JP3601803B2 - 雪上車両 - Google Patents

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M27/00Propulsion devices for sledges or the like
    • B62M27/02Propulsion devices for sledges or the like power driven
    • B62M2027/025Snow mobiles characterised by the skis

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は車体前部に操向スキーを設け、車体後部に動力駆動される無限軌道装置を設けた雪上車両に関する。
【従来の技術】
【0002】
このようなものは公知であり、例えば特開平4−331659号には、フロア上に立ち乗りするとともに姿勢移動により車体制御するものが記載されている。
【0003】
特開平4−5188号には、フロア後端にリヤグリップを設けることが示されている。 米国特許3568787号には、無限軌道の両側へアームを突出させて左右方向の安定化を図るものが示されている。 米国特許4307788号には、立ち乗り式の雪上車両が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記各従来例は、いずれも、運搬手段として多人数で車体を抱えあげる手段しかなかった。これは特開平4−5188号のようにリヤグリップを設けても変わらない。
【0005】
また、横にしたとき車体を傷つけないように配慮することも重要であるが、このような点についても従来例は配慮されていない。これは米国特許3568787号のように左右安定用のアームを設けた場合でも変わりはない。
【0006】
そこで本願発明は、運搬の利用性を高め同時に車体を傷つけにくくできる雪上車両の構造の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、 車体前部に操向スキーを設け、車体後部に動力駆動される無限軌道装置を設けた雪上車両において、車体の左右側部にサイドグリップを側方へ突出させて車体の最大幅に、車体後部にリヤグリップを設け、これらサイドグリップとリヤグリップをキャリヤに係止させた状態で車両を移動可能にするとともに、前記キャリヤは、車輪及び左右一対のサイドフレームを有し、この左右のサイドフレームにそれぞれ設けた突起へ前記サイドグリップを係止し、前記キャリヤの後部に設けたフックへ前記リヤグリップを係止させるようにしたことを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、サイドグリップとリヤグリップの間に重心を位置させたことを特徴とする。
請求項3の発明は、車両のハンドルを除く車体上部における最大高さを、前記キャリヤにおける前記左右のサイドフレーム間をアーチ状に連結する連結バーの高さよりも低くしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は雪上車両の平面図、図2は同側面図を示す。 まず、図2において、車体前部には操向スキー1がテレスコピック式のフロントサスペンション2を介して支持され、後部には動力駆動される無限軌道装置3が揺動自在に支持されている。
【0010】
無限軌道装置3の上方にはフロア4が設けられ、この上に乗員が立ってハンドル5を握りながら姿勢を自由に変化させて車体を制御するようになっている。
【0011】
ハンドル5は前後方向へ揺動自在かつ左右方向へ回動自在であり、左右方向の回動によりフロントサスペンション2が軸回りに回動して操向スキー1が操舵される。
【0012】
車体前部は車体カバー6により覆われており、図1にも明らかなように、この左右両側にサイドグリップ7が側方へ突出して設けられ、車体の最大幅Wmaxをなしている。
【0013】
サイドグリップ7は平面視略コ字状をなし、その両端部は車体カバー6内側の図示しない車体フレームへ固着されている。
【0014】
さらにフロア4の後端部にもリヤグリップ8が設けられている。 車体の重心Gは車体中心上で左右のサイドグリップ7の中間上(図1)かつサイドグリップ7よりも若干リヤグリップ8側へずれた位置にある。
【0015】
なお、車体の重心Gの位置はサイドグリップ7とリヤグリップ8の中間部であれば、特に限定されないが、図示のようにサイドグリップ7の近傍に位置すれば後述するように特に有利である。
【0016】
図3は車体を傾けた状態を示し、このとき、サイドグリップ7が車体の他の部分より先に接雪(地)するようになっている。
【0017】
図中の符号10はサイドエッジ、11はセンターエッジ、12は操向スキー1の先端部へ一体に形成されたループ状のフロントグリップである。
【0018】
図4は一輪車式のキャリヤ20による雪上車両の運搬作業の開始前状態、図5は運搬状態を示す。
【0019】
このキャリヤ20は、側面視略逆三角形状をなすサイドフレーム21、その下端の頂点部に取付けられたホイール22、サイドフレーム21の後端を上方へ延出したハンドル23を備え、これらは、車体の最大幅Wmax程度の間隔で左右に対をなして設けられている。
【0020】
また、左右のハンドル23の後端間はクロスメンバで連結され、ここにフッ24が回動自在に支持され、先端の略U字状に曲がった係止部25はリヤグリップ8を係止可能になっている。
