量についての配慮がなく、掘り起こし
量が多くなって工事が長期に亘る問題があった。
【0004】本発明の目的は、工事量を少なくし、工事
期間を短縮できるエスカレーター装置を提供することに
ある。
【0005】本発明の別の目的は、階段への安定した支
持が行えるエスカレーター装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、上部水平部と下部水平部間に傾斜部を有す
る主枠と、無端状に連結され前記主枠内の往路側では踏
面を上向きにし帰路側では踏面を下向きにして循環移動
する複数の踏段と、これら踏段の進行方向両側に沿って
位置し前記主枠に支持される左右の欄干と、これら欄干
の周縁に案内され前記踏段と同期して移動する移動手摺
とを備え、前記主枠を中間に踊り場を有し上下階床に跨
って設けられた階段上に設置したエスカレーター装置に
おいて、前記各踏段は奥行き寸法内に前輪と後輪とを位
置させると共に、後輪をエスカレーター装置の傾斜方向
に沿って前輪側に接近させて設置し、前記主枠の上部水
平部と下部水平部の高さ寸法を前記踏段の奥行き寸法の
2倍以内で踏段高さ寸法の2倍以上とし、かつ前記主枠
を前記階段の中間踊り場より下側の階段部の傾斜に沿っ
て設置したのである。
【0007】上記構成によれば、踏段の前後輪をエスカ
レーター装置の傾斜方向に沿って接近させ、踏段の前後
輪間隔を小さくして踏段高さ寸法を小さくできること
で、主枠の上部水平部と下部水平部の高さが、踏段の奥
行き寸法の2倍以内で踏段高さ寸法の2倍以上となっ
て、高さ寸法を従来に比べて低くすることができ、その
結果、エスカレーター装置を階段に設置する場合、主枠
が階段や上下階床と干渉する部分が小さくなるので、そ
の掘り起こし作業等の工事量が少なくなり、工事期間を
短縮できる。
【0008】また、階段の踊り場より下側の下傾斜通路
に接近させて主枠を設置することにより、高さを低くし
た主枠の略下半分を支持できるので、主枠の撓みなどが
なくエスカレーター装置の階段への安定した支持が行え
るのである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施の形態を図1
〜図5に基づいて説明する。
【0010】大型ビルディングや駅などの多層構造物1
には、上階床2と下階床3に跨って階高の高い階段4が
設けられている。この階段4は、中間に踊り場5が設け
られ、その上下に連なって上側階段部6と下側階段部7
とが形成されている。上記階段4は、上階床2に形成し
た吹き抜け8を利用して設置されている。この吹き抜け
8の周囲には、階段4の降り口を除いて柵,手摺,仕切
壁などの防護柵8Gが設けられて歩行者の吹き抜け8か
らの転落事故を防いでいる。 このような階段4に、高齢者や身体の不自由な人のた
めに近年エスカレーター装置10を併設する気運が高ま
ってきている。そこで、階段4の幅方向の一部を利用し
てエスカレーター装置10を上階床2と下階床3に跨っ
て設置している。このエスカレーター装置10は、主枠
11をベースに構成されている。この主枠11は、左右
一対の側枠体12A,12Bを有し、これら側枠体12
A,12Bは、夫々上弦材13及び下弦材14とこれら
を連結する縦部材15とからなり、左右一対の側枠体1
2A,12Bは、図示しない横部材によって連結されて
いる。
【0011】このような部材で構成された主枠11は、
上部水平部Aと下部水平部Bと傾斜部Cとがあり、上部
水平部Aは上部機械室となり、下部水平部Bは下部機械
室となる。上部機械室Aと下部機械室Bの頂部には、夫
々機械室の点検蓋を兼ねる乗降床11A,11Bが設け
られている。
【0012】上記のように構成された主枠11の上部水
平部A内には、1対の駆動スプロケット16A,16B
が駆動軸17を介して回転自在に支持され、下部水平部
B内には、一対の従動スプロケット18が同様に支持さ
れている。
【0013】これら一対の駆動スプロケット16A,1
6B及び従動スプロケット18には、一対の無端状の踏
段チェーン19A,19Bが巻掛けられており、これら
踏段チェーン19A,19Bに複数の踏段20が連結さ
れている。
