JP3603058B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、強誘電体キャパシタを有する半導体記憶装置及びその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
強誘電体キャパシタを有する半導体記憶装置の第1の従来例としては、図7に示すように、電界効果型トランジスタ(以下、FETという)1と強誘電体キャパシタ2とを有し、FET1のドレイン領域1aにビット線BLを接続し、FET1のソース領域1bに強誘電体キャパシタ2の上電極を接続し、FET1のゲート電極1cにワード線WLを接続してなるものが知られている。
【0003】
この第1の従来例に係る半導体記憶装置は、データの読み出し時に、記録されていたデータが消える破壊読み出し方式である。このため、データの読み出し後に再書き込み動作が必要になるため、データの読み出し動作毎に強誘電体膜の分極の向きを変える動作(分極反転動作)が必要になる。
【0004】
ところで、強誘電体膜には分極疲労劣化という現象が発生するので、分極反転動作を繰り返し行なうと、強誘電体膜の分極発現特性が著しく劣化するという問題がある。
【0005】
そこで、図8に示すような第2の従来例に係る半導体記憶装置が提案されている。すなわち、第2の従来例は、FET1のゲート電極1cに強誘電体キャパシタ2の下電極1bを接続して、強誘電体キャパシタ2をFET1のゲート電位を制御に用いる非破壊読み出し方式である。尚、図8において、3は基板を示している。
【0006】
この第2の従来例に係る半導体記憶装置にデータを書き込む際には、制御電極となる強誘電体キャパシタ2の上電極2aと、基板3との間に書き込み電圧を印加する。
【0007】
例えば、上電極2aに、基板3に対して正となる電圧(制御電圧)を印加してデータを書き込むと、強誘電体キャパシタ2の強誘電体膜2cには下向きの分極が発生する。その後、上電極2aを接地しても、FET1のゲート電極1cには正の電荷が残るので、ゲート電極1cの電位は正となる。
【0008】
ゲート電極1cの電位がFET1のしきい値電圧を超えていれば、FET1はオン状態であるから、ドレイン領域1aとソース領域1bとの間に電位差を与えると、ドレイン領域1aとソース領域1bとの間に電流が流れる。このような強誘電体メモリの論理状態を例えば”1”と定義する。
【0009】
一方、強誘電体キャパシタ2の上電極2aに、基板3に対して負となる電圧を印加すると、強誘電体キャパシタ2の強誘電体膜2cには上向きの分極が発生する。その後、上電極2aを接地しても、FET1のゲート電極1cには負の電荷が残るので、ゲート電極1cの電位は負となる。この場合、ゲート電極1cの電位は常にFET1のしきい値電圧よりも小さいので、FET1はオフ状態であるから、ドレイン領域1aとソース領域1bとの間に電位差を与えても、ドレイン領域1aとソース領域1bとの間に電流は流れない。このような強誘電体メモリの論理状態を例えば”0”と定義する。
【0010】
強誘電体キャパシタ2への供給電源が切断されても、つまり、強誘電体キャパシタ2の上電極2aに電圧が印加されなくなっても、前述の各論理状態は保存されるので、不揮発性の記憶装置が実現される。すなわち、ある期間供給電源を切断した後、再び電源を供給してドレイン領域1aとソース領域1bとの間に電圧を印加すると、論理状態が”1”のときにはドレイン領域1aとソース領域1bとの間に電流が流れるので、データ”1”を読み出すことができる一方、論理状態が”0”のときにはドレイン領域1aとソース領域1bとの間に電流が流れないので、データ”0”を読み出すことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
電源切断期間中においてもデータを正しく保持しておく(このようにデータを保持しておく特性をリテンションという)ためには、電源切断期間中においても、データ”1”のときにはFET1のゲート電極1cの電位が常にFET1のしきい値電圧よりも高く維持されていると共に、データ”0”のときにはFET1のゲート電極1cの電位が常に負電圧になるように維持されていることが必要になる。
【0012】
ところで、電源切断期間中においては、強誘電体キャパシタ2の上電極2a及び基板3は接地電位となるので、ゲート電極1cの電位は孤立している。このため、理想的には図9に示すように、強誘電体キャパシタ2へのデータの書き込み時のヒステリシスループ4と、バイアス電圧が0VであるときのFET1のゲート容量負荷線7との第1の交点dが、データ”1”に対するゲート電極1cの電位になると共に、ヒステリシスループ4とゲート容量負荷線7との第2の交点cが、データ”0”に対するゲート電極1cの電位になる。尚、図9において、縦軸は上電極2a(又はゲート電極1c)に現われる電荷Qを示し、横軸は電圧Vを示している。
【0013】
ところが、実際には、強誘電体キャパシタ2は理想的な絶縁体ではなくて抵抗成分を持っているので、この抵抗成分を通してゲート電極1cの電位は降下していく。この電位降下は、指数関数的であって、FET1のゲート容量と強誘電体キャパシタ2の容量との並列合成容量と、強誘電体キャパシタ2の抵抗成分とを掛け合わせて得られる時定数を持ち、この時定数は高々10秒程度である。従って、ゲート電極1cの電位は数時間で半減することになる。
【0014】
図9に示すように、ゲート電極1cの電位は第1の交点cで1V程度であるから、この電位が半減すると、ゲート電極1cの電位は、0.5V程度になってFET1のしきい値電圧(一般的には、0.7V程度である。)よりも低くなるので、オン状態であるべきFET1は短時間でオフ状態になる。
【0015】
このように、強誘電体キャパシタをFETのゲート電位の制御に用いる方式の強誘電体メモリにおいては、データの読み出し後に再書き込み動作が不要であるという利点を有しているが、以下のような問題点を有している。すなわち、データの書き込み後にFETのゲート電極に電位が発生しており、該ゲート電位を保持する能力がリテンション特性を決定するが、強誘電体キャパシタの抵抗成分により、強誘電体キャパシタが放電するまでの時定数が短いため、データ保持能力が短いつまりリテンション特性が良くないという問題を有している。
【0016】
そこで、我々は、図10に示すような半導体記憶装置を考慮した。以下、図10に示す半導体記憶装置を本発明の前提となる半導体記憶装置と称する。
【0017】
本発明の前提となる半導体記憶装置を構成する第1列のメモリセルブロックにおいては、複数個例えば4個の強誘電体キャパシタCF11、CF21、CF31、CF41がビット線方向に直列に接続されていると共に、各強誘電体キャパシタCF11、CF21、CF31、CF41には並列にセル選択電界効果型トランジスタ(以下、単にセル選択トランジスタと称する。)Q11、Q21、Q31、Q41が接続されており、各強誘電体キャパシタと各セル選択トランジスタとによってメモリセルが構成されている。複数個の強誘電体キャパシタCF11、CF21、CF31、CF41が直列に接続されてなる第1列の直列回路の下端側には、複数個の強誘電体キャパシタCF11、CF21、CF31、CF41のうち選択された強誘電体キャパシタの強誘電体膜の分極の偏位を検知することによりデータを読み出す第1の読み出し電界効果型トランジスタ(以下、単に読み出しトランジスタと称する。)Q51が接続されている。
【0018】
