JP3608041B2 - 火災感知器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、火災感知器に関し、特に、天井への取付が簡単で、天井に取り付け後において、天井から下方に、出っ張りが少なく、また、点検や清掃が簡単にできるようにした、火災感知器に関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅には、火災を見張るために、火災感知器が取り付けられている。
【0003】
図24は、そのような火災感知器として、一般に用いられている、従来の火災感知器の一例を概略的に示す斜視図である。
【0004】
この火災感知器101は、天井の下面に取り付けるようになっている。
【0005】
この火災感知器101は、筐体部102を備える。
【0006】
筐体部102は、ベース部102aと、ベース部102aに対し、開閉可能に設けられたカバー体部102bとを備える。
【0007】
カバー体部102bには、煙検知部103aが形成されている。
【0008】
この煙検知部103aには、貫通孔h103・・・が形成されており、貫通孔h103・・・を介して、大気が、筐体部102内に流通できるようになっている。
【0009】
尚、図24中、111で示す部材は、この火災感知器101が、火災と判断し、警報回路(図示せず。)が鳴動した際に、警報回路(図示せず。)の鳴動を停止させるための鳴動停止スイッチを示しており、この鳴動停止スイッチ111には、鳴動スイッチ操作用紐110が接続されている。
【0010】
図25は、火災感知器101のカバー体部102bを開いた状態を、概略的に示す斜視図である。
【0011】
火災感知器101は、ベース部102a内に、煙検知手段103bが設けられている。
【0012】
尚、図25中、Bbで示す部材は、バッテリーボックスを示しており、バッテリーボックスBb内には、火災感知器101へ電源を供給する電池Bが収容されるようになっている。
【0013】
次に、この火災感知器101を天井に取り付ける手順について、説明する。
【0014】
まず、火災感知器101のベース部102aを天井(図示せず。)の、火災感知器101の取り付け位置に、当接し、その後、ベース部102aに設けられているネジ挿通孔h102a、h102aの各々に、ネジn、nの各々を挿通し、ネジn、nの各々を天上面に螺合することで、ベース部102aを天井(図示せず。)に取り付ける。
【0015】
次に、火災感知器101のカバー体部102bを、図25に示すように、開いた状態にし、バッテリーボックスBb内に、電池Bを収容する。
【0016】
その後、図24に示すように、カバー体102bを閉じた状態にする。
【0017】
この火災感知器101は、煙検知手段103bによって検知される煙の濃度等により、火災と判断すれば、警報回路(図示せず。)が鳴動するようになっている。
【0018】
そして、住戸人が、鳴動スイッチ操作用紐110を引っ張ると、警報回路(図示せず。)の鳴動が停止するようになっている。
【0019】
図26は、火災感知器101への、鳴動スイッチ操作用紐110の取り付け状態を概略的に示す説明図であり、図26(a)は、住戸人が、鳴動スイッチ操作用紐110の引っ張り操作をしていない状態を概略的に示す断面図であり、また、図26(b)は、住戸人が、鳴動スイッチ操作用紐110の引っ張り操作をした状態を概略的に示す断面図である。
【0020】
図26(a)及び図26(b)に示すように、鳴動スイッチ操作用紐110は、
警報回路(図示せず。)が鳴動停止スイッチ111に接続されており、ベース部102aに設けられた、鳴動スイッチ操作用紐挿通孔h102bを挿通した後、ベース部102aの背面側を経由して、下方に垂れ下がるようにしてある。
【0021】
この結果、火災感知器101が、火災と判断して、警報回路(図示せず。)が鳴動した際に、住戸人が、警報回路(図示せず。)の鳴動を停止させようと思えば、鳴動スイッチ操作用紐110を下方に引っ張れば、鳴動停止スイッチ111が上方に押し操作され、警報回路(図示せず。)の鳴動を停止することができるようになっている。
【0022】
尚、検知回路(図27に示す検知回路133を参照)が、例えば、光電式の煙検知センサーである場合には、一般に、煙検知部103aの貫通孔h103・・・には、防虫網(図26に示す防虫網121)が張られている。
【0023】
次に、この火災感知器101の回路構成について、概略的に、説明する。
【0024】
図27は、図24に示す火災感知器101の回路構成を概略的に説明するブロック図である。
【0025】
火災感知器101は、その内部に、電源回路131、検知回路133、動作確認回路134、及び、警報回路135を備える。
【0026】
検知回路133は、煙検知手段103bを構成する回路であって、カバー体を閉じた状態にすると、カバー体部102bに形成されている煙検知部103a内に収容されるようになっている。
【0027】
電源回路131は、バッテリボックスBb内に、電池Bを収容すると、通電表示回路132、検知回路133、動作確認回路134、及び、警報回路135へ、電源の供給を行うようになっている。
【0028】
検知回路133は、煙又は熱を検知することで、火災現象の検知を行う回路部品であり、火災と判断した場合には、警報回路135へ、発報信号を出力するようになっている。
【0029】
動作確認回路134は、動作確認ボタン(図示せず。)を備え、動作確認ボタン(図示せず。)が押し操作されると、警報回路135へ、発報疑似信号を出力するようになっている。
【0030】
警報回路135は、圧電ブザー等の鳴動部品(図示せず。)を備え、検知回路133からの発報信号、又は、動作確認回路134からの発報疑似信号を受信すると、圧電ブザー等の鳴動部品(図示せず。)から警報音を出力するようになっている。
【0031】
火災感知器101を取り付けた住戸では、火災が発生すると、火災感知器101が、火災により発生した、熱又は煙を、検知回路133が検知し、警報回路135が警報音を出力し、住戸人に、早期に、火災が発生したことを警告するので、早期に鎮火したり、また、住戸人等が、火災の際に逃げ遅れるといったゆゆしき事態を防ぐことができる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したように、従来の火災感知器101では、火災感知器101の天井への取り付けを、ネジ手段n、nによって行っているため、火災感知器101の天井への取り付ける際に、ドライバー等の工具やネジ手段n、nを必要とし、また、ネジ手段n、nが落下するようなことがあり、火災感知器101を、ネジ手段n、nを用いて天井に取り付けるのに、手間がかかる、という問題があった。
【0033】
また、火災感知器101は、その機能上、内部に、電源回路131や、高音量の圧電ブザー等の鳴動部品(図示せず。)が内蔵する必要があるため、商品の薄型化には限界があり、火災感知器101の全体を、天井の下面に露呈させるという、従来の、火災感知器101の天井への取付方法では、天井に火災感知器101を取り付けた後において、火災感知器101が、天井から下方に、出っ張り、室内の美観を損ねる、という問題があった。
【0034】
また、検知回路133が、例えば、光電式の煙検知センサーである場合には、防虫網121が埃や塵等によって目詰まりすると、ヘッド部103の内部への煙の流入が悪くなり、煙検知性能が低下するため、防虫網121に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンスが必要となるが、火災感知器101を天井に取り付けたままの状態で、そのようなメンテナンス作業を行うことは、非常に難しい、という問題があった。
【0035】
また、火災感知器101を天井から取り外して、防虫網121に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業をすれば、メンテナンス作業自体は、容易に行うことができるが、従来の火災感知器101では、火災感知器101の天井への取り付けを、ネジ手段n、nによって行っているため、火災感知器101の天井からの取り外し作業や、火災感知器101の天井への取付作業に、非常に手間かかる、という問題があった。
【0036】
更にまた、図27に示すように、従来の火災感知器101では、電源回路131と、警報回路135との間に、検知回路133が、並列に、接続されていたため、検知回路133へ電源供給が行われていなくても、あるいは、検知回路133が故障していても、動作確認回路134の動作確認ボタン(図示せず。)が押し操作すると、警報回路135の圧電ブザー等の鳴動部品(図示せず。)から警報音が出力されるという問題があった。
【0037】
また、従来の火災感知器101では、通電表示回路132をベース部102a内に収容するようにしているため、通電表示回路132の通電表示灯112も、ベース部102aの領域内に設けられることになる。この結果、通電表示灯112が、検知部103aの陰に隠れて見え難い、という問題もあった。
【0038】
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたものであって、天井への取付が簡単で、天井に取り付け後において、天井から下方に、出っ張りが少なく、しかも、清掃が簡単に行え、また、動作確認点検が確実にでき、及び/又は、火災感知器への通電の有無を視覚により容易に確認できるようにした、火災感知器を提供することを目的としている。
【0039】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の火災感知器は、ベース部と、ベース部とは、別体に設けられ、内部に、煙及び/又は熱検知手段を備えるヘッド部とを備え、ベース部は、天井に設けられた、火災感知器取付け用孔内に、埋め込まれるように取り付けられるようになっており、且つ、ベース部内には、煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子と電気的・物理的な接続が可能な端子受けが設けられ、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段導出されている接続用端子をベース部内に設けられている端子受けに接続又は引き抜きすることで、ベース部に、ヘッド部を着脱できるようにしてなり、更に、前記ベース部内に、電源回路、動作確認回路、通電表示回路及び警報回路を備え、前記警報回路には、前記電源回路から、前記ヘッド部を経由した回路を介して、電源が供給されるようになっている。
【0040】
この火災感知器では、ベース部を、天井に設けた火災感知器取付け用孔内に、埋め込まれるように取り付けできるようにしているので、この火災感知器は、天井に火災感知器を取り付けた後の状態において、火災感知器の天井の下面からの出っ張りを少なくすることができる。
【0041】
この結果、この火災感知器は、天井に火災感知器を取り付けた後の状態において、天井の下面からの出っ張りが少なくなっている分、天井面がすっきりとし、室内の美観が損なわれない。
【0042】
この火災感知器では、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子を、ベース部内に設けられている、端子受けに接続又は引き抜きすることで、煙及び/又は熱検知手段とベース部内の電気回路との電気的・物理的な接続又は分離を可能にし、ベース部に、ヘッド部を着脱できるようにしている。
【0043】
従って、この火災感知器では、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を行う際には、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子を、ベース部内に設けられている、端子受けから引き抜き、ベース部からヘッド部を取り外してから、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をすればよい。
【0044】
即ち、この火災感知器は、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を、極めて、容易に行える。
【0045】
また、メンテナンス作業が終了すれば、煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子をベース部内に設けられている端子受けに接続するだけで、ベース部へのヘッド部の取り付け作業が終了するので、メンテナンス作業を、極めて、容易に完了することができる。
【0047】
更に、この火災感知器では、電源回路から、警報回路及び動作確認回路への電源の供給を、ヘッド部を経由した回路を介して行っているため、ベース部に、ヘッド部が接続されていない場合には、動作確認回路に設けられている動作確認ボタンを押し操作しても、警報回路の鳴動部品から警報音が出力されない。
【0048】
従って、この火災感知器は、ベース部にヘッド部が取り付けられていない場合を、正確に、検出することができる。
【0049】
請求項2に記載の火災感知器は、請求項1に記載の火災感知器の、通電表示回路には、電源回路から、ヘッド部を経由した回路を介して、電源が供給されるようになっている。
【0050】
この火災感知器では、電源回路から、警報回路と通電表示回路との双方への電源の供給を、ヘッド部を経由した回路を介して行っているため、ベース部に、ヘッド部が接続されていない場合には、電源回路が通電状態にされても、動作確認回路に設けられている動作確認ボタンを押し操作しても、警報回路の鳴動部品から警報音が出力されないのみならず、通電表示回路に含まれる通電表示灯が点灯することがない。
【0051】
従って、この火災感知器は、ベース部にヘッド部が取り付けられていない場合を、正確に、検出することができる。
【0052】
請求項3に記載の火災感知器は、請求項1に記載の火災感知器の、通電表示回路は、通電表示灯を備え、ベース部に、ヘッド部が取り付けられていない場合、又は、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段からは接続用端子が、ベース部内に設けられている端子受けに、正しく、接続されていない場合において、電源回路に、商用電源が接続された場合に、通電表示灯を点滅させる点滅動作回路を備える。
【0053】
この火災感知器では、ヘッド部がベース部に取り付けられていない場合、又は、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段から導出された接続用端子が、ベース部内に設けられている端子受けに、正しく、接続されていない場合等において、電源回路に、商用電源が接続された場合に、通電表示灯が点滅するようにしている。
【0054】
従って、火災感知器の取り付け業は、通電表示灯の点滅の有無により、電源回路に、商用電源が接続されているか否かを知ることができると同時に、ヘッド部がベース部に取り付けられていないこと、又は、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子が、ベース部内に設けられている端子受けに、正しく、接続されていないことを知ることができるため、感電等の事故を起こすことなく、火災感知器の天井への取り付け作業を、正しく完了することができる。
【0055】
即ち、この火災感知器は、天井への取り付け作業において、取り付け業者が、取り付け作業ミスをすることが無い、という利点を有する。
【0056】
