JP4076195B2 - 画像形成装置及びその方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置及びその方法に関し、特にデジタル複写機およびプリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例1として、特開平5−112060号公報に開示される画像記録装置がある。この画像記録装置は、電源OFF時に未出力の画像があった場合でも、電源OFF時の状態から処理を継続させることを可能とするものである。
【0003】
従来例2として、特開平7−162624号公報に開示されるデジタル画像形成装置がある。このデジタル画像形成装置は、画像出力動作時において、電源スイッチをOFFにして処理すべきトラブルが発生した場合に、画像データを電源スイッチOFF時に一旦メモリに記憶させ、トラブルの処理終了後に画像出力動作を再開させるものである。
【0004】
上述される2つの従来例においては、電源遮断の指示を受けた際に、画像出力に係わるデータを不揮発性メモリに退避(記憶)させ、電源投入時あるいはトラブルの解消処理終了後に不揮発性メモリからデータを復帰させ、画像出力を行うものであった。
【0005】
また、ジョブを中断し、電源をOFFにしても、次回電源投入時にモード設定が復帰されていて、ジョブの再開が可能である画像形成装置も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年のデジタル画像形成装置においては、ハードディスク等の大容量の記憶媒体を搭載したものがあり、大量の画像データを記憶することが可能となっている。また、デジタル画像形成装置の高速化/大量層化により、1ジョブのコピー枚数の増加やコピー時間の増加が発生している。そのため、原稿の手離れを考慮した原稿先読み動作、メモリリテンション動作、複数の予約動作を可能としたものが存在する。しかし、原稿の手離れを早くしたとしても、出力動作が勤務時間中に終了しないといった場合もあり得る。
【0007】
このため、オフィスでは原稿の手離れを良くするとともに、動作中の画像出力動作を中断させ、電源を遮断した場合でも、次の電源投入時に中断された画像出力を再開させたという要望がある。
【0008】
本発明は、電源遮断を指示したオペレータと、電源投入を行ったオペレータとが異なる場合や、電源OFFの時間が長時間になり、どのジョブが中断されているのかわからない場合においても、適切な画像出力動作が再開できる画像形成装置及びその方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、ユーザを識別するユーザコードを入力する第1のユーザコード入力手段と、原稿を画像データとして読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段により読み取られた前記画像データを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶された前記画像データを出力する出力手段と、前記出力を中断するワンタッチジョブメモリを設定するワンタッチジョブメモリ設定手段と、前記ワンタッチジョブメモリが設定された場合に、出力する画像データのうち部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したか否か判断する中断時判断手段と、前記中断時判断手段により、部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したと判断された場合に、前記出力手段による前記画像データの出力を一時中断する出力中断手段と、前記画像データ該画像データの出力条件設定及び前記第1のユーザコード入力手段により入力されたユーザコードを記憶する第2の記憶手段と、電源を遮断する電源遮断手段と、前記遮断した電源を再投入する電源投入手段と、前記電源再投入後、ユーザコードを入力する第2のユーザコード入力手段と、前記第2のユーザコード入力手段により入力された前記ユーザコードと、前記第2の記憶手段により記憶されているユーザコードとが一致するか否かを判断するユーザコード判断手段と、前記ユーザコード判断手段により一致していると判断された場合に前記第2の記憶手段により記憶された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定を復帰させる復帰手段と、前記復帰手段により復帰された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、ユーザを識別するユーザコードを入力する第1のユーザコード入力手段と、原稿を画像データとして読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段により読み取られた前記画像データを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶された前記画像データを出力する出力手段と、前記出力を中断するワンタッチジョブメモリを設定するワンタッチジョブメモリ設定手段と、前記ワンタッチジョブメモリが設定された場合に、出力する画像データのうち部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したか否か判断する中断時判断手段と、前記中断時判断手段により、部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したと判断された場合に、前記出力手段による前記画像データの出力を一時中断する出力中断手段と、前記画像データ該画像データの出力条件設定及び前記第1のユーザコード入力手段により入力されたユーザコードを記憶する第2の記憶手段と、電源を遮断する電源遮断手段と、前記遮断した電源を再投入する電源投入手段と、前記電源再投入後、ユーザコードを入力する第2のユーザコード入力手段と、前記第2のユーザコード入力手段により入力された前記ユーザコードと、前記第2の記憶手段により記憶されているユーザコードとが一致するか否かを判断するユーザコード判断手段と、前記ユーザコード判断手段により一致していると判断された場合に前記第2の記憶手段により記憶された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定を復帰させる復帰手段と、前記復帰手段により復帰された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力するか否かを選択する選択手段と、前記選択手段により出力する場合に前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、ユーザを識別するユーザコードを入力する第1のユーザコード入力手段と、原稿を画像データとして読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段により読み取られた前記画像データを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶された前記画像データを出力する出力手段と、前記出力を中断するワンタッチジョブメモリを設定するワンタッチジョブメモリ設定手段と、前記ワンタッチジョブメモリが設定された場合に、出力する画像データのうち部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したか否か判断する中断時判断手段と、前記中断時判断手段により、部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したと判断された場合に、前記出力手段による前記画像データの出力を一時中断する出力中断手段と、前記画像データ該画像データの出力条件設定及び前記第1のユーザコード入力手段により入力されたユーザコードを記憶する第2の記憶手段と、電源を遮断する電源遮断手段と、前記遮断した電源を再投入する電源投入手段と、前記電源再投入後、ユーザコードを入力する第2のユーザコード入力手段と、前記第2のユーザコード入力手段により入力された前記ユーザコードと、前記第2の記憶手段により記憶されているユーザコードとが一致するか否かを判断するユーザコード判断手段と、前記ユーザコード判断手段により一致していると判断された場合に前記第2の記憶手段により記憶された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定を復帰させる復帰手段と、前記復帰手段により復帰された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて一部出力する第1の出力手段と、前記復帰手段により復帰された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力するか否かを選択する選択手段と、前記選択手段により出力する場合に前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力する第2の出力手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、第2の記憶手段は、不揮発性の記憶媒体により構成されることを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、ユーザを識別するユーザコードを入力する第1のユーザコード入力工程と、原稿を画像データとして読み取る