JP3603690B2 - 乗客コンベア - Google Patents
乗客コンベア Download PDFInfo
- Publication number
- JP3603690B2 JP3603690B2 JP25842299A JP25842299A JP3603690B2 JP 3603690 B2 JP3603690 B2 JP 3603690B2 JP 25842299 A JP25842299 A JP 25842299A JP 25842299 A JP25842299 A JP 25842299A JP 3603690 B2 JP3603690 B2 JP 3603690B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- passenger conveyor
- main frame
- stairs
- staircase
- supported
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Escalators And Moving Walkways (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗客コンベアと階段体からなる通路設備に係り、特に、乗客コンベアを階段体に設置する場合に好適な構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建築構造物の歩行者通路である階段部分に乗客コンベアを設置して通路設備を形成する場合、乗客コンベアの乗降床を上下階床と一致させるために、階段の一部および上下階床を取壊して掘り起こし、そこに主枠を埋没させるようにする一方、この主枠の強度保持手段としてその長手方向のほぼ中央部を主枠の底部から下階床まで達する中間支持で支持するようにしている(特開平7−179282号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の通路設備は、乗客コンベアの既設階段への設置に際し、特に中間支持部の工事量削減に対する配慮がなく、中間支柱立設部の基礎工事が大掛かりとなるなど設置付帯工事の期間と経済性の両面で問題があった。
【0004】
本発明の目的は、乗客コンベアの設置に際し、工期短縮と費用削減の効果を有する、乗客コンベアの構成を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、上部水平部と下部水平部間に傾斜部を有する主枠と、無端状に連結されて前記主枠内を循環移動する複数の踏段と、これら踏段の移動方向両側に沿って位置し、前記主枠に支持される左右の欄干と、これら欄干の周縁に案内され、前記踏段と同期して移動する移動手摺等からなる乗客コンベアを、階段体上に設置した乗客コンベアにおいて、前記主枠の底部を、前記階段体上に配置され、前記階段体の傾斜に沿って設けられた長尺の支持梁で支持し、前記乗客コンベアの荷重を前記階段体の各段に分散させる構成としたものである。
【0006】
上記構成によれば、階段体上に設置される乗客コンベアの主枠の底部を、前記階段体上に配置され、前記階段体の傾斜に沿って設けられた長尺の支持梁で支持する構成であるので、従来のように乗客コンベアの底部から垂直に下階床まで達する長尺の中間支柱が不要となり、工事量と工期の縮減、工事費用の低減を図ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1と図2に基づいて説明する。一般に、大型ビルや駅舎などの多層構造物1には、上階床2と下階床3に跨って階高の高い階段体4が設けられている。この階段体4は、途中に中間踊り場5を有し、その上下に連なって上側階段部6と下側階段部7とが形成され、さらにこの階段体4の下方両側に配置されて、それの強度を保持する複数(両側に2本、場合によっては中央にも1本設けられる)の梁体8によって支持されている。上記階段体4は、上階床2に形成した吹き抜け9を利用して設置されており、この吹き抜け9の周囲には、階段体4の降り口を除いて柵、手摺、仕切り壁などの防護手段9Aが設けられて通行者の吹き抜け9からの転落事故を防いでいる。
【0008】
このような階段体4に、高齢者などの歩行弱者を重視し、エスカレーター式乗客コンベア10を併設する気運が高まってきている。そこで、階段体4の全幅方向の片側に寄せて乗客コンベア10を上階床2と下階床3に跨って設置している。 この乗客コンベア10は、主枠11をベースに構成されている。この主枠11は、図2に示すように左右一対(図では右側のみを示す)の側枠体12を有し、この側枠体12は、各々上弦材13および下弦材14とこれらを連結する縦部材15、横部材16、それに底板17で箱形状を形成している。さらに、このような部材で構成された主枠11は、上部水平部18と下部水平部19と傾斜部20とを有し、上部水平部18は上部機械室18Aとなり、下部水平部19は下部機械室19Aとなる。
【0009】
上記のように構成された主枠11の内部には、一対の踏段チェーン(図示省略)に連結された複数の踏段21が配置され、これが往路と復路を循環して乗客輸送する仕組みになっている。踏段21は、図示しない前輪や後輪を備えて所定の軌跡で移動している。
【0010】
一方、上記構成の主枠11の上部には、踏段21の移動方向に沿って左右一対の欄干22が設けられている。この欄干22は、主枠11に支持される欄干パネル23と、この欄干パネル23の周縁に案内されて踏段21と同期して移動する無端状の移動手摺24と、欄干パネル23の基部を被う内デッキカバー25と、移動手摺24の外側を被う外デッキカバー26等を備えている。さらに、主枠11、欄干22の外側は勿論、主枠11と階段体4との上下方向間の外表面は、乗客コンベア10に支持され、化粧仕切り体を形成する外装板27で被われている。
【0011】
また、外装板27の外側には階段体4の通行者のための手摺28が設けられている。
【0012】
そして、上記構成の乗客コンベア10を中間踊り場5を有する既設の階段体4に設置する場合、この階段体4の上に、その傾斜角度にほぼ沿わせて主枠11を配置し、この状態で主枠11の上部機械室18A及び下部機械室19Aの上側の乗降床が多層構造物1の上階床2および下階床3と面一になるように、上部水平部18側においては上側階段部6の一部を斫り(掘り起こし)、下部水平部19側においては下階床3を斫って埋設する。
【0013】
さらに、階段体4に載置され、主枠11および階段体4の長手方向には、この主枠11の両外側に位置する支持梁29を設ける一方、この支持梁29と主枠11の底部11Aとの間に支持体30を固定的に立設している。この場合、支持梁29は図示のようにH鋼等の頑丈な部材で、階段体4の中間踊り場5、上側階段部6および下側階段部7に沿って、それに直接支持されるもので支持体30が負担する乗客コンベア10の荷重を階段体4の各段に均等分散する役目を担う構成となっている。なお、支持体30は、例示のような柱状のものに限らず板状や台状のものでもよいが、その員数(例示では3ヶ所)は、主枠11の最大撓み(負荷による沈下)を防止するためと支持梁29により分散される負荷に対する階段体4の各段の強度に応じて適宜決定されるものである。