請求項4に記載の火災感知器は、請求項1〜3のいずれかに記載の火災感知器の、ベース部は、その内部に、警報回路の鳴動を停止させる鳴動停止スイッチを備え、ヘッド部は、鳴動停止スイッチを押し操作する、押し操作ボタンを備え、押し操作ボタンは、ヘッド部の、ヘッド部をベース部に正しく取り付けた際に、鳴動停止スイッチの下方位置に、整列する位置に、ヘッド部の内面側に設けられている、押し操作ボタン収容起立壁内に、上下移動自在に設けられており、押し操作ボタン収容起立壁には、操作ボタン操作用紐が固定されており、操作ボタン操作用紐は、押し操作ボタンを挿通された後、ヘッド部の側面に設けられた紐挿通孔を通された後、下方に垂れ下がっており、操作ボタン操作用紐が、引っ張られた際に、押し操作ボタンが上方に移動し、鳴動停止スイッチを押し操作するようになっている。
【0057】
この火災感知器では、操作ボタン操作用紐を引っ張ることによって、鳴動停止スイッチを押し操作することができる。
【0058】
しかも、操作ボタン操作用紐を引っ張ることによって、鳴動停止スイッチを押し操作する機構を、ヘッド部側だけに設けているので、ヘッド部を、完全に、ベース部から切り離すことができる。
【0059】
従って、この火災感知器では、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を行う際には、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子を、ベース部内に設けられている、端子受けから引き抜き、ベース部からヘッド部を取り外してから、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をすればよい。
【0060】
即ち、この火災感知器は、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を、極めて、容易に行える。
【0061】
また、メンテナンス作業が終了すれば、煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子をベース部内に設けられている端子受けに接続するだけで、ベース部へのヘッド部の取り付け作業が終了するので、メンテナンス作業を、極めて、容易に完了することができる。
【0062】
しかも、この火災感知器では、操作ボタン操作用紐が不用の場合には、操作ボタン操作用紐を切断したり、取り外しても、住戸人が、押し操作ボタンを上方に押し操作すれば、鳴動停止スイッチを押し操作できる構成になっているので、ユーザの都合で、警報の鳴動を止める際の方法を、操作ボタン操作用紐を引っ張る方法と、押し操作ボタンを上方に押し操作する方法の2通りのいずれかを選択することができる。
【0063】
請求項5に記載の火災感知器は、請求項1〜3のいずれかに記載の火災感知器の、ベース部は、その内部に、警報回路の鳴動を停止させる鳴動停止スイッチを備え、ヘッド部は、鳴動停止スイッチを押し操作する、押し操作ボタンを備え、押し操作ボタンは、ヘッド部を前記ベース部に正しく取り付けた際に、鳴動停止スイッチの下方位置に、整列する位置に、ヘッド部の内面側に設けられている、貫通孔に、上下方向に移動自在に設けられており、押し操作ボタンは、テーパ片収容孔を有し、テーパ片収容孔内には、テーパ片が横方向に移動自在に収容されており、テーパ片には、操作ボタン操作用紐が固定されており、操作ボタン操作用紐は、ヘッド部の側面に設けられた紐挿通孔を通された後、下方に垂れ下がっており、且つ、ヘッド部の側面内側には、弾性体が収容され、操作ボタン操作用紐には、操作ボタン操作用紐が引っ張られた際に、弾性体を押す弾性体押し操作部が設けられており、通常の状態では、テーパ片の細い部分が、鳴動停止スイッチの下方位置に、位置するようにされており、操作ボタン操作用紐が、引っ張られた際に、テーパ片の太い部分が、鳴動停止スイッチの下方位置に、位置し、押し操作ボタンを上方に移動させて、前記鳴動停止スイッチを押し操作するようになっている。
【0064】
この火災感知器では、操作ボタン操作用紐を引っ張ることによって、鳴動停止スイッチを押し操作することができる。
【0065】
しかも、操作ボタン操作用紐を引っ張ることによって、鳴動停止スイッチを押し操作する機構を、ヘッド部側だけに設けているので、ヘッド部を、完全に、ベース部から切り離すことができる。
【0066】
従って、この火災感知器では、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を行う際には、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子を、ベース部内に設けられている、端子受けから引き抜き、ベース部からヘッド部を取り外してから、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をすればよい。
【0067】
即ち、この火災感知器は、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を、極めて、容易に行える。
【0068】
また、メンテナンス作業が終了すれば、煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子をベース部内に設けられている端子受けに接続するだけで、ベース部へのヘッド部の取り付け作業が終了するので、メンテナンス作業を、極めて、容易に完了することができる。
【0069】
請求項6に記載の火災感知器は、請求項1〜3のいずれかに記載の火災感知器の、ヘッド部は、鳴動停止スイッチを押し操作する、押し操作ボタンを備え、ヘッド部の所定の位置には、押し操作ボタンの操作部を外部に露出させる貫通孔が設けられ、且つ、押し操作ボタンは、ヘッド部をベース部に正しく取り付けた際に、鳴動停止スイッチの下方位置に、整列する位置に、ヘッド部の内面側に設けられている、貫通孔内に、上下方向に移動自在に設けられており、押し操作ボタンは、貫通孔の上方位置に形成された板体に設けられた押し操作ボタン挿通孔を挿通されており、板体と押し操作ボタンとの間には、弾性体が介在するように設けられており、押し操作ボタンは、弾性体により、貫通孔方向に押し付けられている。
【0070】
この火災感知器では、鳴動停止スイッチを押し操作する機構を、ヘッド部側だけに設けているので、ヘッド部を、完全に、ベース部から切り離すことができる。
【0071】
従って、この火災感知器では、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を行う際には、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子を、ベース部内に設けられている、端子受けから引き抜き、ベース部からヘッド部を取り外してから、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をすればよい。即ちこの火災感知器は、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を、極めて、容易に行える。
【0072】
また、メンテナンス作業が終了すれば、煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子をベース部内に設けられている端子受けに接続するだけで、ベース部へのヘッド部の取り付け作業が終了するので、メンテナンス作業を、極めて、容易に完了することができる。
【0073】
請求項9に記載の火災感知器は、請求項1〜6のいずれかに記載の火災感知器の、ヘッド部は、鍔体部を有し、鍔体部の上面には、ヘッド部の中心方向に張り出した、係止片を有し、ベース部には、その下面に、鍔体部の上面に設けられた係止片を受け入れる係止片挿通孔と、係止片挿通孔に連続するように設けられた係止片受入部を有し、係止片受入部の途中には、係止片挿通孔から係止片受入部の終端方向に向かって肉厚に傾斜するように設けられたテーパ突起が設けられ、ヘッド部の鍔体部に設けられている係止片を、ベース部に設けられている係止片挿通孔に挿入し、ヘッド部を、ベース部に対して、回動し、ヘッド部を、ベース部に正しく取り付けた際に、ヘッド部の鍔体部に設けられた係止片が、係止片挿通孔に連続するように設けられた係止片受入部の途中に設けられたテーパ突起を乗り越え、係止片受入部のテーパ突起と前記係止片受入部の終端との間の係止片受入部内に収容されるようにした。
【0074】
この火災感知器では、ヘッド部をベース部に取り付けた段階で、ヘッド部の係止片が、テーパ突起を乗り越え、係止片受入部のテーパ突起と係止片受入部の終端との間の係止片受入部内に収容される構造にしているので、操作ボタン操作用紐を下方に引っ張ったり、あるいは、押し操作ボタンを上方に押し操作するだけでは、ヘッド部とベース部との嵌合を解除することができない。
【0075】
従って、この火災感知器は、操作ボタン操作用紐を下方に引っ張ったり、あるいは、押し操作ボタンを上方に押し操作しても、ベース部からヘッド部が脱落することがないため、安全性に優れている。
【0076】
のみならず、ベース部からヘッド部の取り外しは、ヘッド部を上方に押し上げながら、ベース部に対し、ヘッド部を回動するという簡単な操作によって行うことができるので、ヘッド部を、簡単に、ベース部から切り離すことができる。
【0077】
従って、この火災感知器では、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を行う際には、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子を、ベース部内に設けられている、端子受けから引き抜き、ベース部からヘッド部を取り外してから、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をすればよい。
【0078】
即ち、この火災感知器は、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を、極めて、容易に行える。
【0079】
また、メンテナンス作業が終了すれば、煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子をベース部内に設けられている端子受けに接続するだけで、ベース部へのヘッド部の取り付け作業が終了するので、メンテナンス作業を、極めて、容易に完了することができる。
【0080】
請求項8に記載の火災感知器は、請求項1〜7のいずれかに記載の火災感知器の、ベース部の外側の所定の位置には、商用電源を受け入れる、速結端子が設けられ、速結端子の下方位置には、下方に向かって傾斜する傾斜面を備え、ベース部の速結端子が設けられている場所には、開閉自在に、蓋体が設けられており、蓋体には、水抜き孔が設けられ、蓋体を閉じた状態にすると、蓋体に設けられている水抜き孔が、ベース部の速結端子が設けられている位置の下方に設けられている傾斜面の概ね下端位置に来るようにされている。
【0081】
この火災感知器では、ベース部の外側の所定の位置に速結端子を設けているので、天井裏に配線されている商用電源線を、速結端子に接続することで、火災感知器を動作させる電源を得ることができる。
【0082】
この場合、火災感知器のベース部を天井に設けられた火災感知器取付け用孔内に埋め込むように取り付けた後において、電源供給線が、天井の下方には現れない。
【0083】
この結果、この火災感知器は、天井に取り付けられた後の状態において、住戸人の目に電源供給線が触れることがないため、天井に取り付けられた後の美観が優れている。
【0084】
また、速結端子の下方位置には、開閉自在に、蓋体が設けているので、蓋体を開いた状態にして、商用電源線を、速結端子に、簡単に、接続することができる。
【0085】
また、速結端子を横方向に設け、速結端子の下方には、水を下方側に誘導する傾斜面を設けるとともに、蓋体には、水抜き孔を設け、且つ、蓋体を閉じた状態にすると、蓋体に設けられている水抜き孔が、ベース部の速結端子が設けられている位置の下方に設けられている傾斜面の概ね下端位置に来るようにしているので、仮に、屋根裏に、雨水が侵入したり、屋根裏に配線されている商用電源線に結露が生じたりして、そのような水が、商用電源線を伝ってきたとしても、そのような水は、速結端子内へ流れ込まず、速結端子の下方に設けられている傾斜面を伝って、蓋体に設けられている水抜き孔から排出されるため、速結端子内に、水が侵入して、速結端子部分において、ショートが発生するような事態が生じない。
【0086】
即ち、この火災感知器は、安全性に優れている。
【0087】
請求項9に記載の火災感知器は、請求項1〜8のいずれかに記載の火災感知器の、ベース部は、電気回路部品収容部と、電気回路部品収容部の上面を覆うように設けられたベース部上蓋体とを備え、ベース部の電気回路部品収容部の上面には、段差部が設けられるとともに、ベース部の段差部を形成する面が傾斜面にされており、ベース部のベース部上蓋体の下面には、ベース部の電気回路部品収容部の上面に形成された段差部に対応する段差部が設けられ、且つ、ベース部上蓋体の段差部を形成する面が、ベース部の電気回路部品収容部の上面の段差部を形成する傾斜面に対応する傾斜面にされている。
【0088】
従って、この火災感知器では、ベース部の電気回路部品収容部に、電気回路部品収容部の上面を覆うようにベース部上蓋体を取り付けると、各々の段差部を形成している傾斜面の各々が、当接する。
【0089】
この結果、電気回路部品収容部とベース部上蓋体との間が、気密に塞がれるため、この火災感知器は、天井に設けられた火災感知器取付け用孔内に、ベース部を取り付けた後において、電気回路部品収容部とベース部上蓋体との間を通じて、室内の空気が、天井裏に逃げることがない。
【0090】
即ち、この火災感知器は、火災感知器取付け用孔内に対して、火災感知器を気密に取り付けさえすれば、室内の気密性を阻害することがない。
【0091】
請求項10に記載の火災感知器は、請求項1〜9のいずれかに記載の火災感知器の、通電表示回路は、通電表示灯を備え、ヘッド部は、ベース部にヘッド部を取り付けた状態にした場合に、ベース部の外方へ張り出すように設けられた鍔体部と、光ガイド部材を備え、光ガイド部材は、その一端部が、ヘッド部の裏面側に、且つ、ベース部にヘッド部を取り付けた際に、通電表示灯の下方位置に位置するようにされ、且つ、その他端部が、ヘッド部の、ベース部の外方へ張り出すように設けられた鍔体部の外周側近傍位置において、ヘッド部を貫通し、ヘッド部の正面側に露呈するように、ヘッド部に設けられている。
【0092】
この火災感知器では、ベース部の内部の所定の位置に設けられている、通電表示回路の通電表示灯が点灯した際の光を、光ガイド部材の一端部から他端部まで誘導し、且つ、その他端部を、ヘッド部の鍔体部の外周側近傍位置において、ヘッド部を貫通させて、ヘッド部の正面側に露呈しているので、通電表示灯が点灯したか否かを、光ガイド部材の他端部において確認することができる。この光ガイド部材の他端部は、ヘッド部に設けた光ガイド部材により、ベース部の外方へ張り出すように設けられた鍔体部の外周側近傍位置において、ヘッド部の正面側に露呈させているので、光ガイド部材の他端部は、ヘッド部から離れた位置にあり、ヘッド部が邪魔にならず、視認性に優れている。
【0093】
従って、この火災感知器では、通電表示灯が点灯したか否かを、ヘッド部から離れた位置にある、光ガイド部材の他端部を見ればよいので、通電表示灯が点灯したか否かの確認を、極めて、容易に行える。
【0094】
請求項11に記載の火災感知器は、請求項1〜10のいずれかに記載の火災感知器の、ベース部は、ベース部の外方に張り出すように設けられた鍔体部を有し、且つ、ベース部は、一対の取付金具を備え、一対の取付金具の各々は、ベース部の上面に設けられた、一対の取付金具収容部の各々に収容され、且つ、一対の取付金具の各々は、一対の取付金具収容部の各々から、ベース部の外方に引き出した状態にすれば、一対のボルト手段の各々を回転することにより、ベース部の上側から下側に移動可能にされており、且つ、一対の取付金具収容部の各々内には、一対のボルト手段の各々を回転させた際に、一対の取付金具収容部の各々内に収容されている、一対の取付金具が、一対の取付金具収容部の各々から、ベース部の外方に引き出され易くするために、一対の取付金具収容部の各々に、ベース部の中心部から外方に向かってなだらかに下方に傾斜する傾斜面が設けられ、天井に設けられた火災感知器取付け用孔内に、ベース部を埋め込むように収容した後、一対のボルト手段の各々を回転させて、前記一対の取付金具収容部の各々内に収容されている、一対の取付金具を、ベース部の外方に引き出し、その後、一対のボルト手段の各々を回転することにより、一対の取付金具の各々を、ベース部の上側から下側に移動させ、一対の取付金具の各々と、ベース部に設けられている鍔体部とにより、天井を挟持することで、ベース部を、天井に設けられた、火災感知器取付け用孔内に、埋め込まれるように取り付けるようにした。
