JP3608881B2 - ラックピニオン式ステアリング装置 - Google Patents

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    • F16H55/26Racks
    • F16H55/28Special devices for taking up backlash
    • F16H55/283Special devices for taking up backlash using pressure yokes

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラックピニオン式ステアリング装置におけるラックの支持構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
図6に示すラックピニオン式ステアリング装置100は、操舵により回転するピニオン101と、このピニオン101に噛み合うラック102と、このラック102を覆う金属製のハウジング103と、このハウジング103に設けられた保持孔104に、軸方向(図において左右方向)に移動可能に挿入される金属製ラック支持部材105と、このラック支持部材105の一端側をラック102の背面に押し付けるバネ106とを備える。そのラック支持部材105の一端側において開口するラック支持用凹部105bが形成され、この凹部105bによりラック102の背面側が支持されている。
【0003】
そのラック支持部材105が軸方向移動することで、ラック102の曲がりやピニオン101とラック102との噛み合い誤差が吸収され、ピニオン101とラック102とは円滑に噛み合う。そのラック支持部材105の外周と保持孔104の内周との間に、ラック支持部材105の熱膨張を吸収するため、径方向の隙間δが設けられている。そのラック支持部材105は、その保持孔104の金属製閉鎖部108に接することで軸方向移動が規制され、これにより、ピニオン101とラック102の噛み合いが確保されている。そのラック支持部材105の軸方向移動範囲は、そのラック支持部材105と閉鎖部108との軸方向隙間Wにより定められる。
【0004】
そのラック支持部材105の外周と保持孔104の内周との間に上記のような隙間δがあると、路面から車輪を介して作用する反力によりラック102は径方向(図において上下方向)に振れることから、ラック支持部材105も径方向に変位する。そのため、そのラック支持部材105の外周と保持孔104の内周とが衝突して衝突音が発生する。
【0005】
そこで、そのラック支持部材105と保持孔104との間にOリング110を介在させ、そのOリング110をラック支持部材105の外周と保持孔104の内周とで挟み込むことで、ラック支持部材105の径方向への動きを規制している(特開昭55‐68472号参照)。また、そのラック支持部材の外周と保持孔の内周とで、軸方向に長寸の弾性部材を挟み込むことにより、ラック支持部材の径方向への動きを規制することも提案されている(特開平6‐239245号参照)。
【0006】
しかし、そのようなOリングや軸方向に長寸の弾性部材をラック支持部材の外周と保持孔の内周とで挟み込むと、そのOリングや弾性部材と保持孔の内周との摩擦により、ラック支持部材の円滑な軸方向移動が阻害されるので、ピニオンとラックとを円滑に噛み合わせることができない。
【0007】
そこで、そのラック支持部材をハウジングよりも弾性変形し易い合成樹脂製とすることで、ラック支持部材の外周と保持孔の内周との衝突音を低減することが考えられる(特開昭60‐8157号、実昭62‐30836号、特開平4‐208674号参照)。
【0008】
しかし、合成樹脂製のラック支持部材は熱膨張量が大きいため、高温環境下での熱膨張の吸収のため、ラック支持部材の外周と保持孔の内周との間の隙間を大きくする必要がある。しかし、その隙間を大きくすると、低温環境下ではラック支持部材の傾きが大きくなり、ラック支持部材の円滑な軸方向移動が阻害されるので、ピニオンとラックとを円滑に噛み合わせることができなくなる。
