JP2004101572A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機密情報をコピーするような場合、予約コピー機能を使った場合でも、機密保護を容易に行えるようにする。
【解決手段】デジタル複合機の制御部は、印刷中のコピージョブ(ジョブ)があり、予約されているコピージョブ(予約ジョブ)がなければ、要求されたジョブを予約順が先頭位置に設定されるように予約する。予約されているジョブがあり、機密モードが設定(機密指定)されていなければ、要求されたジョブを予約順が最終位置に設定されるように予約する。機密モードが設定されていれば、要求されたジョブを機密用のジョブとして予約する。このとき、予約順の先頭から予約ジョブをチェックし、そのチェックした予約ジョブが機密用のジョブでなければ、要求されたジョブの予約順を上記チェックした予約ジョブの位置に設定する(上記要求されたコピージョブの印刷順を繰り上げる)。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、デジタル複写機,デジタル複合機等の画像形成装置に関し、特に予約コピー機能を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、機密情報を有する文書を印刷出力する(用紙上に印刷して出力する)際のセキュリティ機能を有する画像形成装置として、メールボックスビンを本体内部におくことにより、外部から出力紙が見えないようにする画像形成装置(例えば、特許文献1参照。)や、機密文書モード指定時には出力紙を折り曲げる後処理を施すようにした複合画像形成システム(例えば、特許文献2参照。)、各排紙ビンにフタを設け、文書データのヘッダ情報またはファクシミリ通信情報により機密文書か否かを判定し、機密文書である場合には排紙トレイにフタをするようにした画像排紙装置(例えば、特許文献3参照。)などがあった。これらのセキュリティ機能は、機密文書をコピーする人間以外(第三者)にそのコピーを見せないようにするためのものである。
【0003】
一方、予約コピー機能を有する画像形成装置では、原稿の画像を読み取るスキャナ(画像読取手段)と、スキャナによって読み取られた画像データを記憶する画像メモリ(画像記憶手段)と、スキャナによって読み取られた画像データに基づいて用紙上に画像を印刷するプリンタ(画像印刷手段)とを備え、スキャナとプリンタとを非同期に動作させることにより、プリンタが動作不能の時や印刷動作中(ジョブの実行中)であっても、任意の機能(条件)でのコピージョブを予約してスキャナに原稿の画像読み取りを行わせることができる。
【0004】
このような画像形成装置として、第1のジョブの動作中にも第2のジョブに対する機能設定および実行指示を行うことができ、第1のジョブの記録動作(印刷動作)と第2の読取動作(原稿の画像を読み取る動作)を並行して実行させることができるものが提案されている(例えば、特許文献4参照。)。
また、複数のコピージョブを予約でき、その予約ジョブの実行順(予約順)の入れ替え、予約ジョブの取り消し、予約ジョブの条件変更が可能なものも提案されている(例えば、特許文献5参照参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−125909号公報
【特許文献2】
特開平9−188471号公報
【特許文献3】
特開平9−216759号公報
【特許文献4】
特開平8−55228号公報
【特許文献5】
特開平8−84216号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような予約コピー機能を有する画像形成装置では、機密文書(機密情報)をコピーする場合、他のコピージョブの実行中であれば、その機密文書のコピージョブを予約することは可能であるが、その予約を行う場合には、その予約操作を行う人間が、機密文書のコピー(印刷結果)を第三者に見られないようにするために、複数の予約コピージョブのうち、前のコピージョブの印刷が終わって機密文書のコピージョブの印刷が開始されるまでその場(画像形成装置の設置場所)で待つか、一旦その場から離れて機密文書のコピージョブの印刷開始が予想される時間(タイミング)を見計らって、その場に戻ることになる。
【0007】
機密文書のコピージョブを予約した人間が、その場で待つ場合には、予約ジョブが多数登録されている場合、長い間待たねばならず、一旦その場に戻った場合、機密文書のコピージョブの印刷開始時間に間に合わないと、その印刷結果が第三者に見られてしまうことになるし、コピージョブの予約順(印刷順)の変更や予約内容の変更、予約した機密文書のコピージョブの削除を第三者に行われてしまうこともあり得る。
あるコピージョブの印刷の途中で別のコピージョブを実行する手段として、割り込みコピー機能があるが、印刷中のジョブがステープルしている場合には、割り込み時にはステープルモードが使えないといったようなこともあるが、予約コピージョブの方にはそのような制約が無い。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、機密情報をコピーするような場合、予約コピー機能を使った場合でも、機密保護を容易に行えるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、原稿の画像を読み取る画像読取手段と、該手段によって読み取られた画像データを記憶する画像記憶手段と、前記画像読取手段によって読み取られた画像データに基づいて用紙上に画像を印刷する画像印刷手段と、任意の条件でのコピージョブを要求するコピージョブ要求手段と、該手段によるコピージョブの要求時に、少なくとも上記画像読取手段および上記画像印刷手段を用いてコピージョブを実行するコピージョブ実行手段と、該手段によるコピージョブの実行中に、上記コピージョブ要求手段によって任意の条件での別のコピージョブが要求されたとき、該コピージョブを予約するコピージョブ予約手段とを備え、上記コピージョブ実行手段が、現在実行中のコピージョブのうち、上記画像読取手段による画像読み取りが終了した後、上記コピージョブ予約手段によって別のコピージョブが予約されていた場合に、上記画像読取手段に原稿の画像読み取りを開始させて、その画像データを上記画像記憶手段に記憶させ、上記実行中のコピージョブが終了した後、上記画像記憶手段に記憶させておいた上記別のコピージョブに対応する画像データを上記画像印刷手段に出力して印刷を行わせる手段を有する画像形成装置において、上記の目的を達成するため、次のようにしたことを特徴とする。
【0009】
請求項1の発明による画像形成装置は、機密情報のコピーを行うための機密モードを設定する機密モード設定手段を設け、上記コピージョブ予約手段に、上記コピージョブ実行手段によるコピージョブの実行中に、上記機密モード設定手段によって機密モードが設定された場合には、上記コピージョブ要求手段によって任意の条件での別のコピージョブが要求されたとき、該コピージョブとして機密用のコピージョブを予約する手段を備え、上記コピージョブ予約手段によって別のコピージョブが予約されている状態で上記機密用のコピージョブが予約される場合に、該機密用のコピージョブの予約順を繰り上げる予約順繰り上げ手段を設けたものである。
【0010】
請求項2の発明による画像形成装置は、請求項1の画像形成装置において、上記コピージョブ実行手段によるコピージョブの実行中に、上記機密モード設定手段によって機密モードが設定された場合には、パスワードの入力を要求する情報を通知する第1のパスワード入力要求通知手段と、該手段による通知後、パスワードが入力されたとき、該パスワードを登録するパスワード登録手段と、該手段によってパスワードが登録された後、上記コピージョブ要求手段による機密用のコピージョブの要求を許可する機密用コピージョブ要求許可手段と、上記コピージョブ予約手段によって予約された機密用のコピージョブのうち、上記画像記憶手段に記憶させておいた該コピージョブに対応する画像データを上記画像印刷手段に出力して印刷を行わせるタイミングになったとき、パスワードの入力を要求する情報を通知する第2のパスワード入力要求通知手段と、該手段による通知後、パスワードが入力されたとき、そのパスワードが上記パスワード登録手段によって登録されたパスワードと一致するか否かを判断し、一致するまで上記機密用のコピージョブに対応する画像データを上記画像印刷手段に出力して印刷を行わせる動作を禁止する機密用印刷禁止手段とを設けたものである。
【0011】
請求項3の発明による画像形成装置は、請求項2の画像形成装置において、上記コピージョブ実行手段に、上記第2のパスワード入力要求通知手段によってパスワードの入力を要求する情報が通知されてから予め決められた時間内にパスワードが入力されなかった場合には、該コピージョブの次に機密用のコピージョブ以外のコピージョブが予約され、該コピージョブに対応する画像データが上記画像記憶手段に記憶されていた場合に、該画像データを上記画像印刷手段に出力して印刷を行わせる手段を備えたものである。
【0012】
請求項4の発明による画像形成装置は、請求項2又は3の画像形成装置において、上記コピージョブ予約手段によって予約されたコピージョブの予約を解除するコピージョブ予約解除手段と、上記コピージョブ予約手段によって予約されたコピージョブを指定する予約ジョブ指定手段と、該手段によって指定されたコピージョブが機密用のコピージョブであった場合に、パスワードの入力を要求する情報を通知する第3のパスワード入力要求通知手段と、該手段による通知後、パスワードが入力されたとき、そのパスワードが上記パスワード登録手段によって登録されたパスワードと一致するか否かを判断し、一致した場合にのみ上記予約ジョブ指定手段によって指定された機密用のコピージョブの上記コピージョブ予約解除手段による予約解除を許可する機密用コピージョブ予約解除許可手段とを設けたものである。
【0013】
請求項5の発明による画像形成装置は、請求項2又は3の画像形成装置において、上記コピージョブ予約手段によって予約されたコピージョブの条件を変更するコピージョブ条件変更手段と、上記コピージョブ予約手段によって予約されたコピージョブを指定する予約ジョブ指定手段と、該手段によって指定されたコピージョブが機密用のコピージョブであった場合に、パスワードの入力を要求する情報を通知する第4のパスワード入力要求通知手段と、該手段による通知後、パスワードが入力されたとき、そのパスワードが上記パスワード登録手段によって登録されたパスワードと一致するか否かを判断し、一致した場合にのみ上記予約ジョブ指定手段によって指定された機密用のコピージョブの上記コピージョブ条件変更手段による条件変更を許可する機密用コピージョブ条件変更許可手段とを設けたものである。
【0014】
請求項6の発明による画像形成装置は、請求項2又は3の画像形成装置において、上記コピージョブ予約手段によって予約されたコピージョブが複数存在する場合に、その予約順を変更する予約順変更手段と、上記コピージョブ予約手段によって予約されたコピージョブを指定する予約ジョブ指定手段と、該手段によって指定されたコピージョブが機密用のコピージョブであった場合に、パスワードの入力を要求する情報を通知する第5のパスワード入力要求通知手段と、該手段による通知後、パスワードが入力されたとき、そのパスワードが上記パスワード登録手段によって登録されたパスワードと一致するか否かを判断し、一致した場合にのみ上記予約ジョブ指定手段によって指定された機密用のコピージョブの上記予約順変更手段による予約順変更を許可する機密用コピージョブ予約順変更許可手段とを設けたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図2は、この発明を実施するデジタル複合機を含むネットワークシステムの構成例を示す図である。
