JP4084521B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル複写機など画像処理装置に係わり、特に、着脱可能な記憶媒体を装着した際などにその記憶媒体に記憶されている管理情報をRAMなど内部記憶装置へ自動的に読み出すことができる画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル複写機では、コピーする原稿画像データを記憶しておく半導体メモリや大容量ハードディスクを内蔵して、複数枚のコピーを実行する際に1回の原稿スキャンでコピーを可能にしたり、ページ順に出力する電子ソートを可能にしたりしている。また、スキャナから読み込んだ画像データや、文字コードを展開した(ビットマップ化した)画像データを大容量ハードディスクに保存しておき、後日、保存された画像データを出力したりすることもできる。
さらに、ハードディスク内の画像データをデジタル複写機に着脱可能な記憶媒体へ転送して、複写機内部のハードディスクの画像情報のバックアップや長期保管などを可能にしている。つまり、画像情報を着脱可能な記憶媒体から読み出したり、その記憶媒体に書き込んだりする外部画像記憶装置、および原稿から読み取った画像データや外部画像記憶装置から転送される画像データなどを蓄積しておく内部画像記憶装置を備えておくのである。なお、着脱可能な記憶媒体としては、書き込み可能なCD−Rや、書き込み書き換え可能なCD−RW、さらに大容量のDVD、データテープなど大容量記憶媒体が使用されている。
例えば、特開昭63-146555号公報に示された画像処理装置は、前記のような画像処理装置の一つであり、着脱可能な記憶媒体に画像データの他にコピーに必要な情報や操作手順プログラムを記憶し、操作性の向上を図っている。
また、特開平1-256269号公報に示された画像処理装置では、着脱可能な記憶媒体に画像データだけでなくその画像データを記憶した年月日情報を記憶しておき、その画像データを再び紙上に出力する際の画像データ取り出しの高速化を図っている。
また、従来技術では、内部画像記憶装置や着脱可能な記憶媒体など、前記のような画像記憶手段を備えた画像処理装置において、1ページまたは複数ページからなる画像データ(例えば、一つの文書)を一つの画像ファイルとして画像記憶手段に記憶する。そして、それぞれの画像ファイルにはファイル名など属性情報を付け、登録されている複数の画像ファイルに対応した属性情報から成る画像ファイル一覧情報を作成し、画像ファイルを取り出す際にはその画像ファイル一覧情報を画像記憶手段から読み出して表示し、そのなかから所望の画像ファイルを選択させたりして、所望の画像ファイルを画像記憶手段からファイル単位で読み出し、読み出した画像ファイルの画像データを表示させたり、紙上に出力したりする。なお、管理情報の一つとして、それぞれのファイル名(あるいはファイル番号)とその画像ファイルの画像記憶手段における記憶位置とを対応付けたファイルアロケーション情報なども備え、前記のように画像ファイルを取り出す際には、画像ファイル一覧情報とともにそのファイルアロケーション情報も読み出す。前記のように、ファイル名を指定した取り出し要求があったとき、ファイルアロケーション情報などを参照してそのファイル名に対応付けられた記憶位置にアクセスし、その画像ファイル名の画像ファイルを読み出すのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、着脱可能な記憶媒体としてCD−RWなどを用いた場合、読み出し速度が遅いので、従来技術においては、着脱可能な記憶媒体から画像ファイルを取り出す際、その記憶媒体から画像ファイル一覧情報など各種管理情報を読み出すのに時間がかかり、そのため、画像ファイル一覧情報などをすぐに表示させることができず、したがって、画像ファイル一覧情報を見て所望の画像ファイルを取り出すまでの時間も長くなるというような問題がある。
本発明の目的は、前記のような従来技術の問題を解決することができる画像処理装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、着脱可能な記憶媒体から画像データおよび前記画像データを管理する管理情報を読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段により読み出された管理情報を記憶する内部記憶手段と、複数の画面に切り替え可能な操作表示手段とを備えた画像処理装置において、前記記憶媒体が装着されたことを検知する装着検知手段と、前記装着検知手段により前記記憶媒体が装着されたことが検知されると該記憶媒体に記憶されている前記管理情報を前記読み出し手段に読み出させる制御手段と、コピー、印刷、原稿読み取りのうちの少なくとも1つの処理が実行中か否かを検知する処理状態検知手段と、前記操作表示手段の画面を切り替える指示を受け付ける画面指示受付手段と、を設け、前記制御手段は、前記管理情報の読み出し時に前記処理状態検知手段により前記処理が実行中であると検知された場合、前記画面指示受付手段により画面の切り替え指示を受け付けたか否かの判別を行い、前記画面指示受付手段が前記画面の切り替え指示を受け付けていない場合は前記読み出し手段による前記管理情報の読み出しを保留し、前記処理が終了した後に前記管理情報の読み出しを行わせると共に、前記画面指示受付手段が前記画面の切り替え指示を受け付けた場合は、前記保留を解除し、前記読み出し手段による前記管理情報の読み出しを行わせる構成にした。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の各実施例の画像処理装置の概略図である。図示したような構成で、この実施例の画像処理装置では、自動原稿送り装置(ADF)1の上方にある原稿台2に画像面を上にして原稿束を置き、後述する操作部上のスタートキーを押下すると、給送ローラ3および給送ベルト4により、原稿束の最も下の原稿から順に、原稿がコンタクトガラス6上の所定の位置に給送される。なお、1枚の原稿の給送が完了したときに原稿枚数をカウントアップするカウント機能を有している。
コンタクトガラス6上の原稿の画像が読み取りユニット20によって読み取られ、読み取りが終了した原稿は給送ベルト4および排送ローラ5によって排出される。さらに、原稿セット検知センサ7により原稿台2に次の原稿があることが検知されると、前の原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送される。