【0009】
また、上記従来例では、ラック支持部材105と閉鎖部108とが衝突することによっても衝突音が発生する。
そこで、その閉鎖部とラック支持部材の他端側とで弾性部材を挟み込み、その閉鎖部とラック支持部材との直接接触を阻止する従来例がある(実開昭59‐6564号参照)。
しかし、その閉鎖部とラック支持部材の他端側とで弾性部材を挟み込む場合、その弾性部材を固定するため、閉鎖部あるいはラック支持部材に溝を形成して嵌め込んだり、圧入する必要があり、組み立てが面倒になるという問題がある。
【0010】
本発明は、上記従来技術の問題を解決することのできるラックピニオン式ステアリング装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、操舵により回転するピニオンと、前記ピニオンに噛み合うラックと、前記ラックを覆う金属製のハウジングと、前記ハウジングに設けられた保持孔に軸方向移動可能に挿入される金属製ラック支持部材と、前記ラック支持部材の一端側を前記ラックの背面に押し付けるバネとを備え、前記ラック支持部材に他端側において開口するバネ挿入孔が形成され、前記バネ挿入孔に前記バネが挿入されるラックピニオン式ステアリング装置において、前記ハウジングおよび前記ラック支持部材よりも弾性変形し易い合成樹脂製の径方向緩衝部材が、前記保持孔の内周と前記ラック支持部材の外周との間に介在され、前記径方向緩衝部材前記ハウジングとの間に径方向の隙間形成され、前記保持孔の金属製閉鎖部および前記ラック支持部材よりも弾性変形し易い合成樹脂製の軸方向緩衝部材が、前記閉鎖部と前記ラック支持部材の他端側との間に介在され、前記軸方向緩衝部材と前記閉鎖部との間に軸方向の隙間が形成され、前記径方向緩衝部材と前記軸方向緩衝部材とは一体化され、前記軸方向緩衝部材は円筒部を有し、前記円筒部が前記バネ挿入孔に圧入されていることを特徴とする。
【0012】
本発明の構成によれば、保持孔の内周とラック支持部材の外周との間に径方向緩衝部材が介在することで、ラック支持部材の外周と保持孔の内周との衝突を阻止できる。
その径方向緩衝部材とラック支持部材の外周あるいはハウジングの内周とが衝突しても、その径方向緩衝部材はハウジングおよびラック支持部材よりも弾性変形し易い合成樹脂製なので、その衝突音をラック支持部材の外周と保持孔の内周との衝突音よりも小さくできる。
その径方向緩衝部材は、そのハウジングとラック支持部材の一方に対して固定され、他方との間に径方向の隙間を形成するので、ラック支持部材の軸方向移動を阻害する摩擦抵抗が発生することはない。
その径方向緩衝部材は、保持孔の内周とラック支持部材の外周との間に介在すれば足りるため、その径方向寸法は可及的に薄くできる。これにより、その熱膨張量を可及的に少なくできるので、その径方向緩衝部材と、ハウジングとラック支持部材の他方との間の熱膨張吸収用径方向隙間を可及的に小さくできる。よって、そのラック支持部材の傾きが大きくなるのを防止し、ラック支持部材の円滑な軸方向移動を確保できる。
【0014】
の軸方向緩衝部材により、ラック支持部材が軸方向移動して閉鎖部と衝突するのを阻止できる。また、その軸方向緩衝部材と閉鎖部が衝突しても、その軸方向緩衝部材は閉鎖部およびラック支持部材よりも弾性変形し易い合成樹脂製なので、その衝突音をラック支持部材と閉鎖部との衝突音よりも小さくできる
【0015】
【発明の実施の形態】
図1、図2を参照して本発明の第1比較例を説明する。
【0016】
図1および図2に示すラックピニオン式ステアリング装置1は、操舵用ハンドルに連結される入力軸2と、この入力軸2に一体化されるヘリカルピニオン6と、このピニオン6に噛み合うヘリカルラック7と、このラック7を覆うアルミダイカスト製のハウジング5とを備えている。その入力軸2はベアリング3、4を介しハウジング5に支持される。その入力軸2とハウジング5との間に筒状のネジ部材10がねじ込まれ、このネジ部材10により入力軸2とベアリング3、4とピニオン6の軸方向移動が防止され、そのネジ部材10と入力軸2との間にオイルシール11が介在されている。図2に示すように、そのハウジング5の一方から突出するラック7はシリンダチューブ8により覆われ、そのシリンダチューブ8はハウジング5の一端に形成された円筒部5aに圧入されている。そのラック7の両端にタイロッドとナックルアームを介して操舵用車輪が連結される。これにより、ハンドル操作により入力軸2が回転すると、その回転によりピニオン6が回転し、このピニオン6の回転がラック7に伝達されることでラック7は車両幅方向に移動する。このラック7の車両幅方向移動が操舵用車輪に伝達されることで車両の操舵がなされる。
