JPH0991559A - 熱煙複合型感知器 - Google Patents

熱煙複合型感知器

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JPH0991559A
JPH0991559A JP7241998A JP24199895A JPH0991559A JP H0991559 A JPH0991559 A JP H0991559A JP 7241998 A JP7241998 A JP 7241998A JP 24199895 A JP24199895 A JP 24199895A JP H0991559 A JPH0991559 A JP H0991559A
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JP
Japan
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smoke
heat
ambient temperature
upper cover
processing circuit
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JP7241998A
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English (en)
Inventor
Shoichi Oka
昭一 岡
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 何方の方向からの熱気流や煙に対しても敏感
に検出できるようにしつつ組み立て性やメンテナンス性
を向上する。 【解決手段】 周囲温度を感知して周囲温度に応じた出
力を行う複数の熱感知部1,1 と、複数の熱感知部の中の
最も高い周囲温度を示している出力を選択して処理回路
に出力する入力選択部とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周囲温度と煙とか
ら火災を感知できるように、熱感知部と煙感知部とを備
えた、熱煙複合型感知器に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の熱煙複合型感知器を示す説
明図であり、図7(a)は外観を示す斜視図、図7
(b)は概略を示す断面図である。図8は従来の他の熱
煙複合型感知器を示す説明図であり、図8(a)は外観
を示す斜視図、図8(b)は概略を示す断面図である。
図9は従来の熱煙複合型感知器の温度認知を説明する回
路図である。
【0003】従来から、熱感知部と煙感知部とを設けた
形式の、図7または図8に示すような、熱煙複合型感知
器が提供されている。熱感知部1にあっては、温度を電
気抵抗値に変換する素子であるところの、サーミスタを
利用する。サーミスタ抵抗R thは、図9に示すように、
固定抵抗Rに対して直列に接続する。通常、サーミスタ
は、温度上昇に伴い抵抗値を減少する特性を有する。従
って、サーミスタ抵抗Rthと固定抵抗Rとの接続点電位
P は、周囲温度の上昇に伴って変化する。この接続点
電位VP は、入力する電位に基づいて周囲温度を認知す
るところの、処理回路40に導入される。
【0004】一方、煙感知部2にあっては、外光を遮光
して煙粒子のみを導入するように多数の遮光フィン(図
示せず)を周部に配列した円筒状のラビリンス体20の
内部に、煙監視領域21が設定されており、発光素子2
2からの光が煙監視領域21の中の煙粒子によって散乱
されたときに、受光素子23の受光量が増加することを
利用して、煙監視領域21の中の煙粒子の存否を光学的
に検出するところの、公知の光電式煙感知の技術を利用
する。
【0005】図7に示す熱煙複合型感知器にあっては、
煙感知部2は上下方向の軸を中心に丸型に形成されてい
る。また、熱感知部1は煙感知部2の周囲に配設され、
熱感知部1のリード線10は、上カバー3に設けた挿入
口30を貫通して熱煙複合型感知器の内部に配設したプ
リント配線板4に接続されている。なお、上カバー3
は、椀形状の合成樹脂性のものであり、下カバー5に対
して着脱自在にされている。下カバー5は、円板周縁を
立ち上げたような形状の、合成樹脂性のものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示す
熱煙複合型感知器にあっては、何方の方向からの煙に対
しても等しく敏感に感知できるものの、図7に示すA方
向からの熱気流に対しては熱を敏感に感知でき、図7に
示すB方向からの熱気流に対しては煙感知部2が妨害し
て鈍感になってしまう。
【0007】そこで、上述のような、熱気流の方向によ
る熱の感度の異なりを回避するために、図8に示すよう
に、熱感知部1を煙感知部2の中央上方に配設し、煙感
