JP3604823B2 - レンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変倍(ズーム)動作および合焦(フォーカス)動作を行うレンズ鏡筒に関し、さらに詳しくは、フォーカス動作時に複数のレンズ群を移動させるレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ズーム動作が可能なレンズ鏡筒は従来多用されているが、最近では、ズーム動作中にピント移動を起こさないように、例えばズーム動作時に駆動されるカム環等の部材に非直線状のフォーカスカム(範囲可変カム)を設け、このフォーカスカムに係合するフォーカスレンズ群の無限から至近までの光軸方向移動範囲を焦点距離の変化に応じて連続的に変化させるよう構成されていることが多い。
【0003】
例えば特開平3−144411号公報(以下、公報1と称する)には、ズーム動作に応じて光軸方向所定位置で回転するズーム用カム環と、このズーム用カム環に連動して回転し、非直線状のフォーカスカムを有するフォーカス用カム環とを設け、ズーム動作時のフォーカスレンズ群の光軸方向初期位置を可変にするとともに、フォーカス動作時のフォーカスレンズ群の移動範囲をも可変とするレンズ鏡筒が提案されている。
【0004】
ところが、至近距離の短縮化を行っていくと、公報1に提案のレンズ鏡筒のように、ズーム動作に伴い合焦のための移動範囲が変わるフォーカスレンズ群を1群のみ設けるだけでは収差変動を十分に取り切れない場合がある。したがって、光学性能の向上を図るためには、合焦動作時に複数のフォーカスレンズ群を駆動するか、フォーカスレンズ群とこれとは別に設けた収差補正レンズとを駆動することが必要になる。
【0005】
このようにフォーカス動作時に複数のレンズ群を駆動するレンズ鏡筒としては、例えば、特公平8−14651号公報(以下、公報2と称する)にて開示されているものがある。このものでは、フォーカス用操作環が回転操作されると、ヘリコイドカムを介してフォーカスレンズ群に光軸方向駆動力が付与され、さらにこのフォーカスレンズ群の光軸方向移動を利用して収差補正レンズの回転駆動力が作られる。こうして回転する収差補正レンズは、収差補正用カムとの係合によって光軸方向に移動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報2に開示されたレンズ鏡筒では、フォーカスレンズ群の光軸方向移動を利用して収差補正用カム環の回転駆動力を作るための構成(具体的には、フォーカスレンズ群と一体的に光軸方向移動する直進筒を設け、この直進筒の外周に設けた突起を、収差補正レンズ群と一体的に回転可能な回転変換筒に形成された傾斜カムに係合させた構成)を採用しているため、構造が複雑で、レンズ鏡筒の大型化を招くおそれがあり、また収差補正レンズの位置精度を上げるには不向きであるという問題がある。
【0007】
そこで、本願発明の第1の目的は、できるだけ簡単な構成により、合焦動作時の複数のレンズ群の高精度の駆動を行えるようにしたレンズ鏡筒およびこれを用いた光学機器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本願第1の発明では、合焦動作時に光軸回りで回転する複数のレンズ群をそれぞれ光軸方向に移動させる複数のカムを有し、これら複数のカムのうち少なくとも1つが、レンズ群の移動範囲を変倍状態に応じて変化させる範囲可変カムであるレンズ鏡筒において、手動又は動力により光軸回りで回転駆動される回転駆動部材を設け、複数のレンズ群をそれぞれ、回転駆動部材に対して、互いに独立して光軸方向に移動可能にかつこの回転駆動部材と一体的に回転可能に連結している。
【0009】
すなわち、操作環又はモータの回転を受けた回転駆動部材により、互いに移動範囲が異なる複数のレンズ群に回転力を付与する構成とすることにより、駆動機構を簡略化し、すべてのレンズ群の位置制御を精度良く行うことができるようにしている。
【0010】
なお、回転駆動部材と各レンズ群との連結方法としては、例えば、回転駆動部材に光軸方向に延びる溝部を形成し、レンズ群に設けた係合部を溝部に対し光軸方向に移動可能に挿入して回転方向にて係合させる構成を採るのが望ましい。また、複数のレンズ群うちの所定レンズ群を上記のように回転駆動部材に連結し、他のレンズ群を上記所定レンズ群に一体的に回転可能に連結するようにしてもよい。
【0011】
また、回転駆動部材を、光軸方向所定位置で回転する本体部とこの本体部に対して光軸方向に移動可能な可動部とから構成し、複数のレンズ群のいずれかを可動部に一体的に取り付けるとともに、他のレンズ群に、本体部および可動部を光軸方向に移動可能に保持してこれら本体部および可動部と回転方向に係合する係合部を設ける構成を採ってもよい。
【0012】
また、変倍動作時に駆動されて変倍カムによって変倍用レンズ群を光軸方向に移動させる変倍用カム環を有する場合に、上記範囲可変カムを、変倍用カム環に設けて変倍兼合焦用レンズ群等を駆動させ、他のカムによって収差補正用レンズ群等を駆動させるようにしてもよい。
【0013】
ここで、複数のカムのうち範囲可変カム以外のカムを、鏡筒本体又はこれに一体的に固定された固定筒に形成することにより、従来のレンズに新たに収差補正用カム環等の部材を追加する必要なくして、より簡単な構成で複数のレンズ群の駆動を可能とし、しかもレンズ鏡筒のペースとなる鏡筒本体や固定筒にカムを形成することにより、収差補正レンズ群等をより精度良く位置制御することができるようにするのが好ましい。
【0014】
なお、合焦動作時に駆動される複数のレンズ群を、光軸方向最前に配置される第1レンズ群よりも小型で軽量な第2レンズ群以降のレンズ群として、レンズ群の駆動に必要な力を小さくすることにより、モータ等の小型化を図るようにしてもよい。
【0015】
また、本願第2および第3の発明では、変倍動作時に駆動されて変倍カムによって変倍用レンズ群を光軸方向に移動させる変倍用カム環と、この変倍用カム環と一体的に駆動される合焦用カム環とを複数又は1つ設け、上記範囲可変カムを複数の合焦用カム環に形成したり、変倍用カム環と合焦用カム環とにそれぞれ設けたりしている。
