JP2012111344A - ラックアンドピニオン式ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 サポートヨークのサポートヨークエンドへの干渉、サポートヨークのサポートヨーク収納孔の壁面への干渉を確実に防止して異音の発生を抑制することができるだけでなく、サポートヨークの加工工数を低減する。
【解決手段】 サポートヨークエンド15に対向する対向面部23及びサポートヨーク12の外周面を覆う筒部24を有する緩衝筒部材21を、バリの除去等の後加工が省略されたサポートヨーク12の外側に嵌合し、サポートヨーク12のサポートヨークエンド15への干渉、及び、サポートヨーク12のサポートヨーク収納孔11の壁面への干渉をなくす。
【選択図】図2

Description

本発明は、ラックアンドピニオン式ステアリング装置に関する。
自動車用のステアリング装置として、ラックアンドピニオン式ステアリング装置が従来から種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。ラックアンドピニオン式ステアリング装置は、ステアリングホイールに転結されたピニオンシャフトを備え、ステアリングホイールの操作に連動してピニオンシャフトを回転させることにより、ラックバーを軸方向に往復移動させて左右の操舵輪に舵取り角を与える装置である。
ラックアンドピニオン式ステアリング装置では、ラックバーの背面側(ラックギヤの反対側)がサポートヨークにより押圧支持されている。即ち、サポートヨークはハウジングに形成されたシリンダ状のサポートヨーク収納孔内に摺動自在に収容され、サポートヨークの先端がラックバーの背面に摺接している。サポートヨークの後端側のハウジングにはサポートヨークエンドがサポートヨーク収納孔を塞いだ状態で固定されており、サポートヨークの後端はばね部材を介してサポートヨークエンドに規制されている。尚、サポートヨークの外周面は、サポートヨークの摺動がスムーズとなるよう研削加工等により表面が所定状態に研磨されている。
サポートヨークはばね部材の付勢力によりラックバーの背面側に押し付けられ、ラックギヤとピニオンギヤとに適正な与圧が加えられる。同時に、ラックバーの往復移動が案内される。これにより、ラックバーの軸方向の往復移動が適正に支えられ、ステアリングホイールの操作に対して遅れが生じることなく精度良く左右の操舵輪に舵取り角を与えることができる。
ラックアンドピニオン式ステアリング装置は、ハウジングの内部にサポートヨークが遊嵌されてばね部材の付勢力によりラックバーの背面側に押し付けられている。このため、ラックバーの往復移動や、操舵輪から伝わる振動や衝撃荷重に伴いサポートヨークが押されて移動するため、ハウジング(サポートヨーク収納孔)の内壁やサポートヨークエンドに干渉して異音が発生することが考えられる。このような異音は、ハウジングに伝播されて外部に伝わりドライバーに不快感をあたえてしまう虞があった。
このため、特許文献1では、サポートヨークの後端部(サポートヨークエンド側)に嵌合する環状弾性部と環状弾性部からサポートヨークの周面に沿ってラックバー側に延びる弾性部を備えた緩衝部材を設けて、サポートヨークの後端部とサポートヨークエンド及びサポートヨークの外周面とハウジングの内壁との干渉の両方を抑制した構成としている。
しかしながら、特許文献1に記載されたものでは、ラックバーの軸方向と直交する方向でしかサポートヨークの外周面とハウジング内壁との干渉を抑制できない。即ち、サポートヨークがラックバーの軸方向と直交する方向以外、例えばラックバーの軸方向に移動した場合には、ハウジングの内壁側へのサポートヨークの外周面の干渉を抑制することはできず、サポートヨークとハウジング内壁との干渉による異音の抑制には限界があるのが現状であった。
また、サポートヨークの外周面には、緩衝部材を取り付けるための嵌合凹部が形成されており、外周面の形状が複雑となるため、サポートヨークの表面を研磨する場合の工数やコストが増加してしまうと考えられる。
