JP3607399B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、デジタル複写機等の各種画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル複写機のような画像形成装置では、スキャナ等の画像入力手段から入力される画像データをハードディスク等の大容量記憶手段に順次蓄積して、これらの画像データのソーティング,並べ換え等の処理を行なえるようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような画像形成装置では、上記大容量記憶手段の故障によって装置本体が停止(マシンダウン)し、画像形成作業が行なえなくなってしまうという問題があった。
【0004】
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、サービスマン等がキーパーツである大容量記憶手段の故障の予兆をチェック可能として突然のマシンダウンを防止し、機器の信頼性を向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、図3の機能ブロック図に示すように、スキャナ等の画像入力手段から入力される画像データを順次蓄積する大容量記憶手段Aを備えた画像形成装置において、上記の目的を達成するため、大容量記憶手段Aの不良箇所を検出する不良箇所検出手段Bと、該手段Bによって不良箇所が検出される度に、その時のトータル画像形成枚数を記憶する履歴情報記憶手段Fと、オペレータの指示により、履歴情報記憶手段Fに記憶されているトータル画像形成枚数を表示する履歴情報表示手段Gとを設けたものである。
さらに、上記不良箇所についての情報を大容量記憶手段A以外のメモリに記憶する手段、あるいは不良箇所検出手段Bによる不良箇所の検出時には、大容量記憶手段Aのエラー訂正処理を禁止する手段を設けるとよい。
【0006】
あるいは、図1の機能ブロック図に示すように、大容量記憶手段Aの不良箇所を検出する不良箇所検出手段Bと、該手段Bによって検出された不良箇所のアドレスを記憶する不良アドレス記憶手段Cと、オペレータの指示により、不良アドレス記憶手段Cに記憶されている不良箇所のアドレスに基づいて該不良箇所の個数を表示する不良個数表示手段Dとを設けてもよい。
【0007】
あるいはまた、図2の機能ブロック図に示すように、大容量記憶手段Aの不良箇所を検出する不良箇所検出手段Bと、該手段Bによって検出された不良箇所のアドレスを記憶する不良アドレス記憶手段Cと、オペレータの指示により、不良アドレス記憶手段Cに記憶されている不良箇所のアドレスを表示する不良アドレス表示手段Eとを設けてもよい。
【0008】
図3に示したこの発明による画像形成装置では、不良箇所検出手段Bが大容量記憶手段Aの不良箇所を検出する度に、その時のトータル画像形成枚数を履歴情報記憶手段Fに記憶し、オペレータの指示により、履歴情報表示手段Gが履歴情報記憶手段Fに記憶されているトータル画像形成枚数を表示するので、オペレータ(サービスマン等)はそのトータル画像形成枚数を見ることにより大容量記憶手段Aの故障の予兆をつかむことができる。
【0009】
なお、図1に示した画像形成装置では、不良箇所検出手段Bが大容量記憶手段Aの不良箇所を検出してそのアドレスを不良アドレス記憶手段Cに記憶し、オペレータの指示により、不良個数表示手段Dが不良アドレス記憶手段Cに記憶されている不良箇所のアドレスに基づいてその不良箇所の個数を表示するので、オペレータはその個数を見ることにより大容量記憶手段Aの故障の予兆をつかむことができる。
【0010】
また、図2に示した画像形成装置では、不良箇所検出手段Bが大容量記憶手段Aの不良箇所を検出してそのアドレスを不良アドレス記憶手段Cに記憶し、オペレータの指示により、不良アドレス表示手段Eが不良アドレス記憶手段Cに記憶されている不良箇所のアドレスを表示するので、オペレータはそのアドレスを見ることにより大容量記憶手段Aの故障の予兆をつかむことができる。
【0012】
したがって、上述した各画像形成装置のいずれによっても、マシンダウンが発生する前に、予め大容量記憶手段Aを交換しておく等の手を打つことが可能となり、最終的にはユーザの満足度及びメーカに対する信頼度を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図4は、この発明の一実施形態であるデジタル複写機の機構部の一例を示す概略構成図である。
【0014】
このデジタル複写機において、自動原稿給送装置(以下「ADF」という)1に設けられている原稿台2に画像面を上にして置かれた原稿束は、図5の操作部30上のプリントキー34が押下されると、一番下の原稿から給送ローラ3,給送ベルト4によって順次コンタクトガラス6上の所定の位置に給送されて停止する。
