JP3603361B2 - 分割ケースの結合構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、分割ケースの結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
分割ケースの結合構造としては、部品点数が少なく、組み付け工数が少なくなるなどの利点があることから、実公昭62−28487号のように、結合部に爪を設けて係止させる爪嵌合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、爪嵌合によって結合するものでは、メンテナンスなどにおいて分割ケースを分割する際に爪が破損するとケースの結合が不可能となり、ケースの交換が必要になるなどの不具合が生じるおそれがある。
【0004】
本発明は、製造が容易で、爪が破損した場合でも継続して使用可能な分割ケースの結合構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1では、分割されたケースを結合するための結合構造であって、一方の分割ケースの壁面に設けられ結合方向指向した筒状部と、該筒状部に着脱自在に差し込まれるとともに、該筒状部に差し込まれたとき、前記筒状部の後端面に係合する爪を有し、他方の分割ケースの壁面に設けられた弾性腕とからなる分割ケースの結合構造において、前記筒状部は前記一方の分割ケースと一体成型され、前記弾性腕は前記他方の分割ケースに一体成型され、基部を前記筒状部に略対応した筒状基部とし、前記弾性腕の前記基部の後端に位置する凹所は該筒状基部の後端の中空部であり、前記凹所を引っ掛け部とし、前記爪の破損時に一端を前記引っ掛け部に引っ掛け、他端を前記筒状部の中空部に引っ掛けて保持するためのホールディングスプリングを備えていることを技術的手段とする。
【0006】
請求項2では請求項1において、前記分割ケースの結合は、分割面に前記一方の分割ケースの端部が前記他方の分割ケースの端部に嵌まり込む嵌合構造の突き合わせ結合であることを技術的手段とする。
【0008】
【作用】
請求項1では、一方の分割ケースの壁面に設けられた筒状部に、他方の分割ケースの壁面に設けられた弾性腕を差し込んで、弾性腕の爪を筒状部の後端面に係止させると、分割ケースが結合され、係止を外すと、各分割ケースを分割することができる。
一方、弾性腕の基部には、ホールディングスプリングの一端を引っ掛けるため引っ掛け部が形成されているため、分割ケースの分割時に、誤って弾性腕の爪を有する部分を破損した場合には、一方の分割ケースの筒状部内には、他方の分割ケースの弾性腕の爪の部分が差し込まれなくなるため、筒状部にホールディングスプリングの一端を引っ掛けることができ、また、ホールディングスプリングの他端を弾性腕の基部に引っ掛け部に引っ掛けることによって、分割ケースを結合させることができる。
従って、弾性腕の爪の部分が破損しても、ホールディングスプリングを用いることによって分割ケースを結合させることができる。
【0009】
また、請求項1では、ホールディングスプリングを引っ掛ける箇所が、弾性腕の基部の後端に設けられた凹所であるため、分割ケースには弾性腕の他に突出部がなくなり、従来とほぼ同等の寸法に抑えることができる。
さらに、請求項1では、筒状部と弾性腕が各分割ケースに一体成型されているため、部品点数が少なくて済み、また、基部を筒状基部として、その後端の中空部を凹所とすることによって、基部部分の肉厚を小さくすることができるため、成型時の歪み変形等が低減し、成型作業が容易となって安定した成型を行うことができる。
加えて、請求項2では、分割ケースの分割面に、一方の分割ケースの端部が他方の分割ケースの端部に嵌まり込む嵌合構造であるため、弾性腕の爪によ結合の場合でも、ホールディングスプリングによる結合の場合でも、安定した結合状態を確保することができる。
【0010】
【発明の効果】
本発明は、一方の分割ケースの筒状部、弾性腕の爪を止める係止部となる後端面と、ホールディングスプリングを引っ掛けるための部分とに兼用されるため、通常は、一方の分割ケースの筒状部内に他方の分割ケースにおける弾性腕の爪が差し込まれて、筒状部の後端面に係止されることによって、分割ケース同士を結合させることができる。
また、万一、弾性腕における爪の部分が破損した場合でも、ホールディングスプリングを用いることによって、分割ケース同士の結合を容易に確保することができる。従って、分割ケースを継続して使用することができ交換などの必要が生じない。
また、通常の結合では、部品点数の増加組み付け工数の増加は生じないため、安価な分割ケースとすることができる。また、結合のための部位の大きさを抑制でき省スペース化を図ることができる。
さらに、基部を筒状基部として、その後端の中空部を凹所とすることによって、基部部分の肉厚を小さくすることができるため、成型時の歪み変形等が低減し、成型作業が容易となって型費を抑制しながら安定した成型を行うことができる。
【0011】
【実施例】
次に本発明の分割ケースの結合構造を、図に示す自動車用空調装置の実施例に基づいて説明する。
図1は、自動車用空調装置の空調ダクト内に配される冷却ユニットのケーシング1の外観を示すものである。
【0012】
ケーシング1は、樹脂によってそれぞれ一体成型された略椀状の2つの分割ケース10、20からなる。
一方の分割ケース10の分割端部には、図2、図3に示すように、分割面をなす肉厚部11が全周に亙って形成され、さらに、肉厚部11には、全周に亙って溝12が形成されている。
他方の分割ケース20の分割端部には、分割ケース10の肉厚部11に対応した分割面をなす肉厚部21が全周に亙って形成され、肉厚部21には、溝12に嵌合するように溝12に対応した突条22が全周に亙って形成されている。
【0013】