また、第2列のメモリセルブロックにおいても、第1のメモリセルブロックと同様、複数個の強誘電体キャパシタCF12、CF22、CF32、CF42がビット線方向に直列に接続されていると共に、各強誘電体キャパシタCF12、CF22、CF32、CF42に並列にセル選択トランジスタQ12、Q22、Q32、Q42が接続されており、複数個の強誘電体キャパシタCF12、CF22、CF32、CF42が直列に接続されてなる第2列の直列回路の下端側には、選択された強誘電体キャパシタの強誘電体膜の分極の偏位を検知することによりデータを読み出す第2の読み出しトランジスタQ52が接続されている。
【0019】
第1行のメモリセルを構成するセル選択トランジスタQ11、Q12のゲート電極は第1のワード線WL1に共通に接続され、第2行のメモリセルを構成するセル選択トランジスタQ21、Q22のゲート電極は第2のワード線WL2に共通に接続され、第3行のメモリセルを構成するセル選択トランジスタQ31、Q32のゲート電極は第3のワード線WL3に共通に接続され、第4行のメモリセルを構成するセル選択トランジスタQ41、Q42のゲート電極は第4のワード線WL4に共通に接続されている。
【0020】
第1列の直列回路の上端部、つまり第1行の強誘電体キャパシタCF11の上電極は第1の制御線(第1のセット線)BS1に接続されていると共に、第1列の直列回路の下端部、つまり第4行の強誘電体キャパシタCF41の下電極は第1の読み出しトランジスタQ51のゲート電極に接続され、第1の読み出しトランジスタQ51のドレイン領域は第1のビット線BL1に接続されている。
【0021】
第2列の直列回路の上端部、つまり第1行の強誘電体キャパシタCF12の上電極は第2の制御線(第2のセット線)BS2に接続されていると共に、第2列の直列回路の下端部、つまり第4行の強誘電体キャパシタCF42の下電極は第1の読み出しトランジスタQ52のゲート電極に接続され、第2の読み出しトランジスタQ52のドレイン領域は第2のビット線BL2に接続されている。
【0022】
第1の読み出しトランジスタQ51のソース領域と第2の読み出しトランジスタQ52のソース領域はプレート線(リセット線)CPに共通に接続されている。
【0023】
本発明の前提となる半導体記憶装置における書き込み動作は以下の通りである。ここでは、第1列の第2行のメモリセルを構成する強誘電体キャパシタCF21にデータを書き込む場合について説明する。
【0024】
まず、ワード線WL1、WL3、WL4に高電圧を印加してセル選択トランジスタQ11、Q31、Q41をオン状態にする一方、ワード線WL2に接地電圧を印加してセル選択トランジスタQ21をオフ状態にする。このようにすると、強誘電体キャパシタCF21が選択されると共に、強誘電体キャパシタCF21の容量と第1の読み出しトランジスタQ51のゲート容量とが直列に接続されたことになり、直列容量回路の一端が第1の読み出しトランジスタQ51のウェル領域になると共に直列容量回路の他端が第1の制御線BS1になる。
【0025】
次に、第1の読み出しトランジスタQ51のウェル領域を接地すると共に、第1の制御線BS1に書き込み電圧を印加すると、該書き込み電圧の極性に応じて強誘電体キャパシタCF21の分極の方向が変化する。その後、ワード線WL2に高電圧を印加して、セル選択トランジスタQ21をオン状態にすると、強誘電体キャパシタCF21の上電極と下電極とが短絡するので、強誘電体キャパシタCF21はリセット状態になる。
【0026】
第1行の第2列のメモリセルを構成する強誘電体キャパシタCF21からデータを読み出す動作は次の通りである。
【0027】
まず、書き込み動作時と同様、ワード線WL1、WL3、WL4に高電圧を印加してセル選択トランジスタQ11、Q21、Q41をオン状態にする一方、ワード線WL2に接地電圧を印加してセル選択トランジスタQ31をオフ状態にする。このようにすると、強誘電体キャパシタCF21が選択されると共に、強誘電体キャパシタCF21の容量と第1の読み出しトランジスタQ51のゲート容量とが直列に接続されたことになり、直列容量回路の一端が第1の読み出しトランジスタQ51のウェル領域になると共に他端が第1の制御線BS1になる。
【0028】
次に、第1の読み出しトランジスタQ51のウェル領域を接地すると共に、第1の制御線BS1に読み出し電圧を印加すると、該読み出し電圧が、強誘電体キャパシタCF21の容量値と第1の読み出しトランジスタQ51のゲート容量値とに応じて分割されてなる電圧が第1の読み出しトランジスタQ51のゲート電極に印加され、該ゲート電極の電位に応じて第1の読み出しトランジスタQ51のドレイン領域とソース領域との間に電流が流れ、該電流がプレート線CPと第1のビット線BL1との間に流れる。
【0029】
本発明の前提となる半導体記憶装置においては、強誘電体キャパシタに書き込まれているデータに応じて強誘電体膜の分極値が異なるため、読み出し電圧を印加したときの強誘電体膜の分極値の変化も異なる。電圧の変化に対する分極値の変化の比が容量値であるから、強誘電体キャパシタの容量値は、書き込まれているデータと対応する強誘電体膜の分極値によって異なることになる。つまり、選択された強誘電体キャパシタCF21の容量値は、該強誘電体キャパシタCF21の強誘電体膜の分極値によって異なる値を持つ。
【0030】
ところで、第1の読み出しトランジスタQ51のゲート電圧は、強誘電体キャパシタCF21の容量値と第1の読み出しトランジスタQ51のゲート容量値との容量分割により決まるため、強誘電体キャパシタCF21の強誘電体膜の分極値に応じて、第1の読み出しトランジスタQ51のゲート容量値が変化する。
【0031】
このため、強誘電体キャパシタCF21に書き込まれているデータに応じて、第1の読み出しトランジスタQ51のソース領域とドレイン領域との間に流れる電流値が変化するので、この電流値の変化を検出することによって、強誘電体キャパシタCF21に書き込まれているデータを読み出すことができる。
【0032】
前述のように、本発明の前提となる半導体記憶装置においては、データの書き込み後に、強誘電体キャパシタをリセット状態にするため、データ保持期間中においては強誘電体キャパシタには電圧は印加されていないので、リテンション特性に優れている。すなわち、強誘電体キャパシタの電位差を保持するのではなくて、強誘電体膜の分極状態を保持するので、リテンション特性に優れている。
【0033】
しかしながら、本発明の前提となる半導体記憶装置においては、強誘電体キャパシタと読み出しトランジスタとの間に存在する寄生容量値がアドレス毎に異なる。例えば、第4列の強誘電体キャパシタCF41と第1の読み出しトランジスタQ51との間の寄生容量値をqとし、セル選択トランジスタQ11、Q21、Q31、Q41毎の寄生容量値をqとすると、第4列の強誘電体キャパシタCF41に書き込まれているデータを読み出すときの寄生容量値はqであるのに対して、第1列の強誘電体キャパシタCF11に書き込まれているデータを読み出すときの寄生容量値はq+3×qとなる。
【0034】
このように、強誘電体キャパシタと読み出しトランジスタとの間に存在する寄生容量値がアドレス毎に異なるため、読み出し動作時における読み出しトランジスタのゲート電圧がアドレス毎に異なることになり、読み出しトランジスタの動作が不安定になるという問題がある。
【0035】