【0095】
この火災感知器では、別個独立したネジ等の固着手段を用いるのではなく、ベース部に設けられている、一対のボルト手段を回転させて、一対の取付金具と、ベース部に設けられている鍔体部とにより、天井を挟持させることで、ベース部を、天井に設けられた火災感知器取り付け用孔内に、埋め込まれるように、取り付けしている。
【0096】
この結果、この火災感知器では、天井に、火災感知器を取り付ける際に、ネジ等の固着手段が落下することが一切ないため、天井に、簡単に、火災感知器を取り付けることができる。
【0097】
のみならず、この火災感知器では、一対の取付金具収容部の各々内には、一対のボルト手段の各々を回転させた際に、一対の取付金具収容部の各々内に収容されている、一対の取付金具が、一対の取付金具収容部の各々から、ベース部の外方に引き出され易くするために、一対の取付金具収容部の各々に、ベース部の中心部から外方に向かってなだらかに下方に傾斜する傾斜面を設けているので、天井に設けられた火災感知器取り付け用孔内に、一対の取付金具の各々を、一対の取付金具収容部の各々内に収容させた状態で、ベース部を挿入した後において、一対の取付金具の各々を、一対の取付金具収容部の各々から、ベース部の外方領域に簡単に引き出すことができる。
【0098】
即ち、この火災感知器は、一対の取付金具収容部の各々に、ベース部の中心部から外方に向かってなだらかに下方に傾斜する傾斜面を設けているので、天井に設けられた火災感知器取り付け用孔内に、一対の取付金具の各々を、一対の取付金具収容部の各々内に収容させた状態で、ベース部を挿入した後において、一対の取付金具の各々を、一対の取付金具収容部の各々から、ベース部の外方領域に引き出す作業を失敗することがないため、天井に設けられた、火災感知器取り付け用孔内に、ベース部を、埋め込むようにして、簡単に、取り付けることができる。
【0099】
請求項12に記載の火災感知器は、請求項1〜10のいずれかに記載の火災感知器の、ベース部は、ベース部の外方に張り出すように設けられた鍔体部を有し、且つ、ベース部は、一対の取付金具を備え、一対の取付金具の各々は、一方片を他方片に比べて、長い状態にして、略くの字形状に折り曲げられており、且つ、その折曲部には、長孔が設けられ、一対の取付金具の各々は、一対の取付金具の各々に設けられている長孔内に、一対のボルト手段の各々が、挿入され、且つ、一対のボルト手段に螺合させたナット手段により、ベース部の概ね上面領域内に、一対の取付金具の一方片の各々が収容されるように、一対の取付金具の一方片が、逆ハの字形状になるように取り付けられており、天井に設けられた火災感知器取付け用孔内に、ベース部を埋め込むように収容した後、一対のボルト手段の各々を回転することにより、一対のボルト手段に螺合しているナット手段を緩めることで、一対の取付金具の各々を、各々の一方片の自重により、一方片の各々が、ベース部の上面領域の外方に位置するように、傾倒させ、更に、一対の取付金具の各々一方片が、天井に当接するようにし、その後、一対のボルト手段の各々を、一対のボルト手段に螺合させたナット手段の各々が、締まる方向に、回転させ、一対の取付金具の各々と、ベース部に設けられている鍔体部とにより、天井を挟持することで、ベース部を、天井に設けられた、火災感知器取付け用孔内に、埋め込まれるように取り付けるようにした。
【0100】
この火災感知器では、別個独立したネジ等の固着手段を用いるのではなく、ベース部に設けられている、一対のボルト手段を回転させて、一対の取付金具と、ベース部に設けられている鍔体部とにより、天井を挟持させることで、ベース部を、天井に設けられた火災感知器取り付け用孔内に、埋め込まれるように、取り付けしている。
【0101】
この結果、この火災感知器では、天井に、火災感知器を取り付ける際に、ネジ等の固着手段が落下することが一切ないため、天井に、簡単に、火災感知器を取り付けることができる。
【0102】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る火災感知器を、更に詳しく説明する。
(発明の実施の形態1)
図1は、本発明に係る火災感知器の一例を概略的に示す分解斜視図であり、図2は、図1に示す火災感知器を概略的に示す斜視図である。
【0103】
また、図3は、図1に示す火災感知器を概略的に示す説明図であり、図3(a)は、ベース部2を下方から上方向に見た状態を概略的に示す平面図であり、また、図3(b)は、ヘッド部3を上方から下方向に見た状態を概略的に示す平面図である。
【0104】
また、図4及び図5の各々は、ベース部2を天井Cに設けられた火災感知器取付け用孔hc内に取り付けた状態を示しており、図4は、ベース部2からヘッド部3を取り外した状態を概略的に示す断面図であり、また、図5は、ベース部2にヘッド部3を取り付けた状態を概略的に示す断面図である。
【0105】
この火災感知器1は、ベース部2と、ベース部2とは別体に設けられたヘッド部3とを備える。
【0106】
ベース部2は、図4及び図5に示すように、天井Cの所定の位置に設けられた火災感知器取付け用孔hcに、埋め込まれるように取り付けられるようになっている。
【0107】
即ち、火災感知器取付け用孔hcは、天井Cに、ベース部2の外形に等しいかやや大きい大きさに形成されている。
【0108】
また、ベース部2は、その下方位置に、ベース部2の外方に広がるように且つ火災感知器取付け用孔hcよりもやや大きい鍔体部2sを備える。
【0109】
また、ベース部2は、ベース部2の側面の対向する位置に、一対の取付金具4、4を備える。
【0110】
一対の取付金具4、4の各々は、一対のボルト手段v、vの各々によって、ベース部2に取り付けられている。
【0111】
より詳しく説明すると、ベース部2の上面には、一対の取付金具収容部2a、2aが設けられており、ベース部2の、一対の取付金具収容部2a、2aの各々の領域内には、ボルト挿通孔(図20(a)、図20(b)及び図20(c)の各々に示すボルト挿通孔hvを参照)が形成されている。
【0112】
一対のボルト手段v、vの各々は、ベース部2の内部側からその先端部が、一対の取付金具収容部2a、2aの各々の領域内に設けられているボルト挿通孔(図20(a)、図20(b)及び図20(c)の各々に示すボルト挿通孔hvを参照)の各々が挿通されている。
【0113】
一対の取付金具収容部2a、2aの各々の領域内に設けられているボルト挿通孔(図20(a)、図20(b)及び図20(c)の各々に示すボルト挿通孔hvを参照)の各々を挿通した、一対のボルト手段v、vの各々は、ベース部2の上面の、一対の取付金具収容部2a、2aの各々の上に設けられている、一対の取付金具4、4の各々に、螺合されている。
【0114】
尚、図1では、一対のボルト手段v、vの各々と、一対の取付金具4、4の各々とが分離した状態で表されているが、実際には、一対のボルト手段v、vの各々は、一対の取付金具4、4の各々に、螺合された後、各々の先端部がつぶされたり、又は、ナット手段(図示せず。)に螺合・固定されることで、ベース部2から分離できないようにされている。
【0115】
一対の取付金具4、4の各々は、最初は、ベース部2の上面に設けられた、一対の取付金具収容部2a、2aの各々に収容されている(図2を参照)。
【0116】
より具体的に説明すると、一対の取付金具4、4の各々は、最初は、ベース部2の上面に設けられた、一対の取付金具収容部2a、2aの各々の領域に設けられている傾斜面T1、T1の上に載せられた状態にされて、一対の取付金具収容部2a、2aの各々に収容されている。
【0117】
そして、ベース部2は、一対の取付金具4、4の各々と、ベース部2の下方位置に設けられた鍔体部2sとにより、天井Cを挟持するようにして、天井Cの所定の位置に設けられた火災感知器取付け用孔hcに、埋め込まれるようにして、取り付けられるようになっている(図4及び図5を参照)。
【0118】
ヘッド部3は、煙検知部3aと、鍔体3sとを備える。
【0119】
煙検知部3aには、貫通孔h3・・・が形成されており、貫通孔h3・・・を介して、大気が、煙検知部3a内に流通できるようになっている。
【0120】
煙検知部3a内には、検知回路(図示せず。)が収容されている。
【0121】
検知回路(図示せず。)が、例えば、光電式の煙検知センサーである場合には、一般に、煙検知部3aの貫通孔h3・・・には、防虫網(図示せず。)が張られている。
【0122】
尚、図1中、6、6、6、6で示す部材は、煙検知部3a内に設けられている検知回路(図示せず。)から導出されている、端子を示している。
【0123】
端子6、6、6、6の各々は、鍔体3sに形成されている、端子取付孔h3a、h3a、h3a、h3aの各々内に挿通されている。
【0124】
ヘッド部3を、ベース部2に取り付ける際には、端子取付孔h3a、h3a、h3a、h3aの各々内を挿通された、端子6、6、6、6の各々を、ベース部2に設けられている端子受けh2、h2、h2、h2に接続する(図4→図5)。
一方、ベース部2から、ヘッド部3を、取り外す際には、端子6、6、6、6の各々を、端子受けh2、h2、h2、h2から抜き取るようにする(図5→図4)。
【0125】
尚、この例では、後述するように、ヘッド部3は、ベース部2に、回動動作によって取り付けられ、また、ベース部2から取り外されるようになっている。
このため、端子受けh2、h2、h2、h2の各々は、ベース部2と、概ね同心円の関係になるような、円弧状の長孔形状にされている。
そして、ヘッド部3をベース部2に回転動作によって取り付けたり、ヘッド部3から回動動作によってベース部2から取り外す際には、端子6、6、6、6の各々が、端子受けh2、h2、h2、h2の各々内に、挿入された状態で、ヘッド部3の回動に伴って、端子受けh2、h2、h2、h2の各々内を回動できるようにされている。
そして、ヘッド部3が、ベース部2に正しく取り付けられた状態になると、端子受けh2、h2、h2、h2の各々と、端子6、6、6、6の各々との、完全に、電気的・物理的な接合が達成されるようになっている。
【0126】
この火災感知器1では、ベース部2を、天井Cに設けた火災感知器取付け用孔hc内に、埋め込まれるように取り付けできるようにしているので、この火災感知器1は、天井Cに火災感知器1を取り付けた後の状態において、火災感知器1の天井Cの下面からの出っ張りを少なくすることができる。
【0127】
この結果、この火災感知器1は、天井Cに火災感知器を取り付けた後の状態において、天井Cの下面からの出っ張りが少なくなっている分、天井面がすっきりとし、室内の美観が損なわれない。
【0128】
この火災感知器1では、ヘッド部3内に設けられている煙及び/又は熱検知手段(検知回路33)から導出されている接続用端子6、6、6、6を、ベース部2内に設けられている、端子受けh2、h2、h2、h2に接続又は引き抜きすることで、煙及び/又は熱検知手段(検知回路33)とベース部2内の電気回路との電気的・物理的な接続又は分離を可能にし、ベース部2に、ヘッド部3を着脱できるようにしている。
【0129】
従って、この火災感知器1では、ヘッド部2の防虫網(図示せず。)に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を行う際には、ヘッド部3内に設けられている煙及び/又は熱検知手段(検知回路33)から導出されている接続用端子6、6、6、6の各々を、ベース部2内に設けられている、端子受けh2、h2、h2、h2から引き抜き、ベース部2からヘッド部3を取り外してから、ヘッド部3の防虫網(図示せず。)に付着した埃や塵等の除去をすればよい。
【0130】
即ち、この火災感知器1は、ヘッド部3の防虫網(図示せず。)に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を、極めて、容易に行える。
【0131】
また、メンテナンス作業が終了すれば、煙及び/又は熱検知手段(検知回路33)から導出されている接続用端子6、6、6、6をベース部2内に設けられている端子受けh2、h2、h2、h2に接続するだけで、ベース部2へのヘッド部3の取り付け作業が終了するので、メンテナンス作業を、極めて、容易に完了することができる。
【0132】
尚、図1中、T1、T1で示す部材の各々は、取付金具収容部2a、2aの各々内に収容されている取付金具4、4の各々を、取付金具収容部2a、2a内の各々から、ベース部2の外方へ引き出すことを容易にするために設けられている、傾斜面を示している。
【0133】
傾斜面T1、T1の各々は、図1に示すように、ベース部2の中心部から外方に向かってなだらかに下方に傾斜するように設けられている。
【0134】
また、図1中、hjで示す部分は、ベース部2に形成された凹部を示しており、取付金具4、4の各々は、一対のボルト手段v、vを一方向に回転させると、凹部hj、hjの各々内を、ベース部2の上方向から下方向に移動し、一対のボルト手段v、vを一方向とは逆方向に回転させると、ベース部2の下方向から上方向に移動できるようにされている。
【0135】
また、図1中、10で示す部材は、操作ボタン操作用紐を、また、11で示す部材は、ベース部2内に設けられている警報回路(図3(a)に示す圧電ブザー35)が鳴動した際に、警報回路(図3(a)に示す圧電ブザー35)の鳴動を停止するために、ベース部2内に設けられている鳴動停止スイッチ(図3(a)に示す鳴動停止スイッチ36)を押し操作するための、押し操作ボタンを示している。
【0136】
また、図3(a)中、12で示す部材は、火災感知器1に電源が供給されている際に、点灯する、通電表示灯を示している。この通電表示灯としては、例えば、LED等が用いられる。
【0137】
また、図3(b)中、h3bで示す部分は、通電表示灯12の点灯の有無を、住戸人が、確認できるようにするために、ヘッド部3の鍔体3sに形成された貫通孔を示している。
【0138】
また、図3(b)中、h3cで示す部分は、鍔体3sに形成された、押し操作ボタン11を収容する押し操作ボタン収容孔(貫通孔)を示しており、操作ボタン収容孔(貫通孔)h3cの周りには、操作ボタン収容孔(貫通孔)h3cを囲うように、上方に起立するように設けられた、押し操作ボタン収容起立壁W3が設けられている。即ち、押し操作ボタン11は、押し操作ボタン収容起立壁W3内に収容されている。
【0139】
次に、この火災感知器1の回路構成について、概略的に、説明する。
【0140】
図6は、火災感知器1の回路構成の一例を概略的に説明する回路図である。
【0141】
この火災感知器1は、その内部に、電源回路31、通電表示回路32、検知回路33、動作確認回路34、及び、警報回路35を備える。
【0142】
検知回路33は、ヘッド部3内に収容されている。
【0143】
電源回路31は、商用電源(例えば、交流100V商用電源)に接続され、商用電源(交流商用電源)を整流、定電圧化し、通電表示回路32、検知回路33、動作確認回路34、及び、警報回路35へ、整流、定電圧化された電源の供給を行うようになっている。
【0144】
通電表示回路32は、通電表示灯(図3に示す通電表示灯12)を備え、電源回路31から電源供給されると、通電表示灯(図3に示す通電表示灯12)が点灯するようになっている。
【0145】
