JP2020035296A - 火災検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出対象の検出精度を維持又は向上することが可能となる、火災検出装置を提供することを目的とする。【解決手段】火災検出装置1は、監視領域の火災を検出するための火災検出装置であって、筐体と、筐体の内部において、筐体の外部から流入した気体に含まれる第1検出対象の検出を行うための流入空間、一酸化炭素検出空間61、及び煙検出空間と、筐体の外部に位置する熱検出空間であって、第2検出対象の検出を行うための熱検出空間と、筐体に設けられた第1仕切壁150及び第2仕切壁160であって、流入空間又は一酸化炭素検出空間に流入した気体が熱検出空間に流出することを抑制可能となるように、流入空間、一酸化炭素検出空間、又は熱検出空間を仕切るための第1仕切壁150及び第2仕切壁160と、を備えた。【選択図】図4

Description

本発明は、火災検出装置に関する。
従来、監視領域の火災を検出する感知器を対象として、熱及び一酸化炭素を検出することが可能な技術が提案されている。この技術においては、筐体に収容された一酸化炭素検知部であって、筐体の内部に位置する検出空間(以下、「第1検出空間」と称する)の一酸化炭素を検出する一酸化炭素検知部と、筐体に収容された熱検知部であって、筐体の外部に位置する検出空間(以下、「第2検出空間」と称する)の熱を検出する熱検知部と、を備えた感知器が構成されている。また、筐体には、第1検出空間に一酸化炭素を含む気体を流入させるための流入口と、熱検知部の一部を第2検出空間に挿通させるための挿通孔とが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−199632号公報
しかしながら、上記従来の技術においては、上述したように、筐体に流入口及び挿通孔が設けられているので、例えば、流入口を介して第1検出空間に流入した気体(具体的には、一酸化炭素の如き第1検出対象を含む気体)が挿通孔を介して第2検出空間に流出することにより、当該流出した気体によって熱の如き第2検出対象を正確に検出することが難しくなることから、第2検出対象の検出精度を維持する観点からは、改善の余地があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、検出対象の検出精度を維持又は向上することが可能となる、火災検出装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の火災検出装置は、監視領域の火災を検出するための火災検出装置であって、筐体と、前記筐体の内部において、前記筐体の外部から流入した気体に含まれる第1検出対象の検出を行うための第1検出空間と、前記筐体の内部又は外部に位置する第2検出空間であって、第2検出対象の検出を行うための第2検出空間と、前記筐体に設けられた仕切壁であって、前記第1検出空間に流入した前記気体が前記第2検出空間に流出することを抑制可能となるように、前記第1検出空間又は前記第2検出空間を仕切るための仕切壁と、を備えた。
請求項2に記載の火災検出装置は、請求項1に記載の火災検出装置において、前記第1検出空間は、前記第1検出対象の検出が行われる第1検出空間本体と、前記第1検出対象を含む前記気体を前記第1検出空間本体に流入させるための流入空間と、を含み、前記筐体の部分のうち前記流入空間と対向する部分に設けられた挿通孔であり、前記第2検出対象を検出するための第2検出対象検出手段であって前記筐体に収容されている第2検出対象検出手段の一部を前記第2検出空間に挿通させるための挿通孔を備え、前記仕切壁を、前記流入空間において前記挿通孔及び前記第2検出対象検出手段の周囲の少なくとも一部を囲繞するように構成した。
請求項3に記載の火災検出装置は、請求項1に記載の火災検出装置において、前記筐体に設けられた流入孔であり、前記第1検出対象を含む前記気体を前記第1検出空間に流入させるための流入孔と、前記第1検出対象を検出するための第1検出対象検出手段であって、前記第1検出空間に収容された第1検出対象検出手段と、を備え、前記仕切壁を、前記第1検出空間において前記流入孔及び前記第1検出対象検出手段の周囲の少なくとも一部を囲繞するように構成した。
請求項4に記載の火災検出装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載の火災検出装置において、前記筐体と前記仕切壁とを相互に一体に形成した。
請求項5に記載の火災検出装置は、請求項1から4のいずれか一項に記載の火災検出装置において、前記第1検出対象は、煙又は一酸化炭素であり、前記第2検出対象は、熱である。
請求項1に記載の火災検出装置によれば、筐体の内部において、筐体の外部から流入した気体に含まれる第1検出対象の検出を行うための第1検出空間と、筐体の外部に位置する第2検出空間であって、第2検出対象の検出を行うための第2検出空間と、筐体に設けられた仕切壁であって、第1検出空間に流入した気体が第2検出空間に流出することを抑制可能となるように、第1検出空間又は第2検出空間を仕切るための仕切壁と、を備えたので、第1検出空間に流入した気体が第2検出空間に流出することを抑制できる。よって、仕切壁を設けない場合に比べて、上記流入した気体によって検出手段による第2検出対象の検出が阻害されることを回避でき、第2検出対象の検出精度を維持又は向上することが可能となる。
請求項2に記載の火災検出装置によれば、筐体の部分のうち流入空間と対向する部分に設けられた挿通孔であり、第2検出対象検出手段の一部を第2検出空間に挿通させるための挿通孔を備え、仕切壁を、流入空間において挿通孔及び第2検出対象検出手段の周囲の少なくとも一部を囲繞するように構成したので、流入空間に流入した気体が挿通孔を介して第2検出空間に流出することを効果的に抑制でき、第2検出対象の検出精度を維持しやすくなる。