前記に鑑み、本発明は、強誘電体キャパシタと読み出しトランジスタとの間に存在する寄生容量値がアドレス毎に異なるにも拘わらず、読み出しトランジスタの動作を安定にすることを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明に係る半導体記憶装置は、それぞれが強誘電体膜の分極の偏位によってデータを記憶し、ビット線方向に連続に接続された複数個の強誘電体キャパシタと、複数個の強誘電体キャパシタのそれぞれと並列に接続され、複数個の強誘電体キャパシタのうちから1つの強誘電体キャパシタを選択する複数個の選択トランジスタと、連続に接続された複数個の強誘電体キャパシタよりなる直列回路の一端側に接続され、読み出し電圧が印加されるセット線と、直列回路の他端側に接続され、複数個の強誘電体キャパシタのうち選択された強誘電体キャパシタの強誘電体膜の分極の偏位を検知する容量性負荷とを備えた半導体記憶装置を対象とし、直列回路の一端側に相対的に近い位置に配置された強誘電体キャパシタの容量値は、直列回路の一端側から相対的に遠い位置に配置された強誘電体キャパシタの容量値よりも大きく設定する。
【0037】
本発明に係る半導体記憶装置によると、複数個の強誘電体キャパシタよりなる直列回路における読み出し電圧が印加される側に相対的に近い位置に配置された強誘電体キャパシタの容量値は、直列回路における読み出し電圧が印加される側から相対的に遠い位置に配置された強誘電体キャパシタの容量値よりも大きく設定されているため、強誘電体キャパシタと読み出しトランジスタとの間に存在する寄生容量値がアドレス毎に異なっても、読み出し動作時に容量性負荷に印加される電圧値の差が低減するので、強誘電体キャパシタの強誘電体膜の分極の偏位の検知が安定する。
【0038】
本発明に係る半導体記憶装置において、強誘電体キャパシタの容量値は、該強誘電体キャパシタと容量性負荷との間に存在する寄生容量値と容量性負荷の容量値との和に比例するように設定されていることが好ましい。例えば、一の強誘電体キャパシタの容量値をQ1Aとし、他の強誘電体キャパシタの容量値をQ1Bとし、一の強誘電体キャパシタと容量性負荷との間に存在する寄生容量値をQ2Aとし、他の強誘電体キャパシタと容量性負荷との間に存在する寄生容量値をQ2Bとし、容量性負荷の容量値をQとすると、Q1A/Q1B=(Q2A+Q)/(Q2B+Q)の関係が成り立つように、Q1A及びQ1Bを設定することが好ましい。
【0039】
このようにすると、強誘電体キャパシタと読み出しトランジスタとの間に存在する寄生容量値がアドレス毎に異なっても、読み出し動作時に容量性負荷に印加される電圧値が等しくなるので、強誘電体キャパシタの強誘電体膜の分極の偏位の検知が極めて安定になる。
【0040】
本発明に係る半導体記憶装置において、直列回路の一端側に相対的に近い位置に配置された強誘電体キャパシタの2つの電極のうち面積が小さい方の電極の面積は、直列回路の一端側から相対的に遠い位置に配置された強誘電体キャパシタの2つの電極のうち面積が小さい方の電極の面積よりも大きいことが好ましい。
【0041】
このようにすると、複数個の強誘電体キャパシタよりなる直列回路における読み出し電圧が印加される側に相対的に近い位置に配置された強誘電体キャパシタの容量値を、直列回路における読み出し電圧が印加される側から相対的に遠い位置に配置された強誘電体キャパシタの容量値よりも大きくすることが容易且つ確実になる。
【0042】
本発明に係る半導体記憶装置において、直列回路の一端側に相対的に近い位置に配置された強誘電体キャパシタの強誘電体膜の厚さは、直列回路の一端側から相対的に遠い位置に配置された強誘電体キャパシタの強誘電体膜の厚さよりも小さいことが好ましい。
【0043】
このようにすると、複数個の強誘電体キャパシタよりなる直列回路における読み出し電圧が印加される側に相対的に近い位置に配置された強誘電体キャパシタの容量値を、直列回路における読み出し電圧が印加される側から相対的に遠い位置に配置された強誘電体キャパシタの容量値よりも大きくすることが容易且つ確実になる。
【0044】
本発明に係る半導体記憶装置において、直列回路の一端側に相対的に近い位置に配置された強誘電体キャパシタの強誘電体膜に添加されている不純物の量は、直列回路の一端側から相対的に遠い位置に配置された強誘電体キャパシタの強誘電体膜に添加されている不純物の量よりも多いことが好ましい。
【0045】
このようにすると、複数個の強誘電体キャパシタよりなる直列回路における読み出し電圧が印加される側に相対的に近い位置に配置された強誘電体キャパシタの容量値を、直列回路における読み出し電圧が印加される側から相対的に遠い位置に配置された強誘電体キャパシタの容量値よりも大きくすることが容易且つ確実になる。
【0046】
本発明に係る半導体記憶装置において、セット線に印加される読み出し電圧は、該読み出し電圧が印加されたときに強誘電体キャパシタの2つの電極同士の間に印加される電圧が該強誘電体キャパシタの抗電圧以下になるような大きさに設定されていることが好ましい。
【0047】
このようにすると、強誘電体膜の分極の偏位をデータの読み出し前の偏位に戻すことができるため、データの再書き込み動作が不要になるので、強誘電体キャパシタのファティーグ特性を改善することができる。
【0048】
本発明に係る半導体記憶装置において、容量性負荷は、ゲート電極が直列回路の他端側に接続された電界効果型トランジスタであることが好ましい。
【0049】
このようにすると、電界効果型トランジスタのドレイン領域とソース領域との間に流れる電流を検出することにより、強誘電体膜の分極の偏位を確実に検知することができる。
【0050】
本発明に係る半導体記憶装置の駆動方法は、それぞれが強誘電体膜の分極の偏位によってデータを記憶し、ビット線方向に連続に接続された複数個の強誘電体キャパシタと、複数個の強誘電体キャパシタのそれぞれと並列に接続され、複数個の強誘電体キャパシタのうちから1つの強誘電体キャパシタを選択する複数個の選択トランジスタと、連続に接続された複数個の強誘電体キャパシタよりなる直列回路の一端側に接続され、読み出し電圧が印加されるセット線と、直列回路の他端側に接続され、複数個の強誘電体キャパシタのうち選択された強誘電体キャパシタの強誘電体膜の分極の偏位を検知する容量性負荷とを備え、複数の強誘電体キャパシタの各容量値が互いに等しく設定されている半導体記憶装置の駆動方法を対象とし、直列回路の一端側に相対的に近い位置に配置された強誘電体キャパシタに書き込まれているデータを読み出すときにセット線に印加される読み出し電圧は、直列回路の一端側から相対的に遠い位置に配置された強誘電体キャパシタに書き込まれているデータを読み出すときにセット線に印加される読み出し電圧よりも小さく設定する。
【0051】
本発明に係る半導体記憶装置の駆動方法によると、複数個の強誘電体キャパシタよりなる直列回路における読み出し電圧が印加される側に相対的に近い位置に配置された強誘電体キャパシタのデータを読み出すときの読み出し電圧は、直列回路における読み出し電圧が印加される側から相対的に遠い位置に配置された強誘電体キャパシタのデータを読み出すときの読み出し電圧よりも小さく設定されているため、強誘電体キャパシタと読み出しトランジスタとの間に存在する寄生容量値がアドレス毎に異なっても、読み出し動作時に容量性負荷に印加される電圧値の差が低減するので、強誘電体キャパシタの強誘電体膜の分極の偏位の検知が安定する。
【0052】
本発明に係る半導体記憶装置の駆動方法において、読み出し電圧の大きさは、データを読み出そうとする強誘電体キャパシタと容量性負荷との間に存在する寄生容量値と容量性負荷の容量値との和に反比例するように設定されていることが好ましい。例えば、一の強誘電体キャパシタのデータを読み出すときの読み出し電圧をVRAとし、他の強誘電体キャパシタのデータを読み出すときの読み出し電圧をVRBとし、一の強誘電体キャパシタと容量性負荷との間に存在する寄生容量値をQ2Aとし、他の強誘電体キャパシタと容量性負荷との間に存在する寄生容量値をQ2Bとし、容量性負荷の容量値をQとすると、VRA/VRB=(Q2B+Q)/(Q2A+Q)の関係が成り立つように、VRA及びVRBを設定することが好ましい。