【0015】
その後、読み取りユニット(スキャナ)50によってコンタクトガラス6上の原稿の画像が読み取られ、その読み取りが終了した原稿は給送ベルト4及び排送ローラ5によって排出される。さらに、原稿セット検知センサ7にて原稿台2に次の原稿が有ることを検知した場合、その原稿は前の原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送される。給送ローラ3,給送ベルト4,排送ローラ5は図示しない搬送モータによって駆動される。
【0016】
第1トレイ8,第2トレイ9,第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1給紙装置11,第2給紙装置12,第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体ドラム15に当接する位置まで搬送される。なお、実際には各トレイ8〜10のうちのいずれか1つが選択され、そこから転写紙が給紙される。
【0017】
一方、読み取りユニット50にて読み込まれた画像データは書き込みユニット57からのレーザビームによって感光体ドラム15に書き込まれ、その部分が現像ユニット27を通過することにより、そこにトナー像が形成される。
そして、選択されたトレイから給紙された転写紙は感光体ドラム15の回転と等速で搬送ベルト16によって搬送されながら、感光体ドラム15上のトナー像が転写される。さらに、定着ユニット17にて画像が定着され、排紙ユニット18によって機外の排紙トレイ19に排出される。
【0018】
ところで、転写紙の両面に画像を作像する場合は、各給紙トレイ8〜10のうちのいずれか選択されたものから給紙され、作像された転写紙は、経路切り替えのための分岐爪112を上側(仮想線で示す位置)にセットすることにより、排紙トレイ19側に導かれず、両面給紙ユニット111側に導かれ、そこに一旦ストックされる。
【0019】
その後、両面給紙ユニット111にストックされた転写紙は再び感光体ドラム15に作像されたトナー像を転写するために、両面給紙ユニット111から再給紙され、さらに経路切り替えのための分岐爪112が下側(実線で示す位置)にセットされることにより、排紙トレイ19に導かれる。このように、転写紙の両面に画像を作成する場合に両面給紙ユニット111は使用される。
【0020】
なお、感光体ドラム15,搬送ベルト16,定着ユニット17,排紙ユニット18,現像ユニット27は図7のメインモータ25によって駆動され、各給紙装置11〜13はメインモータ25の駆動が各々図7の給紙クラッチ22〜24により伝達されて駆動される。縦搬送ユニット14は、メインモータ25の駆動が図7の中間クラッチ21によって伝達されて駆動される。
【0021】
図5は、このデジタル複写機の操作部の構成例を示すレイアウト図である。
この操作部30は、液晶ディスプレイ31,テンキー32,クリア/ストップキー33,プリントキー34,モードクリアキー35を備えている。
液晶ディスプレイ31はその表面にタッチパネルを備えており、機能キーや部数,機器の状態を示すメッセージなどを表示することができる。
【0022】
図6は、液晶ディスプレイ31の表示例を示す図である。
オペレータが、液晶ディスプレイ31に表示されているいずれかの機能キーにタッチすることにより、その機能キーの枠内に表示されている機能が選択され、その白黒表示が反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えば変倍であれば変倍値等)は、その機能キーにタッチすることにより、詳細な機能の設定画面が表示される。液晶ディスプレイ31は、ドット表示器を使用しているため、その時の最適な表示をグラフィカルに行なうことが可能である。
【0023】
図7は、このデジタル複写機の制御系の構成例を示すブロック図である。
メインコントローラ20は、このデジタル複写機全体を統括的に制御する。メインコントローラ20には、表示制御やキー入力制御を行なう操作部30,読み取りユニット50の制御,画像メモリに対する画像データの読み書き制御等を行なう画像処理ユニット(IPU)49,原稿の給排紙動作を行なうADF1等の分散制御装置が接続されている。
【0024】
その各分散制御装置とメインコントローラ20は、必要に応じて機器の状態を示す情報や動作指令のやりとりを行なっている。
また、メインコントローラ20には、紙搬送等に必要な各種クラッチ21〜24及びメインモータ25も接続されている。
【0025】