また、第1トレイ8、第2トレイ9、および第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1給紙装置11、第2給紙装置12、第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置まで搬送される。そして、読み取りユニット20により読み込まれた画像データが書き込みユニット27からのレーザー光によって感光体15に書き込まれ、現像ユニット31を通過することによってトナー像が形成される。さらに、搬送ベルト16により感光体15の回転と等速で搬送される転写紙に感光体15上のトナー像が転写され、その後、定着ユニット17により画像を定着させ、排紙ユニット18により後処理装置であるフィニッシャ40に排出される。
フィニッシャ40は、排出された転写紙を排紙搬送ローラ42の方向かまたはステープル処理部方向へ導くことができる。切り替え板41を上方向に切り替えることにより、排紙搬送ローラ42,43を経由して排紙トレイ44側に排紙したり、切り替え板41を下方向に切り替えることで、搬送ローラ45,46を経由して、ステープル台47に搬送したりするのである。
ステープル台47に積載された転写紙は、1枚排紙されるごとに紙揃え用のジョガー48によって、紙端が揃えられ、コピーが1部完了したときにステープラ49によって綴じられる。そして、ステープラ49により綴じられた転写紙群が自重によって、ステープル完了排紙トレイ50に収納される。
なお、通常の排紙トレイ44は転写紙の搬送方向と直交する方向に移動可能な排紙トレイである。このような排紙トレイ44が、原稿毎、あるいは自動的にソーティングされたコピー部数毎に直交する方向に移動し、排出されてくる転写紙を仕分ける。
【0007】
転写紙の両面に作像する場合は、各給紙トレイ8,9,10から給紙され、作像された転写紙をフィニッシャ40側に導かないで、経路切り替えのための分岐爪52を上側にセットすることで、一旦両面給紙ユニット51にストックする。
その後、両面給紙ユニット51にストックされた転写紙は再び感光体15に作像されたトナー画像を転写するために、両面給紙ユニット51から再給紙され、その後は、下側にセットされた経路切り替えのための分岐爪52により、切り替え板41の方へ導かれる。
なお、感光体15、搬送ベルト16、定着ユニット17、排紙ユニット18、現像ユニット31はメインモータによって駆動され、各給紙装置11,12,13はメインモータの駆動力が給紙クラッチにより伝達されて駆動される。また、縦搬送ユニット14はメインモータの駆動力が中間クラッチにより伝達されて駆動される。
また、読み取りユニット20は、原稿を載置するコンタクトガラス6と走査光学系で構成されており、走査光学系は、露光ランプ21、第1ミラー22、レンズ23、CCDイメージセンサ24などから構成されている。露光ランプ21、第1ミラー22、第2ミラー25および第3ミラー26は図示しないキャリッジ上に固定されている。この走査光学系は、図示しないスキャナ駆動モータにより駆動される。原稿画像は、CCDイメージセンサ24によって読み取られ、電気信号に変換されて処理される。
書き込みユニット27はレーザ出力ユニット28、結像レンズ29、ミラー30から構成され、レーザ出力ユニット28の内部には、レーザ光源であるレーザダイオードおよびモータによって高速で定速回転する多角形ミラー(ポリゴンミラー)が備わっている。
書き込みユニット27からはレーザ光が出力され、そのレーザ光は画像作像系の感光体15に照射される。図示しないが、感光体15の一端近傍のレーザビームを照射される位置には、主走査同期信号を発生するビームセンサが配置されている。
【0008】
図2に、操作部60の構成を示す。図示したように、操作部60には、液晶タッチパネル61、テンキー62、クリア/ストップキー63、スタートキー64、予熱キー65、リセットキー66、初期設定キー67、コピーキー68、コピーサーバーキー69、文書管理キー76、プリンタキー77があり、液晶タッチパネル61には、機能キー、部数、および画像処理装置の状態を示すメッセージなどが表示される。
このように構成された操作部60内のコピーキー68を押すことで、コピー処理の内容を設定し、スタートキー64を押すことで、原稿画像のコピーを行うことができる。また、コピーサーバーキー69は、原稿画像を読み取って内部画像記憶装置に画像データを蓄積したり、蓄積されている画像データを印刷したりする際に用いる。また、文書管理キー76は、例えば内部画像記憶装置に蓄積されている画像データなどを編集したりするときに用いる。また、初期設定キー67を押すことで、画像処理装置の初期状態を任意にカスタマイズすることができる。また、画像処理装置内に収納している用紙サイズを設定したり、コピー機能のモードクリアキーを押したときに設定される状態を任意に設定したり、一定時間操作がないときに優先して選択されるアプリケーションなどを設定したり、国際エネルギースター計画に従った低電力状態への移行時間を設定したり、オートオフ/スリープモードへ移行する時間を設定したりすることもできる。
また、予熱キー65を押すと、画像処理装置は、待機状態から低電力状態に移行し、定着温度を低下させたり、操作部60の表示を消灯させたりする。
図3に、操作部60の液晶タッチパネル61の表示例を示す。これは文書管理キー76を押下したときに表示される表示例である。このような表示状態のときに利用者が液晶タッチパネル61に表示されたキーにタッチすると、そのキーの示す機能が選択され、そのキーが黒く反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えば、文書名を変更するような場合)は、所定のキーにタッチすることで、詳細機能の設定画面が表示される。液晶タッチパネル61は、ドット表示器を使用しているため、前記のように、そのときの状況に合った適切な表示をグラフィカルに行うことができるのである。
図3に示したように、表示領域には、既に内部画像記憶部に蓄積されている画像ファイルを特定するための画像ファイル属性情報として、文書名、ユーザID(ユーザ識別符号)、蓄積時刻、ページ数、サイズ(データ量)が表示される。ユーザIDは、この画像処理装置に接続されたパーソナルコンピュータのプリンタドライバにおいて付けられるため、プリンタ機能による画像蓄積の場合にのみ表示される。文書名は、画像蓄積を行う毎に付けられる。ページ数は、蓄積した原稿画像の枚数である。蓄積時刻は、画像データが蓄積されたときの時刻である。なお、表示されている画像管理情報は、不揮発メモリNV−RAMに保持されており、電源断時でもその画像管理情報は保持され続ける。また、この表示画面には、文書名変更、文書結合、文書の挿入、ページ削除、画像情報(文書)一覧情報を構成している個々の一覧情報の削除(つまり、個々の画像ファイルの削除)などのキーが表示されていて、これらを指示することによりこれらの機能を用いることができる。また、着脱可能な記憶媒体の残量も表示される。