検知回路33は、煙又は熱を検知することで、火災現象の検知を行う回路部品であり、火災と判断した場合には、警報回路35へ、発報信号を出力するようになっている。
【0146】
動作確認回路34は、動作確認ボタン(図示せず。)を備え、動作確認ボタン(図示せず。)が押し操作されると、警報回路35へ、発報疑似信号を出力するようになっている。
警報回路35と動作確認回路34との間は、信号線を介して接続されており、警報回路35と動作確認回路34との間で、信号のやりとりができるようにされている。
【0147】
また、警報回路35は、圧電ブザー等の鳴動部品(図3に示す圧電ブザー35を参照)を備え、検知回路33からの発報信号、又は、動作確認回路34からの発報疑似信号を受信すると、圧電ブザー等の鳴動部品(図3に示す圧電ブザー35を参照)から警報音を出力するようになっている。
【0148】
この火災感知器1では、電源回路31から、警報回路35への電源の供給は、図6に示したように、ヘッド部3を経由した回路を介して、行われるようになっている。
【0149】
即ち、この火災感知器1では、電源回路31から、警報回路35への電源の供給を、ヘッド部3を経由した回路を介して行っているため、ベース部2に、ヘッド部3が接続されていない場合には、動作確認回路34に設けられている動作確認ボタン(図示せず。)を押し操作しても、警報回路35の鳴動部品(図3に示す圧電ブザー35を参照)から警報音が出力されない。
【0150】
従って、この火災感知器1は、ベース部2にヘッド部3が取り付けられていない場合を、正確に、検出することができる。
【0151】
図7は、火災感知器1の回路構成の一例を概略的に説明する回路図である。
【0152】
図7は、火災感知器1の回路構成は、以下の構成を除けば、図6に示した、火災感知器1の回路構成と同様であるので、説明を容易とするため、図7に示す火災感知器1の回路構成部材装置中、図6に示した、火災感知器1の回路構成部材に相当する部材装置については、相当する参照符号を付して、その説明を省略する。
【0153】
図7に示す回路構成を採用した、火災感知器1では、電源回路31から、警報回路35と通電表示回路32との双方への電源の供給を、ヘッド部3を経由した回路を介して行うようにした構成が、図6に示す回路構成と異なっている。
【0154】
図7に示す回路構成を採用した、火災感知器1では、警報回路35だけでなく、通電表示回路32への電源の供給をも、ヘッド部3を経由した回路を介して行うようにしたため、ベース部2に、ヘッド部3が接続されていない場合には、通電表示回路32に設けられている、通電表示灯(図12に示す通電表示灯12)が、点灯しない。
【0155】
即ち、図7に示す回路構成を採用した、火災感知器1では、ベース部2に、ヘッド部3が接続されていない場合には、動作確認回路34に設けられている動作確認ボタン(図示せず。)を押し操作しても、警報回路35の鳴動部品(図3に示す圧電ブザー35を参照)から警報音が出力されないようになっているのみならず、通電表示回路32に設けられている、通電表示灯(図12に示す通電表示灯12)が、点灯しないため、取り付け業者は、火災感知器1も、ベース部2にヘッド部3が取り付けられていない場合を、通電表示灯(図12に示す通電表示灯12)の点灯の有無を見ることで、視覚的に、正確に、知ることができる。
【0156】
次に、警報回路35の鳴動部品(図3に示す圧電ブザー35を参照)から警報音が出力された場合に、鳴動部品(図3に示す圧電ブザー35を参照)の鳴動を停止させる機構について説明する。
【0157】
図8は、警報回路35の鳴動停止スイッチ36を押し操作するための押し操作ボタン11の機構の一例を概略的に示す図であり、図8(a)は、押し操作ボタン11が、鳴動停止スイッチ36を押し操作していない状態を概略的に示す断面図であり、また、図8(b)は、住戸人が、鳴動部品(図3に示す圧電ブザー35を参照)の鳴動を停止させるために、操作ボタン操作用紐10を下方に引っ張り操作した状態を概略的に示す断面図である。
【0158】
押し操作ボタン11は、図8(a)及び図8(b)の各々に示すように、ヘッド部3側に設けられている。
【0159】
より詳しく説明すると、押し操作ボタン11は、ヘッド部3の鍔体3sに形成された操作ボタン収容孔(貫通孔)h3cの周りに形成されている押し操作ボタン収容起立壁W3内に、収容されている。
【0160】
この押し操作ボタン収容起立壁W3は、ヘッド部3をベース部2に正しく取り付けた際に、鳴動停止スイッチ36の下方位置に、整列する位置に、ヘッド部3の内面側に設けられている。
【0161】
そして、押し操作ボタン11は、押し操作ボタン収容起立壁W3内に、上下移動自在に設けられている。
【0162】
押し操作ボタン収容起立壁W3には、操作ボタン操作用紐10が固定されている。
【0163】
より特定的に説明すると、操作ボタン操作用紐10は、押し操作ボタン収容起立壁W3の、ヘッド部3の中心側になる部分に、固定されている。
【0164】
更に、操作ボタン操作用紐10は、押し操作ボタン11内を挿通されている。押し操作ボタン11内を挿通された操作ボタン操作用紐10は、その後、ヘッド部3の側面(より詳しくは、鍔体3sの側面)に設けられた紐挿通孔h3dを通された後、下方に垂れ下がっている。
【0165】
火災感知器1の警報回路35の鳴動部品(図3に示す圧電ブザー35を参照)が鳴動した際に、住戸人が、鳴動部品(図3に示す圧電ブザー35を参照)が鳴動を停止したい場合には、図8(a)に示すように、住戸人が、操作ボタン操作用紐10を下方向に引っ張ると、押し操作ボタン11の自重によって、押し操作ボタン収容起立壁W3内の下方位置に位置していた押し操作ボタン11が上方に移動する。
【0166】
そして、押し操作ボタン11が上方に移動することで、鳴動停止スイッチ36が押し操作される。
【0167】
この火災感知器1では、単に、操作ボタン操作用紐10を引っ張ることによって、鳴動停止スイッチ36を押し操作することができる。
【0168】
しかも、操作ボタン操作用紐10を引っ張ることによって、鳴動停止スイッチ36を押し操作する機構を、ヘッド部3側だけに設けているので、ヘッド部3を、完全に、ベース部2から切り離すことができる。
【0169】
従って、この火災感知器1では、ヘッド部3の防虫網(図示せず。)に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を行う際には、ヘッド部3内に設けられている煙及び/又は熱検知手段(図5又は図6に示す検知回路33)から導出されている接続用端子6、6、6、6を、ベース部2内に設けられている、端子受けh2、h2、h2、h2から引き抜き、ベース部2からヘッド部3を取り外してから、ヘッド部3の防虫網(図示せず。)に付着した埃や塵等の除去をすればよい。
【0170】
即ち、この火災感知器1は、ヘッド部3の防虫網(図示せず。)に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を、極めて、容易に行える。
【0171】
また、メンテナンス作業が終了すれば、煙及び/又は熱検知手段(図5又は図6に示す検知回路33)から導出されている接続用端子6、6、6、6をベース部2内に設けられている端子受けh2、h2、h2、h2に接続するだけで、ベース部2へのヘッド部3の取り付け作業が終了するので、メンテナンス作業を、極めて、容易に完了することができる。
【0172】
しかも、この火災感知器1では、操作ボタン操作用紐10が不用の場合には、操作ボタン操作用紐10を切断したり、取り外しても、住戸人が、押し操作ボタン11を上方に押し操作すれば、鳴動停止スイッチ36を押し操作できる構成になっているので、ユーザの都合で、警報の鳴動を止める際の方法を、操作ボタン操作用紐10を引っ張る方法と、押し操作ボタン11を上方に押し操作する方法の2通りのいずれかを選択することができる、という利点がある。
【0173】
図9は、警報回路35の鳴動停止スイッチ36を押し操作するための押し操作ボタン11の機構の他の一例を概略的に示す図であり、図9(a)は、押し操作ボタン11が、鳴動停止スイッチ36を押し操作していない状態を概略的に示す断面図であり、また、図9(b)は、住戸人が、鳴動部品(図3に示す圧電ブザー35を参照)の鳴動を停止させるために、操作ボタン操作用紐10を下方に引っ張り操作した状態を概略的に示す断面図であり、また、図9(c)は、住戸人が、鳴動部品(図3に示す圧電ブザー35を参照)の鳴動を停止させた状態を概略的に示す断面図である。
【0174】
押し操作ボタン11は、ヘッド部3をベース部2に正しく取り付けた際に、鳴動停止スイッチ36の下方位置に、整列する位置に、ヘッド部3の内面側に設けられている、貫通孔h3dに、上下方向に移動自在に設けられている。
【0175】
押し操作ボタン11は、テーパ片収容孔h11aを有している。
【0176】
このテーパ片収容孔h11aは、ヘッド部3の中心側方向において、上方に広くなっている。
【0177】
また、このテーパ片収容孔h11a内には、テーパ片T2が横方向に移動自在に収容されている。
【0178】
このテーパ片T2には、操作ボタン操作用紐10が固定されている。
【0179】
操作ボタン操作用紐10は、ヘッド部3の側面(より詳しくは、鍔体3sの側面)に設けられた紐挿通孔h3dを通された後、下方に垂れ下がっている。
【0180】
且つ、ヘッド部3の側面内側(より詳しくは、鍔体3sの側面内側)には、弾性体(この例では、つる巻バネ)Eが収容されている。
【0181】
また、操作ボタン操作用紐10には、弾性体(この例では、つる巻バネ)Eの、ヘッド部3の中心側に位置する操作ボタン操作用紐10が引っ張られた際に、弾性体Eを押す弾性体押し操作部Prが設けられている。
【0182】
通常の状態では、テーパ片T2の細い部分が、前記鳴動停止スイッチの下方位置に、位置するようにされている。即ち、テーパ片T2が、テーパ片収容孔h11a内に、きっちりと収まった状態になっている(図9(a)を参照)。
【0183】
火災感知器1の警報回路35の鳴動部品(図3に示す圧電ブザー35を参照)が鳴動した際に、住戸人が、鳴動部品(図3に示す圧電ブザー35を参照)が鳴動を停止したい場合には、図9(b)及び図9(c)に示すように、住戸人が、操作ボタン操作用紐10を下方向に引っ張ると、テーパ片T1の太い部分が、鳴動停止スイッチ36の下方位置に、位置し、押し操作ボタン11を上方に移動させて、鳴動停止スイッチ36を押し操作するようになっている。
【0184】
一方、住戸人が、操作ボタン操作用紐10から手を離すと、弾性体Eの復元力により、元の状態、即ち、図9(a)の状態に戻るようにしてある。
【0185】
図9に示した機構を備える火災感知器でも、操作ボタン操作用紐10を引っ張ることによって、鳴動停止スイッチ36を押し操作することができる。
【0186】
しかも、操作ボタン操作用紐10を引っ張ることによって、鳴動停止スイッチ36を押し操作する機構を、ヘッド部3側だけに設けているので、ヘッド部2を、完全に、ベース部2から切り離すことができる。
【0187】
従って、図9に示した機構を備える火災感知器でも、ヘッド部2の防虫網(図示せず。)に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を行う際には、ヘッド部3内に設けられている煙及び/又は熱検知手段(検知回路33)から導出されている接続用端子6、6、6、6を、ベース部2内に設けられている、端子受けh2、h2、h2、h2から引き抜き、ベース部2からヘッド部3を取り外してから、ヘッド部3の防虫網(図示せず。)に付着した埃や塵等の除去をすればよい。
【0188】
即ち、図9に示す機構を備える火災感知器は、ヘッド部2の防虫網(図示せず。)に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を、極めて、容易に行える。
【0189】
また、メンテナンス作業が終了すれば、煙及び/又は熱検知手段(検知回路33)から導出されている接続用端子6、6、6、6をベース部2内に設けられている端子受けh2、h2、h2、h2に接続するだけで、ベース部2へのヘッド部3の取り付け作業が終了するので、メンテナンス作業を、極めて、容易に完了することができる。
【0190】
図10は、警報回路35の鳴動停止スイッチ36を押し操作するための押し操作ボタン11の機構の他の一例を概略的に示す図であり、図10(a)は、押し操作ボタン11が、鳴動停止スイッチ36を押し操作していない状態を概略的に示す断面図であり、また、図10(b)は、住戸人が、鳴動部品(図3に示す圧電ブザー35を参照)の鳴動を停止させるために、押し操作ボタン11を上方に押し操作した状態を概略的に示す断面図である。
【0191】
押し操作ボタン11は、ヘッド部3をベース部2に正しく取り付けた際に、鳴動停止スイッチ36の下方位置に、整列する位置に、ヘッド部の内面側に設けられている、貫通孔h3d内に、上下移動自在に設けられている。
【0192】
押し操作ボタン11は、貫通孔h3dの上方位置に形成された板体Mに設けられた押し操作ボタン挿通孔hmを挿通されている。
【0193】
この板体Mは、弾性体Eaを受けるために設けられるものである。
【0194】
板体Mと押し操作ボタン11との間には、弾性体Eaが介在するように設けられている。
【0195】
押し操作ボタン11の外周には、弾性体Eaを受けるための弾性体受け用の鍔体11fが、押し操作ボタン11の外周から突出するように形成されている。
【0196】
そして、押し操作ボタン11は、弾性体Eaの付勢力により、貫通孔h3d方向に押し付けられた状態にされている。
【0197】
この状態においては、鳴動停止スイッチ36と、押し操作ボタン11とは離れている(図10(a)を参照)。
【0198】
火災感知器1の警報回路35の鳴動部品(図3に示す圧電ブザー35を参照)が鳴動した際に、住戸人が、鳴動部品(図3に示す圧電ブザー35を参照)が鳴動を停止したい場合には、図10(b)に示すように、住戸人が、押し操作ボタン11を上方向に押し操作する。
【0199】
すると、弾性体Eaが押し操作ボタン11によって押し縮められ、押し操作ボタン11によって、鳴動停止スイッチ36が押し操作される。
【0200】
一方、住戸人が、押し操作ボタン11から手を離すと、弾性体Eaの復元力により、元の状態、即ち、図10(a)の状態に戻るようにしてある。
【0201】
図10に示した機構を備える火災感知器は、押し操作ボタン11を押し操作することで、鳴動停止スイッチ36を押し操作することができる。
【0202】
しかも、鳴動停止スイッチ36を押し操作する機構を、ヘッド部3側だけに設けているので、ヘッド部2を、完全に、ベース部2から切り離すことができる。
【0203】
従って、図10に示した機構を備える火災感知器でも、ヘッド部2の防虫網(図示せず。)に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を行う際には、ヘッド部3内に設けられている煙及び/又は熱検知手段(検知回路33)から導出されている接続用端子6、6、6、6を、ベース部2内に設けられている、端子受けh2、h2、h2、h2から引き抜き、ベース部2からヘッド部3を取り外してから、ヘッド部3の防虫網(図示せず。)に付着した埃や塵等の除去をすればよい。
【0204】
即ち、図10に示す機構を備える火災感知器は、ヘッド部2の防虫網(図示せず。)に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を、極めて、容易に行える。
【0205】
また、メンテナンス作業が終了すれば、煙及び/又は熱検知手段(検知回路33)から導出されている接続用端子6、6、6、6をベース部2内に設けられている端子受けh2、h2、h2、h2に接続するだけで、ベース部2へのヘッド部3の取り付け作業が終了するので、メンテナンス作業を、極めて、容易に完了することができる。
【0206】