特開2004−237917号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、サポートヨークのサポートヨークエンドおよびハウジング内壁との干渉を確実に防止して異音の発生を抑制することができるだけでなく、サポートヨークの加工工数を低減することができるラックアンドピニオン式ステアリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明のラックアンドピニオン式ステアリング装置は、ハウジングに回転自在に支持されステアリングホイールの操作に連動して回転するピニオンシャフトと、前記ピニオンシャフトのピニオンギヤに噛み合うラックギヤを有し、前記ピニオンシャフトの回転に応じて前記ハウジング内で往復移動されるラックバーと、前記ハウジングの前記ラックギヤの背面側に形成されたサポートヨーク収納孔と、前記サポートヨーク収納孔内に摺動自在に収容され、前記ラックバーの前記ラックギヤの背面側に先端部が当接されて前記ラックバーを支持するサポートヨークと、前記サポートヨークの後端部側で前記サポートヨーク収納孔に嵌入され、前記サポートヨーク収納孔を塞いだ状態で固定されるサポートヨークエンドと、前記ラックバー側が開口部とされて前記サポートヨークの外側に嵌合される筒状部材であって、前記サポートヨークの後端部に対向するよう形成されて前記サポートヨークエンドとの間に介在される対向面部と、対向面部から前記サポートヨークの外周面を覆うべく前記サポートヨークの摺動方向に延設されて前記サポートヨーク収納孔の内壁面との間に介在される筒部とを有する緩衝筒部材とを備えることを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、サポートヨークに対向してサポートヨークエンドとの間に介在される対向面部及びサポートヨークの外周面を覆って前記サポートヨーク収納孔の内壁面との間に介在される筒部を有する緩衝筒部材をサポートヨークの外側に嵌合する構成としているので、サポートヨークエンドおよびサポートヨーク収納部の内壁面に対してサポートヨークが直接干渉することを阻止することができる。また、サポートヨークの外周面が筒部で覆われており、直接サポートヨーク収納孔の内壁面に接触することがないので、サポートヨーク外周面に対する研磨工程を簡略化することができる。このため、サポートヨークの干渉による異音の発生を確実に抑制するとともにサポートヨークの加工工数の低減を図ることが可能になる。
このため、サポートヨークのサポートヨークエンドおよびハウジング内壁との干渉を確実に防止して異音の発生を抑制することができるだけでなく、サポートヨークの加工工数を低減することが可能になる。
また、請求項2に係る本発明のラックアンドピニオン式ステアリング装置は、請求項1に記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置において、前記サポートヨークの前記外周面には、前記サポートヨークの摺動方向に沿って形成され、前記サポートヨークを成形する成形型の型合わせ部となる平面部が設けられ、前記緩衝筒部材は、前記筒部の内周面と前記平面部との間に隙間をもって嵌合されることを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、サポートヨークの外周面にサポートヨークを成形する成形型の型合わせ部となる平面部を設け、緩衝筒部材が平面部との間に隙間をもって嵌合するよう構成されているので、平面部の型合わせ部に生じるバリをこの隙間に収めることができる。よってサポートヨークの外周面に成形時のバリが存在していても緩衝筒部材をサポートヨークの外周に問題なく介在させることができる。ゆえにバリを除去する工程を含めてサポートヨークを後加工する工程を省略することができる。
また、請求項3に係る本発明のラックアンドピニオン式ステアリング装置は、請求項2に記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置において、前記平面部に対応する前記緩衝筒部材の前記筒部の内周面には前記平面部に嵌合する嵌合面が形成され、前記嵌合面には、前記平面部の型合わせ部に発生するバリが収容される溝部が形成されていることを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、緩衝筒部材の内周面にサポートヨークに形成された平面部に嵌合する嵌合面が形成されているので、緩衝筒部材をサポートヨークに取付ける際における周方向での位置合せが容易となる。また緩衝筒部材が取付けられた状態で平面部と嵌合面とが嵌合して緩衝筒部材の回り止めとして機能するので、緩衝筒部材の周方向の回転を確実に阻止することができる。さらに、嵌合面に形成された溝部によって平面部との間にできた隙間にバリを収容することができる。すなわち嵌合面にバリを逃げるための溝部を設けているので、バリを取り除く工程を省略することができる。