【0009】
図4に、メインコントローラ70などから成る制御装置のブロック図を示す。図示されているメインコントローラ70は、画像処理装置全体を制御する。このメインコントローラ70には、利用者に示す表示や利用者からの機能設定入力を制御する操作部60、スキャナの制御、原稿画像データを画像メモリに書き込む制御、画像メモリに記憶された画像データを用いて作像制御などを行う画像処理ユニット(IPU)80、ADF1などが接続されている。また、紙搬送などに必要なメインモータ32、各種クラッチ34,35,36,37も接続されている。
図5はメインコントローラ70要部の構成ブロック図である。図示したように、このメインコントローラ70は、CPU71、そのCPU71の実行するプログラムを記憶しているROM72、各種データを記憶するRAM73などを備えている。プログラムは、一部をROM72に記憶し、他はハードディスク装置からRAM73にロードするようにしてもよい。
【0010】
図6はIPU80などの構成ブロック図である。このような構成で、画像処理ユニット80は、露光ランプ21から照射された光の反射光をCCDイメージセンサ24により光電変換し、A/Dコンバータ81によりデジタル信号に変換する。デジタル信号に変換された画像データは、シェーディング補正部82によりシェーディング補正された後、MTF・γ補正部83によりMTF補正、γ補正などを施される。そして、変倍処理部84を経由した画像データが変倍率に合わせて拡大または縮小され、セレクタ85に流れる。セレクタ85では、画像データの送り先を、書き込みγ補正ユニット89または画像メモリコントローラ86へ切り替える。書き込みγ補正ユニット89を経由した画像データは、作像条件に合わせて書き込みγが補正され、書き込みユニット27に送られる。
画像メモリコントローラ86とセレクタ85との間は、双方向に画像データを入出力可能な構成となっている。また、画像メモリコントローラ86などへの設定や、読み取りユニット20および書き込みユニット27の制御を行うCPU88、およびそのプログラムやデータを格納するROM90、RAM91、NV−RAM92を備えている。CPU88は、画像メモリコントローラ86を介して、画像メモリ87のデータの書き込み、読み出しが行える。
画像メモリコントローラ86へ送られた画像データは、画像メモリコントローラ86内にある画像圧縮装置によって圧縮され、画像メモリ87へ送られる。最大画像サイズ分の256階調のデータを圧縮せずにそのまま画像メモリ87に書き込むことも可能であるが、この実施例で画像データを圧縮する理由は、画像圧縮を行うことで限られた画像メモリを有効に利用できるからである。また、一度に多くの原稿画像データを記憶することができるため、例えばソート機能を用いる際、この画像メモリ87を用いて原稿画像データをページ順に出力することができる。なお、この場合、画像メモリ87内の画像データを画像メモリコントローラ86内の伸長装置で順次伸長しながら出力する。
【0011】
また、画像メモリ87を利用して、複数枚の原稿画像データを、画像メモリ87の転写紙1枚分のエリアを分割したエリアに順次読み込むことも可能となる。例えば、4枚の原稿画像を、画像メモリ87の転写紙1枚分の4等分されたエリアに順次書き込むことで、4枚の原稿が1枚の転写紙イメージに合成され集約されたコピー出力を得ることが可能となる。このような機能は一般に「集約コピー」と呼ばれている。
画像メモリ87内の画像データは、CPU88からアクセス可能な構成となっている。このため、画像メモリ87内の画像データの内容を加工することが可能であり、例えば画像データの間引き処理、画像の切り出し処理などが行える。加工の際は、画像メモリコントローラ86内のレジスタに制御データを書き込むことで画像データを処理する。また、加工された画像データは、再度画像メモリ87に保持される。
画像メモリ87は、処理される画像データの大きさにより複数のエリアに分割して画像データの入出力を同時に実行可能な構成をとっている。分割された各エリアに対して画像データの入力および出力をそれぞれ並列に実行可能にするため、画像メモリコントローラ86とのインタフェースにはリード用とライト用の2組のアドレス・データ線が接続されている。これにより、エリア1に画像データを入力(ライト)する間にエリア2より画像データを出力(リード)するという動作が可能になる。
また、画像メモリ87の画像データをCPU88が読み出し、I/Oポート93を経て、操作部60へ転送することが可能な構成となっている。なお、一般に操作部60の画面表示解像度は低いため、画像メモリ87の原画像データは画像間引きを施されて操作部60へ送られる。
画像メモリ87には大量の画像データが記憶されるので、記憶容量上の理由からハードディスク装置94を別に設けることもある。ハードディスク装置94を用いることにより、電源が切断されても永久的に画像データを保持できる特徴もある。なお、ハードディスク装置94を備えた構成では、画像メモリ87とハードディスク装置94が画像記憶手段である内部画像記憶装置を構成し、ハードディスク装置94を備えない構成では、画像メモリ87が内部画像記憶装置となる。複数の定型の原稿(フォーマット原稿)をスキャナで読み込み保持するためには、このハードディスク装置94を用いるのが一般的である。
【0012】
また、外部画像記憶手段として、CD−R、CD−RW、より記憶容量の大きいDVDなど着脱可能な記憶媒体を有した外部画像記憶装置95を備えている。外部画像記憶装置95は、SCSIコントローラ96によってバスを制御され、画像データの書き込み、読み出しを実行する。その書き込み、読み出しに際しては、作像やスキャナからの画像読み出しの処理速度との差を吸収するために、画像メモリ87に一旦記憶される。つまり、外部画像記憶装置95にスキャナからの画像データを書き込む場合、必ず画像メモリ87を経由して書き込むことになる。また、外部画像記憶装置95からの画像データを書き込みユニット27に送る際は、画像メモリ87に一旦記憶してから書き込みユニット27に送ることになる。
画像データを記憶する画像メモリ87、ハードディスク装置94、外部画像記憶装置95に対しての画像データの読み書き、スキャナ(読み取りユニット20など)からの画像データ入力、書き込みユニット27に送る画像データの出力は、全て画像メモリコントローラ86によって画像パスを決められる。画像パスの入出力の組み合わせの一例を図8に示す。CPU88が画像データの入力源、出力先を決めることで、CPU88に接続された画像メモリコントローラ86が画像データの流れを切り替えることができるのである。
