JP2001183385A - 回転検出装置 - Google Patents

回転検出装置

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JP2001183385A
JP2001183385A JP2000310942A JP2000310942A JP2001183385A JP 2001183385 A JP2001183385 A JP 2001183385A JP 2000310942 A JP2000310942 A JP 2000310942A JP 2000310942 A JP2000310942 A JP 2000310942A JP 2001183385 A JP2001183385 A JP 2001183385A
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housing
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electric terminal
rotation detecting
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JP2000310942A
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Kinya Takahashi
欽弥 高橋
Hideaki Ouchi
英明 大内
Osamu Terakura
修 寺倉
Hiroyuki Shintani
宏行 新谷
Hiroo Tsujimoto
博雄 辻本
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気端子の弾性力で検出機能部をハウジング
に固定することにより、従来固定力の経時的な低下によ
り検出機能部がハウジング内で動き出力信号レベルが変
動するという問題を解決すると共に、簡単な構成により
低コストで信頼性の高い回転検出装置を提供する。 【解決手段】 電気端子9の端部に折曲部9aを設け、
組付け時この折曲部9aを弾性変形させ折曲部9aの一
部9bを回路基板(検出機能部)2の電気接点10に当
接させると同時に折曲部9aの他の一部9cをハウジン
グ1の内壁に設けた溝1aに係合、当接させた。電気端
子9の弾性力により回路基板2をハウジング1に固定す
ることで、固定力の経時的低下により発生する問題を解
決し信頼性を向上することができる。また、電気端子9
をハウジング1の溝1aに係合させるため、電気端子9
の位置ずれや短絡といった不具合が防止され、信頼性の
高い回転検出装置が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の変
速機や内燃機関の回転軸のなどのように、検出対象とな
る回転体の回転を磁気検出素子を用いて検出する回転検
出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気検出素子(例えばホール
素子、MRE素子)とこの磁気検出素子に磁場を与える
磁石とを備え、磁気検出素子を被検出磁性回転体(例え
ば歯形状の突起を備えた磁性回転体)と磁石との間に配
置して磁性回転体の回転により生じる磁場の変化を磁気
検出素子により電気信号として出力し、この電気信号か
ら回転速度等を検出する装置が知られている。
【0003】例えば、特開平10−2757号公報に記
載の回転検出装置では、固定部材に磁石、磁気検出素子
および電子部品を有する回路基板を接着剤を用いて固定
している。その後、接着剤が固化する前に実際に磁性回
転体を回転させ、回転検出装置の出力信号が適性値とな
るよう回路基板を移動させ、磁石に対する磁気検出素子
の適性位置を定めている。次に、固定部材と回路基板の
組立体をケースに収納しケース先端部を熱かしめするこ
とによりケースと組立体が一体化される。
【0004】また、特開平11−2545号公報に記載
の変位センサでは、絶縁材よりなるホルダに磁石と磁気
検出素子と電気回路とを備えた検出ブロックを有底筒状
のケースブロック内に収容し、検出ブロックはケースブ
ロックに圧入により固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平10−
2757号公報に記載の回転検出装置では、磁気検出素
子と磁石との間に固定部材および回路基板の2つの部品
が介在するため位置精度が不十分で組付け時に両者の位
置を調整する必要が有り、組付けに多大な工数がかか
る。また、固定部材と回路基板の組立体(検出機能部)
をケースに収納しケース先端部を熱かしめすることによ
りケースと組立体が一体化されているが、熱かしめ部の
固定力の経時的な低下によりケース内で固定部材と回路
