JP3602611B2 - 横型ホール素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、横型ホール素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
4端子を持つ従来の横型ホール素子の上面図および断面図を図22に示す。図22(a)は上面図であり、図22(b)は図22(a)のA−A′で切った断面図、図22(c)はC−C′で切った断面図である。図22において、1はp型のシリコン基板であり、この上にn型の活性層2が形成されている。活性層2は基板1に達する深さのp型層3によって取り囲まれており、素子の他の領域と分離されている。また、4は活性層2の表面に、対向して形成された1対のn型層であり、n型層4,4上には電流供給電極5,5が各々形成されている。活性層2のn型層4とは異なる表面には、対向してn型層6,6が形成されており、その各々にセンサ電極7,7が設けられている。2つの電流供給電極5,5から活性層2の表面に平行に電流を流し、その活性層2表面に対し垂直方向に磁界を印加することにより、2つのセンサ電極7,7間にローレンツの原理によりホール電圧が誘起される。このような横型ホール素子は半導体の表面に電流供給電極、センサ電極の端子を作成することができるため、集積回路の製造方法であるプレーナー技術を用いて安価に製造することができる。また横型ホール素子のオフセット電圧の低減のため、同一基板上に複数の横型ホール素子を互いに90度傾けて配置しそれぞれの電流供給電極、センサ電極を並列に結線するオルソゴナル接続の場合は横型ホール素子同士を互いに素子分離する必要がある。この場合も図22の構造は非常に形成し易い構造である。
【0003】
ここで、このような横型ホール素子の供給電極5,5間に電圧Vinが印加される場合を考える。図23にVinが0、正、負バイアスのときの図22のA−A′断面、B−B′断面の電位分布ΨAA’ ,ΨBB’ と、活性層2・p型層3間のpn接合部における空乏層領域の幅Wを示す。図23(a),(b),(c)はそれぞれVin=0,Vin>0,Vin<0のときを示している。なおVin<0の場合、pn接合部で電流が流れないようにするためには、p型層3に負のバイアス電圧を印加しておく必要がある。
【0004】
in=0の場合、A−A′断面では電位0の準位とフェルミ準位(F.L.)が一致し、ΨAA’ は正で、n層の部分が高く活性層の部分が低い。またB−B′断面ではF.L.がVで示す分だけ電位0よりも低くなり、ΨBB’ はそのF.L.よりも低くなる。そしてWは一定となる。
【0005】
in>0の場合には、A−A′断面は供給電極5側のF.L.がVinで示す分だけ電位0よりも高くなり、ΨAA’ はその上に来る。このためF.L.が高くなった分だけWが広がる。B−B′断面の電位分布はVin=0のときと同様である。
【0006】
in<0の場合には、Vin>0のときと逆になる。図23より分るように、Vinが正のときは全体として空乏層の領域が広がり、負のときには逆に狭くなる。
【0007】
例えばp型層3に−2V、電流供給電極5に±2Vの電圧を印加する場合を考える。電圧0のときのWが0.7μmとすると、電圧を印加したときのWは1.79μmとなり大きく変化する。また空乏層の広がりはホール電圧Vによっても変化する。さらに、図23では活性層2・p型層3間のpn接合部の空乏層の変化を示したが、基板1・活性層2間のpn接合部にもバイアス電圧がかかるのでこのpn接合部の空乏層も変化する。このような空乏層の変化は電流路の幅、即ち素子の抵抗の変化を引き起こし、磁界に対するホール感度の直線性が損なわれるという問題を生じる。上記のような±2Vの電圧を印加したときに素子の幅を100μm程度とすると、数%のオーダーで素子の抵抗が変化してしまう。
【0008】
これを防ぐために、例えば活性層2の一部の表面にp型層を形成して、ここに印加する電圧をVinあるいはVに対してフィードバックをかけ、空乏層の変化を小さくする方法などが考えられている。しかし、この方法では複雑な外部回路が必要であり、またVinの非常に速い変化に対しては応答できないという欠点がある。
【0009】
また横型ホール素子を積算電力計などの電力量検出等に用いる場合は交流電力のため、1つの横型ホール素子の1対の電流供給電極に交互に正負の電圧を印加して用いることが必要である。即ち1対の電流供給電極間に流れる電流の方向が交流電力の周波数に応じて変化していくことになる。さらには電流供給電極に印加される電圧が正の場合と負の場合とで異なるように用いた場合、正負で活性層と基板並びに素子分離領域接合間に存在する空乏層の伸びが変化するため、ホール特性も異なってくる。即ちホール特性の極性の依存性、電圧絶対値の依存性が生じてくる。この場合活性層の厚さを厚くして上述の影響を抑え込むことも考えられるが、この場合誘起されるホール電圧に寄与する電流成分が減ることになりホール感度の低下につながる。また活性層厚さが非常に厚い場合は素子分離拡散が非常に非現実的になりかつ、素子分離拡散によるサイド拡散が大きくなり横型ホール素子のパターン形状が精度的に問題となってくる。
【0010】
一方、横型ホール素子の性能を左右するものとして、磁界を印加しないときに生ずる前記のオフセット電圧がある。オフセット電圧の生じる原因としては横型ホール素子は2つの電流供給電極、2つのセンサ電極により構成される4端子ブリッジが考えられ、この各端子間の抵抗値が等しければセンサ電極間の電位はゼロとなるが、抵抗値が異なる場合は電位が生ずる。この抵抗値のずれは電流供給電極、センサ電極の非対象性とか、横型ホール素子に外部からかかる応力でSi結晶にピエゾ抵抗効果が起き、このため部分的に抵抗値が異なる等がよく知られている。この、オフセット電圧を小さくするためにこれまで様々な工夫が提案されてきた。前述したオルソゴナル接続はその有力な方法である。しかしこの方法は少なくとも複数個のホール素子形成が必要であり、オフセット電圧を完全に無くすことはできない。一旦発生したオフセット電圧を外部から直接にオフセット調整することは困難である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来の横型ホール素子においては、基板および素子分離領域から活性層側への空乏層の伸びが変化してホール感度の直線性が損なわれるという問題があり、また1対の電流供給電極、1対のセンサ電極により構成される4端子ブリッジの抵抗値のずれ等によるオフセット電圧の補償が難しいという問題があった。
【0012】