読み取り工程と、前記読み取り工程により読み取られた前記画像データを記憶する第1の記憶工程と、前記第1の記憶工程により記憶された前記画像データを出力する出力工程と、前記出力を中断するワンタッチジョブメモリを設定するワンタッチジョブメモリ設定工程と、前記ワンタッチジョブメモリが設定された場合に、出力する画像データのうち部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したか否か判断する中断時判断工程と、前記中断時判断工程により、部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したと判断された場合に、前記出力工程による前記画像データの出力を一時中断する出力中断工程と、前記画像データ該画像データの出力条件設定及び前記第1のユーザコード入力工程により入力されたユーザコードを不揮発性メモリに記憶する第2の記憶工程と、前記第2の記憶工程により記憶した後、電源を遮断する電源遮断工程と、前記遮断した電源を再投入する電源投入工程と、前記電源再投入後、ユーザコードを入力する第2のユーザコード入力工程と、前記第2のユーザコード入力工程により入力された前記ユーザコードと、前記第2の記憶工程により記憶されているユーザコードとが一致するか否かを判断するユーザコード判断工程と、前記ユーザコード判断工程により一致していると判断された場合に前記第2の記憶工程により記憶された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定を復帰させる復帰工程と、前記復帰工程により復帰された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力する出力工程と、を有することを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の発明は、ユーザを識別するユーザコードを入力する第1のユーザコード入力工程と、原稿を画像データとして読み取る読み取り工程と、前記読み取り工程により読み取られた前記画像データを記憶する第1の記憶工程と、前記第1の記憶工程により記憶された前記画像データを出力する出力工程と、前記出力を中断するワンタッチジョブメモリを設定するワンタッチジョブメモリ設定工程と、前記ワンタッチジョブメモリが設定された場合に、出力する画像データのうち部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したか否か判断する中断時判断工程と、前記中断時判断工程により、部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したと判断された場合に、前記出力工程による前記画像データの出力を一時中断する出力中断工程と、前記画像データ該画像データの出力条件設定及び前記第1のユーザコード入力工程により入力されたユーザコードを不揮発性メモリに記憶する第2の記憶工程と、前記第2の記憶工程により記憶した後、電源を遮断する電源遮断工程と、前記遮断した電源を再投入する電源投入工程と、前記電源再投入後、ユーザコードを入力する第2のユーザコード入力工程と、前記第2のユーザコード入力工程により入力された前記ユーザコードと、前記第2の記憶工程により記憶されているユーザコードとが一致するか否かを判断するユーザコード判断工程と、前記ユーザコード判断工程により一致していると判断された場合に前記第2の記憶工程により記憶された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定を復帰させる復帰工程と、前記復帰工程により復帰された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力するか否かを選択する選択工程と、前記選択工程により出力する場合に前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力する出力工程と、を有することを特徴とする。
【0015】
請求項7記載の発明は、ユーザを識別するユーザコードを入力する第1のユーザコード入力程と、原稿を画像データとして読み取る読み取り工程と、前記読み取り工程により読み取られた前記画像データを記憶する第1の記憶工程と、前記第1の記憶工程により記憶された前記画像データを出力する出力工程と、前記出力を中断するワンタッチジョブメモリを設定するワンタッチジョブメモリ設定工程と、前記ワンタッチジョブメモリが設定された場合に、出力する画像データのうち部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したか否か判断する中断時判断工程と、前記中断時判断工程により、部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したと判断された場合に、前記出力工程による前記画像データの出力を一時中断する出力中断工程と、前記画像データ該画像データの出力条件設定及び前記第1のユーザコード入力工程により入力されたユーザコードを不揮発性メモリに記憶する第2の記憶工程と、前記第2の記憶工程により記憶した後、電源を遮断する電源遮断工程と、前記遮断した電源を再投入する電源投入工程と、前記電源再投入後、ユーザコードを入力する第2のユーザコード入力工程と、前記第2のユーザコード入力工程により入力された前記ユーザコードと、前記第2の記憶工程により記憶されているユーザコードとが一致するか否かを判断するユーザコード判断工程と、前記ユーザコード判断工程により一致していると判断された場合に前記第2の記憶工程により記憶された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定を復帰させる復帰工程と、前記復帰工程により復帰された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて一部出力する第1の出力工程と、前記復帰工程により復帰された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力するか否かを選択する選択工程と、前記選択手段により出力する場合に前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力する第2の出力工程と、を有することを特徴とする。
【0016】
(作用)
請求項1及び請求項5記載の発明によれば、ジョブ開始時に入力したユーザコードを画像出力に係わるデータとともに不揮発メモリに退避させ電源遮断を行い、電源投入時に入力されたユーザコードが退避させておいたものと一致する場合のみ、不揮発メモリから画像出力に係わるデータを復帰させ、操作部にジョブの設定内容および進捗状態を表示させ、画像出力動作を再開させることにより、ジョブのユーザ管理を正しく行うことが可能である。
【0017】
請求項2及び請求項6記載の発明によれば、ジョブ開始時に入力したユーザコードを画像出力に係わるデータとともに不揮発メモリに退避させ電源遮断を行い、電源投入時に入力されたユーザコードが退避させておいたものと一致する場合のみ、不揮発メモリから画像出力に係わるデータを復帰させ、操作部にジョブの設定内容および進捗状態を表示させ、画像出力動作を再開させるか否かを選択させることにより、ジョブのユーザ管理を正しく行うとともに、ユーザの必要な時に画像出力動作を行うことが可能である。
【0018】
請求項3及び請求項7記載の発明によれば、ジョブ開始時に入力したユーザコードを画像出力に係わるデータとともに不揮発メモリに退避させ電源遮断を行い、電源投入時に入力されたユーザコードが退避させておいたものと一致する場合のみ、不揮発メモリから画像出力に係わるデータを復帰させ、操作部にジョブの設定内容および進捗状態を表示させ、試しコピーを許可するとともに、画像出力動作を再開させるか否かを選択させることにより、ジョブのユーザ管理を正しく行うとともに、ジョブ内容の確認とユーザの必要な時に画像出力動作を行うことが可能である。
【0019】
請求項4記載の発明によれば、画像データ及び該画像データの出力条件設定を不揮発性メモリに記憶することにより、電源を遮断している間においても、画像データ及び出力条件設定などのデータが失われることがない。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態である画像形成装置を詳細に説明する。図1から図18を参照すると、本発明による画像形成装置の実施の形態が示されている。
【0021】
図1は、本発明の実施形態である画像形成装置のネットワークシステムにおける画像形成装置の構成を示す概略断面図である。また、図2は、本発明の実施形態における画像形成装置の操作部を示す図である。以下、図1、図2を用いて本発明の実施形態である画像形成装置のネットワークシステムの概略構成を説明する。
【0022】
自動原稿送り装置(以後ADF)1にある原稿台2上に原稿の画像面を上にして載置された原稿束は、図示されない操作部200(図2参照)上のプリントキーが押下されると、一番下の原稿から給紙ローラ3、給送ベルト4によってコンタクトガラス6上の所定の位置に給送される。画像読み取り部50によってコンタクトガラス6上に載置された原稿の画像データが読み取られた原稿は、給送ベルト4及び排送ローラ5によって排出される。さらに、原稿セット検知センサ7にて原稿台2上に次の原稿が有ることを検知した場合、前原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送される。給紙ローラ3、給送ベルト4、排送ローラ5は、モータによって駆動される。