このネットワークシステムは、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)等のネットワーク200に接続されたデジタル複合機(デジタル複写機,ファクシミリ装置等の他の画像形成装置でもよい)201と、ネットワーク200に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)等のホスト202,203と、デジタル複合機201にパラレルインタフェース(以下「インタフェース」を「I/F」という)を介して接続されたホスト204とによって構成されている。
【0016】
デジタル複合機201は、スキャナ機能およびプリンタ機能を有しており、後述するコピージョブ(読み取り動作および印刷動作からなるコピー動作)の他に、ホスト202〜204のいずれかから送られてくる文字コードデータ等の印刷データ(プリントデータ)に基づいてビットマップ状の画像データを作成し、その画像データに基づいて用紙上に画像を印刷する印刷動作(プリント動作)を行うことができる。
【0017】
図3は、図2に示したデジタル複合機201の機構部の一例を示す概略構成図である。
このデジタル複合機201において、自動原稿給送装置(以下「ADF」という)1に設けられている原稿台2に画像面を上にして置かれた原稿束は、コピーモード時に図4に示す操作部30上のスタートキー34が押下されると、一番下の原稿から1枚ずつ順次給送ローラ3,給送ベルト4によってコンタクトガラス6上に給送され、所定の位置にセットされる。そのセットされた原稿は、画像読取手段を構成するスキャナ(読み取りユニット)50によって画像が読み取られ、その読み取りが終了した後、給送ベルト4および排送ローラ5によって排出される。
【0018】
なお、1枚の原稿画像の読み取りが終了する毎に、原稿セット検知センサ7にて原稿台2上に次の原稿があるかないかを検知し、あればその原稿を前の原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送し、以後上述と同様の動作を行う。
また、給送ローラ3,給送ベルト4,排送ローラ5は図示しない搬送モータによって駆動される。
【0019】
第1給紙トレイ8,第2給紙トレイ9,第3給紙トレイ10に積載された転写紙(用紙)は、それぞれ第1給紙装置11,第2給紙装置12,第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体ドラム15に当接する位置まで搬送される。但し、実際には各給紙トレイ8〜10のうちのいずれか1つが選択され、そこから転写紙が給紙される。
スキャナ50による原稿の画像読み取りによって入力された画像データ(画像情報)はそのまま、あるいは画像記憶手段を構成する図15の画像メモリ66に一旦記憶させた後、画像印刷手段を構成するプリンタ80内の書き込みユニット57に送られ、その書き込みユニット57によりレーザビームとして感光体ドラム15の予め帯電された面(図示しない帯電器によって帯電される)上に書き込まれ、その部分が現像ユニット27を通過することにより、そこにトナー画像が形成される。
【0020】
そして、選択された給紙トレイから給紙された転写紙は感光体ドラム15の回転と等速で搬送ベルト(転写ベルト)16によって搬送されながら、一方の面に感光体ドラム15上のトナー画像が転写され、そのトナー画像が定着ユニット17によって熱定着される。
その後、その転写紙は片面コピーモード時には排紙ユニット18によって後処理装置であるフィニシャ100に搬送される。
このとき、例えばフェースダウン(転写紙をページ順に揃えるため画像面を下向きにする)排紙のために、一方の面にトナー画像が形成された転写紙を反転したい場合、その転写紙は排紙ユニット18により両面入紙搬送路113に搬送され、反転ユニット112でスイッチバック反転された後、反転排紙搬送路114を通ってフィニシャ100に搬送される。
【0021】
フィニシャ100では、複合機本体から送られてくる一方の面にトナー画像が形成された転写紙、つまり片面コピー済みの転写紙は、分岐偏向板101によりスタッカ搬送ローラ(通常排紙ローラ)102側又はステープラ搬送ローラ105側へ選択的に導かれる。
すなわち、分岐偏向板101が上向きに切り替えられている場合には、複合機本体からの転写紙をスタッカ搬送ローラ102およびスタッカ排紙ローラ103を経由してスタッカトレイ(通常排紙トレイ)104に排出することができる。
スタッカトレイ104は前後に移動可能な排紙トレイであり、原稿毎あるいは画像メモリ66を用いてソーティングされたコピー部毎に前後に移動し、排出される転写紙(コピー紙)を簡易的に仕分けするものである。
【0022】
分岐偏向板101が下向きに切り替えられている場合には、複合機本体から送られてくる片面コピー済みの転写紙をステープラ搬送ローラ105およびステープラ排紙ローラ107を経由してステープルトレイ108に排出することができる。
ステープルトレイ108上では、転写紙が1枚排出される毎に、その端部が揃え用のジョガー(落下ストッパ)109によって揃えられ、1部のコピー完了によりステープラ106によって綴じられる。ステープラ106で綴じられた転写紙群は、自重によってステープル完了排紙トレイ(落下トレイ)110に収納される。
【0023】
一方、両面コピーモード時には、一方の面にトナー画像が形成された転写紙(片面コピー済みの転写紙)は排紙ユニット18により両面入紙搬送路113に搬送され、反転ユニット112でスイッチバック反転された後、両面搬送ユニット111に送られる。
両面搬送ユニット111に送られた転写紙は、再び感光体ドラム15に作像されたトナー画像を転写するために、両面搬送ユニット111から再給紙され、再度縦搬送ユニット14によって感光体ドラム15に当接する位置まで搬送されて、他方の面にトナー画像が転写された後、定着ユニット17によってトナー画像が定着され、排紙ユニット18によってフィニシャ100に搬送され、以後上述と同様の動作が行われる。
【0024】
なお、感光体ドラム15,搬送ベルト16,定着ユニット17,排紙ユニット18,現像ユニット27は図14のメインモータ25によって駆動され、各給紙装置11〜13はメインモータ25の駆動が各々給紙クラッチ22〜24により伝達されて駆動される。縦搬送ユニット14は、メインモータ25の駆動が中間クラッチ21によって伝達されて駆動される。また、上述した書き込みユニット57を含む印刷処理(画像形成処理)用の各部が図15のプリンタ80を構成している。
【0025】
図4は、このデジタル複合機201の操作部の構成例を示すレイアウト図である。
この操作部30は、液晶タッチパネル31,テンキー32,クリア/ストップキー33,スタートキー(プリントキー)34,予熱キー35,リセットキー36,割り込みキー37,初期設定キー38,新規予約キー39,ジョブ一覧キー40,および機能切替キー41を備えている。
液晶タッチパネル31は、液晶ディスプレイの表面にタッチパネルを備えており、機能キーや部数、機械の状態を示すメッセージ等を表示することができる。
テンキー32は、印刷部数(コピー枚数)や倍率等の数値を入力するためのキーである。
クリア/ストップキー33は、置数(印刷部数)をクリアしたり、実行中の動作(読み取り動作又は印刷動作)をストップさせたりするためのキーである。
【0026】
操作部30を備えたデジタル複合機では、割り込みキー37の押下により割り込みモードに移行する。割り込みモードは、スタートキー34の押下(コピージョブの要求)によって開始されたコピージョブ(コピー動作)の実行中あるいは操作中において、一時的に他のコピー作業を割り込んで行うときに使用するモードである。
そのため、割り込みキー37が押下された場合は、その押下前のコピーモード(コピージョブ条件)、あるいはコピージョブの途中であればその途中経過情報を不揮発性RAMに記憶した後、割り込みモードに移行し、コピーモードを初期化する。
そして、スタートキー34の押下により割り込みコピージョブを開始し、そのコピージョブが終了した後、割り込みキー37の押下により割り込みモードを解除し、不揮発性RAMに記憶したコピーモードあるいはコピー途中経過情報を読み出して割り込みモード移行(設定)前の状態に復帰させ、スタートキー34の押下により割り込み前のコピーモードでコピージョブを再開することができる。
【0027】
初期設定キー38が押下されると、機械の初期状態を任意にカスタマイズすることが可能である。
すなわち、機械に収納されている転写紙のサイズを設定したり、予熱キー35を押した時(但しコピーモードをクリアするためのモードクリアキーとして使用された時)に設定される初期状態を任意に設定すること可能である。
また、キー操作が一定時間行われなかった場合に、優先して選択されるアプリケーション等も選択するとか、国際エネルギースター計画に従った低電力状態への移行時間の設定や、オートオフ/スリープモードへの移行時間の設定を行うことが可能である。
【0028】
予熱キー35が約1秒以上押下されると、機械は待機状態から予熱状態に移行し、定着ユニット17内の定着ローラの表面温度(定着温度)を低下させたり、操作部30の表示を消灯する。
ここで、予熱状態は、国際エネルギースター計画でいう、低電力状態を意味している。
予熱状態やオフ状態/スリープ状態を解除し、待機状態に移行させる場合は、予熱キー35を再度押下する。
新規予約キー39は、予約コピーを行いたいとき(予約コピージョブを実行させたいとき)に使用する。
ジョブ一覧キー40は、動作中のコピージョブの一覧を表示したいときに使用する。新規予約キー39およびジョブ一覧キー40に関しては、追って詳細に説明する。
【0029】
機能切替キー41は、コピー機能,プリンタ機能,蓄積コピー機能のいずれかの選択に切り替えるためのキーである。
コピー機能は、原稿画像を転写紙上にコピーする(実際にはスキャナ50で原稿の画像を読み取ってその画像データを入力し、その画像データに基づいて転写紙上に画像を印刷する)機能である。
プリンタ機能は、外部(ホスト等)からLAN等のネットワークあるいはパラレルI/Fを介して印刷データ(画像データ)および印刷動作開始の指示を受ける(入力する)ことにより、その印刷データに基づいてビットマップ状の画像データを作成し、その画像データに基づいて転写紙上に画像を印刷(プリント)する機能である。
蓄積コピー機能とは、スキャナ50又は外部から入力される画像データを画像メモリ66に蓄積(記憶)しておき、その後のスタートキー34の押下により、画像メモリ66内の画像データを呼び出し(読み出し)、その画像データに基づいて転写紙上に画像を印刷する機能である。
【0030】
図5〜図13は、液晶タッチパネル31に表示される操作画面の異なる例を示す図である。
オペレータ(ユーザ)が、液晶タッチパネル31に表示されている画面中のいずれかの機能キーにタッチすることにより、その機能キーの枠内に表示されている機能(モード)が選択され、その白黒表示が反転する(各図では斜線を施して示す)。
また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えば変倍であれば変倍値等)は、その機能キーにタッチすることにより、詳細な機能の設定用操作画面が表示される。
液晶タッチパネル31は、ドット表示器を使用しているため、その時の最適な表示をグラフィカルに行うことが可能である。
【0031】
図5は、液晶タッチパネル31に表示されるコピージョブ条件設定用の操作画面(コピー機能用の操作画面)の一例を示す図である。