【0053】
このようにすると、強誘電体キャパシタと読み出しトランジスタとの間に存在する寄生容量値がアドレス毎に異なっても、読み出し動作時に容量性負荷に印加される電圧値が等しくなるので、強誘電体キャパシタの強誘電体膜の分極の偏位の検知が極めて安定になる。
【0054】
本発明に係る半導体記憶装置の駆動方法において、セット線に印加される読み出し電圧は、該読み出し電圧が印加されたときに強誘電体キャパシタの2つの電極同士の間に印加される電圧が該強誘電体キャパシタの抗電圧以下になるような大きさに設定されていることが好ましい。
【0055】
このようにすると、強誘電体膜の分極の偏位をデータの読み出し前の偏位に戻すことができるため、データの再書き込み動作が不要になるので、強誘電体キャパシタのファティーグ特性を改善することができる。
【0056】
本発明に係る半導体記憶装置の駆動方法において、容量性負荷は、ゲート電極が直列回路の他端側に接続された電界効果型トランジスタであることが好ましい。
【0057】
このようにすると、電界効果型トランジスタのドレイン領域とソース領域との間に流れる電流を検出することにより、強誘電体膜の分極の偏位を確実に検知することができる。
【0058】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置及びその駆動方法について、図1〜図4を参照しながら説明する。
【0059】
図1は、第1の実施形態に係る半導体記憶装置を構成する1つのメモリセルブロックの等価回路を示しており、複数個例えば4個の強誘電体キャパシタCF1、CF2、CF3、CF4がビット線方向に直列に接続されていると共に、各強誘電体キャパシタCF1、CF2、CF3、CF4にはセル選択トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4がそれぞれ並列に接続されており、各強誘電体キャパシタと各セル選択トランジスタとによってメモリセルが構成されている。
【0060】
複数個の強誘電体キャパシタCF1、CF2、CF3、CF4が直列に接続されてなる第1の直列回路の上端側と、複数個のセル選択トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4が直列に接続されてなる第2の直列回路の上端側とは、ブロック選択電界効果型トランジスタ(以下、単にブロック選択トランジスタと称する。)Q0を介してセット線SETに接続されており、ブロック選択トランジスタQ0のゲート電極はブロック選択線BSに接続されている。
【0061】
複数個の強誘電体キャパシタCF1、CF2、CF3、CF4が直列に接続されてなる第1の直列回路の下端側と、複数個のセル選択トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4が直列に接続されてなる第2の直列回路の下端側とは書き込み電界効果型トランジスタ(以下、単に書き込みトランジスタと称する。)Q5を介してリセット線RSTに共通に接続されており、書き込みトランジスタQ5のゲート電極は書き込みトランジスタ制御線REに接続されている。
【0062】
また、複数個の強誘電体キャパシタCF1、CF2、CF3、CF4が直列に接続されてなる第1の直列回路の下端側は、複数個の強誘電体キャパシタCF1、CF2、CF3、CF4のうち選択された強誘電体キャパシタの強誘電体膜の分極の偏位を検知することによりデータを読み出す読み出しトランジスタQ6のゲート電極に接続されている。読み出しトランジスタQ6のドレイン領域はビット線BLに接続されていると共に、読み出しトランジスタQ6のソース領域はリセット線RSTに接続されている。
【0063】
第1行のメモリセルを構成するセル選択トランジスタQ1のゲート電極は第1のワード線WL1に接続され、第2行のメモリセルを構成するセル選択トランジスタQ2のゲート電極は第2のワード線WL2に接続され、第3行のメモリセルを構成するセル選択トランジスタQ3のゲート電極は第3のワード線WL3に接続され、第4行のメモリセルを構成するセル選択トランジスタQ4のゲート電極は第4のワード線WL4に接続されている。
【0064】
(データの書き込み動作)
以下、第1の実施形態に係る半導体記憶装置におけるデータの書き込み動作について説明する。ここでは、第2行のメモリセルを構成する強誘電体キャパシタCF2にデータを書き込む場合について説明する。
【0065】
まず、ブロック選択線BS、書き込みトランジスタ制御線RE、及び選択されないメモリセルを構成するセル選択トランジスタQ1、Q3、Q4の各ゲート電極に接続されているワード線WL1、WL3、WL4にハイ信号を印加して、ブロック選択トランジスタQ0、書き込みトランジスタQ5及びセル選択トランジスタQ1、Q3、Q4をオン状態にする。このようにすると、図1に示すメモリセルブロックの第2行のメモリセルが選択される。
【0066】
次に、データ”1”を書き込む場合には、セット線SETにハイ信号を印加すると共にリセット線RSTにロー信号を印加する一方、データ”0”を書き込む場合には、セット線SETにロー信号を印加すると共にリセット線RSTにハイ信号を印加する。
【0067】
このようにすると、セット線SETに印加された信号が強誘電体キャパシタCF2の上電極に印加されると共に、リセット線RSTに印加された信号が強誘電体キャパシタCF2の下電極に印加される。このため、データ”1”を書き込む場合には強誘電体キャパシタCF2の強誘電体膜の分極は下向きになる一方、データ”0”を書き込む場合には強誘電体キャパシタCF2の強誘電体膜の分極は上向きになる。
【0068】
書き込み動作が完了すると、すべての信号線の電位をロー電位に設定した後、選択されたメモリセルを構成するセル選択トランジスタQ2のゲート電極に接続されているワード線WL2にハイ信号を印加する。
【0069】
このようにすると、セル選択トランジスタQ2がオン状態になって、強誘電体キャパシタCF2の上電極と下電極とが導通するので、上電極と下電極との間の電位差が零になる。
【0070】
その後、ワード線WL2の電位をロー電位に復帰させる。このようにすると、電源がオフになっても、強誘電体キャパシタCF2の強誘電体膜の分極の方向は保持されるので、強誘電体キャパシタCF2に書き込まれているデータは保持される。
【0071】
(データの読み出し動作)
次に、第2行のメモリセルを構成する強誘電体キャパシタCF2からデータを読み出す動作について説明する。
【0072】
まず、ブロック選択線BS、及び選択されないメモリセルを構成するセル選択トランジスタQ1、Q3、Q4の各ゲート電極に接続されているワード線WL1、WL3、WL4にハイ信号を印加して、ブロック選択トランジスタQ0及びセル選択トランジスタQ1、Q3、Q4をオン状態にする。このようにすると、セット線SETと強誘電体キャパシタCF2の上電極とが接続されると共に、強誘電体キャパシタCF2の下電極と読み出しトランジスタQ6のゲート電極とが接続される。
【0073】
次に、セット線SETに読み出し電圧(例えば2V)を印加すると、読み出しトランジスタQ6のゲート電極には、読み出し電圧が強誘電体キャパシタCF2の容量値と読み出しトランジスタQ6のゲート容量値との容量比で分割されてなる電圧が印加される。
【0074】