知部2みならず熱感知部1をも上下方向の軸を中心に丸
型に形成し、何方の方向からの熱気流と煙とに対しても
等しく敏感に感知できるようにした、熱煙複合型感知器
も提案されている。
【0008】しかしながら、図8に示す熱煙複合型感知
器にあっては、熱気流や煙に対する感度を何方の方向に
対しても等しく敏感にできるものの、熱感知部1からの
リード線10をプリント配線板4に接続するための配線
経路が複雑になり、組み立て性が悪く生産性が低下す
る。また、光電式煙感知の技術を用いる感知器にあって
は、メンテナンス時に、光学系を形成する煙監視領域2
1と発光素子22と受光素子23とに対して分解清掃を
行うものの、熱感知部1が邪魔して分解清掃作業を行い
難く、メンテナンス性が悪いという問題点があった。
【0009】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、何方の方向
からの熱気流と煙とに対しても敏感に感知できるように
しつつ、組み立て性やメンテナンス性を向上した、優れ
る熱煙複合型感知器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するため、請求項1記載の発明にあっては、周囲温
度を感知して周囲温度に応じた出力を行う複数の熱感知
部と、複数の熱感知部の中の最も高い周囲温度を示して
いる出力を選択して処理回路に出力する入力選択部とを
備えることを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明にあっては、下カバー
と、下カバーに着脱自在な上カバーと、上カバーを貫通
して露出し、円周上に等間隔に配設され、周囲温度を感
知して周囲温度に応じた出力を行う複数の熱感知部と、
複数の熱感知部の中央に位置し、外光を遮光して煙粒子
のみを導入するように多数の遮光フィンを周部に配列し
た円筒状のラビリンス体の内部に設定された煙監視領域
に、発光素子からの光を投光するとともに煙粒子による
散乱光を受光素子で受光し、受光素子の出力に基づいて
煙粒子の存否を検出する煙感知部と、複数の熱感知部の
中の最も高い周囲温度を示している出力を選択して処理
回路に出力する入力選択部と、入力選択部を形成してあ
るとともに下カバーと上カバーとで生じる空間に配設さ
れるプリント配線板とを備えることを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明にあっては、前記上カ
バーは、前記熱感知部の貫通する部分に、内広がりのガ
イド部を具備することを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明にあっては、前記熱感
知部は、前記煙感知部を中央にして、2個所に配設する
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る熱煙複合型感
知器の実施の形態を、図1〜図6に基づいて詳細に説明
する。
【0015】図1は熱煙複合型感知器を示す説明図であ
り、図1(a)は外観を示す斜視図、図1(b)は概略
を示す断面図である。図2は熱煙複合型感知器の入力選
択部を説明する回路図、図3〜図6はそれぞれ異なる他
の入力選択部を説明する回路図である。なお、従来の技
術にて図7〜図9を用いて説明した熱煙複合型感知器と
同等の箇所には同じ符号を付してあるので、同等の箇所
の詳細な説明は省略する。
【0016】図1に示すように、熱煙複合型感知器は、
熱感知部に相当するサーミスタ1,1と、煙感知部2
と、上カバー3と、プリント配線板4と、下カバー5
と、保護具6とを備える。サーミスタ1,1は、周囲温
度を感知して温度が上昇すると自己の抵抗Rthの値を低
下するものであり、それぞれリード線10を備える。サ
ーミスタ1,1は、半田付けを以てプリント配線板4に
立設状態に接続する。
【0017】煙感知部2は、上カバー3の中央頂部付近
に配設され、ラビリンス体20と、煙監視領域21と、
発光素子22と、受光素子23とを備える。ラビリンス
体20は、外光を遮光して煙粒子のみを導入するように
多数の遮光フィン(図示せず)を周部に配列した円筒状
のものである。煙監視領域21は、ラビリンス体20の
内部に設定された空間であり、外光は入射しないものの
煙は自由に流入するとともに内部で発する光は吸収する
暗室空間である。発光素子22は煙監視領域21に投光
する。受光素子23は、発光素子22の投光する光の、
煙監視領域21の中の煙粒子による散乱光を受光する。
【0018】上カバー3は椀形状の合成樹脂性のもので
ある。上カバー3は、サーミスタ1を貫通する挿入口3
0,30を備える。挿入口30,30は、上カバー3の
中央頂部付近に配設された煙感知部2を中央に挟んで、
左右に穿設される。挿入口30,30は、それぞれ対応