基板の組立体が移動して出力信号が不安定になる可能性
があった。
【0006】また、特開平11−2545号公報に記載
の変位センサでは、検出ブロックはケースブロックに圧
入により固定されているが、圧入部の固定力の経時的な
低下によりケースブロック内で検出ブロックが移動して
出力信号が不安定になるという可能性があった。
【0007】本発明は、これらの事情を考慮してなされ
たものであり、その目的は、ハウジング内における回路
基板等の位置を簡易な手段により精度良く保持できるよ
うにした回転検出装置を提供することである。
【0008】また、本発明の他の目的は、磁気検出素
子、磁石、および回路基板等を少数単位にブロック化
し、検出精度向上と組付け工数低減の両立を図るように
した回転検出装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
する為、以下の技術的手段を採用する。
【0010】本発明の請求項1の回転検出装置は、筒状
のハウジング内に磁気検出素子と、磁石と、検出回路部
品を搭載した回路基板とを収納した回転検出装置におい
て、前記ハウジングの開口部側には折曲部を有する入出
力用の電気端子を備え、前記折曲部の一部を前記回路基
板に設けた電気接続部に当接させると共に、前記折曲部
の他の一部を前記回路基板と対向する前記ハウジングの
内壁に当接させ、前記折曲部の弾性変形力により前記回
路基板を前記ハウジングの内壁に対して押圧固定するよ
うに構成したものである。この場合、電気端子は電気的
接続手段と回路基板のハウジングへの固定手段との両方
を兼ねており、組付け時に電気端子を装着することによ
り、電気接続と回路基板の固定とが同時に行なえるため
組付け工数を低減することができる。さらに、固定手段
として電気端子の弾性変形力を利用しているため安定し
た固定力が得られ、固定力が経時的に低下することがな
いため、素子、磁石等の位置ずれにより出力信号が不安
定になるという問題が防止できる。
【0011】本発明の請求項2の回転検出装置は、前記
ハウジングの内壁に形成したガイド部に前記折曲部の他
の一部を係合させたものである。この場合、電気端子と
回路基板上の電気接続部との位置関係が正確に規制され
るため、組付け時および使用時における電気端子と回路
基板上の電気接続部との接触不良あるいは電気端子同士
の短絡等の不具合が完全に防止できる。
【0012】本発明の請求項3の回転検出装置は、前記
電気端子を一体的に成形したコネクタ部を備え、このコ
ネクタ部を前記ハウジングの開口部に固定したものであ
る。この場合、ハウジングと電気端子との位置関係が正
確に規定保持されるので、電気端子と回路基板上の電気
接続部との電気的接続と回路基板の固定とが確実かつ容
易に行なえる。
【0013】本発明の請求項4の回転検出装置は、前記
磁石を一体的に成形すると共に、その一部に前記磁気検
出素子を固定する保持部を設けた樹脂成形体を備えたも
のである。この場合、磁石と磁気検出素子との位置決め
が正確かつ容易に行なえるため、生産性を向上すること
ができる。
【0014】本発明の請求項5の回転検出装置は、前記
樹脂成形体と前記回路基板の各々に位置決め部を設け、
これら位置決め部を用いて前記の両者を係合させたもの
である。この場合、樹脂成形体を回路基板に組付ける
際、両者の位置決めを正確かつ容易に行なえるため生産
性を向上することができる。
【0015】本発明の請求項6の回転検出装置は、前記
樹脂成形体に弾性部材を設け、この弾性部材が前記ハウ
ジングの内壁の前記回路基板に対向する部分を押圧する
ように構成したものである。この場合、前記樹脂成形体
の固定力に弾性部材の弾性変形力を利用しているため経
時的に安定した固定力が得られ、固定力が経時的に低下
することがないため、素子等の位置ずれにより出力信号
が不安定になるという問題が防止できる。
【0016】本発明の請求項7の回転検出装置は、隣り
合う2つの電気端子は、ガイド部から離れ電気接続部に
当接する当接部を経て先端に到る部分が、電気端子を包
含する平面と直行する方向から見て、互いに重ならない
ように構成したものである。これにより、組付け時にお
いて電気端子同士が接触することを防止できる。
【0017】本発明の請求項8の回転検出装置は、電気
端子の当接部の断面形状を回路基板側に凸状の曲面状に
形成した。これにより、組付け時において電気端子によ
って回路基板上の電気接続部が傷つけられることを防止
できる。
【0018】本発明の請求項9の回転検出装置は、回路
基板を、電気端子折曲部の弾性変形力によりハウジング
の内壁に設けた凹部あるいは段部に対して押圧固定し
た。これにより、組付け時において回路基板のハウジン
グ内への挿入が容易に正確に行なうことができる。
【0019】本発明の請求項10の回転検出装置は、回
