JP4832461B2 - 熱煙複合型火災感知器 - Google Patents

熱煙複合型火災感知器 Download PDF

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Description

本発明は熱煙複合型火災感知器に関する。
従来、熱煙複合型火災感知器は、通常、屋内等の天井に設置されるものであって、空気温度を検出する温度検出手段と、空気中の煙を検出する煙検出手段と、これらの検出結果に基づいて火災の発生を判断する判断手段と、を有している。
熱煙複合型火災感知器には、略円筒状の本体ベースに判断手段を搭載したプリント基板が設置され、プリント基板に温度検出手段および煙検出手段が設置されている。温度検出手段はサーミスタ等の感熱素子であって、その先端において温度を検出する。煙検出手段は、暗室内に配置された発光素子および受光素子であって、煙粒子による光の散乱の有無ないし程度を検出する。暗室はプリント基板に設置され、通風自在かつ遮光可能なラビリンス体によって包囲されている。
そして、プリント基板は、サーミスタが貫通する貫通孔および暗室が突出するための開口部が形成された略円環状の保護カバー内に収納されて保護され、一方、サーミスタおよび暗箱(暗室)は、保護カバーから突出して設けられると共に、その突出側を板状の保護具によって覆われて保護されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平09−091559号公報(第3−4頁,図1)
しかしながら、特許文献1に開示された発明は、サーミスタは保護カバーから突出しているものの、その突出側を保護具によって覆われており、しかも、保護具のサーミスタの位置には、通気孔が形成されているものの、保護具の面に沿って流れてきた空気(煙を含む)は、その一部が通気孔に進入するのみで、そのほとんどは、そのまま該通気孔に進入しないまま、保護具の面に沿って流れるため、暗室を挟んだ方向からの空気(熱気流)を捕捉しづらく、このような空気については良好に温度が測定できないという問題があった。
本発明のかかる問題を解決するものであって、感熱素子を損傷から保護すると共に、感熱素子により全周方向からの熱気流を効果的に捕捉して、周囲の空気の温度を確実に検出することができる熱煙複合型火災感知器を提供することを目的とする。
(1)この出願は、本体ベースと、該本体ベースに設置されたプリント基板と、該プリント基板に立設された感熱素子と、前記プリント基板に設置され、外光を遮断して煙粒子を流入する暗箱と、前記感熱素子が貫通する感熱素子貫通孔および中央に前記暗箱が貫通して内側に配置される暗箱貫通孔を具備するカバー周面部と、前記暗箱の上面を覆うカバー天面部と、を具備する保護カバーと、前記カバー周面部と前記カバー天面部とに跨って、前記感熱素子の両側に立設された感熱素子プロテクタと、を有し、
前記感熱素子の先端が、前記暗箱の側方で、前記カバー天面部よりも突出した高さに設けられ、前記感熱素子プロテクタが、側面視において略アーチ状を呈する一対のアーチ状部材によって構成され、該一対のアーチ状部材はそれぞれ、前記カバー天面部に垂設された短脚部と、前記カバー周面部に垂設された長脚部と、前記短脚部の端部と前記長脚部の端部とを連結する、前記保護カバーの径方向と平行に配置された端部水平部と、を具備し、
前記短脚部同士の間隔が、前記カバー天面部の中心に近づくほど徐々に広くなり、前記長脚部同士の間隔が、前記カバー天面部の中心に近づくほど徐々に狭くなり、前記端部水平部同士は離れ、
前記長脚部の前記カバー天面部側に、前記カバー周面部に垂設する基部水平部が形成され、該基部水平部は前記端部水平部に略平行に設けられていることを特徴とする。
(2)前記(1)において、前記短脚部同士の前記カバー天面部の中心に最も近い位置における距離が、前記長脚部同士の前記カバー天面部の中心から最も遠い位置における距離より、大きいことを特徴とする。
本発明に係る熱煙複合型火災感知器は、以上の構成であるから、以下の理由により、感熱素子への異物の衝突等をプロテクトすると共に、天井面に取り付けられたときに、感熱素子により全周方向からの熱気流を効果的に捕捉して、周囲の空気の温度を確実に検出することができる。