【0013】
ここで、図7を用いて、セレクタ85における1ページ分の画像データの転送タイミングを説明する。
図7において、/FGATEは、1ページの画像データの副走査方向の有効期間を表している。/LSYNCは、1ライン毎の主走査同期信号であり、この信号が立ち上がった後の所定クロックで画像データが有効となる。主走査方向の画像データが有効であることを示す信号が/LGATEである。これらの信号は画素クロックVCLKに同期しており、VCLKの1周期に対し1画素8ビット(256階調)のデータが送られてくる。この実施例では、転写紙への書込密度400dpi、最大画素数は、主走査方向が4800画素、副走査方向が6800画素である。また、この実施例では、画像データは255に近いほど白画像になるとする。
図9は、この画像処理装置のアプリケーションの一つとして搭載されているコピーアプリケーション(原稿画像のコピー)の操作画面の一例を示したものである。コピーアプリケーションに関しては既知のものであるので詳細な説明は省略する。
図10はこの画像処理装置のシステム構成図である。図示したように、内部画像記憶装置に蓄積された画像データを処理する手段は、ハードウェアとソフトウェアから成るコピーサーバーアプリケーション処理部(図10には、省略してコピーサーバーアプリと記載)として存在し、同様にハードウエアとソフトウエアから成るコピーアプリケーション処理部(図10には、省略してコピーアプリと記載)、プリンタアプリケーション処理部(図10には、省略してプリンタアプリと記載)、文書管理アプリケーション処理部(図10には、省略して文書管理アプリと記載)と同レベルの起動対象として起動させることができ、それぞれが独立した動作をするものとする。共有資源である操作部60(図2参照)と、それを制御する操作部コントローラ、周辺機(例えばADF1など)と、それを制御する周辺機コントローラ、画像形成装置(例えば、書き込みユニット27など)と、それを制御する画像形成装置コントローラ、画像読取装置(例えば読み取りユニット20など)と、それを制御する画像読取装置コントローラ、メモリユニットはシステムコントローラにより調停される。なお、これらの各コントローラはメインコントローラ70およびIPU80により実現される。
各アプリケーション処理部は、操作部コントローラが提供する仮想画面領域(実画面に対応したメモリ領域)にそれぞれの操作画面情報を書き込むことが可能である。操作部コントローラは、システムコントローラから指示された仮想画面領域の操作画面情報を実画面に展開・表示するのである。また、外部画像記憶装置95を外部に設ける場合、図5に示したSCSIコントローラ96の接続ポートに外部画像記憶装置95を接続し、その外部画像記憶装置95の制御をSCSIコントローラ96により行う。
【0014】
ここで、図3に戻り、文書管理キー76を押したときに表示される液晶タッチパネル61の画面について詳述する。
前記においても少し触れたが、この画面上では内部画像記憶装置であるハードディスク装置94および外部画像記憶装置95に装着された記憶媒体に蓄積された画像データに係わる各種機能を利用することができる。内部蓄積文書キー101が黒色に反転しているのは、ハードディスク装置94内に蓄積されている画像データについて各種編集操作が可能であることを示している。また、外部蓄積文書キー102を押下すると、液晶タッチパネル61には図11に示すような画面が表示される。この画面上では、装着された記憶媒体内に蓄積された画像データについて各種編集操作が可能である。
図3に示したように、内部蓄積文書キー101を押した場合の表示領域106には、ハードディスク装置94内に蓄積された各画像データなどから成る各画像ファイルの属性情報(画像ファイルリストデータ)が表示されている。画像ファイルを特定するための画像ファイルの属性情報の一覧情報として、文書名(内部では画像ファイル名として管理している)、ユーザID、蓄積時刻、ページ数、画像データサイズなどが表示されるのである。なお、文書名は画像ファイルを蓄積する毎に付けられる。ページ数は、蓄積した原稿画像の枚数である。蓄積時刻は、画像ファイルが蓄積された時の時刻(月日時分)を表す。なお、図示の例では8個の画像ファイルの属性情報(画像ファイルリストデータ)のみ表示されているが、「前へ」キーまたは「後へ」キー107を押下することにより他の画像ファイルの属性情報が表示可能である。
表示領域109のページ数は、全画像ファイルの属性情報(画像ファイルリストデータ,一覧情報全体)が何ページ分あって、そのうち現在表示中の8個の画像ファイルの属性情報が何ページであるかを表す。図3の例では、全画像ファイルの画像ファイルリストデータは12ページ分あり、現在表示中の8個の画像ファイルリストデータが3ページ目であることを表している。表示領域105の各項目を押下すると表示領域106の一覧情報が該項目に従ってソートされる。図3の例では蓄積時刻降順ソートになっている。なお、一覧情報を対象とした検索機能は、検索キー103を押下することにより利用可能である。
表示領域106に表示されている画像ファイルリストから特定の画像ファイルの行を押下すると、その画像ファイルの行が黒色に反転する。これを選択状態と呼ぶ。複数の画像ファイルの画像ファイルリストデータを選択状態として指定可能であり、選択文書表示キー104を押下すると、表示領域106には選択状態の画像ファイルリストデータのみ表示される。また、表示領域108は、ハードディスク装置94の総容量および残容量を、表示領域116は、外部画像記憶装置95内の記憶媒体の総容量および残容量をMB(メガバイト)を単位として表している。
【0015】
蓄積されている画像データに対する編集機能としては、文書名変更機能、文書結合機能、文書挿入機能、ページ削除機能、文書消去機能がある。これらの諸機能は、文書編集キー111〜115を押下することにより使用可能である。
また、画像ファイルリスト中の任意の画像ファイルの行を選択状態にして文書移動キー117を押下すると、選択状態の画像ファイルの画像データおよび画像ファイルリストデータは、外部画像記憶装置95内の記憶媒体に蓄積される。このとき、その記憶媒体内に蓄積されている画像ファイルの画像ファイルリストデータが更新され、その記憶媒体に記憶される。
