JP2001358344A - 圧力センサ - Google Patents
圧力センサInfo
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- JP2001358344A JP2001358344A JP2000176753A JP2000176753A JP2001358344A JP 2001358344 A JP2001358344 A JP 2001358344A JP 2000176753 A JP2000176753 A JP 2000176753A JP 2000176753 A JP2000176753 A JP 2000176753A JP 2001358344 A JP2001358344 A JP 2001358344A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゲージ拡散層の抵抗値が変動することなく、
またその抵抗値が経時変化することなく安定して正確な
圧力測定を可能とした圧力センサを提供すること。 【解決手段】 第一導電型の半導体基板に形成されたダ
イアフラムと、このダイアフラム上に形成され、ダイア
フラムに圧力が印加されて発生する歪みを検出する第二
導電型のゲージ拡散層と、このゲージ拡散層に接触する
ように半導体基板上に形成される第二導電型のリード拡
散層、とを有する圧力センサにおいて、半導体基板のゲ
ージ拡散層の下部を除いたほぼ全面に設けられ、リード
拡散層との接合により保護用のダイオードを形成する第
一導電型のダイオード拡散層を設けたことを特徴とする
圧力センサ。
またその抵抗値が経時変化することなく安定して正確な
圧力測定を可能とした圧力センサを提供すること。 【解決手段】 第一導電型の半導体基板に形成されたダ
イアフラムと、このダイアフラム上に形成され、ダイア
フラムに圧力が印加されて発生する歪みを検出する第二
導電型のゲージ拡散層と、このゲージ拡散層に接触する
ように半導体基板上に形成される第二導電型のリード拡
散層、とを有する圧力センサにおいて、半導体基板のゲ
ージ拡散層の下部を除いたほぼ全面に設けられ、リード
拡散層との接合により保護用のダイオードを形成する第
一導電型のダイオード拡散層を設けたことを特徴とする
圧力センサ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体のダイアフ
ラム上に圧力が印加されて発生する歪みを検出するゲー
ジ拡散層が形成された圧力センサに関するものである。
ラム上に圧力が印加されて発生する歪みを検出するゲー
ジ拡散層が形成された圧力センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2(a)は、従来の圧力センサの構成
を示す平面図であり、図2(b)はそのA−A’断面図
である。図2(a),(b)において、圧力センサに
は、第一導電型として例えばN型のシリコン基板1にダ
イアフラム2が形成され、このダイアフラム2上に、第
二導電型としてP型のゲージ拡散層3a,3b,3c,
3dと、高濃度のP型のリード拡散層4a,4b,4
c,4d、とが不純物拡散により形成されている。
を示す平面図であり、図2(b)はそのA−A’断面図
である。図2(a),(b)において、圧力センサに
は、第一導電型として例えばN型のシリコン基板1にダ
イアフラム2が形成され、このダイアフラム2上に、第
二導電型としてP型のゲージ拡散層3a,3b,3c,
3dと、高濃度のP型のリード拡散層4a,4b,4
c,4d、とが不純物拡散により形成されている。
【0003】この場合、リード拡散層4aは、ゲージ拡
散層3aとゲージ拡散層3bとに接し、リード拡散層4
bは、ゲージ拡散層3bとゲージ拡散層3cとに接し、
リード拡散層4cは、ゲージ拡散層3cとゲージ拡散層
3dとに接し、リード拡散層4dは、ゲージ拡散層3d
とゲージ拡散層3aとに接するように形成され、ゲージ
拡散層3a,3b,3c,3dは電気的に接続されてブ
リッジ回路を形成している。
散層3aとゲージ拡散層3bとに接し、リード拡散層4
bは、ゲージ拡散層3bとゲージ拡散層3cとに接し、
リード拡散層4cは、ゲージ拡散層3cとゲージ拡散層