【0014】踏段20は、幅方向の両側に張出した前輪
軸21に回転自在に軸支された一対の前輪22A,22
Bと、前輪22A,22Bよりも狭い間隔で軸支された
一対の後輪23A,23Bを備えている。これら前輪2
2A,22B及び後輪23A,23Bは、前記主枠11
に支持された各案内レール24,25上を転動して踏段
20を所定の軌跡で移動させる。
【0015】このように構成された踏段20の前記前輪
軸21の前輪22A,22Bよりも踏段20寄り側を、
前記踏段チェーン19A,19Bに連結している。尚、
この踏段チェーン19A,19Bは、隣接踏段20の前
輪軸間隔ごとに、チェーン中心位置19Cよりも外周側
に前記前輪軸21との連結中心が位置する三角状のリン
ク19Lを連結しており、踏段チェーンの移動軌跡の外
周側に前輪軸21の移動軌跡を位置させている。
【0016】前記案内レール24は、少なくとも上部水
平部A内の往路側(踏段20の踏面20Fが上向きで走
行する側)でも、帰路側(踏段20の踏面20Fが下向
となる側)でも断面がL字状をしており、前記案内レー
ル25は、往路側でも帰路側でも断面がコ字状をしてい
る。
【0017】一方、前記駆動スプロケット16A,16
Bは、駆動軸17に設けられた動力スプロケット26
(図5)に動力チェーン27を巻掛け、この動力チェー
ン27を上部水平部A内に設置した駆動装置28の出力
軸のスプロケットに巻掛けて回転駆動される。
【0018】駆動スプロケット16A,16Bの回転に
より、踏段チェーン19A,19Bが移動し、踏段チェ
ーン19A,19Bに連結された踏段20が案内レール
24,25に沿って移動するのである。
【0019】ところで、前記踏段20と前輪22A,2
2B及び後輪23A,23Bの側面から見た位置関係
は、図4に示すように、前輪22A,22B及び後輪2
3A,23Bが踏段奥行き寸法Dの範囲内に配置されて
前後輪間隔を小さくしている。特に、後輪23A,23
Bを前輪22A,22B側にエスカレーター装置の傾斜
方向に沿って接近させ前後輪の間隔を小さくすることに
より、踏段20の高さ寸法Hを小さくすることができ、
その分、主枠11の上部水平部A(上部機械室)と下部
水平部B(下部機械室)の高さ寸法H0 を小さくでき
る。また、前後輪の間隔を小さくしたので、踏段20の
往路側から帰路側への方向転換部で回転半径を小さくで
き、上記高さ寸法H0 を小さくできる。
【0020】さらに、踏段チェーン19A,19Bへの
前輪軸21の連結位置を、踏段チェーン19A,19B
の中心位置19Cよりも外周側に変位させ、云い代えれ
ば踏段チェーン19A,19Bの移動軌跡よりも前輪2
2A,22Bの移動軌跡を外周側に変位させる(図4)
ことにより、踏段20の方向転換時に隣接踏段の間隔が
広がって互いの接触を回避することができるので、踏段
20の回転半径(方向転換半径)をさらに小さくするこ
とができる。
【0021】また、踏段20の奥行き寸法Dや踏段高さ
寸法Hを安全基準の最小寸法、例えばD=381mm,H
=240mmとすることにより、さらに方向転換部での踏
段の回転半径を小さくできる。
【0022】これらを総合すると、主枠11の上部水平
部A(上部機械室)と下部水平部B(下部機械室)の高
さ寸法H0 は、踏段20の奥行き寸法Dの2倍以下で、
踏段高さ寸法Hの2倍以上、即ち、2D>H0 >2Hと
なり、従来に比べて高さ寸法を約30%低減することが
できる。
【0023】このように、上部水平部Aと下部水平部B
との高さ寸法H0 が低減されて薄型に構成された主枠1
1には、上記構成のほかに、前記踏段20の進行方向の
両側に沿って一対の欄間が設けられている。この欄干
は、前記主枠11に固定された欄干パネル30A,30
Bと、この欄干パネル30A,30Bの周縁に案内され
て前記踏段20と同期して移動する無端状の移動手摺3
1A,31Bと、前記欄干パネル30A,30Bの基部
を被う内デッキカバー32A,32B及び外デッキカバ
ー33A,33Bと、前記内デッキカバー32A,32
Bと前記踏段20とを仕切るスカートガード34A,3
4Bとが備えられている。そして、主枠11の外表面は
化粧用の外装板35で被われている。
