JPH1053146A - ラックピニオン式ステアリング装置 - Google Patents

ラックピニオン式ステアリング装置

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JPH1053146A
JPH1053146A JP22755796A JP22755796A JPH1053146A JP H1053146 A JPH1053146 A JP H1053146A JP 22755796 A JP22755796 A JP 22755796A JP 22755796 A JP22755796 A JP 22755796A JP H1053146 A JPH1053146 A JP H1053146A
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housing
axial
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Kazufumi Sugimoto
和史 杉本
Yamato Arai
大和 新井
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D3/00Steering gears
    • B62D3/02Steering gears mechanical
    • B62D3/12Steering gears mechanical of rack-and-pinion type
    • B62D3/123Steering gears mechanical of rack-and-pinion type characterised by pressure yokes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/26Racks
    • F16H55/28Special devices for taking up backlash
    • F16H55/283Special devices for taking up backlash using pressure yokes

Abstract

(57)【要約】 【課題】ラック支持部材の変位による衝突音を、そのラ
ック支持部材の円滑な動きを阻害することなく低減でき
るラックピニオン式パワーステアリング装置を提供す
る。 【解決手段】操舵により回転するピニオン6に噛み合う
ラック7を覆う金属製のハウジング5に設けられた保持
孔15に、金属製ラック支持部材16が軸方向移動可能
に挿入される。そのラック支持部材16の一端側をラッ
ク7の背面にバネ24により押し付ける。そのハウジン
グ5およびラック支持部材16よりも弾性変形し易い合
成樹脂製の径方向緩衝部材30が、その保持孔15の内
周とラック支持部材16の外周との間に介在される。そ
の径方向緩衝部材30は、そのハウジング5とラック支
持部材16の一方に対して固定され、他方との間に径方
向の隙間δを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラックピニオン式
ステアリング装置におけるラックの支持構造の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】図6に示
すラックピニオン式ステアリング装置100は、操舵に
より回転するピニオン101と、このピニオン101に
噛み合うラック102と、このラック102を覆う金属
製のハウジング103と、このハウジング103に設け
られた保持孔104に、軸方向(図において左右方向)
に移動可能に挿入される金属製ラック支持部材105
と、このラック支持部材105の一端側をラック102
の背面に押し付けるバネ106とを備える。そのラック
支持部材105の一端側において開口するラック支持用
凹部105bが形成され、この凹部105bによりラッ
ク102の背面側が支持されている。
【0003】そのラック支持部材105が軸方向移動す
ることで、ラック102の曲がりやピニオン101とラ