(i)感熱素子の先端が、暗箱の側方で、カバー天面部よりも突出した高さに設けられているから、すなわち、暗箱の陰に隠れていないから、感熱素子の先端は、カバー天面部の外面に沿って流れて来た空気の流れに直接晒されるため、暗箱を挟んだ方向からの熱気流を効果的に捕捉することができる。
(ii)一対の短脚部が、平面視においてカバー天面部の中心側が広がったハ字状を呈するから、カバー天面部の外面に沿って流れて来た空気の流れは、一対の短脚部によって集められ、効果的に感熱素子に向かって流れる。
(iii)一対の長脚部が、平面視においてカバー天面部の中心側が狭くなったハ字状を呈するから、一対の長脚部の正面方向からカバー周面部の外面に沿って流れて来た空気の流れは、一対の長脚部によって集められ、効果的に感熱素子に向かって流れる。
(iv)平面視においてアーチ状部材の短脚部と長脚部とが端部水平部を挟んでハ字状を呈するから、側面視の方向からカバー周面部の外面に沿って流れて来た空気の流れは、上流側のアーチ状部材の短脚部と長脚部とによって集められ、効果的に感熱素子に向かって流れる。
(v)また、短脚部同士の開き度合い(距離)が、長脚部同士の開き度合いよりも大きいから、低感度側であるカバー天面部の外面に沿って流れて来た空気の流れの取り込みが、カバー周面部側の取り込みよりも促進されるので、感熱素子の全周方向の感度特性を均一化することができる。
(vi)感熱素子プロテクタは、感熱素子の両側に立設されているから、感熱素子に向かって略垂直に流れて来た(上昇した)空気は、そのまま感熱素子に衝突するので、直下からの空気温度を良好に検出することができる。
(vii)感熱素子が、前記のように風路を形成する部材であって、異物(たとえば、清掃用具、指等)の進入を阻止自在に配置された各部材によって包囲されているから、異物の衝突等による損傷が防止される。
(viii)さらに、前記長脚部の前記カバー天面部側に、前記カバー周面部に垂設する基部水平部が形成されているから、側面視の方向からカバー周面部の外面に沿って流れて来た空気の流れは、基部水平部に衝突して下降気流となって、感熱素子に到達するので、側面視において感熱素子をカバー天面部よりも突出した高さとしても、効果的に感熱素子の先端に向かって流れる。
[実施の形態:熱煙複合型火災感知器]
以下、本発明の実施の形態に係る熱煙複合型火災感知器を図面を参照しながら説明する。なお、各図において同じ部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図1〜図9は本発明の実施の形態に係る熱煙複合型火災感知器を説明するものであって、図1は全体を示す斜視図、図2の(a)は全体を示す平面図、図2の(b)は部分を示す拡大平面図、図3は全体を示す側面図、図4は全体を示す正面図、図5は全体を示す側面視の断面図、図6は図5の一部を拡大した拡大断面図、図7は部位に分けて示す側面視の断面図、図8は全体を示す略側面視の断面図、図9は一部を拡大して示す平面視の拡大断面図である。
図1〜図9において、熱煙複合型火災感知器(以下「火災感知器」と略称する)100は、本体ベース10と、本体ベース10に設置されたプリント基板1と、プリント基板1に立設された感熱素子2と、プリント基板1に立設された発光素子および受光素子(図示しない)と、発光素子および受光素子を収容し、通風自在かつ遮光自在な暗箱3と、プリント基板1に設置された表示灯4と、保護カバー30と、表示灯4の発する光を保護カバー30の外部に案内する棒状のライトガイド5と、を有している(図5参照)。
なお、火災感知器100は本体ベース10が取付ベース(図示しない)を介して屋内の天井等に設置されるものであるが、説明の便宜上、以下の各図では、本体ベース10を下側に、保護カバー30を上側に記載している。
(本体ベース)
本体ベース10は、円板状の本体底部11と、本体底部11の外周に立設された円筒状の本体筒部12と、本体底部11に立設された基板支持部13とを、有している。