請求項3に記載の火災検出装置によれば、筐体に設けられた流入孔と、第1検出対象を検出するための第1検出対象検出手段とを備え、仕切壁を、第1検出空間において流入孔及び第1検出対象検出手段の周囲の少なくとも一部を囲繞するように構成したので、流入孔を介して第1検出空間に流入された気体が第2検出空間に流出することを効果的に抑制でき、第2検出対象の検出精度を維持しやくすくなる。
請求項4に記載の火災検出装置によれば、筐体と仕切壁とを相互に一体に形成したので、筐体と仕切壁とを別体に形成した場合に比べて、仕切壁を筐体に取り付ける手間を省略でき、火災検出装置の製造性を向上できる。また、火災検出装置の部品数を低減でき、火災検出装置の製造に伴う環境負荷を低減できる。
請求項5に記載の火災検出装置によれば、第1検出対象が煙又は一酸化炭素であり、第2検出対象が熱であるので、煙又は一酸化炭素を含む気体が第2検出空間に流出することを抑制でき、熱の検出精度を維持又は向上することが可能となる。
実施の形態に係る火災検出装置の取付状況を示す側面図である。 取付ベースを取り外した状態の火災検出装置を示す図であり、(a)は平面図、(b)は底面図である。 図2(b)のA−A矢視断面図である。 内カバーを示す図であり、(a)は平面図、(b)は底面図である。
以下に、本発明に係る火災検出装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、監視領域の火災を検出するための火災検出装置に関するものである。
ここで、「火災検出装置」は、実施の形態では、複数の検出対象の検出結果に基づいて監視領域の火災を検出して報知する装置であり、例えば、熱学的且つ電気学的な火災感知器や火災警報器、熱学的且つ光学的な火災感知器や火災警報器、又は、熱学的、電気学的、且つ光学的な火災感知器や火災警報器等を含む概念である。また、「監視領域」とは、監視の対象となる領域であって、例えば、建物の内部の領域、建物の外部の領域等を含む概念である。また、「建物」とは、その具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、イベント施設、商業施設、及び公共施設等を含む概念である。また、「報知する」とは、例えば、所定情報を外部装置に向けて出力すること、所定情報を出力手段(表示手段又は音声出力手段)を介して表示又は音声出力すること等を含む概念である。以下、実施の形態では、「火災検出装置」が、熱学的、電気学的、且つ光学的な火災感知器」であり、「監視領域」が「オフィスビルの内部の領域」である場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
まず、実施の形態に係る火災検出装置の構成について説明する。図1は、実施の形態に係る火災検出装置の取付状況を示す側面図である。図2は、後述の取付ベースを取り外した状態の火災検出装置を示す図であり、(a)は平面図、(b)は底面図である。図3は、図2(b)のA−A矢視断面図である。図4は、内カバー30を示す図であり、(a)は平面図、(b)は底面図である。以下の説明では、図1のX方向を火災検出装置の左右方向(+X方向を火災検出装置の左方向、−X方向を火災検出装置の右方向)、図2のY方向を火災検出装置の前後方向(+Y方向を火災検出装置の前方向、−Y方向を火災検出装置の後方向)、図1のZ方向を火災検出装置の上下方向(+Z方向を火災検出装置の上方向、−Z方向を火災検出装置の下方向)と称する。
火災検出装置1は、図1に示すように、建物の屋内において建物の天井部の下面にある設置面2に設置されており、図1から図3に示すように、取付ベース10、外カバー20、内カバー30、流入空間40、防虫網50、一酸化炭素検出空間61、熱検出空間62、煙検出空間63、検出部カバー70、検出部本体80、端子盤90、及び基板100を備えている。なお、「流入空間40」、「一酸化炭素検出空間61」、及び「煙検出空間63」からなる空間は、特許請求の範囲における「第1検出空間」に対応する。
(構成−取付ベース)
図1に戻り、取付ベース10は、設置面2に対して外カバー20を取り付けるための取付手段である。この取付ベース10は、例えば公知の火災検出装置用の取付ベース(一例として、樹脂製である略板状の取付ベース)等を用いて構成されており、図1に示すように、設置面2に対して固定具等によって固定されている。
(構成−外カバー)
外カバー20は、内カバー30、流入空間40、防虫網50、一酸化炭素検出空間61、煙検出空間63、検出部カバー70、検出部本体80、端子盤90、及び基板100を覆うカバーである。この外カバー20は、例えば遮光性を有する樹脂材にて形成されており、図1から図3に示すように、外カバー本体21、天面部22、第1リブ部23、及び第2リブ部24を備えている。
このうち、外カバー本体21は、外カバー20の基本構造体である。この外カバー本体21は、例えば上面及び下面が開放された略中空円柱状体にて形成されており、図1に示すように、外カバー本体21の上端部が取付ベース10の下面と当接するように配置され、取付ベース10に対して嵌合構造(又は固定具)等によって固定されている。
また、天面部22は、流入空間40を区画するための区画手段である。この天面部22は、例えば略円形状の板状体にて形成されており、図1から図3に示すように、外カバー本体21よりも下方において略水平に設けられている。
また、第1リブ部23は、流入空間40を区画するための区画手段である。この第1リブ部23は、略板状体にて形成され、外カバー本体21と天面部22との相互間において垂直に設けられており、具体的には、図1、図3に示すように、外カバー20の中央付近から放射状に複数設けられ、外カバー本体21及び天面部22に対して接続されている。