また、請求項4に係る本発明のラックアンドピニオン式ステアリング装置は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置において、前記サポートヨークの先端部には、前記ラックバーの軸方向に沿って凹状に形成され前記ラックバーを支持する支持部が設けられており、前記緩衝筒部材は、前記開口部の周縁が前記支持部の凹状に合わせた形状を成し、前記開口部の周縁において、前記先端部の前記支持部に対応しない部位が前記サポートヨークの前記先端部よりも前記ラックバー側に延長されていることを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、緩衝筒部材の開口部位がサポートヨークの先端部よりも延長されているので、サポートヨークがラックギヤ側に移動しても、即ち、アキシャル方向の位置に拘わらず、緩衝筒部材がサポートヨーク収納孔の壁面との間に介在する状態が維持され、サポートヨーク収納孔の壁面への干渉をより確実に抑制することができる。
また、請求項5に係る本発明のラックアンドピニオン式ステアリング装置は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置において、前記緩衝筒部材の前記対向面部には貫通穴が形成され、前記サポートヨークを前記ラックバーの方向に付勢する付勢部材を、前記貫通穴を通して前記サポートヨークエンドと前記サポートヨークの間に介在させたことを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、貫通穴を通して付勢部材をサポートヨークエンドとサポートヨークの間に介在させたので、付勢部材の付勢力を直接サポートヨークに伝えることができる。
本発明のラックアンドピニオン式ステアリング装置は、サポートヨークのサポートヨークエンドおよびハウジング内壁との干渉を確実に防止して異音の発生を抑制することができるだけでなく、サポートヨークの加工工数を低減することが可能になる。
本発明の一実施例に係るラックアンドピニオン式ステアリング装置の要部断面図である。 図1中のサポートヨーク部位の詳細図である。 サポートヨーク部位の分解斜視図である。 サポートヨークの外観図である。 緩衝筒部材の外観図である。 緩衝筒部材を嵌合したサポートヨークの外観図である。
図1から図3に基づいてラックアンドピニオン式ステアリング装置の全体構成を説明する。
図1には本発明の一実施例に係るラックアンドピニオン式ステアリング装置を説明するための要部を表す断面、図2にはサポートヨーク及びヨークエンドの部位の詳細を表す断面、図3にはサポートヨーク及びヨークエンドの外観を説明する分解斜視を示してある。
図1に示すように、ハウジング1には軸受2、3を介してピニオンシャフト4が回転自在に支持され、ピニオンシャフト4にはピニオンギヤ5が設けられている。ピニオンシャフト4の上端部には図示しないステアリングホイールからの入力軸6が連結されている。つまり、ピニオンシャフト4は図示しないステアリングホイールの操作に連動して回転するようになっている。
また、ハウジング1内にはピニオンシャフト4に直交する方向にラックバー7が軸方向に往復移動自在に支持され、ラックバー7の側面にはピニオンギヤ5に噛み合うラックギヤ8が形成されている。ピニオンシャフト4の回転によりラックバー7が往復移動し、ラックバー7が往復移動することによりリンク機構を介して左右の操舵輪に舵取り角が与えられる。
図1から図3に示すように、ハウジング1にはラックバー7に直交する方向にシリンダ状のサポートヨーク収納孔11が形成され、サポートヨーク収納孔11内には円柱状のサポートヨーク12が軸方向(図中左右方向)に摺動自在に収容されている。サポートヨーク12の先端部には、ラックバー7の軸方向に沿った凹状に形成された支持部13が設けられており、同支持部13がラックバー7の背面側(ラックギヤ8の反対側)に当接されてラックバー7を摺動自在に支持している。
サポートヨーク収納孔11は、ラックバー7側と反対側に開口14が形成されており、サポートヨーク収納孔11の開口14にはサポートヨークエンド15が嵌入されている。サポートヨークエンド15の外周面およびサポートヨーク収納孔11の開口14の内周面には、ねじ溝が形成されており、サポートヨークエンド15は開口14にねじ込まれて開口14を塞いだ状態で固定されている。そして、サポートヨークエンド15は、サポートヨーク収納孔11に固定された状態でサポートヨーク12の開口14側の位置を規制している。
尚、サポートヨークエンド15は、サポートヨーク収納孔11の開口14に圧入により固定される構成であってもよい。