【0023】
第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1給紙ユニット11、第2給紙ユニット12、第3給紙ユニット13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置まで搬送される。画像読み取り部50にて読み込まれた画像データは、画像書き込み部57からのレーザによって感光体15に書き込まれ、現像ユニット27を通過することによってトナー像が形成される。
【0024】
転写紙は、感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって搬送されながら、感光体15上のトナー像が転写される。その後、定着ユニット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18によって後処理装置のフィニシャ100に排出される。
【0025】
後処理装置であるフィニシャ100は、本体の排紙ユニット18によって搬送された転写紙をスタッカ搬送ローラ102方向と、ステープル処理部の方向へ導くことができる。分岐偏向板101を上に切り替えることにより、スタッカ排紙ローラ103を経由してスタッカトレイ104側に排紙することができる。また、分岐偏向板101を下方向に切り替えることで、搬送ローラ105、排紙ローラ107を経由して、ステープルトレイ108に搬送することができる。ステープルトレイ108に積載された転写紙は、一枚排紙される毎に紙揃え用の落下ストッパ109によって、紙端面が揃えられ、一部のコピー完了と共にステープラ106によって綴じられる。ステープラ106でステープル処理された転写紙群は自重によって、ステープルトレイ108に収納される。
【0026】
一方、スタッカトレイ104は、前後に移動可能な排紙トレイである。前後に移動可能なスタッカトレイ104は、原稿毎、あるいは、画像メモリによってソーティングされたコピー部毎に前後に移動し、簡易的に排出されてくる複写済用紙を仕分けるものである。
【0027】
転写紙の両面に画像を作像する場合は、第1の給紙トレイ8、第2の給紙トレイ9、第3の給紙トレイ10のそれぞれから給紙され、作像された転写紙をスタッカトレイ104側に導かないで、経路切り替えのための分岐爪112を上側にセットすることで、一旦両面給紙ユニット111にストックする。
【0028】
その後、両面給紙ユニット111にストックされた転写紙は、再び感光体15に作像されたトナー画像を転写するために、両面給紙ユニット111から再給紙され、経路切り替えのための分岐爪112を下側にセットし、スタッカトレイ104に導く。このように転写紙の両面に画像を作成する場合において両面給紙ユニット111は使用される。
【0029】
感光体15、搬送ベルト16、定着ユニット17、排紙ユニット18、現像ユニット27は、メインモータ25によって駆動され、各給紙ユニット11〜13は、メインモータ25の駆動を各々給紙クラッチによって伝達駆動される。縦搬送ユニット14は、メインモータ25の駆動を中間クラッチによって伝達駆動される。
【0030】
図3は、操作部200の液晶タッチパネル201の表示例を示した図である。オペレータが液晶タッチパネル201に表示されたキーにタッチすることで、選択された機能を示すキーが黒く反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合、例えば変倍であれは変倍値等は、キーにタッチすることで、詳細機能の設定画面が表示される。このように液晶タッチパネル201は、ドット表示器を使用しているため、その時の最適な表示をグラフィカルに行うことが可能である。
【0031】
図3において、操作画面には、左上に図示されるように「コピーできます」等のメッセージが表示されるメッセージエリア211、セットした枚数を表示するコピー枚数表示部212、その下の画像濃度を自動的に調整する自動濃度キー213、転写紙を自動的に選択する自動用紙選択キー214、倍率を等倍にセットする等倍キー215、コピーを1部ずつページ順にそろえる処理を指定するソートキー216、コピーをページ毎に仕分けする処理を指定するスタックキー217、ソート処理されたものを一部ずつ綴じる処理を指定するステープルキー218、スタンプや日付やページ等の印字を設定する印字キー219、とじ代モード等を設定する消去/移動キー220、両面モードを設定する両面キー221、拡大/縮小倍率をセットする変倍キー222が設置されている。選択されているモードは、キー部分が網掛けで表示されている。
【0032】
図1を用いて、本発明における画像読み取り手段、および画像を記録面上に潜像形成するまでの動作を説明する。潜像とは、感光体面上に画像を光情報に変換して照射することにより生じる電位分布である。
【0033】
画像読み取り部50は、原稿を載置するコンタクトガラス6と、光学走査系とで構成されており、光学走査系は、露光ランプ51と、第1ミラー52と、レンズ53と、CCDイメージセンサ54とにより構成されている。露光ランプ51及び第1ミラー52は、図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー55及び第3ミラー56は、図示しない第2キャリッジ上に固定されている。原稿の画像データを読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で機械的に走査される。この光学走査系は、図示しないスキャナ駆動モータにて駆動される。原稿の画像データは、CCDイメージセンサ54によって読み取られ、電気信号に変換されて処理される。レンズ53及びCCDイメージセンサ54を図1において左右方向に移動させることにより、画像倍率が変わる。即ち、指定された倍率に応じてレンズ53及びCCDイメージセンサ54の左右方向に位置が設定される。
【0034】
画像書き込み部57は、レーザ出力ユニット58と、結像レンズ59と、ミラー60とで構成され、レーザ出力ユニット58の内部には、レーザ光源であるレーザダイオード及びモータによって高速で定速回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)が備わっている。
【0035】
レーザ出力ユニット58より照射されるレーザ光は、定速回転するポリゴンミラーで偏向され、結像レンズ59を通り、ミラー60で折り返され、感光体15面上に集光結像する。
【0036】
偏向されたレーザ光は、感光体15が回転する方向と直行する方向(主走査方向)に露光走査され、後述する画像処理部のセレクタより出力された画像信号のライン単位の記録を行う。感光体15の回転速度と記録密度に対応した所定の周期で主走査を繰り返すことによって、感光体15面上に画像(静電潜像)が形成される。
【0037】
上述のように、画像書き込み部57から出力されるレーザ光が、画像作像系の感光体15に照射される。図示しないが感光体15の一端近傍のレーザビームを照射される位置に、主走査同期信号を発生するビームセンサが配置されている。この主走査同期信号をもとに主走査方向の画像記録開始タイミングの制御、および後述する画像信号の入出力を行うための制御信号の生成を行う。
【0038】
本発明の実施形態における画像処理部(画像読み取り部と画像書き込み部)の構成について、図4を用いて説明する。露光ランプ51により射出された光は、原稿面を照射し、原稿面からの反射光をCCDイメージセンサ54にて結像レンズ(図示せず)により結像し、受光して光電変換して、A/Dコンバータ61にてデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された画像信号は、シェーディング補正62で補正された後、MTFγ補正63にてMTF補正、γ補正等がなされる。セレクタ64では、画像信号の送り先を、変倍部71または、画像メモリコントローラ65への切り替えが行われる。変倍部71を経由した画像信号は変倍率に合わせて拡大縮小され、画像書き込み部57に送られる。画像メモリコントローラ65とセレクタ64との間は、双方向に画像信号を入出力可能な構成となっている。
【0039】
図4には特に明示していないが、画像処理部(IPU)には、画像読み取り部50から入力される画像データ以外にも外部から供給される画像データ(例えばパーソナルコンピュータ等のデータ処理装置から入力されるデータ)も処理できるように複数のデータの入出力の選択を行う機能を有している。
【0040】
画像メモリコントローラ65への設定や、画像読み取り部50、画像書き込み部57の制御を行うCPU68、及びそのプログラムやデータを格納するROM69、RAM70を備えている。さらにCPU68は、メモリコントローラ65を介して、画像メモリ66のデータの書き込みおよび読み出しが行える。
【0041】
図5を用いて、メモリコントローラと、画像メモリの詳細を説明する。
メモリコントローラは、入力データセレクタ501と、画像合成502と、5次圧縮/伸長503と、出力データセレクタ504と、2次圧縮/伸長505と、を有して構成される。各ブロックへの制御データの設定はCPU68により行われる。図4におけるアドレスおよびデータは、画像データを示しており、CPU68に接続されるデータ、アドレスは図示していない。
【0042】