次に、図4を用いて、読み取りユニット50によって原稿の画像を読み取り、その画像に対応する潜像を感光体ドラム15の表面に形成するまでの動作を説明する。なお、潜像とは感光体ドラム15の表面に画像をレーザビームによって書き込むことにより生じる電位分布のことである。
【0026】
読み取りユニット50は、原稿を載置するコンタクトガラス6と光学走査系で構成されており、光学走査系は露光ランプ51,第1ミラー52,レンズ53,CCDイメージセンサ54等で構成されている。露光ランプ51及び第1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー55及び第3ミラー56は図示しない第2キャリッジ上に固定されている。原稿の画像を読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で機械的に走査される。光学走査系は、図示しないスキャナ駆動モータによって駆動される。
【0027】
この読み取りユニット50は、原稿の画像を光学的に読み取って画像データ(電気信号)に変換する。すなわち、光学走査系の露光ランプ51によって原稿の画像面を照明し、その画像面からの反射光像を第1ミラー52,第2ミラー55,第3ミラー56,レンズ53を介してCCDイメージセンサ54の受光面に結像させ、そのCCDイメージセンサ54によって画像データに変換する。このとき、レンズ53及びCCDイメージセンサ54を図4の左右方向に移動させることにより、画像倍率が変わる。つまり、指定された倍率に対応してレンズ53及びCCDイメージセンサ54の左右方向の位置が設定される。
【0028】
書き込みユニット57は、レーザ出力ユニット58,結像レンズ59,ミラー60等で構成され、レーザ出力ユニット58の内部にはレーザ光源であるレーザダイオード及びモータによって高速で定速回転するポリゴンミラー(回転多面鏡)が備わっている。
レーザ出力ユニット58より照射されるレーザビームは、定速回転するポリゴンミラーで偏光され、結像レンズ59を通り、ミラー60で折り返され、感光体ドラム15の表面に集光されて結像される。
【0029】
すなわち、偏光されたレーザビームは感光体ドラム15が回転する方向と直交する方向(主走査方向)に露光走査され、画像処理ユニット49より出力された画像データのライン単位の書き込みを行なう。感光体ドラム15の回転速度と走査密度(記録密度)に対応する所定の周期で主走査を繰り返すことにより、感光体ドラム15の表面に静電潜像が形成される。
【0030】
なお、感光体ドラム15上を走査する直前のレーザビームは図示しない同期検知センサ(ビームセンサ)によって検知される。そして、図示しないレーザ書込制御部が同期検知センサから出力される主走査同期信号を用い、1走査毎にレーザダイオードの点灯開始タイミング及び画像データの入出力を行なうための制御信号の生成を行なう。
【0031】
図8は、画像処理ユニット(IPU)49の構成例を示すブロック図である。
原稿面からの反射光像(画像)はCCDイメージセンサ54によって画像データに変換され、さらにA/Dコンバータ61によってアナログ値からデジタル値に変換される。デジタル値に変換された画像データは、シェーディング補正部62によってシェーディング補正がなされた後、画像処理部63によってMTF補正及びγ補正等の画像処理がなされる。
【0032】
セレクタ64は、画像データの送り先を切り替える。つまり、変倍部71又はメモリコントローラ65を画像データの送り先とする。変倍部71を経由した画像データは指定された変倍率に合わせて拡大又は縮小され、書き込みユニット57に送られる。メモリコントローラ65とセレクタ64との間は、双方向に画像データを入出力可能な構成となっている。
【0033】
CPU68は中央処理装置であり、メモリコントローラ65を介して画像メモリ66に対する画像データの書き込み及び読み出しを行なったり、読み取りユニット50及び書き込みユニット57の制御を行なう。
ROM69は読み出し専用のメモリであり、CPU68を動作させるための制御プログラムを含む各種固定データを記憶している。
RAM70は読み書き可能なメモリであり、各種データを一時的に記憶する。
【0034】
印字ユニット74は、CPUバスに接続され、ページ印字用のキャラクタ(文字)イメージデータ,任意のスタンプ用イメージデータ等の印字イメージデータを発生する。
この印字ユニット74で発生された印字イメージデータは、印字合成部72,73に入力され、画像処理部63からの画像データ又はメモリコントローラ65からの画像データに任意の印字イメージデータを合成することができる。
【0035】