ック102との噛み合い誤差が吸収され、ピニオン10
1とラック102とは円滑に噛み合う。そのラック支持
部材105の外周と保持孔104の内周との間に、ラッ
ク支持部材105の熱膨張を吸収するため、径方向の隙
間δが設けられている。そのラック支持部材105は、
その保持孔104の金属製閉鎖部108に接することで
軸方向移動が規制され、これにより、ピニオン101と
ラック102の噛み合いが確保されている。そのラック
支持部材105の軸方向移動範囲は、そのラック支持部
材105と閉鎖部108との軸方向隙間Wにより定めら
れる。
【0004】そのラック支持部材105の外周と保持孔
104の内周との間に上記のような隙間δがあると、路
面から車輪を介して作用する反力によりラック102は
径方向(図において上下方向)に振れることから、ラッ
ク支持部材105も径方向に変位する。そのため、その
ラック支持部材105の外周と保持孔104の内周とが
衝突して衝突音が発生する。
【0005】そこで、そのラック支持部材105と保持
孔104との間にOリング110を介在させ、そのOリ
ング110をラック支持部材105の外周と保持孔10
4の内周とで挟み込むことで、ラック支持部材105の
径方向への動きを規制している(特開昭55‐6847
2号参照)。また、そのラック支持部材の外周と保持孔
の内周とで、軸方向に長寸の弾性部材を挟み込むことに
より、ラック支持部材の径方向への動きを規制すること
も提案されている(特開平6‐239245号参照)。
【0006】しかし、そのようなOリングや軸方向に長
寸の弾性部材をラック支持部材の外周と保持孔の内周と
で挟み込むと、そのOリングや弾性部材と保持孔の内周
との摩擦により、ラック支持部材の円滑な軸方向移動が
阻害されるので、ピニオンとラックとを円滑に噛み合わ
せることができない。
【0007】そこで、そのラック支持部材をハウジング
よりも弾性変形し易い合成樹脂製とすることで、ラック
支持部材の外周と保持孔の内周との衝突音を低減するこ
とが考えられる(特開昭60‐8157号、実開昭62
‐30836号、特開平4‐208674号参照)。
【0008】しかし、合成樹脂製のラック支持部材は熱
膨張量が大きいため、高温環境下での熱膨張の吸収のた
め、ラック支持部材の外周と保持孔の内周との間の隙間
を大きくする必要がある。しかし、その隙間を大きくす
ると、低温環境下ではラック支持部材の傾きが大きくな
り、ラック支持部材の円滑な軸方向移動が阻害されるの
で、ピニオンとラックとを円滑に噛み合わせることがで
きなくなる。
【0009】また、上記従来例では、ラック支持部材1
05と閉鎖部108とが衝突することによっても衝突音
が発生する。そこで、その閉鎖部とラック支持部材の他
端側とで弾性部材を挟み込み、その閉鎖部とラック支持
部材との直接接触を阻止する従来例がある(実開昭59
‐6564号参照)。しかし、その閉鎖部とラック支持
部材の他端側とで弾性部材を挟み込む場合、その弾性部
材を固定するため、閉鎖部あるいはラック支持部材に溝
を形成して嵌め込んだり、圧入する必要があり、組み立
てが面倒になるという問題がある。
【0010】本発明は、上記従来技術の問題を解決する
ことのできるラックピニオン式ステアリング装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、操舵により回
転するピニオンと、そのピニオンに噛み合うラックと、
そのラックを覆う金属製のハウジングと、そのハウジン
グに設けられた保持孔に軸方向移動可能に挿入される金
属製ラック支持部材と、そのラック支持部材の一端側を
ラックの背面に押し付けるバネとを備えるラックピニオ
ン式ステアリング装置において、前記ハウジングおよび
ラック支持部材よりも弾性変形し易い合成樹脂製の径方
向緩衝部材が、その保持孔の内周とラック支持部材の外
周との間に介在され、その径方向緩衝部材は、前記ハウ
ジングとラック支持部材の一方に対して固定され、他方
との間に径方向の隙間を形成することを特徴とする。
【0012】本発明の構成によれば、保持孔の内周とラ
ック支持部材の外周との間に径方向緩衝部材が介在する