【0024】さらに、図1に示すように、上部水平部A
の水平方向の長さは、下部水平部Bよりも長く形成され
ているが、加えて移動手摺31B(31A)が方向転換
する反転部から上部水平部Aが外側に突出する長さL1
を、移動手摺反転部から下部水平部Bが外側に突出する
長さL2 よりも積極的に長く形成している。
【0025】上記構成のエスカレーター装置10を中間
に踊り場5を有する既設の階段4に設置する場合、この
階段4の踊り場5よりも下方の下側階段部7上に主枠1
1の傾斜部Cの底部を支持させ、この状態で主枠11の
上部水平部A及び下部水平部Bの乗降床11A,11B
が構造物1の上階床2及び下階床3と面一となるよう
に、上部水平部A側においては上階床2と上側階段部6
の一部を削って(掘り起こして)埋設し、下部水平部B
側においては下階床3を削って埋設する。この時の削り
作業は、上部水平部A(上部機械室)と下部水平部B
(下部機械室)の高さ寸法H0 を従来に比べて約30%
低くしているので、削り量は少なくなり、その分、労力
と作業時間を低減することができる。
【0026】また、上部水水平部Aの移動手摺反転部か
らの突出長さL1 を長くしたので、既設階段4の下側階
段部7を削ることなく上部水平部Aの乗降床11Aを上
階床2と面一とすることができる。即ち、上部水平部A
の突出長さL1 が、下部水平部Bの突出長さL2 と同等
か、短い場合には、上部水平部Aの突出端が上階床2の
梁2Bに届かなくなるので、上部水平部Aの突出端が上
階床2の梁2Bに届くまでエスカレーター装置10全体
を図1の紙面右方向に平行移動させる必要がある。しか
し、平行移動させようとしても、そこには下側階段部7
があって主枠11の傾斜部Cと干渉するので、その下側
階段部7を削らなければ主枠11を右方向に平行移動で
きなくなるのである。
【0027】尚、主枠11の上部水平部Aと下部水平部
Bとの高さ寸法H0 を低くしたことにより、主枠11が
全体的に薄くなると、その分、機械的強度が低下する
が、本実施の形態によれば、主枠11の傾斜部Cの略下
半分を階段4の下側階段部7によって支持できるので、
強度的には問題がない。しかし、階段4の上側階段部6
と下側階段部7に負担をかけるのを嫌う場合には、主枠
11の傾斜部Cにおける側枠体12A,12Bの高さを
欄干パネル30A,30Bの上端近傍まで高くして主枠
11自身の強度を高め、この主枠11の上部水平部Aと
下部水平部Bとを多層構造物1の梁2Bなどに支持させ
ることにより、階段4への重量負担を軽減させることが
できる。
【0028】さらに、上述のように、階段4の下側階段
部7に主枠11を支持させた場合、主枠11の傾斜部C
と階段4の上側階段部6との間に空間40が形成され
る。この空間40は、階段4の歩行者が通行する側から
化粧板等により塞がれるので内部を目視できない。この
空間40を被う化粧板にドアを設けて内部を保守空間と
し、作業者がこの内部に入って主枠11の下側から踏段
20などの保守点検を行うようにしてもよい。
【0029】また、高さ寸法を低くした主枠11の傾斜
部Cを、階段4の踊り場5よりも下方の下側階段部7上
に支持させることにより、図1に示すように、エスカレ
ーター装置10の設置によって狭まる上階床2の吹き抜
け8が切れる縁部8Eとそのましたの階段20との間隔
OHの低減を、最小限にとどめることができる。
【0030】上記説明は、通常の利用状態におけるエス
カレーター装置10についてであるが、このエスカレー
ター装置10を車椅子利用者も利用できるように車椅子
運搬機構を付加したい場合には、図1に示すように、踏
段20の列の中に、例えば、3つの隣接する特殊踏段5
0〜52を連結する。尚、特殊踏段50〜52は、3つ
に限定されるものではなく、設置場所や搭載車椅子の型
式により2つあるいは4つ等種々な組合せが考えられ
る。これら特殊踏段50〜52は、通常運転時は、他の
踏段20と外観上は同じ形状で運転される。これら特殊
踏段50〜52のうち2つの特殊踏段51,52は、踏
板51F,52Fが昇降できるように構成されており、
車椅子運搬指令があると、踏板51F,52Fを特殊踏
段50の踏板と同じ高さに維持して車椅子搭載面を形成