【0016】
すなわち、簡単な構成によって、複数の合焦用(又はは変倍兼合焦用)レンズ群の移動範囲を変倍状態に応じて変化させ、至近距離の短縮化を図りながら収差変動の少ない光学性能が優れたレンズ鏡筒を実現するようにしている。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態である一眼レフカメラ用交換ズームレンズ鏡筒の断面図であり、この図では、中心線より上側にワイド状態を、下側にテレ状態を示している。また、図2は、上記ズームレンズ鏡筒のズーム構成を示す展開図であり、図3は、フォーカス構成を示す展開図である。
【0018】
これらの図において、1は鏡筒本体である外装環14の内側に固定された固定筒を示す。この固定筒1の内側には、ズーム用カム環2が光軸回りでの回転および光軸方向への移動が可能に保持されている。
【0019】
外装環14と固定筒1はビスで固着されており、外装環14の後部にはカメラ本体(図示せず)と係合するバヨネットツメ14aが設けられている。18は裏蓋を示し、ツメ18aの弾性を利用して外装環14に取り付けられている。
【0020】
3は直進筒を示している。この直進筒3は固定筒1の外側に光軸方向に移動可能に取り付けられている。直進筒3の後部内側には、直進キー3aがビス3bによって固着されており、この直進キー3aは固定筒1の外周に形成された直進溝部1aに係合している。これにより、直進筒3は、固定筒1に対して回転が規制された状態で光軸方向に移動自在に保持される。また、直進筒3の前端には、にフィルター枠19がセットビス19aにより固着されている。
【0021】
12は第1群レンズL1を保持する1群保持枠を示しており、この1群保持枠12の外周に設けられたコロ12aは、直進筒3の前端に形成された穴部3dに係合している。また、直進筒3の後部には、非直線状のカム3cが形成されており、このカム3cには、ズーム用カム環2の前端に設けられたコロ2aが係合している(図2参照)。
【0022】
ズーム用カム環2の光軸方向中間部には、2群カム2b、3群カム2cおよび5群カム2dが設けられており、このうち2群カム2bには、第2群レンズL2を保持する2群保持枠4に取り付けられたコロ4aが係合している。コロ4aは固定筒1の前端に形成された保持穴部1bに係合しており、これにより、第2群レンズL2と2群保持枠4とは常時固定筒1に対して固定される。さらに、ズーム用カム環2の後部には、フォーカスカム(請求の範囲にいう範囲可変カム)2eが形成されている。
【0023】
5は第3群レンズL3を保持する3群保持枠を示している。この3群保持枠5の外周にはコロ5aが取り付けられている。6は第5群レンズL5を保持する5群保持枠を示している。この5群保持枠6の外周にはコロ6aが取り付けられている。コロ5a、6aはそれぞれ、ズーム用カム環2に設けられた3群カム2c、5群カム2dおよび固定筒1に設けられた3,5群共通の直進溝部1cに係合している。
【0024】
7は公知の電磁絞りユニットを示しており、3群保持枠5に固着されてこれと一体的に移動する。
【0025】
8はフォーカス筒を示している。このフォーカス筒8の前端に設けられた保持穴部8bには、第4群レンズL4を保持する4群保持枠10の外周に設けられたコロ10aが係合している。これにより4群保持枠10はフォーカス筒8に一体的に保持されている。また、フォーカス筒8は、固定筒1の内周に回動可能に嵌合している。フォーカス筒8の後端外周にはフォーカスコロ8aが設けられており、このフォーカスコロ8aは固定筒1の後部に形成された収差補正用カム1dに係合している。
【0026】
ここで第4群レンズL4は、ズーミングにおいては固定のレンズであり、フォーカス調節時には、無限から至近に行くにしたがって前方に移動し、光学系全体の収差を補正する働きを持つフローティングレンズとして機能する。このため、固定筒1に設けられた収差補正用カム1dは、被写体距離に対する第4群レンズL4の移動量を設定した分の傾きを持つ。なお、本実施形態では、収差補正用カム1dを一様なリードを持ったカムとしているが、これを非直線状のカムとしてもよい。
【0027】
11はフォーカス調節用レンズである第6群レンズL6を保持する6群保持枠を示している。この6群保持枠11の前部外周に設けられたコロ11aは、ズーム用カム環2に設けられたフォーカスカム2eに係合している。また、6群保持枠11の中央部外周に設けられたコロ11bは、フォーカス筒8に設けられた直進溝部8cに係合している。
【0028】
13は操作環を示している。この操作環13は、直進筒3の前端外周に回転自在に保持されている。操作環13は、フィルター枠19の後端部と直進筒3のツバ部3eとにより光軸方向移動が規制された状態で回転のみ許容されている。
【0029】
15は連絡環を示している。この連絡環15の後端部は固定筒1の中間部に回転自在に係合している。連絡環15の前端外周にはコロ15aが取り付けられており、このコロ15aは操作環13の内周に形成された直進溝部13aに係合している。連絡環15は、固定筒1のツバ部1eと外装環14の前端とにより光軸方向移動が規制された状態で回転のみ許容されている。また、連絡環15の後端内周には突部15bが設けられており、この突部15bは振動波モータユニット9内のマニュアル環9aに係合している。
【0030】
ここで振動波モータユニット9は、上記マニュアル環9aと、図示しない圧電素子により振動が励起されるステータ9eと、このステータ9eにサラバネ9fによって押圧されたロータ9dと、ロータ9dおよびマニュアル環9aに接触する複数のローラ9cと、これらローラ9cを回転自在に保持する出力環9bとを有して構成されている。
【0031】
出力環9bには光軸方向後方に延びるフォーカスキー(請求の範囲にいう「回転駆動部材」)9gがビスで固定されている。フォーカスキー9gには、図2に示すように光軸方向に延びる溝部が形成されており、この溝部にはフォーカス筒8のコロ8aが係合している。このため、本レンズ鏡筒では、オートフォーカスにより振動波モータを回転させても、操作環13のマニュアル操作によりマニュアル環9aを回転させても出力環9bが回転するため、クラッチなどの切換えを必要とせずにフォーカス調節ができる。