図5において、画像メモリは、1次および2次記憶装置(506、507)からなる。1次記憶装置506は、入力画像データの転送速度に略同期してメモリへのデータ書き込み、または画像出力時のメモリからのデータ読み出しが高速に行えるように、例えばDRAM等の高速アクセスが可能なメモリを使用する。また、1次記憶装置506は、処理を行う画像データの大きさにより複数のエリアに分割して画像データの入出力を同時に実行可能な構成(メモリコントローラとのインタフェース部)をとっている。各分割したエリアに画像データの入力、出力をそれぞれ並列に実行可能にするためにメモリコントローラとのインタフェースにリード用とライト用の二組のアドレス・データ線で接続されている。これによりエリア1に画像を入力(ライト)する間にエリア2より画像を出力(リード)するという動作が可能になる。
【0043】
2次記憶装置507は、入力された画像の合成、ソーティングを行うためにデータを保存しておく大容量のメモリである。1次、2次記憶装置(506、507)とも、高速アクセス可能な素子を使用すれば、1次、2次の区別なくデータの処理が行え、制御も比較的簡単になるが、DRAM等の素子は高価なため、2次記憶装置にはアクセス速度はそれほど速くないが、安価で大容量の記録媒体を使用し、入出力データの処理を1次記憶装置506を介して行う構成になっている。
【0044】
上述のような画像メモリの構成を採用することにより、大量の画像データの入出力、保存、加工等の処理が可能な画像形成装置を安価、かつ比較的簡単な構成で実現することが可能になる。
【0045】
ここで、図6を用いて、セレクタ64における1ページ分の画像信号について説明する。/FGATEは、1ページの画像データの副走査方向の有効期間を表している。/LSYNCは、1ライン毎の主走査同期信号であり、この信号が立ち上がった後の所定クロックで、画像信号が有効となる。主走査方向の画像信号が有効であることを示す信号が、/LGATEである。これらの信号は、画素クロックVCLKに同期しており、VCLKの1周期に対し1画素のデータが送られてくる。画像処理部(IPU)は、画像入力、出力それぞれに対して個別の/FGATE、/LSYNC、/LGATE、VCLKの発生機構を有しており、様々な画像入出力の組み合わせが実現可能になる。
【0046】
次に、メモリコントローラ65の動作の概略を図5を参照して説明する。
【0047】
<1>画像入力(画像メモリへの保存)
入力データセレクタ501は複数のデータの内から、画像メモリ(1次記憶装置506)への書き込みを行う画像データの選択を行う。入力データセレクタ501によって選択された画像データは、画像合成502に供給され、既に画像メモリに保存されているデータとの合成を行う。画像合成502によって処理された画像データは、1次圧縮/伸長503によりデータを圧縮し、圧縮後のデータを1次記憶装置506に書き込む。1次記憶装置506に書き込まれたデータは、必要に応じて2次圧縮/伸長505で更に圧縮を行った後に2次記憶装置507に保存される。
【0048】
<2>画像出力(画像メモリからの読み出し)
画像出力時は、1次記憶装置506に記憶されている画像データの読み出しを行う。出力対象となる画像が1次記憶装置506に格納されている場合には、1次圧縮/伸長503で1次記憶装置506の画像データの伸長を行い、伸長後のデータ、もしくは伸長後のデータと入力データとの画像合成を行った後のデータを出力データセレクタ504で選択し、出力する。
【0049】
画像合成502は、1次記憶装置506のデータと、入力データとの合成(画像データの位相調整機能を有する)、合成後のデータの出力先の選択(画像出力、1次記憶装置506へのライトバック、両方の出力先への同時出力も可能)等の処理を行う。
【0050】
出力対象となる画像が1次記憶装置506に格納されていない場合には、2次記憶装置507に格納されている出力対象画像データを2次圧縮/伸長505で伸長を行い、伸長後のデータを1次記憶装置506に書き込んでから、以下、上述の画像出力動作を行う。
【0051】
この実施例で説明している動作予約とは、ここでは、複写機において定着の加熱中等の時はコピー動作が開始できないが、モード設定及び原稿のセットを終了させ予約することにより、定着加熱終了後、コピー動作可になった時点で自動的にコピー動作を開始する機能のことである。この実施例では、定着加熱中を動作予約可能対象としているが、これ以外にも時間の経過と共に動作可能になるものについては、対象になる資格がある。LCTトレイ上昇時間、ポリゴンモータ回転安定時間、トナー補給動作中等考えられる。
【0052】
図7は、本発明の実施形態である画像形成装置の第1のハード構成例を示すブロック図である。図7に示されるハード構成は、画像読み取り部50と、画像書き込み部57と、システムコントローラ406と、メモリユニット409と、利用者制限器機403と、人体検知センサ404と、遠隔診断装置(CSS)408と、時計407と、から構成しているが、メモリユニット409は、メモリ機能を実現する場合のみ必要であり、通常のコピー機能を実現することだけを考えれば、必要とはならない。更に、時計407は、ある特定の時間になったら、機械をブートしたり、シャットダウンするようなウィークリータイマ機能を実現する場合のみ必要である。また、人体検知センサ404は予熱モード時に機械の前にユーザが近づいてきた時に自動的に予熱モードを解除する機能を実現する場合のみ必要であり、CSS408は、遠隔診断、すなわち、機械のエラーが発生した場合は自動的にサービスセンターに通報したり、機械の実行状態/使用状態を遠隔地からモニタ(監視)する機能であるため、このような機能が必要な場合のみ装着されればよい。このメモリユニット409は、圧縮ブロック410と、DRAMブロック411と、DAMブロック412と、により構成される。
【0053】
図8は、本発明の実施形態である画像形成装置の第2のハード構成例を示すブロック図である。図8にしめされるハード構成は、画像読み取り部50と、画像書き込み部57と、システムコントローラ406と、メモリユニット409と、利用者制限器機403と、人体検知センサ404と、遠隔診断装置(CSS)408と、時計407と、から構成しているが、メモリユニット409の構成にCPU413が含まれて構成されている点と、画像書き込み部57と画像読み取り部50とメモリユニット409とを制御信号によりコントロールする点が異なる。
【0054】
ここで、本発明の実施形態において用いられる用語の補足説明をする。
【0055】
「画像読み取り装置」及び「画像読み取り部」は、光源から射出される光を原稿に照射し、その反射光を「固体撮像素子=CCD」で電気信号に変換して必要な画像処理を行う機能を持った装置が使用されている。ここでの必要な画像処理とは、量子化あるいはCCD(固体撮像素子)により電気信号に変換されたアナログデータを2値あるいは多値データに変換するものである。
【0056】
「シェーディング補正」は、原稿を照射する光源の照射ムラやCCDの感度ばらつきを補正するものである。
【0057】
「MTF補正」は、光学系によるボケを補正するものである。
【0058】
「変倍処理」は、画像の読み取り密度を変化させ、読み取った画像データを用いてデータ補間する等の処理を行うものである。
【0059】
「画像形成装置」及び「画像書き込み部」は、デジタルPPC(普通紙複写機)において、電気信号で送られた画像イメージを電子写真、感熱、熱転写、インクジェット等の手段により普通紙あるいは感熱紙等に形成する装置である。
【0060】
「ビデオ信号」及び「画像データ」は、上述の画像読み取り装置により変換された画像の電気信号、上述の画像形成装置へ入力される画像の電気信号、及び、画像の電気信号と同期をとるための信号をまとめて「ビデオ信号」あるいは「画像データ」と表現する。
【0061】
「拡張機能」、「アプリ」、「メモリ機能」、「メモリユニット」に関し、デジタルPPCの大きな特徴は、画像を電気信号に変換して読み込み、電気信号を画像形成装置において復元するというものである。このとき読み取った電気信号を様々に変化、伝達する手段を持つことによって、従来のアナログPPC以外の分野に応用可能となる。FAX、ページプリンタ、スキャナ、ファイルシステムなどの機能を実現できるほか、最近では、PPC機能の実行時においても、読み取った画像データを一旦、DRAMなどの記憶装置に記憶させ、必要に応じて画像データを読み出すことによって、複数の複写時には1スキャンで複数プリントを実行したり、あるいは、複数の原稿を1枚の転写紙にプリントする機能(=以下メモリ機能)等も実現されている。これらのデジタルPPCシステムならでは実現できる機能を「拡張機能」あるいは「アプリ」と表現する。尚、本発明において、メモリユニットは、ネットワーク上にある装置間の画像データ転送時の緩衝手段としても利用している。
【0062】
「システムコントーローラ」及び「システム」は、複写モードを実行する上で、画像書き込み部で画像形成するために、紙搬送処理、電子写真プロセス処理、異常状態や給紙カセット状態(紙の有無など)等の機内監視、及び、画像読み取り部で画像を読み取るためにスキャナ動作や光源のON/OFFなどを制御するコントローラを総称して「システムコントローラ」と表現する。
【0063】
さらに、最近のデジタルPPCでは拡張機能を1つ搭載するのみではなく複数アプリを同時搭載するようになってきた。このように、1つの資源を共有するデジタルPPCを「システム」と表現し、このシステムを制御するコントローラを「システムコントローラ」と表現する場合もある。
【0064】