【0021】
さらに、左右のサイドフレーム21の前端部には、略L字状等をなして内側へ曲がる突起26がそれぞれ設けられ、左右の突起26の各内側へ曲がる端部間の間隔は最大幅Wmaxよりも狭くなっており、ここにサイドグリップ7を係止可能である(図5)。
【0022】
突起26の運搬における高さH1は接雪状態の雪上車両のサイドグリップ7の高さH2よりも高くなっている。
【0023】
左右のサイドフレーム21間はアーチ状の連結バー27により連結されている。連結バー27の高さH3は、雪上車両の車体上部(ハンドル5を除く)の最大高さH4よりも高くなっており、車体上部を干渉せずに雪上車両を間に入れることができる程度になっている。
【0024】
次に本実施形態の作用を説明する。図3において、サイドグリップ7は車体の最大幅Wmaxをなして突出しているので、車体を横にしたとき、サイドグリップ7が最先に接雪(地)し、他の車体部分、特に表面塗装された車体カバー6等が接雪(地)することを防止する。このため、サイドグリップ7はまず車体側面のバンパーとして機能する。
【0025】
運搬時には、図4において、雪上車両を運搬することは、雪上車両の後方よりキャリヤ20を前進させる。
【0026】
すると、左右のサイドフレーム21間へ雪上車両が入るので、サイドフレーム21の前側を前方へ傾け、突起26の位置をサイドグリップ7の高さ以下に下げてさらに前方へ押すと、突起26がサイドグリップ7の下方へ移動する。このとき、連結バー27の高さH3が、ハンドル5を除く雪上車両の車体上部における最大高さH4よりも高くなっており、言い換えれば、この最大高さH4が連結バー27の高さH3よりも低くなっているので、車体上部を干渉せずに雪上車両を左右のサイドフレーム21間に入れることができる。
【0027】
そこで、フック24を回動させて係止部25をリヤグリップ8へ係止するとともに、ハンドル23の後端部を押し下げると、突起26はホイール22を中心にして上方へ移動するため、サイドグリップ7に下方から当接してこれを押し上げ、図5の運搬状態となる。
【0028】
このとき、雪上車両は左右のサイドグリップ7において左右の突起26により、かつ後端のリヤグリップ8をフック24に係止され、三角形をなす3点で安定に支持される。
【0029】
しかも、車体の重心Gが、サイドグリップ7とリヤグリップ8の間でかつサイドグリップ7の近傍に位置するのでキャリヤ20による持ち上げ作業が容易であり、かつ突起26とホイール22の間の寸法及びホイール22とハンドル23後端間の寸法の比がレバー比をなすので、この比を調節することにより、てこの原理を利用して容易に雪上車両を持ち上げることができる。
【0030】
したがって、従来のように多人数で雪上車両を抱えて運搬する必要がなく、一人だけでも簡単に運搬でき、このとき、サイドグリップ7は運搬用のグリップとして機能する。
【0031】
【発明の効果】
本願発明は、車体前部に操向スキーを設け、車体後部に動力駆動される無限軌道装置を設けた雪上車両において、車体の左右側部にサイドグリップを側方へ突出させて車体の最大幅にするとともに、車体後部にリヤグリップを設けた。
【0032】
このため、サイドグリップが車体を横にしたとき傷つけないようにするバンパー機能を有するとともに、これをリヤグリップとともに運搬時の支持部として利用できる。
【0033】
したがって、キャリヤを用いて一人で運搬することもできるようになるため、利便性が高くなる。また、ハンドルを除く雪上車両の車体上部における最大高さがキャリヤの左右のサイドフレーム間をアーチ状に連結する連結バーの高さよりも低くなっているので、車体上部を干渉せずに雪上車両を左右のサイドフレーム間に入れることができる。
【0034】
さらに、サイドグリップとリヤグリップの間に重心を位置させれば、キャリヤで左右のサイドグリップとリヤグリップの3点を支持して運搬するときの取り扱いが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】雪上車両の側面図
【図2】雪上車両の平面図
【図3】横倒しにした雪上車両の正面図
【図4】運搬作業開始前の状態を示す図
【図5】運搬時の状態を示す図
【符号の説明】
1:操向スキー、3:無限軌道装置、4:フロア、5:ハンドル、7:サイドグリップ、8:リヤグリップ、20:キャリヤ、24:フック、26:突起

Claims (3)

  1. 車体前部に操向スキーを設け、車体後部に動力駆動される無限軌道装置を設けた雪上車両において、車体の左右側部にサイドグリップを側方へ突出させて車体の最大幅にし、車体後部にリヤグリップを設け、これらサイドグリップとリヤグリップをキャリヤに係止させた状態で車両を移動可能にするとともに、
    前記キャリヤは、車輪及び左右一対のサイドフレームを有し、この左右のサイドフレームにそれぞれ設けた突起へ前記サイドグリップを係止し、前記キャリヤの後部に設けたフックへ前記リヤグリップを係止させるようにしたことを特徴とする雪上車両。
  2. サイドグリップとリヤグリップの間に重心を位置させたことを特徴とする請求項1記載の雪上車両。
  3. 車両のハンドルを除く車体上部における最大高さを、前記キャリヤにおける前記左右のサイドフレーム間をアーチ状に連結する連結バーの高さよりも低くしたことを特徴とする請求項1記載の雪上車両。
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