次に、火災感知器1のベース部2に、ヘッド部3を取り付ける、具体的な手順について説明する。
【0207】
図11は、ベース部2に、ヘッド部3を取り付ける手順を概略的に説明する説明図である。
【0208】
また、図12は、ベース部2の鍔体部2sと、ヘッド部3の鍔体部3sとを中心にして概略的に説明する説明図であり、また、図13は、火災感知器1を断面視して、ベース部2に、ヘッド部3を取り付ける手順を概略的に説明する説明図である。
【0209】
図3及び図11乃至図13を参照しながら説明すると、ヘッド部3の鍔体部3sの上面には、ヘッド部3の中心方向に張り出した、係止片Ps・・・を有する。
【0210】
また、ベース部2の鍔体部2sには、その下面に、ヘッド部3の鍔体部3sの上面に設けられた係止片Ps・・・を受け入れる係止片挿通孔hps・・・が形成されている。
【0211】
この係止片挿通孔hps・・・の各々には、連続するように係止片受入部R・・・を有する。
【0212】
係止片受入部R・・・の各々の途中には、係止片挿通孔hpsから係止片受入部Rの終端方向に向かって肉厚に傾斜するように設けられたテーパ突起T3が設けられている。
【0213】
ベース部2にヘッド部3を取り付ける際には、まず、ヘッド部3の鍔体部3sに設けられている係止片Ps・・・のを、ベース部2に設けられている係止片挿通孔hps・・・の各々に挿入する。
【0214】
その後、ヘッド部3を、ベース部2に対して、回動する。
【0215】
より詳しく説明すると、ヘッド部3を、ベース部2に対して、係止片受入部R・・・が存在する方向に、回動する。
【0216】
すると、ヘッド部3の鍔体部3sに設けられた係止片Ps・・・の各々が、係止片挿通孔hps・・・の各々に連続するように設けられた係止片受入部R・・・の各々の途中に設けられたテーパ突起T3・・・を乗り越え、係止片受入部R・・・の各々のテーパ突起T3と係止片受入部Rの終端との間の係止片受入部Rt・・・の各々内に収容されるようにしている。
【0217】
この火災感知器1では、ヘッド部3をベース部2に取り付けた段階で、ヘッド部3の係止片Ps・・・の各々が、テーパ突起T3・・・の各々を乗り越え、係止片受入部R・・・のテーパ突起T3と係止片受入部Rの終端との間の係止片受入部Rt・・・の各々内に収容される構造にしているので、操作ボタン操作用紐10を下方に引っ張ったり、あるいは、押し操作ボタン11を上方に押し操作するだけでは、ヘッド部3とベース部2との嵌合を解除することができない。
【0218】
従って、この火災感知器1は、操作ボタン操作用紐10を下方に引っ張ったり、あるいは、押し操作ボタン11を上方に押し操作しても、ベース部2からヘッド部3が脱落することがないため、安全性に優れている。
【0219】
のみならず、ベース部2からヘッド部3の取り外しは、ヘッド部3を上方に押し上げながら、ベース部2に対し、ヘッド部3を、係止片挿通孔hps・・・の各々が存在する方向に、回動するという簡単な操作によって行うことができるので、ヘッド部3を、簡単に、ベース部2から切り離すことができる。
【0220】
従って、この火災感知器1では、ヘッド部3の防虫網(図示せず。)に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を行う際には、ヘッド部3内に設けられている煙及び/又は熱検知手段(検知回路33)から導出されている接続用端子6、6、6、6を、ベース部2内に設けられている、端子受けh2、h2、h2、h2から引き抜き、ベース部2からヘッド部3を取り外してから、ヘッド部3の防虫網(図示せず。)に付着した埃や塵等の除去をすればよい。
【0221】
即ち、この火災感知器1は、ヘッド部3の防虫網(図示せず。)に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を、極めて、容易に行える。
【0222】
また、メンテナンス作業が終了すれば、煙及び/又は熱検知手段(検知回路33)から導出されている接続用端子6、6、6、6をベース部2内に設けられている端子受けh2、h2、h2、h2に接続するだけで、ベース部へのヘッド部の取り付け作業が終了するので、メンテナンス作業を、極めて、容易に完了することができる。
【0223】
次に、この火災感知器1の、電源回路31と、商用電源線との接続部の構造について説明する。
【0224】
図14は、火災感知器1の、電源回路31に接続されている速結端子と、商用電源線との接続部の構造を概略的に説明する説明図である。
【0225】
図14(a)、図14(b)及び図14(c)の各々において、41で示される部材は、速結端子を示している。
【0226】
速結端子の端子孔(図示せず。)は、横方向に向けられている。
【0227】
ベース部2の速結端子41が設けられている場所には、速結端子41の下方位置に、下方に向かって傾斜する傾斜面T4が設けられている。
【0228】
この例では、ベース部2の速結端子41が設けられている場所に、凹部を形成し、速結端子41の下方位置から、ベース部2の外周面に向けて、下方に向かって傾斜する傾斜面T4を設けている。
【0229】
ベース部2の速結端子41が設けられている場所には、開閉自在に蓋体42が設けられている。
【0230】
蓋体42には、水抜き孔h42が設けられている。
【0231】
そして、蓋体42を閉じた状態にすると、蓋体42に設けられている水抜き孔h42が、ベース部の速結端子41が設けられている位置の下方に設けられている傾斜面T4の概ね下端位置に来るようにされている。
【0232】
速結端子41に、商用電源線Lcを接続する際には、商用電源線Lcの先端から所定の長さだけ絶縁被膜を皮剥ぎし、導線部を露呈させる。
【0233】
次に、蓋体42を開いた状態にする(図14(a)を参照)。
【0234】
次に、商用電源線Lcの導線部を、速結端子41の端子孔(図示せず。)に挿入する(図14(b)を参照)。これにより、商用電源線Lcは、速結端子41の、商用電源線Lcの抜け落ちを防止する抜け落ち防止機構を、何らかの、工具により、解除状態にしない限り、商用電源線Lcが、速結端子41の端子孔(図示せず。)から抜け落ちることがない。
【0235】
次に、蓋体42を閉じた状態にする(図14(c)を参照)。
【0236】
この火災感知器1では、ベース部2の外側の所定の位置に、速結端子41を設けているので、天井裏に配線されている商用電源線Lcを、速結端子41に接続することで、火災感知器1を動作させる電源を得ることができる。
【0237】
この場合、火災感知器1のベース部を天井に設けられた火災感知器取付け用孔hc内に埋め込むように取り付けた後において、電源供給線が、天井の下方には現れない。
【0238】
この結果、この火災感知器1は、天井Cに取り付けられた後の状態において、住戸人の目に電源供給線が触れることがないため、天井に取り付けられた後の美観が優れている。
【0239】
また、速結端子41の端子孔(図示せず。)を横方向に設け、速結端子41が設けられている場所に、開閉自在に、蓋体42を設けているので、蓋体42を開いた状態にして、商用電源線Lcを、速結端子41に、簡単に、接続することができる。
【0240】
また、速結端子41の端子孔(図示せず。)を横方向に設け、速結端子41の下方には、水を下方側に誘導する傾斜面T4を設けるとともに、蓋体42には、水抜き孔h42を設け、且つ、蓋体42を閉じた状態にすると、蓋体42に設けられている水抜き孔h42が、ベース部2の速結端子42が設けられている位置の下方に設けられている傾斜面T3の概ね下端位置に来るようにしているので、以下のような効果を奏する。
【0241】
図15は、ベース部2の速結端子41が設けられている位置の下方に設けられている傾斜面T4、及び、水抜き孔h42を有する蓋体42の効果を模式的に説明する説明図である。
【0242】
例えば、仮に、屋根裏に、雨水が侵入したり、屋根裏に配線されている商用電源線Lcに結露が生じたりして、そのような水が、商用電源線Lcを伝ってきたとしても(図15(a)及び図15(b)を参照)、そのような水は、速結端子41の端子孔(図示せず。)内へ流れ込まず、速結端子41の下方に設けられている傾斜面T4を伝って、蓋体42に設けられている水抜き孔h42から排出される(図15(c)を参照)。
【0243】
このため、速結端子41内に、水が侵入して、速結端子41部分において、ショートが発生するような事態が生じない。
【0244】
即ち、この火災感知器1は、安全性に優れている。
【0245】
次に、ベース部2の構造について、説明する。
【0246】
図16は、ベース部2の一部を拡大して概略的に示す断面図である。
【0247】
ベース部2は、電気回路部品収容部P2aと、電気回路部品収容部P2aの上面を覆うように設けられたベース部上蓋体P2bとを備える。
【0248】
ベース部2の電気回路部品収容部P2aの上面には、段差部Staが設けられるとともに、ベース部2の段差部Staを形成する面T5が傾斜面にされている。
【0249】
一方、ベース部2のベース部上蓋体P2bの下面には、ベース部2の電気回路部品収容部P2aの上面に形成された段差部Staに対応する段差部Stbが設けられている。
【0250】
そして、ベース部上蓋体P2bの段差部Stbを形成する面は、ベース部2の電気回路部品収容部P2aの上面の段差部Staを形成する傾斜面T5に対応する傾斜面T6にされている。
【0251】
この火災感知器1では、ベース部2の電気回路部品収容部P2aに、電気回路部品収容部P2aの上面を覆うようにベース部上蓋体P2bを取り付けると、各々の段差部Sta、Stbを形成している傾斜面T5、T6の各々が、当接する。 このように、この火災感知器1では、傾斜面T5と傾斜面T6との当接という長い面接触部を形成しているので、電気回路部品収容部P2aとベース部上蓋体P2bとの間が、気密に塞がれる。
【0252】
このため、この火災感知器1は、天井Cに設けられた火災感知器取付け用孔hc内に、ベース部2を取り付けた後において、電気回路部品収容部P2aとベース部上蓋体P2bとの間を通じて、室内の空気が、天井裏に逃げることがない。
【0253】
即ち、この火災感知器1は、火災感知器取付け用孔hc内に対して、火災感知器1を気密に取り付けさえすれば、室内の気密性を阻害することがない。
【0254】
次に、火災感知器1に商用電源から電源が供給されているか否かを簡単に知ることができると同時に、ベース部に、ヘッド部が取り付けられていない場合、又は、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段からは接続用端子が、ベース部内に設けられている端子受けに、正しく、接続されていない場合を容易に知ることができるようにした回路構成の一例について説明する。
【0255】
図17は、そのような回路構成を例示的に示すブロック図である。
【0256】
図18は、ベース部2の回路図である。
【0257】
この例においては、通電表示回路34は、入力Aの電圧が、ハイ(High)の場合、通電表示回路34に設けられている通電表示灯(図3に示す通電表示灯12を参照)の点灯を行い、入力Aの電圧が、ロウ(Low)の場合には、通電表示灯(図3に示す通電表示灯12を参照)を点滅させる動作をするようになっている。
【0258】
警報回路35は、入力Aの電圧が、ハイ(High)の場合は、警報音を出力せず、
入力Aの電圧が、ロウ(Low)の場合には、警報音を出力するようになっている。
【0259】
また、検知回路33は、火災を検知すると、トランジスタ(図17に示すトランジスタTR)をオンし、入力Aの電圧を、ロウ(Low)にする。
【0260】
よって、検知回路33が、火災を検知した場合、この火災感知器1では、警報回路35から警報音が鳴り出すとともに、通電表示回路34に設けられている通電表示灯(図3に示す通電表示灯12を参照)が点滅動作をすることになる。
【0261】
ここで、ベース部2に、ヘッド部3が取り付けられていない場合、又は、ベース部2に、ヘッド部3が正しく取り付けられていない場合を考えると、入力Aの電圧は、抵抗Xを介して、グランドに接続されるため、ロウ(Low)になる。これにより、通電表示回路34と警報回路35とは、検知回路33が火災を検知した場合と同じ動作を行うことになるが、この火災感知器1では、警報回路35については、電源回路31からの電源電圧が、ヘッド部3を介して供給されるようになっているため、ベース部2に、ヘッド部3が取り付けられていない場合、又は、ベース部2に、ヘッド部3が正しく取り付けられていない場合には、警報回路35には、電源回路31からの電源電圧の供給が行われないため、警報回路35から、警報音が鳴り出すことはない。
【0262】
即ち、この状態では、警報回路35は動作せず、通電表示回路34の通電表示灯(図3に示す通電表示灯12を参照)のみが点滅動作をすることになる。
【0263】
また、ベース部2に、ヘッド部3が正しく取り付けられている状態を考えると、入力Aの電圧は、電源回路31からの電源電圧を抵抗Xと抵抗Yとで分圧した値となるが、ここで、抵抗Xが抵抗Yに対して、非常に大きいとすると、入力Aの電圧は、ハイ(High)となり、通電表示回路34の通電表示灯(図3に示す通電表示灯12を参照)は点灯するのに対し、警報回路35から、警報音が鳴り出すことはない。
【0264】
したがって、図17及び図18に示した回路構成を備える火災感知器1は、ベース部2に、ヘッド部3が取り付けられていない場合、又は、ベース部2に、ヘッド部3が正しく取り付けられていない場合に、電源回路31に電源が供給されると、通電表示回路34の通電表示灯(図3に示す通電表示灯12を参照)のみが点滅動作をするため、電源回路31に商用電源が接続されているかどうかと、ベース部2に、ヘッド部3が正しく接続されているかどうかとを、同時に、確認することができる。
【0265】
即ち、この火災感知器1は、天井への取り付け作業において、取り付け業者が、取り付け作業ミスをすることが無い、といったような利点を有する。
【0266】
次に、この火災感知器1を、天井Cに設けられている火災感知器取付け用孔hc内に取り付ける手順について説明する。
【0267】
図19は、火災感知器1を、天井Cに設けられている火災感知器取付け用孔hc内に取り付ける手順を概略的に示す説明図であり、また、図20は、取付金具4の動作を概略的に示す説明図である。
【0268】
一対の取付金具4、4の各々は、最初は、ベース部2の上面に設けられた、一対の取付金具収容部2a、2aの各々に収容されている(図19(a)を参照)。
【0269】
より具体的に説明すると、一対の取付金具4、4の各々は、最初は、ベース部2の上面に設けられた、一対の取付金具収容部2a、2aの各々の領域に設けられている傾斜面T1、T1の上に載せられた状態にされて、一対の取付金具収容部2a、2aの各々に収容されている。
【0270】
ベース部2は、このように、一対の取付金具4、4の各々が、搬送の際に邪魔にならないように、一対の取付金具収容部2a、2aの各々に収容された状態で、火災感知器1の取り付け現場に搬送されてくる。
【0271】
まず、この火災感知器1を、天井Cに取り付ける際には、天井Cの、火災感知器1を取り付ける位置に、火災感知器1のベース部2の外形に等しいかこれよりやや大きい大きさの火災感知器取付け用孔hcを形成する。次いで、天井C裏に配線されている、商用電源線Lを導出し、ベース部2内に設けられている電源回路(図2に示す電源回路31)に接続された速結端子41に、商用電源線(図示せず。)を接続する。
【0272】
その後、ベース部2を、火災感知器取付け用孔hcに挿入する(図20(a)を参照)。
【0273】
次に、一対のボルト手段v、vの各々を回転させる。
【0274】
この火災感知器1では、ベース部2の、一対の取付金具収容部2a、2aの各々内の、傾斜面T1、T1の各々の上に、一対の取付金具4、4を設けている。
【0275】