プリント基板1は、感熱素子2の検出結果や発光素子および受光素子の検出結果に基づいて、火災の発生を判断する判断機能や、該判断結果を報知する報知機能や、感熱素子2と発光素子および受光素子とが正常に作動していることを報知する作動点検機能等を奏する回路および電子部品を有するものである。そして、感熱素子2と、発光素子および受光素子(図示しない)と、表示灯4とが直接設置されている(図7の(b)参照)。
感熱素子2は、空気温度を検出するものであって、先端部において熱を検出する棒状のサーミスタであり、暗箱3の側方で立設してプリント基板1に取り付けられる(以下、感熱素子2を「サーミスタ2」と称す)。
(暗箱)
暗箱3は、内部に所定の間隔を設けて配置された発光素子および受光素子(図示しない)を収容するものである。すなわち、発光素子と受光素子との間に進入した煙粒子を検出するために、外光を遮断して煙粒子のみを流入自在にするものである。すなわち、プリント基板1に設置されて、上面を開口する略円筒状の光学台3aと、光学台3aの上面を閉塞する略円板状の光学台カバー3bとを有し、光学台3aは遮光自在かつ通気自在なように、多数の遮光リブを周部に配列した円筒状のラビリンス体によって形成されている。また、光学台3aの周りには防虫網(図示せず)が設置される。
また、受光素子は、発光素子から発せられた光が煙粒子によって散乱された際の散乱光を検出するものであり、かかる検出結果に基づいて、プリント基板1が、煙粒子の存在、すなわち火災発生の有無を判断することになる。なお、本発明は、暗箱3や煙粒子の検出手段を限定するものではない。
(表示灯)
表示灯4はプリント基板1に固定され、暗箱3を挟んでサーミスタ2と対向して位置している。そして、表示灯4の直上には保護カバー30に設置されたライトガイド5の下端面が、近接して対峙している(これについては、別途詳細に説明する)。
(ライトガイド)
ライトガイド5は、光透過材によって形成された棒状であって、表示灯4の発する光を保護カバー30外部に案内する。ライトガイド5は、略円柱状の柱部5cの一方の端面寄りの側面に対峙する一対のリブ5dが形成され、一方および他方の両端面には略回転楕円状の凹部(凹レンズを形成する)5a、5bが形成されている(これについては、別途詳細に説明する)。
(保護カバー)
保護カバー30は、略円環状のカバー周面部31と、略円板状のカバー天面部39と、カバー周面部31とカバー天面部39とを連結するするカバー脚部40とを有している。
カバー周面部31は、本体ベース10の本体筒部12の先端に嵌合する外周縁を有している。また、カバー周面部31は、暗箱3が貫通して内側に配置される略円形状の暗箱貫通孔(暗箱用開口部)33が中央に形成され、さらに、暗箱貫通孔33の周囲には、サーミスタ2が貫通する略円形状のサーミスタ貫通孔(サーミスタ用開口部)32と、ライトガイド5が貫通する略円形状のライトガイド貫通孔35と、が形成されている(図7の(a)参照)。
このとき、サーミスタ貫通孔32とライトガイド貫通孔35とは、中央に形成された暗箱貫通孔33を挟んで対向している。
また、カバー周面部31の下面には、本体底部11に固定するためのネジ止め用ボス34が形成され、本体底部11(本体筒部12)に形成されたネジ止め孔14を貫通する固定用ネジ6が、ネジ止め用ボス34に形成された雌ネジに螺合している(図8参照)。これによって、保護カバー30と本体ベース10とが係合(接合)して、火災感知器100の筐体を構成している。
カバー天面部39は、カバー周面部31の上方に所定の距離を設けて突出し、平面視において暗箱貫通孔33を覆うように配置されて、暗箱3の上面を覆う。そして、カバー天面部39の外周縁と暗箱貫通孔33の内周縁との間には、煙流入口としての略円筒状の開口部38が形成されることになり、開口部38を通過して、煙(空気を含む)が暗箱3内に流入することになる。
カバー脚部40は略三角形状の板材であって、その頂点がカバー天面部39の外周縁に、その底辺がカバー周面部31の上面に接合され、暗箱3の中心(暗箱貫通孔33の中心に同じ)に対して放射状に配置されている。なお、カバー周面部31とカバー天面部39とカバー脚部40とは一体的に成形されている。