【0032】
16は回路基板を示している。この回路基板16には、前述した電磁絞りユニット7や振動波モータユニット9に対する配線(図示せず)と、これらを制御する制御ユニット(図示せず)とが搭載されている。
【0033】
17はカメラ本体と回路基板16との間で信号を伝達したり電源供給を受けたりするための接点部品を示している。なお、接点部品17と回路基板16とはフレキシブルプリント基板17aにより電気的に接続されている。
【0034】
次に、以上のように構成されたレンズ鏡筒におけるズームおよびフォーカス動作について説明する。本レンズ鏡筒は、ワンリングタイプの直進ズームを構成しており、操作環13を光軸方向に移動させることによりズーミング動作を行わせることができ、操作環13を回転させることによりフォーカス動作を行わせることができる。また、振動波モータユニット9に通電することによってもフォーカス動作を行わせることができる。
【0035】
ズーミングのために操作環13を光軸方向に移動させると、第1群レンズL1および直進筒3がこれと一体的に光軸方向に移動する。また、直進筒3が光軸方向に移動すると、カム3cとコロ2aとの係合によってズーム用カム環2は光軸方向に移動する。さらに、カム2bとコロ4aとの係合によってズーム用カム環2はカム2bに沿って回転しながら光軸方向に移動する。
【0036】
ズーム用カム環2が回転繰出しされると、3群カム2cおよび5群カム2dとコロ5a,6aとの係合によって、第3群レンズL3および第5群レンズL5が光軸方向に移動し、さらにフォーカスカム2eとコロ11aとの係合によって、6群レンズL6がフォーカス筒8の直進溝部8cによってガイドされながら光軸方向に移動して、各群レンズが焦点距離調節に寄与する。
【0037】
一方、フォーカスのために操作環13を光軸回りで回転させると、連絡環15を介してマニュアル環9aが回転駆動される。マニュアル環9aが回転すると、ベアリング内のリテーナと同じ機構によって、出力環9bはマニュアル環9aの1/2の回転角だけ回転する。また、振動波モータ9に通電してロータ9dを回転させても(駆動方法は公知の技術によるものであり、詳細な説明は省略する)、同様な機構により出力環9bはロータ9dの1/2の回転角だけ回転する。
【0038】
出力環9bの回転は、フォーカスキー9gおよびコロ8aを介してフォーカス筒8およびこれと一体の第4群レンズL4に伝達され、これらが回転駆動される。回転駆動されたフォーカス筒8および第4群レンズL4は、コロ8aと固定筒1に設けられた収差補正用カム1dとの係合によって、光軸方向に移動する。また、フォーカス筒8の直進溝8cとコロ11bとの係合によって、第6群レンズL6にはフォーカス筒8の回転のみが伝達される。そして、第6群レンズL6は、フォーカスカム2eとコロ11aとの係合によって回転繰出しを行い、フォーカス調節用レンズとして機能する。
【0039】
このように、操作環13は振動波モータ9の回転を受けたフォーカスキー9gにより、直接フォーカス筒8およびこれと一体の第4群レンズL4と第6群レンズL6とに回転力を付与する構成としているので、本レンズ鏡筒の駆動機構を簡略化することができ、両群レンズL4,L6の位置制御を精度良く行うことができる。
【0040】
また、収差補正用カム1dを固定筒1に形成することにより、新たに収差補正用カム環等の部材を追加する必要がないので、より簡単な構成でフォーカス時の複数レンズ群の駆動が可能となる。しかも固定筒1はレンズ鏡筒のベースとなる部材であるため、この固定筒1に収差補正用カム1dを形成することにより、第4群レンズL4を精度良く位置制御することができる。
【0041】
さらに、フォーカス時に駆動されるレンズ群L4,L6は、いずれも最も径が大きい第1群レンズL1よりも小型で軽量である。このため、振動波モータ9に求められる駆動出力を小さくすることができ、振動波モータ9の小型化、ひいてはレンズ鏡筒の小型化を図ることができる。
【0042】
以上説明した6群レンズ構成のレンズ鏡筒における各群の動きを図4に示す。この図から分かるように、ズーミングにおいては、第2群と第4群が固定レンズとなり、第1,3,5,6群がそれぞれ独立に光軸方向に移動する。
【0043】
また、同図において、点線は、フォーカスの際における至近状態での第4群および第6群の光軸方向位置を示している。第6群はズーミングでも移動するが、フォーカスの際にも移動して、図3(b)に示すように、フォーカスカム2eの使用範囲を各ズーム位置で変化させることにより、無限から至近までの第6群の繰出し量がテレ側に近づくほど大きくなるよう設定している。また、第4群はズーム位置に関係なく、被写体距離に対して一定の繰出し量で移動する。
【0044】
なお、本実施形態では、6群保持枠11に設けたコロ11a、11bを別部材としているが、コロ11aを光軸方向後方に延ばして、フォーカスカム2eとフォーカス筒8の直進溝部8cとの両方に係合させてもよい。
【0045】
また、フォーカス筒8を削除し、コロ8aを直接4群保持枠10に取り付けるとともに、固定筒1に逃げ穴を設けて6群保持枠11のコロ11aをフォーカスカム2eとフォーカスキー9gの両方に係合させるように構成し、フォーカスキー9gで直接、第4群鏡筒10と第6群鏡筒11とを回転駆動してもよい。
【0046】
(第2実施形態)
図5および図6は、本発明の第2実施形態である一眼レフカメラ用交換ズームレンズ鏡筒の断面図であり、図7および図8は、ズームレンズ鏡筒の駆動機構を示す展開図である。なお、図5および図7はワイドの状態を示し、図6および図8はテレの状態を示している。
【0047】
これらの図において、21は固定筒を示している。この固定筒21には、3本の直進溝部21aと、別の3本の直進溝部21bと、ズーム補正カム21cと、突起21dとが設けられている。
【0048】