【0017】
そのハウジング5に、円筒面に沿う保持孔15が形成され、この保持孔15に外周面が円柱面である焼結金属製サポートヨーク(ラック支持部材)16が軸方向(図1において左右方向)に移動可能に挿入されている。そのサポートヨーク16の軸方向一端側(図1において右方側)に、ラック支持用凹部16bが形成され、この凹部16bに合成樹脂製のシート17を介してラック7の背面側が支持されている。
【0018】
その保持孔15の軸方向他端側(図1において左方側)の開口は、その保持孔15の内周にねじ合わされた金属製閉鎖部18により閉鎖されている。その閉鎖部18の外端側には工具係合用6角孔18aが形成されている。
【0019】
そのサポートヨーク16に、軸方向他端側において開口するバネ挿入孔16aが形成されている。そのバネ挿入孔16aに圧縮コイルバネ24が挿入されている。そのバネ24が閉鎖部18とサポートヨーク16との間で圧縮されることで発生する弾力により、サポートヨーク16の一端側はラック7の背面に押し付けられる。そのサポートヨーク16の軸方向移動により、ピニオン6及びラック7の歯の加工誤差やラック7の曲がりが吸収され、ラック7とピニオン6との噛み合いの円滑化が図られる。
【0020】
その保持孔15の内周とサポートヨーク16の外周との間に、径方向緩衝部材30が介在される。この径方向緩衝部材30は、上記ハウジング5およびサポートヨーク16よりも弾性変形し易く、熱膨張率の大きな合成樹脂製とされ、例えば、ベースレジンとしてのPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂に、強化材としてグラスファイバーを30重量%と、潤滑充填材としてPTFE(ポリ四フッ化エチレン)を10重量%添加したものを用いることができる。そのグラスファイバーは熱膨張率を小さくする効果があり、そのPTFEは潤滑性能を良好にする効果がある。
【0021】
その径方向緩衝部材30は、本第1比較例では円筒形とされ、上記保持孔15の内周に圧入されることでハウジング5に固定されている。また、この径方向緩衝部材30の内周とサポートヨーク16の外周との間に、径方向の隙間δが形成され、熱膨張により径方向緩衝部材30とサポートヨーク16との間が詰まるのが防止されている。
その径方向緩衝部材30の一端は、ラック7と干渉しないように、ラック7よりも閉鎖部18寄りに位置する。
なお、図1において仮想線で示すように、その径方向緩衝部材30の一部をラック7と干渉しないようにラック支持用凹部16bの径方向外方まで延長してもよい。
【0022】
上記閉鎖部18とサポートヨーク16の他端との間に、軸方向緩衝部材31が介在される。この軸方向緩衝部材31は、上記閉鎖部18およびサポートヨーク16よりも弾性変形し易い合成樹脂製で、本比較例では径方向緩衝部材30と同材質とされる。
この軸方向緩衝部材31は、本比較例ではリング状とされ、閉鎖部18の内端面に接着される。
この軸方向緩衝部材31とサポートヨーク16の他端との間に軸方向の隙間Wが形成される。その隙間Wは、その閉鎖部18の保持孔15へのねじ込み量を変化させることで調節可能とされている。
その閉鎖部18に軸方向緩衝部材31を介してサポートヨーク16が当接することにより、サポートヨーク16の軸方向移動範囲が規制され、ピニオン6とラック7との噛み合いが確保されている。
【0023】