ことで、ラック支持部材の外周と保持孔の内周との衝突
を阻止できる。その径方向緩衝部材とラック支持部材の
外周あるいはハウジングの内周とが衝突しても、その径
方向緩衝部材はハウジングおよびラック支持部材よりも
弾性変形し易い合成樹脂製なので、その衝突音をラック
支持部材の外周と保持孔の内周との衝突音よりも小さく
できる。その径方向緩衝部材は、そのハウジングとラッ
ク支持部材の一方に対して固定され、他方との間に径方
向の隙間を形成するので、ラック支持部材の軸方向移動
を阻害する摩擦抵抗が発生することはない。その径方向
緩衝部材は、保持孔の内周とラック支持部材の外周との
間に介在すれば足りるため、その径方向寸法は可及的に
薄くできる。これにより、その熱膨張量を可及的に少な
くできるので、その径方向緩衝部材と、ハウジングとラ
ック支持部材の他方との間の熱膨張吸収用径方向隙間を
可及的に小さくできる。よって、そのラック支持部材の
傾きが大きくなるのを防止し、ラック支持部材の円滑な
軸方向移動を確保できる。
【0013】その径方向緩衝部材は、そのハウジングお
よびラック支持部材よりも熱膨張率が大きく、その保持
孔の内周に圧入されるのが好ましい。これにより、径方
向緩衝部材は、熱膨張すると保持孔の内周により押し付
けられるので、その保持孔の内周と径方向緩衝部材との
間に隙間が生じるのを阻止できる。よって、ラック支持
部材と径方向緩衝部材とが衝突する場合に、そのような
隙間に起因する音の発生を阻止できる。
【0014】その保持孔の金属製閉鎖部およびラック支
持部材よりも弾性変形し易い合成樹脂製の軸方向緩衝部
材が、その閉鎖部とラック支持部材の他端側との間に介
在され、その軸方向緩衝部材は、前記バネの弾力により
前記閉鎖部とラック支持部材の一方に対して押し付けら
れ、他方との間に軸方向の隙間を形成するのが好まし
い。その軸方向緩衝部材により、ラック支持部材が軸方
向移動して閉鎖部と衝突するのを阻止できる。また、そ
の軸方向緩衝部材とラック支持部材あるいは閉鎖部が衝
突しても、その軸方向緩衝部材は閉鎖部およびラック支
持部材よりも弾性変形し易い合成樹脂製なので、その衝
突音をラック支持部材と閉鎖部との衝突音よりも小さく
できる。さらに、その軸方向緩衝部材は、ラック支持部
材の一端側をラックの背面に押し付けるバネの弾力によ
り閉鎖部とラック支持部材の一方に対して押し付けら
れ、他方との間に軸方向の隙間を形成するので、容易に
組み込むことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1、図2を参照して本発明の第
1実施形態を説明する。
【0016】図1および図2に示すラックピニオン式ス
テアリング装置1は、操舵用ハンドルに連結される入力
軸2と、この入力軸2に一体化されるヘリカルピニオン
6と、このピニオン6に噛み合うヘリカルラック7と、
このラック7を覆うアルミダイカスト製のハウジング5
とを備えている。その入力軸2はベアリング3、4を介
しハウジング5に支持される。その入力軸2とハウジン
グ5との間に筒状のネジ部材10がねじ込まれ、このネ
ジ部材10により入力軸2とベアリング3、4とピニオ
ン6の軸方向移動が防止され、そのネジ部材10と入力
軸2との間にオイルシール11が介在されている。図2
に示すように、そのハウジング5の一方から突出するラ
ック7はシリンダチューブ8により覆われ、そのシリン
ダチューブ8はハウジング5の一端に形成された円筒部
5aに圧入されている。そのラック7の両端にタイロッ
ドとナックルアームを介して操舵用車輪が連結される。
これにより、ハンドル操作により入力軸2が回転する
と、その回転によりピニオン6が回転し、このピニオン
6の回転がラック7に伝達されることでラック7は車両
幅方向に移動する。このラック7の車両幅方向移動が操
舵用車輪に伝達されることで車両の操舵がなされる。
【0017】そのハウジング5に、円筒面に沿う保持孔
15が形成され、この保持孔15に外周面が円柱面であ
る焼結金属製サポートヨーク(ラック支持部材)16が
軸方向(図1において左右方向)に移動可能に挿入され
ている。そのサポートヨーク16の軸方向一端側(図1