するように構成されている。
【0031】このように、通常運転時の特殊踏段51,
52が、車椅子運搬指令があると特殊踏段50と連携し
て車椅子搭載面を形成し、車椅子運搬後に、通常の踏段
20と同じ形状に復帰させるために、上部水平部Aと下
部水平部B内の踏段方向転換部近傍の固定部に夫々車椅
子搭載面の形成・解除機構54,55が設けられてい
る。
【0032】下降(上昇)運転時に、この車椅子搭載面
の形成・解除機構54(55)は、例えば車椅子運搬指
令があると、乗り口部近傍に停止あるいは乗り口部近傍
を低速で移動している特殊踏段50〜52と係合して、
特殊踏段50〜52の駆動機構を作動させて車椅子搭載
面を形成可能とする。一報、形成された車椅子搭載面が
降り口部に接近すると、特殊踏段50〜52に車椅子搭
載面の形成・解除機構55(54)が係合して特殊踏段
50〜52の駆動機構を作動させ、車椅子搭載面の解除
を可能にしている。尚、車椅子搭載面の形成・解除に関
する基本構成及び動作さらには車椅子搭載面の形状等
は、例えば、特開平5−39186号公報記載の構成、
あるいはこれを変形させた構成及び動作で達成できるの
で、詳細な説明は省略する。
【0033】図7は、本発明による他の実施の形態を示
すもので、図1〜図6と同じ符号は同一部品を示すの
で、詳細な説明は省略する。
【0034】図7に示す実施の形態と、前記実施の形態
との大きな差は、主枠11を階段4の下側階段部7の上
に隙間Gを介して支持させた点である。
【0035】即ち、階段4は、鉄筋を巡らせた型枠内に
コンクリートを打ち込んで固めるために、なかなか寸法
通りに仕上げることは困難であり、最終的にモルタルで
補修したとしても多少の誤差が残る。この誤差は歩行者
にとって問題となることはないが、精密に芯出しされた
機械を設置する場合には、少しの誤差も例えば設置角度
に変化を与えてしまう等、大きな影響がある。そこで、
階段4の仕上がりに左右されずにエスカレーター装置1
0を容易に設置できるように、上記主枠11を階段4の
下側階段部7の上に隙間Gを介して支持させたのであ
る。
【0036】このように、主枠11を階段4の下側階段
部7の上に隙間Gを介して支持させることにより、仮
に、階段4がエスカレーター装置10の設計角度と異な
っていても、階段4の傾斜角度に左右されずに設置する
ことができ、かつ階段4の製作誤差を吸収することがで
きる。
【0037】尚、隙間Gを介して主枠11を支持するこ
とができるのは、上部水平部Aの移動手摺反転部から外
側に突出する長さL1 を、下部水平部Bの移動手摺反転
部から外側に突出する長さL2 よりも積極的に長く形成
しているから可能なのである。即ち、例えば図1に示す
ように設置されたエスカレーター装置10において、主
枠11を単に真上に持ち上げて下側階段部7との間に隙
間Gを介在させる場合、上部水平部A及び下部水平部B
の乗降床11A,11Bと上階床2及び下階床3との間
に段差が生じてしまう。そこで主枠11を図1の紙面左
方向に変位させることで、乗降床11A,11Bと上階
床2及び下階床3とを同じレベルに維持しながら下側階
段部7との間に隙間Gを確保することができる。しか
し、主枠11を図1の紙面左方向に変位させることで、
主枠11の上部水平部A端が上階床2の梁2Bに届かな
くなる。そこで、移動手摺が反転する位置から上部水平
部Aが外側に突出する長さL1 を長く形成しておくこと
により、主枠11の上部水平部A端と上階床2の梁2B
との係合が可能となり、エスカレーター装置10の重量
を構造物1の梁2Bに負担させることができるのであ
る。
【0038】主枠11を階段4の下側階段部7の上に隙
間Gを介して支持させる場合には、両者の間に複数のジ
ャッキを設置して主枠11の設置角度を決め、そこに支
持具60,61を設置して重量を支えるようにする。ま
た、支持具60,61に隙間調整機構を設けて全体の隙
間Gを調整しながら、規定の設置角度を得るようにして
もよい。
【0039】以上の各実施の形態の説明は、上階床2と
階段4の上側階段部6の一部を削って主枠11を埋設し
たものであるが、図8に示すように、上階床2と階段4