「資源」及び「リソース」は、複数のアプリから共有される機能ユニット単位を「資源」、「リソース」と表現する。上述のシステムコントローラは、このリソース単位でシステム制御を行っている。本件のデジタルPPCで管理している資源は、「画像読み取り装置」、「画像形成装置」、「操作部」、「メモリ」、「周辺機(ADF、ソーター、自動両面ユニットなど)」などがある。
【0065】
[利用者制限]は、特に電子写真プロセスを使用しているデジタルPPCは、消費量が多いため、無制限に使用を許可したくない場合がある。このとき、「利用者」を特定、限定、管理するために、「コインラック」、「キーカウンタ」、「キーカード」、「プリペードカード」、等の「利用者制限機器」や「暗証コード」等を使用する。
【0066】
[ユーザ設定]は、システムが複雑になると、ユーザ毎の個別対応が必要となる。工場出荷時にこれらの対応を全て満足することは不可能であるため、市場での対応が不可欠となる。従って、通常は、不揮発RAMを装備し客の要求に応じたシステム設定を可能としているが、この機能を「ユーザ設定」と表現する。
【0067】
[アイドル状態]は、ユーザよる操作が行われていない状態が一定期間継続した状態を「アイドル状態」、それ以外の状態を「ビジー状態」と表現する。「ビジー状態」から「アイドル状態」に遷移するまでの時間はユーザ設定可能である。例えば、複写動作中はもちろん、複写動作が終了しても一定期間、ユーザによる無操作状態が継続しないと「アイドル状態」には遷移しない。
【0068】
[ウィークリータイマ]は、各曜日ごとに設定されたON/OFF時間にあわせ電源をON/OFFする機能。この機能のために時計モジュールを時刻合わせするための操作と各曜日ごとにON/OFF時間を設定する操作が必要である。
【0069】
[予熱]は、定着温度を一定温度(たとえば10℃)下げて制御し、操作部表示を消すことにより、消費電力を節約するモードである。このモードの設定は、操作部でのキー入力や、機械設定によっては動作および操作が無くなってから一定時間後に自動的に設定される。また、このモードの解除は、操作部でのキー入力や、機械設定によって人体検知センサにより機械の前に人が立ったことを検出したときに解除される。
【0070】
「リロード」は、定着温度が定着可能温度に到達しコピーが可能である状態をリロードという。
【0071】
[割り込みモード]は、コピー動作実行中および操作中において一時的にコピー作業を割り込んでコピーをするときのモードである。このモードを設定することによりその前のコピーモード、およびコピー途中であればその途中経過情報を不揮発RAMに記憶し、割り込みモードに移行し、モードを初期化する。コピー動作実行後、割り込みモードを解除すると、不揮発RAMに記憶したモードおよび情報を戻して割り込みモード設定前の状態を復帰させ、再スタートにて、割り込み前のモードを継続することができる。このモードの設定/解除は操作部のキーにて行うことができる。
【0072】
「試しコピーモード」は、ソートモードで複数部のコピー条件が設定されていた場合に、原稿読み取りを行い、1部のみ出力動作を行うモードである。
【0073】
「ワンタッチジョブメモリモード」は、画像出力動作を中断し、画像出力に係わるデ−タをメモリに退避して電源を遮断し、次回の電源投入時に画像出力データを復帰させ、画像出力動作を再開するモードである。
【0074】
操作部200上のワンタッチジョブメモリキー209が押下されると、現在出力している部の最終転写紙の作像が終了した時点で画像出力を中断させ、画像出力に係わるデータとして、操作設定条件、原稿枚数、出力部数、画像データとの関連づけを示すデータ等をメモリに退避させて遮断モードに移行する。画像データに関しては、原稿読み取り時に1次圧縮、2次圧縮され2次記憶装置(例えばハードディスク)に保存されているものとする。
【0075】
遮断モードとは、電源スイッチOFFによる全ての電源供給を遮断するものではなく、必要最小限の基板には電源が供給されるが、定着系、書き込み系、読み込み系、操作部表示など電力消費の大きい部分への電源供給を遮断する状態とする。遮断モードからの復帰は操作部上に存在する図示されない電源キーの押下により行われる。
【0076】
大容量メモリ(2次記憶装置)に保存された画像データは、画像データとの関連づけを示す画像出力データが存在しないと、もとの画像に戻すことは不可能に近い。そのため、通常コピー動作ではジョブ終了時に大容量メモリの消去は行わず、画像出力データの消去のみを行っている。大容量メモリでは上書きされることにより、前のデータが消去される。
【0077】
画像出力データが存在する場合は、大容量メモリ上の関連する画像データはマスク処理が行われ、他のジョブの画像データにより上書きされることはない。
【0078】
画像形成装置において、ユーザ管理機能が設定されている場合は、図9に示されるようにユーザコードの入力もしくはそれに相当する課金装置(キーカードやキーカウンター)のセットを促す画面が表示される。
【0079】
ユーザコードの入力が行われ、登録されているユーザコードと一致した場合、もしくは該当する課金装置のセットが行われた場合に、図14に示されるように画像出力の条件設定操作が許可される。
【0080】
画像出力の条件設定操作が行われ、原稿がセットされ、開始操作(例えばスタートキー押下)が指示されると、所定の条件で原稿画像を読み込み、画像メモリで画像処理が行われ、画像出力動作が行われる。また、このとき画像データは圧縮され、大容量メモリ(例えばハードディスク)に記憶される。
【0081】
ワンタッチジョブメモリの設定操作(例えばワンタッチジョブメモリキー押下)が行われると、原稿を全て読み取った後であるか、出力されていない部数が存在するかの判断を行う。ワンタッチジョブメモリの動作条件を満たしている場合、部数の切れ目となる部の最後のページが出力されると、画像出力を一時停止させる。この時にワンタッチジョブメモリを指示したユーザコード、画像出力の設定条件および出力した部数など画像出力に係わるデータを不揮発メモリに退避する。画像出力に係わるデータが不揮発メモリに退避されると、電源の遮断動作を行う。
【0082】
図15に電源遮断が行われるまでのフローチャートが示されている。
まず、ワンタッチジョブメモリキーが押下されたかの判断を行う(ステップS1)。ワンタッチジョブメモリキーが押下されていなければ、▲1▼へ進む。ワンタッチジョブメモリキーが押下されていれば、原稿の読み取りが終了しているかの判断を行う(ステップS2)。原稿の読み取りが終了していなければ、▲1▼へ進む。原稿の読み取りが終了していれば、未出力部数が存在するかの判断を行う(ステップS3)。未出力部数が存在しなければ、▲1▼へ進む。未出力部数が存在すれば、現在出力している部数の切れ目まで画像出力が行われたかの判断を行う(ステップS4)。
【0083】
ステップS4において、画像出力が部数の切れ目まで行われていない場合は、画像出力動作を継続し(ステップS5)、部数の切れ目を確認するまで画像出力動作を継続する。
【0084】
ステップS4において、画像出力が部数の切れ目まで行われていれば、画像出力動作を停止し(ステップS6)、画像出力に係わるデータおよびユーザコードを不揮発メモリに退避する(ステップS7)。不揮発性メモリに出力データを退避させた後、電源遮断動作を開始する(ステップS8)。
【0085】
次に、ワンタッチジョブメモリ機能により電源遮断動作が行われ、次回電源投入時の動作例1を示す。
【0086】
電源が遮断された後、再度電源を投入しようとすると、図9に示されるユーザコード入力画面が表示される。入力されたユーザコードとワンタッチジョブメモリ機能により格納された画像のユーザコードが一致すれば、不揮発メモリから画像出力データを復帰させ、画像データを大容量メモリから画像メモリにデータ伸長して画像出力動作を開始し、図10または図11に示される画面を表示する。画像出力中にC/Sキー等でジョブ中断が行われた際には、図12に示されるように、印刷を継続するか否かの警告画面が表示される。ここで画像出力が中止されると、画像メモリの消去は行うが、画像出力が終了しなかったとみなし、不揮発メモリの内容は消去せず、次回のユーザコード入力時に画像出力動作を行う。画像出力動作が全て終了すると、不揮発メモリの画像出力データおよび画像メモリの画像データを消去する。
【0087】
電源投入時が行われた際の動作例1を図16に基づいて説明する。
電源投入時に初期化を行い、ユーザコード入力画面の表示を行う(ステップS101)。続いて、ユーザコードのキー入力処理を行う(ステップS102)。ユーザコードの確定操作(例えば#キー押下)が行われたかの判断し(ステップS103)、確定操作が行われていなければ、ステップS102に戻りキー入力処理を継続する。
【0088】
ステップS103において、ユーザコードの確定操作が行われ、登録されているユーザコードと一致するものがあるかどうかの判断を行う(ステップS104)。一致するものがなければ、ステップS102に戻りキー入力処理を継続する。
【0089】
入力されたユーザコードと登録されているユーザコードとが一致した場合、ワンタッチジョブメモリにより中断されたジョブが不揮発メモリに格納されているかの判断を行う(ステップS105)。該当するジョブがメモリに存在しない時は、▲2▼へ進み通常コピー動作に移行する。
【0090】
ステップS105において、中断されたジョブが存在する時は、不揮発メモリから画像出力データを復帰させ、呼び出したモード設定を操作画面に表示する(ステップS106)。