22はズーム用カム環を示している。このズーム用カム環22は、固定筒21の外周に回転自在に取り付けれられている。ただし、ズーム用カム環22の後部内周に形成された周溝部22aと固定筒21に設けられた突起21dとが嵌合しているので、ズーム用カム環22は光軸方向定位置において光軸回りで回転する。また、このズーム用カム環22には、3本の1群用カム22bと、3本の3、5群用カム22cと、3本の4群用カム22dと、3本の直進溝部22eと、突起22fとが設けられている。
【0049】
23はフォーカス兼ズーム用の第1レンズ群を示しており、22はフォーカス兼ズーム用の第2レンズ群を示している。また、25,26,27はそれぞれ、ズーム用の第3、第4、第5レンズ群を示している。なお、第3および第5レンズ群25,27は保持枠34,36によって一体的に保持されている。
【0050】
28は第1直進筒、29は第2直進筒を示している。これら直進筒28,29は一体化されており、第2直進筒28には、後述するズーム操作環38に形成された内周リード38aに係合する突起28aが設けられ、第2直進筒29にはズーム補正カム29bが設けられている。
【0051】
30は第1フォーカス用カム環を示している。この第1フォーカス用カム環30には、前述のカム環22に設けられた突起22fが係合する縦溝部30aと、前述の第2直進筒29に設けられたズーム補正カム29bに係合するコロ30bと、後述する1群保持枠31を駆動する1群用フォーカスカム30cとが設けられている。
【0052】
31は第1レンズ群23を保持する1群保持枠を示している。この1群保持枠31には、前述した第1フォーカス用カム環30に設けられた1群用フォーカスカム30cに係合するコロ31aが設けられている。
【0053】
32は第2フォーカス用カム環を示している。この第2フォーカス用カム環32は固定筒21の内周に回転自在に嵌合しており、固定筒21に設けられたズーム補正カム21cとカム環22に設けられた直進溝部22eとに係合するコロ32aと、2群用フォーカスカム32bとを有する。
【0054】
33は第2レンズ群24を保持する2群保持枠を示している。この2群保持枠33には、第2フォーカス用カム環32に設けられた2群用フォーカスカム32bに係合するコロ33aと、後述するフォーカスキー40およびフォーカスレバー41に係合する係合穴部33bとが設けられている。
【0055】
34は第3レンズ群25を保持する3群保持枠を示している。この3群保持枠34は、固定筒21の内周に回転自在に嵌合するとともに、固定筒21に設けられた直進溝部1bとカム環22に設けられたカム溝22cとに係合する3個のコロ34aを有する。
【0056】
35は第4レンズ群26を保持する4群保持枠を示している。この4群保持枠35は、3群保持枠34の内周に回転自在に嵌合するとともに、固定筒21に設けられた直進溝部21bとカム環22に設けられたカム22dとに係合する3個のコロ35aを有する。
【0057】
36は第5レンズ群27を保持する5群保持枠を示している。この5群保持枠36は3群保持枠34に一体的に取り付けられている。
【0058】
37は公知の電磁絞りを示している。この電磁絞り37は、3群保持枠36に固定されるとともに、図示しないフレキシブル基板を介して基板45と電気的に接続されている。
【0059】
38はズーム操作環を示している。このズーム操作環38は、後述するフォーカスユニット支持筒39に回転のみ可能に取り付けられており、内周にリード38aを有する。
【0060】
39は振動波モータ50およびフォーカス操作環51を支持するフォーカスユニット支持筒42を示している。ここで、振動波モータ50は、第1実施形態のレンズ鏡筒と同様に、フォーカス操作環51に一体的に回転可能に係合したマニュアル環と、振動が励起されるステータと、このステータに圧接されるロータと、ロータおよびマニュアル環に接触する複数のローラと、これらローラを回転自在に保持する出力環50aとを有して構成されている。
【0061】
40はフォーカスキー(請求の範囲にいう「回転駆動部材の本体部」)を示している。このフォーカスキー40は、基端部が出力環50aにビスにより固定されて光軸方向前方に延び、前端部が2群保持枠33の係合穴部33bに挿入されている。
【0062】
41はフォーカスレバー(請求の範囲にいう「回転駆動部材の可動部」)を示している。このフォーカスレバー41は、基端部が1群保持枠31に一体的に取り付けられて光軸方向後方に延び、後端部が2群保持枠33の係合穴部33bに、フォーカスキー40と重なるように挿入されている。
【0063】
42は固定筒21、フォーカスユニット支持筒39および後述するマウント43を支持する外装環を示している。
【0064】
43は不図示のカメラボディにメカニカルに結合されるマウントを示している。このマウント43には、裏ブタ44と、カメラ側との通信接点となる電気接点46とが取り付けられている。
【0065】
45は基板を示している。この基板45は、電磁絞り37、振動波モータ50および電気接点46と不図示のフレキシブル基板を介して電気的に接続されており、それぞれを制御する不図示のマイコンを搭載している。
【0066】
次に、以上のように構成されたレンズ鏡筒におけるズームおよびフォーカス動作について説明する。ズーミングのためにズーム操作環38を回転させると、内周リード38aが回転するが、この際、直進筒29上に形成された突起29aが固定筒21の直進溝部21aに係合しており第2および第1直進筒28,29の回転が規制されるため、内周リード38aと第2直進筒28の突起28aとの係合によってこれら直進筒28,29は光軸方向に直進する。
【0067】
第1直進筒29が直進すると、固定筒21の突起21dとの係合によって光軸方向の移動が規制されているズーム用カム環22は、突起29aとカム22bとの係合によって第1直進筒29が直進した分回転する。
【0068】
ズーム用カム環22が回転すると、このカム環22の突起22fと縦溝部30aとの係合によって、第1フォーカス用カム環30はズーム用カム環22と一体的に同回転量回転する。そして、回転する第1フォーカス用カム環30は、コロ30bと第1直進筒29のズーム補正カム29bとの係合によって光軸方向に直進する。
