JP2020013396A - 火災検出装置 - Google Patents
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Abstract
Description
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、監視領域の火災を検出するための火災検出装置に関するものである。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
まず、実施の形態に係る火災検出装置の構成について説明する。図1は、実施の形態に係る火災検出装置の取付状況を示す側面図である。図2は、後述の取付ベースを取り外した状態の火災検出装置を示す底面図である。図3は、図2のA−A矢視断面図である。以下の説明では、図1のX方向を火災検出装置の左右方向(+X方向を火災検出装置の左方向、−X方向を火災検出装置の右方向)、図2のY方向を火災検出装置の前後方向(+Y方向を火災検出装置の前方向、−Y方向を火災検出装置の後方向)、図1のZ方向を火災検出装置の上下方向(+Z方向を火災検出装置の上方向、−Z方向を火災検出装置の下方向)と称する。また、図3の後述の検出空間を基準として、後述の検出空間から離れる方向を「外側」と称し、後述の検出空間に近づく方向を「内側」と称する。
図1に戻り、取付ベース10は、設置面2に対して外カバー20を取り付けるための取付手段である。この取付ベース10は、例えば公知の火災検出装置用の取付ベース(一例として、樹脂製である略板状の取付ベース)等を用いて構成されており、図1に示すように、設置面2に対して固定具等によって固定されている。
外カバー20は、内カバー30、流入空間40、防虫網50、検出空間60、検出部カバー70、検出部本体80、端子盤90、及び基板100を収容する外側収容手段である。この外カバー20は、例えば遮光性を有する樹脂材にて形成されており、図1から図3に示すように、外カバー本体21、及び天面部22を備えている。
図1に戻り、流入空間40は、外カバー20に流入した気体を内カバー30における気体の流入部分(後述する第1開口部30a)に誘導するための空間であり、図3に示すように、外カバー20の内部空間のうち、天面部22と内カバー30との相互間の隙間が流入空間40として形成されている。
内カバー30は、検出空間60、検出部カバー70、検出部本体80、及び基板100を収容する内側収容手段であると共に、流入空間40を区画するための区画手段である。この内カバー30は、例えば、上面が開放された略中空円柱状体であり、遮光性を有する樹脂材にて形成されており、図3に示すように、外カバー20の内部において、内カバー30の下側側部が流入空間40を介して外カバー20の天面部22と対向するように設けられている。また、図3に示すように、内カバー30の下側側部には、第1開口部30aが形成されている。第1開口部30aは、流入空間40に流入された気体を検出空間60に送るための開口部であり、図3に示すように、内カバー30の下側側部のうち略中央部及びその近傍部分に設けられている。
検出空間60は、検出対象を検出するための空間であり、図3に示すように、内カバー30の内部空間のうち、検出部カバー70及び検出部本体80によって囲繞される空間が検出空間60として形成されている。
検出部カバー70は、検出空間60を区画するための区画手段であると共に、検出空間60に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段である。この検出部カバー70は、上面が開放された略中空円柱状体であり、遮光性を有する樹脂材にて形成されている。また、この検出部カバー70は、図3に示すように、内カバー30の内部において、検出部カバー70の下側側部が第1開口部30a及び流入空間40を介して外カバー20の天面部22と対向するように配置され、検出部本体80に対して固定されている。また、図3に示すように、検出部カバー70の下側側部には、第2開口部70aが形成されている。第2開口部70aは、第1開口部30aから送られた気体を検出空間60に流入するための開口部であり、図3に示すように、検出部カバー70の下側側部のうち第1開口部30aと対応する部分に設けられている。
防虫網50は、火災検出装置1の外部にいる虫が検出空間60に侵入するのを防止するための網である。この防虫網50は、メッシュ状且つ円形状の網を用いて構成されており、図3に示すように検出部カバー70に取り付けられている。
検出部本体80は、検出部カバー70を取り付けるための取付手段であり、検出空間60に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段である。この検出部本体80は、例えば遮光性を有する樹脂材にて形成された肉厚な板状体(一例として、略円形状の板状体)であり、検出部カバー70よりも基板100側(図3では、上方側)に設けられており、具体的には、図3に示すように、検出部カバー70の上面を覆うように配置されており、基板100に対して固定具等によって固定されている。