また、分割ケース10の分割端部の肉厚部11の外側の対向する位置には、略直方体の外観を呈し結合方向に貫通した中空部13を有する2つの結合用筒状部14がそれぞれ設けられ、分割ケース20の分割端部の肉厚部21の外側の対応する位置には、中空部13内に差し込まれたとき結合用筒状部14に当接して撓んだ後に結合用筒状部14の後端面の爪状の係止部15に係止される爪23を有する弾性腕24が備えられ、結合用筒状部14に接合するよう2つの結合用筒状部25がそれぞれ設けられている。なお、結合用筒状部25には、反結合方向が凹部となる中空部26が形成されている。
【0014】
以上の構造を有するケーシング1の結合は、通常は、分割ケース10、20を突き合わせて、結合用筒状部20の爪23が結合用筒状部10の中空部13に差し込まれると、弾性腕24が撓んで中空部13の反対側から突出し、その後、爪23が係止部15に係止されることによって、結合が完了する。
また、メンテナンス等においてケーシング1を分割する場合には、弾性腕24の弾性力を利用して、弾性腕24の爪23が係止部15から外れるように変形させて、各分割ケース10、20を引き離すことによって、分割が完了する。
【0015】
一方、ケーシング1の分割時に、誤って弾性腕24の爪23を含む部分が破損した場合には、図4に示すように、各分割ケース10、20を突き合わせた場合に、正常時には中空部13内を占有していた爪23を含む弾性腕24の一部がなくなり、結合用筒状部14の後端面側から突出していた爪23がなくなるため、結合用筒状部14の後端面側の中空部13が分割ケース10側の凹所となる。
従って、図4に示すように、両端部に引っ掛け用の折り曲げ部あるいは湾曲部を有する板状のホールディングスプリング30を別体部品として設けて、その一端を、中空部13に引っ掛け、他端を結合用筒状部25の凹部となる中空部26に引っ掛けることにより、分割ケース10と分割ケース20との結合を行うことができる。
【0016】
図5に本発明の第2実施例を示す。
第2実施例では、爪23の幅が、結合用筒状部14の内径の幅に対して小さく設定してある。この実施例でも、弾性腕24あるいは爪23が破損した場合には、ホールディングスプリング30を中空部13に引っ掛けることができる。
図6に本発明の第3実施例を示す。
第3実施例では、爪23の係止力を向上させるために、爪23の背後側の結合用筒状部14に爪23を係止部15へ押圧するための押圧片14aが形成されている。この実施例では、弾性腕24あるいは爪23が破損した場合には、押圧片14aを折って削除することによってホールディングスプリング30を引っ掛けることができる。
【0017】
以上のとおり本発明では、通常は、爪嵌合によって分割ケース10、20を結合してケーシング1となすことができため、部品点数が増加することなく、また、組み付け工数が増加しないため、安価なケーシング1とすることができる。
また、メンテナンス等において、弾性腕24が破損した場合でも、ホールディングスプリング30を用いることによって分割ケース10、20を結合することができるため、ケーシング1の交換等の必要がなく、継続して使用することができる。
【0018】
上記の実施例では、結合用筒状部14、25として、筒状部分全体が連続したものを示したが、一部に、スリットが形成されたものであってもよい。
また、2つ以上のスリット間が、引っ掛かり凸部となるように形成されたものでもよい。これらの場合には、ホールディングスプリング30として、板状のものに代えてリング状のものを用いることもできる。
上記実施例では、ケーシング1として冷却ユニットを示したが、突き合わせによって結合されるものであれば、他のケーシングでもよい。
上記実施例では、結合用筒状部が各分割ケースの外側の壁面にあるものを示したが、内側に設けられるものでもよい。
また、上記実施例では、突き合わせ部分に嵌合構造があるものを示したが、ケーシングの内側あるいは外側等に別部材が嵌め合わされ、分割ケース自体に嵌合構造がないものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すケーシングの外観を示す透視図である。
【図2】本実施例の結合構造を示す部分断面図である。
【図3】本実施例のケーシングの結合構造を示す分解部分図である。
【図4】本実施例における弾性腕の破損時の結合構造を示す部分断面図である。
【図5】本発明の第1実施例の結合構造を示す部分断面図である。
【図6】本発明の第3実施例の結合構造を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
10、20 分割ケース
11、21 肉厚部(壁部)
12 溝(嵌合構造)
13 中空部
14 結合用筒状部(筒状部)
15 係止部(後端面)
22 突条(嵌合構造)
23 爪
24 弾性腕
25 結合用筒状部(筒状基部)
26 中空部(引っ掛け部、凹所)
30 ホールディングスプリング

Claims (2)

  1. 分割されたケースを結合するための結合構造であって、
    一方の分割ケースの壁面に設けられ結合方向指向した筒状部と、該筒状部に着脱自在に差し込まれるとともに、該筒状部に差し込まれたとき、前記筒状部の後端面に係合する爪を有し、他方の分割ケースの壁面に設けられた弾性腕とからなる分割ケースの結合構造において、
    前記筒状部は前記一方の分割ケースと一体成型され、前記弾性腕は前記他方の分割ケースに一体成型され、基部を前記筒状部に略対応した筒状基部とし、前記弾性腕の前記基部の後端に位置する凹所は該筒状基部の後端の中空部であり、
    前記凹所を引っ掛け部とし、前記爪の破損時に一端を前記引っ掛け部に引っ掛け、他端を前記筒状部の中空部に引っ掛けて保持するためのホールディングスプリングを備えていることを特徴とする分割ケースの結合構造。
  2. 前記分割ケースの結合は、分割面に前記一方の分割ケースの端部が前記他方の分割ケースの端部に嵌まり込む嵌合構造であることを特徴とする請求項1記載の分割ケースの結合構造。
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