サポートヨーク12後端部のサポートヨークエンド15との対向面の中心には、ばね受け凹部16が形成され、サポートヨークエンド15とばね受け凹部16の間には付勢部材として圧縮コイルばね17が設けられている。サポートヨーク12は、圧縮コイルばね17の付勢力によりラックバー7の背面側に押し付けられ、ラックギヤ8とピニオンギヤ5の噛み合いに対して適正な与圧が加えられている。同時にサポートヨーク12がラックバー7の背面側に押し付けられることにより、ラックバー7の往復移動が案内される。
これにより、ラックバー7の軸方向の往復移動が適正に支えられ、ステアリングホイールの操作に対して遅れが生じることなく精度良く左右の操舵輪に舵取り角を与えることができる。
サポートヨーク12には、サポートヨーク12の外形に合わせて円筒状に形成された樹脂製の緩衝筒部材21が嵌合されている。詳しくは、緩衝筒部材21がサポートヨーク12の後端部側から軸方向に沿って被せられてサポートヨーク12の外側を覆うように設けられている。そして、サポートヨーク12は、緩衝筒部材21とともにサポートヨーク収納孔11内を摺動するよう構成されている。
尚、ここでは、樹脂製の緩衝筒部材21を適用した例を説明するが、基本的には、サポートヨーク12よりも柔らかい素材であれば、金属製の緩衝筒部材21を適用すること、または、弾性部材製の緩衝筒部材21を適用することも可能である。
緩衝筒部材21は、ラックバー7側(ラックギヤ8の背面を支持する先端部側)が開口部22とされた円筒状を成しており、サポートヨーク12の後端部の面に対向するよう形成された対向面部23と、対向面部23の周縁から連続してサポートヨーク12の軸方向(摺動方向)に沿って延設されてサポートヨーク12の外周面を覆うよう形成された筒部24とを有している。つまり、緩衝筒部材21は、対向面部23がサポートヨーク12の後端部とサポートヨークエンド15との間に介在され、筒部24がサポートヨーク12の外周面とサポートヨーク収納孔11の内壁面との間に介在されるよう構成されている。そして、緩衝筒部材21は、筒部24の外周がサポートヨーク収納孔11の内壁面に対して摺動自在とされている。
このように、サポートヨーク12とサポートヨークエンド15の間、及び、サポートヨーク12の筒部とサポートヨーク収納孔11の内壁との間には、緩衝筒部材21が介在されているので、緩衝筒部材21の対向面部23によりサポートヨーク12とサポートヨークエンド15の干渉が抑制され、緩衝筒部材21の筒部24によりサポートヨーク12の外周面の全周とサポートヨーク収納孔11の内壁面との干渉が抑制されている。即ち、緩衝筒部材21によりサポートヨークエンド15及びサポートヨーク収納孔11の内壁面に対してサポートヨーク12が直接干渉することを阻止することで、サポートヨーク12の干渉による異音の発生を抑制している。
さらには、サポートヨーク12の外周面全体を緩衝筒部材21により覆うことで、サポートヨーク12の外周面がサポートヨーク収納孔11の内壁面に直接摺接しない構成としている。これにより、サポートヨーク12の外周面の加工精度を厳密に管理する必要がなくなるのでサポートヨーク12の加工が簡素化できる。
また、緩衝筒部材21の対向面部23の中心部位には、圧縮コイルばね17が貫通される貫通穴20が形成されており、圧縮コイルばね17は貫通穴20を貫通した状態でサポートヨークエンド15とばね受け凹部16の間に配される。これにより、圧縮コイルばね17の付勢力を直接サポートヨーク12に伝えることができるようにしている。
尚、対向面部23に貫通穴20を形成せずに、圧縮コイルばね17をサポートヨークエンド15と緩衝筒部材21の対向面部23の間に介在させ、緩衝筒部材21を介して圧縮コイルばね17の付勢力をサポートヨーク12に伝えるように構成することも可能である。
また、緩衝筒部材21の開口部22の周縁はサポートヨーク12先端部の形状に対応した形状、つまり支持部13の凹状に合わせた形状とされている。具体的には、図3に示すように、開口部22の周縁におけるラックバー7の軸方向両側の部位が支持部13の形状に合わせた形状、すなわちラックバー7の円弧状の面に沿って凹設した形状とされている。
そして、開口部22の周縁において支持部13に対応していない部位(図1中でラックバー7と当接されない上下の部位)がサポートヨーク12の先端部よりもラックバー7側に延長されて延長部24aとされている。延長部24aは開口部22に対して寸法aだけ延長され、ピニオンシャフト4に摺接している。
これにより、サポートヨーク12がラックギヤ8側に移動して緩衝筒部材21がサポートヨーク12の後端部側にずれるような現象が生じても、延長部24aがサポートヨーク12の上下の部位(図1中のラックバー7の上下に位置する部位)とサポートヨーク収納孔11の内壁面との間に介在されるので、サポートヨーク12のサポートヨーク収納孔11の内壁面への干渉をより確実に抑制することができる。即ち、サポートヨーク12のアキシャル方向の位置に拘わらず、サポートヨーク収納孔11の内壁面に対するサポートヨーク12の干渉をなくすことができる。