3dとに接し、リード拡散層4dは、ゲージ拡散層3d
とゲージ拡散層3aとに接するように形成され、ゲージ
拡散層3a,3b,3c,3dは電気的に接続されてブ
リッジ回路を形成している。
【0004】そして、シリコン基板1上に積層された絶
縁膜としてのシリコン酸化膜5及びシリコン窒化膜6を
介して、ゲージ拡散層3a,3b,3c,3d上に高濃
度のN型の多結晶シリコン膜7が形成されている。
縁膜としてのシリコン酸化膜5及びシリコン窒化膜6を
介して、ゲージ拡散層3a,3b,3c,3d上に高濃
度のN型の多結晶シリコン膜7が形成されている。
【0005】この多結晶シリコン膜7の一部は、電位を
固定するシールド効果によってゲージ拡散層3a,3
b,3c,3dの抵抗値を安定化させる目的で、シリコ
ン基板1に接触して電気的に接続されている。
固定するシールド効果によってゲージ拡散層3a,3
b,3c,3dの抵抗値を安定化させる目的で、シリコ
ン基板1に接触して電気的に接続されている。
【0006】そして、リード拡散層4a,4b,4c,
4dにそれぞれ接触するように、電極8a,8b,電極
8c,電極8dが形成されている。また、シリコン基板
1上には高濃度のN型の拡散層9が形成され、この拡散
層9に接触してシリコン基板1に電気的に接続される基
板電極10が形成されている。
4dにそれぞれ接触するように、電極8a,8b,電極
8c,電極8dが形成されている。また、シリコン基板
1上には高濃度のN型の拡散層9が形成され、この拡散
層9に接触してシリコン基板1に電気的に接続される基
板電極10が形成されている。
【0007】そして、ダイアフラム2に圧力が印加され
るとゲージ拡散層3a,3b,3c,3dの抵抗値がピ
エゾ抵抗効果により変化するので、例えばブリッジ回路
の電極8dと電極8bとの間に電圧を入力し、電極8a
と電極8bとの間に発生する不平衡電圧に基づいて、圧
力が検出される。
るとゲージ拡散層3a,3b,3c,3dの抵抗値がピ
エゾ抵抗効果により変化するので、例えばブリッジ回路
の電極8dと電極8bとの間に電圧を入力し、電極8a
と電極8bとの間に発生する不平衡電圧に基づいて、圧
力が検出される。
【0008】また、シリコン基板1上のリード拡散層4
a,4b,4c,4dのそれぞれと電極8a,8b,8
c,8dとが接触する近傍には高濃度のN型のダイオー
ド拡散層11が、リード拡散層4a,4b,4c,4d
にそれぞれ接触するように形成されており、リード拡散
層4a,4b,4c,4dとダイオード拡散層11との
PN接合により保護ダイオードを形成している。
a,4b,4c,4dのそれぞれと電極8a,8b,8
c,8dとが接触する近傍には高濃度のN型のダイオー
ド拡散層11が、リード拡散層4a,4b,4c,4d
にそれぞれ接触するように形成されており、リード拡散
層4a,4b,4c,4dとダイオード拡散層11との
PN接合により保護ダイオードを形成している。
【0009】そして、電極8a,8b,8c,8dとシ
リコン基板1(基板電極10)の間に静電気やサージ等
の過大電圧が印加された場合に、保護ダイオードを先に
降伏させて電流を流すことにより、ゲージ拡散層3a,
3b,3c,3dとシリコン基板1との接合、またはリ
ード拡散層4a,4b,4c,4dとシリコン基板1と
の接合が破壊されることを防止している。
リコン基板1(基板電極10)の間に静電気やサージ等
の過大電圧が印加された場合に、保護ダイオードを先に
降伏させて電流を流すことにより、ゲージ拡散層3a,
3b,3c,3dとシリコン基板1との接合、またはリ
ード拡散層4a,4b,4c,4dとシリコン基板1と
の接合が破壊されることを防止している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図2に示した
圧力センサにおいては、次のような問題点があった。例
えば、電極8d(マイナス)と基板電極10(プラス)
との間に約200Vの過大電圧が瞬間的にまたはパルス
的に印加され、リード拡散層4dとダイオード拡散層1
1とで形成されるPN接合による保護ダイオードが例え
ば約10Vで降伏した場合、電流は保護ダイオード11
のPN接合に多く流れるが、その一部は全体として高抵
抗のN型のシリコン基板1に流れる。