この傾斜面T1、T1の各々は、図1に示すように、ベース部2の中心部から外方に向かってなだらかに下方に傾斜するように設けられているので、一対のボルト手段v、vの各々を回転させると、一対の取付金具4、4の各々は、傾斜面T1、T1の各々に誘導されて、一対の取付金具収容部の各々から、ベース部2の外方に引き出した状態になる(図19(b)及び図20(b)を参照)。
【0276】
その後、一対のボルト手段v、vの各々を一方向に回転させると、ベース部2に設けられている凹部hj、hjの各々内を、ベース部2の上方向から下方向に移動し、ヘッド部2の鍔体部2sと、一対の取付金具4、4の各々とにより、天井Cを挟持する。
【0277】
これにより、ベース部2は、天井Cに設けられた火災感知器取付け用孔hc内に、しっかりと、取り付けられる(図20(c)を参照)。
【0278】
即ち、この火災感知器1では、別個独立したネジ等の固着手段を用いるのではなく、ベース部2に設けられている、一対のボルト手段v、vを回転させて、一対の取付金具4、4の各々と、ベース部2に設けられている鍔体部2sとにより、天井Cを挟持させることで、ベース部2を、天井Cに設けられた火災感知器取り付け用孔hc内に、埋め込まれるように、取り付けしている。
【0279】
この結果、この火災感知器1では、天井Cに、火災感知器1を取り付ける際に、ネジ等の固着手段が落下することが一切ないため、天井Cに、簡単に、火災感知器1を取り付けることができる。
【0280】
のみならず、この火災感知器1では、一対の取付金具収容部2a、2aの各々内には、一対のボルト手段v、vの各々を回転させた際に、一対の取付金具収容部2a、2aの各々内に収容されている、一対の取付金具4、4が、一対の取付金具収容部2a、2aの各々から、ベース部2の外方に引き出され易くするために、一対の取付金具収容部の各々に、ベース部2の中心部から外方に向かってなだらかに下方に傾斜する傾斜面を設けているので、天井に設けられた火災感知器取り付け用孔内に、一対の取付金具の各々を、一対の取付金具収容部の各々内に収容させた状態で、ベース部2を挿入した後において、一対の取付金具4、4の各々を、一対の取付金具収容部2a、2aの各々から、ベース部2の外方領域に簡単に引き出すことができる。
【0281】
即ち、この火災感知器1は、一対の取付金具収容部2a、2aの各々に、ベース部2の中心部から外方に向かってなだらかに下方に傾斜する傾斜面を設けているので、天井に設けられた火災感知器取り付け用孔内に、一対の取付金具の各々を、一対の取付金具収容部2a、2aの各々内に収容させた状態で、ベース部2を、天井Cに設けられた、火災感知器取り付け用孔hc内に挿入した後において、一対の取付金具4、4の各々を、一対の取付金具収容部2a、2aの各々から、ベース部2の外方領域に引き出す作業を失敗することがないため、天井Cに設けられた、火災感知器取り付け用孔hc内に、ベース部2を埋め込むようにして、簡単に、取り付けることができる。
【0282】
次に、天井Cに設けられた、火災感知器取り付け用孔hc内に、埋め込まれるようにして取り付けられたベース部2に、図11〜図13に示した手順に従って、ヘッド部3を取り付ける。
(発明の実施の形態2)
図21は、本発明に係る火災感知器のベース部を概略的に示す分解斜視図である。
【0283】
この火災感知器1Aは、ベース部2Aに設けられている、一対の取付金具61、61が、火災感知器1と、特に、異なっている以外は、火災感知器1と同様であるので、図21では、ヘッド部についての図示は、省略する。
【0284】
また、説明を容易とするため、ここでは、一対の取付金具61、61の構成を中心にして説明する。
【0285】
この火災感知器1Aでは、一対の取付金具61、61の各々として、略くの字形状に折り曲げらげられ取付金具を用いている。
【0286】
より詳しく説明すると、一対の取付金具61、61の各々は、一方片61aを他方片61bに比べて、長い状態にして、略くの字形状に折り曲げらげられている。
【0287】
そして、その折曲部には、長孔h61が形成されている。
【0288】
この長孔h61は、折曲部に、一方片61aと他方片61bとにまたがるように形成されている。
【0289】
また、ベース部2Aの上面には、2個のボルト挿通孔hk、hkが形成されている。
【0290】
2個のボルト挿通孔hk、hkは、ベース部2Aの上面の概ね中心線上に、ベース部2Aの上面の中心を挟むようにして、且つ、所定の間隔を隔てるようにして、ベース部2Aの上面に形成されている。
【0291】
ベース部2Aの上面に形成された、2個のボルト挿通孔hk、hkの各々内には、一対のボルト手段v、vの各々が、ベース部2Aの内側から外方向に挿入されている。
【0292】
2個のボルト挿通孔hk、hkの各々内に挿入された、一対のボルト手段v、vの各々は、一対の取付金具61、61の各々の長孔h61、h61に挿通されている。
【0293】
更に、一対のボルト手段v、vの各々は、その先端部側に、ナット手段62、62の各々が螺合されている。
【0294】
一対の取付金具61、61の各々は、最初は、一対のボルト手段v、vの各々及びナット手段62、62の各々によって、ベース部2の概ね上面領域内に、一対の取付金具61、61の一方片61a、61aの各々が収容されるように、一対の取付金具61、61の一方片61a、61aが、逆ハの字形状になるように取り付けられている。
【0295】
図22は、火災感知器1Aのベース部2Aを、天井Cに設けられた火災感知器取付け用孔hcに取り付ける手順を概略的に示す説明図である。
【0296】
天井Cに設けられた火災感知器取付け用孔hcにベース部2Aを取り付る際には、まず、蓋体(図14(a)、図14(b)及び図14(c)に示す蓋体42を参照)を開いた状態にし、ベース部2Aに設けられている速結端子(図14(a)、図14(b)及び図14(c)に示す速結端子41を参照)に、商用電源線(図14(a)、図14(b)及び図14(c)に示す商用電源線Lcを参照)を接続する。
【0297】
次に、蓋体(図14(a)、図14(b)及び図14(c)に示す蓋体42を参照)を閉じた状態にする(図14(c)を参照)。
【0298】
次に、ベース部2の上面に、一対の取付金具61、61の一方片61a、61aが、逆ハの字形状になるように取り付けられた状態で、火災感知器取付け用孔hc内に、ベース部2Aを挿入する(図22(a)を参照)。
【0299】
次に、一対のボルト手段v、vの各々を、ナット手段62、62の各々が緩む方向に回転させる。
【0300】
すると、一対の取付金具61、61の一方片61a、61aの各々が、一方片61b、61bの各々に比べて、重いため、一方片61a、61aの各々の自重により、一方片61a、61aが、互いに、離れる方向に移動する(図22(b)を参照)。
【0301】
更に、一対のボルト手段v、vの各々を、ナット手段62、62の各々が緩む方向に回転させる。
【0302】
すると、一対の取付金具61、61の一方片61a、61aの各々が、ハの字形状になるので、今度は、一対のボルト手段v、vの各々を、ナット手段62、62の各々が締まる方向に回転させる。
【0303】
すると、一対の取付金具61、61の一方片61a、61aの各々と、ベース部2Aの鍔体部2sが、天井Cを挟持する。
【0304】
これにより、ベース部2は、天井Cに設けられた火災感知器取付け用孔hc内に、しっかりと、取り付けられる(図22(c)を参照)。
【0305】
この火災感知器1Aでも、別個独立したネジ等の固着手段を用いるのではなく、ベース部2Aに設けられている、一対のボルト手段v、vを回転させて、一対の取付金具61、61の各々と、ベース部2Aに設けられている鍔体部2sとにより、天井Cを挟持させることで、ベース部2Aを、天井Cに設けられた火災感知器取り付け用孔hc内に、埋め込まれるように、取り付けている。
【0306】
この結果、この火災感知器1Aでは、天井Cに、火災感知器1Aを取り付ける際に、ネジ等の固着手段が落下することが一切ないため、天井Cに、簡単に、火災感知器を取り付けることができる。
【0307】
次に、天井Cに設けられた、火災感知器取り付け用孔hc内に、埋め込まれるようにして取り付けられたベース部2Aに、図11〜図13に示した手順に従って、ヘッド部3を取り付ける。
【0308】
尚、天井Cに設けられた火災感知器取付け用孔hcから、ベース部2を取り外す際には、一対のボルト手段v、vの各々を、ナット手段62、62の各々が緩む方向に回転させた後、火災感知器取付け用孔hcから、ベース部2を引き抜けばよい。
(発明の実施の形態3)
図23は、本発明に係る火災感知器の他の例を概略的に説明する図であり、図23(a)は、ベース部2Bに、ヘッド部3が取り付けられた状態を概略的に示す断面図であり、また、図23(b)は、ベース部2Bから、ヘッド部3が取り外された状態を概略的に示す断面図である。
【0309】
尚、ベース部2Bに、ヘッド部3を取り付ける、又は、ベース部2Bからヘッド部3を取り外しする構造・方法は、発明の実施の形態1に示した火災感知器1と同様であるので、ここでの説明は、省略する。
【0310】
この火災感知器1Bは、ベース部2Bの側面に、対向配置された、一対の板バネ金具71、71を備える。
【0311】
一対の板バネ金具71、71は、ベース部2Bに、逆ハの字形状になるように取り付けられている。
【0312】
ベース部2Bは、鍔体部2sを備える。
【0313】
この火災感知器1Bのベース部2Bを、天井Cに設けられた火災感知器取付け用孔hc内に取り付ける際には、図14に示した手順によって、ベース部2Bの速結端子(図14(a)、図14(b)及び図14(c)に示す速結端子41を参照)に、商用電源線(図14(a)、図14(b)及び図14(c)に示す商用電源線Lcを参照)を接続し、その後、蓋体(図14(a)、図14(b)及び図14(c)に示す蓋体42を参照)を閉じた状態にする(図14(c)を参照)。
【0314】
次に、ベース部2Bを、天井Cに設けられた火災感知器取付け用孔hc内に挿入する。
【0315】
すると、ベース部2Bの側面に取り付けられている、一対の板バネ金具71、71が弾性変形し、一対の板バネ金具71、71の各々が、ベース部2Bの側面にひっついた状態になり、火災感知器取付け用孔hcを通過する。
【0316】
一対の板バネ金具71、71は、火災感知器取付け用孔hcを通過すると元の状態に戻るため、一対の板バネ金具71、71の各々の端部と、ベース部2Bの下側に外方に広がるように且つ火災感知器取付け用孔hcより大きめの鍔体部2sとにより、天井Cが挟持される。これにより、火災感知器1Bは、そのベース部2Bが、火災感知器取付け用孔hcに埋め込まれるように取り付けられる。
【0317】
次に、ベース部2Bの内部に設けられている端子受けh2、h2、h2、h2に、ヘッド部3の内部に設けられている煙及び/又は熱検知手段(検知回路33)から導出された接続用端子6、6、6、6を接続することにより、ベース部2Bに、ヘッド部3を取り付ける。
【0318】
尚、ここでは、ベース部2Bを天井Cに取り付けてから、ベース部2Bにヘッド部3を取り付けた場合について説明したが、火災感知器1Bの天井Cへの取り付は、先に、ベース部2Bにヘッド部3を取り付け、その後、ヘッド部3が取り付けられたベース部2Bを、火災感知器取付け用孔hcに挿入するようにして、火災感知器1を天井Cへ取り付けるようにしてもよい。
【0319】
尚、21で示す部材は、防虫網を示している。
【0320】
また、この例ではヘッド部3は、ベース部2Bにヘッド部3を取り付けた状態にした場合に、ベース部2Bの外方へ張り出すように設けられた鍔体部3sに、光ガイド部材9を備える。
【0321】
光ガイド部材9は、例えば、光ファイバーや、光透過性樹脂で製作されている。
【0322】
光ガイド部材9は、ヘッド部3の裏面側に鍔体部3sにかけて設けられている。
【0323】
そして、光ガイド部材9の一端部9aは、ベース部2にヘッド部3を取り付けた際、即ち、煙及び/又は熱検知手段(検知回路33)から導出された接続用端子6、6、6、6を、端子受けh2、h2、h2、h2に接続した際に、通電表示灯12の下方位置に位置するように、ヘッド部3に設けられている。且つ、光ガイド部材9の他端部9bは、ヘッド部3の外方へ張り出すように設けられた鍔体部3sの外周側近傍位置において、ヘッド部3の鍔体部3sを貫通し、ヘッド部3の正面側に露呈するように、ヘッド部3に設けられている。
【0324】
この火災感知器1では、ベース部2Bの下側に、火災感知器取付け用孔hcよりも大きい鍔体部2sと、ベース部2の側面の対向する位置に、側面視した場合、ハ字形状に、下方に向かって開くように設けられた、一対の板バネ金具71、71とを設け、一対の板バネ金具71、71と、鍔体部2sとが、天井Cを挟持することで、火災感知器1Bを天井Cに取り付けるようにしている。従って、施工業者等は、天井Cに火災感知器1を取り付ける際には、火災感知器取付け用孔hc内に、ベース部2Bを押し込むという簡単な作業で、火災感知器1Bを天井Cに取り付けることができる。
【0325】
また、この火災感知器1Bでは、ベース部2の内部の所定の位置に設けられている、通電表示回路(図6又は図7に示す通電表示回路32を参照)の通電表示灯12が点灯した際の光を、光ガイド部材9により、その一端部9aから他端部9bまで誘導し、且つ、その他端部9bを、ヘッド部3の鍔体部3sの外周側近傍位置において、ヘッド部3を貫通させて、ヘッド部3の正面側に露呈させているので、通電表示灯12が点灯したか否かを、光ガイド部材9の他端部9bにおいて確認することができる。この光ガイド部材9の他端部9bは光ガイド部材9により、ベース部2の外方へ張り出すように設けられた、ヘッド部3の鍔体部3sの外周側近傍位置において、ヘッド部3の正面側に露呈しているので、光ガイド部材9の他端部9bは、ヘッド部3から離れた位置にあり、ヘッド部3が邪魔にならず、視認性に優れている。
【0326】
従って、この火災感知器1Bでは、通電表示灯12が点灯したか否かを、ヘッド部3から離れた位置にある、光ガイド部材9の他端部9bを見ればよいので、通電表示灯12が点灯したか否かの確認を、極めて、容易に行える。
【0327】
以上、火災感知器1、1A又は1Bを取り付けた住戸では、火災が発生すると、火災感知器1、1A又は1Bが、火災により発生した、熱又は煙を、検知回路33が検知し、警報回路35が警報音を出力し、住戸人等に、早期に、火災が発生したことを警告するので、早期に鎮火したり、また、住戸人等が、火災の際に逃げ遅れて焼死するといったゆゆしき事態を防ぐことができる。
【0328】
尚、発明の実施の形態3に示した火災感知器1Bの光ガイド部材9を設けるという構成は、火災感知器1、1Aにおいても、適用できるものであることは、言うまでもない。
【0329】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、請求項1に記載の火災感知器では、ベース部を、天井に設けた火災感知器取付け用孔内に、埋め込まれるように取り付けできるようにしているので、この火災感知器は、天井に火災感知器を取り付けた後の状態において、火災感知器の天井の下面からの出っ張りを少なくすることができる。
【0330】
この結果、この火災感知器は、天井に火災感知器を取り付けた後の状態において、天井の下面からの出っ張りが少なくなっている分、天井面がすっきりとし、室内の美観が損なわれない。
【0331】
この火災感知器では、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子を、ベース部内に設けられている、端子受けに接続又は引き抜きすることで、煙及び/又は熱検知手段とベース部内の電気回路との電気的・物理的な接続又は分離を可能にし、ベース部に、ヘッド部を着脱できるようにしている。
【0332】