本発明は上記の問題を考慮してなされたもので、従来の横型ホール素子と比較してホール感度の直線性が優れ、また的確にオフセット補償を行うことができる横型ホール素子を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために、本発明の第1の特徴は、基板と、この基板上に形成された第1導電型活性層と、第1導電型活性層を取り囲むようにかつ基板まで達する深さまで形成された第1の第2導電型半導体層と、第1導電型活性層表面に所定の距離を隔てて選択的に形成された高濃度で1対の第1の第1導電型半導体層と、この1対の第1の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成された電流供給電極と、第1導電型活性層表面の第1の第1導電型半導体層とは異なる位置に所定の距離を隔てて形成された高濃度で1対の第2の第1導電型半導体層と、この1対の第2の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成されたセンサ電極と、第1導電型活性層表面の1対の電流供給電極の間に形成された複数の第2の第2導電型半導体層と、第1導電型活性層表面の1対の第2の第1導電型半導体層の外側或いは同一線上に形成された第2導電型の複数のバイアス半導体層と、複数のバイアス半導体層上にそれぞれ形成された、複数のバイアス半導体層に対して負バイアスを印加する複数のバイアス電極とを備える横型ホール素子であることである。
【0014】
発明の第1の特徴によれば、複数の第2の第2導電型半導体層の各々に電位を与えることにより、この第2の第2導電型半導体層の周囲における第1導電型活性層の電位差がほぼ一定となるようにすることができる。このため、素子分離領域である第1の第2導電型半導体層から第1導電型活性層側へ伸びる空乏層領域の広さを入力電力に依存しないようにすることが可能となり、ホール感度の直線性、即ち、入力電力に対するホール感度の依存性を保つことができる。
【0015】
本発明の第2の特徴は、第2導電型の基板と、この基板上に形成された第1導電型活性層と、この第1導電型活性層を取り囲むようにかつ基板に達する深さまで形成された第2導電型半導体層と、第1導電型活性層表面に所定の距離を隔てて選択的に形成された高濃度で1対の第1の第1導電型半導体層と、この1対の第1の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成された電流供給電極と、第1導電型活性層表面の第1の第1導電型半導体層とは異なる位置に所定の距離を隔てて形成された活性層より高濃度で1対の第2の第1導電型半導体層と、この1対の第2の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成されたセンサ電極と、第1導電型活性層と基板との間に選択的に又は全面的に形成された、第1導電型活性層より低い抵抗の第3の第1導電型半導体層と、第1導電型活性層表面の1対の第2の第1導電型半導体層の外側或いは同一線上に形成された第2導電型の複数のバイアス半導体層と、複数のバイアス半導体層上にそれぞれ形成された、複数のバイアス半導体層に対して負バイアスを印加する複数のバイアス電極とを備える横型ホール素子であることである。
【0016】
本発明の第2の特徴によれば、第1導電型活性層と基板との間に、第1導電型活性層より低抵抗の第3の第1導電型半導体層を形成することにより、基板から第1導電型活性層側への空乏層の伸びを抑制することが可能となり、入力電圧に対するホール感度の依存性および入力電圧に対するオフセット電圧依存性、入力電圧の極性依存性が改善される。
【0017】
本発明の第3の特徴は、基板と、この基板上に形成された第1導電型活性層と、第1導電型活性層表面に所定の距離を隔てて選択的に形成された高濃度で1対の第1の第1導電型半導体層と、この1対の第1の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成された電流供給電極と、第1導電型活性層表面の第1の第1導電型半導体層とは異なる位置に所定の距離を隔てて形成された高濃度で1対の第2の第1導電型半導体層と、この1対の第2の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成されたセンサ電極と、第1導電型活性層を取り囲むようにかつ基板に達する深さまで形成された素子分離層と、第1導電型活性層と基板との間に形成された絶縁膜と、第1導電型活性層表面の1対の第2の第1導電型半導体層の外側或いは同一線上に形成された第2導電型の複数のバイアス半導体層と、複数のバイアス半導体層上にそれぞれ形成された、複数のバイアス半導体層に対して負バイアスを印加する複数のバイアス電極とを備えた横型ホール素子であることである。
【0018】
素子分離層は、絶縁体又は第2の第2導電型半導体層の何れかで形成されている。また、例えば、第1導電型活性層の厚さは0.5乃至9μmであり、絶縁膜の厚さは0.3乃至2μmであることが望ましい。
【0019】
本発明の第3の特徴によれば、第1導電型活性層を絶縁体又は第2導電型半導体層の何れか取り囲み、第1導電型活性層と基板との間には絶縁膜を形成することにより、基板から第1導電型活性層側への空乏層の伸びを確実に抑えることが可能となる。したがって入力電圧に対するホール感度の依存性および入力電圧に対するオフセット電圧の依存性、入力電圧の極性依存性が改善される。
【0020】
本発明の第4の特徴は、第2導電型の基板と、この第2導電型の基板上に形成された第1導電型活性層と、第1導電型活性層表面に所定の距離を隔てて選択的に形成された高濃度で1対の第1の第1導電型半導体層と、この1対の第1の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成された電流供給電極と、第1導電型活性層表面の第1の第1導電型半導体層とは異なる位置に所定の距離を隔てて形成された高濃度で1対の第2の第1導電型半導体層と、この1対の第2の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成されたセンサ電極と、第1導電型活性層と第2導電型の基板との間に形成された第3の第1導電型半導体層と、第3の第1導電型半導体層上に選択的に形成された、前記第1導電型活性層より低い抵抗の第1の第2導電型半導体層と、第1導電型活性層表面の1対の第2の第1導電型半導体層の外側或いは同一線上に形成された第2導電型の複数のバイアス半導体層と、複数のバイアス半導体層上にそれぞれ形成された、複数のバイアス半導体層に対して負バイアスを印加する複数のバイアス電極とを備え、第1導電型活性層表面から第1及び第2の第1導電型半導体層を取り囲むように第1の第2導電型半導体層に達する深さの第2の第2導電型半導体層を形成してなる横型ホール素子であることである。
【0021】
本発明の第4の特徴によれば、第1導電型活性層をこの第1導電型活性層よりも低抵抗の第1の第2導電型半導体層と第2の第2導電型半導体層で下方と側面を取り囲み、この囲まれた第1導電型活性層部分に電流供給電極とセンサ電極の総ての電極を設けることにより、基板から第1導電型活性層側への空乏層の伸びを抑制することが可能となる。これにより、前記同様に、入力電圧に対するホール感度の依存性などが改善される。
なお、基板の抵抗を第1導電型活性層の抵抗よりも高く設定することにより、基板から第1導電型活性層側への空乏層の伸びを抑制することが可能となる。これにより、前記と同様に、入力電圧に対するホール感度の依存性等が改善される。
【0022】