圧力センサにおいては、次のような問題点があった。例
えば、電極8d(マイナス)と基板電極10(プラス)
との間に約200Vの過大電圧が瞬間的にまたはパルス
的に印加され、リード拡散層4dとダイオード拡散層1
1とで形成されるPN接合による保護ダイオードが例え
ば約10Vで降伏した場合、電流は保護ダイオード11
のPN接合に多く流れるが、その一部は全体として高抵
抗のN型のシリコン基板1に流れる。
【0011】従って、シリコン基板1は全体として高抵
抗であるので電流による電圧降下の値が大きくなり、ゲ
ージ拡散層3aとシリコン基板1とで形成されるPN接
合の間の電位差は、保護ダイオード11の降伏電圧10
Vよりも大きな値となり、シリコン基板1に電気的に接
続された多結晶シリコン膜7とゲージ拡散層3aの間の
電位差、即ち、シリコン酸化膜5及びシリコン窒化膜6
に印加される電圧も10Vよりも大きな値となる。
抗であるので電流による電圧降下の値が大きくなり、ゲ
ージ拡散層3aとシリコン基板1とで形成されるPN接
合の間の電位差は、保護ダイオード11の降伏電圧10
Vよりも大きな値となり、シリコン基板1に電気的に接
続された多結晶シリコン膜7とゲージ拡散層3aの間の
電位差、即ち、シリコン酸化膜5及びシリコン窒化膜6
に印加される電圧も10Vよりも大きな値となる。
【0012】そして、シリコン酸化膜5及びシリコン窒
化膜6に一定以上の電圧が印加された場合、シリコン酸
化膜5を電子が通過する電子なだれ(アバランシェ)の
現象が発生し、その結果、シリコン酸化膜5とシリコン
窒化膜6との界面に電荷が蓄積される。
化膜6に一定以上の電圧が印加された場合、シリコン酸
化膜5を電子が通過する電子なだれ(アバランシェ)の
現象が発生し、その結果、シリコン酸化膜5とシリコン
窒化膜6との界面に電荷が蓄積される。
【0013】そして、この電荷の蓄積によりゲージ拡散
層3aの電荷が移動してその空乏層の幅の変化が大きく
なり、その結果としてゲージ拡散層3aの抵抗値が変化
するので、この抵抗値の変動によりブリッジ回路の不平
衡電圧にオフセットが発生し、正確な圧力の検出が困難
となる。
層3aの電荷が移動してその空乏層の幅の変化が大きく
なり、その結果としてゲージ拡散層3aの抵抗値が変化
するので、この抵抗値の変動によりブリッジ回路の不平
衡電圧にオフセットが発生し、正確な圧力の検出が困難
となる。
【0014】また、時間の経過とともに、蓄積された電
荷が徐々に漏れ出してもとに戻ることにより、ゲージ拡
散層3aの抵抗値が経時変化することとなり、安定した
圧力検出が困難になる。
荷が徐々に漏れ出してもとに戻ることにより、ゲージ拡
散層3aの抵抗値が経時変化することとなり、安定した
圧力検出が困難になる。
【0015】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、ゲージ拡散層の下部を除いたほぼ
全面にダイオード拡散層を形成し、シリコン基板全体と
しての抵抗を下げて、過大電圧により基板に流れる電流
を大きくすることにより、シリコン酸化膜とシリコン窒
化膜との界面に蓄積される電荷の量を軽減し、ゲージ拡
散層の抵抗値が変動することなく、またその抵抗値が経
時変化することなく安定して正確な圧力測定を可能とし
た圧力センサを提供することを目的とする。
なされたものであり、ゲージ拡散層の下部を除いたほぼ
全面にダイオード拡散層を形成し、シリコン基板全体と
しての抵抗を下げて、過大電圧により基板に流れる電流
を大きくすることにより、シリコン酸化膜とシリコン窒
化膜との界面に蓄積される電荷の量を軽減し、ゲージ拡
散層の抵抗値が変動することなく、またその抵抗値が経
時変化することなく安定して正確な圧力測定を可能とし
た圧力センサを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1におい
ては、第一導電型の半導体基板に形成されたダイアフラ
ムと、このダイアフラム上に形成され、前記ダイアフラ
ムに圧力が印加されて発生する歪みを検出する第二導電
型のゲージ拡散層と、このゲージ拡散層に接触するよう
に前記半導体基板上に形成される第二導電型のリード拡
散層、とを有する圧力センサにおいて、前記半導体基板
の前記ゲージ拡散層の下部を除いたほぼ全面に設けら