路基板を凹部あるいは段部に対して押圧固定した状態に
おいて、回路基板と凹部あるいは段部との間に隙間を形
成した。これにより、周囲温度変化によりハウジングの
収縮・膨張が繰返されても回路基板がハウジング内で移
動しないので、回転検出装置の出力が不安定になること
を防止できる。
【0020】本発明の請求項11の回転検出装置は、前
記電気端子の直線部の長さを、折曲部の他の一部がハウ
ジングの内壁に当接する部分の長さよりも長くした。こ
れにより、直線部のダンパ効果を有効に発揮できるよう
になり、直線部と折曲部との境界部分に集中する応力を
低減できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。なお、各図において、同一構成部分
には同一符号を付してある。
【0022】(第1の実施形態)本発明の第1の実施形
態による回転検出装置を図1から図4に示す。
【0023】ハウジング1は、例えば樹脂により有底円
筒状に形成されその外周面に形成されたシール溝1bに
はO−リング13が装着されている。ハウジング1の後
側(図1の右側)の開口部にはコネクタ部をなす樹脂製
のカバー8が固着されている。
【0024】カバー8には入出力用の電気端子9がイン
サート成形され、電気端子9の後側(図1の右側)には
リード線11が溶接またはかしめ等により接続され、リ
ード線11にはグロメット12が嵌着されている。カバ
ー8は、ハウジング1とインロー部1cにおいて嵌合し
ている。
【0025】ハウジング1内に収容される回路基板2上
には、バイアス用の磁石4をインサート成形すると共に
磁気検出素子3を所定位置に保持固定してなる樹脂成形
体5と周辺回路を構成する検出回路部品7とが搭載さ
れ、かつ入出力信号の電気接続部をなす電気接点10が
設けられている。この回路基板2は、ハウジング1の内
壁に設けた溝1d、1e(凹部)によってハウジング1
の開口部より底部まで案内されると共に、それら溝1
d、1eによって決まる位置に保持されることになる。
【0026】電気端子9の端部には略U字状の折曲部9
aが形成され、この折曲部9aの一部9b(この場合電
気端子9の先端側)上の当接部9dを回路基板2上の電
気接点10に当接させると同時に折曲部9aの他の一部
9c(この場合一部9bに対向する部分)を前記ハウジ
ング1の内壁に設けた電気端子9の案内部となる溝1a
(ガイド部)に係合かつ当接させている。ここで、電気
端子9(9a、9b、9c)を包含する平面は回路基板
2に直交している。カバー8をハウジング1に装着する
前の電気端子9の折曲部9aの幅は、ハウジング1に設
けられた溝1aの底面と回路基板2上の電気接点10と
の間の距離より大きいため、カバー8をハウジング1に
嵌合固定すると、電気端子9は弾性変形し回路基板2に
対して図の矢印方向の反発力(弾性変形力)を発生す
る。この反発力によって回路基板2はハウジング1に固
定される。
【0027】回路基板2上に装着される樹脂成形体5に
は、内部に磁気検出素子3に対して磁気バイアスを与え
る磁石4がインサート成形されると共に磁気検出素子3
を磁石4と所定間隔となるように保持固定するための保
持部5aが設けられ、この保持部5aに磁気検出素子3
が嵌合固定されている。
【0028】さらに、樹脂成形体5の裏面には、図3に
示すように、位置決め部として突起5bが設けられると
共に、その突起5bと対応する回路基板2の位置には、
図4に示すように同じく位置決め部として突起5bと同
数の穴または凹部2aが設けられ、突起5bは穴または
凹部2aと係合している。
【0029】また、樹脂成形体5には弾性部材6がイン
サート成形されている。樹脂成形体5をハウジング1に
組込む時に弾性部材6は変形し、その弾性力は樹脂成形
体5を回路基板2に対して押し付ける方向に作用する。
従って、この押付力により、回路基板2と樹脂成形体5
はハウジング1内の所定位置に固定される。
【0030】次に、本発明の第1の実施形態による回転
検出装置の組付方法を説明する。なお、以下の説明以前
の工程において、回路基板2には検出回路部品7および
入出力信号の電気接続部をなす電気接点10が装着され
電気的に接続されている。
【0031】先ず、樹脂成形体5(磁石4および弾性部
材6がインサート成形されている)の保持部5aに磁気
検出素子3を嵌合固定した後、回路基板2に樹脂成形体
5の突起5bと回路基板2の穴または凹部2aとを係合
させ固定し、磁気検出素子3と回路基板2とを電気的に
接続(ハンダ付け等により)する。次に、この回路基板
2と樹脂成形体5の組立体をハウジング1に挿入する。
その際、回路基板2はハウジング1の内壁に設けた溝1
d,1eによってハウジング1の開口部より底部まで案
内されると共に、それら溝1d,1eによって決まる位