において右方側)に、ラック支持用凹部16bが形成さ
れ、この凹部16bに合成樹脂製のシート17を介して
ラック7の背面側が支持されている。
【0018】その保持孔15の軸方向他端側(図1にお
いて左方側)の開口は、その保持孔15の内周にねじ合
わされた金属製閉鎖部18により閉鎖されている。その
閉鎖部18の外端側には工具係合用6角孔18aが形成
されている。
【0019】そのサポートヨーク16に、軸方向他端側
において開口するバネ挿入孔16aが形成されている。
そのバネ挿入孔16aに圧縮コイルバネ24が挿入され
ている。そのバネ24が閉鎖部18とサポートヨーク1
6との間で圧縮されることで発生する弾力により、サポ
ートヨーク16の一端側はラック7の背面に押し付けら
れる。そのサポートヨーク16の軸方向移動により、ピ
ニオン6及びラック7の歯の加工誤差やラック7の曲が
りが吸収され、ラック7とピニオン6との噛み合いの円
滑化が図られる。
【0020】その保持孔15の内周とサポートヨーク1
6の外周との間に、径方向緩衝部材30が介在される。
この径方向緩衝部材30は、上記ハウジング5およびサ
ポートヨーク16よりも弾性変形し易く、熱膨張率の大
きな合成樹脂製とされ、例えば、ベースレジンとしての
PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂に、強化材
としてグラスファイバーを30重量%と、潤滑充填材と
してPTFE(ポリ四フッ化エチレン)を10重量%添
加したものを用いることができる。そのグラスファイバ
ーは熱膨張率を小さくする効果があり、そのPTFEは
潤滑性能を良好にする効果がある。
【0021】その径方向緩衝部材30は、本第1実施形
態では円筒形とされ、上記保持孔15の内周に圧入され
ることでハウジング5に固定されている。また、この径
方向緩衝部材30の内周とサポートヨーク16の外周と
の間に、径方向の隙間δが形成され、熱膨張により径方
向緩衝部材30とサポートヨーク16との間が詰まるの
が防止されている。その径方向緩衝部材30の一端は、
ラック7と干渉しないように、ラック7よりも閉鎖部1
8寄りに位置する。なお、図1において仮想線で示すよ
うに、その径方向緩衝部材30の一部をラック7と干渉
しないようにラック支持用凹部16bの径方向外方まで
延長してもよい。
【0022】上記閉鎖部18とサポートヨーク16の他
端との間に、軸方向緩衝部材31が介在される。この軸
方向緩衝部材31は、上記閉鎖部18およびサポートヨ
ーク16よりも弾性変形し易い合成樹脂製で、本実施形
態では径方向緩衝部材30と同材質とされる。この軸方
向緩衝部材31は、本実施形態ではリング状とされ、閉
鎖部18の内端面に接着される。この軸方向緩衝部材3
1とサポートヨーク16の他端との間に軸方向の隙間W
が形成される。その隙間Wは、その閉鎖部18の保持孔
15へのねじ込み量を変化させることで調節可能とされ
ている。その閉鎖部18に軸方向緩衝部材31を介して
サポートヨーク16が当接することにより、サポートヨ
ーク16の軸方向移動範囲が規制され、ピニオン6とラ
ック7との噛み合いが確保されている。
【0023】上記構成によれば、保持孔15の内周とサ
ポートヨーク16の外周との間に径方向緩衝部材30が
介在することで、サポートヨーク16の外周と保持孔1
5の内周との衝突を阻止できる。その径方向緩衝部材3
0とサポートヨーク16の外周とが衝突しても、その径
方向緩衝部材30はハウジング5およびサポートヨーク
16よりも弾性変形し易い合成樹脂製なので、その衝突
音をサポートヨーク16の外周と保持孔15の内周との
衝突音よりも小さくできる。その径方向緩衝部材30
は、そのハウジング5に対して固定され、サポートヨー
ク16との間に径方向の隙間δを形成するので、そのサ
ポートヨーク16の軸方向移動を阻害する摩擦抵抗が発
生することはない。その径方向緩衝部材30は、保持孔
15の内周とサポートヨーク16の外周との間に介在す
れば足りるため、その径方向寸法は可及的に薄くでき
る。これにより、その熱膨張吸収用の径方向隙間δを可