本発明の第5の特徴は、基板と、この基板上に形成された第1導電型活性層と、第1導電型活性層表面に所定の距離を隔てて選択的に形成された高濃度で1対の第1の第1導電型半導体層と、この1対の第1の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成された電流供給電極と、第1導電型活性層表面の第1の第1導電型半導体層とは異なる位置に所定の距離を隔てて形成された高濃度で1対の第2の第1導電型半導体層と、この1対の第2の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成されたセンサ電極と、第1導電型活性層表面の1対の電流供給電極と1対のセンサ電極との間に形成された複数の第2導電型半導体層と、この第2導電型半導体層上にそれぞれ形成された電極と、第1導電型活性層表面の1対の第2の第1導電型半導体層の外側或いは同一線上に形成された第2導電型の複数のバイアス半導体層と、複数のバイアス半導体層上にそれぞれ形成された、複数のバイアス半導体層に対して負バイアスを印加する複数のバイアス電極とを備えた横型ホール素子であることである。
【0023】
1対の第1の第1導電型半導体層の中心と中心を結ぶ直線と1対の第2の第1導電型半導体層の中心と中心を結ぶ直線の交点よりずらした位置に第2導電型半導体層は配置される。さらに、1対の第1の第1導電型半導体層の中心と中心を結ぶ直線、および1対の第2の第1導電型半導体層の中心と中心を結ぶ直線よりずらした位置に第2導電型半導体層は配置される。
【0024】
この場合、1対の第1の第1導電型半導体層と1対の第2の第1導電型半導体層で囲まれた第1導電型活性層の表面領域に接合ゲート構成用の第2導電型半導体層を1つ以上設け、これに電位を与えることで、第1導電型活性層中に空乏層が伸びて電流路が変化し、前述の基板から第1導電型活性層への空乏層の伸びの抑制作用と相まって、的確にオフセット補償を行うことが可能となる。
【0025】
第1導電型活性層の厚さは3.5乃至6μmであり、第2の第2導電型半導体層の厚さは1μm以下であることが望ましい。さらに、第1導電型活性層と第2導電型半導体層の厚さの差は2乃至5μmであることが望ましい。またさらに、素子分離層は、例えば絶縁体又は第2の第2導電型半導体層から形成されていることが望ましい。
【0026】
本発明の第6の特徴は、第1導電型の基板と、この第1導電型の基板上に形成された第1導電型活性層と、第1導電型活性層表面に所定の距離を隔てて選択的に形成された高濃度で1対の第1の第1導電型半導体層と、この1対の第1の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成された電流供給電極と、第1導電型活性層表面の第1の第1導電型半導体層とは異なる位置に所定の距離を隔てて形成された高濃度で1対の第2の第1導電型半導体層と、この1対の第2の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成されたセンサ電極と、第1導電型活性層と第1導電型の基板との間に形成された第1の第2導電型半導体層と、第1及び第2の第1導電型半導体層を取り囲むように第1導電型活性層表面から第1の第2導電型半導体層に達する深さまで形成された第2の第2導電型半導体層と、第1導電型活性層表面の1対の第2の第1導電型半導体層の外側或いは同一線上に形成された第2導電型の複数のバイアス半導体層と、複数のバイアス半導体層上にそれぞれ形成された、複数のバイアス半導体層に対して負バイアスを印加する複数のバイアス電極とを備え、第1の第2導電型半導体層の厚さは1.5乃至3μmである横型ホール素子であることである。
【0027】
第1導電型活性層を用いて、基板と同じ導電型を有し、第1導電型活性層に接続して形成された半導体層を、4つの横型ホール素子の中から除外することができる。さらに、同様な効果が、本発明の第4の特徴においても得られる。
【0028】
本発明の第7の特徴は、本発明の第3の特徴に係る横型ホール素子において、素子分離層により囲まれた第1導電型活性層上に形成されたゲート絶縁膜と、このゲート絶縁膜上の電流供給電極及びセンサ電極とは異なる位置に形成された複数のゲート電極とをさらに有することである。即ち、1対の第1の第1導電型半導体層と1対の第2の第1導電型半導体層で囲まれた第1導電型活性層の表面領域にMOS構造を1以上形成し、このMOS構造におけるゲート端子に電位を与えることを要旨とする。
【0029】
本発明の第3の特徴に係る横型ホール素子における第1導電型活性層表面に1つ以上のMOS構造を形成し、このMOS構造のゲート端子に電位を加えることで、本発明の第5の特徴と同様な効果を得ることができる。
【0030】
本発明の第8の特徴は、第5又は第7の特徴に係る横型ホール素子の構成をそれぞれ備えた4つの横型ホール素子からなり、この4つの横型ホール素子は集積用基板上に主たる電流の流れ方向に対し互いに90度傾けて配置され、各横型ホール素子における各1対の電流供給電極および各1対のセンサ電極は並列にオルソゴナル接続され、各第2の第2導電型半導体層同士または各ゲート電極同士は任意に接続されて所定の電位が与えられることである。オフセット電圧調整の変化の程度、幅を選択することができて、一層的確なオフセット補償を行うことが可能となる。
本発明の第9の特徴は、第5又は第7の特徴に係る横型ホール素子の構成を備え、1対の電流供給電極間に被測定系の電圧に正比例した電流を流し、被測定系の電流に正比例した磁界を印加して1対のセンサ電極間に被測定系の電圧と電流の積に正比例したホール電圧を出力させることにより、電力検出素子として用いてなる横型ホール素子であることである。
電圧と電流の乗算機能を利用して電力検出素子としての第5又は第7の特徴に係る横型ホール素子を用いることにより、被測定系の電力値を高い精度に測定することが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0032】
図1に第1の実施の形態に係る横型ホール素子の上面図および断面図を示す。図1(a)は上面図であり、図1(b),(c),(d)はそれぞれ図1(a)のA−A′,B−B′,C−C′断面で切った断面図である。図1において、1はp型のシリコン基板であり、この上にn型の活性層2が形成されている。活性層2は基板1に達する深さのp型層3によって取り囲まれ、素子の他の領域と分離されている。また4は活性層2の表面に、対向して形成された1対のn型層であり、n型層4,4上には電流供給電極5,5が各々形成されている。活性層2表面のn型層4とは異なる位置には、対向してn型層6,6が形成されており、その各々にセンサ電極7,7が設けられている。さらにn型層6の外側の活性層3表面にp型層8,8,8が、基板1に達しない深さで1列に形成されており、その各々に電極9,9,9が形成されている。同様にして、n型層6の外側の活性層3表面にはp型層10,10,10が1列に形成されており、その各々に電極11,11,11が形成されている。これらのp型層8から広がる空乏層が基板1に、あるいは互いに接しないようにp型層8はある程度離して配置されている。またホール感度を最大にするために、電流供給電極5の幅Wと両電流供給電極5,5間の距離Lとの比L/Wは1付近になっている。具体的には、幅Wと距離Lは、120μm程度、好ましくは10〜1000μm程度である。10μmより小さいと製造工程時の合わせずれが大きくなってオフセットずれが大きくなる。1000μmより大きいと素子抵抗が小さくなって損失が大きくなり、またチップ面積が大きくなってしまう。この電流供給電極5,5の幅Wと距離Lの寸法は、第2の実施の形態以下の各実施の形態についても共通である。