また、この実施例では、メインコントローラ70が、内部画像記憶装置や着脱可能な記憶媒体など画像記憶手段に記憶される各画像ファイルの一覧情報である画像ファイルリストデータ、画像データを1単位画像(本実施例では1ページを1単位情報として扱うものとする)毎に管理するアロケーションデータ(FAT)、前記単位画像を一つまたは複数まとめて画像ファイルとして管理するためのファイル構成情報、およびその単位画像を構成するブロック(クラスタ)の使用状態などを管理するクラスタ情報を作成し、着脱可能な記憶媒体など画像記憶手段に記憶される画像データに対応付けて記憶する。
図12に、メインコントローラ70が作成した画像ファイルリストデータ、アロケーションデータ(FAT)、クラスタ情報、およびファイル構成情報を含む情報群のデータ構成を示す。このような情報群がハードディスク装置94や外部画像記憶装置95内の記憶媒体に記憶されるのである。
図12に示したように、最初の領域には画像ファイルリストデータが記憶され、ここには、図13に示すように、各画像ファイルに対応する各レコード(各行)の情報として、文書名(ファイル名)、ユーザ識別符号(ユーザID)、蓄積時刻など図3に示した表示領域106に表示させる各情報および各画像ファイルに付与したファイル番号を記憶する。
【0016】
また、図14に、アロケーションデータの構成を示す。図示したように、一つのレコード(図示の1行)は画像ファイルを構成している各単位画像に付与される画像番号、その単位画像の画像データが記憶されている最初のブロック(クラスタ)の画像スタートアドレス(アドレスとは全体の記憶領域を等サイズに細分化した各記憶領域に配列順に付与した一連番号である)、各画像単位のブロック数である画像サイズ情報から成る。
アロケーションデータに続く領域には、図15に示すようなクラスタ情報が記憶される。図示したように、各レコードは、使用中/空きを示す情報とその画像番号の単位画像用に付与された次のブロックのアドレスからなる。なお、単位画像用に付与された次のブロックがなければ、例えば「END」と書き込む。なお、図15に示した例では連続したブロックが付与されているが、空きブロックは連続しているとは限らないので、付与されるブロックが飛ぶ場合もある。また、図15に示した左側の番号はブロック番号である。また、「使用中」とはそのブロックに有効な画像データが記憶されているということで、例えば「使用中」であれば「1」、「空き」状態であれば「0」と設定する。なお、最終ブロックに「END」と書き込む代わりに、実際には存在しないアドレス値(例えば、99999のような)を記録しておき、それを最終ブロックとみなすようにしてもよい。また、使用中か空きかを示すデータ領域を設ける代わりに、次ブロックアドレスを示す領域に実際には存在しないアドレス値(例えば、88888のような)を記録しておき、そのような値が記録されているブロックは、「空き」状態であるとみなすようにしてもよい。
次の領域には、図16に示すようなファイル構成情報が記憶される。図示したように、各画像ファイルに対応した各レコードには、各ページに付与された画像番号がページ順に記憶される。なお、この領域には、例えば印刷時に用いる情報など図3に示した画面に表示されないファイル属性情報なども記憶される。
次は画像ファイル領域で、ここには複数の画像ファイルの画像データが記憶され、最初が1ページ目の画像データ、次が2ページ目の画像データというように記憶する。但し、これらが記憶される領域は必ずしも連続しているわけではない。画像データ格納時、クラスタ情報を参照して空いている複数のブロックを取得し、取得したブロックの配列順に順次記憶するのである。したがって、取得したブロックが飛んでいれば1ファイルの画像データの記憶領域は不連続になる。1ページの画像データが1ブロックに収まらなければ1ページの画像データが不連続になる場合もある。
【0017】
次に、図17に示した動作フローに従って、本発明の第1の実施例の動作を説明する。なお、この実施例では、請求項記載の読み出し手段は、外部画像記憶装置95により実現され、内部記憶手段は、RAM73またはハードディスク装置94により実現され、制御手段は、メインコントローラ70により実現され、装着検知手段はIPU80および外部画像記憶装置95により実現される。
そして、この実施例では、図17に示した動作フローを定期的に実行し、この動作フローに入ると、メインコントローラ70がIPU80に記憶媒体検知要求を出して着脱可能な記憶媒体が外部画像記憶装置95に装着されたか否かを検知させる。例えば、外部画像記憶装置95は、記憶媒体が装着されているか否かを光学的に検出するセンサを備えて、このセンサの出力信号を装着信号として出すようにし、IPU80が装着信号のレベルに対応した装着情報を取得するようにするのである。
こうして、メインコントローラ70は、記憶媒体が装着されたか否かを判定し(S1)、装着されたと判定されたならば(S1でYes)、前記画像ファイルリストデータ、アロケーションデータ、クラスタ情報、ファイル構成情報など装着された記憶媒体に記憶されている複数種類の管理情報のうち、画像ファイルリストデータのみをメインコントローラ70内のRAM73など内部記憶手段へ読み出させ(S2)、RAM73に保持しておく。記憶媒体における画像ファイルリストの記憶領域のアドレスは固定しており、予め設定しておくことができるので、メインコントローラ70がそのアドレスをIPU80に与えて読み出させるのである。画像ファイルリストデータのみを読み出すことにより、読み出すデータを少なくしてレスポンスを良くできる。また、図3に示すような一覧表示を行うためには画像ファイルリストデータのみを読み出せば済み、その他のデータは、利用者が一覧から画像ファイルを選択し処理の実行を指示してから、実際に画像データにアクセスする際に必要となるものであるから、利用者による処理実行指示後に読み出すようにすればよい。なお、読み出した画像ファイルリストデータは、内部記憶手段であるハードディスク装置94内に記憶しておくようにしてもよい。装着した記憶媒体が装着されている限りハードディスク装置94内に保持し、更新の際、例えば新たに書き込んだ画像ファイル分のデータを画像ファイルリストデータに追加する際には、ハードディスク装置94内に保持された画像ファイルリストデータを更新し、装着されている記憶媒体を外す際に更新された画像ファイルリストデータをその記憶媒体に書き込むのである。
【0018】
一方、ステップS1において、記憶媒体が装着されていないと判定されたならば(S1でNo)、直ちにこの動作フローから抜ける。
記憶媒体内の画像ファイルリストデータをその記憶媒体の挿入時に読み出す代わりに電源投入時に読み出し、RAM73などに保持しておくようにしてもよい。あるいは、記憶媒体装着時および電源投入時のどちらにおいても画像ファイルリストデータを読み出しておくようにしてもよい。