れ、前記リード拡散層との接合により保護用のダイオー
ドを形成する第一導電型のダイオード拡散層を設けたこ
とを特徴とする圧力センサである。
ては、第一導電型の半導体基板に形成されたダイアフラ
ムと、このダイアフラム上に形成され、前記ダイアフラ
ムに圧力が印加されて発生する歪みを検出する第二導電
型のゲージ拡散層と、このゲージ拡散層に接触するよう
に前記半導体基板上に形成される第二導電型のリード拡
散層、とを有する圧力センサにおいて、前記半導体基板
の前記ゲージ拡散層の下部を除いたほぼ全面に設けら
れ、前記リード拡散層との接合により保護用のダイオー
ドを形成する第一導電型のダイオード拡散層を設けたこ
とを特徴とする圧力センサである。
【0017】本発明の請求項2においては、第一導電型
の半導体基板に形成されたダイアフラムと、このダイア
フラム上に形成され、前記ダイアフラムに圧力が印加さ
れて発生する歪みを検出する第二導電型のゲージ拡散層
と、このゲージ拡散層に接触するように前記半導体基板
上に形成される第二導電型のリード拡散層、とを有する
圧力センサにおいて、前記半導体基板の前記ゲージ拡散
層の下部を除いたほぼ全面に設けられ、前記リード拡散
層との接合により保護用のダイオードを形成すると共に
前記半導体基板の抵抗を低下させる第一導電型のダイオ
ード拡散層を設け、前記半導体基板と前記リード拡散層
の間に印加された過大電圧を前記ダイオードにより吸収
するようにしたことを特徴とする圧力センサである。
の半導体基板に形成されたダイアフラムと、このダイア
フラム上に形成され、前記ダイアフラムに圧力が印加さ
れて発生する歪みを検出する第二導電型のゲージ拡散層
と、このゲージ拡散層に接触するように前記半導体基板
上に形成される第二導電型のリード拡散層、とを有する
圧力センサにおいて、前記半導体基板の前記ゲージ拡散
層の下部を除いたほぼ全面に設けられ、前記リード拡散
層との接合により保護用のダイオードを形成すると共に
前記半導体基板の抵抗を低下させる第一導電型のダイオ
ード拡散層を設け、前記半導体基板と前記リード拡散層
の間に印加された過大電圧を前記ダイオードにより吸収
するようにしたことを特徴とする圧力センサである。
【0018】本発明の請求項3においては、第一導電型
のシリコン基板に形成されたダイアフラムと、このダイ
アフラム上に形成され、前記ダイアフラムに圧力が印加
されて発生する歪みを検出する第二導電型のゲージ拡散
層と、このゲージ拡散層に接触するように前記シリコン
基板上に形成される第二導電型のリード拡散層と、前記
ゲージ拡散層上に絶縁膜を介して形成され、前記シリコ
ン基板に電気的に接続される多結晶シリコン膜、とを有
する圧力センサにおいて、前記シリコン基板の前記ゲー
ジ拡散層の下部を除いたほぼ全面に設けられ、前記リー
ド拡散層との接合により保護用のダイオードを形成する
第一導電型のダイオード拡散層を設けたことを特徴とす
る圧力センサである。
のシリコン基板に形成されたダイアフラムと、このダイ
アフラム上に形成され、前記ダイアフラムに圧力が印加
されて発生する歪みを検出する第二導電型のゲージ拡散
層と、このゲージ拡散層に接触するように前記シリコン
基板上に形成される第二導電型のリード拡散層と、前記
ゲージ拡散層上に絶縁膜を介して形成され、前記シリコ
ン基板に電気的に接続される多結晶シリコン膜、とを有
する圧力センサにおいて、前記シリコン基板の前記ゲー
ジ拡散層の下部を除いたほぼ全面に設けられ、前記リー
ド拡散層との接合により保護用のダイオードを形成する
第一導電型のダイオード拡散層を設けたことを特徴とす
る圧力センサである。
【0019】本発明の請求項4においては、第一導電型
のシリコン基板に形成されたダイアフラムと、このダイ
アフラム上に形成され、前記ダイアフラムに圧力が印加
されて発生する歪みを検出する第二導電型のゲージ拡散
層と、このゲージ拡散層に接触するように前記シリコン
基板上に形成される第二導電型のリード拡散層と、前記
ゲージ拡散層上に絶縁膜を介して形成され、前記シリコ
ン基板に電気的に接続される多結晶シリコン膜、とを有
する圧力センサにおいて、前記シリコン基板の前記ゲー
ジ拡散層の下部を除いたほぼ全面に設けられ、前記リー
ド拡散層との接合により保護用のダイオードを形成する