の上側階段部6の削りを省略することも可能である。
【0040】図8に示すエスカレーター装置10は、主
枠11の上部水平部A端を、上階床2とそれに続く上側
階段部6とに干渉しないようにすると共に、上部水平部
Aの乗降床11Aを上階床2と段差を生じないように、
主枠11を紙面左右方向に平行移動させ、それによって
生じた下側階段部7と主枠11の傾斜部Cとの間の隙間
に支持具60,61,62を設置して主枠11を支持し
たのである。そして、上記構成によって、上階床2と主
枠11の上部水平部A端との間に生じた隙間L3 には、
モルタル70等を埋めて乗降床11Aと上階床2間に段
差が生じないようにし、また主枠11の上部水平部A端
下部と上側階段部6との間の隙間G1 には、強度部材7
1を配置して上部水平部A端が安定して支持できるよう
にしている。主枠11の下部水平部Bの下階床3への埋
設は、上記各位実施の形態と同じように行う。
【0041】一方、階段4は、歩行者を対象として設計
されているので、エスカレーター装置10などの重量物
を支持するには強度的に弱い場合がある。そのために、
主枠11の上部水平部A端を支持する上部階段部6の裏
側を補強部材、例えば下階床3に支持された補強支柱8
0によって支持するようにすれば問題はない。
【0042】このようにしてエスカレーター装置10の
階段4への設置を行えば、上階床2と階段4の上側階段
部6の削り作業は不要となり、工事期間を短縮すること
ができる。
【0043】さらに、図8において、主枠11の傾斜部
Cの高さ寸法H1 は、上部水平部Aの高さ寸法H0 と同
じかそれより低く形成されているので、上部水平部Aと
傾斜部Cとの境界に応力が集中しやすく、強度的に弱く
なる場合がある。そのような場合には、その境界部に前
記高さ寸法H0,H1よりも高い高さ寸法H2 の側枠体を
下側に延在させて形成することにより、補強することが
できる。この補強のために、側枠体を下側に延在させて
もその下側は空間40であるので、エスカレーター装置
10の設置には何等問題はない。
【0044】このように本発明によれば、工事量を少な
くして工事期間を短縮でき、階段への安定した支持が行
えるエスカレーター装置を得ることができる。 [図面の簡単な説明]
【図1】本発明によるエスカレーター装置の一実施の形
態を示す一部破断側面図。
【図2】図1のII−II線に沿う拡大断面図。
【図3】図1の上部水平部内の踏段の転換状態を示す拡
大図。
【図4】図3の踏段の案内レールとの関係を示す拡大
図。
【図5】図3のV−V線に沿う拡大断面図。
【図6】図4の一部を示す平面図。
【図7】本発明によるエスカレーター装置の別の実施の
形態を示す一部破断側面図。
【図8】本発明によるエスカレーター装置のさらに別の
実施の形態を示す一部破断側面図。
【符号の説明】
4…階段、5…中間踊り場、6…上側階段部、7…下側
階段部、11…主枠、A…上部水平部(上部機械室)、
B…下部水平部(下部機械室)、C…傾斜部、19A,
19B…踏段チェーン、20…踏段、22A,22B…
前輪、23A,23B…後輪、31A,31B…移動手
摺、50〜52…特殊踏段、54,55…車椅子搭載面
の形成・解除機構。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−189449(JP,A) 特開 平5−39186(JP,A) 特開 昭58−207207(JP,A) 特許2552745(JP,B2) 特公 昭62−60357(JP,B2) 特公 昭52−11833(JP,B2) 国際公開98/57879(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 21/00 - 31/02

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部水平部と下部水平部間に傾斜部を有す
    る主枠と、無端状に連結され前記主枠内の往路側では踏
    面を上向きにし帰路側では踏面を下向きにして循環移動
    する複数の踏段と、これら踏段の進行方向両側に沿って
    位置し前記主枠に支持される左右の欄干と、これら欄干