なお、図8には図示していないが、画像処理ユニット49には、読み取りユニット50から入力される画像データ以外に、外部から供給される画像データ(例えばパーソナルコンピュータ等のデータ処理装置から出力される画像データ)も処理できるように、複数の画像データの入出力を選択するための回路も備えている。しかし、以後は読み取りユニット50から入力される画像データに対する動作(コピー動作)に関してのみ説明する。
【0036】
ここで、図9を用いて、セレクタ64における1ページ分の画像データ及び制御信号について説明する。
/FGATE(「/」はローアクティブを示す)はフレームゲート信号であり、1ページの画像データの副走査方向の有効期間を表わしている。
/LSYNCは1ライン毎の主走査同期信号であり、この信号が立ち上がった後の所定クロックで画像データが有効となる。
/LGATEはラインゲート信号であり、画像データの主走査方向の有効期間を示す。
【0037】
これらの信号は、画素クロック信号VCLKに同期しており、その1周期に対して1画素のデータが送られてくる。
画像処理ユニット(IPU)49は、画像データの入力及び出力に対してそれぞれ別個の/FGATE,/LSYNC,/LGATE,VCLKの発生回路を有しており、読み取った画像データの直接出力を行なう場合などの位相調整等を行なうことより、様々な画像データの入出力の組み合わせが実現可能になる。
【0038】
図10は、メモリコントローラ65及び画像メモリ66の構成例を示すブロック図である。なお、この図ではアドレスバスの図示を省略している。
メモリコントローラ65は、入力データセレクタ101,画像合成部102,1次圧縮/伸長部103,出力データセレクタ104,2次圧縮/伸長部105等からなる。それらへの制御データの設定はCPU68より行なわれる。
【0039】
画像メモリ66は、1次記憶装置106及び2次記憶装置107からなる。
1次記憶装置106には、画像データ入力時のメモリの指定した領域へのデータ書き込み、または画像データ出力時のメモリの指定した領域からのデータ読み出しが、画像データ入力又は出力時に要求されるデータ転送速度に略同期して行えるように、例えばDRAM等の高速アクセスが可能なメモリを使用する。
【0040】
また、1次記憶装置106は、処理を行なう画像データの大きさにより、複数のエリアに分割して画像データの入出力を同時に実行可能な回路(メモリコントローラ65とのインタフェース部)を有している。
2次記憶装置107は図1〜図3に示した大容量記憶手段Aに相当し、読み取りユニット50側から入力される画像データを順次蓄積して、これらの画像データの合成,ソーティング,並べ換え等の処理を行なうためのものである。
【0041】
ここで、1次記憶装置106が画像データの処理を行なうために十分な容量を有していれば、2次記憶装置107への画像データの入出力は行なわれない。2次記憶装置107が、画像データの入出力時に要求されるデータ転送速度に略同期して画像データの書き込み/読み出しが可能であれば、入出力画像データを直接2次記憶装置107へ書き込んだり、2次記憶装置107から読み出すことも可能である。また、1次記憶装置106,2次記憶装置107の区別なく、画像データの処理が行なうことが可能となる。
【0042】
2次記憶装置107が、画像データの入出力時に要求されるデータ転送速度に略同期して画像データの書き込み/読み出しが可能でない場合、例えば2次記憶装置107としてハードディスク装置,光磁気ディスク装置等の大容量記憶手段を使用するような場合でも、2次記憶装置107への画像データの入出力を1次記憶装置106を介在させることにより、2次記憶装置107のデータ転送能力に応じた処理が可能となる。
【0043】
このような構成により、デジタル複写機の画像データ処理速度に応じて記憶装置を選択でき、また圧縮率が画像データによって異なる(データの種類によってメモリへのデータアクセス速度が異なる)ような方式を採用しても対応可能となる。圧縮率が可変であると、記憶装置の容量の節約ができる場合も考えられる。
【0044】
次に、メモリコントローラ65の動作例を説明する。ここでは、2次記憶装置107が、画像データの入出力時に要求されるデータ転送速度に略同期して画像データの書き込み/読み出しができない場合の例を示す。
【0045】
<1>画像データの入力(画像メモリ66への保存)
入力データセレクタ101は、読み取りユニット50から画像処理ユニット49の各部を介して入力される画像データのうち、画像メモリ66(1次記憶装置106)への書き込みを行なう画像データの選択を行なう。
入力データセレクタ101によって選択された画像データは、画像合成部102に供給され、そこで既に画像メモリ66に保存されている画像データと合成される。
【0046】