このデジタル複合機201の制御部(後述する)は、機能切替キー41によってコピー機能の選択に切り替えられると、コピーモードを設定し、液晶タッチパネル31の表示画面を図5に示すコピージョブ条件設定用の操作画面に切り替える。
このコピージョブ条件設定用の操作画面において、略中央の上部には「コピーできます」「お待ちください」等のメッセージを表示するメッセージエリアが設けられている。
そして、そのメッセージエリアの外側に、以下に示す各機能キーがそれぞれ設けられている。
【0032】
すなわち、メッセージエリアの下側に、転写紙を自動的に選択するための自動用紙選択キー[自動用紙選択]、転写紙を手動で選択するための転写紙選択キー、コピー倍率(原稿の画像に対するプリンタ80によって最終的に印刷される画像の変倍率であり、最終画像印刷倍率ともいう)を等倍にセットするための等倍キー[等倍]、転写紙サイズに合わせて自動的に拡大/縮小の変倍処理を指示するための用紙指定変倍キー[用紙指定変倍]、表紙/合紙モードの設定を指示するための表紙/合紙キー[表紙/合紙]、ソート処理されたコピー(コピー済み転写紙)を一部ずつとじる際のとじ代等の編集内容を指定するため編集モード,スタンプや日付やページ等の印字の設定を指示するための印字キーの設定を指示するための編集/印字キー[編集/印字]、転写紙の表裏両面に画像を印刷する両面モード,複数枚の原稿の画像を1枚の転写紙に集約して印刷する集約印刷モード,1枚の原稿の画像を複数枚の転写紙に分割して印刷する分割印刷モードの設定をそれぞれ指示するための両面/集約/分割キー[両面/集約/分割]、コピー倍率として拡大/縮小倍率をセットするための変倍キー[変倍]がそれぞれ設けられている。
【0033】
また、メッセージエリアの左側に、原稿の種類を選択する原稿種類キー、画像濃度を自動的に調整する自動濃度キー[自動濃度]、画像濃度を手動で調整するためのこくキー[こく],うすくキー[うすく]等が設けられている。
さらに、メッセージエリアの右側に、原稿枚数を表示する原稿枚数表示部、セットされた枚数(印刷部数)を表示するセット枚数表示部、コピーした枚数を表示するコピー枚数表示部が設けられており、その下側に、コピーを一部ずつページ順にそろえる処理を指定(指示)するためのソートキー[ソート]、コピーをページ毎に仕分けする処理を指定するためのスタックキー[スタック]、ソート処理されたコピーを一部ずつ綴じる処理を指定するためのステープルキー[ステープル]がそれぞれ設けられている。
【0034】
図6は、液晶タッチパネル31に表示されるプリンタ機能用の操作画面の一例を示す図である。
このデジタル複合機201の制御部は、機能切替キー41によってプリンタ機能の選択に切り替えられると、プリンタモードを設定し、液晶タッチパネル31の表示画面を図6に示す操作画面に切り替える。
この操作画面には、ホスト側からの印刷要求を許可するか(オンラインにするか)か否か(オフラインにするか)を設定するオンライン/オフラインキー[オンライン],[オフライン]、データイン状態で排出されていない画像を強制排出する強制排紙キー[強制排紙]、画像データの入力状態を示すデータイン表示部[データイン]、転写紙のセット状況を知らせる表示部[A4Y],[A4T],[B4T],[A3T],[A4Y],[手差し]がある。
【0035】
図7〜図9は、操作部30の液晶タッチパネル31に表示される蓄積コピー機能用の各操作画面の一例を示す図である。
図7は、画像メモリ66に蓄積されている画像データのファイルリストを含む操作画面の一例を示す図である。
このデジタル複合機201の制御部は、機能切替キー41によって蓄積コピー機能の選択に切り替えられると、蓄積コピーモードを設定し、液晶タッチパネル31の表示画面を図7に示す操作画面に切り替える。
この操作画面には、画像メモリ66に蓄積されている各ファイル(画像データ)のユーザ名,ファイル名,ページ数,登録時刻を含むファイル情報がファイルリストとして表示される。白黒表示が反転された(斜線を施して示す)ファイル情報は印刷指定(出力指定)されたファイルの情報を示しており、「印刷順」の項目はその印刷順を示している。個々の印刷指定は複数行え、その指定順に印刷を行わせることができる。
【0036】
印刷条件キー[印刷条件]は、表示画面を指定したファイルの印刷を指示するための操作画面(図8参照)へ移行させるためのキーである。
原稿読み取りキー[原稿読み取り]は、表示画面をスキャナ50から入力される画像データを蓄積させるための操作画面(図9参照)に移行させるためのキーである。
上下キー[↑↓]は、ファイル数が一度に表示できるファイル数を越えた場合に、画面のスクロールを指示するためのキーである。
削除キー[削除]は、指定(選択)したファイルの削除を指示するためのキーである。
【0037】
図8は、印刷ジョブ条件設定用の操作画面の一例を示す操作画面である。
このデジタル複合機201の制御部は、図7の印刷条件キー[印刷条件]が押下(タッチ)されると、液晶タッチパネル31の表示画面を図8に示す操作画面に切り替える。
この操作画面上の各機能キーによって印刷ジョブ条件を設定し、図4のスタートキー34(印刷開始キーとして機能する)の押下により、つまりその押下による印刷動作開始の指示(印刷開始指示)により、指定されたファイルの印刷動作を開始できる。複数のファイルが指定されていた場合には、その指定順につながったひとかたまりの画像群として処理される。よって、ステープルのモード設定がなされると、ファイル毎ではなく、全画像に対してステープルされる。
【0038】
図9は、図7の原稿読み取りキー[原稿読み取り]が押下された時に液晶タッチパネル31に表示される操作画面の一例を示す図である。
このデジタル複合機201の制御部は、図7の原稿読み取りキー[原稿読み取り]が押下されると、液晶タッチパネル31の表示画面を図9に示す操作画面(スキャナ50から画像メモリ66への画像データの蓄積に関する設定を指示するための操作画面)に切り替える。
この操作画面上の各機能キーによってスキャン(原稿画像の読み取り)条件を設定し、図4のスタートキー34(読み取り開始キーとして機能する)の押下により、つまりその押下による読み取り動作開始の指示(読み取り開始指示)により、スキャナ50による原稿画像の読み取り(読み込み)動作が開始される。
【0039】
この場合の読み取り画像データ(ファイル)のユーザ名,ファイル名等の読み取りファイル情報は、自動的に表示のように設定される。また、表示の下のキーを押して変更することができる。また、読み取った画像データの印刷を制限するために、その画像データのファイルにパスワードをつけて、印刷動作を制限することができる。パスワードの設定は、パスワードキー[パスワード]を押すことによって可能となる。パスワードが設定されているファイルは、印刷時にそのパスワードを入力しないと印刷できないようにしている。パスワード入力しないで読み込み動作を実行すると、パスワード管理されない。読み取り終了キー[読み取り終了]の押下により、スキャナ50による原稿画像の読み取り動作が終了し、ファイルが閉じられる。
【0040】
図10〜図12は、操作部30の液晶タッチパネル31に表示されるファイル削除用の各操作画面の一例を示す図である。
図7に示した操作画面は、印刷を行う場合のファイルの指定(選択)と削除するファイルの指定を指示するための画面を兼用しており、ファイルの指定後、印刷条件キー[印刷条件]を押下するか、削除キー[削除]を押下するかで、指定したファイルに対する処理を切り替えることができる。削除キー[削除]の押下により、液晶タッチパネル31の表示画面を図10に示す操作画面に切り替える。
【0041】
図10は、図7の削除キー[削除]が押下された時に液晶タッチパネル31に表示される操作画面の一例を示す図である。
この操作画面は、削除処理を確認するためのものであり、了解キー[はい]を押下すると、指定されたファイル(画像データ)が削除される。このとき、表示画面が図11に示す操作画面に移行する。
非了解キー[いいえ]を押下すると、指定されたファイルの削除を中止し、図7の操作画面に戻る。
図11は、図10の了解キー[はい]の押下時に液晶タッチパネル31に表示される操作画面の一例を示す図である。
【0042】
図12は、操作部30の液晶タッチパネル31に表示されるパスワード入力に関する操作画面、つまり印刷時のパスワード設定されているファイルに対する印刷および削除指定選択時にパスワードの入力を促す(パスワードの入力を要求する情報を通知する)操作画面の一例を示す図である。
このデジタル複合機201の制御部は、パスワードが入力されると、液晶タッチパネル31の表示画面をファイルを指定するための操作画面に戻し、そのパスワードと一致するパスワードが付与されたファイルを指定(選択)し、そのファイルの表示の白黒を反転させる。入力されたパスワードと一致するファイルが存在しない場合には、ファイル指定をせず、液晶タッチパネル31の表示画面をファイルを指定するための操作画面に戻す。パスワードについては、外部からの画像データ蓄積時に、その画像データにパスワードが付与されていれば、印刷時に上述と同様の処理を行う。このときは、外部(ホスト)側のドライバ等により、パスワード入力できるようにする必要がある。
【0043】
図13は、メモリフルアラート表示を行う(画像メモリ66が満杯状態になった旨を示すメッセージを表示する)と共にその時の対応を指示するための操作画面の一例を示す図である。
後述するメインコントローラ20(図14参照)は、画像メモリ66が満杯状態であることを検出した場合に、その旨を示すメッセージ「メモリが満杯になりました」と、ファイルの途中まで蓄積できた原稿の画像データを登録(保持)するか否かを示すメッセージ「これまでに読み取った画像を登録しますか?」と、登録許可キー[はい],登録禁止キー[いいえ]とからなる操作画面を液晶タッチパネル31に表示する。
その後、登録許可が選択された場合(登録許可キー[はい]が押下された場合)には、画像メモリ66への画像データの蓄積を中止し、今まで蓄積した画像データを保持する。登録禁止が選択された場合(登録禁止キー[いいえ]が押下された場合)には、画像メモリ66への画像データの蓄積を中止し、今まで蓄積した画像データを破棄する。
【0044】
図14は、このデジタル複合機201の制御系の構成例を示すブロック図である。
メインコントローラ20は、このデジタル複合機201全体を統括的に制御する。
メインコントローラ20には、後述するプリンタコントローラ45,オペレータに対する表示やオペレータによるキー入力の制御を行う操作部30,スキャナ50の駆動部の制御や画像メモリ66に対する画像データの読み書き制御等を行う画像処理ユニット(IPU)49,原稿の給排送動作を行うADF1等の分散制御装置が接続されている。
その各分散制御装置とメインコントローラ20は、必要に応じて機械の状態を示す情報や動作指令のやりとりを行っている。
【0045】
プリンタコントローラ45には、ネットワークコントローラ46およびパラレルI/Fコントローラ47が接続されている。
ネットワークコントローラ46は、ネットワーク200経由でホスト202,203との通信を制御する。
パラレルI/Fコントローラ47は、パラレルI/F経由でホスト204との通信を制御する
プリンタコントローラ45は、ネットワークコントローラ46又はパラレルI/Fコントローラ47からの印刷データ(画像データ)に基づいてビットマップ状の画像データを作成し、その画像データをメインコントローラ20を介して画像処理ユニット49へ送出する。
メインコントローラ20にはまた、紙搬送等に必要な各種クラッチ21〜24およびメインモータ25も接続されている。
【0046】