【0091】
呼び出された画像出力データにより、画像出力動作が行われ(ステップS107)、画像出力動作中にジョブ中断操作(例えばC/Sキー押下)が行われたかの判断を行う(ステップS108)。
【0092】
ジョブ中断操作が行われた際には(ステップS108/NO))、ジョブ中断画面を表示し(ステップS109)、ジョブを継続するか否かの判断を行う(ステップS110)。ジョブ中止が選択された場合は、▲2▼に進み画像メモリを消去する。
【0093】
画像出力動作中にジョブ中断操作が行われていなければ(ステップS108/YES)、画像出力が終了したかの判断を行う(ステップS111)。画像出力が終了していなければ(ステップS111/NO)、ステップS107へ戻り画像出力動作を継続する。画像出力が終了したのならば(ステップS111/YES)、画像メモリの消去および不揮発メモリの消去を行U(ステップS112)。
【0094】
次に、ワンタッチジョブメモリ機能により電源遮断動作が行われ、次回電源投入時の動作例2を示す。
【0095】
電源が遮断された後、再度電源を投入しようとすると、図9に示されるユーザコード入力画面が表示される。入力されたユーザコードとワンタッチジョブメモリ機能により格納された画像のユーザコードが一致すれば、不揮発メモリから画像出力データを復帰させ、画像データを大容量メモリから画像メモリにデータ伸長してモード設定を呼び出し、図11に示される操作画面を表示する。ここで、スタートキーが押下されれば、呼び出された画像メモリとモード設定により、図10に示される画面を表示し、画像出力動作を開始する。
【0096】
画像出力前や画像出力中にC/Sキー等でジョブ中断が行われた際には、図12に示されるように、継続するか否かの警告画面を表示する。ここで画像出力が中止されると、画像メモリの消去は行うが、画像出力が終了しなかったとみなし、不揮発メモリの内容は消去せず、次回のユーザコード入力時に画像出力動作を行う。画像出力動作が全て終了すると、不揮発メモリの画像出力データおよび画像メモリの画像データを消去する。
【0097】
電源投入が行われた際の動作例2を図17に基づいて説明する。
電源投入時に初期化を行い、ユーザコード入力画面の表示を行う(ステップS201)。続いて、ユーザコードのキー入力処理を行う(ステップS202)。ユーザコードの確定操作(例えば#キー押下)が行われたかの判断し(ステップS203)、確定操作が行われていなければ、ステップS202に戻りキー入力処理を継続する。
【0098】
ステップS203において、ユーザコードの確定操作が行われ、登録されているユーザコードと一致するものがあるかどうかの判断を行う(ステップS204)。一致するものがなければ、ステップS202に戻りキー入力処理を継続する。
【0099】
入力されたユーザコードと登録されているユーザコードとが一致した場合、ワンタッチジョブメモリにより中断されたジョブが不揮発メモリに格納されているかの判断を行う(ステップS205)。該当するジョブがメモリに存在しない時は、▲3▼へ進み通常コピー動作に移行する。
【0100】
ステップS205において、中断されたジョブが存在する時は、不揮発メモリから画像出力データを復帰させ、呼び出したモード設定を操作画面に表示する(ステップS206)。
【0101】
次に、スタートキーが押下されたかの判断を行う(ステップS207)。スタートキーが押下されていなければ(ステップS207/NO)、ジョブ中断操作(例えばC/Sキー押下)が行われたかの判断を行う(ステップS208)。ジョブ中断操作が行われていなければ(ステップS208/NO)、待機状態となり、ステップS207に戻り再度スタートキーが押下されたかの判断を行う。
【0102】
ステップS207において、スタートキーが押下されれば(ステップS207/YES)、呼び出された画像出力データにより、画像出力動作が行われる(ステップS209)。
【0103】
ステップS208において、ジョブ中断操作が行われている場合には(ステップS208/YES)、▲4▼へ進む。
【0104】
ステップS209において、画像出力動作中にジョブ中断操作が行われたかの判断を行う(ステップS210)。画像出力前や画像出力動作中にジョブ中断操作が行われた際には(ステップS210/NO)、ジョブ中断画面を表示する(ステップS211)。
【0105】
次に、ジョブを継続するか否かの判断を行う(ステップS212)、ジョブ中止が選択された場合は(ステップS212/NO)、▲3▼へ進み画像メモリを消去する。
【0106】
ステップS210において、画像出力動作中にジョブ中断操作が行われていなければ(ステップS210/YES)、画像出力が終了したかの判断を行う(ステップS213)。画像出力が終了していなければ(ステップS213/NO)、ステップS209に戻り画像出力動作を継続する。
【0107】
画像出力が終了したのならば(ステップS213/YES)、画像メモリの消去および不揮発メモリの消去を行う(ステップS214)。
【0108】
次に、ワンタッチジョブメモリ機能により電源遮断動作が行われ、次回電源投入時の動作例3を示す。
【0109】
電源が遮断された後、再度電源を投入しようとすると、図9に示されるユーザコード入力画面が表示される。ここで、試しコピーキーが押下されれば、呼び出された画像メモリとモード設定により、画像出力動作を1部行う。1部の画像出力動作が終了すると、図13に示されるように、継続するか否かの警告画面を表示する。継続されれば、残りの部数の画像出力動作を行う。画像出力が中止されると、画像メモリの消去は行うが、画像出力が終了しなかったとみなし、不揮発メモリの内容は消去せず、次回の当ユーザコード入力時に画像出力動作を行う。次回の出力動作では、試しコピーにより出力された1部数は考慮されず、不揮発メモリに格納されている部数で行われる。
【0110】
スタートキーが押下されれば、呼び出された画像メモリとモード設定により、図10に示される画面を表示し、画像出力動作を開始する。画像出力前や画像出力中にC/Sキー等でジョブ中断が行われた際には、図12に示されるように、継続するか否かの警告画面を表示する。ここで画像出力が中止されると、画像メモリの消去は行うが、画像出力が終了しなかったとみなし、不揮発メモリの消去せず、次回の当ユーザコード入力時に画像出力動作を行う。画像出力動作が全て終了すると、不揮発メモリの画像出力データおよび画像メモリの画像データを消去する。
【0111】
電源投入が行われた際の動作例3を図18に基づいて説明する。
電源投入時に初期化を行い、ユーザコード入力画面の表示を行う(ステップS301)。続いて、ユーザコードのキー入力処理を行う(ステップS302)。ユーザコードの確定操作(例えば#キー押下)が行われたかの判断し(ステップS303)、確定操作が行われていなければ、ステップS302に戻りキー入力処理を継続する。
【0112】
ステップS303において、ユーザコードの確定操作が行われ、登録されているユーザコードと一致するものがあるかどうかの判断を行う(ステップS304)。一致するものがなければ、ステップS302に戻りキー入力処理を継続する。
【0113】
入力されたユーザコードと登録されているユーザコードとが一致した場合、ワンタッチジョブメモリにより中断されたジョブが不揮発メモリに格納されているかの判断を行う(ステップS305)。該当するジョブがメモリに存在しない時は、▲5▼へ進み通常コピー動作に移行する。
【0114】
ステップS305において、中断されたジョブが存在する時は、不揮発メモリから画像出力データを復帰させ、呼び出したモード設定を操作画面に表示する(ステップS306)。
【0115】
次に、試しコピーキーが押下されたかの判断を行う(ステップS307)。試しコピーキーが押下されていれば(ステップS307/YES)、1部数の画像出力動作を行う(ステップS308)。続いて、残りの部数の画像出力動作の継続操作が行われたかの判断を行う(ステップS309)。画像出力動作の中止が選択されれば(ステップS309/NO)、▲5▼へ進み画像メモリを消去する。
【0116】
画像出力動作の継続が選択されれば(ステップS309/YES)、▲6▼へ進み残りの部数の画像出力動作を行う。
【0117】
ステップS307において、試しコピーキーが押下されていなければ(ステップS307/NO)、スタートキーが押下されたかの判断を行う(ステップS310)。スタートキーが押下されていなければ(ステップS310/NO)、ジョブ中断操作(例えばC/Sキー押下)が行われたかの判断を行い(ステップS311)、ジョブ中断操作が行われていなければ(ステップS311/NO)、待機状態となり、ステップS307へ戻り再度試しコピーキーが押下されたかの判断を行う。
【0118】
スタートキーが押下されれば(ステップS310/YES)、呼び出された画像出力データにより、画像出力動作が行われる(ステップ312)。この画像出力動作中にジョブ中断操作が行われたかの判断を行う(ステップS313)。
【0119】
ステップS313において、画像出力前や画像出力動作中にジョブ中断操作が行われた際には(ステップS313/NO)、ジョブ中断画面を表示する(ステップS314)。
【0120】
次に、ジョブを継続するか否かの判断を行い(ステップS315)、ジョブ中止が選択された場合は(ステップ315/NO)、▲5▼へ進み画像メモリを消去する。
【0121】