及的に小さくできる。よって、そのサポートヨーク16
の傾きが大きくなるのを防止し、サポートヨーク16の
円滑な軸方向移動を確保できる。また、その径方向緩衝
部材30はハウジング5およびサポートヨーク16より
も熱膨張率が大きく、保持孔15の内周に圧入されるの
で、熱膨張すると保持孔15の内周により押し付けられ
る。よって、その保持孔15の内周と径方向緩衝部材3
0との間に隙間が生じるのを阻止できるので、サポート
ヨーク16と径方向緩衝部材30とが衝突する場合に、
そのような隙間に起因する音の発生を阻止できる。ま
た、軸方向緩衝部材31により、サポートヨーク16が
軸方向移動して閉鎖部18と衝突するのを阻止できる。
その軸方向緩衝部材31とサポートヨーク16が衝突し
ても、その軸方向緩衝部材31は閉鎖部18およびサポ
ートヨーク16よりも弾性変形し易い合成樹脂製なの
で、その衝突音をサポートヨーク16と閉鎖部18との
衝突音よりも小さくできる。
【0024】図3は本発明の第2実施形態を示す。この
第2実施形態においては、第1実施形態の閉鎖部18の
内端面に接着されるリング状軸方向緩衝部材31に代え
て、一端にフランジ131aを有する円柱状の軸方向緩
衝部材131を用いている。この軸方向緩衝部材131
の材質は第1実施形態の軸方向緩衝部材31と同様とさ
れる。その軸方向緩衝部材131の一端のフランジ13
1aは、サポートヨーク16の一端側をラック7の背面
に押し付けるバネ24の弾力により、サポートヨーク1
6に押し付けられる。この軸方向緩衝部材131の他端
と閉鎖部18の内端面との間に軸方向の隙間Wが形成さ
れる。これにより、軸方向緩衝部材131の組み込みの
容易化が図られている。他は第1実施形態と同様で、同
一部分は同一符号で示す。
【0025】図4の(1)、(2)、(3)は本発明の
第3実施形態を示す。この第3実施形態においては、第
1実施形態の径方向緩衝部材30に代えて、サポートヨ
ーク16の外周に圧入されることで固定される円筒形の
径方向緩衝部材230が用いられる。この径方向緩衝部
材230の材質は第1実施形態の径方向緩衝部材30と
同様とされる。この径方向緩衝部材230の外周と保持
孔15の内周との間に、径方向の隙間δが形成される。
この径方向緩衝部材230の一端は、ラック7と干渉し
ないように、ラック7よりも閉鎖部18寄りに位置する
が、図4の(3)において仮想線で示すように、その径
方向緩衝部材230の一部をラック7と干渉しないよう
にラック支持用凹部16bの径方向外方まで延長しても
よい。また、この第3実施形態においては、第1実施形
態の閉鎖部18の内端面に接着されるリング状軸方向緩
衝部材31に代えて、その径方向緩衝部材230の他端
に一体化される軸方向緩衝部材231が用いられる。こ
の軸方向緩衝部材231の材質は第1実施形態の軸方向
緩衝部材31と同様とされる。この軸方向緩衝部材23
1の一端面には複数の突起231aが設けられ、各突起
231aは、サポートヨーク16の他端面に形成された
凹部16dに圧入される。この軸方向緩衝部材231の
他端と閉鎖部18の内端面との間に軸方向の隙間Wが形
成される。他は第1実施形態と同様で、同一部分は同一
符号で示す。
【0026】図5の(1)、(2)、(3)は本発明の
第4実施形態を示す。この第4実施形態においては、第
1実施形態の径方向緩衝部材30に代えて、サポートヨ
ーク16の外周4位置に周方向等間隔に形成された凹部
16eに圧入されることで固定される径方向緩衝部材3
30が用いられる。この径方向緩衝部材330の材質は
第1実施形態の径方向緩衝部材30と同様とされる。各
径方向緩衝部材330の外周は円筒面に沿い、その外周
と保持孔15の内周との間に径方向の隙間δが形成され
る。各径方向緩衝部材330の一端は、ラック7と干渉
しないように、ラック7よりも閉鎖部18寄りに位置す
るが、図5の(1)において仮想線で示すように、ラッ
ク7の図中上下に位置する径方向緩衝部材330は、ラ
ック7と干渉しないのでラック支持用凹部16bの径方
向外方まで延長してもよい。また、この第4実施形態に
おいては、第1実施形態の閉鎖部18の内端面に接着さ