【0069】
ここで1群保持枠31は、ズーミング時にはこれと一体のフォーカスレバー41が2群保持枠33の係合穴部33bおよびフォーカスキー40を介して出力環50aに係合して回転が規制されているため、コロ31aと1群用フォーカスカム30cとの係合によって、第1フォーカス用カム環30が回転した分このカム環30に対して光軸方向に直進する。また、コロ31aが1群用フォーカスカム30cに沿って移動することにより、フォーカス時における1群用フォーカスカム30cの使用範囲が変わる。
【0070】
また、ズーム用カム環22の回転により、第2フォーカス用カム環32は、ズーム用カム環22の直進溝部22eとコロ32aとの係合によってズーム用カム環22と一体的に同回転量回転する。そして、回転する第2フォーカス用カム環32は、コロ32aと固定筒21のズーム補正カム21cとの係合によって光軸方向に直進する。
【0071】
ここで2群保持枠33は、ズーミング時にはフォーカスキー40を介して出力環50aに係合して回転が規制されているため、コロ33aと2群用フォーカスカム32bとの係合によって、第2フォーカス用カム環32が回転した分このカム環32に対して光軸方向に直進する。また、コロ33aが2群用フォーカスカム32bに沿って移動することにより、フォーカス時における2群用フォーカスカム32bの使用範囲が変わる。
【0072】
さらに、ズーム用カム環22の回転により、3群保持枠34および4群保持枠35は、コロ34aおよびコロ35aが固定筒21の直進溝部21bに係合して回転規制されているため、カム22cに沿って第3群鏡筒34、第5群鏡筒36、電磁絞り17が一体で駆動され、カム22dに沿って第4群鏡筒35が駆動される。
【0073】
一方、フォーカスのために振動波モータ50を作動させるかフォーカス操作環51を回転操作して出力環50aを回転させると、この回転力がフォーカスキー40および係合穴部33bを介して2群保持枠33に伝えられるとともに、係合穴部33bおよびフォーカスレバー41を介して1群保持枠31に伝えられ、これら保持枠31,33が回転駆動される。
【0074】
このように、振動波モータ50又はフォーカス操作環51の回転を受けたフォーカスキー40およびフォーカスレバー41により、直接第1群レンズ23と第2群レンズ24とに回転力を付与する構成としているので、本レンズ鏡筒の駆動機構を簡略化することができ、両群レンズ23,24の位置制御を精度良く行うことができる。
【0075】
まず、1群保持枠31が回転すると、コロ31aが第1フォーカス用カム環30の1群用フォーカスカム30cに沿って移動し、両者の係合によって1群保持枠31が光軸方向に直進する。
【0076】
ワイド状態にてフォーカスを行うときは、図7に示すように、コロ31aは無限位置31a(m)から至近位置31a(s)までの間(回転角θ分)を回動できる。ここで、例えば、コロ31aが回転角θ分回動すると、コロ31a(1群保持枠31)は光軸方向に距離L1(w)直進する。
【0077】
また、テレ状態にてフォーカスを行うときは、図8に示すように、コロ31aは無限位置31a(m)から至近位置31a(s)までの間(回転角θ分)を回動できる。ここで、例えば、コロ31aが回転角θ分回動すると、コロ31a(1群保持枠31)は光軸方向に距離L1(t)直進する。
【0078】
このように同じ回転角θ分駆動しても、ワイド状態とテレ状態とで1群保持枠31の直進量が変わるのは、ズーミング動作にて説明したように、ズーミングによって1群用フォーカスカム30cの使用範囲が変わるためである。
【0079】
一方、2群保持枠33が回転すると、コロ33aが第2フォーカス用カム環32の2群用フォーカスカム32bに沿って移動し、両者の係合によって2群保持枠33が光軸方向に直進する。ワイド状態にてフォーカスを行うときは、図7に示すように、コロ33aは無限位置33a(m)から至近位置33a(s)までの間(回転角θ分)を回動できる。ここで、例えば、コロ33aが回転角θ分回動すると、コロ33a(2群保持枠33)は光軸方向に距離L2(w)直進する。
【0080】
また、テレ状態にてフォーカスを行うときは、図8に示すように、コロ33aは無限位置33a(m)から至近位置33a(s)までの間(回転角θ分)を回動できる。ここで、例えば、コロ33aが回転角θ分回動すると、コロ33a(2群保持枠33)は光軸方向に距離L2(t)直進する。
【0081】
このように同じ回転角θ分駆動しても、ワイド状態とテレ状態とで2群保持枠33の直進量が変わるのは、ズーミング動作にて説明したように、ズーミングによって2群用フォーカスカム32bの使用範囲が変わるためである。
【0082】
そして以上のように、2つのレンズ群23,24の直進量をズーミング状態に応じて変化させることにより、至近距離の短縮化を図りながら収差変動の少ない光学性能が優れたレンズ鏡筒を実現することができる。
【0083】
(第3実施形態)
図9および図10は、本発明の第3実施形態である一眼レフカメラ用交換ズームレンズ鏡筒の断面図であり、図11および図12は、ズームレンズ鏡筒の駆動機構を示す展開図である。なお、図9および図11はワイドの状態を示し、図10および図12はテレの状態を示している。
【0084】
これらの図において、101は固定筒を示している。この固定筒101には、3本の直進溝部101aと、別の3本の直進溝部101bと、3個のコロ101cとが設けられている。
【0085】
102はズーム用カム環を示している。このズーム用カム環102は、固定筒101の外周に回転自在に取り付けれられている。このズーム用カム環22には、固定筒101のコロ101cが係合する3本の補正カム102aと、3本の1群用カム102bと、3本の3、5群用カム102cと、3本の4群用カム102dと、3本の2群用フォーカスカム102eと、突起102fとが設けられている。
【0086】