するサーミスタ1,1が貫通できる大きさにされるとと
もに、サーミスタ1,1を貫通させるのに都合が良く組
み立て性が良好なように、周縁部に内広がりのガイド部
31を備える。
【0019】プリント配線板4は、円板状のもので、上
カバー3と下カバー5とで形成される空間に配設する。
プリント配線板4は、挿入口30,30に一致する位置
にリード線10,10の半田付けを以て立設状態に取着
接続した、サーミスタ1,1を備える。下カバー5は、
円板周縁を立ち上げたような形状の合成樹脂性のもの
で、上カバー3の着脱が上下方向に直線的に可能なよう
に構成されている。
【0020】保護具6は、サーミスタ1,1に外力が加
わって、簡単に倒れた状態になったりするのを防止する
ものである。保護具6は、上カバー3に立設する2本の
支柱で支持される、略楕円板状の合成樹脂性のものであ
る。
【0021】プリント配線板4は、例えば、図2に示す
ように、温度認知のための処理回路40と、サーミスタ
1,1の中の最も高い周囲温度を示している出力を選択
して処理回路40に出力する入力選択部41と、それぞ
れ抵抗値の等しい固定抵抗R,Rとを備える。なお、R
th1,th2 は、サーミスタ1,1のそれぞれのサーミス
タ抵抗である。サーミスタ抵抗Rth1 は一方の固定抵抗
Rに直列に接続する。サーミスタ抵抗Rth2 は他方の固
定抵抗Rに直列に接続する。それぞれの固定抵抗Rの他
端は電源VDDに接続する。サーミスタ抵抗Rth1,th2
の他端はそれぞれアースに接続する。
【0022】図2に示す入力選択部41は、コンパレー
タ41a と、アナログスイッチ41 b,41c と、ノット
回路41d とから構成され、次のように接続される。す
なわち、サーミスタ抵抗Rth1 と固定抵抗Rとの接続点
は、コンパレータ41a の反転入力部と、アナログスイ
ッチ41b の信号入力部とに接続する。サーミスタ抵抗
th2 と固定抵抗Rとの接続点は、コンパレータ41a
の非反転入力部と、アナログスイッチ41c の信号入力
部とに接続する。コンパレータ41a の出力部は、アナ
ログスイッチ41b の操作入力部と、ノット回路41d
の入力部とに接続する。ノット回路41d の出力部は、
アナログスイッチ41c の操作入力部に接続する。アナ
ログスイッチ41b,41c のそれぞれの信号出力部は、
処理回路40の入力部に接続する。
【0023】図2に示す入力選択部41は次のように動
作する。なお、それぞれのサーミスタ1,1の抵抗温度
特性は整合されている。また、アナログスイッチ41b,
41 c は、操作入力部がHighのとき、信号入力部への入
力信号を信号出力部から出力するようにされている。
【0024】すなわち、例えば、サーミスタ抵抗Rth1
を形成するサーミスタ1が、サーミスタ抵抗Rth2 を形
成するサーミスタ1よりも高い周囲温度を感知したとす
ると、サーミスタ抵抗Rth1,th2 の関係はRth1 <R
th2 となり、接続点電位VP1,VP2の関係はVP1<VP2
となる。すると、コンパレータ41a はHighを出力し、
アナログスイッチ41b の操作入力部にはHighが入力さ
れ、アナログスイッチ41c の操作入力部にはLow が入
力される。従って、処理回路40には、接続点電位VP1
が入力する。
【0025】一方、サーミスタ抵抗Rth2 を形成するサ
ーミスタ1が、サーミスタ抵抗Rth 1 を形成するサーミ
スタ1よりも高い周囲温度を感知したとすると、サーミ
スタ抵抗Rth1,th2 の関係はRth1 >Rth2 となり、
接続点電位VP1,VP2の関係はVP1>VP2となる。する
と、コンパレータ41a はLow を出力し、アナログスイ
ッチ41b の操作入力部にはLow が入力され、アナログ
スイッチ41c の操作入力部にはHighが入力される。従
って、処理回路40には、接続点電位VP2が入力する。
つまり、図2に示す入力選択部41は、サーミスタ1,
1の中の周囲温度の高い方の温度を感知した方の接続点
電位を選択して、処理回路40に出力する。
【0026】従って、図1のように構成されるとともに
図2に示すような入力選択部41を備える熱煙複合型感
知器にあっては、何方の方向からの熱気流と煙とに対し
ても等しく敏感に感知することができる。しかも、サー
ミスタ1,1のそれぞれのリード線はプリント配線板4
に直立して接続されているので、上カバー3は、上下方
向に直線的に分離させるようにすることにより、サーミ
スタ1,1に邪魔されること無く簡単に下カバー5から
取り外すことができ、分解清掃が行い易くメンテナンス
性が良い。また、挿入口30,30は、周縁部に内広が
りのガイド部31を備えるので、労力を要せず簡単に素
早く上カバー3を下カバー5に取り付けることができ、
組み立て性が良い。