そして、カバー脚部40に挟まれて、ライトガイド5を保護するための形態であるライトガイド保護脚50と、ライトガイド保護脚50と対向して位置してサーミスタ2を保護するための形態であるサーミスタプロテクタ(感熱素子プロテクタ)20と、が設置されている。図中、カバー脚部40とライトガイド保護脚50とサーミスタプロテクタ20とは、略同一円周上で、等角(60°間隔)に配置されている(これらについては、別途詳細に説明する)。なお、ライトガイド保護脚50、およびサーミスタプロテクタ20は、カバー脚部40として機能する。
(サーミスタプロテクタ)
サーミスタプロテクタ(以下「プロテクタ」と略称する)20は、平面視において、保護カバー30の径方向(図2においてA−A線方向)に対して、サーミスタ2(サーミスタ貫通孔32)を挟んで、対称的に両側に配置された一対のアーチ状部材20a、20bによって構成され、アーチ状部材20a、20bによってサーミスタ2が囲まれている。以下、共通する内容については、その一方について説明し、このとき、符号の添え字「a、b」の記載を省略する。
アーチ状部材20a、20bは、カバー周面部31とカバー天面部39に跨って一体的に形成されたものであって、カバー周面部31のサーミスタ貫通孔32の外周側から立設された略平板状の長脚部21a、21bと、カバー天面部39の周縁から立設された略平板状の短脚部29a、29bと、長脚部21a、21bの先端と短脚部29a、29bの先端とを、それぞれ連結する略平板棒状の端部水平部28a、28bと、サーミスタ貫通孔32の両側でカバー周面部31に立設された略平板矩形状の基部水平部22a、22bと、を有している。基部水平部22a、22bは、長脚部21a、21bの内側からカバー周面部31の内周縁に亘って設けられている。
端部水平部28a、28bは、平面視において、サーミスタ2への空気流れを阻害しない程度に離れて、保護カバー30の径方向と平行に配置され、また、側面視において、サーミスタ2よりも突出した高さで配置されている。
長脚部21a、21bは、平面視において、保護カバー30の径を挟んで(両側で)、サーミスタ2に近いほど互いに近づくようにハ字状に配置されている。一方、短脚部29a、29bは、平面視において、保護カバー30の径を挟んで、サーミスタ2に近いほど互いに近づくようにハ字状に配置されている(図2、図9参照)。つまり、長脚部21a、21bおよび短脚部29a、29bは、サーミスタ2に対して放射状に配置されている。
そして、図2の(b)において、短脚部29aと短脚部29bのカバー天面部39の中心に最も近い位置(図中、それぞれ「ハ」にて示す)同士の距離W29が、長脚部21aと長脚部21bのカバー天面部39の中心から最も遠い位置(図中、それぞれ「イ」にて示す)同士の距離W21より、大きくなっている。したがって、互いに平行に配置された端部水平部28aと端部水平部28bとの間隔を距離W28とすると、これらの距離には以下の関係がある。
W29>W28・・・・・式1
W21>W28・・・・・式2
W29>W21・・・・・式3
さらに、基部水平部22a、22bは、平面視において、それぞれ端部水平部28a、28bに略平行であって、側面視において、カバー天面部39と所定の隙間26a、26bを形成している。したがって、側面視において、基部水平部22a、22bの上縁と、長脚部21a、21bの暗箱3の中心に近い方の縁と、端部水平部28a、28bの下縁と、短脚部29a、29bの暗箱3の中心から遠い方の縁と、によって、隙間26a、26bを有する略矩形状の空間27a、27bが形成されている。
ここで、サーミスタ2の先端は、図3に示すように、側面視において、暗箱3の側方で、カバー天面部39よりも突出した高さに設けられている。すなわち、暗箱3の陰に隠れていないから、カバー天面部39の外面に沿って流れてくる空気の流れ(図2(a)の上方向からの気流)に対して、サーミスタ2の先端は、直接晒されるので、低感度な暗箱3を挟んだ方向からの熱気流を効果的に捕捉することができるので、その方向の空気温度を良好に検出することができる。このとき、一対の短脚部29a、29bが平面視においてカバー天面部39の中心側に広がったハ字状を呈するから、カバー天面部39の外面に沿って流れてくる空気の流れは一対の短脚部29a、29bによって集められ、効果的にサーミスタ2に向かって流れる。