また、第2リブ部24は、流入空間40を区画するための区画手段である。この第2リブ部24は、略板状体にて形成され、外カバー本体21と天面部22との相互間において垂直に設けられており、具体的には、図1、図3に示すように、隣接する第1リブ部23の内側端部同士の相互間に設けられ、外カバー本体21及び天面部22に対して接続されている。なお、外カバー20の構成の詳細については、後述する。
(構成−流入空間)
図1に戻り、流入空間40は、火災検出装置1の外部から煙又は一酸化炭素を含む気体を火災検出装置1の内部に流入させるための空間である。この流入空間40は、外カバー20の内部において複数形成されて、具体的には、図1、図3に示すように、外カバー20の内部空間のうち、天面部22、第1リブ部23、第2リブ部24、及び内カバー30によって囲繞された空間が流入空間40として形成されている。なお、上述した「煙」及び「一酸化炭素」は、特許請求の範囲における「第1検出対象」に対応する。
(構成−内カバー)
内カバー30は、一酸化炭素検出空間61、煙検出空間63、検出部カバー70、検出部本体80、及び基板100を覆うカバーであると共に、流入空間40を区画するための区画手段である。この内カバー30は、例えば、上面が開放された略中空円柱状体であり、遮光性を有する樹脂材にて形成されており、図3に示すように、外カバー20の内部において、内カバー30の下側側部が流入空間40を介して外カバー20の天面部22と対向するように設けられている。
また、図3、図4に示すように、内カバー30の下側側部には、第1開口部30a及び流入孔30bが設けられている。第1開口部30aは、流入空間40に流入された気体を煙検出空間63に送るための開口であり、図3に示すように、内カバー30の下側側部のうち略中央部及びその近傍部分に設けられている。また、流入孔30bは、流入空間40に流入された気体を一酸化炭素検出空間61に送るための開口であり、図4に示すように、内カバー30に1つ設けられ、具体的には、内カバー30の下側側部のうち一酸化炭素検出空間61と対向する部分に設けられている。なお、内カバー30の構成の詳細については、後述する。また、上述した「外カバー20」及び「内カバー30」は、特許請求の範囲における「筐体」に対応する。
(構成−一酸化炭素検出空間)
一酸化炭素検出空間61は、一酸化炭素の検出が行われる第1検出空間本体であり、図4に示すように、内カバー30の内部に位置する空間のうち、後述する第1仕切壁150及び基板100によって囲繞される空間が一酸化炭素検出空間61として形成されている。
(構成−熱検出空間)
図3に戻り、熱検出空間62は、熱の検出を行うための第2検出空間であり、図3に示すように、外カバー20の外部に位置する空間のうち、後述する挿通孔120の近傍に位置する空間が熱検出空間62として形成されている。なお、上述した「熱」は、特許請求の範囲における「第2検出対象」に対応する。
(構成−煙検出空間)
煙検出空間63は、煙の検出が行われる第1検出空間本体であり、図3に示すように、内カバー30の内部に位置する空間のうち、検出部カバー70及び検出部本体80によって囲繞される空間が煙検出空間63として形成されている。
(構成−検出部カバー)
検出部カバー70は、煙検出空間63を区画するための区画手段であると共に、煙検出空間63に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段である。この検出部カバー70は、上面が開放された略中空円柱状体であり、遮光性を有する樹脂材にて形成されている。また、この検出部カバー70は、図3に示すように、内カバー30の内部において、検出部カバー70の下側側部が第1開口部30a及び流入空間40を介して外カバー20の天面部22と対向するように配置され、検出部本体80に対して嵌合構造等によって固定されている。また、図3に示すように、検出部カバー70の下側側部には、第2開口部70aが形成されている。第2開口部70aは、第1開口部30aから送られた気体を煙検出空間63に流入するための開口であり、図3に示すように、検出部カバー70の下側側部のうち第1開口部30aと対応する部分に設けられている。
(構成−防虫網)
防虫網50は、火災検出装置1の外部にいる虫が煙検出空間63に侵入するのを防止するための網である。この防虫網50は、メッシュ状且つ円形状の網を用いて構成されており、図3に示すように検出部カバー70に取り付けられている。
(構成−検出部本体)
検出部本体80は、検出部カバー70を取り付けるための取付手段であり、煙検出空間63に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段である。この検出部本体80は、例えば遮光性を有する樹脂材にて形成されており、図3に示すように、検出部カバー70の上面を覆うように配置されており、基板100に対して固定具等によって固定されている。また、この検出部本体80には、後述する第1発光部、後述する第2発光部、及び後述する受光部の各々を支持するための支持部(図示省略)がそれぞれ設けられている。さらに、この検出部本体80には、後述する第1発光部、後述する第2発光部、及び後述する受光部の各々と煙検出空間63との間の光路を形成するための光路孔(図示省略)がそれぞれ形成されている。
(構成−端子盤)