103はフォーカス兼ズーム用の第1レンズ群を示しており、104はフォーカス兼ズーム用の第2レンズ群を示している。また、105,106,107はそれぞれ、ズーム用の第3、第4、第5レンズ群を示している。なお、第3および第5レンズ群105,107は保持枠114,116によって一体的に保持されている。
【0087】
108は第1直進筒、109は第2直進筒を示している。これら直進筒108,109は一体化されており、第2直進筒108には、後述するズーム操作環118に形成された内周リード118aに係合する突起108aが設けられ、第2直進筒109にはズーム補正カム109bが設けられている。
【0088】
110は第1フォーカス用カム環を示している。この第1フォーカス用カム環110には、前述のカム環102に設けられた突起102fが係合する縦溝部110aと、前述の第2直進筒109に設けられたズーム補正カム109bに係合するコロ110bと、後述する1群保持枠111を駆動する1群用フォーカスカム110cとが設けられている。
【0089】
111は第1レンズ群103を保持する1群保持枠を示している。この1群保持枠111には、前述した第1フォーカス用カム環110に設けられた1群用フォーカスカム110cに係合するコロ111aが設けられている。
【0090】
113は第2レンズ群104を保持する2群保持枠を示している。この2群保持枠113は、ズーム用カム環102の内周に回転自在に嵌合しており、ズーム用カム環102に設けられた2群用フォーカスカム102eに係合するコロ113aと、後述するフォーカスキー120およびフォーカスレバー121に係合する係合穴部113bとを有する。
【0091】
114は第3レンズ群105を保持する3群保持枠を示している。この3群保持枠114は、固定筒101の内周に回転自在に嵌合するとともに、固定筒101に設けられた直進溝部101bとカム環102に設けられたカム溝102cとに係合する3個のコロ114aを有する。
【0092】
115は第4レンズ群106を保持する4群保持枠を示している。この4群保持枠115は、3群保持枠114の内周に回転自在に嵌合するとともに、固定筒101に設けられた直進溝部101bとカム環102に設けられたカム102dとに係合する3個のコロ115aを有する。
【0093】
116は第5レンズ群107を保持する5群保持枠を示している。この5群保持枠116は3群保持枠114に一体的に取り付けられている。
【0094】
117は公知の電磁絞りを示している。この電磁絞り117は、3群保持枠116に固定されるとともに、図示しないフレキシブル基板を介して基板125と電気的に接続されている。
【0095】
118はズーム操作環を示している。このズーム操作環118は、後述するフォーカスユニット支持筒119に回転のみ可能に取り付けられており、内周にリード118aを有する。
【0096】
119は振動波モータ130およびフォーカス操作環131を支持するフォーカスユニット支持筒130aを示している。ここで、振動波モータ130は、第1実施形態のレンズ鏡筒と同様に、フォーカス操作環131に一体的に回転可能に係合したマニュアル環と、振動が励起されるステータと、このステータに圧接されるロータと、ロータおよびマニュアル環に接触する複数のローラと、これらローラを回転自在に保持する出力環130aとを有して構成されている。
【0097】
120はフォーカスキー(請求の範囲にいう「回転駆動部材の本体部」)を示している。このフォーカスキー120は、基端部が出力環130aにビスにより固定されて光軸方向前方に延び、前端部が2群保持枠113の係合穴部113bに挿入されている。
【0098】
121はフォーカスレバー(請求の範囲にいう「回転駆動部材の可動部」)を示している。このフォーカスレバー121は、基端部が1群保持枠111に一体的に取り付けられて光軸方向後方に延び、後端部が2群保持枠113の係合穴部113bに、フォーカスキー120と重なるように挿入されている。
【0099】
122は固定筒101、フォーカスユニット支持筒119および後述するマウント123を支持する外装環を示している。
【0100】
123は不図示のカメラボディにメカニカルに結合されるマウントを示している。このマウント123には、裏ブタ124と、カメラ側との通信接点となる電気接点126とが取り付けられている。
【0101】
125は基板を示している。この基板125は、電磁絞り117、振動波モータ130および電気接点126と不図示のフレキシブル基板を介して電気的に接続されており、それぞれを制御する不図示のマイコンを搭載している。
【0102】
次に、以上のように構成されたレンズ鏡筒におけるズームおよびフォーカス動作について説明する。ズーミングのためにズーム操作環118を回転させると、内周リード118aが回転するが、この際、直進筒109上に形成された突起109aが固定筒101の直進溝部101aに係合しており第2および第1直進筒108,109の回転が規制されるため、内周リード118aと第2直進筒108の突起108aとの係合によってこれら直進筒108,109は光軸方向に直進する。
【0103】
第1直進筒109が直進すると、ズーム用カム環102は、突起109aとカム102bとの係合によって第1直進筒109が直進した分回転するとともに、固定筒101のコロ101cと補正カム102aとの係合によって光軸方向に直進する。
【0104】
ズーム用カム環102が回転すると、このカム環102の突起102fと縦溝部110aとの係合によって、第1フォーカス用カム環11はズーム用カム環102と一体的に同量回転する。そして、回転する第1フォーカス用カム環110は、コロ110bと第1直進筒109のズーム補正カム109bとの係合によって光軸方向に直進する。
【0105】
ここで1群保持枠111は、ズーミング時にはこれと一体のフォーカスレバー121が2群保持枠113の係合穴部113bおよびフォーカスキー120を介して出力環130aに係合して回転が規制されているため、コロ111aと1群用フォーカスカム110cとの係合によって、第1フォーカス用カム環110が回転した分このカム環110に対して光軸方向に直進する。また、コロ111aが1群用フォーカスカム110cに沿って移動することにより、フォーカス時における1群用フォーカスカム110cの使用範囲が変わる。