次に、図3を用い、スキャナ50によって原稿の画像を読み取り、その画像データに対応する静電潜像を感光体ドラム15の表面に形成するまでの動作を説明する。なお、静電潜像とは感光体ドラム15の表面(帯電器によって帯電された面)に画像データをレーザビームによって書き込むことにより生じる電位分布のことである。
【0047】
スキャナ50は、原稿を載置するコンタクトガラス6と光学走査系で構成されており、光学走査系は露光ランプ51,第1ミラー52,レンズ53,CCDイメージセンサ54等で構成されている。
露光ランプ51および第1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー55および第3ミラー56は図示しない第2キャリッジ上に固定されている。
原稿の画像を読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で機械的に走査される。
光学走査系は、図示しないスキャナ駆動モータを含む駆動部によって駆動される。
【0048】
スキャナ50は、原稿の画像を光学的に読み取って電気信号に変換する(原稿の画像データを読み取る)。すなわち、光学走査系の露光ランプ51によって原稿の画像面を照明し、その画像面からの反射光像を第1ミラー52,第2ミラー55,第3ミラー56,レンズ53を介してCCDイメージセンサ54の受光面に結像させ、そのCCDイメージセンサ54によって電気信号に変換する。
このとき、レンズ53およびCCDイメージセンサ54を図3の左右方向に移動させることにより、原稿の給送方向の画像読み取り倍率が変わる。つまり、予め設定された画像読み取り倍率に対応してレンズ53およびCCDイメージセンサ54の左右方向の位置が設定される。
【0049】
書き込みユニット57は、レーザ出力ユニット58,結像レンズ59,ミラー60等で構成され、レーザ出力ユニット58の内部にはレーザ光源であるレーザダイオードおよびモータによって高速で定速回転するポリゴンミラー(回転多面鏡)が備わっている。
レーザ出力ユニット58より照射されるレーザビームは、定速回転するポリゴンミラーで偏向され、結像レンズ59を通り、ミラー60で折り返され、感光体ドラム15の帯電面に集光されて結像される。
【0050】
すなわち、ポリゴンミラーで偏向されたレーザビームは感光体ドラム15が回転する方向と直交する方向(主走査方向)に露光走査され、図15に示す画像処理ユニット49より出力される画像データのライン単位の書き込みを行う。感光体ドラム15の回転速度と走査密度(記録密度)に対応する所定の周期で主走査を繰り返すことにより、感光体ドラム15の帯電面に静電潜像が形成される。
なお、感光体ドラム15上を走査する直前のレーザビームは図示しない同期検知センサによって検知される。そして、図示しないレーザ書込制御部が同期検知センサから出力される主走査同期信号を用い、1走査毎にレーザダイオードの点灯開始タイミングおよび画像データの入出力を行うための制御信号の生成を行う。
【0051】
図15は、図14の画像処理ユニット(IPU)49の構成例を示すブロック図である。
この画像処理ユニット49は、スキャナ50およびプリンタ80とにより、画像読取手段,画像記憶手段,画像印刷手段としての機能を果たす。
原稿面からの反射光像(画像)はCCDイメージセンサ54によって電気信号としての画像データに変換され、さらにA/Dコンバータ61によってアナログ値からデジタル値に変換される。デジタル値に変換された画像データは、シェーディング補正部62によってシェーディング補正がなされた後、画像処理部63によってMTF補正およびγ補正等の画像処理がなされ、印字合成部72を介してセレクタ64へ送られる。
【0052】
メモリコントローラ65とセレクタ64との間は、双方向に画像データを入出力可能な構成となっている。
セレクタ64は、画像データの送り先を切り替えるものであり、画像処理部63からの画像データをメモリコントローラ65,外部画像入出力コントローラ75,又は変倍処理部71へ、メモリコントローラ65からの画像データを外部画像入出力コントローラ75又は変倍処理部71へ、外部画像入出力コントローラ75からの画像データをメモリコントローラ65又は変倍処理部71へ選択的に送出する。
【0053】
外部画像入出力コントローラ75は、図示しないプリンタ,デジタル複写機,デジタル複合機等の外部の画像形成装置との通信を制御するものであり、セレクタ64から送られてくる画像データを外部の画像形成装置へ送出したり、外部の画像形成装置から送られてくる画像データをセレクタ64へ送出したりする。
変倍処理部71は、セレクタ64からの画像データを予め設定された変倍率(画像読み取り倍率又は印刷倍率)で変倍処理(拡大処理又は縮小処理)し、セレクタ76へ送出する。ここでの画像読み取り倍率は、原稿の幅方向(原稿の給送方向と直交する方向)の変倍率となる。なお、この変倍処理部71が、原稿の幅方向と給送方向の画像読み取り変倍率でセレクタ64からの画像データ(スキャナ50側から入力される画像データ)を変倍することもできる。
【0054】
メモリコントローラ65とセレクタ76との間も、双方向に画像データを入出力可能な構成となっている。
セレクタ76も、画像データの送り先を切り替えるものであり、変倍処理部71からの画像データをメモリコントローラ65又はプリンタ80の書き込みユニット57へ選択的に出力したり、メモリコントローラ65からの画像データを書き込みユニット57へ送出する。
【0055】
CPU68は中央処理装置であり、メモリコントローラ65を介して画像メモリ66に対する画像データの書き込みおよび読み出しを行ったり、スキャナ50および書き込みユニット57の制御を行う。
ROM69は読み出し専用のメモリであり、CPU68を動作させるための制御プログラムを含む各種固定データを記憶している。
RAM70は読み書き可能なメモリであり、各種データを一時的に記憶する。
I/Oポート67は、メインコントローラ20とのデータの入出力を制御するものである。
【0056】
印字ユニット74は、CPUバスに接続され、ページ印字用のキャラクタ(文字)イメージデータ,任意のスタンプ用イメージデータ等の印字イメージデータを発生する。
この印字ユニット74で発生された印字イメージデータは、印字合成部72,73に入力され、画像処理部63からの画像データ,メモリコントローラ65からの画像データ,又は変倍処理部71からの画像データに任意の印字イメージデータを合成することができる。
【0057】
このように構成された画像処理ユニット49によれば、原稿の予め設定された読み取り範囲内の画像データをそのまま読み取って(100%の画像読み取り倍率で変倍して読み取って)画像メモリ66へ記憶したり、原稿の予め設定された読み取り範囲内の画像データを予め設定された画像読み取り倍率(例えば400%)で読み取って画像メモリ66へ記憶したり、画像メモリ66内の画像データを読み出してそのまま書き込みユニット57へ送ったり、画像メモリ66内の画像データを読み出して予め設定された印刷倍率で変倍して書き込みユニット57へ送ったり、画像メモリ66内の画像データを読み出して予め設定された印刷倍率で変倍して画像メモリ66へ戻したりすることが可能になる。
【0058】
このデジタル複合機201の制御部を構成するメインコントローラ20および画像処理ユニット49のメモリコントローラ65,CPU68,ROM69,RAM70(内部メモリ),更に操作部30上の上述した各キーが、この発明による機能(コピージョブ要求手段,コピージョブ実行手段,コピージョブ予約手段,機密モード設定手段,予約順繰り上げ手段,第1のパスワード入力要求通知手段,パスワード登録手段,機密用コピージョブ要求許可手段,第2のパスワード入力要求通知手段,機密用印刷禁止手段,コピージョブ予約解除手段,予約ジョブ指定手段,第3のパスワード入力要求通知手段,機密用コピージョブ予約解除許可手段,コピージョブ条件変更手段,第4のパスワード入力要求通知手段,機密用コピージョブ条件変更許可手段,予約順変更手段,第5のパスワード入力要求通知手段,機密用コピージョブ予約順変更許可手段としての機能)を実現することができる。
【0059】
次に、図16を用いて、セレクタ64における1ページ分の画像データおよび制御信号について説明する。
図16は、セレクタ64における1ページ分の画像データおよび制御信号の一例を示すタイミング図である。
/FGATE(「/」はローアクティブを示す)はフレームゲート信号であり、1ページの画像データの副走査方向の有効期間を表わしている。
/LSYNCは1ライン毎の主走査同期信号であり、この信号が立ち上がった後の所定クロックで画像データが有効となる。
【0060】
/LGATEはラインゲート信号であり、画像データの主走査方向の有効期間を示す。
これらの信号は、画素クロック信号VCLKに同期しており、その1周期に対して1画素のデータが送られてくる。
画像処理ユニット(IPU)49は、画像データの入力および出力に対してそれぞれ別個の/FGATE,/LSYNC,/LGATE,VCLKの発生回路を有しており、読み取った画像データの直接出力を行う場合などの位相調整等を行うことより、様々な画像データの入出力の組み合わせが実現可能になる。
【0061】
図17は、メモリコントローラ65および画像メモリ66の構成例を示すブロック図である。なお、この図ではアドレスバスの図示を省略している。
メモリコントローラ65は、入力データセレクタ81,画像合成部82,1次圧縮/伸長部83,出力データセレクタ84,および2次圧縮/伸長部85を設けている。それらへの制御データの設定はCPU68より行われる。
画像メモリ66は、1次記憶装置86および2次記憶装置87からなる。
1次記憶装置86には、画像データ入力時のメモリの指定した領域へのデータ書き込み、または画像データ出力時のメモリの指定した領域からのデータ読み出しが、画像データ入力又は出力時に要求されるデータ転送速度に略同期して行えるように、例えばDRAM等の高速アクセスが可能なメモリを使用する。
【0062】
また、1次記憶装置86は、処理を行う画像データの大きさにより、複数のエリアに分割して画像データの入出力を同時に実行可能な回路(メモリコントローラ65とのインタフェース部)を有している。
すなわち、各分割エリアに対する画像データの入力(書き込み)および出力(読み出し)をそれぞれ並行して行えるように、メモリコントローラ65との間に書き込み用と読み出し用の2組のアドレスバスおよびデータバスからなるインタフェース部を接続している。それによって、一方の分割エリアに画像データを書き込む動作と他方の分割エリア内の画像データを読み出す動作とを並行して行うことができる。
【0063】
2次記憶装置87は、スキャナ50,メインコントローラ20,又は外部画像入出力コントローラ75側から入力される画像データを順次蓄積して、これらの画像データの合成,ソーティング,並べ換え等の処理を行うための大容量メモリである。
ここで、1次記憶装置86,2次記憶装置87とも高速アクセス可能な記憶媒体(メモリ)を使用すれば、その各記憶装置の区別なくデータの処理を行え、制御も比較的簡単になる。
【0064】
ところが、DRAM等のメモリは高価なため、この実施形態では2次記憶装置87にはアクセス速度はそれほど速くないが、安価で大容量の記憶媒体(例えばハードディスク装置や光ディスク装置)を使用し、入出力データの処理を1次記憶装置86を介して行うようにしている。このような構成により、大量の画像データの入出力,保存,加工等の処理が可能なデジタル複合機を安価で且つ比較的簡単な構成で実現することが可能になる。
【0065】
次に、メモリコントローラ65の動作例を説明する。
<1>画像データの入力(画像メモリ66への保存)