【0027】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものでは無く、熱感知部は、3個以上であっても良
く、サーミスタに限定されるものでも無く、熱電対など
のように温度を電気的な出力値に変換するものであれば
いずれでもかまわない。また、上述した入力選択部41
は、図3〜図6に示すような様々な変形が可能であり、
次にその変形例に関して説明する。
【0028】図3に示す変形例の入力選択部41は、コ
ンパレータ41a と、2つの信号入力部を備えるアナロ
グスイッチ41e とから構成され、次のように接続され
る。すなわち、サーミスタ抵抗Rth1 と固定抵抗Rとの
接続点は、コンパレータ41 a の反転入力部と、アナロ
グスイッチ41e の一方の信号入力部とに接続する。サ
ーミスタ抵抗Rth2 と固定抵抗Rとの接続点は、コンパ
レータ41a の非反転入力部と、アナログスイッチ41
e の他方の信号入力部とに接続する。コンパレータ41
a の出力部は、アナログスイッチ41e の操作入力部に
接続する。アナログスイッチ41e の信号出力部は、処
理回路40の入力部に接続する。
【0029】図3に示す入力選択部41は次のように動
作する。なお、アナログスイッチ41e は、操作入力部
がHighのとき信号出力部から接続点電位VP1を出力し、
操作入力部がLow のとき信号出力部から接続点電位VP2
が出力するようにされている。すなわち、動作は殆ど図
2の場合と同様なので詳細な説明は省略するが、図3に
示す入力選択部41にあっても、サーミスタ1,1の中
の周囲温度の高い方の温度を感知した方の接続点電位を
選択して、処理回路40に出力することができる。
【0030】図4に示す変形例の入力選択部41は、コ
ンパレータ41a と、ノット回路41d と、リレー41
f,41g とから構成され、次のように接続される。すな
わち、サーミスタ抵抗Rth1 と固定抵抗Rとの接続点
は、コンパレータ41a の反転入力部と、リレー41f
の信号入力部とに接続する。サーミスタ抵抗Rth2 と固
定抵抗Rとの接続点は、コンパレータ41a の非反転入
力部と、リレー41g の信号入力部とに接続する。コン
パレータ41a の出力部は、リレー41f の励磁コイル
の一端と、ノット回路41d の入力部とに接続する。ノ
ット回路41d の出力部は、リレー41g の励磁コイル
の一端に接続する。リレー41f,41g のそれぞれの励
磁コイルの他端はアースに接続する。リレー41f,41
g のそれぞれの信号出力部は、処理回路40の入力部に
接続する。
【0031】図4に示す入力選択部41は次のように動
作する。すなわち、動作は殆ど図2の場合と同様なので
詳細な説明は省略するが、図4に示す入力選択部41
は、サーミスタ1,1の中の周囲温度の高い方の温度を
感知した方の接続点電位を選択して、処理回路40に出
力することができる。
【0032】図5に示す変形例の入力選択部41は、コ
ンパレータ41a と、ノット回路41d と、ホトカプラ
41h,41i とから構成され、次のように接続される。
すなわち、サーミスタ抵抗Rth1 と固定抵抗Rとの接続
点は、コンパレータ41a の反転入力部と、ホトカプラ
41h の信号入力部とに接続する。サーミスタ抵抗R
th2 と固定抵抗Rとの接続点は、コンパレータ41a
非反転入力部と、ホトカプラ41i の信号入力部とに接
続する。コンパレータ41a の出力部は、ホトカプラ4
h の発光ダイオード部のアノードと、ノット回路41
d の入力部とに接続する。ノット回路41d の出力部
は、ホトカプラ41i の発光ダイオード部のアノードに
接続する。ホトカプラ41h,41i の発光ダイオード部
のカソードは、それぞれアースに接続する。ホトカプラ
41h,41i の信号出力部は、処理回路40の入力部に
それぞれ接続する。
【0033】図5に示す入力選択部41は次のように動
作する。すなわち、動作は殆ど図2の場合と同様なので
詳細な説明は省略するが、図5に示す入力選択部41
は、サーミスタ1,1の中の周囲温度の高い方の温度を
感知した方の接続点電位を選択して、処理回路40に出
力することができる。
【0034】図6に示す変形例の入力選択部41は、処
理回路40の内部に組み込まれるマイクロコンピュータ
の演算処理手段として構成される。すなわち、図6に示
す入力選択部41は、処理回路40の入力ポート40a
に入力される接続点電位VP1,VP2のそれぞれを読み込
み、サーミスタ1,1の接続点電位VP1,VP2をそれぞ
れ温度データに換算した上で、温度の高い方を実際の周
囲温度として採用して以降の処理を実行する、マイクロ
コンピュータのプログラムとして構成されている。
【0035】従って、図1のように構成されるととも
に、入力選択部41が図6に示すようにマイクロコンピ