【0033】
図1の横型ホール素子の電極間の配線例の1つを図2の模式図に示す。電流供給電極5、電極9,9,9、電流供給電極5間はそれぞれ高抵抗の抵抗12,12,12,12により接続されている。同様にして、電流供給電極5、電極11,11,11、電流供給電極5間はそれぞれ高抵抗の抵抗13,13,13,13により接続されている。また電流供給電極5と電極9間、電流供給電極5と電極11間にはそれぞれ可変の電源14,14が接続されている。さらに電流供給電極5,5間にはVinを与える可変の電源15が接続されている。そしてセンサ電極6,6間に接続された電圧計16によってホール電圧を検出する。
【0034】
図3に、このような横型ホール素子の電流供給電極5,5間に電圧Vinが印加されたときの、Vinが0、正、負バイアスのときの、図1のA−A′断面、B−B′断面の電位分布ΨAA’ ,ΨBB’ と、活性層2・p型層8間のpn接合部における空乏層領域の幅Wを示す。図3(a),(b),(c)はそれぞれVin=0,Vin>0,Vin<0のときを示している。
【0035】
in=0の場合、ΨAA’ は図8と同様になるが、ΨBB’ はn型層4,6の電位が電位0よりも高く、p型層8の電位は電位0よりも低くなる。そして空乏層はp型層8の各々に対応した形状をとる。
【0036】
in>0の場合、ΨAA’ ,ΨBB’ 共に供給電極5側のF.L.がVinだけ高くなる。このときp型層8の電位がVinに比例して高くなり、その結果、空乏層の幅Wは供給電極5側では広がるが5側では狭くなる。従ってこの場合、Vin=0における空乏層の形状が変化するだけであり、空乏層全体としての領域は殆んど広がらない。+2Vの印加電圧に対してもせいぜい2%程度である。
【0037】
in<0の場合は、Vin>0の場合とは逆になり、このときも空乏層全体としての領域は殆んど広がらない。
【0038】
従ってA−A′,B−B′断面方向の空乏層全体の広がりはVinに殆んど依存しないことになる。この結果、素子の抵抗が殆んど変らなくなり、ホール感度の直線性が保たれることになる。またこの横型ホール素子は電源14,14によって電源9,9,9間および電極11,11,11間に電位差を与えることができるので、電極9側と電極11側とで異なるWを設定できる。このためセンサ電極6,6間に生じる非平衡電圧を打ち消すことが可能となる。
【0039】
図4は、第2の実施の形態に係る横型ホール素子の上面図を示す。図4では図1と同一部分には同一符号を付けてあり、以下同様とする。この横型ホール素子が図1の横型ホール素子と異なる点は、p型層8,10が4つ形成され、これに対応する電極9,11も4つ形成されている点である。さらにセンサ電極6の外側ではなく、センサ電極6とほぼ同一線上に形成され、電極9,9と電極11,11とがそれぞれセンサ電極6と6とを半分囲むように形成されている点も異なる。
【0040】
横型ホール素子においてn層6が電流路内部にあると感度が低下するので、このような構造とすることにより感度の向上が図れる。
【0041】
図5には、第3の実施の形態に係る横型ホール素子の上面図および断面図を示す。図5(a)は上面図、図5(b)は図5(a)のA−A’断面で切った断面図である。この横型ホール素子が図1の横型ホール素子と異なる点は、電流供給電極5と電極9、11とに囲まれた領域内に4つのp型層171、172、173、174が設けられ、それぞれに対応して電極181、182、183、184が設けられている点である。さらに基板1と活性層2との間にn層19が設けられている点も異なる。n層19により基板1からの影響を抑えることができる。
【0042】
そしてこの横型ホール素子では電流供給電極5、電極18,18、電極18,18、電流供給電極5の順に高く、あるいは低く電位を固定することによって、A−A′断面と垂直な方向の空乏層の広がりを抑えることができる。
【0043】
またp型層17は素子の上面から不純物を拡散させて形成するが、この拡散深さtGateが活性層2の厚さtVGに近くなると、感度が低下してしまう。従ってtGateはできるだけ浅いほうが良く、例えば1μm以下の深さで拡散させる。またp型層17の面積が大きいと素子抵抗が大きくなり感度が低下するので、p型層17上の電極18の長さLと幅Wは、電極18を設けることによる効果がある範囲で、できるだけ小さくすることが望ましい。具体的には、長さLは30μm程度、好ましくは50μm以下とし、幅Wは30μm程度、好ましくは50μm以下とする。さらに厚さtVGがn層4や6の拡散深さに比べて厚すぎると、Vに寄与しない縦方向の電流成分が生じて感度が低下してしまう。よって厚さtVGは3.5〜6μm程度が好ましい。
【0044】
図6は、第4の実施の形態に係る横型ホール素子の、図5(a)のA−A′断面に対応する断面図を示す。この横型ホール素子が図5の横型ホール素子と異なる点は、基板1と活性層2との間にn層19ではなく、酸化シリコン膜20が設けられた構造になっている点である。この構造をとることにより、活性層2は酸化シリコン膜20によって基板1から電気的に絶縁され、基板1からの空乏層の伸びによる影響を殆んど無くすことができる。
【0045】
図7には、第5の実施の形態に係る横型ホール素子の上面図および断面図を示す。図7(b)は図7(a)のX−X断面で切った断面図である。基板1(p型、比抵抗2〜6Ω・cm、厚さ約625μm)とこの基板1上に形成される基板1とは逆の導電型からなる活性層2(n型、比抵抗1.5〜2.5Ω・cm、厚さ約5μm)の間に選択的にまたは全面的に活性層2と同一導電型で活性層2より低い抵抗値の半導体層19(n型、比抵抗〜0.001Ω・cm)が形成されている。この構成により基板1と活性層2の間に印加されたバイアス電圧により、当然基板1側および活性層2側に空乏層が伸びるが半導体層19が低抵抗、高濃度〜1020cm−3のため活性層2に伸びる空乏層を抑えることができる。これにより1対の電流供給電極5,5の間に電圧を印加しSi活性層2表面に垂直に磁界を印加した場合、センサ電極7,7間にホール電圧が誘起されるが、比感度、オフセット電圧、入力抵抗などのホール諸特性の電圧リニアリティ、1対の電流供給電極5,5に印加する電圧の正負並びに異なる正負の値に対するホール諸特性の基板1と活性層2の間に印加されたバイアス電圧の影響による変動を抑制できる。なお、半導体層19の厚さとしては、空乏層の伸びを吸収し、且つ形成時における側面拡散長を抑制するため、0.5〜3μm程度が望しい。また、活性層2およびp型層3上には、2層のSiO膜41,42が形成されているが、下層のSiO膜42としては500μm程度、上層のSiO膜41としては3000〜5000μm程度が好しい。
【0046】