れるリング状軸方向緩衝部材31に代えて、各径方向緩
衝部材330の他端に一体化される軸方向緩衝部材33
1が用いられる。この軸方向緩衝部材331の材質は第
1実施形態の軸方向緩衝部材31と同様とされる。この
軸方向緩衝部材331は、バネ挿入孔16aに圧入され
る円筒部331aと、この円筒部331aの他端外周か
ら径方向外方に延びる4つの板状部331bとを有し、
各板状部331bの外端に各径方向緩衝部材330の他
端が一体化される。この軸方向緩衝部材331の他端と
閉鎖部18の内端面との間に軸方向の隙間Wが形成され
る。他は第1実施形態と同様で、同一部分は同一符号で
示す。
【0027】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
るものではない。例えば、第2実施形態において、軸方
向緩衝部材をバネの弾力により閉鎖部に押し付け、その
軸方向緩衝部材とサポートヨークとの間に軸方向の隙間
を形成してもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明のラックピニオン式ステアリング
装置によれば、ラック支持部材の変位による衝突音を、
そのラック支持部材の円滑な動きを阻害することなく低
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のラックピニオン式ステ
アリング装置の断面図
【図2】本発明の第1実施形態のラックピニオン式ステ
アリング装置の正面図
【図3】本発明の第2実施形態のラックピニオン式ステ
アリング装置の断面図
【図4】本発明の第3実施形態のラックピニオン式ステ
アリング装置の(1)は要部の断面図、(2)はサポー
トヨークと各方向緩衝部材の背面図、(3)は(2)の
A‐A線断面図
【図5】本発明の第4実施形態のラックピニオン式ステ
アリング装置の(1)は要部の断面図、(2)はサポー
トヨークと各方向緩衝部材の背面図、(3)は(2)の
B‐B線断面図
【図6】従来のラックピニオン式ステアリング装置の断
面図
【符号の説明】
5 ハウジング 6 ピニオン 7 ラック 15 保持孔 16 サポートヨーク(ラック支持部材) 18 閉鎖部 24 バネ 30、230、330 径方向緩衝部材 31、131、231、331 軸方向緩衝部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵により回転するピニオンと、 そのピニオンに噛み合うラックと、 そのラックを覆う金属製のハウジングと、 そのハウジングに設けられた保持孔に軸方向移動可能に
    挿入される金属製ラック支持部材と、 そのラック支持部材の一端側をラックの背面に押し付け
    るバネとを備えるラックピニオン式ステアリング装置に
    おいて、 前記ハウジングおよびラック支持部材よりも弾性変形し
    易い合成樹脂製の径方向緩衝部材が、その保持孔の内周
    とラック支持部材の外周との間に介在され、 その径方向緩衝部材は、前記ハウジングとラック支持部
    材の一方に対して固定され、他方との間に径方向の隙間
    を形成することを特徴とするラックピニオン式ステアリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 その径方向緩衝部材は、そのハウジング
    およびラック支持部材よりも熱膨張率が大きく、その保
    持孔の内周に圧入される請求項1に記載のラックピニオ
    ン式ステアリング装置。
  3. 【請求項3】 その保持孔の金属製閉鎖部およびラック
    支持部材よりも弾性変形し易い合成樹脂製の軸方向緩衝
    部材が、その閉鎖部とラック支持部材の他端側との間に
    介在され、 その軸方向緩衝部材は、前記バネの弾力により前記閉鎖
    部とラック支持部材の一方に対して押し付けられ、他方
    との間に軸方向の隙間を形成する請求項1または2に記
    載のラックピニオン式ステアリング装置。
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