ュータのプログラムとして構成される熱煙複合型感知器
にあっても、図1のように構成されるとともに図2に示
すような入力選択部41を備える熱煙複合型感知器と同
様に、何方の方向からの熱気流と煙とに対しても等しく
敏感に感知することができるとともに、分解清掃が行い
易くメンテナンス性が良く、且つ、組み立て性も良いも
のとすることができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、複数の熱
感知部の中の最も高い周囲温度を示している出力値を選
択して処理回路に出力する入力選択部を備えるので、煙
感知部による悪影響を避けて、何方の方向からの熱気流
に対しても熱を敏感に感知できるようにする、熱感知部
の配設設計の自由度が増加し、組み立て性やメンテナン
ス性に優れる熱煙複合型感知器を提供できるという効果
を奏する。
【0037】請求項2記載の発明によれば、複数の熱感
知部が、煙感知部を中央にして、煙感知部の周囲に等間
隔に配設され、且つ、入力選択部にて複数の熱感知部の
それぞれの出力の中の最も高い周囲温度を選択して処理
するので、何方の方向からの熱気流と煙とに対しても等
しく敏感に感知することができるとともに、組み立て性
が良く、熱感知部が煙感知部の分解清掃作業に邪魔にな
らない、メンテナンス性に優れる熱煙複合型感知器を提
供できるという効果を奏する。
【0038】請求項3記載の発明によれば、上カバーの
熱感知部の貫通する部分に内広がりのガイド部が形成さ
れているので、請求項2記載の発明の効果に加えて更
に、組み立て性に優れる熱煙複合型感知器を提供できる
という効果を奏する。
【0039】請求項4記載の発明によれば、熱感知部は
煙感知部を中央にして挟んだ2個所に配設するので、請
求項2記載の発明の効果に加えて更に、熱感知部の数が
少ないにもかかわらず煙感知部による悪影響を回避して
何方の方向からの熱気流に対しても熱を敏感に感知でき
る、優れる熱煙複合型感知器を提供できるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態の熱煙複合型感知器
を示す説明図である。
【図2】上記熱煙複合型感知器の入力選択部を説明する
回路図である。
【図3】他の入力選択部の実施の形態を説明する回路図
である。
【図4】更に他の入力選択部の実施の形態を説明する回
路図である。
【図5】また更に他の入力選択部の実施の形態を説明す
る回路図である。
【図6】また更に他の入力選択部の実施の形態を説明す
る回路図である。
【図7】従来の熱煙複合型感知器を示す説明図である。
【図8】従来の他の熱煙複合型感知器を示す説明図であ
る。
【図9】従来の熱煙複合型感知器の温度認知を説明する
回路図である。
【符号の説明】
1 熱感知部 2 煙感知部 20 ラビリンス体 21 煙監視領域 22 発光素子 23 受光素子 3 上カバー 31 ガイド部 4 プリント配線板 40 処理回路 41 入力選択部 5 下カバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲温度を感知して周囲温度に応じた出
    力を行う複数の熱感知部と、複数の熱感知部の中の最も
    高い周囲温度を示している出力を選択して処理回路に出
    力する入力選択部とを備えることを特徴とする熱煙複合
    型感知器。
  2. 【請求項2】 下カバーと、下カバーに着脱自在な上カ
    バーと、上カバーを貫通して露出し、円周上に等間隔に
    配設され、周囲温度を感知して周囲温度に応じた出力を
    行う複数の熱感知部と、複数の熱感知部の中央に位置
    し、外光を遮光して煙粒子のみを導入するように多数の
    遮光フィンを周部に配列した円筒状のラビリンス体の内
    部に設定された煙監視領域に、発光素子からの光を投光
    するとともに煙粒子による散乱光を受光素子で受光し、
    受光素子の出力に基づいて煙粒子の存否を検出する煙感
    知部と、複数の熱感知部の中の最も高い周囲温度を示し
    ている出力を選択して処理回路に出力する入力選択部
    と、入力選択部を形成してあるとともに下カバーと上カ
    バーとで生じる空間に配設されるプリント配線板とを備
    えることを特徴とする熱煙複合型感知器。
  3. 【請求項3】 前記上カバーは、前記熱感知部の貫通す
    る部分に、内広がりのガイド部を具備することを特徴と
    する請求項2記載の熱煙複合型感知器。
  4. 【請求項4】 前記熱感知部は、前記煙感知部を中央に
    して、2個所に配設することを特徴とする請求項2記載
    の熱煙複合型感知器。
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