上記構成によれば、保持孔15の内周とサポートヨーク16の外周との間に径方向緩衝部材30が介在することで、サポートヨーク16の外周と保持孔15の内周との衝突を阻止できる。その径方向緩衝部材30とサポートヨーク16の外周とが衝突しても、その径方向緩衝部材30はハウジング5およびサポートヨーク16よりも弾性変形し易い合成樹脂製なので、その衝突音をサポートヨーク16の外周と保持孔15の内周との衝突音よりも小さくできる。その径方向緩衝部材30は、そのハウジング5に対して固定され、サポートヨーク16との間に径方向の隙間δを形成するので、そのサポートヨーク16の軸方向移動を阻害する摩擦抵抗が発生することはない。その径方向緩衝部材30は、保持孔15の内周とサポートヨーク16の外周との間に介在すれば足りるため、その径方向寸法は可及的に薄くできる。これにより、その熱膨張吸収用の径方向隙間δを可及的に小さくできる。よって、そのサポートヨーク16の傾きが大きくなるのを防止し、サポートヨーク16の円滑な軸方向移動を確保できる。
また、その径方向緩衝部材30はハウジング5およびサポートヨーク16よりも熱膨張率が大きく、保持孔15の内周に圧入されるので、熱膨張すると保持孔15の内周により押し付けられる。よって、その保持孔15の内周と径方向緩衝部材30との間に隙間が生じるのを阻止できるので、サポートヨーク16と径方向緩衝部材30とが衝突する場合に、そのような隙間に起因する音の発生を阻止できる。
また、軸方向緩衝部材31により、サポートヨーク16が軸方向移動して閉鎖部18と衝突するのを阻止できる。その軸方向緩衝部材31とサポートヨーク16が衝突しても、その軸方向緩衝部材31は閉鎖部18およびサポートヨーク16よりも弾性変形し易い合成樹脂製なので、その衝突音をサポートヨーク16と閉鎖部18との衝突音よりも小さくできる。
【0024】
図3は本発明の第2比較例を示す。この第2比較例においては、第1比較例の閉鎖部18の内端面に接着されるリング状軸方向緩衝部材31に代えて、一端にフランジ131aを有する円柱状の軸方向緩衝部材131を用いている。この軸方向緩衝部材131の材質は第1比較例の軸方向緩衝部材31と同様とされる。その軸方向緩衝部材131の一端のフランジ131aは、サポートヨーク16の一端側をラック7の背面に押し付けるバネ24の弾力により、サポートヨーク16に押し付けられる。この軸方向緩衝部材131の他端と閉鎖部18の内端面との間に軸方向の隙間Wが形成される。これにより、軸方向緩衝部材131の組み込みの容易化が図られている。他は第1比較例と同様で、同一部分は同一符号で示す。
【0025】
図4の(1)、(2)、(3)は本発明の第3比較例を示す。この第3比較例においては、第1比較例の径方向緩衝部材30に代えて、サポートヨーク16の外周に圧入されることで固定される円筒形の径方向緩衝部材230が用いられる。この径方向緩衝部材230の材質は第1比較例の径方向緩衝部材30と同様とされる。この径方向緩衝部材230の外周と保持孔15の内周との間に、径方向の隙間δが形成される。この径方向緩衝部材230の一端は、ラック7と干渉しないように、ラック7よりも閉鎖部18寄りに位置するが、図4の(3)において仮想線で示すように、その径方向緩衝部材230の一部をラック7と干渉しないようにラック支持用凹部16bの径方向外方まで延長してもよい。
また、この第3比較例においては、第1比較例の閉鎖部18の内端面に接着されるリング状軸方向緩衝部材31に代えて、その径方向緩衝部材230の他端に一体化される軸方向緩衝部材231が用いられる。この軸方向緩衝部材231の材質は第1比較例の軸方向緩衝部材31と同様とされる。この軸方向緩衝部材231の一端面には複数の突起231aが設けられ、各突起231aは、サポートヨーク16の他端面に形成された凹部16dに圧入される。この軸方向緩衝部材231の他端と閉鎖部18の内端面との間に軸方向の隙間Wが形成される。他は第1比較例と同様で、同一部分は同一符号で示す。
【0026】