置に保持される。最後に、カバー8の電気端子9の折曲
部9aの他の一部9cをハウジング1の内壁に設けた電
気端子9の案内部となる溝1aに係合させながら、カバ
ー8をハウジング1とインロー部1cにおいて嵌合させ
固着する。
【0032】以上説明した第1の実施形態によれば、回
路基板2と樹脂成形体5とからなる組立て体とハウジン
グ1との固定に、電気端子9の弾性力と樹脂成形体5に
固定された弾性部材6の弾性力とを利用することによ
り、固定力の経時的低下がほとんど無く、従来の固定手
段、すなわち圧入または熱かしめにおける固定力低下の
問題が解消でき信頼性を向上することができる。
【0033】また、電気端子9をハウジング1に設けら
れた溝1aに係合させたことにより、組付け時あるいは
使用時の電気端子9と回路基板2の電気接点10との位
置ずれ、あるいは電気端子9同士の短絡等の不具合が完
全に防止でき信頼性を向上することができる。
【0034】更に、組付け工程において、カバー8をハ
ウジング1に装着する作業により、入出力信号の電気接
続と、回路基板2のハウジング1への固定とが同時に実
施できるので、作業性が向上し生産コストを低減するこ
とができる。
【0035】また、樹脂成形体5に磁石4をインサート
成形するとともに磁気検出素子3の保持部5aを形成し
そこに磁気検出素子3を装着したため、磁石4と磁気検
出素子4の位置関係が正確に得られるようになり、出力
信号レベルの製品間のばらつきがほとんどなくなるた
め、従来の調整作業が不要になり生産コストを低減する
ことができる。
【0036】更に、樹脂成形体5裏面に位置決め部とし
て突起5bを設けると共に、その突起5bと対応する回
路基板2の位置には、同じく位置決め部として突起5b
と同数の穴または凹部2aを設け、突起5bと穴または
凹部2aとを係合させたので、組立て工程において、樹
脂成形体5の回路基板2への位置決めおよび固定作業が
容易に行なう事ができ生産性を向上できる。
【0037】なお、以上説明した第1の実施形態では、
電気端子9と外部との電気接続手段としてリード線11
を用いたが、図5に示すように、カバー8に電気接続用
継ぎ手部81を一体成形すると共に、電気端子9のハウ
ジング1に接する部分とは反対側の端部82を継ぎ手部
の端子としてもよい。
【0038】また、図6に示すように、ハウジング1の
溝1eと回路基板2との間に常時隙間Cが形成されるよ
うにしても良い。これにより、周囲温度変化によりハウ
ジングの収縮・膨張が繰返された場合に回路基板がハウ
ジング内で移動することを防止して、回転検出装置の出
力が不安定になることを防止できる。
【0039】また、第1の実施形態では、樹脂成形体5
に設けた磁気検出素子3を保持固定するための保持部5
a形状を凹部としているが、凹部のの代わりに磁気検出
素子5のリード線に対応した孔を設けて保持部5aとし
ても良い。この場合、磁気検出素子3は、そのリード線
が保持部5aにある孔に嵌合し、磁石4と所定間隔を維
持しつつ、樹脂成形体に保持固定される。
【0040】さらに、第1の実施形態では、ハウジング
1の内壁に溝1d、1e(凹部)を設けて回路基板2を
保持しているが、溝1d、1eに代わって、図7に示す
ような段部1fを設け、それによって回路基板2を保持
してもよい。
【0041】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。
【0042】第2の実施形態では、第1の実施形態に対
して電気端子9の配置を変更している。図8に、第2の
実施形態による回転検出装置の断面図を示す。また、図
9に、図8中の矢印方向から見たカバー8の部分外形図
を示す。
【0043】第2の実施形態では、図9に示すように、
3個の電気端子9、すなわち電気端子91、92、93
を有している。また、各電気端子91、92、93は、
図8に示すように、分離点91a、92a、93aにお
いてハウジング1の溝1aから離れ始める。互いに隣り
合う電気端子91および電気端子92において、電気端
子91の分離点91aから先端までの部分と、電気端子
92の分離点92aから先端までの部分とは、電気端子
91あるいは電気端子92を包含する平面に直交する方
向から見ると、図8に示すように、互いに重ならないよ
うに配置されている。なお、図8において、電気端子9
3は電気端子91と同一形状同一位置にあるので、互い
に隣り合う電気端子92および電気端子93において
も、同様の関係が成立している。
【0044】従って、第2の実施形態では、組付け時
に、万が一カバー8とハウジング1との角度ずれ等によ
り電気端子9が変形しても、互いに接触することを防止
できる。さらに、3個の電気端子91、92、93によ
る回路基板2をハウジング1へ押圧する荷重点が、回路
基板2の軸方向に分散している。従って、回路基板2に