端子盤90は、内カバー30、検出部カバー70、検出部本体80、及び基板100を収容するための収容手段である。この端子盤90は、下面が開放された略中空円柱状であり、例えば遮光性を有する樹脂材にて形成されている。また、この端子盤90は、図3に示すように、内カバー30、検出部カバー70、検出部本体80、及び基板100を上方から覆うように設けられ、外カバー20に対して嵌合構造等によって固定されていると共に、且つ取付ベース10に対して取付部材91に形成された第1取付孔91aを介して固定具等によって固定されている。
(構成−基板)
基板100は、各種の電気回路(図示省略)が実装される実装手段である。この基板100は、例えば公知の平板状の回路基板等を用いて構成されており、図3に示すように、端子盤90の内部において、端子盤90の上端部及び下端部と間隔を隔てて略水平に配置され、端子盤90に対して端子盤90に形成された取付孔(図示省略)及び取付部材91に形成された第2取付孔91bを介して固定具によって固定されている。
また、基板100には、従来の火災検出装置1に用いられる公知の電子部品が実装されていることに加えて、図3に示すように、煙検知部(図示省略)、一酸化炭素検知部(図示省略)、熱感知部110、表示部(図示省略)、通信部(図示省略)、電源部(図示省略)、制御部(図示省略)、及び記憶部(図示省略)が実装されている。
(構成−基板−煙検知部)
このうち、煙検知部は、煙を検出するための第1検出対象検出手段である。この煙検知部は、例えば公知の煙検知手段を用いて構成され、第1発光部、第2発光部、及び受光部を備えている(いずれも図示省略)。ここで、第1発光部は、煙検出空間63に検出光(以下、「第1検出光」と称する)を照射する第1発光手段であり、例えば公知の発光素子(一例として赤外LED等)を用いて構成されている。また、第2発光部は、第1検出光とは波長が異なる検出光(以下、「第2検出光」と称する)を煙検出空間63に照射する第2発光手段であり、例えば公知の発光素子(一例として青色LED等)を用いて構成されている。また、受光部は、第1発光部から照射された第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、第2発光部から照射された第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光手段であり、例えば公知の受光素子(一例としてフォトダイオード等)を用いて構成されている。また、第1発光部、第2発光部、及び受光部の設置方法については任意であるが、実施の形態では、第1発光部又は第2発光部から照射された第1検出光又は第2検出光が検出部本体80の各種の光路孔を介して直接的に受光部されることを回避できるように設置している。例えば、第1発光部の光軸(以下、「第1発光側光軸」と称する)と受光部の光軸(以下、「受光側光軸」と称する)との角度が135°程度となる位置に、第1発光部及び受光部を設置する。また、第2発光部の光軸(以下、「第2発光側光軸」と称する)と受光側光軸との角度が90°程度となる位置に、第2発光部及び受光部を設置している。
(構成−基板−一酸化炭素検知部、熱感知部)
また、一酸化炭素検知部は、一酸化炭素を検出するための第1検出対象検出手段である。この一酸化炭素検知部は、例えば公知の一酸化炭素検知素子(一例として、COセンサ等)を用いて構成され、基板100の部分のうち流入孔30bに対応する部分に設けられている(すなわち、内カバー30の内部において流入孔30bの近傍位置に設けられている)。また、熱感知部110は、熱を検出するための第2検出対象検出手段である。この熱感知部110は、例えば公知の熱感知素子(一例として、サーミスタ等)を用いて構成されており、図3に示すように、検出部カバー70及び検出部本体80の各々に設けられた挿通孔(図示省略)、後述する内カバー30の挿通孔140a、並びに後述する外カバー20の挿通孔120を介して熱感知部110の一部が熱検出空間62に挿通されるように配置されている。
(構成−基板−表示部、通信部、電源部)
また、表示部は、火災検出装置1の外部に向けて光(以下、「表示光」と称する)を照射することにより所定情報(例えば、火災の検出の有無を示す情報)を表示するための表示手段であり、例えば公知の表示手段(LED等)を用いて構成されている。また、この表示部の投光方法については任意であるが、例えば、検出部カバー70及び検出部本体80の各々に設けられた挿通孔(図示省略)、後述する内カバー30の挿通孔140b、並びに後述する外カバー20の挿通孔120に挿通されたライトガイド(図示省略)を介して表示部からの表示光を火災検出装置1の外部に向けて誘導することにより投光すること等が該当する。また、通信部は、外部装置(例えば、受信機等)との間で通信する通信手段である。また、電源部は、商用電源又は電池(図示省略)から供給された電力を、火災検出装置1の各部に供給する電源手段である。
(構成−基板−制御部、記憶部)
また、制御部は、火災検出装置1を制御する制御手段である。この制御部は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。また、記憶部は、火災検出装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。この記憶部は、書き換え可能な記録媒体を用いて構成され、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を用いることができる。
(構成−外カバーの構成の詳細)
図1に戻り、次に、外カバー20の構成の詳細について説明する。ただし、この外カバー20は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
実施の形態では、図1から図3に示すように、外カバー20の側部のうち設置面2側の側部とは反対側の側部である天面部22には、挿通孔120及びガード部130が設けられている。
(構成−外カバーの構成の詳細−挿通孔)