こうして、この実施例によれば、着脱可能な記憶媒体を装着したとき、または電源を投入したときに、画像ファイルリストデータがRAMなど内部記憶手段へ読み出され、保持されるので、その後、例えば記憶媒体内の特定の画像ファイルを取り出す際、図3に示したような画像ファイル一覧情報を表示させるとき、RAMなど内部記憶手段から画像ファイルリストデータを読み出して表示させればよいので、読み出し時間の長い着脱可能な記憶媒体からの読み出しが不要となり、利用者が操作部60を用いて画像ファイル一覧情報を表示させるための操作を開始してから画像ファイル一覧情報が表示されるまでの時間が短くなる。利用者は表示された画像ファイル一覧情報のなかから取り出したい画像ファイルを指示するので、画像ファイル一覧情報が早く表示された分だけ、その画像ファイルの取り出しも早くなる。
また、画像ファイルリストデータのみを取り出すので、その分だけ記憶媒体装着時や電源投入時における管理情報読み出し時間を減少させることができ、したがって、記憶媒体を装着した際に少しでも早く画像ファイル一覧情報を見たい場合などには有効であるし、電源投入時における待ち時間も管理情報読み出し時間が減少した分だけ短くなる。
【0019】
本発明の第2の実施例では、第1の実施例に示した各手段に加えて、所定の処理が実行中か否かを検知する処理状態検知手段を備え、記憶媒体装着時における管理情報の読み出しの際、その処理状態検知手段によりコピー処理など所定の処理が実行中であると検知された場合、その所定の処理と記憶媒体からの管理情報の読み出しとを並列処理する。なお、処理状態検知手段はメインコントローラ70により実現される。例えば、メインコントローラ70は、操作部60により所定の処理の実行要求が指示されるとそれを認識してジョブ番号を付与し、RAM73内に設けた図18に示すようなテーブル中の、そのジョブ番号に対応した実行状態情報を「実行中」を示す値である「1」にし、実行を指示したIPU80からジョブ番号を伴った終了通知があったときにそのジョブ番号に対応付けられた実行状態情報を「実行中でない」を示す値である「0」にするのである。
図19に、第2の実施例の動作フローを示す。以下、図19に従って、この実施例の動作を説明する。
この実施例では、図19に示した動作フローを定期的に実行し、この動作フローに入ると、メインコントローラ70がIPU80に記憶媒体検知要求を出して着脱可能な記憶媒体が外部画像記憶装置95に装着されたか否かを検知させる。例えば、外部画像記憶装置95は、記憶媒体が装着されているか否かを光学的に検出するセンサを備えて、このセンサの出力信号を装着信号として出すようにし、IPU80が装着信号のレベルに対応した装着情報を取得するようにするのである。
こうして、メインコントローラ70は、記憶媒体が装着されたか否かを判定し(S11)、装着されたと判定されたならば(S11でYes)、図18に示したような管理テーブルを参照して所定の処理(例えば、コピー処理)が実行中か否かを判定する(S12)。そして、実行中であると判定されたならば(S12でYes)、その所定の処理と管理情報を記憶媒体から内部記憶手段へ読み出す処理とを並列で実行させる(S13)。なお、読み出す管理情報としては、画像ファイルリストデータ、アロケーションデータ、クラスタ情報、ファイル構成情報など装着された記憶媒体に記憶されている複数種類の管理情報としてもよいし、画像ファイルリストなど一部の管理情報だけでもよい。記憶媒体における画像ファイルリスト、アロケーションデータ、クラスタ情報、およびファイル構成情報などの記憶領域のアドレスは固定しており、予め設定しておくことができるので、メインコントローラ70がそのアドレスをIPU80に与えて読み出させるのである。なお、読み出した管理情報は、ハードディスク装置94内に記憶しておくようにしてもよい。装着した記憶媒体が装着されている限りハードディスク装置94内に保持し、更新の際はハードディスク装置94内に保持された管理情報を更新し、装着されている記憶媒体を外す際に更新された管理情報をその記憶媒体に書き込むのである。
【0020】
図20に、前記並列処理の一例のタイミングチャートを示す。図示のコピー処理(この処理が前記所定の処理である)の例は、3枚の原稿画像のコピーの場合で、図20において、斜線部分は実行時間帯あるいはアクセス時間帯を示しており、コピー処理について示した部分の横軸の上側は原稿画像の読み取り処理、下側はその画像の書き込み処理である。また、この実施例では、セレクタ85内およびSCSIコントローラ96内に、例えば1ページ分の画像データの5分の1程度のデータ量分のバッファメモリを有しており、画像メモリ87など内部画像記憶装置には図示したように1ページ分の画像データを、例えば5回に分けてブロック単位で書き込む。そして、図示したように、記憶媒体からの管理情報をそのブロック書き込みの間隙中に行う。
一方、ステップS12において所定の処理が実行されていないと判定されたならば(S12でNo)、管理情報の読み出しのみを行う(S14)。また、ステップS11において、記憶媒体が装着されていないと判定されたならば(S11でNo)、直ちにこの動作フローから抜ける。
なお、前記において、画像メモリ87を複数設けると共に、画像メモリコントローラ86内に複数のDMAコントローラを設けることにより並列処理を実現してもよい。このような構成では、例えば一つのDMAコントローラがコピー処理のために一つの画像メモリ87にアクセスしているときに、別のDMAコントローラがSCSIコントローラ96を介して読み込まれた管理情報を別の画像メモリ87に書き込む。
こうして、この実施例によれば、着脱可能な記憶媒体が装着されたときに所定の処理が行われていても直ちに記憶媒体内の管理情報を読み出すことができ、例えばコピー中に記憶媒体を装着したときでも、コピー終了を待たずに図3に示したような一覧を表示させることができる。
それに対して、本発明の第3の実施例では、着脱可能な記憶媒体が装着されたときに所定の処理が行われていると、実行中のページの処理が終了するのを待って記憶媒体内の管理情報を読み出す。
【0021】
図21に、第3の実施例の動作フローを示す。以下、図21に従って、この実施例の動作を説明する。
この実施例では、図21に示した動作フローを定期的に実行し、この動作フローに入ると、メインコントローラ70がIPU80に記憶媒体検知要求を出して着脱可能な記憶媒体が外部画像記憶装置95に装着されたか否かを検知させる。例えば、外部画像記憶装置95は記憶媒体が装着されているか否かを光学的に検出するセンサを備えて、このセンサの出力信号を装着信号として出すようにし、IPU80が装着信号のレベルに対応した装着情報を取得するようにするのである。