つまり、図2(a)の上方向からの気流に対しては、一対の短脚部29a、29bが、サーミスタ2に向けて間隔が狭くなるようなハ字状(放射状)に形成されていることによって、サーミスタ2に気流を効果的に集めることができ、これと同様に、図2(a)の下方向からの気流に対しては一対の長脚部21a、21bが、図2(a)の左方向からの気流に対しては短脚部29aと長脚部21aとが、また、図2(a)の右方向からの気流に対しては短脚部29bと長脚部21bとが、サーミスタ2に向けて間隔が狭くなるようなハ字状(放射状)にそれぞれ形成されていることによって、サーミスタ2に気流を効果的に集めることができる。
そして、短脚部29a、29b同士の開き度合い(距離W29)が長脚部21a、21b同士の開き度合い(距離W21)よりも大きいから、低感度な暗箱3を挟んだ方向からの熱気流をより捕捉することができ、サーミスタ2の全周方向の感度特性を均一化することができる。
そして、サーミスタ2の先端は、側面視において、端部水平部28a、28bの下縁に近い位置にあって、空間27a、27bを通して視認することができる。すなわち、側面視の方向(図2の(a)において左右方向)からカバー周面部31の外面に沿って流れて来た空気(煙を含む)は、基部水平部22a、22bに衝突して下降気流となって、空間27a、27bを通過してサーミスタ2の先端に到達することになるから、側面視においてサーミスタ2をカバー天面部39よりも突出した高さとしても、効果的にサーミスタ2の先端に向かって流れるので、当該空気の温度を良好に検出することができる(図3、図5、図7参照)。ここで、基部水平部22a、22bの設置による煙検出への影響を最小に抑えるために、側面視において、基部水平部22a、22bとカバー天面部39との間に、煙流入用の隙間26a、26bを形成している。
なお、図2(a)の下方向からの空気(煙を含む)は、カバー周面部31の外面に沿って流れてから暗箱3内に流入するので、良好に煙を検出することができ、さらに引き続いて、この空気が暗箱3の側面上を下降して、サーミスタ2の先端に到達することになるから、この方向に対しては基部水平部を設けなくても、当該空気の温度を良好に検出することができる。つまり、基部水平部22a、22bの設置による煙検出への影響を最小に抑えるために、基部水平部22a、22bはサーミスタ貫通孔32の両側のみとしている。
また、直下からの気流に対しては、サーミスタ2の先端が、平面視において端部水平部28a、28b同士の間に位置することによって、サーミスタ2に向かって略垂直に流れて来た(上昇した)空気は、そのままサーミスタ2に衝突するので、直下からの空気温度を良好に検出することができる。
なお、アーチ状部材20a、20bは前記のように、サーミスタ2に異物等が衝突することを防止するプロテクタとして機能するのは勿論、空気流れを阻害しないで、これを効果的に誘導して検出を促進させる機能と共に、カバー周面部31とカバー天面部39とを連結する脚として、しかも、一対の堅固な脚として機能しているから、カバー天面部39の変形や損傷を抑えている。
(ライトガイド保護脚)
ライトガイド保護脚50は、ライトガイド貫通孔35に連通してカバー周面部31の上面に形成された円筒状の保護脚筒部50aと、保護脚筒部50aの上端とカバー天面部39とを連結する保護脚連結部50bと、ライトガイド貫通孔35に連通してカバー周面部31の下面に形成されたリブ陥入部50dと、を有している(図6、図7参照)。なお、ライトガイド貫通孔35についても、ライトガイド保護脚50として機能する。
そして、ライトガイド5は、カバー周面部31の下面側からライトガイド貫通孔35内に挿入され、保護脚筒部50aを貫通している。このとき、ライトガイド5の側面に形成されたリブ5dがリブ陥入部50dに進入(陥入に同じ)して係止しているから、ライトガイド5の高さは正確であって、ライトガイド5の上端はカバー天面部39の上面と略同じ高さに位置している。