図8には、第6の実施の形態に係る横型ホール素子の上面図および断面図を示す。図8(b)は図8(a)のX−X断面で切った断面図である。基板1(p型、比抵抗2〜6Ω・cm)と活性層2(n型、比抵抗1.5〜2.5Ω・cm)の間に絶縁膜層21(SiO)を形成したSOI基板を用いている。素子分離層22(幅1μm)はトレンチ素子分離による誘電体分離でもpn接合分離(p型表面濃度〜1018cm−3)でも可能である。絶縁膜層21により活性層2には全く空乏層が伸びず基板1と活性層2の電位差による上述のホール諸特性変動を回避できる。同時に素子分離層22を誘電体分離した場合は側面から活性層2に伸びる空乏層の影響も回避できる。なお、絶縁膜層21の厚さとしては、寄生MOSトランジスタの動作抑制およびSOIウェハの反り防止の観点から、0.3〜2μmが望しい。また、素子分離層を図10に示すように、p型層3でpn接合分離した場合は上記の側面からの空乏層の伸びによる影響を抑制するため、活性層2の表面から、電流供給電極5,5、センサ電極7,7を取り囲むように、この電流供給電極5,5、センサ電極7,7のn型層4,4,6,6(深さ約0.5μm)より深く拡散するガードリング23(p型)を設けることもできる。ガードリング23の深さとしては、活性層2の深さの1/2以上で、且つ半導体層21に到達しないことが必要である。図9は本実施の形態によるSOI基板を用いた場合のオフセット電圧Voff の入力電圧Vinに対する依存性である。従来構造に比較しVinの変化に対してVoff の変化は極めて小さく1mV以下に抑えられている。
【0047】
ここで、図11に活性層2の厚さtVGに対する比感度の変化を示す。同図より厚さtVGの値が約4μmで最高の比感度が得られることがわかる。この一方で、比感度があまり低いと、ノイズと見分けがつかなくなり分解能が落ちてしまう。従って、比感度は6.5mV/KG・Vが好ましく、この場合、厚さtVGは9μm以下となる。ただし、厚さtVGがあまり薄いと、活性層2と絶縁膜層21との界面でキャリアの表面散乱が生じ、移動度が低下するので、厚さtVGは0.5μm以上が好しい。
【0048】
図12には、第7の実施の形態に係る横型ホール素子の上面図および断面図を示す。図12(b)は図12(a)のX−X断面で切った断面図である。基板1(p型、比抵抗2〜6Ω・cm)の上にこれとは反対の導電型をもつ半導体層24(n型、比抵抗1.5〜2.5Ω・cm、厚さ1.5〜5μm)をエピタキシャル形成し、この半導体層24の表面に選択的に基板1と同一導電型半導体層25(p型、比抵抗0.05〜0.1Ω・cm、厚さ0.5〜3μm)を形成し、この両半導体層24並びに25の上に基板1と反対導電型の活性層2(n型、比抵抗1.5〜2.5Ω・cm、厚さ5μm)をエピタキシャル形成し、1対の電流供給電極5,5用のn型層4,4(n型、比抵抗0.001Ω・cm)と1対のセンサ電極7,7用のn型層(n型、比抵抗0.001Ω・cm)を取り囲み、活性層2の表面から基板1と同一導電型のガードリング23(p型、表面濃度1018cm−3)を半導体層25に到達するまで選択的に形成している。これにより前述のごとく、基板1と活性層2の間、および素子分離領域3と活性層2の間に印加されたバイアス電圧の影響によるホール諸特性の変動を抑制できる。この第7の実施の形態で基板1がn型の場合は図13に示すように基板1と同一導電型の半導体層25を省略することができる。この場合、半導体層24としては、p型となり、比抵抗が1.5〜2.5μm、厚さが1.5〜3.0μmが好しい。
【0049】
図14には、第8の実施の形態に係る横型ホール素子の上面図および断面図を示す。図14(b)は図14(a)のX−X断面で切った断面図である。本実施の形態は基板1の抵抗値を活性層2に比較し2〜4桁程度大きくし(基板の不純物濃度を下げ、比抵抗200〜400Ω・cm)基板1側に空乏層を伸ばし、活性層2側に伸びる空乏層を抑えたものである。
【0050】
図15には、第9の実施の形態に係る横型ホール素子の上面図および断面図を示す。図15(b)は図15(a)のX−X断面で切った断面図を示す。本実施の形態はオフセット電圧を外部から調整するようにしたものであり、図15では、前記第6の実施の形態(図8)のものに適用されている。即ち、図8の構造において、1対の電流供給電極5,5と1対のセンサ電極7,7に挟まれた活性層2の領域内に、活性層2表面より選択的に活性層2と異なる導電型拡散層26(表面濃度〜1018cm−3、深さ約0.35μm)を1つないし複数個形成し、その上に設けたゲート端子27に外部から電圧を印加し活性層2に空乏層を伸して電流供給電極5,5間を流れる電流の流路を変化させ、これによりオフセット電圧を調整する方法である。これは1対の電流供給電極5,5、1対のセンサ電極7,7により構成される等価的4端子ブリッジでの端子間抵抗値の非対称性により1対のセンサ電極7,7間に生ずる電位差を是正するため2つの電流供給電極5,5の中心と中心を結ぶ直線と2つのセンサ電極7,7の中心と中心を結ぶ直線の交点(活性層2の中心)よりずらす位置にゲート端子27を配置する必要がある。この場合ホール素子のパターンの対称性が崩れるため、前記第5から第8の実施の形態と同様に基板1と活性層2にかかる電位差による活性層2側への空乏層の伸びを抑える対策が必要となる。即ちゲート端子27に固定電位を印加しても基板1と活性層2間の空乏層が変化し有効に働かなくなるからである。図16は、ゲート端子27に印加したゲート電圧と調整されたオフセット電圧との関係を示している。ゲート端子27に電位を付加することによりオフセット電圧を容易に変化することができる。このデータでは0.8mV/Vの割合でオフセット電圧の調整が可能である。なお、ここで、活性層2の厚さ(tVG)と導電型拡散層26の深さ(tGate)についてはホール特性との関係で最適な値が存在する。因みに、(tVG−tGate)の好しい範囲としては、比感度が6.5以上であるのが望ましいことから、3.5〜6μmである。すなわち、活性層2が導電型拡散層26の深さに比べて非常に厚すぎる場合はホール電圧発生に寄与する電流が減少し比感度が低下するばかりでなくゲート電圧によるオフセット電圧調整機能が著しく低下する。一方、活性層2が導電型拡散層26の深さに比べて非常に薄い場合は、導電型拡散層26の存在によってホール電流の流路が妨げられるため比感度の低下とオフセット電圧の増加をもたらす。図17は活性層の厚さと導電型拡散層26の深さとの差に対する比感度の変化を示した図である。これによると、(tVG−tGate)の値が3.8μmで最高の比感度の値が存在する。tGateが0.75μmとした場合、tVGの値としては4.55μmが好しい。
【0051】
なお、図18(a),(b)は、当該第9の実施の形態の変形例を示すもので、導電型拡散層26を4つ形成した横型ホール素子である。この横型ホール素子では、ゲート端子27が4つとなり、図15に示すゲート端子27が2つのものと比較して4端子ブリッジを構成できるので、より安定且つ正確なオフセット電圧の調整を行なうことができる。
【0052】