従って、この火災感知器では、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を行う際には、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子を、ベース部内に設けられている、端子受けから引き抜き、ベース部からヘッド部を取り外してから、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をすればよい。
【0333】
即ち、この火災感知器は、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を、極めて、容易に行える。
【0334】
また、メンテナンス作業が終了すれば、煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子をベース部内に設けられている端子受けに接続するだけで、ベース部へのヘッド部の取り付け作業が終了するので、メンテナンス作業を、極めて、容易に完了することができる。
【0335】
略くの字形状に折り曲げられており、且つ、その折曲部には、長孔が設けられ、更に、この火災感知器では、電源回路から、警報回路への電源の供給を、ヘッド部を経由した回路を介して行っているため、ベース部に、ヘッド部が接続されていない場合には、動作確認回路に設けられている動作確認ボタンを押し操作しても、警報回路の鳴動部品から警報音が出力されない。
【0336】
請求項2に記載の火災感知器では、電源回路から、警報回路と通電表示回路との双方への電源の供給を、ヘッド部を経由した回路を介して行っている。このため、ベース部に、ヘッド部が接続されていない場合には、電源回路が通電状態にされても、動作確認回路に設けられている動作確認ボタンを押し操作しても、警報回路の鳴動部品から警報音が出力されないことのみならず、通電表示回路に含まれる通電表示灯が点灯することがない。
【0337】
従って、この火災感知器は、ベース部にヘッド部が取り付けられていない場合を、正確に、検出することができる。
【0338】
請求項3に記載の火災感知器では、ヘッド部がベース部に取り付けられていない場合、又は、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段から導出された接続用端子が、ベース部内に設けられている端子受けに、正しく、接続されていない場合等において、電源回路に、商用電源が接続された場合に、通電表示灯が点滅するようにしている。
【0339】
従って、火災感知器の取り付け業は、通電表示灯の点滅の有無により、電源回路に、商用電源が接続されているか否かを知ることができると同時に、ヘッド部がベース部に取り付けられていないこと、又は、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子が、ベース部内に設けられている端子受けに、正しく、接続されていないことを知ることができるため、感電等の事故を起こすことなく、火災感知器の天井への取り付け作業を、正しく完了することができる。
【0340】
即ち、この火災感知器は、天井への取り付け作業において、取り付け業者が、取り付け作業ミスをすることが無い、という利点を有する。
【0341】
請求項4に記載に火災感知器では、操作ボタン操作用紐を引っ張ることによって、鳴動停止スイッチを押し操作することができる。
【0342】
しかも、操作ボタン操作用紐を引っ張ることによって、鳴動停止スイッチを押し操作する機構を、ヘッド部側だけに設けているので、ヘッド部を、完全に、ベース部から切り離すことができる。
【0343】
従って、この火災感知器では、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を行う際には、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子を、ベース部内に設けられている、端子受けから引き抜き、ベース部からヘッド部を取り外してから、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をすればよい。
【0344】
即ち、この火災感知器は、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を、極めて、容易に行える。
【0345】
また、メンテナンス作業が終了すれば、煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子をベース部内に設けられている端子受けに接続するだけで、ベース部へのヘッド部の取り付け作業が終了するので、メンテナンス作業を、極めて、容易に完了することができる。
【0346】
しかも、この火災感知器では、操作ボタン操作用紐が不用の場合には、操作ボタン操作用紐を切断したり、取り外しても、住戸人が、押し操作ボタンを上方に押し操作すれば、鳴動停止スイッチを押し操作できる構成になっているので、ユーザの都合で、警報の鳴動を止める際の方法を、操作ボタン操作用紐を引っ張る方法と、押し操作ボタンを上方に押し操作する方法の2通りのいずれかを選択することができる。
【0347】
請求項5に記載の火災感知器では、操作ボタン操作用紐を引っ張ることによって、鳴動停止スイッチを押し操作することができる。
【0348】
しかも、操作ボタン操作用紐を引っ張ることによって、鳴動停止スイッチを押し操作する機構を、ヘッド部側だけに設けているので、ヘッド部を、完全に、ベース部から切り離すことができる。
【0349】
従って、この火災感知器では、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を行う際には、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子を、ベース部内に設けられている、端子受けから引き抜き、ベース部からヘッド部を取り外してから、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をすればよい。
【0350】
即ち、この火災感知器は、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を、極めて、容易に行える。
【0351】
また、メンテナンス作業が終了すれば、煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子をベース部内に設けられている端子受けに接続するだけで、ベース部へのヘッド部の取り付け作業が終了するので、メンテナンス作業を、極めて、容易に完了することができる。
【0352】
請求項6に記載の火災感知器では、鳴動停止スイッチを押し操作する機構を、ヘッド部側だけに設けているので、ヘッド部を、完全に、ベース部から切り離すことができる。
【0353】
従って、この火災感知器では、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を行う際には、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子を、ベース部内に設けられている、端子受けから引き抜き、ベース部からヘッド部を取り外してから、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をすればよい。即ちこの火災感知器は、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を、極めて、容易に行える。
【0354】
また、メンテナンス作業が終了すれば、煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子をベース部内に設けられている端子受けに接続するだけで、ベース部へのヘッド部の取り付け作業が終了するので、メンテナンス作業を、極めて、容易に完了することができる。
【0355】
請求項7に記載の火災感知器では、ヘッド部をベース部に取り付けた段階で、ヘッド部の係止片が、テーパ突起を乗り越え、係止片受入部のテーパ突起と係止片受入部の終端との間の係止片受入部内に収容される構造にしているので、操作ボタン操作用紐を下方に引っ張ったり、あるいは、押し操作ボタンを上方に押し操作するだけでは、ヘッド部とベース部との嵌合を解除することができない。
【0356】
従って、この火災感知器は、操作ボタン操作用紐を下方に引っ張ったり、あるいは、押し操作ボタンを上方に押し操作しても、ベース部からヘッド部が脱落することがないため、安全性に優れている。
【0357】
のみならず、ベース部からヘッド部の取り外しは、ヘッド部を上方に押し上げながら、ベース部に対し、ヘッド部を回動するという簡単な操作によって行うことができるので、ヘッド部を、簡単に、ベース部から切り離すことができる。
【0358】
従って、この火災感知器では、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を行う際には、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子を、ベース部内に設けられている、端子受けから引き抜き、ベース部からヘッド部を取り外してから、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をすればよい。
【0359】
即ち、この火災感知器は、ヘッド部の防虫網に付着した埃や塵等の除去をするといった、メンテナンス作業を、極めて、容易に行える。
【0360】
また、メンテナンス作業が終了すれば、煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子をベース部内に設けられている端子受けに接続するだけで、ベース部へのヘッド部の取り付け作業が終了するので、メンテナンス作業を、極めて、容易に完了することができる。
【0361】
請求項8に記載の火災感知器では、ベース部の外側の所定の位置に速結端子を設けているので、天井裏に配線されている商用電源線を、速結端子に接続することで、火災感知器を動作させる電源を得ることができる。
【0362】
この場合、火災感知器のベース部を天井に設けられた火災感知器取付け用孔内に埋め込むように取り付けた後において、電源供給線が、天井の下方には現れない。
【0363】
この結果、この火災感知器は、天井に取り付けられた後の状態において、住戸人の目に電源供給線が触れることがないため、天井に取り付けられた後の美観が優れている。
【0364】
また、速結端子の下方位置には、開閉自在に、蓋体を設けているので、蓋体を開いた状態にして、商用電源線を、速結端子に、簡単に、接続することができる。
【0365】
また、速結端子を横方向に設け、速結端子の下方には、水を下方側に誘導する傾斜面を設けるとともに、蓋体には、水抜き孔を設け、且つ、蓋体を閉じた状態にすると、蓋体に設けられている水抜き孔が、ベース部の速結端子が設けられている位置の下方に設けられている傾斜面の概ね下端位置に来るようにしているので、仮に、屋根裏に、雨水が侵入したり、屋根裏に配線されている商用電源線に結露が生じたりして、そのような水が、商用電源線を伝ってきたとしても、そのような水は、速結端子内へ流れ込まず、速結端子の下方に設けられている傾斜面を伝って、蓋体に設けられている水抜き孔から排出されるため、速結端子内に、水が侵入して、速結端子部分において、ショートが発生するような事態が生じない。即ち、この火災感知器は、安全性に優れている。
【0366】
請求項9に記載に火災感知器では、ベース部の電気回路部品収容部に、電気回路部品収容部の上面を覆うようにベース部上蓋体を取り付けると、各々の段差部を形成している傾斜面の各々が、当接する。
【0367】
この結果、電気回路部品収容部とベース部上蓋体との間が、気密に塞がれるため、この火災感知器は、天井に設けられた火災感知器取付け用孔内に、ベース部を取り付けた後において、電気回路部品収容部とベース部上蓋体との間を通じて、室内の空気が、天井裏に逃げることがない。
【0368】
即ち、この火災感知器は、火災感知器取付け用孔内に対して、火災感知器を気密に取り付けさえすれば、室内の気密性を阻害することがない。
【0369】
請求項10に記載の火災感知器では、ベース部の内部の所定の位置に設けられている、通電表示回路の通電表示灯が点灯した際の光を、光ガイド部材の一端部から他端部まで誘導し、且つ、その他端部を、ヘッド部の鍔体部の外周側近傍位置において、ヘッド部を貫通させて、ヘッド部の正面側に露呈しているので、通電表示灯が点灯したか否かを、光ガイド部材の他端部において確認することができる。この光ガイド部材の他端部は、ヘッド部に設けた光ガイド部材により、ベース部の外方へ張り出すように設けられた鍔体部の外周側近傍位置において、ヘッド部の正面側に露呈させているので、光ガイド部材の他端部は、ヘッド部から離れた位置にあり、ヘッド部が邪魔にならず、視認性に優れている。
【0370】
従って、この火災感知器では、通電表示灯が点灯したか否かを、ヘッド部から離れた位置にある、光ガイド部材の他端部を見ればよいので、通電表示灯が点灯したか否かの確認を、極めて、容易に行える。
【0371】
請求項11に記載の火災感知器では、別個独立したネジ等の固着手段を用いるのではなく、ベース部に設けられている、一対のボルト手段を回転させて、一対の取付金具と、ベース部に設けられている鍔体部とにより、天井を挟持させることで、ベース部を、天井に設けられた火災感知器取り付け用孔内に、埋め込まれるように、取り付けしている
【0372】
この結果、この火災感知器では、天井に、火災感知器を取り付ける際に、ネジ等の固着手段が落下することが一切ないため、天井に、簡単に、火災感知器を取り付けることができる。
【0373】
のみならず、この火災感知器では、一対の取付金具収容部の各々内には、一対のボルト手段の各々を回転させた際に、一対の取付金具収容部の各々内に収容されている、一対の取付金具が、一対の取付金具収容部の各々から、ベース部の外方に引き出され易くするために、一対の取付金具収容部の各々に、ベース部の中心部から外方に向かってなだらかに下方に傾斜する傾斜面を設けているので、天井に設けられた火災感知器取り付け用孔内に、一対の取付金具の各々を、一対の取付金具収容部の各々内に収容させた状態で、ベース部を挿入した後において、一対の取付金具の各々を、一対の取付金具収容部の各々から、ベース部の外方領域に簡単に引き出すことができる。
【0374】
即ち、この火災感知器は、一対の取付金具収容部の各々に、ベース部の中心部から外方に向かってなだらかに下方に傾斜する傾斜面を設けているので、天井に設けられた火災感知器取り付け用孔内に、一対の取付金具の各々を、一対の取付金具収容部の各々内に収容させた状態で、ベース部を挿入した後において、一対の取付金具の各々を、一対の取付金具収容部の各々から、ベース部の外方領域に引き出す作業を失敗することがないため、天井に設けられた、火災感知器取り付け用孔内に、ベース部を、埋め込むようにして、簡単に、取り付けることができる。
【0375】
請求項12に記載の火災感知器では、別個独立したネジ等の固着手段を用いるのではなく、ベース部に設けられている、一対のボルト手段を回転させて、一対の取付金具と、ベース部に設けられている鍔体部とにより、天井を挟持させることで、ベース部を、天井に設けられた火災感知器取り付け用孔内に、埋め込まれるように、取り付けしている。
【0376】
この結果、この火災感知器では、天井に、火災感知器を取り付ける際に、ネジ等の固着手段が落下することが一切ないため、天井に、簡単に、火災感知器を取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る火災感知器の一例を概略的に示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す火災感知器を概略的に示す斜視図である。
【図3】図1に示す火災感知器を概略的に示す説明図であり、図3(a)は、ベース部2を下方から上方向に見た状態を概略的に示す平面図であり、また、図3(b)は、ヘッド部3を上方から下方向に見た状態を概略的に示す平面図である。