と共に前記シリコン基板の抵抗を低下させる第二導電型
のダイオード拡散層を設け、前記シリコン基板と前記リ
ード拡散層の間に印加された過大電圧を前記ダイオード
により吸収するようにしたことを特徴とする圧力センサ
である。
のシリコン基板に形成されたダイアフラムと、このダイ
アフラム上に形成され、前記ダイアフラムに圧力が印加
されて発生する歪みを検出する第二導電型のゲージ拡散
層と、このゲージ拡散層に接触するように前記シリコン
基板上に形成される第二導電型のリード拡散層と、前記
ゲージ拡散層上に絶縁膜を介して形成され、前記シリコ
ン基板に電気的に接続される多結晶シリコン膜、とを有
する圧力センサにおいて、前記シリコン基板の前記ゲー
ジ拡散層の下部を除いたほぼ全面に設けられ、前記リー
ド拡散層との接合により保護用のダイオードを形成する
と共に前記シリコン基板の抵抗を低下させる第二導電型
のダイオード拡散層を設け、前記シリコン基板と前記リ
ード拡散層の間に印加された過大電圧を前記ダイオード
により吸収するようにしたことを特徴とする圧力センサ
である。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を用いて説明する。尚、以下の図面において、図2と
重複する部分は同一番号を付してその説明は適宜に省略
する。図1(a)は、本発明の実施例の構成を示す平面
図であり、図1(b)はそのA−A’断面図である。
面を用いて説明する。尚、以下の図面において、図2と
重複する部分は同一番号を付してその説明は適宜に省略
する。図1(a)は、本発明の実施例の構成を示す平面
図であり、図1(b)はそのA−A’断面図である。
【0021】図1(a),(b)において、ダイオード
拡散層12は、ゲージ拡散層3a,3b,3c,3dの
下部を除く例えばリード拡散層4a,4b,4c,4d
の下部のほぼ全面を覆うように、N型の不純物が拡散さ
れて形成されており、リード拡散層4a,4b,4c,
4dとダイオード拡散層12とのPN接合により保護ダ
イオードを形成している。
拡散層12は、ゲージ拡散層3a,3b,3c,3dの
下部を除く例えばリード拡散層4a,4b,4c,4d
の下部のほぼ全面を覆うように、N型の不純物が拡散さ
れて形成されており、リード拡散層4a,4b,4c,
4dとダイオード拡散層12とのPN接合により保護ダ
イオードを形成している。
【0022】この場合、例えば電極8d(マイナス)と
基板電極10(プラス)との間に約200Vの過大電圧
が印加されると、リード拡散層4dとダイオード拡散層
12とで形成されるPN接合による保護ダイオードが例
えば約10Vで降伏し、電流の多くは保護ダイオードの
PN接合に多く流れ、その一部はシリコン基板1に流れ
る。
基板電極10(プラス)との間に約200Vの過大電圧
が印加されると、リード拡散層4dとダイオード拡散層
12とで形成されるPN接合による保護ダイオードが例
えば約10Vで降伏し、電流の多くは保護ダイオードの
PN接合に多く流れ、その一部はシリコン基板1に流れ
る。
【0023】しかし、シリコン基板1全体の抵抗はリー
ド拡散層4a,4b,4c,4dの下部のほぼ全面に形
成されたダイオード拡散層12によって低くなっている
ので、電流による電圧降下の値は従来の図2に示した構
造に比べで小さくなる。
ド拡散層4a,4b,4c,4dの下部のほぼ全面に形
成されたダイオード拡散層12によって低くなっている
ので、電流による電圧降下の値は従来の図2に示した構
造に比べで小さくなる。
【0024】従って、ゲージ拡散層3aとシリコン基板
1とにより形成されるPN接合の間の電位差は、ほぼ保
護ダイオードの降伏電圧に等しい10V程度となり、シ
リコン基板1に電気的に接続された多結晶シリコン膜7
とゲージ拡散層3aとの間の電位差、即ち、シリコン酸
化膜5及びシリコン窒化膜6に印加される電圧もほほ1
0V程度となる。
1とにより形成されるPN接合の間の電位差は、ほぼ保
護ダイオードの降伏電圧に等しい10V程度となり、シ
リコン基板1に電気的に接続された多結晶シリコン膜7
とゲージ拡散層3aとの間の電位差、即ち、シリコン酸
化膜5及びシリコン窒化膜6に印加される電圧もほほ1
0V程度となる。