画像合成部102によって合成された画像データは、1次圧縮/伸長部103によって圧縮処理(可変長圧縮処理)が行なわれた後、1次記憶装置106に書き込まれる。
1次記憶装置106に書き込まれた画像データは、必要に応じて2次圧縮/伸長部105により更に圧縮処理が行なわれた後、2次記憶装置107に書き込まれて保存される(蓄積される)。
【0047】
<2>画像データの出力(画像メモリ66からの読み出し)
出力対象画像データとして指定された画像データが1次記憶装置106に記憶されている場合は、その画像データが読み出された後、1次圧縮/伸長部103によって伸長処理が行なわれ、その伸長後の画像データ、もしくはその画像データと読み取りユニット50から入力される画像データとの合成処理が行なわれた後の画像データが出力データセレクタ104によって選択され、出力される。
【0048】
画像合成部102は、1次記憶装置106から入力される画像データと、読み取りユニット50から入力される画像データとの合成(画像データの位相調整機能を有する)、合成後の画像データの出力先の選択(画像データの出力,1次記憶装置106へのライトバック,両方の出力先への同時出力等)等の処理を行なう。
【0049】
出力対象画像データとして指定された画像データが1次記憶装置106にではなく2次記憶装置107に記憶されている場合は、その画像データが読み出された後、2次圧縮/伸長部105によって伸長処理が行なわれ、その伸長後の画像データが一旦1次記憶装置106に書き込まれ、以後上述と同様の出力動作が行なわれる。
【0050】
以下、この実施形態では2次記憶装置107としてハードディスク装置(HDD)を使用するものとする。
図11は、2次記憶装置(ハードディスク装置)107内のハードディスクの領域構成例を示すメモリマップ図である。
【0051】
このハードディスクは、図11の(a)に示すように大きく分けて不良ブロック管理領域,原稿画像データ領域の2つのエリアから構成されている。
不良ブロック管理領域には、同図の(b)に示すように2次記憶装置107に発生した不良ブロックの位置情報(アドレス)が記憶され、原稿画像データ領域には、同図の(c)に示すように電子ソートモードにおいて複数の原稿画像データが記憶される。
【0052】
ハードディスクの最少割り当て単位は通常512バイトのセクタであるが、あまり細かい単位で割り当てを管理しようとすると必要となる管理情報量が増大してしまうため、複数セクタをひとまとめにしたブロックを単位として管理されることが多い。この実施形態では原稿画像データに対して64KB/ブロックで記憶領域を割り当てている。原稿画像データ領域は64KB×8192(2000H)ブロックで512MBを用意している。
【0053】
一般に、ハードディスクには記憶媒体上の微細な欠陥などにより正常に読み書きできない不良セクタが存在する。これは、記憶媒体の製造工程でも発生するが、使用時に外部から強い衝撃が加えられた時などにも発生することがある。そこで、この実施形態ではブロック内に一つでも不良セクタが存在する場合はそのブロックを不良ブロックとして登録し、通常のコピー時にそのような不良ブロックに画像データを書き込もうとすることがないようにしている。
【0054】
ネットワークファイルサーバ等ではデータの書き込み後にベリファイ動作を行なって正しく書き込みが行なえたかどうか確認し、ベリファイエラーが発生した場合はその領域を不良セクタとして登録すると同時に書き込むべきデータを改めて別のセクタに書き込むというようなホットフィクス動作が実現されているが、複写機の場合はハードディスクのアクセスエラーの発生でコピー生産性が低下することは許容されないため、オペレータの指示によりハードディスクの全セクタをスキャンして検出した不良ブロックを不良ブロック管理領域に登録するハードディスク初期化処理を行なうようにしている。
【0055】
図11では、原稿画像データ及びスタンプ画像データが不良ブロックを避けて2次記憶装置107内のハードディスクに記憶されている様子を示している。
不良ブロック管理領域には各ブロック毎に1ビットのフラグが用意されており、不良ブロックが見つかるとそのブロック番号に対応するビットを“1”にセットする(不良ブロックに不良マークを付ける)ことで、不良ブロックのアドレスが記憶管理されている。
【0056】
コピー稼動時には不良ブロック管理データに対して頻繁にアクセスする必要があるため、データが必要になるたびに毎回ハードディスクにアクセスしていてはコピー生産性の低下をまねきかねない。そこで、機器の電源投入時に不良ブロック管理データはメモリ(RAM70又は1次記憶装置106の記憶媒体等)上に読み込まれ、通常のコピー動作時はこのメモリ上のデータを参照するようにしている。不良ブロックの登録時には、メモリ上の管理データを更新すると同時にハードディスクに対しても書き込みを行なうことで、不良ブロック管理データの同一性を保っている。