【0106】
また、2群保持枠113は、ズーミング時にはフォーカスキー120を介して出力環130aに係合して回転が規制されているため、コロ113aとズーム用カム環102の2群フォーカスカム102eとの係合によって、ズーム用カム環102が回転した分このカム環102に対して光軸方向に直進する。また、コロ113aが2群用フォーカスカム102eに沿って移動することにより、フォーカス時における2群用フォーカスカム102eの使用範囲が変わる。
【0107】
さらに、ズーム用カム環102の回転により、3群および5群保持枠114,116と4群保持枠115は、コロ114aおよびコロ115aが固定筒101の直進溝部101bに係合して回転規制されているため、コロ114a,115aとカム102c,102dと係合によって一体的に光軸方向に直進する。
【0108】
一方、フォーカスのために振動波モータ130を作動させるかフォーカス操作環131を回転操作して出力環130aを回転させると、この回転力がフォーカスキー120および係合穴部113bを介して2群保持枠113に伝えられるとともに、係合穴部113bおよびフォーカスレバー121を介して1群保持枠111に伝えられ、これら保持枠111,113が回転駆動される。
【0109】
このように、振動波モータ130又はフォーカス操作環131の回転を受けたフォーカスキー120およびフォーカスレバー121により、直接第1群レンズ103と第2群レンズ104とに回転力を付与する構成としているので、本レンズ鏡筒の駆動機構を簡略化することができ、両群レンズ103,104の位置制御を精度良く行うことができる。
【0110】
まず、1群保持枠111が回転すると、コロ111aが第1フォーカス用カム環110の1群用フォーカスカム110cに沿って移動し、両者の係合によって1群保持枠111が光軸方向に直進する。
【0111】
ワイド状態にてフォーカスを行うときは、図11に示すように、コロ111aは無限位置111a(m)から至近位置111a(s)までの間(回転角θ分)を回動できる。ここで、例えば、コロ111aが回転角θ分回動すると、コロ111a(1群保持枠111)は光軸方向に距離L1(w)′直進する。
【0112】
また、テレ状態にてフォーカスを行うときは、図12に示すように、コロ111aは無限位置111a(m)から至近位置111a(s)までの間(回転角θ分)を回動できる。ここで、例えば、コロ111aが回転角θ分回動すると、コロ111a(1群保持枠111)は光軸方向に距離L1(t)′直進する。
【0113】
このように同じ回転角θ分駆動しても、ワイド状態とテレ状態とで1群保持枠111の直進量が変わるのは、ズーミング動作にて説明したように、ズーミングによって1群用フォーカスカム110cの使用範囲が変わるためである。
【0114】
一方、2群保持枠113が回転すると、コロ113aがズーム用カム環102の2群用フォーカスカム102eに沿って移動し、両者の係合によって2群保持枠113が光軸方向に直進する。ワイド状態にてフォーカスを行うときは、図11に示すように、コロ113aは無限位置113a(m)から至近位置113a(s)までの間(回転角θ分)を回動できる。ここで、例えば、コロ113aが回転角θ分回動すると、コロ113a(2群保持枠113)は光軸方向に距離L2(w)′直進する。
【0115】
また、テレ状態にてフォーカスを行うときは、図12に示すように、コロ113aは無限位置113a(m)から至近位置113a(s)の間(回転角θ分)を回動できる。ここで、例えば、コロ113aが回転角θ分回動すると、コロ113a(2群保持枠113)は光軸方向に距離L2(t)′直進する。
【0116】
このように同じ回転角θ分駆動しても、ワイド状態とテレ状態とで2群保持枠111の直進量が変わるのは、ズーミング動作にて説明したように、ズーミングによって2群用フォーカスカム102eの使用範囲が変わるためである。
【0117】
そして以上のように、2つのレンズ群103,104の直進量をズーミング状態に応じて変化させることにより、至近距離の短縮化を図りながら収差変動の少ない光学性能が優れたレンズ鏡筒を実現することができる。
【0118】
なお、以上の各実施形態では、フォーカスにより駆動されるレンズ群が2つである場合について説明したが、フォーカス用カム環を追加する等して、フォーカスにより駆動されるレンズ群を更に増やすことも可能である。
【0119】
また、上記各実施形態では、一眼レフカメラ用の交換レンズについて説明したが、本発明は、ビデオカメラやレンズシャッターカメラ等の光学機器に応用することができる。
【0120】
【発明の効果】
以上説明したように、本願第1の発明によれば、操作環又はモータの回転を受けた回転駆動部材により直接複数のレンズ群に回転力を付与するよう構成されているので、レンズ鏡筒の駆動機構を簡略化して、複数のレンズ群の位置制御を精度良く行うことができる。
【0121】
なお、複数のカムのうち範囲可変カム以外のカムを、鏡筒本体又はこれに一体的に固定された固定筒に形成すれば、従来のレンズに新たに収差補正用カム環等の部材を追加する必要なくすることができ、鏡筒構成をより簡単にすることができる。しかもレンズ鏡筒のペースとなる鏡筒本体や固定筒にカムを形成することにより、収差補正レンズ群等をより精度良く位置制御することができる。
【0122】
また、上記第1の発明において、合焦動作時に駆動される複数のレンズ群を、光軸方向前端に配置される第1レンズ群よりも小型で軽量な第2レンズ群以降のレンズ群とすれば、レンズ群の駆動に必要な力を小さくして、モータ等の小型化を図ることができる。
【0123】
さらに、本願第2および第3の発明では、範囲可変カムを複数の合焦用カム環に設けたり、変倍用カム環と合焦用カム環とに設けたりしているので、簡単な構成で、複数の合焦用(又は合焦兼変倍用)レンズ群の移動範囲を変倍状態に応じて変化させることができ、至近距離の短縮化を図りながら収差変動の少ない光学性能が優れたレンズ鏡筒を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるレンズ鏡筒の断面図である。