こうして、メインコントローラ70は、記憶媒体が装着されたか否かを判定し(S21)、装着されたと判定されたならば(S21でYes)、図18に示したような管理テーブルを参照して所定の処理が実行中か否かを判定する(S22)。そして、実行中であると判定されたならば(S22でYes)、実行中のページの処理が終了するまで待ち(S23→S23)、そのページの処理が終了すると(S23でYes)、管理情報を記憶媒体から内部記憶手段へ読み出させる(S24)。なお、読み出す管理情報としては、画像ファイルリストデータ、アロケーションデータ、クラスタ情報、ファイル構成情報など装着された記憶媒体に記憶されている複数種類の管理情報としてもよいし、画像ファイルリストなど一部の管理情報だけでもよい。
管理情報の読み出しが終了すると、IPU80内のCPU88は、実行中だった所定の処理が全ページ分終わっているか否かを判定し(S25)、終わっていなければ(S25でNo)残ページ分を処理させる(S26)。また、終わっていれば(S25でYes)この動作フローから抜ける。
一方、ステップS22において所定の処理が実行されていないと判定されたならば(S22でNo)、直ちに管理情報の読み出しを行って(S27)この動作フローを抜け、またステップS21において、記憶媒体が装着されていないと判定されたならば(S21でNo)、直ちにこの動作フローから抜ける。
こうして、この実施例によれば、着脱可能な記憶媒体が装着されたときに所定の処理が行われていても、長くても1ページ分の画像データが処理されるのを待って記憶媒体内の管理情報を読み出すことができ、したがって、第1の実施例とほぼ同様の効果を得ることができるし、処理がページ単位であるので第2の実施例に比べて処理や管理が容易になる。
【0022】
図22に、第4の実施例の動作フローを示す。以下、図22に従って、この実施例の動作を説明する。なお、この実施例では、コピー処理用画面や画像データ管理用画面など複数の画面に切り替え可能な操作表示手段を用いるが、この操作表示手段は操作部60およびメインコントローラ70により実現される。また、切り替えられる複数の画面の一例は、図3や図9に示した画面である。
そして、この実施例では、図22に示した動作フローを定期的に実行し、この動作フローに入ると、メインコントローラ70がIPU80に記憶媒体検知要求を出して着脱可能な記憶媒体が外部画像記憶装置95に装着されたか否かを検知させる。例えば、外部画像記憶装置95は、記憶媒体が装着されているか否かを光学的に検出するセンサを備えて、このセンサの出力信号を装着信号として出すようにし、IPU80が装着信号のレベルに対応した装着情報を取得するようにするのである。
こうして、メインコントローラ70は、記憶媒体が装着されたか否かを判定し(S31)、装着されたと判定されたならば(S31でYes)、図18に示したような管理テーブルを参照して所定の処理が実行中か否かを判定する(S32)。そして、実行中であると判定されたならば(S32でYes)、画像データ管理用の画面への切り替えが指示されたか否か、および実行中の処理が終了したか否かを監視する(S33→S32→S33)。なお、画像データ管理用の画面とは、着脱可能な記憶媒体に記憶された画像データに関する処理を指示することができる画面であり、例えば図3に示すような画面がその一例である。
そして、実行中の処理が終了しないうちに(S32でYes)、例えば文書管理キー76が押されると、メインコントローラ70は画像データ管理用の画面への切り替えが指示されたと判断し(S33でYes)、図3のような画面を表示させ(但し、その時点では、まだ画像ファイル一覧は表示されていない)、管理情報を記憶媒体から内部記憶手段へ読み出させる(S34)。なお、読み出す管理情報としては、画像ファイルリストデータ、アロケーションデータ、クラスタ情報、ファイル構成情報など装着された記憶媒体に記憶されている複数種類の管理情報としてもよいし、画像ファイルリストデータなど一部の管理情報だけでもよい。また、画像データ管理用の画面への切り替え指示がないまま(S33でNo)所定の処理が終了すると(S32でNo)、同様に、管理情報を記憶媒体から内部記憶手段へ読み出す(S34)。
一方、ステップS31において、記憶媒体が装着されていないと判定されたならば(S31でNo)、直ちにこの動作フローから抜ける。
こうして、この実施例によれば、着脱可能な記憶媒体が装着されたときに所定の処理が行われていた場合には管理情報の読み出しを保留し、利用者により画像データ管理用の画面への切り替えが行われると保留を解除して記憶媒体内の管理情報を読み出すことができるし、そのとき利用者の要求がなくても所定の処理が終了すれば直ちに管理情報を読み出すので、画像データ管理用の画面に切り替えない限り現在実行中の処理に何ら影響を与えることがない。また、利用者が画像データ管理用の画面に切り替えるのは、蓄積されている画像データを確認したい、または蓄積されている画像データに対して何らかの処理を指示したい場合であるから、このような画面の切り替えが行われたときには直ちに管理情報を読み出すことにより、特別な指示をしたり実行中の処理の終了を待たなくても一覧を表示させることができる。
なお、第2、第3および第4の実施例における所定の処理を、コピー、印刷、または原稿読み取りのいずれかとすることができる。
【0023】
図23に、本発明の第5の実施例の動作フローを示す。以下、図23などに従って、この実施例の動作を説明する。
この実施例では、図23に示した動作フローを定期的に実行し、この動作フローに入ると、メインコントローラ70がIPU80に記憶媒体検知要求を出して着脱可能な記憶媒体が外部画像記憶装置95に装着されたか否かを検知させる。例えば、外部画像記憶装置95は、記憶媒体が装着されているか否かを光学的に検出するセンサを備えて、このセンサの出力信号を装着信号として出すようにし、IPU80が装着信号のレベルに対応した装着情報を取得するようにするのである。
こうして、メインコントローラ70は、記憶媒体が装着されたか否かを判定し(S41)、装着されたと判定されたならば(S41でYes)、管理情報を記憶媒体から内部記憶手段へ読み出させる(S42)。なお、読み出す管理情報としては、画像ファイルリストデータ、アロケーションデータ、クラスタ情報、ファイル構成情報など装着された記憶媒体に記憶されている複数種類の管理情報としてもよいし、画像ファイルリストデータなど一部の管理情報だけでもよい。
続いて、メインコントローラ70はそのときの動作モードが記憶媒体に記憶された画像データに関する処理を指示することができる管理モードか、その管理モードに属さない処理を指示するための通常モードかを判定する(S43)。なお、管理モードとは、例えば図3に示したような画面を用いて文書名変更、文書結合、文書挿入、文書移動などを行うモードであり、通常モードとは、例えばコピー処理や原稿画像の蓄積処理などを行うモードである。そして、通常モードであると判定されたならば(S43でYes)管理モードに切り替え(S44)、記憶媒体に記憶されている画像ファイルの一覧情報が表示された、例えば図3に示したような画面を表示させる。
一方、ステップS41において、記憶媒体が装着されていないと判定されたならば(S41でNo)、直ちにこの動作フローから抜ける。
こうして、この実施例によれば、着脱可能な記憶媒体が装着されると直ちに記憶媒体内の管理情報が読み出され、記憶媒体に記憶された画像データに関する処理を指示することができる管理モードに切り替わると共に操作画面を一覧情報の表示された画面に切り替えるので、例えば記憶媒体に記憶されている画像ファイル一覧情報を記憶媒体装着後、すぐに且つ手動操作なしで見ることができるし、ファイル一覧情報の表示が早くなった分だけ記憶媒体からの画像ファイルの取り出しも早くなる。利用者が記憶媒体を装着するのは、それに蓄積されている画像データを利用したい場合であると考えられるので、記憶媒体の装着と同時に、画像データを管理するためのモードに切り換えることにより、利用者がモード切り替え作業をしなくても目的とするモードが自動的に選択されることになり、操作性を向上させることができるのである。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、記憶媒体が装着されたときにその記憶媒体に記憶されている管理情報を読み出すことができ、その管理情報の読み出し時にコピー、印刷、原稿読み取りのうちの少なくとも1つの処理が実行中であった場合、その処理の実行中は管理情報の読み出しが保留され、その保留中に利用者の要求により画像データ管理用の画面に切り替えられると、保留が解除され管理情報の読み出しが行われるし、そのとき利用者の要求がなくてもその処理が終了すれば直ちに管理情報が読み出されるので、記憶媒体装着時に管理情報を読み出そうとするときコピー、印刷、原稿読み取りのうちの少なくとも1つの処理が実行中であっても画像データ管理用の画面に切り替えない限り現在実行中の処理に何ら影響を与えることがない。また、利用者が画像データ管理用の画面に切り替えるのは、蓄積されている画像データを確認したい、または蓄積されている画像データに対して何らかの処理を指示したい場合であるから、このような画面の切り替えが行われたときには直ちに管理情報を読み出すことにより、特別な指示をしたり、実行中の処理の終了を待たなくても一覧を表示させることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例の画像処理装置の概略図である。
【図2】本発明の各実施例の画像処理装置要部の構成図である。
【図3】本発明の各実施例の画像処理装置の画面図である。
【図4】本発明の各実施例の画像処理装置要部のブロック図である。
【図5】本発明の各実施例の画像処理装置要部の他のブロック図である。
【図6】本発明の各実施例の画像処理装置要部の他のブロック図である。
【図7】本発明の各実施例の画像処理装置要部のタイミングチャートである。
【図8】本発明の各実施例の画像処理装置要部の説明図である。
【図9】本発明の各実施例の画像処理装置の他の画面図である。
【図10】本発明の各実施例の画像処理装置のブロック図である。
【図11】本発明の各実施例の画像処理装置の他の画面図である。
【図12】本発明の各実施例の画像処理装置要部のデータ構成図である。
【図13】本発明の各実施例の画像処理装置要部の他のデータ構成図である。
【図14】本発明の各実施例の画像処理装置要部の他のデータ構成図である。
【図15】本発明の各実施例の画像処理装置要部の他のデータ構成図である。
【図16】本発明の各実施例の画像処理装置要部の他のデータ構成図である。
【図17】本発明の第1の実施例を示す画像処理装置の動作フロー図である。
【図18】本発明の第2の実施例を示す画像処理装置要部のデータ構成図である。
【図19】本発明の第2の実施例を示す画像処理装置の動作フロー図である。
【図20】本発明の第2の実施例を示す画像処理装置要部のタイミングチャートである。
【図21】本発明の第3の実施例を示す画像処理装置の動作フロー図である。
【図22】本発明の第4の実施例を示す画像処理装置の動作フロー図である。
【図23】本発明の第5の実施例を示す画像処理装置の動作フロー図である。
【符号の説明】
27 書き込みユニット
60 操作部
61 液晶タッチパネル
62 テンキー
68 コピーキー
69 コピーサーバーキー
70 メインコントローラ
71 CPU
73 RAM
76 文書管理キー
80 画像処理ユニット
86 画像メモリコントローラ
87 画像メモリ
88 CPU
94 ハードディスク装置
95 外部画像記憶装置
96 SCSIコントローラ

Claims (1)

  1. 着脱可能な記憶媒体から画像データおよび前記画像データを管理する管理情報を読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段により読み出された管理情報を記憶する内部記憶手段と、複数の画面に切り替え可能な操作表示手段とを備えた画像処理装置において、
    前記記憶媒体が装着されたことを検知する装着検知手段と、前記装着検知手段により前記記憶媒体が装着されたことが検知されると該記憶媒体に記憶されている前記管理情報を前記読み出し手段に読み出させる制御手段と、コピー、印刷、原稿読み取りのうちの少なくとも1つの処理が実行中か否かを検知する処理状態検知手段と、前記操作表示手段の画面を切り替える指示を受け付ける画面指示受付手段と、を設け、
    前記制御手段は、前記管理情報の読み出し時に前記処理状態検知手段により前記処理が実行中であると検知された場合、前記画面指示受付手段により画面の切り替え指示を受け付けたか否かの判別を行い、前記画面指示受付手段が前記画面の切り替え指示を受け付けていない場合は前記読み出し手段による前記管理情報の読み出しを保留し、前記処理が終了した後に前記管理情報の読み出しを行わせると共に、前記画面指示受付手段が前記画面の切り替え指示を受け付けた場合は、前記保留を解除し、前記読み出し手段による前記管理情報の読み出しを行わせることを特徴とする画像処理装置。
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