端子盤90は、内カバー30、検出部カバー70、検出部本体80、及び基板100を収容するための収容手段である。この端子盤90は、下面が開放された略中空円柱状であり、例えば遮光性を有する樹脂材にて形成されている。また、この端子盤90は、図3に示すように、内カバー30、検出部カバー70、検出部本体80、及び基板100を上方から覆うように設けられ、外カバー20に対して嵌合構造等によって固定されていると共に、且つ取付ベース10に対して取付部材91に形成された第1取付孔(図示省略)を介して固定具等によって固定されている。
基板100は、各種の電気回路(図示省略)が実装される実装手段である。この基板100は、例えば公知の平板状の回路基板等を用いて構成されており、図3に示すように、端子盤90の内部において、端子盤90の上端部及び下端部と間隔を隔てて略水平に配置され、端子盤90に対して端子盤90に形成された取付孔(図示省略)及び取付部材91に形成された第2取付孔(図示省略)を介して固定具によって固定されている。
このうち、第1発光部は、検出空間60に検出光(以下、「第1検出光」と称する)を照射する第1発光手段であり、例えば公知の発光素子(一例として赤外LED等)を用いて構成されている。また、第2発光部は、第1検出光とは波長が異なる検出光(以下、「第2検出光」と称する)を検出空間60に照射する第2発光手段であり、例えば公知の発光素子(一例として青色LED等)を用いて構成されている。また、受光部は、第1発光部から照射された第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、第2発光部から照射された第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光手段であり、例えば公知の受光素子(一例としてフォトダイオード等)を用いて構成されている。また、第1発光部、第2発光部、及び受光部の設置方法については任意であるが、実施の形態では、第1発光部又は第2発光部から照射された第1検出光又は第2検出光が検出部本体80の各種の光路孔を介して直接的に受光部されることを回避できるように設置している。例えば、第1発光部の光軸(以下、「第1発光側光軸」と称する)と受光部の光軸(以下、「受光側光軸」と称する)との角度が135°程度となる位置に、第1発光部及び受光部を設置する。また、第2発光部の光軸(以下、「第2発光側光軸」と称する)と受光側光軸との角度が90°程度となる位置に、第2発光部及び受光部を設置している。
また、表示部は、各種情報(例えば、火災の検出の有無を示す情報)を表示するための表示手段であり、例えば公知の表示手段(LED等)を用いて構成されている。なお、この表示部の投光方法については任意であるが、例えば、内カバー30、検出部カバー70、及び検出部本体80の各々に設けられた挿通孔(図示省略)及び外カバー20の表示孔22aに挿通されたライトガイド104aを介して表示部からの光を火災検出装置1の外部に向けて誘導することにより投光すること等が該当する。また、通信部は、外部装置(例えば、受信機等)との間で通信する通信手段である。また、電源部は、商用電源又は電池(図示省略)から供給された電力を、火災検出装置1の各部に供給する電源手段である。
また、制御部は、火災検出装置1を制御する制御手段である。この制御部は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。また、記憶部は、火災検出装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。この記憶部は、書き換え可能な記録媒体を用いて構成され、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を用いることができる。
次に、気体の流入構造について説明する。図4は、外カバー20を示す平面図である(一部図示省略)。内カバー30への気体の流入性を高めるための流入構造の特徴については、実施の形態では、以下に示す通りとなる。
まず、流入構造の第1の特徴については、図3、図4に示すように、内カバー30と外カバー20との相互間の隙間に第1リブ111から第8リブ118が設けられている。なお、以下では、これら第1リブ111から第8リブ118を特に区別する必要のないときは、単に「リブ110」と総称する。
次に、流入構造の第2の特徴については、第1リブ111から第8リブ118のうち一部のリブ110が他のリブ110と当接しないように、第1リブ111から第8リブ118が配置されている。
図3に戻り、次に、流入構造の第3の特徴については、図3、図4に示すように、第1流入空間41から第8流入空間48のうち、十字状に配置された第1リブ111から第4リブ114によって仕切られた流入空間(例えば、図4に示すように、第1リブ111及び第2リブ112によって仕切られた第1流入空間41及び第2流入空間42等)に流入した気体が他の流入空間に直接流出しないように、第1リブ111から第8リブ118が構成されている。
次に、流入構造の第4の特徴については、第1リブ111から第8リブ118は、内カバー30又は外カバー20と一体に形成されており、具体的には、図4に示すように、第1リブ111から第8リブ118は、外カバー20と一体に形成されている。ここで、第1リブ111から第8リブ118と外カバー20とを一体に形成する方法については任意であるが、例えば、遮光性を有する樹脂材を射出成形することにより形成してもよい。
