JP3811622B2 - 傾斜型乗客コンベア - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、移送体が傾斜区間で階段状になるエスカレーターや移送体に段差が生じない電動道路等の傾斜型乗客コンベアに係り、特に、設置幅を縮少するのに好適な傾斜型乗客コンベアに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特公昭56−38503号公報の第6図および第8図に記載のように、傾斜型乗客コンベアの設置幅を縮少する構成が既に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術によれば、手摺駆動機構を枠体の傾斜部上に設置していることから、手摺駆動機構と枠体とが重なって設置された分、乗客コンベアの設置幅の縮少は可能となる。しかし、手摺駆動機構が枠体の傾斜部上に設置されることで、欄干が透明型の場合には、手摺駆動機構を覆うカバー等が枠体の上方部にまで設置されるので、透明部分の高さ寸法が狭くなる問題があり、上記従来技術の実機への適用が見送られていた。
【0004】
本発明の目的とするところは、手摺駆動機構によって透明型欄干の透明部分の高さ寸法を狭めることなく設置幅の縮少ができ、不透明型欄干にも共用できる傾斜型乗客コンベアを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、枠体の上部水平部と傾斜部間に、傾斜部よりも緩傾斜となる第2傾斜部を設け、この第2傾斜部の上に手摺駆動機構を設置し、前記第2傾斜部と手摺駆動機構の垂直投影が互いに重なるようにし、かつ手摺駆動機構は移動手摺を挟んで駆動する駆動ローラと従動ローラとを有し、無端状に連結された移送体は移動を補助する走行輪を有し、この走行輪と駆動ローラの垂直投影を互いに重なるように配置したのである。
【0006】
上記構成のように、第2傾斜部を設けることにより、その位置の枠体の高さ寸法が縮少され、その縮少された高さ寸法分を利用して手摺駆動機構を設置したので、手摺駆動機構を覆うカバー等が枠体の上方部にまで延在させる必要はなく、その結果、透明型欄干の透明部分の高さ寸法を狭めることにはならない。また、枠体の高さ寸法が一部縮小されたとしても、枠体の一部を切り欠き、そこに手摺駆動機構を配置する構成に比べて、高度の低下は許容し得る範囲であり、通常の使用には何等問題はない。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施の形態を図1〜図3に示すエスカレーターに沿って説明する。
【0008】
上階1Aと下階1Bとの間に設置されるエスカレーター2は、上階1Aと下階1Bに跨って設置された枠体3を有する。この枠体3は、左右にトラス構成を成す一対の側枠体3Wと、これら左右の側枠体3Wを連結する横部材とから構成されている。このような枠体3は、上部水平部3Aと、下部水平部3Bと、傾斜部3Cとを有し、上部水平部3Aの頂部は上部乗降床1aで塞がれており、下部水平部3Bの頂部は下部乗降床1bで塞がれている。そして、このように構成された枠体3の内部には、踏段チェーン4によって無端状に連結された移送体となる複数の踏段5が前記上部乗降床1aと下部乗降床1bとの間を循環移動するように案内されている。前記踏段チェーン4は、上部水平部3A内に軸支された駆動スプロケット6と、下部水平部3B内に軸支された従動スプロケット7に巻掛けられている。駆動スプロケット6は、上部水平部3A内に設置された駆動機8によって駆動される。駆動機8は、駆動モータやブレーキ装置あるいは必要に応じて減速機等から構成されている。
【0009】
このように踏段5を循環移動できるように案内した枠体3の、前記踏段列の両側に対向する位置に、一対の欄干9を立設している。
【0010】
この欄干9が、不透明型欄干の場合には、枠体3に支柱10を固定し、この支柱10の上部に手摺フレーム11を取付けて移動手摺12を案内させ、かつ支柱10の内側(踏段5側)に手摺フレーム11から下方に向って不透明の欄干パネル13を設け、欄干パネル13の内側の下部に内デッキカバー14を接続し、内デッキカバー14の下部を前記踏段5の幅方向端部に対向して設けたスカートガード16に接続している。支柱10の外側(反踏段5側)は、枠体3までも覆う外装板15を設けている。尚、外装板15側に建築物の壁が接近している場合には、外装板15を設けることを省略してもよい。
【0011】