画像出力動作中にジョブ中断操作が行われていなければ、画像出力が終了したかの判断を行う。画像出力が終了していなければ、画像出力動作を継続する(ステップS316)。画像出力が終了したのならば(ステップS316/YES)、画像メモリの消去および不揮発メモリの消去を行う(ステップS317)。
【0122】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明の画像形成装置及びその方法によれば、ジョブ開始時に入力したユーザコードを画像出力に係わるデータとともに不揮発メモリに退避させ電源遮断を行い、電源投入時に入力されたユーザコードが退避させておいたものと一致する場合のみ、不揮発メモリから画像出力に係わるデータを復帰させ、操作部にジョブの設定内容および進捗状態を表示させ、画像出力動作を再開させることにより、ジョブのユーザ管理を正しく行うことができる。
【0123】
また、本発明の画像形成装置及びその方法によれば、ジョブ開始時に入力したユーザコードを画像出力に係わるデータとともに不揮発メモリに退避させ電源遮断を行い、電源投入時に入力されたユーザコードが退避させておいたものと一致する場合のみ、不揮発メモリから画像出力に係わるデータを復帰させ、操作部にジョブの設定内容および進捗状態を表示させ、画像出力動作を再開させるか否かを選択させることにより、ジョブのユーザ管理を正しく行うとともに、ユーザの必要な時に画像出力動作を行うことができる。
【0124】
さらに、本発明の画像形成装置及びその方法によれば、ジョブ開始時に入力したユーザコードを画像出力に係わるデータとともに不揮発メモリに退避させ電源遮断を行い、電源投入時に入力されたユーザコードが退避させておいたものと一致する場合のみ、不揮発メモリから画像出力に係わるデータを復帰させ、操作部にジョブの設定内容および進捗状態を表示させ、試しコピーを許可し、画像出力動作を再開させるか否かを選択させることにより、ジョブのユーザ管理を正しく行うとともに、ジョブ内容の確認とユーザの必要な時に画像出力動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である画像形成装置を示す概略断面図である。
【図2】本発明の実施形態における操作部を示す平面図である。
【図3】本発明の実施形態における操作部の表示例を示す平面図である。
【図4】本発明の実施形態である画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施形態におけるメモリコントローラと画像メモリとを示すブロック図である。
【図6】本発明の実施形態におけるセレクタにおける1ページ分の画像信号を説明する図である。
【図7】本発明の実施形態である画像形成装置の第1のハード構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施形態である画像形成装置の第2のハード構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施形態における操作部の第1の表示例を示す平面図である。
【図10】本発明の実施形態における操作部の第2の表示例を示す平面図である。
【図11】本発明の実施形態における操作部の第3の表示例を示す平面図である。
【図12】本発明の実施形態における操作部の第4の表示例を示す平面図である。
【図13】本発明の実施形態における操作部の第5の表示例を示す平面図である。
【図14】本発明の実施形態における操作部の第6の表示例を示す平面図である。
【図15】本発明における電源遮断時のフローチャートである。
【図16】本発明の電源投入時における第1の動作例を示すフローチャートである。
【図17】本発明の電源投入時における第2の動作例を示すフローチャートである。
【図18】本発明の電源投入時における第3の動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 自動原稿送り装置(ADF)
2 原稿台
3 給紙ローラ
4 給送ベルト
5 排送ローラ
6 コンタクトガラス
7 原稿セット検知
8 第1トレイ
9 第2トレイ
10 第3トレイ
11 第1給紙ユニット
12 第2給紙ユニット
13 第3給紙ユニット
14 縦搬送ユニット
15 感光体
16 搬送ベルト
17 定着ユニット
18 排紙ユニット
50 読み取り部
51 露光ランプ
52 第1ミラー
53 レンズ
54 CCDイメージセンサ
55 第2ミラー
56 第3ミラー
57 書き込み部
58 レーザ出力ユニット
59 結像レンズ
60 ミラー
100 フィニシャ
101 分岐偏向板
102 スタッカ搬送ローラ
103 スタッカ排紙ローラ
104 スタッカトレイ
105 ステープラ搬送ローラ
106 ステープラ
107 ステープラ排紙ローラ
108 ステープルトレイ
109 落下ストッパ
110 落下トレイ
111 両面給紙ユニット
112 分岐爪

Claims (7)

  1. ユーザを識別するユーザコードを入力する第1のユーザコード入力手段と、
    原稿を画像データとして読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段により読み取られた前記画像データを記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段により記憶された前記画像データを出力する出力手段と、
    前記出力を中断するワンタッチジョブメモリを設定するワンタッチジョブメモリ設定手段と、
    前記ワンタッチジョブメモリが設定された場合に、出力する画像データのうち部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したか否か判断する中断時判断手段と、
    前記中断時判断手段により、部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したと判断された場合に、前記出力手段による前記画像データの出力を一時中断する出力中断手段と、
    前記画像データ該画像データの出力条件設定及び前記第1のユーザコード入力手段により入力されたユーザコードを記憶する第2の記憶手段と、
    電源を遮断する電源遮断手段と、
    前記遮断した電源を再投入する電源投入手段と、
    前記電源再投入後、ユーザコードを入力する第2のユーザコード入力手段と、
    前記第2のユーザコード入力手段により入力された前記ユーザコードと、前記第2の記憶手段により記憶されているユーザコードとが一致するか否かを判断するユーザコード判断手段と、
    前記ユーザコード判断手段により一致していると判断された場合に前記第2の記憶手段により記憶された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定を復帰させる復帰手段と、
    前記復帰手段により復帰された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. ユーザを識別するユーザコードを入力する第1のユーザコード入力手段と、
    原稿を画像データとして読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段により読み取られた前記画像データを記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段により記憶された前記画像データを出力する出力手段と、
    前記出力を中断するワンタッチジョブメモリを設定するワンタッチジョブメモリ設定手段と、
    前記ワンタッチジョブメモリが設定された場合に、出力する画像データのうち部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したか否か判断する中断時判断手段と、
    前記中断時判断手段により、部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したと判断された場合に、前記出力手段による前記画像データの出力を一時中断する出力中断手段と、
    前記画像データ該画像データの出力条件設定及び前記第1のユーザコード入力手段により入力されたユーザコードを記憶する第2の記憶手段と、
    電源を遮断する電源遮断手段と、
    前記遮断した電源を再投入する電源投入手段と、
    前記電源再投入後、ユーザコードを入力する第2のユーザコード入力手段と、
    前記第2のユーザコード入力手段により入力された前記ユーザコードと、前記第2の記憶手段により記憶されているユーザコードとが一致するか否かを判断するユーザコード判断手段と、
    前記ユーザコード判断手段により一致していると判断された場合に前記第2の記憶手段により記憶された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定を復帰させる復帰手段と、
    前記復帰手段により復帰された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力するか否かを選択する選択手段と、
    前記選択手段により出力する場合に前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. ユーザを識別するユーザコードを入力する第1のユーザコード入力手段と、
    原稿を画像データとして読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段により読み取られた前記画像データを記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段により記憶された前記画像データを出力する出力手段と、