【0057】
原稿画像データは可変長圧縮が掛けられてからハードディスクに記憶されるため、原稿画像データサイズは圧縮率に応じて変化する。したがって、1枚の原稿画像データは不定個数のブロックに分割して記憶(記録)されることになる。そこで、各原稿に対応するブロック番号を管理するために、この実施形態においては図12に示すような構造のディレクトリテーブルと図13に示すようなブロックアロケーションテーブルをメモリ上に構築している。
【0058】
ディレクトリテーブルには最大原稿枚数分のエントリがあり、それぞれが1枚の原稿に対応している。各エントリには、原稿画像データが分割記憶されている複数のブロック群の最初のブロック番号が保持されている。
ブロックアロケーションテーブルにはハードディスクの総ブロック数分のエントリがあり、それぞれが1つのブロックに対応している。
【0059】
各エントリには、そのブロックに引き続いて画像データが記憶されている次のブロック番号が保持されている。但し、そのブロックが1枚の原稿画像データを構成する最後のブロックの場合は、エンドマークとしてFFFFHが保持される。したがって、ディレクトリテーブルとブロックアロケーションテーブルの両方を参照することによって、1枚の原稿画像データに対応する一つながりのブロック番号のチェーンを得ることができる。
【0060】
図15は、画像処理ユニット49によるハードディスク初期化処理の動作フローを示す図である。
この動作フローでは、2次記憶装置107内のハードディスクのブロック0から順番に不良セクタの存在を確認していき、もし不良セクタが見つかれば不良ブロック管理領域にそのブロックを登録する(そのブロックに不良マークを付ける)。全ブロックのチェックが完了したところで、ハードディスクの初期化処理が終了となる。
【0061】
ここで、不良セクタのチェック方法としてはいくつか考えられるが、この実施形態ではブロックに含まれる全セクタに対するリードコマンドを2次記憶装置107に発行して、2次記憶装置107から返される終了ステータスによって不良セクタかどうかの判定を行なっている。
【0062】
通常、ハードディスク側では自動的にエラー訂正及びエラーリトライ処理が行なわれるため、もしリードエラーが発生してもエラー訂正あるいはリトライ処理によって回復してしまうと、本体側としては何の情報も得られないことになる。そこで、不良セクタのチェック時はハードディスク側のエラー訂正及びエラーリトライ処理を禁止することで、確実に不良セクタを検出できるようにしている。
【0063】
なお、この実施形態ではこのように読み出し処理のみで不良セクタを検出しているが、さらに不良セクタ検出率を高めるための方法として、所定のデータパターンを書き込み、それを正しく読み出せるかどうかを確認することにより不良セクタを検出することも考えられる。
【0064】
このように、ハードディスクの不良ブロックを管理することでコピー時に不良ブロックを使用することができるだけないようにしているが、ハードディスクはスピンドルモータの回転中に外部から加えられた衝撃に対しては構造上弱いため、どうしてもハードディスクの初期化後に不良セクタが発生することが避けられない。
【0065】
この実施形態では、コピー中にハードディスクに対するアクセスエラーが発生した場合は、コピー動作を中断してエラーが発生したブロックに対して不良ブロックマークを付けて、以後そのブロックの使用を禁止すると共に、図示しないトータルカウンタの値を不良ブロック発生履歴情報として図14に示す不良ブロック発生履歴テーブルに記憶している。トータルカウンタはコピーを1枚取るたびに歩進していくカウンタである。なお、不良ブロック発生履歴テーブルの情報は図示しない不揮発性メモリ内に記憶保存される。
【0066】
図16は、このデジタル複写機の制御部(メインコントローラ20,画像処理ユニット49)によるこの発明の参考となる処理の動作フローの第1例を示す図である。この場合、上記制御部は、少なくとも図1に示した不良箇所検出手段B,不良アドレス記憶手段C,及び不良個数表示手段Dとしての機能を有することになる。
【0067】
このデジタル複写機の制御部は、まず図5のプリントキー34が押下(ON)されると、コピー動作を開始する。そして、このコピー動作中に2次記憶装置107内のハードディスク(HDD)でアクセスエラーが発生した場合は、コピー動作を中断してエラーが発生したブロックに対して不良マークを付ける(そのブロックアドレスを不良ブロック管理領域に記憶する)と共に、トータルカウンタの値を不良ブロック発生履歴テーブルに記憶する。