【図2】上記レンズ鏡筒におけるズーミング時の動作を示す展開図である。
【図3】上記レンズ鏡筒におけるフォーカス時の動作を示す展開図である。
【図4】上記レンズ鏡筒におけるズーミングおよびフォーカス時の各群レンズの移動を示す線図である。
【図5】本発明の第2実施形態であるレンズ鏡筒のワイド状態を示す断面図である。
【図6】上記第2実施形態のレンズ鏡筒のテレ状態を示す断面図である
【図7】上記第2実施形態のレンズ鏡筒におけるワイド状態の動作を示す展開図である。
【図8】上記第2実施形態のレンズ鏡筒におけるテレ状態の動作を示す展開図である。
【図9】本発明の第3実施形態であるレンズ鏡筒のワイド状態を示す断面図である。
【図10】上記第3実施形態のレンズ鏡筒のテレ状態を示す断面図である
【図11】上記第3実施形態のレンズ鏡筒におけるワイド状態の動作を示す展開図である。
【図12】上記第3実施形態のレンズ鏡筒におけるテレ状態の動作を示す展開図である。
【符号の説明】
1,21,101…固定筒
1d…収差補正用カム
2,22,102…ズーム用カム環
3,28,29,108,109…直進筒
2e,30c,32b,110c,102e…フォーカスカム
7,37,117…電磁絞り
8…フォーカス筒
8c…直進溝
10…4群保持枠
11…6群保持枠
13…操作環
14,42,122…外装環
L4…第4群レンズ(収差補正用レンズ)
L6…第6群レンズ
23,24,25,26,27…レンズ群
30,32,110,112…フォーカス用カム環
31…1群保持枠
33…2群保持枠
38,118…ズーム操作環
39,119…フォーカスユニット支持筒
9g,40,120…フォーカスキー
41,121…フォーカスレバー
16,45,125…基板
17,46,126…電気接点

Claims (12)

  1. 合焦動作時に光軸回りで回転駆動される複数のレンズ群をそれぞれ光軸方向に移動させる複数のカムを有し、これら複数のカムのうち少なくとも1つが変倍状態に応じてレンズ群の移動範囲を変化させる範囲可変カムであるレンズ鏡筒において、
    手動又は動力により光軸回りで回転駆動される回転駆動部材を有し、
    前記複数のレンズ群がそれぞれ、前記回転駆動部材に対して、互いに独立して光軸方向に移動可能にかつこの回転駆動部材と一体的に回転可能に連結されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記回転駆動部材に光軸方向に延びる溝部を形成し、
    前記レンズ群に、前記溝部に対し、光軸方向に移動可能に挿入されて回転方向にて係合する係合部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記複数のレンズ群うちの所定レンズ群が前記回転駆動部材に連結され、他のレンズ群が前記所定レンズ群に一体的に回転可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記回転駆動部材を、光軸方向所定位置で回転する本体部とこの本体部に対して光軸方向に移動可能な可動部とから構成し、
    前記複数のレンズ群のうち所定レンズ群が前記可動部に一体的に取り付けられるとともに、他のレンズ群に、前記本体部および可動部を光軸方向に移動可能に保持してこれら本体部および可動部に対し回転方向にて係合する係合部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  5. 変倍動作時に駆動されて変倍カムによって変倍用レンズ群を光軸方向に移動させる変倍用カム環を有し、
    前記範囲可変カムが、前記変倍用カム環に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記複数のカムのうち前記範囲可変カム以外のカムが、鏡筒本体又はこれに固定された固定筒に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記鏡筒本体又は固定筒に形成されたカムに係合するレンズ群が、光学系の収差を補正するレンズ群であることを特徴とする請求項6に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記複数のレンズ群が、光軸方向最前に配置されたレンズ群より後方に配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  9. 合焦動作時に複数のレンズ群をそれぞれ光軸方向に移動させる複数のカムを有し、これら複数のカムが変倍状態に応じてレンズ群の移動範囲を変化させる範囲可変カムであるレンズ鏡筒において、
    変倍動作時に駆動されて変倍カムによって変倍用レンズ群を光軸方向に移動させる変倍用カム環と、
    それぞれ前記範囲可変カムが設けられ、前記変倍用カム環と一体的に駆動される複数の合焦用カム環とを有することを特徴とするレンズ鏡筒。
  10. 合焦動作時に複数のレンズ群をそれぞれ光軸方向に移動させる複数のカムを有し、これら複数のカムが変倍状態に応じてレンズ群の移動範囲を変化させる範囲可変カムであるレンズ鏡筒において、
    変倍動作時に駆動されて変倍カムによって変倍用レンズ群を光軸方向に移動させる変倍用カム環と、
    この変倍用カム環と一体的に駆動される合焦用カム環とを有し、
    前記範囲可変カムが、前記変倍用カム環と前記合焦用カム環とに設けられていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  11. 前記複数のレンズ群が、変倍兼合焦用レンズ群であることを特徴とする請求項9又は10に記載のレンズ鏡筒。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載のレンズ鏡筒を備えたことを特徴とする光学機器。
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