    の周縁に案内され前記踏段と同期して移動する移動手摺
    とを備え、前記主枠を中間に踊り場を有し上下階床に跨
    って設けられた階段上に設置したエスカレーター装置に
    おいて、前記各踏段は奥行き寸法内に前輪と後輪とを位
    置させると共に、後輪をエスカレーター装置の傾斜方向
    に沿って前輪側に接近させて設置し、前記主枠の上部水
    平部と下部水平部の高さ寸法を前記踏段の奥行き寸法の
    2倍以内で踏段高さ寸法の2倍以上とし、かつ前記主枠
    を前記階段の中間踊り場より下側の階段部の傾斜に沿っ
    て設置したことを特徴とするエスカレーター装置。
  2. 【請求項2】上部水平部と下部水平部間に傾斜部を有す
    る主枠と、無端状に連結され前記主枠内の往路側では踏
    面を上向きにし帰路側では踏面を下向きにして循環移動
    する複数の踏段と、これら踏段の進行方向両側に沿って
    位置し前記主枠に支持される左右の欄干と、これら欄干
    の周縁に案内され前記踏段と同期して移動する移動手摺
    とを備え、前記主枠を中間に踊り場を有し上下階床に跨
    って設けられた階段上に設置したエスカレーター装置に
    おいて、前記各踏段は奥行き寸法内に前輪と後輪とを位
    置させると共に、後輪をエスカレーター装置の傾斜方向
    に沿って前輪側に接近させて設置し、前記主枠の上部水
    平部と下部水平部の高さ寸法を前記踏段の奥行き寸法の
    2倍以内で踏段高さ寸法の2倍以上とし、かつ前記主枠
    を上階床,前記階段の中間踊り場より下側の階段部,下
    階床で支持したことを特徴とするエスカレーター装置。
  3. 【請求項3】上部水平部と下部水平部間に傾斜部を有す
    る主枠と、無端状に連結され前記主枠内の往路側では踏
    面を上向きにし帰路側では踏面を下向きにして循環移動
    する複数の踏段と、これら踏段の進行方向両側に沿って
    位置し前記主枠に支持される左右の欄干と、これら欄干
    の周縁に案内され前記踏段と同期して移動する移動手摺
    とを備え、前記主枠を中間に踊り場を有し上下階床に跨
    って設けられた階段上に設置したエスカレーター装置に
    おいて、前記各踏段は奥行き寸法内に前輪と後輪とを位
    置させると共に、後輪をエスカレーター装置の傾斜方向
    に沿って前輪側に接近させて設置し、前記主枠の上部水
    平部と下部水平部の高さ寸法を前記踏段の奥行き寸法の
    2倍以内で踏段高さ寸法の2倍以上とし、かつ前記主枠
    を傾斜部を前記階段の中間踊り場より下側の階段部に支
    持したことを特徴とするエスカレーター装置。
  4. 【請求項4】上部水平部と下部水平部間に傾斜部を有す
    る主枠と、この主枠の上部水平部内及び下部水平部内に
    夫々軸支されたスプロケットと、上部水平部内に設置さ
    れ前記上部水平部内のスプロケットを駆動する駆動装置
    と、前記上部水平部内及び下部水平部内のスプロケット
    間に巻掛けられた無端状の踏段チェーンと、この踏段チ
    ェーンに連結されて前記主枠内を循環移動する複数の踏
    段と、これら踏段の進行方向両側に沿って位置し前記主
    枠に支持される左右の欄干と、これら欄干の周縁に案内
    され前記踏段と同期して移動する移動手摺とを備え、前
    記主枠を中間に踊り場を有し上下階床に跨って設けられ
    た階段上に設置したエスカレーター装置において、前記
    各踏段の前記踏段チェーンとの連結位置を前記踏段チェ
    ーンの移動軌跡の中心より外周側とし、前記主枠の上部
    水平部と下部水平部の高さ寸法を前記踏段の奥行き寸法
    の2倍以内で踏段高さ寸法の2倍以上とし、かつ前記主
    枠の傾斜部を前記階段の中間踊り場より下側の階段部に
    支持させたことを特徴とするエスカレーター装置。
  5. 【請求項5】前記上部水平部と下部水平部とは、それぞ
    れ前記上下階床と面一となる乗降床を有し、上部水平部
    は上階床とそれに続く階段の一部に埋設され、下部水平