入力データセレクタ81は、スキャナ50,メインコントローラ20,又は外部画像入出力コントローラ75側から画像処理ユニット49の各部を介して入力される画像データのうち、画像メモリ66(1次記憶装置86)への書き込みを行う画像データの選択を行う。
入力データセレクタ81によって選択された画像データは画像合成部82に供給され、そこで必要に応じて既に画像メモリ66に記憶されている画像データと合成された後、1次圧縮/伸長部83によって圧縮(可変長圧縮)処理が行われ、1次記憶装置86に書き込まれる。1次記憶装置86に書き込まれた画像データは、必要に応じて2次圧縮/伸長部85によって更に圧縮処理が行われた後、2次記憶装置87に書き込まれて保存される。
【0066】
<2>画像データの出力(画像メモリ66からの読み出し)
出力対象画像データとして指定された画像データが1次記憶装置86に記憶されている場合は、その画像データが読み出された後、1次圧縮/伸長部83によって伸長処理が行われ、伸長後の画像データ、もしくはその画像データとスキャナ50,メインコントローラ20,又は外部画像入出力コントローラ75側から入力される画像データとの合成処理が行われた後の画像データが出力データセレクタ84により選択され、出力される。
【0067】
画像合成部82は、1次記憶装置86から入力される画像データと、スキャナ50,メインコントローラ20,又は外部画像入出力コントローラ75側から入力される画像データとの合成(画像データの位相調整機能を有する)、合成後の画像データの出力先の選択(画像データの出力,1次記憶装置86へのライトバック,両方の出力先への同時出力等)等の処理を行う。
出力対象画像データとして指定された画像データが1次記憶装置86にではなく2次記憶装置87に記憶されている場合は、その画像データが読み出された後、2次圧縮/伸長部85により伸長処理が行われ、その伸長後の画像データが一旦1次記憶装置86に書き込まれ、以後上述と同様の出力動作が行われる。
【0068】
図18は、このデジタル複合機201の制御部(メインコントローラ20およびCPU68を含む)がホスト側からコマンドを受信した際のコマンド処理の一例を示すフローチャートである。
このデジタル複合機201の制御部は、蓄積コピーモードを設定した後、ホスト側からコマンドを受信した時に図示しないメインルーチンによる呼び出しによって図18に示す処理ルーチン(サブルーチン)をスタートし、まずその受信コマンドをチェックする(ステップS1)。
【0069】
そして、受信コマンドがプリンタファイル登録開始コマンドと判別した場合には、ホスト側から入力される画像データを画像メモリ66に蓄積(登録)するための初期化処理を行い、プリンタファイル登録状態へ移行する。
すなわち、まずホスト側から入力される画像データを蓄積コピー用のファイルとして登録するため、対応するファイルの属性情報(ファイル情報)を記憶(登録)するためのエリアをRAM70に確保する(ステップS2)。なお、ファイル情報はファイルブロック毎に順番に記憶されることになる。
【0070】
それによって、プリンタファイル登録状態に移行し(ステップS3)、登録するファイルの番号をプリンタ登録管理ファイル番号(ファイル情報の一部)としてRAM70の予め確保したエリアに記憶する(ステップS4)。なお、プリンタファイル登録状態とは、ホスト側からの画像データを蓄積するための状態(モード)をさす。
プリンタ登録管理ファイル番号を上記エリアに記憶した後は、そのエリアにおける登録すべきファイルのページ数を「0」に初期化し(ステップS5)、メインルーチンへリターンする。
【0071】
受信コマンドがユーザ名登録コマンドと判別した場合には、現在の状態がプリンタファイル登録状態であるかどうかを判断し(ステップS6)、プリンタファイル登録状態でなければそのまま、プリンタファイル登録状態であれば上記エリアにユーザ名を示すデータ(ファイル情報の一部)を記憶した後(ステップS7)、メインルーチンへリターンする。
受信コマンドがファイル名登録コマンドと判別した場合には、現在の状態がプリンタファイル登録状態であるかどうかを判断し(ステップS8)、プリンタファイル登録状態でなければそのまま、プリンタファイル登録状態であれば上記エリアにファイル名を示すデータ(ファイル情報の一部)を記憶した後(ステップS9)、メインルーチンへリターンする。
【0072】
受信コマンドが時刻登録コマンドと判別した場合には、現在の状態がプリンタファイル登録状態であるかどうかを判断し(ステップS10)、プリンタファイル登録状態でなければそのまま、プリンタファイル登録状態であれば上記エリアに現在の時刻を示すデータ(ファイル情報の一部)を記憶した後(ステップS11)、メインルーチンへリターンする。
受信コマンドがプリンタファイル終了コマンドと判別した場合には、上記エリアにおける登録ファイル数をインクリメントし(ステップS12)、プリンタファイル登録状態を解除した後(ステップS13)、メインルーチンへリターンする。なお、プリンタファイル終了コマンドは、図示しない処理ルーチンにより、ホスト側から送られてくる画像データを受信して画像メモリ66に蓄積する処理が完了した後、そのホスト側から送られてくる。
【0073】
図19は、このデジタル複合機201の制御部がスキャナ50によって原稿の画像を読み取る際のスキャナ登録モード移行処理の一例を示すフローチャートである。
このデジタル複合機201の制御部は、蓄積コピーモードを設定した後、定期的にメインルーチンによる呼び出しによって図19に示す処理ルーチン(サブルーチン)をスタートし、まず原稿読み取りキー[原稿読み取り](図7)が押下されたか否かをチェックし(ステップS21)、押下された場合にはスキャナ50側から入力される画像データを画像メモリ66に蓄積(登録)するための初期化処理を行い、スキャナファイル登録状態へ移行する。
【0074】
すなわち、まずスキャナ50側から入力される画像データを蓄積コピー用のファイルとして登録するため、対応するファイル情報を記憶(登録)するためのエリアをRAM70に確保する(ステップS22)。
それによって、スキャナファイル登録状態に移行し(ステップS23)、登録するファイルの番号をスキャナ登録管理ファイル番号(ファイル情報の一部)としてRAM70の予め確保したエリアに記憶する(ステップS24)。なお、スキャナファイル登録状態とは、スキャナ50側からの画像データを蓄積するための状態をさす。
【0075】
スキャナ登録管理ファイル番号を上記エリアに記憶した後は、そのエリアにおける登録すべきファイルのページ数を「0」に初期化し(ステップS25)、メインルーチンへリターンする。
図7の原稿読み取りキー[原稿読み取り]が押下されなかった場合には、次に読み取り終了キー[読み取り終了](図9)が押下されたか否かをチェックし(ステップS26)、押下されなかった場合にはそのままメインルーチンへリターンするが、読み取り終了キー[読み取り終了]が押下された場合には上記エリアにおける登録ファイル数をインクリメントし(ステップS27)、スキャナファイル登録状態を解除した後(ステップS28)、メインルーチンへリターンする。なお、実際には、後述する図20の処理ルーチンにより、スキャナ50側から入力される画像データを画像メモリ66に蓄積する処理が完了した後、読み取り終了キー[読み取り終了]が押下される。
【0076】
図20は、このデジタル複合機201の制御部がスキャナ50によって原稿の画像を読み取る(読み込む)場合の処理の一例を示すフローチャートである。
このデジタル複合機201の制御部は、蓄積コピーモードを設定した後、定期的にメインルーチンによる呼び出しによって図20に示す処理ルーチン(サブルーチン)をスタートし、まずスタートキー34(図4)の押下による読み取り開始指示の有無をチェックし(ステップS31)、スタートキー34が押下されないために読み取り開始指示がなかった場合にはそのままメインルーチンへリターンする。
【0077】
スタートキー34が押下されたために読み取り開始指示があった場合には、現在の状態がスキャナファイル登録状態であるか否かを判断し(ステップS32)、スキャナファイル登録状態でなければメインルーチンへリターンする。
現在の状態がスキャナファイル登録状態である場合には、原稿のセットの有無を判定し(ステップS33)、原稿がセットされていなければメインルーチンへリターンする。
【0078】
原稿がセットされている場合には、画像メモリが満杯状態であるか否かをチェックし(ステップS34)、満杯状態でなければスキャナ50による原稿画像の読み取り動作(スキャナ動作)を開始させ、それによって入力される画像データを画像メモリ66に蓄積する(ステップS35)。
そして、スキャナ50から入力される画像データの画像メモリ66への蓄積が終了したら(ステップS36)、上記エリアにおけるページ数をインクリメントした後(ステップS37)、次の原稿のセットの有無をチェックし(ステップS38)、セットされていればステップ34に戻る。
【0079】
ここでは、原稿のセットとは、原稿をADF1の原稿台2にセットすることを想定しており、ADFを使用するモード(ADFモード)が設定されているため、原稿台2に複数枚の原稿がセットされている場合にはステップS34〜S38のルーチンを繰り返すことになる。この場合、ステップS35では、原稿台2の原稿を1枚コンタクトガラス6上に給送する処理も行うことになる。
したがって、原稿台2上に次に給送すべき原稿がなくなった場合に、スキャナ50による読み取り動作を終了することになるため、メインルーチンへリターンする。
なお、原稿を原稿台2にではなく、コンタクトガラス6上にオペレータによって手でセットするような場合には、ステップS38の判定処理は不要になる。
【0080】
一方、スキャナ50から入力される全ての原稿の画像データを画像メモリ66に蓄積する前に、その画像メモリ66が満杯状態になった場合には、液晶タッチパネル31の表示画面を図13に示したようなメモリフルアラート表示を含む操作画面に切り替えた後(ステップS39)、登録許可キー[はい]又は登録禁止キー[いいえ]の押下(タッチ)の有無をチェックし(ステップS40,S43)、登録許可キー[はい]が押下された場合には、画像メモリ66が満杯になるまで読み込んだ画像データをそのまま保持しておくため、次の処理を行う。
【0081】
すなわち、RAM70の予め確保したエリアにおける登録ファイル数をインクリメントし(ステップS41)、スキャナファイル登録状態を解除した後(ステップS42)、メインルーチンへリターンする。
登録禁止キー[いいえ]が押下された場合には、画像メモリ66への画像データの蓄積を中止して、ファイルの途中まで蓄積した画像データを破棄し(ステップS44)、スキャナファイル登録状態を解除した後(ステップS42)、メインルーチンへリターンする。
【0082】
図21は、このデジタル複合機201の制御部による蓄積印刷処理(蓄積プリント処理)の一例を示すフローチャートである。
このデジタル複合機201の制御部は、蓄積コピーモードを設定した後、定期的にメインルーチンによる呼び出しによって図21に示す処理ルーチン(サブルーチン)をスタートし、まずステップS51でスタートキー34(図4)の押下による印刷開始指示の有無をチェックし、スタートキー34が押下されないために印刷開始指示がなかった場合にはそのままメインルーチンへリターンする。
【0083】
スタートキー34の押下による印刷開始指示があった場合には、ステップS52へ移行し、画像メモリ66に蓄積されている複数のファイルの画像データのうち、予め指定されたファイルの画像データを呼び出し、それをプリンタ80に送出して印刷を行わせる。なお、予め指定されたファイルが複数ある場合には、そのいずれか1つのファイルの画像データを予め設定された優先順位に従って呼び出す。