次に、図4から図6に基づいて本実施形態におけるサポートヨーク12及び緩衝筒部材21の構成をより詳細に説明する。
図4(a)にはサポートヨーク12の外観を表す斜視、図4(b)にはサポートヨーク12の支持部13側から見た平面視、図5(a)には緩衝筒部材21の外観を表す斜視、図5(b)には緩衝筒部材21の開口部22側から見た平面視、図6(a)には緩衝筒部材21が嵌合された状態のサポートヨーク12の外観を緩衝筒部材21の対向面部23側から見た斜視、図6(b)には緩衝筒部材21が嵌合された状態のサポートヨーク12の外観を支持部13側から見た斜視、図6(c)には緩衝筒部材21が嵌合された状態のサポートヨーク12を支持部13側から見た平面視を示してある。
図4に示すように、サポートヨーク12は略円柱状を成しており、サポートヨーク12の外周面には、サポートヨーク12を成形する成形型の型合わせ部となる一対の平面部25がサポートヨーク12の摺動方向(サポートヨーク12の軸方向)に沿って形成されている。つまり、サポートヨーク12の成形型の型合わせ部に対応する外周面の部位が平面状(平面部25)となるよう設定されている。
言い換えるとサポートヨーク12の外周面に形成した平面部25に沿って成形型の型合わせ部を設定している。そして、サポートヨーク12の外周面は円弧状の面と平面部25とで構成されている。また、サポートヨーク12の平面部25には、成形時に成形型の合わせ部に沿って発生する筋状のバリ26がそれぞれ存在している。
図5に示すように、緩衝筒部材21の筒部24の内周壁には、サポートヨーク12の平面部25に対応して嵌合面28が形成されている。緩衝筒部材21の嵌合面28には筒部24の軸方向に沿って(サポートヨーク12の平面部25のバリ26に沿って)バリ26を逃げるための溝部27が形成されている。そして、緩衝筒部材21の対向面部23には、サポートヨーク12後端部のバネ受け凹部16に対応して貫通穴20が形成されている。
図6に示すように、緩衝筒部材21の嵌合面28をサポートヨーク12の平面部25に嵌合させた状態でサポートヨーク12の外周に緩衝筒部材21が嵌合される。具体的には、緩衝筒部材21は、サポートヨーク12の平面部25に対して緩衝筒部材21の嵌合面28が対向するように周方向での位置が合わされて嵌め込まれている。
これにより、緩衝筒部材21は、サポートヨーク12に嵌合された状態で周方向での回転が阻止され、サポートヨーク12に対する周方向でのずれが生じないようにされている。また、緩衝筒部材21をサポートヨーク12に組み付ける(嵌合する)際に平面部25と嵌合面28が周方向での位置合わせとなるので、組み付けが容易となる。
また、緩衝筒部材21が嵌合された状態で、平面部25のバリ26が嵌合面28の溝部27内に収容される構成とされている。つまり、緩衝筒部材21は、嵌合面28にバリ26に沿って溝部27を形成することで平面部25との間に隙間を作り、その隙間でバリ26を逃げるよう構成されている。
これにより、嵌合面28が形成されていても、サポートヨーク12を製造する際に、外周面に発生するバリ26を取り除く工程を省略することができる。
尚、嵌合面28が筒部24の内周壁に形成されていない緩衝筒部材21を適用することも可能である。この場合、緩衝筒部材21の筒部24の内周壁は円筒状とされ、平面部25と嵌合面28とによる周方向での位置合わせや回り止めの機能は無くなるが、バリ26を含む平面部25が緩衝筒部材21の筒部24に隙間を持って収容されるので、バリ26を取り除く工程を省略してサポートヨーク12の加工工程を簡素化することはできる。
上述したように、本発明のラックアンドピニオン式ステアリング装置によれば、サポートヨーク12とサポートヨークエンド15の間、及び、サポートヨーク12の外周面とサポートヨーク収納孔11の内壁面との間に、緩衝筒部材21を介在させて、サポートヨークエンド15及びサポートヨーク収納孔11の内壁面に対してサポートヨーク12が直接干渉することを阻止することができるので、異音の発生を抑制することができる。
また、サポートヨーク12の外周面全体を緩衝筒部材21により覆い、緩衝筒部材21がサポートヨーク収納孔11の内壁面と摺接される構成としているので、サポートヨーク12の外周面の加工精度を厳密に管理する必要がなくなり、サポートヨークの加工を簡素化することができる。即ち、高精度の研削加工が不要になり、後加工でのサポートヨーク12の加工コストを大幅に低減することが可能になる。