続いて、このように構成された火災検出装置1の作用について説明する。
このように実施の形態によれば、複数のリブ110によって隙間が仕切られることで、外カバー20に流入した気体を内カバー30における気体の流入部分に誘導するための第1流入空間41から第8流入空間48が形成されるように、複数のリブ110を構成したので、第1流入空間41から第8流入空間48によって外カバー20に流入した気体を内カバー30における気体の流入部分に確実に誘導でき、外カバー20に流入した気体が内カバー30に流入することなく外部に流出することを抑制できる。よって、従来技術(カバー部材の内部において、検出空間をラビリンスで覆う技術)に比べて、内カバー30への気体の流入性を高めることができ、火災検出装置1の検出精度を向上させることができる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
上記実施の形態では、気体の流入構造が、検出空間60と流入空間40とが上下方向に並設されている火災検出装置1に適用されていると説明したが、これに限らず、例えば、検出空間60と流入空間40とが水平方向に並設されている火災検出装置1に適用されてもよい。
上記実施の形態では、リブ110の設置数が8つであると説明したが、これに限らず、例えば、2つ以上8つ未満であってもよく、あるいは、9つ以上であってもよい。
付記1の火災検出装置は、監視領域の火災を検出するための火災検出装置であって、検出対象の検出を行う検出空間と、前記検出空間を収容する内側収容手段であって、前記検出対象を含む気体を当該内側収容手段に流入出させることが可能な内側収容手段と、前記内側収容手段を収容する外側収容手段であって、前記気体を当該外側収容手段に流入出させることが可能な外側収容手段と、前記内側収容手段と前記外側収容手段との相互間の隙間に設けられた複数のリブと、を備え、前記複数のリブによって前記隙間が仕切られることで、前記外側収容手段に流入した前記気体を前記内側収容手段における前記気体の流入部分に誘導するための流入空間が複数形成されるように、前記複数のリブを構成した。
付記1に記載の火災検出装置によれば、複数のリブによって隙間が仕切られることで、外側収容手段に流入した気体を内側収容手段における気体の流入部分に誘導するための流入空間が複数形成されるように、複数のリブを構成したので、複数の流入空間によって外側収容手段に流入した気体を内側収容手段における気体の流入部分に確実に誘導でき、外側収容手段に流入した気体が内側収容手段に流入することなく外部に流出することを抑制できる。よって、従来技術(カバー部材の内部において、検出空間をラビリンスで覆う技術)に比べて、内側収容手段への気体の流入性を高めることができ、火災検出装置の検出精度を向上させることができる。
2 設置面
10 取付ベース
20 外カバー
21 外カバー本体
22 天面部
22a 表示孔
30 内カバー
30a 第1開口部
40 流入空間
41 第1流入空間
42 第2流入空間
43 第3流入空間
44 第4流入空間
45 第5流入空間
46 第6流入空間
47 第7流入空間
48 第8流入空間
50 防虫網
60 検出空間
70 検出部カバー
70a 第2開口部
80 検出部本体
90 端子盤
91 取付部材
100 基板
104a ライトガイド
110 リブ
111 第1リブ
112 第2リブ
113 第3リブ
114 第4リブ
115 第5リブ
116 第6リブ
117 第7リブ
118 第8リブ
Claims (6)
- 監視領域の火災を検出するための火災検出装置であって、
検出対象の検出を行う検出空間と、
前記検出空間を収容する内側収容手段であって、前記検出対象を含む気体を当該内側収容手段に流入出させることが可能な内側収容手段と、
前記内側収容手段を収容する外側収容手段であって、前記気体を当該外側収容手段に流入出させることが可能な外側収容手段と、
前記内側収容手段と前記外側収容手段との相互間の隙間に設けられた複数のリブと、を備え、
前記複数のリブによって前記隙間が仕切られることで、前記外側収容手段に流入した前記気体を前記内側収容手段における前記気体の流入部分に誘導するための流入空間が複数形成されるように、前記複数のリブを構成した、
火災検出装置。 - 前記複数のリブを、前記内側収容手段の中心側から外側に向けて放射状に配置した、
請求項1に記載の火災検出装置。 - 前記複数のリブの一部を、十字状に配置し、
前記複数のリブの他の一部を、前記十字状に配置されたリブ同士の相互間において他のリブと当接しないように配置した、
請求項2に記載の火災検出装置。 - 前記十字状に配置されたリブによって仕切られた前記流入空間に流入した前記気体が他の流入空間に直接流出しないように、前記複数のリブを構成した、
請求項3に記載の火災検出装置。 - 前記複数のリブのうち少なくとも一部のリブが他のリブと当接しないように、前記複数のリブを配置した、
請求項1又は2に記載の火災検出装置。 - 前記複数のリブを、前記内側収容手段又は前記外側収容手段と一体に形成した、
請求項1から5のいずれか一項に記載の火災検出装置。
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