次に、予め指定された全ファイルの画像データによる印刷が終了したか否かをチェックし、その印刷が終了していない場合、つまり予め指定されたファイルのうち未印刷のファイルがある場合にはステップS52に戻り、その未印刷ファイルのうち、次のファイルの画像データを呼び出し、以後未印刷のファイルがなくなるまで上述と同様の処理を繰り返し行う。未印刷のファイルがなくなると、予め指定された全ファイルの画像データによる印刷が終了したと判断し、メインルーチンへリターンする。
【0084】
次に、このデジタル複合機201におけるコピー機能により通常のコピージョブを行う場合と予約コピー機能により予約コピージョブを行う場合のユーザによる操作手順について、図22〜図32を参照して説明する。
図22に示す操作画面はコピー機能用の操作画面(コピージョブ条件設定画面)であり、画面上のキー操作によって任意のコピージョブ条件(印刷条件)の設定を行うことができる。
【0085】
このコピー機能用の操作画面は、このデジタル複合機201への電源投入後、制御部により図4の操作部30の液晶タッチパネル31に表示される。
このコピー機能用の操作画面上のキー操作によって任意のコピージョブ条件が設定された後、スタートキー34を押下すると、液晶タッチパネル31の表示画面は図23に示す操作画面に切り替わる。
また、スタートキー34の押下により、設定された任意の条件でのコピージョブが要求され、少なくともスキャナ50およびプリンタ80を用いて通常のコピージョブ(コピー動作)が実行される。
【0086】
図23に示す操作画面はコピー中画面であり、現在実行中のコピージョブの条件を示している。この例では、次に行いたいコピージョブの予約の登録(設定)が行われておらず、自動用紙選択キー[自動用紙選択],自動濃度キー[自動濃度],等倍キー[等倍],トレイ1[A4Y](給紙動作中)等の押下による現在実行中のコピージョブの条件が設定されている。
このコピー中画面が液晶タッチパネル31に表示されている時に、新規予約キー39を押下すると、液晶タッチパネル31の表示画面は図24に示す予約コピージョブ条件設定用の操作画面に切り替わる。
【0087】
この予約コピージョブ条件設定用の操作画面上の各機能キーを押下することにより、次に行いたいコピージョブの条件が設定され、スタートキー34(他のキーでもよい)を押下することにより、その条件でのコピージョブが予約され、スキャナ50による原稿の画像読み取りが終了していれば、スキャナ50による次の原稿の画読み取り動作が開始される。
また、解除キー[解除]を押下することにより、予約されたコピー(予約コピー)ジョブが解除され、液晶タッチパネル31の表示画面を図23に示したコピー中画面に戻すことができる。
【0088】
図22〜図24に示した各操作画面において、略中央の上部に位置するメッセージエリアには、ジョブ番号が表示されている。
このジョブ番号はコピージョブ(印刷ジョブ)を識別するための番号であり、コピージョブを予約する毎に「1」加算されていく。
なお、予約コピーモードとは、通常のコピージョブの実行中に操作部30を開放して、次のコピージョブに対する操作入力を可能とし、現在実行中のコピージョブのうち、原稿画像の読み込み動作が終了した後、スキャナ50およびADF1を開放し、次のコピージョブ(予約コピージョブ)の原稿画像の読み込み動作を可能とする動作モードのことである。
【0089】
図25に示す操作画面はジョブ一覧画面(予約一覧画面)であり、現在実行中のコピージョブ(印刷ジョブ)および予約コピージョブの条件や動作状況を含む情報を一覧表示する。
このジョブ一覧画面は、液晶タッチパネル31に図22のコピー機能用の操作画面あるいは図23のコピー中画面が液晶タッチパネル31に表示されている時に、操作部30のジョブ一覧キー40を押下することにより、液晶タッチパネル31に表示される。
【0090】
ここで、ジョブ一覧画面における表示やキーについて説明する。
ジョブ一覧画面には、各コピージョブ毎に「動作状況」「ジョブ番号」「原稿枚数」「セット枚数」「所要時間」が表示される。
「所要時間」は、予約コピージョブが完了するまでの時間であり、原稿枚数,セット枚数(部数),転写紙サイズに基づいて計算されて表示される。
図25のジョブ一覧画面においては、印刷中のコピージョブの他に3つの予約コピージョブが登録されている(別のコピージョブが予約されている)ことが示されている。
表示中の各予約コピージョブの情報エリアはキーになっており、押下(タッチ)することで選択状態(指定状態)となり、白黒反転表示となる。この例では、予約ジョブ2が選択されている。
【0091】
白黒反転表示となっている情報エリアを再押下すると、その白黒反転表示は通常の表示に解除され、非選択状態に戻る。
図25のジョブ一覧画面において、ある予約コピージョブが選択(指定)された後、その予約順(印刷順)を変更する(入れ替える)ための前へキー[前へ],後キー[後へ]、選択された予約コピージョブの内容(条件)を変更するための内容変更キー[内容変更]、選択された予約コピージョブを削除する(解除する)ための削除キー[削除]が有効となる。
そして、前へキー[前へ]を押下すると、選択されたコピージョブの予約順がひとつ繰り上がる。この例では、図26に示すようになる。但し、印刷中のコピージョブより前に繰り上がることはしない。
また、後へキー[後へ]キーを押下することにより、選択されたコピージョブの予約順がひとつ繰り下がる。
【0092】
なお、各コピージョブの予約順の入れ替えを繰り下げる方にのみ許可することもできる。この場合、ジョブ一覧画面に前へキー[前へ]を表示しない。
内容変更キー[内容変更]を押下すると、液晶タッチパネル31の表示画面は、選択されたコピージョブの条件を変更するための図27に示す予約待機中画面に移行し、その画面上のキー操作によって選択コピージョブの条件(コピーモード)を変更することができる。
図27の予約待機中画面上の一覧へ戻るキー[一覧へ戻る]を押下すると、液晶タッチパネル31の表示画面は、図25のジョブ一覧画面に戻る。
図25のジョブ一覧画面上の削除キー[削除]を押下すると、選択された予約コピージョブが削除される。この例では、図28に示すようになる。
【0093】
図25のジョブ一覧画面上の戻るキー[戻る]を押下すると、液晶タッチパネル31の表示画面は、このジョブ一覧表示画面に切り替わる前のコピージョブに対応する操作画面に戻る。
予約されたコピージョブの終了や削除等により、このジョブ一覧表示画面に切り替わる前のコピージョブが存在しない場合は、印刷中のコピージョブに対応する操作画面に戻る。
実行中のコピージョブのうち、スキャナ50による原稿の画像読み取りが終了した後、別のコピージョブが予約されている場合には、スキャナ50による次の原稿の画像読み取りが開始されて、その画像データが画像メモリ66に記憶され、上記実行中だったコピージョブが終了した後、画像メモリ66に記憶された画像データがプリンタ80に出力されて印刷が行われる。この一連の動作を予約コピージョブ(予約コピー動作)という。
【0094】
以下、このデジタル複合機201におけるこの発明に直接係わる操作画面および処理動作について説明する。
図29は、予約コピージョブ条件設定用の操作画面の他の例を示す図である。
図23のコピー中画面が液晶タッチパネル31に表示されている時、つまりスタートキー34の押下により、設定された任意の条件でのコピージョブが要求され、少なくともスキャナ50およびプリンタ80を用いて通常のコピージョブが実行されている時に、新規予約キー39を押下すると、液晶タッチパネル31の表示画面は図29に示す予約コピージョブ条件設定用の操作画面に切り替わる。
【0095】
この予約コピージョブ条件設定用の操作画面の右下には、機密文書キー[機密文書]が表示されている。機密文書キー[機密文書]は、機密文書(機密文書)のコピージョブを行うための機密モードの設定を指示する場合に押下する。
この機密文書キー[機密文書]が押下されると、図4の操作部30の液晶タッチパネル31の表示画面が、制御部により図30に示すようなパスワード入力画面に切り替わる(パスワードの入力を要求する情報が通知される)。
このパスワード入力画面は、パスワードの入力待ちの画面であり、テンキー32によってパスワードを入力し、確認キー[確認]を押下すると、制御部によりそのパスワードがメモリ(例えばRAM70)に保持されて登録される。なお、取り消しキー[取り消し]を押すと、制御部により機密モードの設定が解除され、液晶タッチパネル31の表示画面が図29の操作画面に戻る。
【0096】
パスワードが登録された後、スタートキー34の押下により、設定された任意の条件での機密用のコピージョブが要求されると、制御部によりそのコピージョブの要求が許可され、既に別のコピージョブが予約されている場合に、今回要求された機密用のコピージョブの予約順を繰り上げる。つまり、既に予約されているコピージョブの中に別の機密用のコピージョブが存在しない場合には、先頭位置まで繰り上げる。例えば、予約の状況が図31のジョブ一覧画面で示されるような場合で、予約1から予約3までどれも機密用のコピージョブでないものとすると、今回要求された機密用のコピージョブ(ジョブ番号5)を図32に示すように先頭位置まで予約順を繰り上げる。既に予約されているコピージョブの中に別の機密用のコピージョブが存在する場合には、そのコピージョブの直後まで予約順を繰り上げる。
【0097】
図1は、このデジタル複合機201の制御部による請求項1の発明に係わるコピージョブ予約順確定処理の一例を示すフローチャートである。
このデジタル複合機201の制御部は、図23のコピー中画面が液晶タッチパネル31に表示されている時に新規予約キー39が押下され、その後スタートキー34の押下により、設定された任意の条件での別のコピージョブが要求された後、定期的にメインルーチンによる呼び出しによって図1に示す処理ルーチン(サブルーチン)をスタートし、まず印刷実行中のコピージョブの有無をチェックし(ステップS61)、そのコピージョブが存在しない場合には、印刷処理を行う。つまり、画像メモリ66に予約コピージョブに対応する画像データが記憶されていた場合に、その画像データ(複数のコピージョブが予約されている場合にはその先頭位置のコピージョブに対応する画像データをプリンタ80に出力して印刷を行わせる(ステップS72)。
【0098】
印実行刷中のコピージョブが存在する場合には、予約されているコピージョブの有無をチェックし(ステップS62)、そのコピージョブが存在しない場合(コピージョブが予約されていない場合)には、上記要求された別のコピージョブをその予約順(印刷順)が先頭位置に設定されるように新規に予約(予約登録)する(ステップS71)。
予約されているコピージョブが存在する場合には、機密モードの設定の有無(上記要求された別のコピージョブが機密指定されているか否か)をチェックし(ステップS63)、機密モードが設定されていなければ上記要求された別のコピージョブをその予約順が最終位置(最後)に設定されるように新規に予約する(ステップS70)。
【0099】
機密モードが設定されている場合(上記要求された別のコピージョブが機密指定されている場合)には、上記要求された別のコピージョブを機密用の(機密指定された)コピージョブとして新規に予約する。このとき、予約順が先頭位置のの予約コピージョブをチェックし(ステップS64)、そのチェックした予約コピージョブが機密用のコピージョブでないと認識した場合(ステップS65)には、新規に予約する機密用のコピージョブ(上記要求された別のコピージョブ)の印刷順を上記チェックした予約コピージョブの位置に設定する(ステップS69)。つまり、新規に予約する機密用のコピージョブの印刷順を繰り上げる。
