JP3600530B2 - しゃり玉成型機のしゃり分離方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、米飯に所要量の酢を混ぜ合わせたしゃりを、にぎり寿司用の形状であるしゃり玉形状に同時に複数個ずつ成形することができるようにしたしゃり玉成形機において、その成形途中でしゃりを分離することによって一旦成形される複数本の帯状しゃりを、それぞれ均等とすることができるようにしたしゃり分離方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、にぎり寿司用のしゃりをしゃり玉形状に成形するしゃり玉成形機としては、特開平8―280338号公報や、特開平9−224596号公報のように、しゃりを適当にほぐしながら成形部に送給し、同成形部においてしゃり玉形状に成形しながら適量ごとに分割してしゃり玉を製造するものが数多く提案されている。
【0003】
これらのものには様々な工夫が凝らされており、寿司職人が握ったものに近い形状、締まり具合となったしゃり玉を提供することができるようになっている。
【0004】
しかしながら、寿司職人が握ったものに近いしゃり玉を成形することはできるようにはなったものの、製造スピードはそれほど速くなく、回転寿司と呼ばれる寿司屋の形態や、スーパーマーケットなどでの寿司弁当用の生産形態のように、時間当たりの生産量が要求されるところではしゃり玉成型機の生産能力が追いつかないという問題があった。そこで、必要な生産能力を得るために、しゃり玉成型機を複数台設置して対応するしかなく、調理場がしゃり玉成型機によって占領されるような自体が生じるようになっていた。
【0005】
このような状況を改善すべく、本願発明者は、1台のしゃり玉成型機で一度に複数個ずつのしゃり玉を成形することができるしゃり玉成型機の開発を行った。
【0006】
ここで、本願発明者は、まず、しゃりを細長い帯状とした複数本の帯状しゃりに分離・成形し、同帯状しゃりから適量ずつしゃりを分割することによって1個分のしゃり玉となるしゃりの塊に切り分けるとともに、複数本の帯状しゃりに同時に分割処理を行うことにより、しゃり玉となるしゃりの塊を複数個同時に生成し、このしゃりの塊を同時に押圧成形することによって、一度に複数個のしゃり玉を形成することができるようにした。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようにしゃり玉への成形途中において一旦複数本の帯状しゃりを成形するしゃり玉成型機においては、つぎのような問題が生じていた。
【0008】
ほぐされたしゃりを帯状しゃりに分割成形するために、上方から下方に送給しているしゃりの通路に適当な分割用仕切板等を配設してしゃりの分割を行うと、送給されるしゃりの偏りを制御することが難しく、形成される帯状しゃりごとにしゃりの量のバラツキが生じ、その結果、同帯状しゃりから分離・成形されるしゃり玉もしゃりの量のバラツキが大きくなり、均一なしゃりの量となったしゃり玉を生成することが困難であるという問題があった。
【0009】
また、帯状しゃりからは最終的にしゃり玉となるだけの少量のしゃりを分割しなければならないため、分割されるしゃりのしゃりの量のバラツキを抑制するために、帯状しゃりはできるだけ扁平に成形している方が望ましいが、帯状しゃりを扁平とすることによって、同帯状しゃりの送給中に折れ曲がりが生じやすくなり、帯状しゃりの送給不良を生起するという問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決すべく、本発明では、ほぐしたしゃりを上方から下方に向けて送給しながら複数本の帯状しゃりに分離成形し、各帯状しゃりから所定量のしゃりを同時に分離して押圧成形することにより複数個のしゃり玉を同時に成形するようにしたしゃり玉成型機において、回転円柱体の両端にそれぞれ側縁フランジを設けるとともに、同側縁フランジの間に側縁フランジより小径とした中間フランジを設けた2個一対の送給ローラで、下方に送給されるしゃりを左右から狭窄することにより、しゃりに中間フランジ部分での狭窄にともなう幅細部を形成し、同幅細部部分に先鋭状とした先鋭突片を挿入することによって帯状しゃりに分離するようにした。
【0011】
さらに、送給ローラのそれぞれの回転中心を結ぶ中心間仮想線より下方に、または、中心間仮想線Fと略一に、先鋭突片の先端縁を位置させるようにした。
【0012】
【発明の実施の形態】
しゃり玉成形機における本発明のしゃり分離方法は、上方から下方に向けて送給されるしゃりを2個一対とした送給ローラで左右より狭窄することにより、押圧成形を行い、その後、しゃりを複数本に分割するようにしているものである。
【0013】
送給ローラによる狭窄によってしゃりを一旦押し固めておくことにより、全体的なしゃり密度を均一とすることができ、密度均一とされたしゃりを分割するようにすることによって、分割成形された各帯状しゃりごとのしゃりの量のバラツキを小さくすることができ、ほぼ均等とした帯状しゃりを成形することができる。
【0014】
また、あらかじめ押し固めた後に帯状しゃりに分割することによって、分割された帯状しゃりがその形状を保持しやすいようにすることができ、同帯状しゃりの送給中において折れ曲がりが生起されることを防止することができる。
【0015】