【0068】
一方、待機中に、オペレータ(サービスマン等)による操作部30上のキー操作によってハードディスクの不良ブロック数の表示要求を受け付けた場合には、不良ブロック管理領域に記憶されている不良ブロックアドレスに基づいてその不良ブロックの個数(不良ブロック数)を求め、それを操作部30の液晶ディスプレイ31に表示する。図17に、ハードディスクの不良ブロック数の表示例を示す。
【0069】
このように、大容量記憶手段である2次記憶装置107内のハードディスクの不良ブロック(不良箇所)を検出してそのアドレスを不良ブロック管理領域に記憶し、オペレータの指示により、不良ブロック管理領域に記憶されている不良ブロックのアドレスに基づいてその不良ブロック数を操作部30の液晶ディスプレイ31に表示すれば、サービスマン等はその個数を見ることにより2次記憶装置107の故障の予兆をつかむことができる。
【0070】
図18は、このデジタル複写機の制御部(メインコントローラ20,画像処理ユニット49)によるこの発明の参考となる処理の動作フローの第2例を示す図である。この場合、上記制御部は、少なくとも図2に示した不良箇所検出手段B,不良アドレス記憶手段C,及び不良アドレス表示手段Eとしての機能を有することになる。
【0071】
このデジタル複写機の制御部は、まず図5のプリントキー34が押下(ON)されると、コピー動作を開始する。そして、コピー動作中に2次記憶装置107内のハードディスク(HDD)でアクセスエラーが発生した場合は、コピー動作を中断してエラーが発生したブロックに対して不良マークを付ける(そのブロックアドレスを不良ブロック管理領域に記憶する)と共に、トータルカウンタの値を不良ブロック発生履歴テーブルに記憶する。
【0072】
一方、待機中に、オペレータによる操作部30上のキー操作によってハードディスクの不良ブロックアドレスの表示要求を受け付けた場合には、不良ブロック管理領域に記憶されている不良ブロックアドレスを操作部30の液晶ディスプレイ31に表示する。図19に、ハードディスクの不良ブロックアドレスの表示例を示す。
【0073】
このように、大容量記憶手段である2次記憶装置107内のハードディスクの不良ブロック(不良箇所)を検出してそのアドレスを不良ブロック管理領域に記憶し、オペレータの指示により、不良ブロック管理領域に記憶されている不良ブロックのアドレスを操作部30の液晶ディスプレイ31に表示すれば、サービスマン等はそのアドレスを見ることにより2次記憶装置107の故障の予兆をつかむことができる。
【0074】
図20は、このデジタル複写機の制御部(メインコントローラ20,画像処理ユニット49)によるこの発明に係わる処理の動作フローの一例を示す図である。この場合、上記制御部は、少なくとも図3に示した不良箇所検出手段B,履歴情報記憶手段F,及び履歴情報表示手段Gとしての機能を有することになる。
【0075】
このデジタル複写機の制御部は、まず図5のプリントキー34が押下(ON)されると、コピー動作を開始する。そして、コピー動作中に2次記憶装置107内のハードディスク(HDD)でアクセスエラーが発生した場合は、コピー動作を中断してエラーが発生したブロックに対して不良マークを付ける(そのブロックアドレスを不良ブロック管理領域に記憶する)と共に、トータルカウンタの値を不良ブロック発生履歴テーブルに記憶する。
【0076】
一方、待機中に、オペレータによる操作部30上のキー操作によってハードディスクの不良ブロック発生履歴情報の表示要求を受け付けた場合には、不良ブロック発生履歴テーブルに記憶されている履歴情報を操作部30の液晶ディスプレイ31に表示する。図21に、ハードディスクの不良ブロック発生履歴情報の表示例を示す。
【0077】
このように、大容量記憶手段である2次記憶装置107内のハードディスクの不良ブロック(不良箇所)を検出する度に、その時のトータルカウンタの値を不良ブロック発生履歴テーブルに記憶し、オペレータの指示により、不良ブロック発生履歴テーブルに記憶されている履歴情報を操作部30の液晶ディスプレイ31に表示すれば、サービスマン等はその履歴情報を見ることにより2次記憶装置107の故障の予兆をつかむことができる。
【0078】
したがって、上述した各処理のいずれによっても、マシンダウンが発生する前に、予め2次記憶装置107内のハードディスクを交換しておく等の手を打つことが可能となり、最終的にはユーザの満足度及びメーカに対する信頼度を向上させることができる。
なお、上述した各処理を任意に組み合わせることにより、2次記憶装置107の故障の予兆をつかみ易くすることもできる。
【0079】