加わる力を均一化して応力集中を防止できる。
【0045】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について説明する。
【0046】第3の実施形態は、第1の実施形態あるい
は第2の実施形態に対して、電気端子9の当接部9dの
断面形状を変更したものである。図10に、第3の実施
形態による回転検出装置の部分断面図を示す。また、図
11に、図10のX−X線断面図を示す。
【0047】第3の実施形態では、電気端子9の当接部
9dの断面形状を、図11に示すように、プレス加工等
により回路基板2側に凸の曲面状にした。
【0048】従って、第3の実施形態では、組付け時
に、万が一カバー8とハウジング1との角度ずれ等によ
り電気端子9が変形しても、電気端子9の当接部9dは
回路基板2の電気接点10に対し常に点接触状態を維持
できるので、電気端子9の角部によって電気接点10が
損傷を被ることを防止できる。
【0049】なお、第3の実施形態では、当接部9dは
電気端子9と一体的に形成されているが、当接部9dを
別部品により曲面状に加工した後、カシメ、溶接等によ
り電気端子9と一体化してもよい。
【0050】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態について説明する。
【0051】第4の実施形態は、第1の実施形態から第
3の実施形態の何れかの実施形態に対して、電気端子9
の形状を変更したものである。図12に、第4の実施形
態による回転検出装置の部分断面図を示す。
【0052】回転検出装置の組付け時において、カバー
8はハウジング1に超音波溶着工法により固定される。
この超音波溶着の振動エネルギは、カバー8から電気端
子9に伝達され、電気端子9の微小変形により吸収され
る。一般に、超音波溶着時に電気端子9に作用する応力
は、電気端子9の根元部9gとハウジング1の溝1aと
の接点9hとの間の変曲点9fで最大となる。従って、
超音波溶着時における変曲点9fの応力をできるだけ小
さくする必要がある。
【0053】第4の実施形態では、図12に示すよう
に、電気端子9のカバー8側の直線部9eの長さL1
を、電気端子9の折曲部9aの他の一部9cがハウジン
グ1の内壁に設けた溝1aに当接する長さL2よりも大
きく設定した。これにより、直線部9eのダンパ効果を
有効に発揮させて、変曲点9fの応力を低減することが
できる。
【0054】なお、図12では、見易さのために電気端
子9は1個だけ表示したが、すべての電気端子9におい
て上述の関係(L1>L2)が成立していることは言う
までもない。
【0055】以上説明した、本発明の第1の実施形態〜
第4の実施形態では、位置決め部として、樹脂成形体5
に突起5bを、回路基板2に穴または凹部2aを設けた
が、反対に、樹脂成形体5に穴または凹部を、回路基板
2に突起を設けてもよい。
【0056】また、本発明の第1の実施形態〜第4の実
施形態では、樹脂成形体5に設けた突起5bおよび回路
基板2に設けた穴または凹部2aの形状を円筒形とした
が、もちろん他の形状でもよく、例えば、長方形または
長円形でもよい。
【0057】また、本発明の第1の実施形態〜第4の実
施形態では、樹脂成形体5に弾性部材6をインサート成
形したが、その他の方法によって固定してもよく、例え
ば、樹脂成形体5に弾性部材6を保持する保持部を形成
し、そこに弾性部材6を固定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による回転検出装置を
示す断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】(a)は樹脂成形体(磁石、磁気検出素子、弾
性部材を収容)の側面図、(b)は同平面図である。
【図4】(a)は回路基板の側面図、(b)は同平面図
である。ただし、樹脂成形体と係合する穴のみを図示す
る。
【図5】第1の実施形態による回転検出装置の変形例を
示す断面図である。
【図6】第1の実施形態による回転検出装置の他の変形
例を示す断面図である。
【図7】第1の実施形態による回転検出装置の他の変形
例を示す断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態による回転検出装置を
示す断面図である。
【図9】図8中の矢印方向から見たカバー8の部分外形
図である。
【図10】本発明の第3の実施形態による回転検出装置
を示す部分断面図である。
【図11】図10のXI−XI断面図である。
【図12】本発明の第4の実施形態による回転検出装置