【0025】従って、シリコン酸化膜5とシリコン窒化
膜6との界面に蓄積される電荷の量は従来の図2に示し
た構造の場合と比較して少なくなるので、この電荷の蓄
積によるゲージ拡散層3aの電荷の移動も少なくなり、
その空乏層の幅の変化も小さくなる。
膜6との界面に蓄積される電荷の量は従来の図2に示し
た構造の場合と比較して少なくなるので、この電荷の蓄
積によるゲージ拡散層3aの電荷の移動も少なくなり、
その空乏層の幅の変化も小さくなる。
【0026】また、シリコン基板1全体の抵抗が小さく
なるので、PN接合間に流れる電流の時定数が小さくな
り、電圧が印加される時間が短くなることにより電荷の
移動量が少なくなるので、ゲージ拡散層3aの抵抗値の
変化は従来と比較して小さくなる。
なるので、PN接合間に流れる電流の時定数が小さくな
り、電圧が印加される時間が短くなることにより電荷の
移動量が少なくなるので、ゲージ拡散層3aの抵抗値の
変化は従来と比較して小さくなる。
【0027】。従って、ブリッジ回路の不平衡電圧のオ
フセットが小さくなるので、正確な圧力の検出が可能と
なる。また、蓄積される電荷の量が少ないので、時間の
経過とともに、蓄積された電荷が徐々に漏れ出してもと
に戻ることによるゲージ拡散層3aの抵抗値の経時変化
も小さくすることができ、安定した圧力検出が可能とな
る。
フセットが小さくなるので、正確な圧力の検出が可能と
なる。また、蓄積される電荷の量が少ないので、時間の
経過とともに、蓄積された電荷が徐々に漏れ出してもと
に戻ることによるゲージ拡散層3aの抵抗値の経時変化
も小さくすることができ、安定した圧力検出が可能とな
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
から請求項4によれば、ゲージ拡散層の下部を除いたほ
ぼ全面にダイオード拡散層を形成し、シリコン基板全体
の抵抗を下げて、過大電圧により基板に流れる電流を大
きくしたので、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との界
面に蓄積される電荷の量を軽減し、ゲージ拡散層の抵抗
値が変動することなく、またその抵抗値が経時変化する
ことなく安定して正確な圧力測定を可能とした圧力セン
サを提供することができる。
から請求項4によれば、ゲージ拡散層の下部を除いたほ
ぼ全面にダイオード拡散層を形成し、シリコン基板全体
の抵抗を下げて、過大電圧により基板に流れる電流を大
きくしたので、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との界
面に蓄積される電荷の量を軽減し、ゲージ拡散層の抵抗
値が変動することなく、またその抵抗値が経時変化する
ことなく安定して正確な圧力測定を可能とした圧力セン
サを提供することができる。
【0029】
【図1】本発明の実施例の構成を示す断面図である。
【図2】従来の圧力センサの構成図である。
1 シリコン基板 2 ダイアフラム 3a,3b,3c,3d ゲージ拡散層 4a,4b,4c,4d リード拡散層 5 シリコン酸化膜 6 シリコン窒化膜 7 多結晶シリコン膜 12 ダイオード拡散層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F055 AA40 BB20 CC02 DD05 EE14 FF11 GG15 HH11 4M112 AA01 BA01 CA12 CA14 DA12 EA03 EA04 FA07
Claims (4)
- 【請求項1】 第一導電型の半導体基板に形成されたダ
イアフラムと、 このダイアフラム上に形成され、前記ダイアフラムに圧
力が印加されて発生する歪みを検出する第二導電型のゲ
ージ拡散層と、 このゲージ拡散層に接触するように前記半導体基板上に
形成される第二導電型のリード拡散層、とを有する圧力
センサにおいて、 前記半導体基板の前記ゲージ拡散層の下部を除いたほぼ
全面に設けられ、前記リード拡散層との接合により保護
用のダイオードを形成する第一導電型のダイオード拡散
層を設けたことを特徴とする圧力センサ。 - 【請求項2】 第一導電型の半導体基板に形成されたダ
イアフラムと、 このダイアフラム上に形成され、前記ダイアフラムに圧
力が印加されて発生する歪みを検出する第二導電型のゲ