強誘電体キャパシタCF2にデータ”1”が保存されている場合とデータ”0”が保存されている場合とでは、強誘電体キャパシタCF2の強誘電体膜の分極の方向が異なるため、ヒステリシス線の形状が異なるので、読み出しトランジスタQ6のゲート電極に印加される電圧の大きさが異なる。従って、保存されているデータによって、読み出しトランジスタQ6のゲート電位が異なる。
【0075】
この状態で、ビット線BLとリセット線RSTとの間に電圧を印加すると、読み出しトランジスタQ6のゲート電位に応じた電流が読み出しトランジスタQ6のドレイン領域とソース領域とに間に流れるので、この電流に基づいて、ビット線BLに接続された抵抗性負荷に発生する電圧変化を検知すると、強誘電体キャパシタCF2に保存されているデータを読み出すことができる。
【0076】
データの読み出し動作が完了すると、すべての信号線の電位をロー電位に設定した後、選択されたメモリセルを構成するセル選択トランジスタQ2のゲート電極に接続されているワード線WL2にハイ信号を印加する。
【0077】
読み出し動作中においては、強誘電体キャパシタCF2及びセル選択トランジスタQ2のリーク電流により、フローティングノードである読み出しトランジスタQ6のゲート電位が変動しているが、この動作によってフローティングノード電位がリセットされる。
【0078】
図2は、第1の実施形態に係る半導体記憶装置の平面構造を示しており、図2に示す半導体記憶装置は、電界効果型トランジスタと強誘電体キャパシタとをローカル配線で接続した、いわゆるプレーナ構造を有しており、ローカル配線は2層構造のメタル配線により実現されている。尚、図2における強誘電体キャパシタCF1A、CF2A、CF3A、CF4Aは、図1における強誘電体キャパシタCF1、CF2、CF3、CF4とそれぞれ対応する。
【0079】
第1の実施形態に係る半導体記憶装置の特徴として、複数個の強誘電体キャパシタCF1A、CF2A、CF3A、CF4Aが直列に接続されてなる第1の直列回路の上端側に相対的に近い位置に配置された強誘電体キャパシタの容量値は、第1の直列回路の上端側から相対的に遠い位置に配置された強誘電体キャパシタの容量値よりも大きくなるように設定されている。つまり、第1行の強誘電体キャパシタCF1Aの容量値は第2行の強誘電体キャパシタCF2Aの容量値よりも大きく、第2行の強誘電体キャパシタCF2Aの容量値は第3行の強誘電体キャパシタCF3Aの容量値よりも大きく、第3行の強誘電体キャパシタCF3Aの容量値は第4行の強誘電体キャパシタCF4Aの容量値よりも大きい。
【0080】
図2において、セット線SET及びリセット線RSTは上層のメタル配線よりなり、ブロック選択線BS及びビット線BLは下層のメタル配線よりなる。
【0081】
図2において、10a、10b、10cは活性領域であり、11aはブロック選択線BSに接続されたブロック選択トランジスタQ0のポリシリコンゲートであり、WL1a、WL2a、WL3a、WL4aはワード線であると共にセル選択トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のポリシリコンゲートであり、REaは書き込みトランジスタ制御線であると共に書き込みトランジスタQ5のポリシリコンゲートであり、11bは読み出しトランジスタのポリシリコンゲートである。
【0082】
図2において、12aは強誘電体キャパシタCF1A、CF2Aの下電極であり、12bは強誘電体キャパシタCF3A、CF4Aの下電極であり、13a、13b、13c、13dは強誘電体キャパシタCF1A、CF2A、CF3A、CF4Aの各上電極である。従って、下電極12aと上電極13aとの重なり領域が強誘電体キャパシタCF1Aであり、下電極12aと上電極13bとの重なり領域が強誘電体キャパシタCF2Aであり、下電極12bと上電極13cとの重なり領域が強誘電体キャパシタCF3Aであり、下電極12bと上電極13dとの重なり領域が強誘電体キャパシタCF4Aである。また、図2において、14a、14b、14c、14dは上電極13a、13b、13c、13dのコンタクトであり、15a、15bは下電極12a、12bのコンタクトである。
【0083】
図2において、活性領域10a、10b、10cにおけるポリシリコンゲート11a、WL1a、WL2a、WL3a、WL4a、REa、11bと重なっている領域がゲートであり、活性領域10a、10b、10cにおけるポリシリコンゲート11a、WL1a、WL2a、WL3a、WL4a、REa、11bと重なっていない領域がソース領域又はドレイン領域である。
【0084】
図2に示すように、ブロック選択トランジスタQ0のソース領域はコンタクトホール17a、下層のメタル配線16a及びヴィアホール18aを介してセット線SETに接続され、ポリシリコンゲート11aはコンタクトホール17bを介してブロック選択線BSに接続されている。また、強誘電体キャパシタCF1Aの上電極13aとセル選択トランジスタQ1の活性領域10aとは下層のメタル配線16bを介して接続され、強誘電体キャパシタCF1A、CF2Aの下電極12aとセル選択トランジスタQ1、Q2の活性領域10aとは下層のメタル配線16cを介して接続され、強誘電体キャパシタCF2Aの上電極13bとセル選択トランジスタQ2の活性領域10aとは下層のメタル配線16dを介して接続され、強誘電体キャパシタCF3Aの上電極13cとセル選択トランジスタQ3の活性領域10bとは下層のメタル配線16eを介して接続され、強誘電体キャパシタCF3A、CF4Aの下電極12bとセル選択トランジスタQ3、Q4の活性領域10bとは下層のメタル配線16fを介して接続され、強誘電体キャパシタCF4Aの上電極13dと、書き込みトランジスタQ5の活性領域10b及び読み出しトランジスタQ6のポリシリコンゲート11bとは下層のメタル配線16gを介して接続され、リセット線RSTと書き込みトランジスタQ5の活性領域10bとは下層のメタル配線16hを介して接続され、リセット線RSTと読み出しトランジスタQ6の活性領域10cとは下層のメタル配線16iを介して接続されている。
【0085】
図2に示す半導体記憶装置においては、ブロック選択トランジスタQ0、セル選択トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4及び書き込みトランジスタQ5の各ゲート幅は2.2μmに設定され、各ゲート長は0.8μmに設定され、読み出しトランジスタQ6のゲート幅は24.0μmに設定され、ゲート長は3.0μmに設定されている。各トランジスタQ0、Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6のゲート絶縁膜は、15nmの厚さを有する二酸化シリコン膜よりなり、その比誘電率は3.9である。
【0086】
従って、ブロック選択トランジスタQ0、セル選択トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4及び書き込みトランジスタQ5のゲート容量値は4fF(フェムトファラッド)と見積もられ、読み出しトランジスタQ6のゲート容量値は166fFと見積もられる。
【0087】
また、ブロック選択トランジスタQ0、セル選択トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4及び書き込みトランジスタQ5においては、ソース領域及びドレイン領域となる高濃度不純物層の面積は5.3μmであり、基板との接合容量等からなる寄生容量値は5fFである。これらの寄生容量値を考慮して、強誘電体キャパシタCF1A、CF2A、CF3A、CF4Aのサイズが決定される。