【図4】ベース部を天井に設けられた火災感知器取付け用孔内に取り付けた状態を示しており、ベース部からヘッド部を取り外した状態を概略的に示す断面図である。
【図5】ベース部を天井に設けられた火災感知器取付け用孔内に取り付けた状態を示しており、ベース部からヘッド部を取り付けた状態を概略的に示す断面図である。
【図6】本発明に係る火災感知器の回路構成の一例を概略的に説明する回路図である。
【図7】本発明に係る火災感知器の回路構成の他の一例を概略的に説明する回路図である。
【図8】本発明に係る火災感知器の警報回路の鳴動停止スイッチを押し操作するための押し操作ボタンの機構の一例を概略的に示す図であり、図8(a)は、押し操作ボタンが、鳴動停止スイッチを押し操作していない状態を概略的に示す断面図であり、また、図8(b)は、住戸人が、鳴動部品の鳴動を停止させるために、操作ボタン操作用紐を下方に引っ張り操作した状態を概略的に示す断面図である。
【図9】本発明に係る火災感知器の警報回路の鳴動停止スイッチを押し操作するための押し操作ボタンの機構の他の一例を概略的に示す図であり、図9(a)は、押し操作ボタンが、鳴動停止スイッチを押し操作していない状態を概略的に示す断面図であり、また、図9(b)は、住戸人が、鳴動部品の鳴動を停止させるために、操作ボタン操作用紐を下方に引っ張り操作した状態を概略的に示す断面図であり、また、図9(c)は、住戸人が、鳴動部品の鳴動を停止させた状態を概略的に示す断面図である。
【図10】本発明に係る火災感知器の警報回路の鳴動停止スイッチを押し操作するための押し操作ボタンの機構の他の一例を概略的に示す図であり、図10(a)は、押し操作ボタンが、鳴動停止スイッチを押し操作していない状態を概略的に示す断面図であり、また、図10(b)は、住戸人が、鳴動部品の鳴動を停止させるために、押し操作ボタンを上方に押し操作した状態を概略的に示す断面図である。
【図11】ベース部に、ヘッド部を取り付ける手順を概略的に説明する説明図である。
【図12】ベース部の鍔体部と、ヘッド部の鍔体部3sとを中心にして概略的に説明する説明図である。
【図13】本発明に係る火災感知器を断面視して、ベース部に、ヘッド部を取り付ける手順を概略的に説明する説明図である。
【図14】図14(a)、図14(b)及び図14(c)に示す各図は、本発明に係る火災感知器の、電源回路に接続されている速結端子と、商用電源線との接続部の構造を概略的に説明する説明図である。
【図15】ベース部の速結端子が設けられている位置の下方に設けられている傾斜面、及び、水抜き孔を有する蓋体の効果を模式的に説明する説明図である。
【図16】ベース部の一部を拡大して概略的に示す断面図である。
【図17】ベース部に、ヘッド部が取り付けられていない場合、又は、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段からは接続用端子が、ベース部内に設けられている端子受けに、正しく、接続されていない場合に、通電表示灯を点滅させるための回路構成を例示的に示すブロック図である。
【図18】ベース部に、ヘッド部が取り付けられていない場合、又は、ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段からは接続用端子が、ベース部内に設けられている端子受けに、正しく、接続されていない場合に、通電表示灯を点滅させるための回路構成を例示的に示す回路図である。
【図19】本発明に係る火災感知器を、天井に設けられている火災感知器取付け用孔内に取り付ける手順を概略的に示す説明図である。
【図20】取付金具の動作を概略的に示す説明図である。
【図21】本発明に係る火災感知器のベース部を概略的に示す分解斜視図である。
【図22】本発明に係る火災感知器のベース部を、天井に設けられた火災感知器取付け用孔に取り付ける手順を概略的に示す説明図である。
【図23】本発明に係る火災感知器の他の例を概略的に説明する図であり、図23(a)は、ベース部に、ヘッド部が取り付けられた状態を概略的に示す断面図であり、また、図23(b)は、ベース部2Bから、ヘッド部3が取り外された状態を概略的に示す断面図である。
【図24】一般に用いられている、従来の火災感知器の一例を概略的に示す斜視図である。
【図25】図24に示す従来の火災感知器のカバー体部を開いた状態を、概略的に示す斜視図である。
【図26】図24に示す従来の火災感知器への、鳴動スイッチ操作用紐の取り付け状態を概略的に示す説明図であり、図26(a)は、住戸人が、鳴動スイッチ操作用紐の引っ張り操作をしていない状態を概略的に示す断面図であり、また、図26(b)は、住戸人が、鳴動スイッチ操作用紐の引っ張り操作をした状態を概略的に示す断面図である。
【図27】図24に示す従来の火災感知器の回路構成を概略的に説明するブロック図である。
【符号の説明】
1、1A、1B 火災感知器
2、2A、2B ベース部
2s ベース部の鍔体部
3 ヘッド部
3s ヘッド部の鍔体部
4 取付金具
6 接続用端子
h2 端子受け
31 電源回路
32 通電表示回路
33 検知回路
34 動作確認回路
35 警報回路
C 天井
hc 火災感知器取付け用孔

Claims (12)

  1. ベース部と、
    前記ベース部とは、別体に設けられ、内部に、煙及び/又は熱検知手段を備えるヘッド部とを備え、
    前記ベース部は、天井に設けられた、火災感知器取付け用孔内に、埋め込まれるように取り付けられるようになっており、且つ、
    前記ベース部内には、前記煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子と電気的・物理的な接続が可能な端子受けが設けられ、
    前記ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段から導出されている接続用端子を前記ベース部内に設けられている端子受けに接続又は引き抜きすることで、前記ベース部に、前記ヘッド部を着脱できるようにしてなり
    更に、前記ベース部内に、電源回路、動作確認回路、通電表示回路及び警報回路を備え、前記警報回路には、前記電源回路から、前記ヘッド部を経由した回路を介して、電源が供給されるようになっている火災感知器。
  2. 前記通電表示回路には、前記電源回路から、前記ヘッド部を経由した回路を介して、電源が供給されるようになっている、請求項1に記載の火災感知器。
  3. 前記通電表示回路は、通電表示灯を備え、前記ベース部に、前記ヘッド部が取り付けられていない場合、又は、前記ヘッド部内に設けられている煙及び/又は熱検知手段からは接続用端子が、前記ベース部内に設けられている端子受けに、正しく、接続されていない場合において、前記電源回路に、商用電源が接続された場合に、前記通電表示灯を点滅させる点滅動作回路を備える、請求項1に記載の火災感知器。
  4. 前記ベース部は、その内部に、前記警報回路の鳴動を停止させる鳴動停止スイッチを備え、前記ヘッド部は、前記鳴動停止スイッチを押し操作する、押し操作ボタンを備え、前記押し操作ボタンは、前記ヘッド部の、前記ヘッド部を前記ベース部に正しく取り付けた際に、前記鳴動停止スイッチの下方位置に、整列する位置に、前記ヘッド部の内面側に設けられている、押し操作ボタン収容起立壁内に、上下移動自在に設けられており、前記押し操作ボタン収容起立壁には、操作ボタン操作用紐が固定されており、前記操作ボタン操作用紐は、前記押し操作ボタンを挿通された後、前記ヘッド部の側面に設けられた紐挿通孔を通された後、下方に垂れ下がっており、前記操作ボタン操作用紐が、引っ張られた際に、前記押し操作ボタンが上方に移動し、前記鳴動停止スイッチを押し操作するようになっている、請求項1〜3のいずれかに記載の火災感知器。
  5. 前記ベース部は、その内部に、前記警報回路の鳴動を停止させる鳴動停止スイッチを備え、前記ヘッド部は、前記鳴動停止スイッチを押し操作する、押し操作ボタンを備え、前記押し操作ボタンは、前記ヘッド部を前記ベース部に正しく取り付けた際に、前記鳴動停止スイッチの下方位置に、整列する位置に、前記ヘッド部の内面側に設けられている、貫通孔に、上下方向に移動自在に設けられており、前記押し操作ボタンは、テーパ片収容孔を有し、前記テーパ片収容孔内には、テーパ片が横方向に移動自在に収容されており、前記テーパ片には、操作ボタン操作用紐が固定されており、前記操作ボタン操作用紐は、前記ヘッド部の側面に設けられた紐挿通孔を通された後、下方に垂れ下がっており、且つ、前記ヘッド部の側面内側には、弾性体が収容され、前記操作ボタン操作用紐には、前記操作ボタン操作用紐が引っ張られた際に、前記弾性体を押す弾性体押し操作部が設けられており、通常の状態では、前記テーパ片の細い部分が、前記鳴動停止スイッチの下方位置に、位置するようにされており、前記操作ボタン操作用紐が、引っ張られた際に、前記のテーパ片の太い部分が、前記鳴動停止スイッチの下方位置に、位置し、前記押し操作ボタンを上方に移動させて、前記鳴動停止スイッチを押し操作するようになっている、請求項1 〜3のいずれかに記載の火災感知器。
  6. 前記ベース部は、その内部に、前記警報回路の鳴動を停止させる鳴動停止スイッチを備え、前記ヘッド部は、前記鳴動停止スイッチを押し操作する、押し操作ボタンを備え、前記ヘッド部の所定の位置には、前記押し操作ボタンの操作部を外部に露出させる貫通孔が設けられ、且つ、前記押し操作ボタンは、前記ヘッド部を前記ベース部に正しく取り付けた際に、前記鳴動停止スイッチの下方位置に、整列する位置に、前記ヘッド部の内面側に設けられている、貫通孔内に、上下移動自在に設けられており、前記押し操作ボタンは、前記貫通孔の上方位置に形成された板体に設けられた押し操作ボタン挿通孔を挿通されており、前記板体と押し操作ボタンとの間には、弾性体が介在するように設けられており、前記押し操作ボタンは、前記弾性体により、前記貫通孔方向に押し付けられている、請求項1〜3のいずれかに記載の火災感知器。
  7. 前記ヘッド部は、鍔体部を有し、前記鍔体部の上面には、前記ヘッド部の中心方向に張り出した、係止片を有し、前記ベース部には、その下面に、前記鍔体部の上面に設けられた係止片を受け入れる係止片挿通孔と、前記係止片挿通孔に連続するように設けられた係止片受入部を有し、前記係止片受入部の途中には、前記係止片挿通孔から係止片受入部の終端方向に向かって肉厚に傾斜するように設けられたテーパ突起が設けられ、前記ヘッド部の鍔体部に設けられている係止片を、前記ベース部に設けられている係止片挿通孔に挿入し、前記ヘッド部を、前記ベース部に対して、回動し、前記ヘッド部を、前記ベース部に正しく取り付けた際に、前記ヘッド部の鍔体部に設けられた係止片が、前記係止片挿通孔に連続するように設けられた係止片受入部の途中に設けられたテーパ突起を乗り越え、前記係止片受入部のテーパ突起と前記係止片受入部の終端との間の係止片受入部内に収容されるようにした、請求項1〜6のいずれかに記載の火災感知器。
  8. 前記ベース部の外側の所定の位置には、商用電源を受け入れる、速結端子が横方向に設けられ、前記速結端子の下方位置には、下方に向かって傾斜する傾斜面を備え、前記ベース部の速結端子が設けられている場所には、開閉自在に、蓋体が設けられており、前記蓋体には、水抜き孔が設けられ、前記蓋体を閉じた状態にすると、前記蓋体に設けられている水抜き孔が、前記ベース部の速結端子が設けられている位置の下方に設けられている傾斜面の概ね下端位置に来るようにされている、請求項1〜7のいずれかに記載の火災感知器。
  9. 前記ベース部は、電気回路部品収容部と、前記電気回路部品収容部の上面を覆うように設けられたベース部上蓋体とを備え、前記ベース部の電気回路部品収容部の上面には、段差部が設けられるとともに、前記ベース部の段差部を形成する面が傾斜面にされており、前記ベース部のベース部上蓋体の下面には、前記ベース部の電気回路部品収容部の上面に形成された段差部に対応する段差部が設けられ、且つ、前記ベース部上蓋体の段差部を形成する面が、前記ベース部の電気回路部品収容部の上面の段差部を形成する傾斜面に対応する傾斜面にされている、請求項1〜8のいずれかに記載の火災感知器。
  10. 前記通電表示回路は、通電表示灯を備え、前記ヘッド部は、前記ベース部に前記ヘッド部を取り付けた状態にした場合に、前記ベース部の外方へ張り出すように設けられた鍔体部と、光ガイド部材を備え、前記光ガイド部材は、その一端部が、前記ヘッド部の裏面側に、且つ、前記ベース部に前記ヘッド部を取り付けた際に、前記通電表示灯の下方位置に位置するようにされ、且つ、その他端部が、前記ヘッド部の、前記ベース部の外方へ張り出すように設けられた鍔体部の外周側近傍位置において、前記ヘッド部を貫通し、前記ヘッド部の正面側に露呈するように、前記ヘッド部に設けられている、請求項2〜9のいずれかに記載の火災感知器。
  11. 前記ベース部は、前記ベース部の外方に張り出すように設けられた鍔体部を有し、且つ、前記ベース部は、一対の取付金具を備え、前記一対の取付金具の各々は、前記ベース部の上面に設けられた、一対の取付金具収容部の各々に収容され、且つ、前記一対の取付金具の各々は、前記一対の取付金具収容部の各々から、前記ベース部の外方に引き出した状態にすれば、一対のボルト手段の各々を回転することにより、前記ベース部の上側から下側に移動可能にされており、且つ、前記一対の取付金具収容部の各々内には、前記一対のボルト手段の各々を回転させた際に、前記一対の取付金具収容部の各々内に収容されている、一対の取付金具が、前記一対の取付金具収容部の各々から、前記ベース部の外方に引き出され易くするために、前記一対の取付金具収容部の各々に、前記ベース部の中心部から外方に向かってなだらかに下方に傾斜する傾斜面が設けられ、天井に設けられた火災感知器取付け用孔内に、前記ベース部を埋め込むように収容した後、前記一対のボルト手段の各々を回転させて、前記一対の取付金具収容部の各々内に収容されている、一対の取付金具を、前記ベース部の外方に引き出し、その後、前記一対のボルト手段の各々を回転することにより、前記一対の取付金具の各々を、前記ベース部の上側から下側に移動させ、前記一対の取付金具の各々と、前記ベース部に設けられている鍔体部とにより、天井を挟持することで、前記ベース部を、天井に設けられた、火災感知器取付け用孔内に、埋め込まれるように取り付けるようにした、請求項1〜10のいずれかに記載の火災感知器。
  12. 前記ベース部は、前記ベース部の外方に張り出すように設けられた鍔体部を有し、且つ、前記ベース部は、一対の取付金具を備え、前記一対の取付金具は、一方片を他方片に比べて、長い状態にして、略くの字形状に折り曲げらげられており、且つ、その折曲部には、長孔が設けられ、前記一対の取付金具の各々は、前記一対の取付金具の各々に設けられている長孔内に、一対のボルト手段の各々が、挿入され、且つ、前記一対のボルト手段に螺合させたナット手段により、前記ベース部の上面領域内に、一対の一方片の各々が収容されるように、一対の一方片が、逆ハの字形状になるように取り付けられており、天井に設けられた火災感知器取付け用孔内に、前記ベース部を埋め込むように収容した後、前記一対のボルト手段の各々を回転することにより、前記一対のボルト手段に螺合しているナット手段を緩めることで、前記一対の取付金具の各々を、各々の一方片の自重により、一方片の各々が、前記ベース部の上面領域の外方に位置するように、傾倒させ、更に、前記一対の取付金具の各々一方片が、天井に当接するようにし、その後、前記一対のボルト手段の各々を、前記一対のボルト手段に螺合させたナット手段の各々が、締まる方向に、回転させ、前記一対の取付金具の各々と、前記ベース部に設けられている鍔体部とにより、天井を挟持することで、前記ベース部を、天井に設けられた、火災感知器取付け用孔内に、埋め込まれるように取り付けるようにした、請求項1〜10のいずれかに記載の火災感知器。
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