したがって、天井面に設置されたときに、暗箱3によって視認性を阻害されることがなく、広い範囲(360°)から表示灯4の発する光を視認することができる。また、ライトガイド5は、暗箱3を挟んでサーミスタ2と対向配置され、サーミスタ2と最遠の位置関係にあるため、サーミスタ2によって視認性が阻害されることもない。なお、ライトガイド5の上端をカバー天面部39の上面よりも突出した高さとしてもよい。また、保護カバー30として、暗箱3を保護しない構成、つまり、カバー天面部39およびカバー脚部40を削除してカバー周面部31のみで構成する場合は、ライトガイド5の上端は、暗箱3の上面と略同じ高さ、または暗箱3の上面よりも突出した高さとすればよい。
また、ライトガイド5は、ライトガイド保護脚50に形成された保護脚筒部50aによって保護されるから、異物の衝突等による損傷が防止される。また、ライトガイド5は暗箱3の側方近傍に配置されることになり、物などがぶつかりにくい配置関係となる。
そして、保護脚連結部50bは保護脚筒部50aに比較して細く形成され、保護脚筒部50aは、ライトガイド5を異物の衝突等から保護するために必要な最低高さに抑えられており、カバー周面部31からの突出量がカバー天面部39よりも小さい。したがって、カバー周面部31の上面に沿って流れて来た空気(煙を含む)は、ライトガイド5、保護脚筒部50aおよび保護脚連結部50bによって邪魔されることが最少に防止され、暗箱3内に流入することができる。
また、ライトガイド5がカバー天面部39の高さと略同じ高さなので、このカバー周面部31の上面に沿って流れてきた空気は、ライトガイド5によって邪魔されることなく、カバー天面部39の上面に沿って流れて、暗箱3を挟んで対向するサーミスタ2まで確実に流れるので、サーミスタ2による熱気流の捕捉に影響を与えない。
さらに、ライトガイド保護脚50は、ライトガイド5の損傷を防止する機能と共に、カバー周面部31とカバー天面部39とを連結するカバー脚部40として機能し、しかも、保護脚筒部50aを具備する堅固な脚として機能しているから、カバー天面部39の変形や損傷を抑えている。
(ライトガイドの設置形態)
図10〜図12は本発明の実施の形態に係る熱煙複合型火災感知器におけるライトガイドの設置形態を説明するためのものであって、図10はライトガイドの一実施例を示す三面図、図11はカバー周面部を示す背面図、図12はライトガイドの設置形態を示す斜視図である。
図10において、ライトガイド5は透光性を具備する樹脂(たとえば、アクリル)を射出成形したものであって、略円柱状の柱部5cを光が導かれるものである。そして、柱部5cの保護カバー30から下方に突出する方の下端面(表示灯4に対峙する端面に同じ)には、集光性を助長する略回転楕円状の凹部5aが形成され、保護カバー30から上方に突出する方の上端面には、散光性を助長する略回転楕円状の凹部5bが形成され、下端面に近い側面には対向した一対の略矩形状のリブ5d、5dが形成されている。
ライトガイドの両端面に凹部5a、5bが形成されているから、一方の端面(凹部5a)から表示灯4の発する光を効果的に受け入れると共に、他方の端面(凹部5b)からかかる光を広い範囲に放射することができるため、高輝度であって、広い方向からの視認性に富んでいる。
なお、リブ5d、5dのリブ下端面5e、5eは、射出成形後に金型から抜き出すためのエジェクターピンが当接する位置になり、リブ5d、5dのリブ側面5f、5fには、射出成形の際の注入ゲートが設けられる。したがって、光が導かれる円柱状部分(柱部5c)は健全に保たれ、側面からの不要な光の散逸が防止されている。
図11において、カバー周面部31の下面にはライトガイド貫通孔35を囲むように一対の略円弧状のライトガイド固定部50c、50cが形成され、ライトガイド固定部50c、50cの両端同士の隙間がリブ陥入部50dを形成している。
図12(a)において、ライトガイド貫通孔35にライトガイド5の柱部5cが挿入され、リブ陥入部50dにリブ5d、5dが圧入される直前の様子を示す。なお、図12の(b)に部分拡大図を示す。図中、矢印は圧入方向を示している。