挿通孔120は、熱感知部110の一部を熱検出空間62に挿通させると共に、表示部からの表示光を火災検出装置1の外部に照射するための貫通孔である。
ここで、挿通孔120の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態では、挿通孔120の平面形状については、図2(b)に示すように、略楕円形状に設定している(あるいは、四角形状等の多角形状であってよい)。また、挿通孔120の径については、熱感知部110の一部のみを熱検出空間62に露出させることができ、且つ表示光を火災検出装置1の外部に照射することが可能な大きさに設定しており、例えば、熱感知部110の径とライトガイドの径とを加算した長さよりも長く設定している。
また、挿通孔120の形成方法については任意であるが、流入空間40と対向する部分に形成しており、具体的には、図2(b)に示すように、天面部22における右側部分に形成している。この場合には、例えば、熱感知部110及び表示部は、基板100の部分のうち挿通孔120と対応する部分又はその近傍に設置されてもよい。このような形成方法により、挿通孔120を天面部22の中央部に形成する場合に比べて、熱感知部110及び表示部の取付上の制約を受けにくいことから、熱感知部110及び表示部の取付性を維持できる。
このような挿通孔120により、挿通孔120を介して熱感知部110の一部が熱検出空間62に挿通させることができると共に、表示部からの表示光を挿通孔120を介して火災検出装置1の外部に向けて照射することができる。
(構成−外カバーの構成の詳細−ガード部)
図1に戻り、ガード部130は、熱感知手段を保護するためのガード手段である。このガード部130は、図1から図3に示すように、熱感知部110における火災検出装置1の外部に露出する部分及び挿通孔120の周囲を覆うように設けられている。また、このガード部130は、複数の長尺なリブ131(以下、「ガード側リブ131」と称する)を組み合わせて構成されており、具体的には、図1から図3に示すように、複数のガード側リブ131の各々の長手方向が上下方向に略沿うように設けられている(図2(b)、図3では、若干傾斜して設けられている)と共に、相互に間隔を隔てて天面部22の下面に対して立設されている。
このような構成により、ガード部130によって挿通孔120が火災検出装置1の外部に露出することを抑制でき、ガード部130への気体の流入性を損なわずに、火災検出装置1の意匠性を維持できる。
(構成−内カバーの構成の詳細)
次に、内カバー30の構成の詳細について説明する。ただし、この内カバー30は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
実施の形態では、図4に示すように、内カバー30に、挿通孔140a、挿通孔140b、第1仕切壁150、及び第2仕切壁160が設けられている。
(構成−内カバーの構成の詳細−挿通孔)
挿通孔140aは、熱感知部110の一部を熱検出空間62に挿通させるための貫通孔であり、挿通孔140bは、表示部からの表示光を火災検出装置1の外部に照射するための貫通孔である。これら挿通孔140a、140bは、図4に示すように、内カバー30の下側側部のうち、流入空間40と対向し且つ挿通孔120と対応する部分にそれぞれ設けられている。
(構成−内カバーの構成の詳細−第1仕切壁)
第1仕切壁150は、一酸化炭素検出空間61に流入した気体が熱検出空間62に流出することを抑制可能となるように、一酸化炭素検出空間61を仕切るための仕切壁である。この第1仕切壁150は、図4に示すように、内カバー30の内部において、内カバー30の下側側部から上方に向けて張り出すように設けられている。
また、この第1仕切壁150の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、一酸化炭素検出空間61において流入孔30b及び一酸化炭素検知部の周囲の少なくとも一部を囲繞するように構成されている。具体的には、この第1仕切壁150は、図4に示すように、平面形状が内カバー30の外側に向けて開放されたコ字状(又は円弧上状等)である板状体に形成されており、第1仕切壁150によって一酸化炭素検知部の外周のうち外カバー本体21側の部分以外の部分が覆われるように配置されている。なお、図4(a)に示すように、内カバー30の側部のうち下側側部から上方に向けて張り出された側部(以下、「周縁側部」と称する)の一部(図4(a)では、外カバー本体21側の部分)が切り欠かれているが、当該切り欠かれた部分が外カバー本体21によって覆われるので、一酸化炭素検出空間61に流入した気体が当該切り欠かれた部分を介して外部へ流出することを回避できる。
このような構成により、一酸化炭素検出空間61に流入した気体が熱検出空間62に流出することを抑制できる。よって、第1仕切壁150を設けない場合に比べて、上記流入した気体によって熱感知部110の検出が阻害されることを回避でき、熱の検出精度を維持又は向上することが可能となる。特に、第1仕切壁150が、一酸化炭素検出空間61において流入孔30b及び一酸化炭素検知部の周囲の一部を囲繞するように構成されているので、流入孔30bを介して一酸化炭素検出空間61に流入された気体が熱検出空間62に流出することを効果的に抑制でき、熱の検出精度を維持しやくすくなる。ここで、「上記流入した気体によって熱感知部110の検出が阻害される」とは、例えば、一酸化炭素検出空間61から流入した気体が熱検出空間62から流出した場合(つまり、一酸化炭素検出空間61側から熱感知部110に向かう気流が発生した場合)に、外部の雰囲気が当該気流に邪魔され、熱検出空間62及び熱感知部110に直接届かなくなることや、一酸化炭素検出空間61から流入した気体によって熱検出空間62の通気性が高くなると、熱を含む外部の雰囲気が熱検出空間62に流入しても吹き抜け易くなることにより、当該外部の雰囲気が熱検出空間62に留まる時間が短くなること等が該当する。