【0088】
図2に示すように、第1行の強誘電体キャパシタCF1Aの上電極13aの面積は第2行の強誘電体キャパシタCF2Aの上電極13bの面積よりも大きく、第2行の強誘電体キャパシタCF2Aの上電極13bの面積は第3行の強誘電体キャパシタCF3Aの上電極13cの面積よりも大きく、第3行の強誘電体キャパシタCF3Aの上電極13cの面積は第4行の強誘電体キャパシタCF4Aの上電極13dの面積よりも大きく、第4行の強誘電体キャパシタCF4Aの上電極13dの面積は25μmに設定されている。また、上電極13a、13b、13c、13dの各面積は、各強誘電体キャパシタCF1A、CF2A、CF3A、CF4Aと読み出しトランジスタQ6との間に存在する寄生容量値に基づき決定される。
【0089】
電荷が第3行の強誘電体キャパシタCF3Aの下電極12bから読み出しトランジスタQ6のゲート電極に移動する経路には、セル選択トランジスタQ4及び書き込みトランジスタQ5の2つのジャンクション容量(2つのソース・ドレイン間容量:5fF×2)と、セル選択トランジスタQ4のゲート容量(4fF)と、セル選択トランジスタQ3及び書き込みトランジスタQ5における、2つのフリンジ電界容量(0.5fF×2)及びオーバーラップ容量(1fF×2)とが存在する。尚、配線容量は小さいので無視することができる。従って、第3行の強誘電体キャパシタCF3Aと読み出しトランジスタQ6のゲート電極との間に存在する寄生容量値は17fFである。また、読み出しトランジスタQ6のゲート容量値は166fFである。
【0090】
従って、第3行の強誘電体キャパシタCF3Aの上電極13cの面積は、第4行の強誘電体キャパシタCF4Aの上電極13dの面積(25μm)×(1+17fF/(166fF+17fF))=27.3μmに設定する。
【0091】
同様にして、第2行の強誘電体キャパシタCF2Aの面積は、第4行の強誘電体キャパシタCF4Aの上電極13dの面積(25μm)×(1+31fF/(166fF+31fF))=28.9μmに設定し、第1行の強誘電体キャパシタCF1Aの面積は、第4行の強誘電体キャパシタCF4Aの上電極13dの面積(25μm)×(1+44fF/(166fF+44fF))=30.2μmに設定する。
【0092】
以下、データ”1”を読み出すときの動作について、図3及び図4に示すヒステリシス線及び負荷容量線を用いて説明する。尚、図3は第1の実施形態の場合(上電極の面積が異なる場合)を示し、図4は従来の場合(上電極の面積が等しい場合)を示している。また、図3及び図4においては、アドレス毎の動作点の差異が分かるように、すべてのアドレスの負荷容量線を描いている。
【0093】
図4において、Aは飽和ヒステリシスループを示し、B1、B2、B3、B4は強誘電体キャパシタCF1、CF2、CF3、CF4に保存されたデータを読み出すときの容量負荷線を示し、Cは強誘電体キャパシタCF1、CF2、CF3、CF4に正電圧を印加したときに保持動作点aを出発点として描くヒステリシス線を示し、b1、b2、b3、b4は読み出し動作点を示し、cは読み出し動作時にブロック選択線BSに印加される読み出し電圧を示す。読み出し動作点b1、b2、b3、b4と保持動作点aとの電位差は強誘電体キャパシタCF1、CF2、CF3、CF4の両電極間に発生する電位差であり、読み出し電圧dと読み出し動作点b1、b2、b3、b4との電位差は、強誘電体キャパシタCF4、CF3、CF2、CF1にアクセスしたときに読み出しトランジスタQ6のゲート電極に発生する電圧である。
【0094】
強誘電体キャパシタCF1、CF2、CF3、CF4のアドレスによって容量負荷線B1、B2、B3、B4が異なる理由は、読み出しトランジスタQ6のゲート容量値は等しいが、寄生容量値が異なるためである。このため、ヒステリシス線Cと容量負荷線B1、B2、B3、B4との交点で決まる読み出し動作点b1、b2、b3、b4はアドレス毎に異なり、これによって、読み出しトランジスタQ6のドレイン電流がばらつくこととなる。
【0095】
図3において、e1、e2、e3、e4は強誘電体キャパシタCF1A、CF2A、CF3A、CF4Aの保持動作点であり、E1、E2、E3、E4は強誘電体キャパシタCF1A、CF2A、CF3A、CF4Aに正電圧を印加したときに保持動作点e1、e2、e3、e4を出発点として描くヒステリシス線を示し、F1、F2、F3、F4は強誘電体キャパシタCF1A、CF2A、CF3A、CF4Aの容量負荷線を示し、f1、f2、f3、f4は強誘電体キャパシタCF1A、CF2A、CF3A、CF4Aの読み出し電圧を示し、g1、g2、g3、g4は強誘電体キャパシタCF1A、CF2A、CF3A、CF4Aの読み出し動作点を示している。
【0096】
ここで、読み出し動作点g1、g2、g3、g4と保持動作点e1、e2、e3、e4との間の電位差が強誘電体キャパシタCF1A、CF2A、CF3A、CF4Aの両電極間に発生する電位差であり、読み出し電圧f1、f2、f3、f4と読み出し動作点g1、g2、g3、g4との間の電位差が強誘電体キャパシタCF1A、CF2A、CF3A、CF4Aに保持されているデータ”1”を読み出したときに読み出しトランジスタQ6のゲート電極に発生する電圧である。
【0097】
容量負荷線F1、F2、F3、F4の傾きは、読み出しトランジスタQ6のゲート容量値と、寄生容量値との和であって、強誘電体キャパシタCF4A、CF3A、CF2A、CF1Aの順に大きくなる。また、強誘電体キャパシタCF1A、CF2A、CF3A、CF4Aの強誘電体膜の分極値は上電極13a、13b、13c、13dの面積に比例する。
【0098】
従って、第1の実施形態においては、上電極13a、13b、13c、13dの面積が強誘電体キャパシタCF4A、CF3A、CF2A、CF1Aの順に大きくなっているため、強誘電体膜の分極値(保持動作点)も、e4、e3、e2、e1の順に大きくなっている。
【0099】
また、保持動作点e1、e2、e3、e4にある強誘電体キャパシタCF1A、CF2A、CF3A、CF4Aに正電圧を印加したときのヒステリシス線E1、E2、E3、E4の傾きも、上電極13a、13b、13c、13dの面積に比例するので、ヒステリシス線の傾きは、E4、E3、E2、E1の順に大きくなる。尚、読み出し電圧f1、f2、f3、f4は、各アドレスに対して共通であるから、互いに等しい。
【0100】
第1の実施形態においては、寄生容量値の差異に起因して、アドレス毎に容量負荷線F1、F2、F3、F4の傾きが異なり、これに対応して、ヒステリシス線E1、E2、E3、E4の傾きも異なるので、容量負荷線F1、F2、F3、F4とヒステリシス線E1、E2、E3、E4との各交点である読み出し動作点g1、g2、g3、g4の電圧値は等しくなる。このため、アドレス毎に読み出しトランジスタQ6のゲート電位がばらつくという問題が発生しない。
【0101】
尚、第1の実施形態においては、プレーナー構造の強誘電体キャパシタの例を示したが、スタック構造の強誘電体キャパシタにおいても、アドレス毎に強誘電体キャパシタの電極の面積を異ならせることにより、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0102】
また、第1の実施形態においては、複数の強誘電体キャパシタCF1A、CF2A、CF3A、CF4Aからなる第1の直列回路の上端側に相対的に近い位置に配置された強誘電体キャパシタの上電極及び下電極のうち面積が小さい方の電極の面積を、第1の直列回路の上端側から相対的に遠い位置に配置された強誘電体キャパシタの上電極及び下電極のうち面積が小さい方の電極の面積よりも大きくしたが、これに代えて、第1の直列回路の上端側に相対的に近い位置に配置された強誘電体キャパシタの強誘電体膜の厚さを、第1の直列回路の上端側から相対的に遠い位置に配置された強誘電体キャパシタの強誘電体膜の厚さよりも小さくしてもよい。