図19には、第10の実施の形態に係る横型ホール素子の上面図および断面図を示す。本実施の形態は、オフセット電圧を外部から調整する方法において、上記第9の実施の形態のpn接合構造のゲートに代えてMOS構造を用いたものである。即ち、本実施の形態は、活性層2を1μm以下に薄くし素子分離領域はロコス酸化膜28を用いた分離法を適用し、オフセット電圧を外部から調整するために、1対の電流供給電極5,5と1対のセンサ電極7,7に挟まれた活性層2の表面領域に、MOS構造を1つないし複数個形成したものである。MOS構造は、ゲート酸化膜29の膜厚10nm、ゲート電極30はポリシリコンゲートを用いた。活性層2はn型を用い、埋め込み酸化膜31の膜厚は0.5μmとした。そして、ゲート電極30には負の電位を負荷しSiO/Si界面にpチャネルを形成した。活性層2が薄いため、ゲート電極30に電圧を印加することで容易に電流路を変化させてオフセット電圧を調整することができる。
【0053】
図20には、第11の実施の形態に係る横型ホール素子の上面図を示す。本実施の形態は、4個の横型ホール素子を互いに90度傾けて配置し、それぞれの電流供給電極5,5とセンサ電極7,7は並列にオルソゴナル接続し、ゲート端子27は任意に接続し任意の電位を付加することで、応力によるピエゾ抵抗効果でオフセット電圧が発生するのを外部から抑えるようにしたものである。1つのゲート端子を用いても十分オフセット電圧の調整は可能であるが複数のゲート端子27の接続を組み合わせることでゲート端子電圧とオフセット電圧調整の変化の程度、幅を選択することができる。図20の例では、図15(第9の実施の形態)の横型ホール素子を4個適用し、それぞれの横型ホール素子の2つのゲート端子27を並列に接続してG端子、G端子とし、これに外部から電圧を印加しオフセット電圧を調整するようにしたものである。G端子で正の電圧領域のオフセット電圧調整を、G端子では負のオフセット電圧調整を可能としている。なお、本実施の形態の横型ホール素子には、図19(第10の実施の形態)のMOSゲート構造を持つ横型ホール素子も適用することができる。
【0054】
図21には、第12の実施の形態を示す。本実施の形態は、上述した実施の形態の何れかの横型ホール素子を実際の家庭用電力量計に搭載した例である。図ではゲート30〜30の付いた例えば図19(第10の実施の形態)の横型ホール素子が適用されている。Bはコア等により変換された被測定系の電流値に正比例した印加磁界である。Tinは被測定系の電圧を入力する電圧入力端子であり、通常AC100Vなどの電圧が入力される。抵抗R,Rは被測定系の電圧を本装置の内部回路に適応したレベルに変換するアッテネータを構成している。バッファとなる第3の演算増幅器OP3は、被測定系の電圧に正比例した電圧Vを出力している。電圧Vは変動のある交流又は直流の電圧である。第1の演算増幅器OP1は、1対の電流入力端子5,5間に被測定系の電圧値に正比例した電流を流すようになっている。32は減算器であり、横型ホール素子における1対のセンサ電極7,7間に発生するホール電圧の差(V−V)をk倍に増幅した出力端子Tout に出力する。電圧差(V−V)が被測定系の電力値に正比例した値となり出力端子Tout の出力電圧を読み取ることにより、被測定系の電力値が測定される。33はオフセット検出器であり、センサ電極7,7に現れるオフセット電圧を検出し、ゲート30に補償用の電圧を印加してオフセットを補償するフィードバック制御を行っている。オフセット検出器33とゲート30によりオフセット補償手段が構成されている。また、このオフセット補償手段により1つの等価抵抗が可変されてオフセット補償が行われたとき、残りの3つの等価抵抗を可変して入力抵抗Rin(1対の電流供給電極5,5間の抵抗)を一定値に保つため、第2の演算増幅器OP2、抵抗R,Rおよびゲート30,30,30により入力抵抗制御手段が構成されている。34は、電圧Vが交流の場合、第2の演算増幅器OP2への入力が負帰還となるように設けられた極性切替器であり、コンパレータとして機能する第4の演算増幅器OP4、インバータ35およびスイッチSW1〜SW4で構成されている。極性切替器34は、電圧Vの正負により各スイッチSW1〜SW4が、ON,OFFして第2の演算増幅器OP2の反転入力端子又は非反転入力端子へ抵抗器R,Rの中間接続点を切替接続する。
【0055】
上記のような構成において、第2の演算増幅器OP2で構成される入力抵抗制御手段は、電圧VのAC,DCにかかわらず、入力抵抗Rinを次式のように一定値に制御する。
【0056】
in=R・R/R
この結果、オフセットをゼロに補償すべく1つの等価抵抗が可変されても感度の変動を無くすことが可能となる。
【0057】
【表1】
Figure 0003602611
表1には、本実施の形態の横型ホール素子を用いて実際の家庭用電力量計に搭載した場合の電流特性を示す。測定電流の範囲は1〜30Aで電力測定誤差は力率1.0のとき0.7%と極めて良好な結果が得られた。
【0058】
以上、本発明の各実施の形態を説明したが、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ホール感度の直線性、すなわち入力電圧に対するホール感度の依存性が保たれた横型ホール素子を提供することができる。
【0060】
また本発明によれば、入力電圧に対するオフセット電圧依存性、入力電圧極性依存性が改善された横型ホール素子を提供することができる。
【0061】
さらに本発明によれば、的確なオフセット補償が可能な横型ホール素子を提供することができる。
【0062】
さらに本発明によれば、被測定系の電力値を高精度に測定可能な横型ホール素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る横型ホール素子の上面図および断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る横型ホール素子の電極配線を示す模式図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る横型ホール素子の特性を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る横型ホール素子の上面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る横型ホール素子の上面図および断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る横型ホール素子の断面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態に係る横型ホール素子の上面図および断面図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態に係る横型ホール素子の上面図および断面図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態に係る横型ホール素子の入力電圧とオフセット電圧の関係を比較例とともに示す図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態に係る横型ホール素子の変形例を示す上面図および断面図である。
【図11】当該第6の実施の形態に係る横型ホール素子の活性層の厚さに対する比感度の変化を示す図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態に係る横型ホール素子の上面図および断面図である。