(構成−内カバーの構成の詳細−第2仕切壁)
第2仕切壁160は、流入空間40に流入した気体が熱検出空間62に流出することを抑制可能となるように、熱検出空間62を仕切るための仕切壁である。この第2仕切壁160は、図4に示すように、内カバー30の外部において、内カバー30の下側側部から下方に向けて張り出すように設けられている。
また、この第2仕切壁160の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、流入空間40において挿通孔120、挿通孔140a、及び熱感知部110の周囲の少なくとも一部を囲繞するように構成されている。具体的には、この第2仕切壁160は、図4に示すように、筒状体(例えば、円筒状体、角筒状体等)に形成されており、第2仕切壁160によって挿通孔120、挿通孔140a、及び熱感知部110の各々の外周全体が覆われるように配置されている。また、第2仕切壁160の上下方向の長さについては、流入空間40の上下方向の長さと略同一に設定されていると共に、第2仕切壁160の下端部が天面部22と当接するように、第2仕切壁160は配置されているので、流入空間40に流入した気体が第2仕切壁160の下端部と天面部22との隙間を介して熱検出空間62に流出することが抑制される。
このような構成により、流入空間40に流入した気体が熱検出空間62に流出することを抑制できる。よって、第2仕切壁160を設けない場合に比べて、上記流入した気体によって熱感知部110の検出が阻害されることを回避でき、熱の検出精度を維持又は向上することが可能となる。特に、第2仕切壁160が、流入空間40において挿通孔120、挿通孔140a、及び熱感知部110の各々の周囲全体を囲繞するように構成されているので、流入空間40に流入した気体が挿通孔120又は挿通孔140aを介して熱検出空間62に流出することを効果的に抑制でき、熱の検出精度を維持しやすくなる。ここで、「上記流入した気体によって熱感知部110の検出が阻害される」とは、例えば、流入空間40から流入した気体が熱検出空間62から流出した場合(つまり、流入空間40側から熱感知部110に向かう気流が発生した場合)に、外部の雰囲気が当該気流に邪魔され、熱検出空間62及び熱感知部110に直接届かなくなることや、流入空間40から流入した気体によって熱検出空間62の通気性が高くなると、熱を含む外部の雰囲気が熱検出空間62に流入しても吹き抜け易くなることにより、当該外部の雰囲気が熱検出空間62に留まる時間が短くなること等が該当する。
(構成−内カバーの構成の詳細−その他の構成)
また、第1仕切壁150及び第2仕切壁160の形成方法については任意であるが、実施の形態では、第1仕切壁150及び第2仕切壁160と内カバー30とを相互に一体に形成している。例えば、遮光性を有する樹脂材を射出成形することにより、一体に形成してもよい。これにより、第1仕切壁150及び第2仕切壁160と内カバー30とを別体に形成した場合に比べて、第1仕切壁150及び第2仕切壁160を内カバー30に取り付ける手間を省略でき、火災検出装置1の製造性を向上できる。また、火災検出装置1の部品数を低減でき、火災検出装置1の製造に伴う環境負荷を低減できる。ただし、これに限らず、例えば、第1仕切壁150及び第2仕切壁160と内カバー30とを別体に形成して、第1仕切壁150及び第2仕切壁160を内カバー30に対して固定具又は嵌合構造等によって接続してもよい。
(火災検出装置の作用について)
次に、このように構成された火災検出装置1の作用について説明する。
すなわち、例えば、火災検出装置1が設置面2に取り付けられた状態において、火災検出装置1の外部にある気体が流入空間40及び流入孔30bを介して一酸化炭素検出空間61に流入すると、第1仕切壁150によって当該流入した気体が内カバー30の内部の空間のうち一酸化炭素検出空間61以外の他の空間に移動することが阻害される。よって、上記流入した気体が熱検出空間62に流出することを抑制できる。
また、例えば、火災検出装置1の外部にある気体が流入空間40に流入すると、第2仕切壁160によって当該流入した気体が流入空間40のうち第2仕切壁160の内部空間に移動することが阻害される。よって、上記流入した気体が熱検出空間62に流出することを抑制できる。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、筐体の内部において、筐体の外部から流入した気体に含まれる第1検出対象の検出を行うための流入空間40、一酸化炭素検出空間61、及び煙検出空間63と、筐体の外部に位置する熱検出空間62であって、第2検出対象の検出を行うための熱検出空間62と、筐体に設けられた第1仕切壁150及び第2仕切壁160であって、流入空間40又は一酸化炭素検出空間61に流入した気体が熱検出空間62に流出することを抑制可能となるように、流入空間40、一酸化炭素検出空間61、又は熱検出空間62を仕切るための第1仕切壁150及び第2仕切壁160と、を備えたので、流入空間40又は一酸化炭素検出空間61に流入した気体が熱検出空間62に流出することを抑制できる。よって、第1仕切壁150及び第2仕切壁160を設けない場合に比べて、上記流入した気体によって熱感知部110による第2検出対象の検出が阻害されることを回避でき、第2検出対象の検出精度を維持又は向上することが可能となる。