ージ拡散層と、 このゲージ拡散層に接触するように前記半導体基板上に
形成される第二導電型のリード拡散層、とを有する圧力
センサにおいて、 前記半導体基板の前記ゲージ拡散層の下部を除いたほぼ
全面に設けられ、前記リード拡散層との接合により保護
用のダイオードを形成すると共に前記半導体基板の抵抗
を低下させる第一導電型のダイオード拡散層を設け、 前記半導体基板と前記リード拡散層の間に印加された過
大電圧を前記ダイオードにより吸収するようにしたこと
を特徴とする圧力センサ。 - 【請求項3】 第一導電型のシリコン基板に形成された
ダイアフラムと、 このダイアフラム上に形成され、前記ダイアフラムに圧
力が印加されて発生する歪みを検出する第二導電型のゲ
ージ拡散層と、 このゲージ拡散層に接触するように前記シリコン基板上
に形成される第二導電型のリード拡散層と、 前記ゲージ拡散層上に絶縁膜を介して形成され、前記シ
リコン基板に電気的に接続される多結晶シリコン膜、と
を有する圧力センサにおいて、 前記シリコン基板の前記ゲージ拡散層の下部を除いたほ
ぼ全面に設けられ、前記リード拡散層との接合により保
護用のダイオードを形成する第一導電型のダイオード拡
散層を設けたことを特徴とする圧力センサ。 - 【請求項4】 第一導電型のシリコン基板に形成された
ダイアフラムと、 このダイアフラム上に形成され、前記ダイアフラムに圧
力が印加されて発生する歪みを検出する第二導電型のゲ
ージ拡散層と、 このゲージ拡散層に接触するように前記シリコン基板上
に形成される第二導電型のリード拡散層と、 前記ゲージ拡散層上に絶縁膜を介して形成され、前記シ
リコン基板に電気的に接続される多結晶シリコン膜、と
を有する圧力センサにおいて、 前記シリコン基板の前記ゲージ拡散層の下部を除いたほ
ぼ全面に設けられ、前記リード拡散層との接合により保
護用のダイオードを形成すると共に前記シリコン基板の
抵抗を低下させる第二導電型のダイオード拡散層を設
け、 前記シリコン基板と前記リード拡散層の間に印加された
過大電圧を前記ダイオードにより吸収するようにしたこ
とを特徴とする圧力センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000176753A JP2001358344A (ja) | 2000-06-13 | 2000-06-13 | 圧力センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000176753A JP2001358344A (ja) | 2000-06-13 | 2000-06-13 | 圧力センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001358344A true JP2001358344A (ja) | 2001-12-26 |
Family
ID=18678442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000176753A Pending JP2001358344A (ja) | 2000-06-13 | 2000-06-13 | 圧力センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001358344A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008134185A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Murata Mfg Co Ltd | センサ装置 |
-
2000
- 2000-06-13 JP JP2000176753A patent/JP2001358344A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008134185A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Murata Mfg Co Ltd | センサ装置 |
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