以上、この発明をハードディスク装置を用いたデジタル複写機に適用した実施形態について説明したが、この発明はこれに限らず、ハードディスク装置あるいは他の大容量記憶装置を用いたレーザプリンタ,ファクシミリ装置等の各種の画像形成装置に適用可能である。
【0080】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の画像形成装置によれば、サービスマン等がキーパーツである大容量記憶手段の故障の予兆をチェックして突然のマシンダウンを防止することができるため、機器の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の基本構成を示す機能ブロック図である。
【図2】請求項2の発明の基本構成を示す機能ブロック図である。
【図3】請求項3の発明の基本構成を示す機能ブロック図である。
【図4】この発明の一実施形態であるデジタル複写機の機構部の一例を示す概略構成図である。
【図5】図4に示したデジタル複写機の操作部の構成例を示すレイアウト図である。
【図6】図5の液晶ディスプレイ31における通常の表示例を示す図である。
【図7】図4に示したデジタル複写機の制御系の構成例を示すブロック図である。
【図8】図7の画像処理ユニット(IPU)49の構成例を示すブロック図である。
【図9】図8のセレクタ64における1ページ分の画像データ及び制御信号の一例を示すタイミング図である。
【図10】図8のメモリコントローラ65及び画像メモリ66の構成例を示すブロック図である。
【図11】ハードディスクの領域構成例を示すメモリマップ図である。
【図12】ディレクトリテーブルの領域構成例を示すメモリマップ図である。
【図13】ブロックアロケーションテーブルの領域構成例を示すメモリマップ図である。
【図14】不良ブロック発生履歴テーブルの領域構成例を示すメモリマップ図である。
【図15】図8の画像処理ユニット49によるハードディスク初期化処理の動作フローを示す図である。
【図16】図7の制御部(メインコントローラ20,画像処理ユニット49)によるこの発明の参考となる処理の動作フローの第1例を示す図である。
【図17】図5の液晶ディスプレイ31におけるハードディスクの不良ブロック数の表示例を示す図である。
【図18】図7の制御部(メインコントローラ20,画像処理ユニット49)によるこの発明の参考となる処理の動作フローの第2例を示す図である。
【図19】図5の液晶ディスプレイ31におけるハードディスクの不良ブロックアドレスの表示例を示す図である。
【図20】図7の制御部(メインコントローラ20,画像処理ユニット49)によるこの発明に係わる処理の動作フローの一例を示す図である。
【図21】図5の液晶ディスプレイ31におけるハードディスクの不良ブロック発生履歴情報の表示例を示す図である。
【符号の説明】
20:メインコントローラ
30:操作部 31:液晶ディスプレイ
49:画像処理ユニット 50:読み取りユニット
54:CCDイメージセンサ 57:書き込みユニット
61:A/Dコンバータ 62:シェーディング補正部
63:画像処理部 64:セレクタ
65:メモリコントローラ 66:画像メモリ
68:CPU 69:ROM
70:RAM 71:変倍部
101:入力データセレクタ 102:画像合成部
103:1次圧縮/伸長部
104:出力データセレクタ
105:2次圧縮/伸長部 106:1次記憶装置
107:2次記憶装置(ハードディスク装置)

Claims (3)

  1. スキャナ等の画像入力手段から入力される画像データを順次蓄積する大容量記憶手段を備えた画像形成装置において
    前記大容量記憶手段の不良箇所を検出する不良箇所検出手段と、
    該手段によって不良箇所が検出される度に、その時のトータル画像形成枚数を記憶する履歴情報記憶手段と、
    オペレータの指示により、前記履歴情報記憶手段に記憶されているトータル画像形成枚数を表示する履歴情報表示手段と
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項 1 記載の画像形成装置において、
    前記不良箇所についての情報を前記大容量記憶手段以外のメモリに記憶する手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項 1 記載の画像形成装置において、
    前記不良箇所検出手段による不良箇所の検出時には、前記大容量記憶手段のエラー訂正処理を禁止する手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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