【0014】
このように、支持梁29と支持体30で主枠11を支持することにより、乗客コンベア10の負荷は階段体4に分散支持されることから従来のような長尺の中間支柱とそれを支持する大規模な基礎工事が不要となり、当然、労力と作業期間(工期)、それに工事費用の削減を図ることができる。
【0015】
上記説明は、通常のエスカレーター式乗客コンベア10に限定しているが、これに車いす運転機能を付加した特殊型や上記踏段21のように段差を有しない動く歩道の場合にもそのまま適用することができる。
【0016】
【発明の効果】
このように本発明によれば、乗客コンベアの設置に際し、工期短縮と費用削減の効果を有する乗客コンベアの構成を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による通路設備の一実施の形態を示す一部破断側面図。
【図2】図1のI−I線に沿う断面図。
【符号の説明】
2…上階床、3…下階床、4…階段体、5…中間踊り場、6…上側階段部、7…下側階段部、8…梁体、10…乗客コンベア、11…主枠、11A…底部、18…上部水平部、18A…上部機械室、19…下部水平部、19A…下部機械室、20…傾斜部、21…踏段、22…欄干、24…移動手摺、25…外装板、29…支持梁、30…支持体。
Claims (1)
- 上部水平部と下部水平部間に傾斜部を有する主枠と、無端状に連結されて前記主枠内を循環移動する複数の踏段と、これら踏段の移動方向両側に沿って位置し、前記主枠に支持される左右の欄干と、これら欄干の周縁に案内され、前記踏段と同期して移動する移動手摺等からなる乗客コンベアを、階段体上に設置した乗客コンベアにおいて、前記主枠の底部を、前記階段体上に配置され、前記階段体の傾斜に沿って設けられた長尺の支持梁で支持し、前記乗客コンベアの荷重を前記階段体の各段に分散させる構成としたことを特徴とする乗客コンベア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25842299A JP3603690B2 (ja) | 1999-09-13 | 1999-09-13 | 乗客コンベア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25842299A JP3603690B2 (ja) | 1999-09-13 | 1999-09-13 | 乗客コンベア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001080861A JP2001080861A (ja) | 2001-03-27 |
JP3603690B2 true JP3603690B2 (ja) | 2004-12-22 |
Family
ID=17320009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25842299A Expired - Fee Related JP3603690B2 (ja) | 1999-09-13 | 1999-09-13 | 乗客コンベア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3603690B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108298417B (zh) | 2017-01-11 | 2020-09-25 | 奥的斯电梯公司 | 乘客运输系统及其启停控制方法 |
-
1999
- 1999-09-13 JP JP25842299A patent/JP3603690B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001080861A (ja) | 2001-03-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101953400B1 (ko) | 사람 운송 장치 | |
JP3603690B2 (ja) | 乗客コンベア | |
JP4495181B2 (ja) | 乗客コンベア | |
EP1454869A1 (en) | Passenger conveyor | |
JP3603691B2 (ja) | 通路設備 | |
JP4426595B2 (ja) | 乗客コンベア | |
JP3205330B2 (ja) | エスカレーター装置 | |
JP3884913B2 (ja) | エスカレーター | |
JP3143818B2 (ja) | 通路設備 | |
JP4848327B2 (ja) | 乗客コンベア | |
JP3435201B2 (ja) | 通路設備 | |
JP3561455B2 (ja) | エスカレーター | |
JP3211437B2 (ja) | 乗客コンベア | |
JP2743748B2 (ja) | 乗客コンベア | |
JP3961798B2 (ja) | 動く歩道 | |
JP2003155185A (ja) | 乗客輸送設備 | |
JP3562400B2 (ja) | エスカレーター | |
JPH03106791A (ja) | エスカレータの支持構造 | |
JPH07179284A (ja) | 通路設備 | |
JP3612468B2 (ja) | 中間踊り場付き階段用通路設備 | |
JP3496656B2 (ja) | 通路設備並びに通路設備用乗客コンベア | |
JP2000026056A (ja) | 通路設備 | |
JPH07179283A (ja) | 通路設備 | |
JPH07291569A (ja) | 乗客コンベアの安全設備 | |
JP3595717B2 (ja) | 通路設備 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040210 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040412 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040907 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040920 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071008 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |