JP3372140B2 - 煙熱複合感知器 - Google Patents

煙熱複合感知器

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JP3372140B2 JP16126895A JP16126895A JP3372140B2 JP 3372140 B2 JP3372140 B2 JP 3372140B2 JP 16126895 A JP16126895 A JP 16126895A JP 16126895 A JP16126895 A JP 16126895A JP 3372140 B2 JP3372140 B2 JP 3372140B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、煙感知器及び熱感知器
を備えた煙熱複合感知器に係り、更に詳しくは、煙熱複
合感知器の構造及びアドレス設定手段の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の煙熱感知器の構成の一例を図9に
示す。この煙熱感知器は、発光素子及び受光素子を利用
した光電式の煙感知器とサーミスタを利用した熱感知器
とを備えた煙熱複合感知器である。
【0003】この煙熱複合感知器は、プリント基板PB
を格納したベース部10と、ラビリンス構造体11と、
このラビリンス構造体11に結合させる構造体キャップ
12と、サーミスタThを保護するプロテクタ13とに
より構成される。
【0004】上記のプリント基板PB上には、煙感知器
を構成する発光素子Ld及び受光素子Lsと、熱感知器
を構成するサーミスタThとが配置されており、発光素
子Ld及び受光素子Lsがベース部10の中央付近に、
サーミスタThはベース部10の周辺部に、ベース部1
0から突出する状態で配置されている。
【0005】上記ベース部10の中央部には、ラビリン
ス構造体11が結合され、さらに、この構造体11には
構造体キャップ12が結合されて、煙監視室が形成され
る。上記発光素子Ld及び受光素子Lsは、上記煙監視
室内に収納され、煙監視室内に入った煙粒子による光の
乱反射を利用して煙の発生を検出する。また、サーミス
タThは、ベース部10から突出しているため、室温の
変化を検出することができるが、この突出している部分
を保護するため、その周囲にプロテクタ13が設けられ
ている。上記ベース部10とラビリンス構造体11、ラ
ビリンス構造体11と構造体キャップ12、及び、プロ
テクタ13とベース部10の結合は、それぞれ超音波溶
着等の方法により行われている。
【0006】この煙熱複合感知器は、ベース部10上に
煙監視室及びプロテクタ13が設けられているため、デ
ザイン性が悪かった。この様な観点から、デザイン性を
向上させた従来の煙熱感知器の構成の一例を図10に示
す。この煙熱感知器は、サーミスタTh及びプロテクタ
13を構造体キャップ12上に設けたものである。即
ち、ベース部10の中央部にラビリンス構造体11を結
合し、この構造体11に構造体キャップ12を結合し、
さらに、この構造体キャップ12にサーミスタTh及び
プロテクタ13を結合したものである。この煙熱複合感
知器は、煙監視室及びサーミスタThが共にベース部の
中央部分に配置されているため、外観がシンプルとな
り、デザイン性が向上する。
【0007】この様な上記煙熱複合感知器は、信号線を
介して火災警報機等の受信機(不図示)へ接続されてい
る。上記火災警報機は、煙熱複合感知器からの煙又は熱
の検出信号に基づいて、火災警報を発報する。この火災
警報機には、通常、複数の感知器が接続されており、そ
れぞれに割り当てられた固有のアドレスによって各感知
器の識別を行う。また、上記煙熱複合感知器の場合に
は、その煙感知器及び熱感知器のそれぞれに上記アドレ
スが割り当てられて、火災警報機が、これらの感知器を
識別できる構成となっている。このアドレスは、各感知
器に設けられたアドレス設定手段により、各感知器毎に
設定される。
【0008】従来の煙熱複合感知器に設けられたアドレ
ス設定手段を図11に示す。このアドレス設定手段は、
煙感知部2に接続されている煙感知器用のアドレス処理
回路20’と、熱感知部3に接続されている熱感知器用
のアドレス処理回路30’とにより構成される。
【0009】上記煙感知器用アドレス処理回路20’
は、アドレス設定手段としてのディップスイッチDP2
及びプルダウン抵抗R20〜R24と、設定されたアド
レスを読み取るためのアドレス読み取り手段AR2とに
より構成される。また、熱感知器用アドレス処理回路3
0’も、全く同様、アドレス設定手段としてのディップ
スイッチDP3及びプルダウン抵抗R30〜R34と、
アドレス読み取り手段AR3とにより構成される。ディ
ップスイッチDP2、DP3は、スイッチをオン状態と
すれば、電源電圧Vccを出力する一方、オフ状態とす
れば、グランドレベルを出力し、アドレス読取回路AR
2、AR3は、この電圧レベルを読み取って、アドレス
として処理する回路である。
【0010】この様にして、煙感知器及び熱感知器のそ
れぞれについて、独立したアドレス設定手段を備えるこ
とにより、それぞれの感知器に固有のアドレスを設定す
ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
煙熱複合感知器は、以下のような問題点があった。
【0012】即ち、上述した実施例のうち、前者の実施
例は、デザイン上の問題がある一方、後者の実施例で
は、サーミスタの配線が煙監視室を通らないように工夫
する必要が生じるため、その構造が複雑になってしまう
という問題があった。
【0013】また、上記のいずれの実施例においても、
ベース部、ラビリンス構造体、キャップ、プロテクタ等
を備えており、構造体としての部品の点数が多い。この
ため、部品コストが高価となり、また、組立工程も多く
なって製造コストも高価となり、製品の高コスト化につ
ながっていた。
【0014】また、煙感知器及び熱感知器がそれぞれの
アドレス設定手段を備えることにより、部品点数が多く
なって、さらに、製品の高コスト化につながるととも
に、煙熱複合感知器の取付施工時に、設定作業の時間が
かかるため、作業効率が悪いという問題があった。
【0015】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、部品点数を削減して煙熱複合感知器の低コスト化
を図るとともに、施工時の作業性の向上及びデザイン性
の向上を図ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明による煙熱複合感知器は、煙監視室内の煙検出素子に
より煙を検知する煙感知器と、熱検出素子により熱を検
知する熱感知器とを備えた煙熱複合感知器であって、
上記煙検出素子及び上記熱検出素子を配置したプリント
基板を格納するベース部と、上記ベース部に結合され、
煙検出素子を格納して、煙監視室を形成する構造体と、
上記構造体に結合され、上記煙監視室を形成し、上記熱
検出素子を保護するプロテクタと一体成形された構造体
キャップとにより構成され、上記構造体キャップのプロ
テクタ部分は、上記ベース部から立設して、上記構造体
キャップを補強する脚部を備えた構成される。
【0017】請求項2に記載した本発明による煙熱複合
感知器は、煙監視室内の煙検出素子により煙を検知する
煙感知器と、熱検出素子により熱を検知する熱感知器と
を備え、煙及び熱の発生を検知する煙熱複合感知器であ
って、上記煙感知器及び熱感知器のそれぞれが固有のア
ドレスを有し、受信機に対して検出情報を出力する煙熱
複合感知器において、1つのアドレス設定手段を備え、
その設定手段により煙感知器及び熱感知器のアドレスの
設定を同時に行う。
【0018】請求項3に記載した本発明による煙熱複合
感知器は、請求項2に記載した本発明による煙熱複合感
知器のアドレス設定手段が、煙感知器及び熱感知器のア
ドレスの一部のビットを設定する手段であって、アドレ
スの他のビットは、煙感知器及び熱感知器のそれぞれに
固有のデータに固定されて構成される。
【0019】
【作用】請求項1に記載した本発明による煙熱複合感知
器は、煙監視室を形成する構造体に結合されるキャップ
が、同時に、熱検出素子を保護するプロテクタとして機
能するため、別部品としてのプロテクタを取付なくて
も、熱検出素子の保護が可能となる。このため、部品点
数が減少して、コストダウンを図ることができるととも
に、外観がシンプルとなって、デザイン性も向上する。
【0020】さらに、上記構造体キャップに設けられた
脚部が、構造体キャップのプロテクタ部分を上記ベース
部から立設して、上記構造体キャップを補強する。
【0021】請求項2に記載した本発明による煙熱複合
感知器は、1つのアドレス設定手段を備え、その設定手
段により煙感知器及び熱感知器のアドレスの設定を同時
に行うことができるため、部品点数が減少して、コスト
ダウンを図ることができるとともに、施工作業の作業性
が向上する。
【0022】請求項3に記載した本発明による煙熱複合
感知器は、アドレスの一部のビットは、煙感知器及び熱
感知器のそれぞれに固有のデータに固定されており、上
記アドレス設定手段によって、煙感知器及び熱感知器の
アドレスの他のビットを設定することにより、煙感知器
及び熱感知器のそれぞれについて、固有のアドレスの設
定を行うことができる。
【0023】
【実施例】請求項1に記載した本発明による煙熱複合感
知器の一構成例を図1に示す。この煙熱複合感知器は、
プリント基板PBを格納したベース部10と、ラビリン
ス構造体11と、構造体キャップ12とにより構成され
る。
【0024】上記プリント基板PBは、この煙熱複合感
知器に必要な回路が形成されるとともに、発光素子Ld
及び受光素子Lsがその中央付近に配置され、さらに、
サーミスタThが周辺部に配置されて構成される。
【0025】ラビリンス構造体11は、上記ベース10
の中央部に結合され、さらに、このラビリンス構造体1
1には構造体キャップ12が結合されて、煙監視室RM
(図2参照)が形成される。
【0026】上記発光素子Ld及び受光素子Lsは、上
記ベース部10から突出して取り付けられており、ベー
ス部10の中央部に形成された煙監視室RM内に格納さ
れ、発光素子Ldから出力された光が、煙監視室RM内
の煙により乱反射されて受光素子Lsに入射する光を検
出することにより、煙の発生を検出することができる。
【0027】一方、サーミスタThは、ベース部10に
設けられた小孔から突出する状態で、ベース部10に格
納されており、周囲の空気に直接触れるため、煙熱複合
感知器の周辺温度を感度良く検出して、火災による発熱
を検出することができる。
【0028】ラビリンス構造体11に結合された構造体
キャップ12は、その一部にサーミスタThを保護する
ためのプロテクタ部分120を備えて構成されており、
このプロテクタ部分120は、サーミスタThの前方を
保護する保護リングとサーミスタの周囲を保護する脚部
121とにより構成される。この保護リング中央の貫通
部分は、通気穴の役割を果たし、通気性の向上により火
災発生時の室温変化の検出感度を向上させるとともに、
火災による放射熱の検出感度を向上させる。
【0029】また、その脚部121の先端は、ベース部
10に固定され、保護リングをベース部10から支持す
る。煙熱複合感知器の断面を図2に示して、この様子を
説明する。上記脚部121の先端は、ベース部10に設
けられた脚部の取付穴に差し込まれ、かつ、熱によって
溶着(熱着)されてベース部10の上部に固定され、キ
ャップのプロテクタ部分120をベース部10から支持
する。
【0030】従って、構造体キャップとプロテクタを一
体成形できるため、部品点数を減少させることができる
とともに、構造体キャップの一部をサーミスタのプロテ
クタとして使用することによるこのプロテクタ部分の強
度不足を、上記の脚部により補強することができる。
【0031】請求項1に記載した本発明による煙熱複合
感知器の他の構成例を図3に示す。この煙熱複合感知器
は、図2に示した煙熱複合感知器と同様、プロテクタと
キャップが一体成形されているが、プロテクタ部分12
0の脚部122は、ベース部10に設けられている。
【0032】この脚部122の先端は、構造体キャップ
12のプロテクタ部分120に設けられた脚部の取付穴
に差し込まれ、この状態で熱着されて固定される。この
様な構成によっても上記実施例と同様、構造体キャップ
12のプロテクタ部分120の補強を行うことができ
る。
【0033】さらに、請求項1に記載した本発明による
煙熱複合感知器の他の構成例を図4に示す。この煙熱複
合感知器は、その構造体キャップ12がラビリンス構造
体11を覆うだけでなく、サーミスタThをも覆う円形
又は楕円形等の形状とされ、ラビリンス構造体11に結
合されて煙監視室を形成するとともに、サーミスタTh
を保護する。即ち、この構造体キャップ12は、構造上
一体であるだけでなく、視覚的にも一体となっている。
この様に、煙熱複合感知器の外観をシンプルなものと
し、デザイン性を向上させることができる。なお、この
キャップのサーミスタ正面には、上記と同様の通気穴1
2hを設けることができる。
【0034】ここで、上記の各実施例においては、光電
式の煙感知器を備えた煙熱複合感知器を用いて説明した
が、請求項1に記載した本発明による煙熱複合感知器
は、煙感知器として光電式の煙感知器を使用するものに
限られず、例えば、イオン化式煙感知器を備えたものに
ついても適応することができる。即ち、煙監視室を形成
する構造体は、上記のラビリンス構造体に限定されるも
のではなく、煙検出素子も光検出素子に限定されるもの
ではない。
【0035】次に、請求項2及び3に記載した本発明に
よる煙熱複合感知器の一構成例の要部を図5に示す。こ
の図は、煙熱複合感知器のアドレス設定部の構成例を示
した図であり、煙感知器部2及び熱感知器部3が、それ
ぞれアドレス処理回路20、30に接続され、各アドレ
ス処理回路20、30は共通のアドレス設定手段として
のディップスイッチDPに接続されている。各アドレス
処理回路20、30は、それぞれアドレス読取回路AR
2、AR3及びプルダウン抵抗R31〜R34、R21
〜24を備えて構成される。アドレス読取回路AR2、
AR3は、従来例と同様、いずれも5ビットのアドレス
AD4〜AD0を読み取り、読み取ったアドレスを煙感
知器又は熱感知器のアドレスとして処理する回路であ
る。
【0036】上記5ビットのアドレスのうち、上位4ビ
ットAD4〜AD1については、両アドレス読取回路A
R2、AR3の対応するビット線が接続され、それぞれ
ビット線が、ディップスイッチDPを介して、電圧源V
ccに接続されるとともに、プルダウン抵抗R31〜R
34、R21〜24を介して、グランドに接続されてい
る。
【0037】従って、ディップスイッチDPのスイッチ
をオンにすれば、対応するビット線のレベルが電源電圧
のレベルVccとなる一方、ディップスイッチDPのス
イッチをオフとすれば、対応するビット線のレベルがグ
ランドのレベルとなる。即ち、ディップスイッチの各ス
イッチのオン、オフによりアドレスの上位4ビットAD
4〜AD1が設定可能であり、この設定は、アドレス読
取回路AR2、AR3に共通の設定となる。
【0038】上記5ビットのアドレスの残りのビット、
即ち、最下位ビットAD0は、煙感知器に対応したアド
レス読取回路AR2については、グランドレベルに固定
される一方、熱感知器に対応したアドレス読取回路AR
3については、電源電圧のレベルVccに固定されてい
る。従って、1つのディップスイッチDPを使用して、
煙感知器及び熱感知器について異なるアドレスを設定す
ることができ、部品点数の減少によるコストダウンを図
ることができる。また、1つのディップスイッチの設定
だけで、煙感知器及び熱感知の両感知器のアドレス設定
ができるため、煙熱複合感知器を取り付けて、そのアド
レス設定を行う施工時に、アドレス設定の作業に必要な
時間が短縮でき、施工時の作業性が向上する。
【0039】また、請求項2及び3に記載した本発明に
よる煙熱複合感知器の他の構成例の要部を図6に示す。
この図は、煙熱複合感知器のアドレス設定部の他の構成
例を示したものである。このアドレス処理回路21、3
1は、アドレス読取回路AR2、AR3として、パルス
監視型の読取回路が使用される場合の例である。このア
ドレス読取回路AR2、AR3の入力部の回路を図7の
(a)に示し、その入力信号の読取の様子を示したタイ
ミングチャートを図7の(b1)及び(b2)に示す。
【0040】図7の(a)は、1つのアドレス入力端子
ADnのみを図示した説明図である。各アドレス入力端
子ADnは、プルアップ抵抗Ruを介して電源Vccに
接続されるとともに、スイッチング手段SW及びプルダ
ウン抵抗Rdを介してグランドにも接続されている。こ
のアドレス読取回路AR2、AR3に内蔵され、電圧レ
ベルを判別してアドレスを読み取る監視部ARCは、こ
の入力端子ADnの電圧を監視している。
【0041】上記スイッチング手段SWは、一定の間隔
で、例えば、数秒間に1回、一定時間の間だけオン状態
となるスイッチング手段であり、監視部ARCが入力端
子ADnの電圧レベルを監視して入力を判別する。上記
スイッチング手段SWがオンの場合、入力端子ADnに
電源電圧Vcc又はそれに近いレベルである(Hレベ
ル)が入力されると、入力端子ADnの電位は、Hレベ
ルとなり、グランドレベル又はそれに近いレベルである
(Lレベル)が入力されると、入力端子ADnの電位
は、Lレベルとなり、上記入力端子ADnが開放状態で
あれば、上記入力端子ADnの電圧は、抵抗Ru及びR
dの比で決まるVccの分圧値となる。従って、抵抗R
u及びRdを適切な抵抗値とすることにより、開放状態
における入力端子ADnの電圧をLレベルとすることが
できる。
【0042】一方、上記スイッチング手段SWがオフの
場合には、上記入力端子ADnの入力される電圧値が、
Hレベル又はハイインピーダンス状態であれば、Hレベ
ルとなり、Lレベルであれば、ほぼLレベルとなる。
【0043】入力端子ADnが、開放状態の場合の端子
電圧の変化を図7の(b1)に示し、入力端子ADn
が、Hレベルの場合の端子電圧の変化を図7の(b2)
に示す。一定時間毎に所定の時間だけスイッチング手段
SWがオン状態となると、(b1)の場合には、入力端
子ADnの電位がLレベルへと変化するが、(b2)の
場合には、変化しない。監視部ARCは、スイッチング
手段SWがオンの状態の期間のみ、即ち、一定の間隔で
一定の時間だけ、アドレス確認を行う。従って、この様
なパルス監視型のアドレス読取回路を使用することによ
って回路の消費電流を減らすことができる。
【0044】しかしながら、パルス監視型のアドレス読
取回路は、プルアップ抵抗Ruを入力端子ADnに内蔵
している。このため、一方のアドレス読取回路の入力端
子のレベルが、他方のアドレス読取回路の同一ビットの
入力端子のプルアップ抵抗の影響を受けるという問題が
ある。特に、両アドレス読取回路の読み取りのタイミン
グがずれた場合に問題となる。
【0045】従って、アドレス読取回路AR2、AR3
には、図6に示した様に、各入力端子AD0〜AD4
に、プルダウン抵抗に代えて、ダイオードをD31〜D
34、D21〜24が必要となる。即ち、内蔵プルアッ
プ抵抗により、ビット線の電圧が上昇するのを防いで、
他方のアドレス読取回路の誤動作を防止している。
【0046】さらに、請求項2及び3に記載した本発明
による煙熱複合感知器の他の構成例の要部を図8に示
す。この図は、煙熱複合感知器のアドレス設定部の他の
構成例を示したものである。この煙熱複合感知器は、煙
感知器用のアドレス処理回路22を構成するアドレス読
取回路AR2が、図6に示したパルス監視型の回路であ
る一方、熱感知器用のアドレス処理回路32のアドレス
読取回路AR3が、図5に示した通常のアドレス読取回
路である。
【0047】上記アドレス読取回路AR2、AR3に入
力される5ビットのアドレスのうち、上位4ビットAD
4〜AD1については、対応するビット線が接続され、
プルダウン抵抗R31〜R34を介してグランドに接続
されている。また、アドレス読取回路AR2の入力端子
経の上記ビット線の入力は、ダイオードD21〜D24
を介して行われる。
【0048】上記ダイオードD21〜D24は、上記の
実施例と同様、アドレス読取回路AR2の入力端子のプ
ルアップ抵抗によって、アドレス読取回路AD3の入力
電圧がHレベルとなってしまうのを防止するためのもの
である。この様な構成とすることで、煙感知器用及び熱
感知器用のアドレス処理回路を構成しているアドレス読
取回路の一方が、入力電圧レベルによりアドレスを判別
する通常のアドレス読取回路であり、他方がパルス監視
型のアドレス読取回路であっても、ディップスイッチの
共用化が可能となり、部品点数の減少によるコストダウ
ンを図ることができる。
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明による煙熱複
合感知器は、熱検出素子を保護するプロテクタが、煙監
視室を形成する構造体キャップに一体形成されて構成さ
れ、別部品としてのプロテクタを取付なくても、熱検出
素子の保護が可能となる。このため、部品点数が減少し
て、コストダウンを図ることができるとともに、外観が
シンプルとなって、デザイン性を向上させることができ
る。
【0050】さらに、上記煙熱複合感知器は、構造体キ
ャップのプロテクタ部分に脚部を設けて、構造体キャッ
プをベース部から支持している。このため、プロテクタ
及び構造体キャップの一体成形に伴って生じる構造上の
強度の低下を防止することができる。
【0051】請求項2に記載した本発明による煙熱複合
感知器は、1つのアドレス設定手段により、煙感知器及
び熱感知器のそれぞれについて、固有のアドレスを同時
に設定することができる。従って、部品点数の減少によ
るコストダウンを図ることができる。また、1つのアド
レス設定手段を操作するだけで、煙感知器及び熱感知の
両感知器のアドレス設定ができるため、煙熱複合感知器
を取り付けて、そのアドレス設定を行う施工時に、アド
レス設定の作業に必要な時間が短縮でき、施工時の作業
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載した本発明による煙熱複合感知
器の一構成例を示す図である。
【図2】図1に示した煙熱複合感知器の断面図である。
【図3】請求項1に記載した本発明による煙熱複合感知
器の他の構成例を示す図である。
【図4】請求項1に記載した本発明による煙熱複合感知
器の他の構成例を示す図である。
【図5】請求項2及び3に記載した本発明による煙熱複
合感知器の一構成例の要部を示す図である。
【図6】請求項2及び3に記載した本発明による煙熱複
合感知器の他の構成例の要部を示す図である。
【図7】図6に示したパルス監視型のアドレス読取回路
を説明するための図である。
【図8】請求項2及び3に記載した本発明による煙熱複
合感知器の他の構成例の要部を示す図である。
【図9】従来の煙熱複合感知器の一構成を示す図であ
る。
【図10】従来の煙熱複合感知器の他の構成を示す図で
ある。
【図11】従来の煙熱複合感知器のアドレス設定部の構
成を示す図である。
【符号の説明】 10 ・・・ベース部 11 ・・・構造体 12 ・・・構造体キャップ 120・・・プロテクタ部分 121、122・・・脚部 PB ・・・プリント基板 Ls ・・・煙検出素子 Th ・・・熱検出素子 DP・・・アドレス設定手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】煙監視室内の煙検出素子により煙を検知す
    る煙感知器と、熱検出素子により熱を検知する熱感知器
    とを備えた煙熱複合感知器であって、 上記煙検出素子及び上記熱検出素子を配置したプリント
    基板を格納するベース部と、 上記ベース部に結合され、煙検出素子を格納して、煙監
    視室を形成する構造体と、 上記構造体に結合され、上記煙監視室を形成し、上記熱
    検出素子を保護するプロテクタと一体成形された構造体
    キャップとにより構成され、上記構造体キャップのプロテクタ部分は、上記ベース部
    から立設して、上記構造体キャップを補強する脚部を備
    えたことを特徴とする 煙熱複合感知器。
  2. 【請求項2】煙監視室内の煙検出素子により煙を検知す
    る煙感知器と、熱検出素子により熱を検知する熱感知器
    とを備えた煙熱複合感知器であって、 上記煙感知器及び熱感知器のそれぞれが固有のアドレス
    を有し、受信機に対して検出情報を出力する煙熱複合感
    知器において、 1つのアドレス設定手段を備え、その設定手段により煙
    感知器及び熱感知器のアドレスの設定を同時に行うこと
    を特徴とする煙熱複合感知器。
  3. 【請求項3】上記アドレス設定手段が、煙感知器及び熱
    感知器のアドレスの一部のビットを設定する手段であっ
    て、アドレスの他のビットは、煙感知器及び熱感知器の
    それぞれに固有のデータに固定されることを特徴とする
    請求項2に記載した煙熱複合感知器。
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