以上のように、本発明に係る熱煙複合型火災感知器は、簡素な構造でありながら表示灯の発する光を広い方向から視認することができるから、様々な場所に設置される各種熱煙複合型火災感知器として広く利用することができる。
本発明の実施の形態に係る熱煙複合型火災感知器を説明する全体斜視図。 図1に示す熱煙複合型火災感知器を説明する全体を示す平面図および部分を示す拡大平面図。 図1に示す熱煙複合型火災感知器を説明する全体を示す側面図。 図1に示す熱煙複合型火災感知器を説明する全体を示す正面図。 図1に示す熱煙複合型火災感知器を説明する全体を示す側面視の断面図。 図5に示す熱煙複合型火災感知器の一部を拡大した拡大断面図。 図1に示す熱煙複合型火災感知器の部位に分けて示す側面視の断面図。 図1に示す熱煙複合型火災感知器を説明する全体を示す略側面視の断面図。 図1に示す熱煙複合型火災感知器の一部を拡大して示す平面視の断面図。 図1に示す熱煙複合型火災感知器のライトガイドの実施例を示す三面図。 図1に示す熱煙複合型火災感知器のカバー周面部を示す背面図。 図1に示す熱煙複合型火災感知器のライトガイドの設置形態を示す斜視図。
符号の説明
1 プリント基板
2 サーミスタ(感熱素子)
3 暗箱
3a 光学台
3b 光学台カバー
4 表示灯
5 ライトガイド
5a 凹部
5b 凹部
5c 柱部
5d リブ
5e リブ下端面
5f リブ側面
6 固定用ネジ
10 本体ベース
11 本体底部
12 本体筒部
13 基板支持部
14 ネジ止め孔
20 プロテクタ(感熱素子プロテクタ)
20a アーチ状部材
21a 長脚部
22a 基部水平部
26a 隙間
27a 空間
28a 端部水平部
29a 短脚部
30 保護カバー
31 カバー周面部
32 サーミスタ貫通孔(感熱素子貫通孔)
33 暗箱貫通孔
34 ネジ止め用ボス
35 ライトガイド貫通孔
38 開口部
39 カバー天面部
40 カバー脚部
50 ライトガイド保護脚
50a 保護脚筒部
50b 保護脚連結部
50c ライトガイド固定部
50d リブ陥入部
100 火災感知器

Claims (2)

  1. 本体ベースと、
    該本体ベースに設置されたプリント基板と、
    該プリント基板に立設された感熱素子と、
    前記プリント基板に設置され、外光を遮断して煙粒子を流入する暗箱と、
    前記感熱素子が貫通する感熱素子貫通孔および中央に前記暗箱が貫通して内側に配置される暗箱貫通孔を具備するカバー周面部と、前記暗箱の上面を覆うカバー天面部と、を具備する保護カバーと、
    前記カバー周面部と前記カバー天面部とに跨って、前記感熱素子の両側に立設された感熱素子プロテクタと、
    を有し、
    前記感熱素子の先端が、前記暗箱の側方で、前記カバー天面部よりも突出した高さに設けられ、
    前記感熱素子プロテクタが、側面視において略アーチ状を呈する一対のアーチ状部材によって構成され、
    該一対のアーチ状部材はそれぞれ、前記カバー天面部に垂設された短脚部と、前記カバー周面部に垂設された長脚部と、前記短脚部の端部と前記長脚部の端部とを連結する、前記保護カバーの径方向と平行に配置された端部水平部と、を具備し、
    前記短脚部同士の間隔が、前記カバー天面部の中心に近づくほど徐々に広くなり、
    前記長脚部同士の間隔が、前記カバー天面部の中心に近づくほど徐々に狭くなり、
    前記端部水平部同士は離れ、
    前記長脚部の前記カバー天面部側に、前記カバー周面部に垂設する基部水平部が形成され、該基部水平部は前記端部水平部に略平行に設けられていることを特徴とする熱煙複合型火災感知器。
  2. 前記短脚部同士の前記カバー天面部の中心に最も近い位置における距離が、前記長脚部同士の前記カバー天面部の中心から最も遠い位置における距離より、大きいことを特徴とする請求項1記載の熱煙複合型火災感知器。
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