一方、前記欄干9が、透明型の場合には、欄干パネル13がガラスパネル等で構成され、この欄干パネル13の上部に手摺フレーム11を取付けて移動手摺12を案内させる。内デッキカバー14とスカートガード16の設置は不透明型と同じであるが、透明型の場合、内デッキカバー14に対向する外側の位置に鎖線で示すように、外デッキカバー14Aを設け、外装板15は外デッキカバー14Aから下方を覆うように設ける。
【0012】
尚、幅方向の端部を前記スカートガード16に接近させた踏段5は、左右一対の前輪5Aと左右一対の後輪5Bとからなる走行輪が軸支されており、前輪5Aの間隔は後輪5Bの間隔より広くなっており、前輪軸に前記踏段チェーン4を連結している。
【0013】
上記構成の欄干9の下部内側には手摺駆動機構18が設置されている。この手摺駆動機構18は、板状の支持体19と、この支持体19に動力伝達スプロケット21と同軸に軸支された駆動ローラ20と、この駆動ローラ20の下方に対向して配置された従動ローラ22とを備えている。従動ローラ22は駆動ローラ20側にばね等で加圧できるように、支持体19に対して相対移動できるように支持されている。
【0014】
上記構成の手摺駆動機構18は、枠体3のトラス構成を成す側枠体3Wの上弦材23上に固定される。ここで、上弦材23は、図3に示すように、上部水平部3Aの上弦材23Bと、下部水平部3Bの上弦材23Cと、傾斜部3Cの上弦材23Dとからなり、さらに、図1及び図3に示すように、上部水平部3Aの上弦材23Bと傾斜部3Cの上弦材23Dとの間に、傾斜部3Cの上弦材23Dよりも傾斜の緩い緩傾斜部となる上弦材23Aを形成し、この上弦材23A上に手摺駆動機構18の支持体19を固定して取付けるのである。
【0015】
このように、手摺駆動機構18を枠体3の傾斜部3Cとは別の第2傾斜部となる上弦材23A上に取付けることにより、手摺駆動機構18と枠体3の側枠体3Wとの垂直投影が互いに重なるので、その分踏段5の幅方向端部を枠体3の側枠体3W側に接近させることができ、その結果、エスカレーター2の幅方向寸法を縮少して、設置幅を縮少することができる。
【0016】
また、手摺駆動機構18を枠体3上に取付ける位置の上弦材23Aを緩傾斜とすることで、この位置の枠体3の高さ寸法は低くなり、その低くなった部分に手摺駆動機構18を取付けることで、手摺駆動機構18の取付け高さを低くすることができる。その結果、欄干9が透明型の場合でも透明部分の高さ寸法を減少させることなく、手摺駆動機構18を内デッキカバー14と外デッキカバー14Aとで覆うことができる。
【0017】
上記実施の形態は、傾斜型の乗客コンベアの移送体として傾斜部で段差が生じる踏段5を有するエスカレーターを説明したが、エスカレーターに限らず、移送体として傾斜部においても段差が生じない複数のパレットを有する電動道路や移送体として無端状の帯状体を有する電動道路にも適用できるのは勿論である。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、手摺駆動機構によって透明型欄干の透明部分の高さ寸法を狭めることなく設置幅の縮少ができ、不透明型欄干にも共用できる傾斜型乗客コンベアを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による傾斜型乗客コンベアの一実施の形態の要部を示す概略側面図。
【図2】図1のII−II線に沿う詳細断面図。
【図3】本発明による傾斜型乗客コンベアの一実施の形態の全容を示す概略側面図。
【符号の説明】
2…エスカレーター(乗客コンベア)、3…枠体、3A…上部水平部、3B…下部水平部、3C…傾斜部、9…欄干、12…移動手摺、18…手摺駆動機構、20…駆動ローラ、22…従動ローラ、23,23A〜23D…上弦材。
Claims (1)
- 無端状に連結されて移動する移送体と、この移送体の両側に対向して位置する欄干と、この欄干の周縁を移動する移動手摺と、前記欄干内に配置され前記移動手摺を欄干内で駆動する手摺駆動機構と、これらを支持し上部水平部と下部水平部と傾斜部とからなる枠体とを有する傾斜型乗客コンベアにおいて、前記枠体の上部水平部と傾斜部間に、前記傾斜部より緩傾斜の第2傾斜部を設け、この第2傾斜部上に前記手摺駆動機構の垂直投影が重なるように設置し、かつ前記手摺駆動機構は前記移動手摺を挟んで駆動する駆動ローラと従動ローラとを有し、前記移送体は移動を補助する走行輪を有し、この走行輪と前記駆動ローラの垂直投影を互いに重なるように配置したことを特徴とする傾斜型乗客コンベア。
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