【0100】
チェックした予約コピージョブが機密用のコピージョブであると認識した場合(ステップS66)には、次の予約順の予約コピージョブをチェックし(ステップS66)、そのチェックした予約コピージョブが存在すると認識した場合(ステップS67)には、ステップS65に戻って上述と同様の処理を行い、上記チェックした予約コピージョブが存在しないと認識した場合(ステップS67)には、上記要求された別のコピージョブの印刷順を予約コピージョブの後である最終位置に設定する(ステップS68)。
【0101】
このように、このデジタル複合機201の制御部が、コピージョブの実行中に、機密モードが設定された場合には、任意の条件での別のコピージョブが要求されたとき、そのコピージョブとして機密用のコピージョブを予約するが、そのとき別のコピージョブが予約されていれば、その機密用のコピージョブの予約順を繰り上げることにより、ユーザが機密文書(機密情報)をコピーするような場合、予約コピー機能を使った場合でも、機械(デジタル複合機201)の前にいる時間が少なくて済むため、機密保護を容易に行える。
【0102】
図36は、このデジタル複合機201の制御部による請求項2の発明に係わる印刷処理の一例を示すフローチャートである。
このデジタル複合機201の制御部は、予約コピージョブの実行中、定期的にメインルーチンによる呼び出しによって図36に示す処理ルーチンをスタートし、まず印刷実行中の予約コピージョブ(印刷)が終了したか否かをチェックし(ステップS81)、終了した場合には次の予約コピージョブの有無をチェックし(ステップS82)、次の予約コピージョブが存在する場合には、その予約コピージョブが機密用の(機密指定された)コピージョブであるか否かをチェックする(ステップS83)。
【0103】
次の予約コピージョブが機密用のコピージョブでない場合には、画像メモリ66に記憶させておいたその予約コピージョブに対応する画像データをプリンタ80に出力して印刷を行わせる(ステップS86)。
次の予約コピージョブが機密用のコピージョブである場合(画像メモリ66に記憶させておいた機密用のコピージョブに対応する画像データをプリンタ80に出力して印刷を行わせるタイミングになった場合)には、液晶タッチパネル31の表示画面を図33に示すようなパスワード入力画面に切り替え(パスワードの入力を要求する情報を通知し)てパスワードの入力待ち状態にし(ステップS84)、テンキー32によってパスワードが入力され、確認キー[確認]が押下された場合に、その入力されたパスワードが上記機密用のコピージョブの予約時に登録されたパスワード(予め登録されたパスワード)と一致するか否かを判断する(ステップS85)。
【0104】
そして、入力されたパスワードが上記登録されたパスワードと一致した場合にには、画像メモリ66に記憶させておいた上記機密用のコピージョブに対応する画像データをプリンタ80に出力して印刷を行わせる(ステップS86)。入力されたパスワードが上記登録されたパスワードと一致しなかった場合には、ステップS84に戻って上述と同様の処理を繰り返し、入力されたパスワードが上記登録されたパスワードと一致するまで、画像メモリ66に記憶させておいた上記機密用のコピージョブに対応する画像データをプリンタ80に出力して印刷を行わせる動作を禁止する。
【0105】
なお、スタートキー34の押下により、設定された任意の条件でのコピージョブが要求され、少なくともスキャナ50およびプリンタ80を用いて通常のコピージョブが実行されている時(図23のコピー中画面が液晶タッチパネル31に表示されている時)、新規予約キー39を押下すると、液晶タッチパネル31の表示画面を図29に示した予約コピージョブ条件設定用の操作画面に切り替える。そして、その画面上の機密文書キー[機密文書]が押下されると、図4の操作部30の液晶タッチパネル31の表示画面を図30に示したようなパスワード入力画面に切り替え、テンキー32によってパスワードが入力され、確認キー[確認]が押下されると、そのパスワードを登録する。
【0106】
このように、このデジタル複合機201の制御部が、画像メモリ66に記憶させておいた機密用のコピージョブに対応する画像データをプリンタ80に出力して印刷を行わせるタイミングになった場合に、液晶タッチパネル31の表示画面をパスワード入力画面に切り替えてパスワードの入力待ち状態にし、パスワードが入力されたとき、そのパスワードが予め登録されたパスワードと一致するか否かを判断し、一致するまで上記機密用のコピージョブに対応する画像データをプリンタ80に出力して印刷を行わせる動作を禁止することにより、ユーザが機械の前にいないときに機密文書の印刷が実行され、その印刷文書が第三者の前にさらされるのを防ぐことができる。よって、ユーザが機密文書をコピーするような場合、予約コピー機能を使った場合でも、機械の前にいる時間が更に少なくて済むため、機密保護を一層容易に行える。
【0107】
図37は、このデジタル複合機201の制御部による請求項3の発明に係わる印刷処理の一例を示すフローチャートである。なお、図示の都合上、図36のステップS81〜S83と同様の判断を省略している。
このデジタル複合機201の制御部は、予約コピージョブの実行中、定期的にメインルーチンによる呼び出しによって図37に示す処理ルーチンをスタートした後、次の予約コピージョブが機密用のコピージョブであると判断した場合(図36のステップS83と同様)には、液晶タッチパネル31の表示画面を図33に示すようなパスワード入力画面に切り替えてパスワードの入力待ち状態にし(ステップS91)、テンキー32によってパスワードが入力され、確認キー[確認]が押下された場合に、その入力されたパスワードが上記機密用のコピージョブの予約時に登録されたパスワード(予め登録されたパスワード)と一致するか否かを判断する(ステップS92)。
【0108】
そして、入力されたパスワードが上記登録されたパスワードと一致した場合にには、画像メモリ66に記憶させておいた上記機密用のコピージョブに対応する画像データをプリンタ80に出力して印刷を行わせる(ステップS93)。
入力されたパスワードが上記登録されたパスワードと一致しなかった場合には、ステップS91に戻って再びパスワード入力待ち状態にする。
このパスワード入力待ち状態で予め決められた時間内にパスワードの入力がなかった場合(ステップS94)には、次の予約順(印刷順)のコピージョブの有無をチェックし、次の予約コピージョブが存在し、それが機密用の(機密指定された)コピージョブでない場合(ステップS95,S96)には、画像メモリ66に記憶させておいたそのコピージョブに対応する画像データをプリンタ80に出力して印刷を行わせる(ステップS93)。このとき、パスワード入力画面の表示は解除する。また、次の予約コピージョブが存在し、それが機密用のコピージョブであれば、液晶タッチパネル31の表示画面をそのコピージョブに対するパスワード入力画面に切り替えてパスワードの入力待ち状態にする。
【0109】
このように、このデジタル複合機201の制御部が、画像メモリ66に記憶させておいた機密用のコピージョブに対応する画像データをプリンタ80に出力して印刷を行わせるタイミングになった場合に、液晶タッチパネル31の表示画面をパスワード入力画面に切り替えてパスワードの入力待ち状態にした後、予め決められた時間内にパスワードが入力されなかった場合には、そのコピージョブの次に機密用のコピージョブ以外のコピージョブが予約され、そのコピージョブに対応する画像データが画像メモリ66に記憶されていた場合に、その画像データをプリンタ80に出力して印刷を行わせることにより、他の予約コピージョブによる印刷を妨げることを防ぐことができる。
【0110】
図38は、このデジタル複合機201の制御部による請求項4〜6の発明に係わる印刷処理の一例を示すフローチャートである。
このデジタル複合機201の制御部は、操作部30の液晶タッチパネル31に図32に示したようなジョブ一覧画面が表示された後、キー入力がなされたとき、メインルーチンの呼び出しにより図38の処理を開始し、まずそのキー入力がジョブ番号を含む情報エリアのキー(以後「ジョブ番号キー」ともいう)の押下であるか否かをチェックし(ステップS101)、ジョブ番号キーの押下であればその押下された(指定された)ジョブ番号キーに対応する予約コピージョブが選択されている(押下されたジョブ番号キーが白黒反転表示である)か否かをチェックする(ステップS102)。
【0111】
そして、押下されたジョブ番号キーに対応する予約コピージョブが選択されている場合は、その選択を解除してそのジョブ番号キーの白黒反転表示を解除する処理(選択ジョブの反転解除)を行なう(ステップS107)が、そのジョブ番号キーに対応する予約コピージョブが選択されていなければその予約コピージョブが機密用の(機密指定された)コピージョブであるか否かをチェックし(ステップS103)、機密用のコピージョブでなければそのジョブ番号の予約コピージョブを選択してそのジョブ番号キーを白黒反転表示に切り替える処理(選択ジョブの反転表示)を行なう(ステップS106)。
【0112】
押下されたジョブ番号キーに対応する予約コピージョブが機密用のコピージョブである場合には、液晶タッチパネル31の表示画面を図34に示すようなパスワード入力画面に切り替え、パスワードの入力待ち状態にする。
このパスワードの入力待ち状態時に、テンキー32によってパスワードが入力されると、そのパスワードが上記機密用のコピージョブの予約時に登録されたパスワード(予め登録されたパスワード)と一致するか否かを判断し、一致した場合にその機密用のコピージョブを選択してそのジョブ番号キーを白黒反転表示に切り替える処理(選択ジョブの反転表示)を行ない(ステップS106)、その機密用のコピージョブの予約削除(予約解除),予約内容変更(条件変更),予約順入れ替え(予約順変更)を許可する。パスワードが不一致の場合または図34の取り消しキー[取り消し]が押下された場合には、上記機密用のコピージョブは選択状態にならず、そのコピージョブに対する操作はできない。
【0113】
このように、指定された予約コピージョブが機密用のコピージョブであった場合に、液晶タッチパネル31の表示画面をパスワード入力画面に切り替え、パスワードが入力されたとき、そのパスワードが予め登録されたパスワードと一致するか否かを判断し、一致した場合にのみ上記指定された機密用のコピージョブの予約解除,条件変更,予約順変更を許可することにより、第三者による機密用のコピージョブの予約解除,条件変更,又は予約順変更を回避することができる。
【0114】
なお、この実施形態においては、機密モードの設定(機密指定)を機密文書キー[機密文書]の押下によって実現するようにしているが、図35に示すようなスタンプ印字用の操作画面に切り替えるためのスタンプ印字モードの設定によって機密モードを設定することもできる。
以上、この発明をデジタル複合機に適用した実施形態について説明したが、この発明はこれに限らず、予約コピー機能を有するデジタル複写機等の各種画像形成装置に適用し得るものである。
【0115】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の画像形成装置によれば、機密情報をコピーするような場合、予約コピー機能を使った場合でも、機密保護を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図14に示したデジタル複合機201の制御部による請求項1の発明に係わるコピージョブ予約順確定処理の一例を示すフローチャートである。