また、筐体の部分のうち流入空間40と対向する部分に設けられた挿通孔120及び挿通孔140aであり、熱感知部110の一部を熱検出空間62に挿通させるための挿通孔120及び挿通孔140aを備え、第2仕切壁160を、流入空間40において挿通孔120、挿通孔140a、及び熱感知部110の周囲の少なくとも一部を囲繞するように構成したので、流入空間40に流入した気体が挿通孔120及び挿通孔140aを介して熱検出空間62に流出することを効果的に抑制でき、第2検出対象の検出精度を維持しやすくなる。
また、筐体に設けられた流入孔30bと、第1検出対象を検出するための一酸化炭素検知部とを備え、第1仕切壁150を、一酸化炭素検出空間61において流入孔30b及び一酸化炭素検知部の周囲の少なくとも一部を囲繞するように構成したので、流入孔30bを介して一酸化炭素検出空間61に流入された気体が熱検出空間62に流出することを効果的に抑制でき、第2検出対象の検出精度を維持しやくすくなる。
また、内カバー30と第1仕切壁150及び第2仕切壁160とを相互に一体に形成したので、内カバー30と第1仕切壁150及び第2仕切壁160とを別体に形成した場合に比べて、第1仕切壁150及び第2仕切壁160を内カバー30に取り付ける手間を省略でき、火災検出装置1の製造性を向上できる。また、火災検出装置1の部品数を低減でき、火災検出装置1の製造に伴う環境負荷を低減できる。
また、第1検出対象が煙又は一酸化炭素であり、第2検出対象が熱であるので、煙又は一酸化炭素を含む気体が熱検出空間62に流出することを抑制でき、熱の検出精度を維持又は向上することが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
(火災検出装置について)
上記実施の形態では、火災検出装置1が内カバー30を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、内カバー30を省略してよい。この場合には、外カバー20の内部に第1仕切壁150及び第2仕切壁160が設けられてもよい。
また、上記実施の形態では、火災検出装置1が一酸化炭素検知部を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、一酸化炭素検知部を省略してもよい。この場合には、第1仕切壁150を省略できる。
(熱検出空間について)
上記実施の形態では、熱検出空間62が外カバー20の外部に位置すると説明したが、これに限らない。例えば、外カバー20の内部に位置してもよく、一例として、外カバー20の天面部22と内カバー30との相互間に位置してもよい。
また、上記実施の形態では、一酸化炭素検知部が、流入孔30bの近傍位置に設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、流入孔30bから離れた位置に設けられてもよく、一例として、挿通孔120の近傍位置に設けられてもよい。
(内カバーについて)
上記実施の形態では、流入孔30bが、内カバー30の下側側部に1つ設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、内カバー30の下側側部のうち一酸化炭素検出空間61に対向する部分に複数設けられてもよい。
(仕切壁について)
上記実施の形態では、第1仕切壁150が、一酸化炭素検出空間61において流入孔30b及び一酸化炭素検知部の周囲の一部のみを囲繞するように構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、流入孔30b及び一酸化炭素検知部の周囲全体を囲繞するように構成されてもよい。
また、上記実施の形態では、流入空間40において挿通孔120、挿通孔140a、及び熱感知部110の周囲全体を囲繞するように構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、挿通孔120、挿通孔140a、及び熱感知部110の周囲の一部のみを囲繞するように構成されてもよい。
また、上記実施の形態では、第1仕切壁150及び第2仕切壁160が設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、熱の検出精度を維持できる場合には、第1仕切壁150又は第2仕切壁160のいずれか一方を省略してもよい。
(付記)
付記1の火災検出装置は、監視領域の火災を検出するための火災検出装置であって、筐体と、前記筐体の内部において、前記筐体の外部から流入した気体に含まれる第1検出対象の検出を行うための第1検出空間と、前記筐体の内部又は外部に位置する第2検出空間であって、第2検出対象の検出を行うための第2検出空間と、前記筐体に設けられた仕切壁であって、前記第1検出空間に流入した前記気体が前記第2検出空間に流出することを抑制可能となるように、前記第1検出空間又は前記第2検出空間を仕切るための仕切壁と、を備えた。
また、付記2の火災検出装置は、付記1に記載の火災検出装置において、前記第1検出空間は、前記第1検出対象の検出が行われる第1検出空間本体と、前記第1検出対象を含む前記気体を前記第1検出空間本体に流入させるための流入空間と、を含み、前記筐体の部分のうち前記流入空間と対向する部分に設けられた挿通孔であり、前記第2検出対象を検出するための第2検出対象検出手段であって前記筐体に収容されている第2検出対象検出手段の一部を前記第2検出空間に挿通させるための挿通孔を備え、前記仕切壁を、前記流入空間において前記挿通孔及び前記第2検出対象検出手段の周囲の少なくとも一部を囲繞するように構成した。
また、付記3の火災検出装置は、付記1に記載の火災検出装置において、前記筐体に設けられた流入孔であり、前記第1検出対象を含む前記気体を前記第1検出空間に流入させるための流入孔と、前記第1検出対象を検出するための第1検出対象検出手段であって、前記第1検出空間に収容された第1検出対象検出手段と、を備え、前記仕切壁を、前記第1検出空間において前記流入孔及び前記第1検出対象検出手段の周囲の少なくとも一部を囲繞するように構成した。