さらには、本実施形態のようにサポートヨーク12の外周面に成形型の型合わせ部となる平面部25を設け、平面部25と緩衝筒部材21との間に隙間が形成される構成とすれば、サポートヨーク12の製造時に生じるバリ26を平面部25と緩衝筒部材21との隙間に収容することができので、バリ26を切削する工程も省くことが可能となり、サポートヨーク12の加工工程をより一層簡素化することができる。
以上、本発明によれば、サポートヨーク12のサポートヨークエンド15及びサポートヨーク収納孔11の内壁との干渉を確実に防止して異音の発生を抑制することができるだけでなく、サポートヨークの加工工数を低減することが可能になる。
本発明は、ラックアンドピニオン式ステアリング装置の産業分野で利用することができる。
1 ハウジング
2、3 軸受
4 ピニオンシャフト
5 ピニオンギヤ
6 入力軸
7 ラックバー
8 ラックギヤ
11 サポートヨーク収納孔
12 サポートヨーク
13 支持部
14 開口
15 サポートヨークエンド
16 ばね受け凹部
17 圧縮コイルばね
20 貫通穴
21 緩衝筒部材
22 開口部
23 対向面部
24 筒部
25 平面部
26 バリ
27 溝部

Claims (5)

  1. ハウジングに回転自在に支持されステアリングホイールの操作に連動して回転するピニオンシャフトと、
    前記ピニオンシャフトのピニオンギヤに噛み合うラックギヤを有し、前記ピニオンシャフトの回転に応じて前記ハウジング内で往復移動されるラックバーと、
    前記ハウジングの前記ラックギヤの背面側に形成されたサポートヨーク収納孔と、
    前記サポートヨーク収納孔内に摺動自在に収容され、前記ラックバーの前記ラックギヤの背面側に先端部が当接されて前記ラックバーを支持するサポートヨークと、
    前記サポートヨークの後端部側で前記サポートヨーク収納孔に嵌入され、前記サポートヨーク収納孔を塞いだ状態で固定されるサポートヨークエンドと、
    前記ラックバー側が開口部とされて前記サポートヨークの外側に嵌合される筒状部材であって、前記サポートヨークの後端部に対向するよう形成されて前記サポートヨークエンドとの間に介在される対向面部と、対向面部から前記サポートヨークの外周面を覆うべく前記サポートヨークの摺動方向に延設されて前記サポートヨーク収納孔の内壁面との間に介在される筒部とを有する緩衝筒部材とを備える
    ことを特徴とするラックアンドピニオン式ステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置において、
    前記サポートヨークの前記外周面には、前記サポートヨークの摺動方向に沿って形成され、前記サポートヨークを成形する成形型の型合わせ部となる平面部が設けられ、
    前記緩衝筒部材は、前記筒部の内周面と前記平面部との間に隙間をもって嵌合される
    ことを特徴とするラックアンドピニオン式ステアリング装置。
  3. 請求項2に記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置において、
    前記平面部に対応する前記緩衝筒部材の前記筒部の内周面には前記平面部に嵌合する嵌合面が形成され、
    前記嵌合面には、前記平面部の型合わせ部に発生するバリが収容される溝部が形成されている
    ことを特徴とするラックアンドピニオン式ステアリング装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置において、
    前記サポートヨークの先端部には、前記ラックバーの軸方向に沿って凹状に形成され前記ラックバーを支持する支持部が設けられており、
    前記緩衝筒部材は、前記開口部の周縁が前記支持部の凹状に合わせた形状を成し、前記開口部の周縁において、前記先端部の前記支持部に対応しない部位が前記サポートヨークの前記先端部よりも前記ラックバー側に延長されている
    ことを特徴とするラックアンドピニオン式ステアリング装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置において、
    前記緩衝筒部材の前記対向面部には貫通穴が形成され、
    前記サポートヨークを前記ラックバーの方向に付勢する付勢部材を、前記貫通穴を通して前記サポートヨークエンドと前記サポートヨークの間に介在させた
    ことを特徴とするラックアンドピニオン式ステアリング装置。
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