【図2】この発明を実施するデジタル複合機を含むネットワークシステムの構成例を示す図である。
【図3】図2に示したデジタル複合機201の機構部の一例を示す概略構成図である。
【図4】図3に示したデジタル複合機201の操作部の構成例を示すレイアウト図である。
【図5】図4の液晶タッチパネル31に表示されるコピージョブ条件設定用の操作画面(コピー機能用の操作画面)の第1例を示す図である。
【図6】同じくプリンタ機能用の操作画面の一例を示す図である。
【図7】同じく画像データのファイルリストを含む操作画面(蓄積コピー機能用の操作画面)の一例を示す図である。
【図8】同じく印刷ジョブ条件設定用の操作画面の一例を示す図である。
【図9】同じく画像データの蓄積に関する設定用の操作画面の一例を示す図である。
【図10】同じくファイル(画像データ)削除用の操作画面の一例を示す図である。
【図11】同じくファイル削除用の他の操作画面の一例を示す図である。
【図12】同じく印刷時のパスワード設定されているファイルに対する印刷および削除指定選択時にパスワードの入力を促す(パスワードの入力を要求する情報を通知する)操作画面の一例を示す図である。
【図13】同じくメモリフルアラート表示を行うと共にその時の対応を指示するための操作画面の一例を示す図である。
【図14】図3に示したデジタル複合機201の制御系の構成例を示すブロック図である。
【図15】図14の画像処理ユニット(IPU)49の構成例を示すブロック図である。
【図16】図15のセレクタ64における1ページ分の画像データおよび制御信号の一例を示すタイミング図である。
【図17】図15のメモリコントローラ65および画像メモリ66の構成例を示すブロック図である。
【図18】図14に示したデジタル複合機201の制御部がホスト側からコマンドを受信した際のコマンド処理の一例を示すフロー図である。
【図19】同じくスキャナ50によって原稿の画像を読み取る際のスキャナ登録モード移行処理の一例を示すフロー図である。
【図20】同じくスキャナ50によって原稿の画像を読み取る場合の処理の一例を示すフロー図である。
【図21】図14に示したデジタル複合機201の制御部による蓄積印刷処理の一例を示すフロー図である。
【図22】図4の液晶タッチパネル31に表示されるコピージョブ条件設定用の操作画面の他の例を示す図である。
【図23】同じくコピー中画面の一例を示す図である。
【図24】同じく予約コピージョブ条件設定用の操作画面の一例を示す図である。
【図25】同じくジョブ一覧画面の第1例を示す図である。
【図26】同じくジョブ一覧画面の第2例を示す図である。
【図27】同じく予約待機中画面の一例を示す図である。
【図28】同じくジョブ一覧画面の第3例を示す図である。
【図29】同じく予約コピージョブ条件設定用の他の操作画面の一例を示す図である。
【図30】同じくコピージョブ予約時のパスワードの入力を促す(パスワードの入力を要求する情報を通知する)操作画面の一例を示す図である。
【図31】同じくジョブ一覧画面の第4例を示す図である。
【図32】同じくジョブ一覧画面の第5例を示す図である。
【図33】同じく機密用コピージョブ(予約コピージョブ)の印刷時のパスワードの入力を促す操作画面の一例を示す図である。
【図34】同じく機密用コピージョブの予約削除(予約解除),予約内容変更(条件変更),又は予約順入れ替え(予約順変更)時のパスワードの入力を促す操作画面の一例を示す図である。
【図35】同じく予約コピージョブ条件設定時(編集/印字キー押下時)の操作画面の一例を示す図である。
【図36】図14に示したデジタル複合機201の制御部による請求項2の発明に係わる印刷処理の一例を示すフロー図である。
【図37】同じく請求項3の発明に係わる印刷処理の一例を示すフロー図である。
【図38】同じく請求項4〜6の発明に係わる印刷処理の一例を示すフロー図である。
【符号の説明】
20:メインコントローラ  30:操作部
31:液晶タッチパネル   32:テンキー
34:スタートキー     39:新規予約キー
40:ジョブ一覧キー    41:機能切替キー
49:画像処理ユニット   50:スキャナ
65:メモリコントローラ  66:画像メモリ
68:CPU        69:ROM
70:RAM        80:プリンタ
201:デジタル複合機

Claims (6)

  1. 原稿の画像を読み取る画像読取手段と、該手段によって読み取られた画像データを記憶する画像記憶手段と、前記画像読取手段によって読み取られた画像データに基づいて用紙上に画像を印刷する画像印刷手段と、任意の条件でのコピージョブを要求するコピージョブ要求手段と、該手段によるコピージョブの要求時に、少なくとも前記画像読取手段および前記画像印刷手段を用いてコピージョブを実行するコピージョブ実行手段と、該手段によるコピージョブの実行中に、前記コピージョブ要求手段によって任意の条件での別のコピージョブが要求されたとき、該コピージョブを予約するコピージョブ予約手段とを備え、前記コピージョブ実行手段が、現在実行中のコピージョブのうち、前記画像読取手段による画像読み取りが終了した後、前記コピージョブ予約手段によって別のコピージョブが予約されていた場合に、前記画像読取手段に原稿の画像読み取りを開始させて、その画像データを前記画像記憶手段に記憶させ、前記実行中のコピージョブが終了した後、前記画像記憶手段に記憶させておいた前記別のコピージョブに対応する画像データを前記画像印刷手段に出力して印刷を行わせる手段を有する画像形成装置において、
    機密情報のコピーを行うための機密モードを設定する機密モード設定手段を設け、
    前記コピージョブ予約手段が、前記コピージョブ実行手段によるコピージョブの実行中に、前記機密モード設定手段によって機密モードが設定された場合には、前記コピージョブ要求手段によって任意の条件での別のコピージョブが要求されたとき、該コピージョブとして機密用のコピージョブを予約する手段を有し、
    前記コピージョブ予約手段によって別のコピージョブが予約されている状態で前記機密用のコピージョブが予約される場合に、該機密用のコピージョブの予約順を繰り上げる予約順繰り上げ手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記コピージョブ実行手段によるコピージョブの実行中に、前記機密モード設定手段によって機密モードが設定された場合には、パスワードの入力を要求する情報を通知する第1のパスワード入力要求通知手段と、
    該手段による通知後、パスワードが入力されたとき、該パスワードを登録するパスワード登録手段と、
    該手段によってパスワードが登録された後、前記コピージョブ要求手段による機密用のコピージョブの要求を許可する機密用コピージョブ要求許可手段と、
    前記コピージョブ予約手段によって予約された機密用のコピージョブのうち、前記画像記憶手段に記憶させておいた該コピージョブに対応する画像データを前記画像印刷手段に出力して印刷を行わせるタイミングになったとき、パスワードの入力を要求する情報を通知する第2のパスワード入力要求通知手段と、
    該手段による通知後、パスワードが入力されたとき、そのパスワードが前記パスワード登録手段によって登録されたパスワードと一致するか否かを判断し、一致するまで前記機密用のコピージョブに対応する画像データを前記画像印刷手段に出力して印刷を行わせる動作を禁止する機密用印刷禁止手段と
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2記載の画像形成装置において、
    前記コピージョブ実行手段が、前記第2のパスワード入力要求通知手段によってパスワードの入力を要求する情報が通知されてから予め決められた時間内にパスワードが入力されなかった場合には、該コピージョブの次に機密用のコピージョブ以外のコピージョブが予約され、該コピージョブに対応する画像データが前記画像記憶手段に記憶されていた場合に、該画像データを前記画像印刷手段に出力して印刷を行わせる手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2又は3記載の画像形成装置において、
    前記コピージョブ予約手段によって予約されたコピージョブの予約を解除するコピージョブ予約解除手段と、
    前記コピージョブ予約手段によって予約されたコピージョブを指定する予約ジョブ指定手段と、
    該手段によって指定されたコピージョブが機密用のコピージョブであった場合に、パスワードの入力を要求する情報を通知する第3のパスワード入力要求通知手段と、
    該手段による通知後、パスワードが入力されたとき、そのパスワードが前記パスワード登録手段によって登録されたパスワードと一致するか否かを判断し、一致した場合にのみ前記予約ジョブ指定手段によって指定された機密用のコピージョブの前記コピージョブ予約解除手段による予約解除を許可する機密用コピージョブ予約解除許可手段と
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2又は3記載の画像形成装置において、
    前記コピージョブ予約手段によって予約されたコピージョブの条件を変更するコピージョブ条件変更手段と、
    前記コピージョブ予約手段によって予約されたコピージョブを指定する予約ジョブ指定手段と、
    該手段によって指定されたコピージョブが機密用のコピージョブであった場合に、パスワードの入力を要求する情報を通知する第4のパスワード入力要求通知手段と、
    該手段による通知後、パスワードが入力されたとき、そのパスワードが前記パスワード登録手段によって登録されたパスワードと一致するか否かを判断し、一致した場合にのみ前記予約ジョブ指定手段によって指定された機密用のコピージョブの前記コピージョブ条件変更手段による条件変更を許可する機密用コピージョブ条件変更許可手段と
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項2又は3記載の画像形成装置において、
    前記コピージョブ予約手段によって予約されたコピージョブが複数存在する場合に、その予約順を変更する予約順変更手段と、
    前記コピージョブ予約手段によって予約されたコピージョブを指定する予約ジョブ指定手段と、
    該手段によって指定されたコピージョブが機密用のコピージョブであった場合に、パスワードの入力を要求する情報を通知する第5のパスワード入力要求通知手段と、
    該手段による通知後、パスワードが入力されたとき、そのパスワードが前記パスワード登録手段によって登録されたパスワードと一致するか否かを判断し、一致した場合にのみ前記予約ジョブ指定手段によって指定された機密用のコピージョブの前記予約順変更手段による予約順変更を許可する機密用コピージョブ予約順変更許可手段と
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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JP2008071278A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Ricoh Co Ltd 予約管理システム、予約管理方法及び予約管理プログラム
JP2016193544A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 ブラザー工業株式会社 情報処理装置及びプログラム

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