【図13】本発明の第7の実施の形態に係る横型ホール素子の変形例を示す上面図および断面図である。
【図14】本発明の第8の実施の形態に係る横型ホール素子の上面図および断面図である。
【図15】本発明の第9の実施の形態に係る横型ホール素子の上面図および断面図である。
【図16】本発明の第9の実施の形態に係る横型ホール素子においてゲート電圧を変えてオフセット電圧を調整した実験結果を示す図である。
【図17】本発明の第9の実施の形態に係る横型ホール素子における活性層の厚さと導電型拡散層の深さの関係を比感度の変化で示した図である。
【図18】当該第9の実施の形態の変形例に係る横型ホール素子の上面図および断面図である。
【図19】本発明の第10の実施の形態に係る横型ホール素子の上面図および断面図である。
【図20】図15の横型ホール素子4個を用いてオルソゴナル接続を行いオフセット電圧の外部調整を可能とした第11の実施の形態を示す結線図である。
【図21】上記各実施の形態の何れかの横型ホール素子を用いて電力量計を構成した例を示す回路図である。
【図22】従来の横型ホール素子の上面図および断面図である。
【図23】上記従来の横型ホール素子の特性を示す図である。
【符号の説明】
1 p型基板
2 n型活性層
3 素子分離領域となる第1のp型層
,4 第1のn型層
,5 電流供給電極
,6 第2のn型層
,7 センサ電極
,8,8,10,10,10 第2のp型層
19 n型層
20,21 酸化シリコン膜(絶縁膜)
22 誘電体からなる素子分離層
23 p型ガードリング
24 n型半導体層
25 低抵抗のp型半導体層
26 接合ゲート構成用のp型拡散層
27 ゲート端子
30 MOS構造を構成するゲート電極(ゲート端子)

Claims (11)

  1. 第2導電型の基板と、
    この基板上に形成された第1導電型活性層と、
    この第1導電型活性層を取り囲むようにかつ前記基板に達する深さまで形成された第2導電型半導体層と、
    前記第1導電型活性層表面に所定の距離を隔てて選択的に形成された、前記活性層より高濃度で1対の第1の第1導電型半導体層と、
    この1対の第1の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成された電流供給電極と、
    前記第1導電型活性層表面の前記第1の第1導電型半導体層とは異なる位置に所定の距離を隔てて形成された当該活性層より高濃度で1対の第2の第1導電型半導体層と、
    この1対の第2の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成されたセンサ電極と、
    前記第1導電型活性層表面の1対の前記第2の第1導電型半導体層の外側或いは同一線上に形成された第2導電型の複数のバイアス半導体層と、
    前記複数のバイアス半導体層上にそれぞれ形成された、前記複数のバイアス半導体層に対して負バイアスを印加する複数のバイアス電極と
    を備えたことを特徴とする横型ホール素子。
  2. 基板と、
    この基板上に形成された第1導電型活性層と、
    前記第1導電型活性層表面に所定の距離を隔てて選択的に形成された、前記活性層より高濃度で1対の第1の第1導電型半導体層と、
    この1対の第1の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成された電流供給電極と、
    前記第1導電型活性層表面の前記第1の第1導電型半導体層とは異なる位置に所定の距離を隔てて形成された高濃度で1対の第2の第1導電型半導体層と、
    この1対の第2の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成されたセンサ電極と、
    前記第1導電型活性層を取り囲むようにかつ前記基板に達する深さまで形成された素子分離層と、
    前記第1導電型活性層と前記基板との間に形成された絶縁膜と、
    前記第1導電型活性層表面の1対の前記第2の第1導電型半導体層の外側或いは同一線上に形成された第2導電型の複数のバイアス半導体層と、
    前記複数のバイアス半導体層上にそれぞれ形成された、前記複数のバイアス半導体層に対して負バイアスを印加する複数のバイアス電極と
    を備えたことを特徴とする横型ホール素子。
  3. 第2導電型の基板と、
    この第2導電型の基板上に形成された第1導電型活性層と、
    前記第1導電型活性層表面に所定の距離を隔てて選択的に形成された、前記活性層より高濃度で1対の第1の第1導電型半導体層と、
    この1対の第1の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成された電流供給電極と、
    前記第1導電型活性層表面の前記第1の第1導電型半導体層とは異なる位置に所定の距離を隔てて形成された、当該活性層よりも高濃度で1対の第2の第1導電型半導体層と、
    この1対の第2の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成されたセンサ電極と、
    当該第1導電型活性層と前記第2導電型の基板との間に形成された第3の第1導電型半導体層と、
    前記第3の第1導電型半導体層上に選択的に形成された、前記第1導電型活性層より低い抵抗の第1の第2導電型半導体層とを備え、
    前記第1導電型活性層表面から前記第1及び第2の第1導電型半導体層を取り囲むように前記第1の第2導電型半導体層に達する深さの第2の第2導電型半導体層を形成してなる
    ことを特徴とする横型ホール素子。
  4. 基板と、
    この基板上に形成された第1導電型活性層と、
    前記第1導電型活性層表面に所定の距離を隔てて選択的に形成された、前記活性層より高濃度で1対の第1の第1導電型半導体層と、
    この1対の第1の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成された電流供給電極と、
    前記第1導電型活性層表面の前記第1の第1導電型半導体層とは異なる位置に所定の距離を隔てて形成された、当該活性層よりも高濃度で1対の第2の第1導電型半導体層と、
    この1対の第2の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成されたセンサ電極と、
    前記第1導電型活性層表面の1対の前記電流供給電極の間に形成された複数の第2導電型半導体層と、
    この第2導電型半導体層上にそれぞれ形成された電極と、
    前記第1導電型活性層表面の1対の前記第2の第1導電型半導体層の外側或いは同一線上に形成された第2導電型の複数のバイアス半導体層と、
    前記複数のバイアス半導体層上にそれぞれ形成された、前記複数のバイアス半導体層に対して負バイアスを印加する複数のバイアス電極と
    を備えることを特徴とする横型ホール素子。
  5. 前記第1導電型活性層表面の1対の前記電流供給電極と1対の前記センサ電極との間に形成された複数の第2導電型半導体層と、
    この第2導電型半導体層上にそれぞれ形成された電極とを更に備え、
    前記第1導電型活性層の厚さは3.5乃至6μmであり、前記第2導電型半導体層の厚さは1μm以下である