また、付記4の火災検出装置は、付記1から3のいずれか一項に記載の火災検出装置において、前記筐体と前記仕切壁とを相互に一体に形成した。
また、付記5の火災検出装置は、付記1から4のいずれか一項に記載の火災検出装置において、前記第1検出対象は、煙又は一酸化炭素であり、前記第2検出対象は、熱である。
(付記の効果)
付記1に記載の火災検出装置によれば、筐体の内部において、筐体の外部から流入した気体に含まれる第1検出対象の検出を行うための第1検出空間と、筐体の外部に位置する第2検出空間であって、第2検出対象の検出を行うための第2検出空間と、筐体に設けられた仕切壁であって、第1検出空間に流入した気体が第2検出空間に流出することを抑制可能となるように、第1検出空間又は第2検出空間を仕切るための仕切壁と、を備えたので、第1検出空間に流入した気体が第2検出空間に流出することを抑制できる。よって、仕切壁を設けない場合に比べて、上記流入した気体によって検出手段による第2検出対象の検出が阻害されることを回避でき、第2検出対象の検出精度を維持又は向上することが可能となる。
付記2に記載の火災検出装置によれば、筐体の部分のうち流入空間と対向する部分に設けられた挿通孔であり、第2検出対象検出手段の一部を第2検出空間に挿通させるための挿通孔を備え、仕切壁を、流入空間において挿通孔及び第2検出対象検出手段の周囲の少なくとも一部を囲繞するように構成したので、流入空間に流入した気体が挿通孔を介して第2検出空間に流出することを効果的に抑制でき、第2検出対象の検出精度を維持しやすくなる。
付記3に記載の火災検出装置によれば、筐体に設けられた流入孔と、第1検出対象を検出するための第1検出対象検出手段とを備え、仕切壁を、第1検出空間において流入孔及び第1検出対象検出手段の周囲の少なくとも一部を囲繞するように構成したので、流入孔を介して第1検出空間に流入された気体が第2検出空間に流出することを効果的に抑制でき、第2検出対象の検出精度を維持しやくすくなる。
付記4に記載の火災検出装置によれば、筐体と仕切壁とを相互に一体に形成したので、筐体と仕切壁とを別体に形成した場合に比べて、仕切壁を筐体に取り付ける手間を省略でき、火災検出装置の製造性を向上できる。また、火災検出装置の部品数を低減でき、火災検出装置の製造に伴う環境負荷を低減できる。
付記5に記載の火災検出装置によれば、第1検出対象が煙又は一酸化炭素であり、第2検出対象が熱であるので、煙又は一酸化炭素を含む気体が第2検出空間に流出することを抑制でき、熱の検出精度を維持又は向上することが可能となる。
1 火災検出装置
2 設置面
10 取付ベース
20 外カバー
21 外カバー本体
22 天面部
23 第1リブ部
24 第2リブ部
30 内カバー
30a 第1開口部
30b 流入孔
40 流入空間
50 防虫網
61 一酸化炭素検出空間
62 熱検出空間
63 煙検出空間
70 検出部カバー
70a 第2開口部
80 検出部本体
90 端子盤
91 取付部材
91a 第1取付孔
91b 第2取付孔
100 基板
110 熱感知部
120 挿通孔
130 ガード部
131 ガード側リブ
140a 挿通孔
140b 挿通孔
150 第1仕切壁
160 第2仕切壁

Claims (5)

  1. 監視領域の火災を検出するための火災検出装置であって、
    筐体と、
    前記筐体の内部において、前記筐体の外部から流入した気体に含まれる第1検出対象の検出を行うための第1検出空間と、
    前記筐体の内部又は外部に位置する第2検出空間であって、第2検出対象の検出を行うための第2検出空間と、
    前記筐体に設けられた仕切壁であって、前記第1検出空間に流入した前記気体が前記第2検出空間に流出することを抑制可能となるように、前記第1検出空間又は前記第2検出空間を仕切るための仕切壁と、
    を備えた火災検出装置。
  2. 前記第1検出空間は、
    前記第1検出対象の検出が行われる第1検出空間本体と、
    前記第1検出対象を含む前記気体を前記第1検出空間本体に流入させるための流入空間と、を含み、
    前記筐体の部分のうち前記流入空間と対向する部分に設けられた挿通孔であり、前記第2検出対象を検出するための第2検出対象検出手段であって前記筐体に収容されている第2検出対象検出手段の一部を前記第2検出空間に挿通させるための挿通孔を備え、
    前記仕切壁を、前記流入空間において前記挿通孔及び前記第2検出対象検出手段の周囲の少なくとも一部を囲繞するように構成した、
    請求項1に記載の火災検出装置。
  3. 前記筐体に設けられた流入孔であり、前記第1検出対象を含む前記気体を前記第1検出空間に流入させるための流入孔と、
    前記第1検出対象を検出するための第1検出対象検出手段であって、前記第1検出空間に収容された第1検出対象検出手段と、を備え、
    前記仕切壁を、前記第1検出空間において前記流入孔及び前記第1検出対象検出手段の周囲の少なくとも一部を囲繞するように構成した、
    請求項1に記載の火災検出装置。
  4. 前記筐体と前記仕切壁とを相互に一体に形成した、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の火災検出装置。
  5. 前記第1検出対象は、煙又は一酸化炭素であり、
    前記第2検出対象は、熱である、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の火災検出装置。
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