JP3606902B2 - 電子部品の端子形成方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、音響機器、計測器等に用いられる、エンコーダ、モードスイッチ等の電子部品の端子形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術を図4,図5のエンコーダにより説明する。同図によると21は操作軸であり、回転可能に軸受22に保持されており、他端にはその出力波形に応じたスリット23aを有する接点板23を有しており、その先端はケース24により保持されている。ケース24には刷子25aを兼ねる端子25がインサート成形されて固着されており、刷子25aはある接点圧を持って、スリット部23aに樹脂が充填されて平面化された接点板23に接触しており、操作軸21を回転させることにより、接点板23のスリット23aに応じた出力波形を取り出すことができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、刷子25aを適切な接点圧が得られるように材厚設定すると端子25の強度不足、端子25の強度を確保すれば、刷子25aの接点圧が強くなって適正に保てないという課題を有していた。
【0004】
また、この解決のために刷子25a部と端子25部を異なった材厚を有した物を使用したり、異なった材厚の材料を溶着等の方法で接合使用することもあるが、この場合には安価な電子部品の提供の妨げとなるものであった。
【0005】
本発明はこのような課題を解決するものであり、より安価な電子部品の端子形成方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、一端部に刷子を形成し、他端部の一点を支点部として折り返して上記他端部の先端部から支点部までを折り返し部とした端子本体を、上記刷子と上記取付脚となる部分を残して、インサート成形によりケースの成形部品内に成形固定し、上記ケースから突出している取付脚になされる部分に対し、上記折り返し部の板厚が外アール側となる方向で上記取付脚となる部分に曲げ加工を施すことにより、刷子の接点圧の適正化と端子の強度の適正化の両立を図るものである。
【0007】
【作用】
上記のように端子の一端部に刷子を形成し、その他端部側を折り返したものとして、この刷子を兼ねる上記端子を、その折り返し部の折り返された上記他端部の先端部がルーズになるよう上記先端部を含んでインサート成形によりケースに固着させた後、上記ケースから突出している取付脚になされる部分に対し、上記折り返し部の板厚が外アール側となる方向で曲げ加工を施すようにすることにより、刷子の接点圧を適正に保ちつつ、端子強度の向上を図り、異材厚材料の使用、もしくは、2種の材厚の材料の接合を不要とし、かつケースへの固着後の端子の折り曲げ時のスプリングバックを少なくできる安価な電子部品の端子形成方法を提供することができる。
【0008】
【実施例】
本発明の電子部品の端子形成方法を図1〜図3のエンコーダにより説明する。同図によると1は操作軸であり、回転可能に軸受2に保持されており、他端にはその出力波形に応じたスリット3aを有する接点板3を有しており、先端はケース4に保持されている。ケース4には、刷子5aを兼ねる端子5がインサート成形により固着されている。刷子5aはある接点圧を持ってスリット3aに樹脂が充填されて平面化された接点板3に接触しており、操作軸1を回転させることにより、接点板3のスリット3aに応じた出力波形を取り出すことができる。
【0009】
次に端子5の形成方法について説明すると、5は刷子5aと同一材料からなる端子であり、端子5の先端部を形成する5bを支点に折り返され折り返し部5cが形成される。その後ケース4内に刷子5aがあるように金型に挿入されケース4がインサート成形される。この時ケース4にインサートされた端子5の折り返し部5cの端部はケース4の熱収縮によりルーズにケース4に固着されている。
【0010】
端子5を図1のように折曲する場合は、その曲げのアールに従い、ケース4にインサート成形された端子5の折り返し部5cがケース4の外方側に向かってすべり出て、スプリングバックを最少に抑えて折曲を容易としている。
【0011】
【発明の効果】
以上のように本発明は、刷子と同一材料で形成される端子を先端部より折り返しケースにインサート成形固定した後、その取付脚となされる部分に対し、折り返し部の板厚が外アール側となる方向で曲げ加工を施して形成するものであるため、刷子の接点圧を適正に設定し、かつ端子の強度を上げた電子部品の端子形成方法を安価に提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の端子形成方法を用いた端子装置の一実施例であるエンコーダの断面図
【図2】同分解斜視図
【図3】(a)同端子装置の端子の折り返し前の要部の端子の側面図
(b)同折り返し後の側面図
(c)同インサート成形時の側断面図
(d)同折曲時の側断面図
【図4】従来の端子装置の一使用例のエンコーダの断面図
【図5】同分解斜視図
【符号の説明】
4 ケース
5 端子
5a 刷子
5b 支点部
5c 折り返し部
5d 他端部側の先端部
5e 他端側中間部
5f 重ね合わせ部
5g 重ね合わせ部の根元部
5h 金属端子部材
Claims (1)
- 細長い平板直線状の金属端子部材(5h)を準備し、その一端部に刷子(5a)を形成する工程と、
上記金属端子部材(5h)の他端部側の先端部(5d)から上記一端側に向かう所定位置を支点部(5b)とし、上記支点部(5b)が他端側の新たな先端となるよう、その支点部(5b)から上記先端部(5d)までの部分を、上記支点部(5b)を中心に上記一端側に向けて上記金属端子部材(5h)の他端側中間部(5e)に重なり合うように折り返し部(5c)として折り返し、上記金属端子部材(5h)の新たな他端側を、取付脚になされる重ね合わせ部(5f)に形成する工程と、
上記一端部側の刷子(5a)ならびに上記重ね合わせ部(5f)の上記新たな他端側の先端側は外方に突出状態で、かつ上記新たな他端側の先端側とは逆の上記重ね合わせ部(5f)の板厚が二重に重なる根元部(5g)がケース(4)内に固定されるよう、上記折り返し済みの金属端子部材(5h)を樹脂にインサート成形して上記ケース(4)を形成する工程と、
上記重ね合わせ部(5f)の上記ケース(4)に固定された根元部(5g)における上記折り返し部(5c)のみが、曲げ加工に伴って上記ケース(4)外方側に向かって引き出されるよう、上記重ね合わせ部(5f)における上記ケース(4)からの突出部の中間位置に対して、上記他端側中間部(5e)の板厚が内アール側、上記折り返し部(5c)の板厚が外アール側になる板厚方向側に向けて曲げ加工を施す工程とからなる電子部品の端子形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10544894A JP3606902B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 電子部品の端子形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10544894A JP3606902B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 電子部品の端子形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07320903A JPH07320903A (ja) | 1995-12-08 |
JP3606902B2 true JP3606902B2 (ja) | 2005-01-05 |
Family
ID=14407878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10544894A Expired - Lifetime JP3606902B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 電子部品の端子形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3606902B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102997840B (zh) | 2011-09-14 | 2016-01-27 | 爱三工业株式会社 | 旋转角度检测装置 |
JP5730727B2 (ja) * | 2011-09-14 | 2015-06-10 | 愛三工業株式会社 | 回転角度検出装置 |
JP5730726B2 (ja) * | 2011-09-14 | 2015-06-10 | 愛三工業株式会社 | 回転角度検出装置 |
-
1994
- 1994-05-19 JP JP10544894A patent/JP3606902B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07320903A (ja) | 1995-12-08 |
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