【0103】
具体的には、強誘電体キャパシタCF1A、CF2A、CF3A、CF4Aと読み出しトランジスタQ6との間に存在する寄生容量値と、読み出しトランジスタQ6のゲート容量値との和に比例して、アドレス毎に強誘電体キャパシタCF1A、CF2A、CF3A、CF4Aの強誘電体膜の膜厚を異ならせてもよい。
【0104】
例えば、強誘電体キャパシタCF1A、CF2A、CF3A、CF4Aの電極の面積を等しく設定しておき、第4行の強誘電体キャパシタCF4Aの強誘電体膜の厚さを200nmとすると、第3行の強誘電体キャパシタCF3Aの強誘電体膜の厚さを、200nm×(1−17fF/(166fF+17fF))=181nmに設定し、第2行の強誘電体キャパシタCF2Aの強誘電体膜の厚さを、200nm×(1−31fF/(166fF+31fF))=169nmに設定し、第1行の強誘電体キャパシタCF1Aの強誘電体膜の厚さを、200nm×(1−44fF/(166fF+44fF))=158nmに設定してもよい。
【0105】
また、第1の実施形態に代えて、複数の強誘電体キャパシタCF1A、CF2A、CF3A、CF4Aからなる第1の直列回路の上端側に相対的に近い位置に配置された強誘電体キャパシタの強誘電体膜に添加されている不純物の量を、第1の直列回路の上端側から相対的に遠い位置に配置された強誘電体キャパシタの強誘電体膜に添加されている不純物の量よりも多くしてもよい。
【0106】
例えば、強誘電体膜がストロンチウム・ビスマス・タンタレート(SrBiTa)である場合には、アドレス毎に、添加するニオブ(Nb)の元素量を寄生容量比に応じて調整する。具体的には、メタル・オーガニック・デコンポジション法(MOD法)で成膜される強誘電体膜をアドレス毎に異なるMOD原料液を用いて成膜してパターニングする。この場合、MOD原料液に添加されるNb元素の量をアドレス毎に異ならせる。
【0107】
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置及びその駆動方法について、図1、図5及び図6を参照しながら説明する。
【0108】
第2の実施形態は、第1の実施形態と同様、図1に示した等価回路を有しているが、第1の実施形態と異なり、複数個の強誘電体キャパシタCF1、CF2、CF3、CF4の容量値は互いに等しい。具体的には、複数個の強誘電体キャパシタCF1、CF2、CF3、CF4の上電極及び下電極の面積は互いに等しい。
【0109】
図5は、第2の実施形態に係る半導体記憶装置の平面構造を示している。尚、図5に示す半導体記憶装置においては、図2に示した半導体記憶装置と同様の部材については、同一の符号を付すことにより、説明を省略する。また、図5における強誘電体キャパシタCF1B、CF2B、CF3B、CF4Bは、図1における強誘電体キャパシタCF1、CF2、CF3、CF4とそれぞれ対応している。
【0110】
図5において、22aは強誘電体キャパシタCF1B、CF2Bの下電極であり、22bは強誘電体キャパシタCF3B、CF4Bの下電極であり、23a、23b、23c、23dは強誘電体キャパシタCF1B、CF2B、CF3B、CF4Bの各上電極である。従って、下電極22aと上電極23aとの重なり領域が強誘電体キャパシタCF1Bであり、下電極22aと上電極23bとの重なり領域が強誘電体キャパシタCF2Bであり、下電極22bと上電極23cとの重なり領域が強誘電体キャパシタCF3Bであり、下電極22bと上電極23dとの重なり領域が強誘電体キャパシタCF4Bである。
【0111】
第2の実施形態においては、データの書き込み動作及び読み出しについても第1の実施形態と同様であるが、読み出し動作をする際の読み出し電圧がアドレス毎に異なることが特徴である。
【0112】
第2の実施形態においては、複数個の強誘電体キャパシタCF1B、CF2B、CF3B、CF4Bが直列に接続されてなる第1の直列回路の上端側に相対的に近い位置に配置された強誘電体キャパシタのデータを読み出すときの読み出し電圧は、第1の直列回路の上端側から相対的に遠い位置に配置された強誘電体キャパシタのデータを読み出すときの読み出し電圧よりも小さい。つまり、第1行の強誘電体キャパシタCF1Bのデータを読み出すときの読み出し電圧は第2行の強誘電体キャパシタCF2Bのデータを読み出すときの読み出し電圧よりも小さく、第2行の強誘電体キャパシタCF2Bのデータを読み出すときの読み出し電圧は第3行の強誘電体キャパシタCF3Bのデータを読み出すときの読み出し電圧よりも小さく、第3行の強誘電体キャパシタCF3Bのデータを読み出すときの読み出し電圧は第4行の強誘電体キャパシタCF4Bのデータを読み出すときの読み出し電圧よりも小さい。この場合、第1の実施形態において求めた各アドレスの強誘電体キャパシタの寄生容量値に応じて、読み出し電圧を異ならせる。
【0113】
以下、強誘電体キャパシタCF1B、CF2B、CF3B、CF4Bに保存されているデータを読み出すときの読み出し電圧について具体的に説明する。
【0114】
例えば、第4行の強誘電体キャパシタCF4Bのデータを読み出すときの読み出し電圧を2Vとすると、第3行の強誘電体キャパシタCF3Bのデータを読み出すときの読み出し電圧は、2V×(1−17fF/(166fF+17fF))=1.81Vに設定し、第2行の強誘電体キャパシタCF2Bのデータを読み出すときの読み出し電圧は、2V×(1−31fF/(166fF+31fF))=1.69Vに設定し、第1行の強誘電体キャパシタCF1Bのデータを読み出すときの読み出し電圧は、2V×(1−44fF/(166fF+44fF))=1.58Vに設定する。
【0115】
以下、データ”1”を読み出すときの動作について、図6に示すヒステリシス線及び容量負荷線を用いて説明する。
【0116】
図6において、jは保持動作点を示し、Jは強誘電体キャパシタに正電圧を印加したときに保持動作点jを出発点として描くヒステリシス線を示し、K1、K2、K3、K4は強誘電体キャパシタCF1B、CF2B、CF3B、CF4Bの容量負荷線を示し、k1、k2、k3、k4は強誘電体キャパシタCF1B、CF2B、CF3B、CF4Bのデータを読み出すときの読み出し電圧を示し、hは読み出し動作点を示す。
【0117】
容量負荷線K1、K2、K3、K4の傾きは、読み出しトランジスタQ6のゲート容量値と、寄生容量値との和であって、強誘電体キャパシタCF4B、CF3B、CF2B、CF1Bの順に大きくなる。
【0118】
第2の実施形態においては、読み出し電圧をアドレス毎にk1、k2、k3、k4のように異ならせているため、保持動作点jにある強誘電体キャパシタに正電圧を印加したときのヒステリシス線Jと、容量負荷線K1、K2、K3、K4との交点hである読み出し動作点はすべてのアドレスにおいて同一になる。このため、アドレス毎に読み出しトランジスタQ6のゲート電位がばらつくという問題が発生しない。
【0119】