    部は下階床に埋設されていることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載のエスカレーター装置。
  6. 【請求項6】上部水平部と下部水平部間に傾斜部を有す
    る主枠と、無端状に連結され前記主枠内の往路側では踏
    面を上向きにし帰路側では踏面を下向きにして循環移動
    する複数の踏段と、これら踏段の進行方向両側に沿って
    位置し前記主枠に支持される左右の欄干と、これら欄干
    の周縁に案内され前記踏段と同期して移動する移動手摺
    とを備え、前記主枠を中間に踊り場を有し上下階床に跨
    って設けられた階段上に設置したエスカレーター装置に
    おいて、前記各踏段は奥行き寸法内に前輪と後輪とを位
    置させると共に、後輪をエスカレーター装置の傾斜方向
    に沿って前輪側に接近させて設置し、前記主枠の上部水
    平部と下部水平部の高さ寸法を前記踏段の奥行き寸法の
    2倍以内で踏段高さ寸法の2倍以上とすると共に、前記
    上部水平部を前記下部水平部よりも長く形成し、かつ前
    記主枠の傾斜部を前記階段の中間踊り場より下側の階段
    部に支持させたことを特徴とするエスカレーター装置。
  7. 【請求項7】前記上部水平部と下部水平部の前記移動手
    摺の反転部からの突出寸法は、上部水平部が大きいこと
    を特徴とする請求項6記載のエスカレーター装置。
  8. 【請求項8】前記複数の踏段の列は特殊踏段群を連結し
    ており、この特殊踏段群は車椅子運搬時に車椅子搭載面
    を形成するように構成され、かつ前記主枠の上部水平部
    及び下部水平部には特殊踏段群の車椅子搭載面の形成・
    解除機構が設けられていることを特徴とする請求項1〜
    7のいずれかに記載のエスカレーター装置。
  9. 【請求項9】前記主枠は、左右一対の側枠体を有し、こ
    れら側枠体は、傾斜部において欄干の上部近傍までの高
    さを有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに
    記載のエスカレーター装置。
  10. 【請求項10】前記主枠は、前記階段の下側階段部上に
    隙間を介して支持されていることを特徴とする請求項1
    〜9のいずれかに記載のエスカレーター装置。
  11. 【請求項11】上部水平部と下部水平部間に傾斜部を有
    する主枠と、無端状に連結され前記主枠内の往路側では
    踏面を上向きにし帰路側では踏面を下向きにして循環移
    動する複数の踏段と、これら踏段の進行方向両側に沿っ
    て位置し前記主枠に支持される左右の欄干と、これら欄
    干の周縁に案内され前記踏段と同期して移動する移動手
    摺とを備え、前記主枠を中間に踊り場を有し上下階床に
    跨って設けられた階段上に設置したエスカレーター装置
    において、前記各踏段は奥行き寸法内に前輪と後輪とを
    位置させると共に、後輪をエスカレーター装置の傾斜方
    向に沿って前輪側に接近させて設置し、前記主枠の上部
    水平部と下部水平部の高さ寸法を前記踏段の奥行き寸法
    の2倍以内で踏段高さ寸法の2倍以上とし、かつ前記主
    枠の傾斜部を前記階段の中間踊り場より下側の階段部に
    支持させ、前記主枠の上部水平部の端部を前記階段の上
    側の階段部に支持し、前記主枠の下部水平部の端部を前
    記階段の下部階床に支持したことを特徴とするエスカレ
    ーター装置。
  12. 【請求項12】前記主枠は、左右一対の側枠体を有し、
    これら側枠体は、傾斜部と上部水平部に跨って、前記上
    部水平部と傾斜部よりも高さが高い部分が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の
    エスカレーター装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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