    前記出力を中断するワンタッチジョブメモリを設定するワンタッチジョブメモリ設定手段と、
    前記ワンタッチジョブメモリが設定された場合に、出力する画像データのうち部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したか否か判断する中断時判断手段と、
    前記中断時判断手段により、部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したと判断された場合に、前記出力手段による前記画像データの出力を一時中断する出力中断手段と、
    前記画像データ該画像データの出力条件設定及び前記第1のユーザコード入力手段により入力されたユーザコードを記憶する第2の記憶手段と、
    電源を遮断する電源遮断手段と、
    前記遮断した電源を再投入する電源投入手段と、
    前記電源再投入後、ユーザコードを入力する第2のユーザコード入力手段と、
    前記第2のユーザコード入力手段により入力された前記ユーザコードと、前記第2の記憶手段により記憶されているユーザコードとが一致するか否かを判断するユーザコード判断手段と、
    前記ユーザコード判断手段により一致していると判断された場合に前記第2の記憶手段により記憶された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定を復帰させる復帰手段と、
    前記復帰手段により復帰された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて一部出力する第1の出力手段と、
    前記復帰手段により復帰された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力するか否かを選択する選択手段と、
    前記選択手段により出力する場合に前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力する第2の出力手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記第2の記憶手段は、不揮発性の記憶媒体により構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. ユーザを識別するユーザコードを入力する第1のユーザコード入力工程と、
    原稿を画像データとして読み取る読み取り工程と、
    前記読み取り工程により読み取られた前記画像データを記憶する第1の記憶工程と、
    前記第1の記憶工程により記憶された前記画像データを出力する出力工程と、
    前記出力を中断するワンタッチジョブメモリを設定するワンタッチジョブメモリ設定工程と、
    前記ワンタッチジョブメモリが設定された場合に、出力する画像データのうち部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したか否か判断する中断時判断工程と、
    前記中断時判断工程により、部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したと判断された場合に、前記出力工程による前記画像データの出力を一時中断する出力中断工程と、
    前記画像データ該画像データの出力条件設定及び前記第1のユーザコード入力工程により入力されたユーザコードを不揮発性メモリに記憶する第2の記憶工程と、
    前記第2の記憶工程により記憶した後、電源を遮断する電源遮断工程と、
    前記遮断した電源を再投入する電源投入工程と、
    前記電源再投入後、ユーザコードを入力する第2のユーザコード入力工程と、
    前記第2のユーザコード入力工程により入力された前記ユーザコードと、前記第2の記憶工程により記憶されているユーザコードとが一致するか否かを判断するユーザコード判断工程と、
    前記ユーザコード判断工程により一致していると判断された場合に前記第2の記憶工程により記憶された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定を復帰させる復帰工程と、
    前記復帰工程により復帰された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力する出力工程と、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  6. ユーザを識別するユーザコードを入力する第1のユーザコード入力工程と、
    原稿を画像データとして読み取る読み取り工程と、
    前記読み取り工程により読み取られた前記画像データを記憶する第1の記憶工程と、
    前記第1の記憶工程により記憶された前記画像データを出力する出力工程と、
    前記出力を中断するワンタッチジョブメモリを設定するワンタッチジョブメモリ設定工程と、
    前記ワンタッチジョブメモリが設定された場合に、出力する画像データのうち部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したか否か判断する中断時判断工程と、
    前記中断時判断工程により、部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したと判断された場合に、前記出力工程による前記画像データの出力を一時中断する出力中断工程と、
    前記画像データ該画像データの出力条件設定及び前記第1のユーザコード入力工程により入力されたユーザコードを不揮発性メモリに記憶する第2の記憶工程と、
    前記第2の記憶工程により記憶した後、電源を遮断する電源遮断工程と、
    前記遮断した電源を再投入する電源投入工程と、
    前記電源再投入後、ユーザコードを入力する第2のユーザコード入力工程と、
    前記第2のユーザコード入力工程により入力された前記ユーザコードと、前記第2の記憶工程により記憶されているユーザコードとが一致するか否かを判断するユーザコード判断工程と、
    前記ユーザコード判断工程により一致していると判断された場合に前記第2の記憶工程により記憶された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定を復帰させる復帰工程と、
    前記復帰工程により復帰された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力するか否かを選択する選択工程と、
    前記選択工程により出力する場合に前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力する出力工程と、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
  7. ユーザを識別するユーザコードを入力する第1のユーザコード入力工程と、
    原稿を画像データとして読み取る読み取り工程と、
    前記読み取り工程により読み取られた前記画像データを記憶する第1の記憶工程と、
    前記第1の記憶工程により記憶された前記画像データを出力する出力工程と、
    前記出力を中断するワンタッチジョブメモリを設定するワンタッチジョブメモリ設定工程と、
    前記ワンタッチジョブメモリが設定された場合に、出力する画像データのうち部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したか否か判断する中断時判断工程と、
    前記中断時判断工程により、部数の切れ目となる最終転写紙の作像が終了したと判断された場合に、前記出力工程による前記画像データの出力を一時中断する出力中断工程と、
    前記画像データ該画像データの出力条件設定及び前記第1のユーザコード入力工程により入力されたユーザコードを不揮発性メモリに記憶する第2の記憶工程と、
    前記第2の記憶工程により記憶した後、電源を遮断する電源遮断工程と、
    前記遮断した電源を再投入する電源投入工程と、
    前記電源再投入後、ユーザコードを入力する第2のユーザコード入力工程と、
    前記第2のユーザコード入力工程により入力された前記ユーザコードと、前記第2の記憶工程により記憶されているユーザコードとが一致するか否かを判断するユーザコード判断工程と、
    前記ユーザコード判断工程により一致していると判断された場合に前記第2の記憶工程により記憶された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定を復帰させる復帰工程と、
    前記復帰工程により復帰された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて一部出力する第1の出力工程と、
    前記復帰工程により復帰された前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力するか否かを選択する選択工程と、前記選択手段により出力する場合に前記画像データ及び該画像データの出力条件設定に基づいて出力する第2の出力工程と、
    を有することを特徴とする画像形成方法。
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