を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 1a 溝(電気端子9のガイド部) 1d 溝(凹部) 1e 溝(凹部) 1f 段部 2 回路基板 2a 穴または凹部(位置決め部の一部) 3 磁気検出素子 4 磁石 5 樹脂成形体 5a 保持部 5b 突起(位置決め部の一部) 6 弾性部材 8 カバー(コネクタ部) 9 電気端子 9a 折曲部 9d 当接部 10 電気接点(電気接続部) C 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺倉 修 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 新谷 宏行 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 辻本 博雄 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 2F063 AA35 CA21 DA05 EA03 GA52 GA61 GA67 GA69 GA79 KA02 KA04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のハウジング内に磁気検出素子と、
    磁石と、検出回路部品を搭載した回路基板とを収納した
    回転検出装置において、前記ハウジングの開口部側には
    折曲部を有する入出力用の電気端子を備え、前記折曲部
    の一部を前記回路基板に設けた電気接続部に当接させる
    と共に、前記折曲部の他の一部を前記回路基板と対向す
    る前記ハウジングの内壁に当接させ、前記折曲部の弾性
    変形力により前記回路基板を前記ハウジングの内壁に対
    して押圧固定するように構成したことを特徴とする回転
    検出装置。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングの内壁に形成したガイド
    部に前記折曲部の他の一部を係合させたことを特徴とす
    る請求項1に記載の回転検出装置。
  3. 【請求項3】 前記電気端子を一体的に成形したコネク
    タ部を備え、このコネクタ部を前記ハウジングの開口部
    に固定したことを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の回転検出装置。
  4. 【請求項4】 前記磁石を一体的に成形すると共に、そ
    の一部に前記磁気検出素子を固定する保持部を設けた樹
    脂成形体を備えたことを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の回転検出装置。
  5. 【請求項5】 前記樹脂成形体と前記回路基板の各々に
    位置決め部を設け、これら位置決め部を用いて前記の両
    者を係合させたことを特徴とする請求項4に記載の回転
    検出装置。
  6. 【請求項6】 前記樹脂成形体に弾性部材を設け、この
    弾性部材により前記ハウジングの内壁の前記回路基板に
    対向する部分を押圧するように構成したことを特徴とす
    る請求項4または請求項5に記載の回転検出装置。
  7. 【請求項7】 隣り合う2つの前記電気端子は、前記ガ
    イド部から離れ前記電気接続部に当接する当接部を経て
    先端に到る部分が、前記電気端子を包含する平面と直行
    する方向から見て、互いに重ならないことを特徴とする
    請求項3に記載の回転検出装置。
  8. 【請求項8】 前記電気端子の前記当接部の断面形状が
    前記回路基板側に凸状の曲面状であることを特徴とする
    請求項3または請求項7に記載の回転検出装置。
  9. 【請求項9】 前記回路基板が、前記電気端子折曲部の
    弾性変形力により前記ハウジングの内壁に設けた凹部あ
    るいは段部に対して押圧固定されることを特徴とする請
    求項1に記載の回転検出装置。
  10. 【請求項10】 前記回路基板を前記凹部あるいは前記
    段部に対して押圧固定した状態において、前記回路基板
    と前記凹部あるいは前記段部との間に隙間を形成したこ
    とを特徴とする請求項9に記載の回転検出装置。
  11. 【請求項11】 前記電気端子は、前記コネクタ部から
    突き出る直線部と前記折曲部とを有し、前記直線部の長
    さは、前記折曲部の他の一部が前記ハウジングの内壁に
    当接する部分の長さよりも長く設定されていることを特
    徴とする請求項3に記載の回転検出装置。
JP2000310942A 1999-10-14 2000-10-11 回転検出装置 Withdrawn JP2001183385A (ja)

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