尚、第1及び第2の実施形態においては、容量性負荷として読み出しトランジスタQ6を用い、読み出し電圧が、強誘電体キャパシタの容量値と読み出しトランジスタQ6のゲート容量値とに基づいて分割されてなる電圧が読み出しトランジスタQ6のゲート電極に印加され、該ゲート電極の電位に応じて読み出しトランジスタQ6のドレイン領域とソース領域との間に流れる電流の差異を検知することにより、強誘電体キャパシタに保存されているデータを読み出したが、読み出しトランジスタQ6に代えて、他の容量性負荷を用いてもよい。例えば、読み出しトランジスタQ6に代えて配線を用い、読み出し電圧が強誘電体キャパシタの容量値と配線が有する配線容量値とに基づき分割されてなる電圧が配線に印加されるときの電圧値をセンスアンプで検知してもよい。
【0120】
また、容量性負荷として読み出しトランジスタQ6を用いる場合には、読み出し電圧が、強誘電体キャパシタの容量値と読み出しトランジスタQ6のゲート容量値とに基づいて分割されてなる電圧の大きさが、強誘電体キャパシタの抗電圧以下になるように読み出し電圧の大きさを設定することが好ましい。
【0121】
このようにすると、強誘電体膜の分極の偏位をデータの読み出し前の偏位に戻すことができるため、データの再書き込み動作が不要になるので、強誘電体キャパシタのファティーグ特性を改善することができ、極めて有効である。
【0122】
【発明の効果】
本発明に係る半導体記憶装置又はその駆動方法によると、強誘電体キャパシタと読み出しトランジスタとの間に存在する寄生容量値がアドレス毎に異なっても、読み出し動作時に容量性負荷に印加される電圧値の差が低減するので、強誘電体キャパシタの強誘電体膜の分極の偏位の検知が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1及び第2の実施形態に係る半導体記憶装置を構成するメモリセルブロックの等価回路図である。
【図2】第1の実施形態に係る半導体記憶装置の平面構造を示す図である。
【図3】第1の実施形態に係る半導体記憶装置において、データ”1”を読み出すときの電圧と分極との関係を説明する図である。
【図4】従来の半導体記憶装置において、データ”1”を読み出すときの電圧と分極との関係を説明する図である。
【図5】第2の実施形態に係る半導体記憶装置の平面構造を示す図である。
【図6】第2の実施形態に係る半導体記憶装置において、データ”1”を読み出すときの電圧と分極との関係を説明する図である。
【図7】第1の従来例に係る半導体記憶装置を構成するメモリセルの等価回路図である。
【図8】第2の従来例に係る半導体記憶装置を構成するメモリセルの等価回路図である。
【図9】第2の従来例に係る半導体記憶装置の読み出し動作時の電荷と電圧との振る舞いを説明する図である。
【図10】本発明の前提となる半導体記憶装置の等価回路図である。
【符号の説明】
CF1、CF1A、CF1B 第1行の強誘電体キャパシタ
CF2、CF2A、CF2B 第2行の強誘電体キャパシタ
CF3、CF3A、CF3B 第3行の強誘電体キャパシタ
CF4、CF4A、CF4B 第4行の強誘電体キャパシタ
Q0 ブロック選択トランジスタ
Q1 第1行のセル選択トランジスタ
Q2 第2行のセル選択トランジスタ
Q3 第3行のセル選択トランジスタ
Q4 第4行のセル選択トランジスタ
Q5 書き込みトランジスタ
Q6 読み出しトランジスタ
SET セット線
RST リセット線
BS ブロック選択線
RE 書き込みトランジスタ制御線
BL ビット線
WL1 第1行のワード線
WL2 第2行のワード線
WL3 第3行のワード線
WL4 第4行のワード線
12a 強誘電体キャパシタCF1A、CF2Aの下電極
12b 強誘電体キャパシタCF3A、CF4Aの下電極
13a 強誘電体キャパシタCF1Aの上電極
13b 強誘電体キャパシタCF2Aの上電極
13c 強誘電体キャパシタCF3Aの上電極
13d 強誘電体キャパシタCF4Aの上電極
22a 強誘電体キャパシタCF1B、CF2Bの下電極
22b 強誘電体キャパシタCF3B、CF4Bの下電極
23a 強誘電体キャパシタCF1Bの上電極
23b 強誘電体キャパシタCF2Bの上電極
23c 強誘電体キャパシタCF3Bの上電極
23d 強誘電体キャパシタCF4Bの上電極

Claims (7)

  1. それぞれが強誘電体膜の分極の偏位によってデータを記憶し、ビット線方向に連続に接続された複数個の強誘電体キャパシタと、
    前記複数個の強誘電体キャパシタのそれぞれと並列に接続され、前記複数個の強誘電体キャパシタのうちから1つの強誘電体キャパシタを選択する複数個の選択トランジスタと、
    連続に接続された前記複数個の強誘電体キャパシタよりなる直列回路の一端側に接続され、読み出し電圧が印加されるセット線と、
    前記直列回路の他端側に直列に接続され、前記複数個の強誘電体キャパシタのうち選択された強誘電体キャパシタの強誘電体膜の分極の偏位を検知する容量性負荷と、
    前記セット線に読み出し電圧を印加する読み出し電圧印加手段とを備え、
    前記読み出し電圧は、選択された前記強誘電体キャパシタの容量値と前記容量性負荷のゲート容量値とに基づいて分割されてなる電圧の大きさが選択された前記強誘電体キャパシタの抗電圧以下になるように設定され、
    前記直列回路の前記一端側に相対的に近い位置に配置された前記強誘電体キャパシタの容量値は、前記直列回路の前記一端側から相対的に遠い位置に配置された前記強誘電体キャパシタの容量値よりも大きいことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記強誘電体キャパシタの容量値は、該強誘電体キャパシタと前記容量性負荷との間に存在する寄生容量値と前記容量性負荷の容量値との和に比例するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記直列回路の前記一端側に相対的に近い位置に配置された前記強誘電体キャパシタの2つの電極のうち面積が小さい方の電極の面積は、前記直列回路の前記一端側から相対的に遠い位置に配置された前記強誘電体キャパシタの2つの電極のうち面積が小さい方の電極の面積よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記直列回路の前記一端前記読み出し電圧は、選択された前記強誘電体キャパシタの容量値と前記容量性負荷のゲート容量値とに基づいて分割されてなる電圧の大きさが選択された前記強誘電体キャパシタの抗電圧以下になるように設定され、側に相対的に近い位置に配置された前記強誘電体キャパシタの強誘電体膜の厚さは、前記直列回路の前記一端側から相対的に遠い位置に配置された前記強誘電体キャパシタの強誘電体膜の厚さよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記直列回路の前記一端側に相対的に近い位置に配置された前記強誘電体キャパシタの強誘電体膜に添加されている不純物の量は、前記直列回路の前記一端側から相対的に遠い位置に配置された前記強誘電体キャパシタの強誘電体膜に添加されている不純物の量よりも多いことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記セット線に印加される前記読み出し電圧は、該読み出し電圧が印加されたときに前記強誘電体キャパシタの2つの電極同士の間に印加される電圧が前記強誘電体キャパシタの抗電圧以下になるような大きさに設定されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  7. 前記容量性負荷は、ゲート電極が前記直列回路の前記他端側に接続された電界効果型トランジスタであることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
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