    ことを特徴とする請求項2記載の横型ホール素子。
  6. 前記第1導電型活性層の厚さは0.5乃至9μmである
    ことを特徴とする請求項2記載の横型ホール素子。
  7. 前記第1導電型活性層と前記基板との間に形成された第1の第2導電型半導体層と、
    前記第1及び第2の第1導電型半導体層を取り囲むように前記第1導電型活性層表面から前記第1の第2導電型半導体層に達する深さまで形成された第2の第2導電型半導体層とを更に備え、
    前記第1の第2導電型半導体層の厚さは1.5乃至3μmである
    ことを特徴とする請求項2記載の横型ホール素子。
  8. 基板と、
    この基板上に形成された第1導電型活性層と、
    前記第1導電型活性層表面に所定の距離を隔てて選択的に形成された、前記活性層より高濃度で1対の第1の第1導電型半導体層と、
    この1対の第1の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成された電流供給電極と、
    前記第1導電型活性層表面の前記第1の第1導電型半導体層とは異なる位置に所定の距離を隔てて形成された、当該活性層よりも高濃度で1対の第2の第1導電型半導体層と、
    この1対の第2の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成されたセンサ電極と、
    前記第1導電型活性層表面の1対の前記電流供給電極と1対の前記センサ電極との間に形成された複数の第2導電型半導体層と、
    この第2導電型半導体層上にそれぞれ形成された電極と、
    前記第1導電型活性層表面の1対の前記第2の第1導電型半導体層の外側或いは同一線上に形成された第2導電型の複数のバイアス半導体層と、
    前記複数のバイアス半導体層上にそれぞれ形成された、前記複数のバイアス半導体層に対して負バイアスを印加する複数のバイアス電極と
    をそれぞれ備えた4個の横型ホール素子からなり、
    前記4個の横型ホール素子は互いに90度傾けて配置され、当該各横型ホール素子の前記電流供給電極と前記センサ電極は並列にオルソゴナル接続され、当該各横型ホール素子の前記電極は任意に接続されている
    ことを特徴とする横型ホール素子。
  9. 基板と、
    この基板上に形成された第1導電型活性層と、
    前記第1導電型活性層表面に所定の距離を隔てて選択的に形成された、前記活性層より高濃度で1対の第1の第1導電型半導体層と、
    この1対の第1の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成された電流供給電極と、
    前記第1導電型活性層表面の前記第1の第1導電型半導体層とは異なる位置に所定の距離を隔てて形成された、当該活性層よりも高濃度で1対の第2の第1導電型半導体層と、
    この1対の第2の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成されたセンサ電極と、
    前記第1導電型活性層上に形成されたゲート絶縁膜と、
    このゲート絶縁膜上の前記電流供給電極及び前記センサ電極とは異なる位置に形成された複数の電極と、
    前記第1導電型活性層表面の1対の前記第2の第1導電型半導体層の外側或いは同一線上に形成された第2導電型の複数のバイアス半導体層と、
    前記複数のバイアス半導体層上にそれぞれ形成された、前記複数のバイアス半導体層に対して負バイアスを印加する複数のバイアス電極と
    をそれぞれ備えた4個の横型ホール素子からなり、
    前記4個の横型ホール素子は互いに90度傾けて配置され、当該各横型ホール素子の前記電流供給電極と前記センサ電極は並列にオルソゴナル接続され、当該各横型ホール素子の前記電極は任意に接続されている
    ことを特徴とする横型ホール素子。
  10. 基板と、
    この基板上に形成された第1導電型活性層と、
    前記第1導電型活性層表面に所定の距離を隔てて選択的に形成された、前記活性層より高濃度で1対の第1の第1導電型半導体層と、
    この1対の第1の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成された電流供給電極と、
    前記第1導電型活性層表面の前記第1の第1導電型半導体層とは異なる位置に所定の距離を隔てて形成された高濃度で1対の第2の第1導電型半導体層と、
    この1対の第2の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成されたセンサ電極と、
    前記第1導電型活性層表面の1対の前記電流供給電極と1対の前記センサ電極との間に形成された複数の第2導電型半導体層と、
    この第2導電型半導体層上にそれぞれ形成された電極と、
    前記第1導電型活性層表面の1対の前記第2の第1導電型半導体層の外側或いは同一線上に形成された第2導電型の複数のバイアス半導体層と、
    前記複数のバイアス半導体層上にそれぞれ形成された、前記複数のバイアス半導体層に対して負バイアスを印加する複数のバイアス電極とを備え、
    前記1対の電流供給電極間に被測定系の電圧に正比例した電流を流し、前記被測定系の電流に正比例した磁界を印加して前記1対のセンサ電極間に前記被測定系の電圧と電流の積に正比例したホール電圧を出力させることにより、電力検出素子として用いてなる
    ことを特徴とする横型ホール素子。
  11. 基板と、
    この基板上に形成された第1導電型活性層と、
    前記第1導電型活性層表面に所定の距離を隔てて選択的に形成された、前記活性層より高濃度で1対の第1の第1導電型半導体層と、
    この1対の第1の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成された電流供給電極と、
    前記第1導電型活性層表面の前記第1の第1導電型半導体層とは異なる位置に所定の距離を隔てて形成された、当該活性層よりも高濃度で1対の第2の第1導電型半導体層と、
    この1対の第2の第1導電型半導体層上にそれぞれ形成されたセンサ電極と、
    前記第1導電型活性層上に形成されたゲート絶縁膜と、
    このゲート絶縁膜上の前記電流供給電極及び前記センサ電極とは異なる位置に形成された複数の電極と、
    前記第1導電型活性層表面の1対の前記第2の第1導電型半導体層の外側或いは同一線上に形成された第2導電型の複数のバイアス半導体層と、
    前記複数のバイアス半導体層上にそれぞれ形成された、前記複数のバイアス半導体層に対して負バイアスを印加する複数のバイアス電極とを備え、
    前記1対の電流供給電極間に被測定系の電圧に正比例した電流を流し、前記被測定系の電流に正比例した磁界を印加して前記1対のセンサ電極間に前記被測定系の電圧と電流の積に正比例したホール電圧を出力させることにより、電力検出素子として用いてなる
    ことを特徴とする横型ホール素子。
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