図5の(1)、(2)、(3)は本発明の実施形態を示す。この実施形態においては、第1比較例の径方向緩衝部材30に代えて、サポートヨーク16の外周4位置に周方向等間隔に形成された凹部16eに圧入されることで固定される径方向緩衝部材330が用いられる。この径方向緩衝部材330の材質は第1比較例の径方向緩衝部材30と同様とされる。各径方向緩衝部材330の外周は円筒面に沿い、その外周と保持孔15の内周との間に径方向の隙間δが形成される。各径方向緩衝部材330の一端は、ラック7と干渉しないように、ラック7よりも閉鎖部18寄りに位置するが、図5の(1)において仮想線で示すように、ラック7の図中上下に位置する径方向緩衝部材330は、ラック7と干渉しないのでラック支持用凹部16bの径方向外方まで延長してもよい。
また、この実施形態においては、第1比較例の閉鎖部18の内端面に接着されるリング状軸方向緩衝部材31に代えて、各径方向緩衝部材330の他端に一体化される軸方向緩衝部材331が用いられる。この軸方向緩衝部材331の材質は第1比較例の軸方向緩衝部材31と同様とされる。この軸方向緩衝部材331は、バネ挿入孔16aに圧入される円筒部331aと、この円筒部331aの他端外周から径方向外方に延びる4つの板状部331bとを有し、各板状部331bの外端に各径方向緩衝部材330の他端が一体化される。この軸方向緩衝部材331の他端と閉鎖部18の内端面との間に軸方向の隙間Wが形成される。他は第1比較例と同様で、同一部分は同一符号で示す。
【0027】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない
【0028】
【発明の効果】
本発明のラックピニオン式ステアリング装置によれば、ラック支持部材の変位による衝突音を、そのラック支持部材の円滑な動きを阻害することなく低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1比較例のラックピニオン式ステアリング装置の断面図
【図2】本発明の第1比較例のラックピニオン式ステアリング装置の正面図
【図3】本発明の第2比較例のラックピニオン式ステアリング装置の断面図
【図4】本発明の第3比較例のラックピニオン式ステアリング装置の(1)は要部の断面図、(2)はサポートヨークと各方向緩衝部材の背面図、(3)は(2)のA‐A線断面図
【図5】本発明の実施形態のラックピニオン式ステアリング装置の(1)は要部の断面図、(2)はサポートヨークと各方向緩衝部材の背面図、(3)は(2)のB‐B線断面図
【図6】従来のラックピニオン式ステアリング装置の断面図
【符号の説明】
5 ハウジング
6 ピニオン
7 ラック
15 保持孔
16 サポートヨーク(ラック支持部材)
18 閉鎖部
24 バネ
30、230、330 径方向緩衝部材
31、131、231、331 軸方向緩衝部材

Claims (1)

  1. 操舵により回転するピニオンと、
    前記ピニオンに噛み合うラックと、
    前記ラックを覆う金属製のハウジングと、
    前記ハウジングに設けられた保持孔に軸方向移動可能に挿入される金属製ラック支持部材と、
    前記ラック支持部材の一端側を前記ラックの背面に押し付けるバネとを備え
    前記ラック支持部材に他端側において開口するバネ挿入孔が形成され、
    前記バネ挿入孔に前記バネが挿入されるラックピニオン式ステアリング装置において、
    前記ハウジングおよび前記ラック支持部材よりも弾性変形し易い合成樹脂製の径方向緩衝部材が、前記保持孔の内周と前記ラック支持部材の外周との間に介在され、
    前記径方向緩衝部材前記ハウジングとの間に径方向の隙間形成され、
    前記保持孔の金属製閉鎖部および前記ラック支持部材よりも弾性変形し易い合成樹脂製の軸方向緩衝部材が、前記閉鎖部と前記ラック支持部材の他端側との間に介在され、
    前記軸方向緩衝部材と前記閉鎖部との間に軸方向の隙間が形成され、
    前記径方向緩衝部材と前記軸方向緩衝部材とは一体化され、
    前記軸方向緩衝部材は円筒部を有し、
    前記円筒部が前記バネ挿入孔に圧入されていることを特徴とするラックピニオン式ステアリング装置。
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