特に、搬送ローラは、それぞれ、回転円柱体の両端に側縁フランジを設けるとともに、同側縁フランジの間に側縁フランジより小径とした中間フランジを設けており、同搬送ローラで下方に送給されるしゃりを左右から狭窄することにより、しゃりに中間フランジ部分での狭窄にともなう幅細部を形成するようにしている。そして、同幅細部部分に先鋭状とした先鋭突片を挿入することによって帯状しゃりに分離するようにしている。
【0016】
中間フランジを突設しておくことによって、搬送ローラ間に送給されたしゃりをより均一に押し固めることができるとともに、同中間フランジによって狭窄された幅細部部分に先鋭状とした先鋭突片を挿入することによって、同先鋭突片によって分割されるしゃりの領域を小さくすることができ、分割のバラツキを抑制することができる。従って、分割された各帯状しゃりを略均等とすることができる。
【0017】
さらに、先鋭突片の先端縁は、送給ローラのそれぞれの回転中心を結ぶ中心間仮想線より下方に、または、中心間仮想線と略一に位置させるようにしている。
【0018】
すなわち、中間フランジにより狭窄されたしゃりが、同中間フランジによる狭窄状態から開放されることによって押し広がろうとしているところに先鋭突片の先端縁が挿入されていることによって、同先端縁をしゃりに挿入させやすく、余計な抵抗を生じることなく挿入させることができるので、しゃりの偏りを生起することなく分割することができる。従って、均等な帯状しゃりへの分割を行うことができる。
【0019】
以下において、図面に基づいて本発明のしゃり分離方法を用いたしゃり玉成型機の実施例を示しながらさらに詳説する。
【0020】
【実施例】
図1は本実施例のしゃり分離方法を用いたしゃり玉成型機Aの斜視図である。同しゃり玉成形機Aは、横長の略矩形体状とした基台1上の正面右側にしゃり玉成形部2を配設しており、その左側にしゃり玉成形部2において成形されたしゃり玉を搬送するしゃり玉搬送部3を配設している。図2は、しゃり玉成形部2部分の左側面図である。
【0021】
しゃり玉成形部2は、しゃり供給部4と、しゃり成形送給部5と、ターンテーブル6と、押圧成形部7とにより構成しており、しゃり供給部4ではしゃりをほぐしながらしゃり成形送給部5に送給し、しゃり成形送給部5では送給されたしゃりを2本の帯状しゃりに分離・成形し、その後、2本の帯状しゃりをそれぞれ1個分のしゃり玉となる所定量ごとに切り分け、切り分けられた各しゃりをターンテーブル6に設けた小判形状の成形孔8内に送給し、ターンテーブル6によって成形孔8内に送給されたしゃりを押圧成形部7部分に回転搬送し、同押圧成形部7において押圧成形を行うことによりしゃり玉形状に成形し、成形されたしゃり玉をターンテーブル6によってしゃり玉搬送部3への受け渡し位置まで回転搬送するようにしている。
【0022】
しゃり玉搬送部3は、搬送アーム9と、搬送コンベア10と、同搬送アーム9と搬送コンベア10の制御を行う制御部Sとによって構成しており、搬送アーム9は、ターンテーブル6によってしゃり玉搬送部3への受け渡し位置まで搬送されてきたしゃり玉を摘み上げ、搬送コンベア10上に設けた整列トレイ11にまで搬送し、同整列トレイ11上にしゃり玉を並べながら載置するようにしている。整列トレイ11にしゃり玉が敷き詰められると搬送コンベア10は整列トレイ11を搬送し、新しい整列トレイ11を所定位置にセットして、しゃり玉の載置を行うことができるようにしている。
【0023】
以下、図2に基づいて、しゃりの流れに沿って各部の構成を詳細に説明する。まず、米飯に所定量の酢を混ぜ合わせたしゃりを、しゃり玉成形部2のしゃり供給部4に投入するようにしている。
【0024】
図2に示すように、同しゃり供給部4には、底面を送給コンベア16としたしゃり収容部17を設けており、同しゃり収容部17の上部にはしゃり供給ホッパ18を設けている。符号19は供給ホッパ18上面を閉塞する蓋体であって、しゃり収容部17内に送給したしゃりを保温することができるようにしている。
【0025】
送給コンベア16による搬送方向の前方部分には、下方に向けて先窄み状に延出した送給路20を設けており、同送給路の下端に略矩形状のしゃり送給口21を開設し、送給コンベア16によって送給路20に搬送されてきたしゃりを、しゃり送給口21によって断面略矩形の柱状に成形して送出することができるようにしている。
【0026】
また、送給路20の鉛直上方には、図3に示すように、送給コンベア16と連動して回転するようにした螺旋形状のほぐし棒22を設けており、送給コンベア16上を送給路20に向けて搬送されるしゃりを、同ほぐし棒22によってほぐしながら送給路20内に掻き落とすことができるようにしている。
【0027】
ほぐし棒22によって送給路20に掻き落とされたしゃりは、上述したように、送給路20の先窄み形状にしたがって成形されることにより均一に、かつ、適度に押し固められ、しゃり送給口21から断面略矩形状の角柱状として押し出されるようにしている。そして、その状態でしゃり成形送給部5に受け渡されるようにしている。
【0028】
なお、図3中の符号23は、送給路20の下端に設けた連結用枠体であり、4枚の矩形状側壁23’からなる横断面略矩形の枠体であって、送給路20からしゃり成形送給部5へのしゃりの送給の際に、しゃりを外部に漏れ出させることなく、後述するしゃり成形送給部5の2つの第1送給ローラ25,25間に送給することができるようにしている。特に、同連結用枠体23の対向する一組の矩形状側壁23’には、それぞれ漏出防止壁24,24を同矩形状側壁23’から垂下状態に配設して、後述するしゃり成形送給部5の前面壁31と、後面壁32と、同漏出防止壁24,24とによって鉛直方向のしゃりの送給路を形成し、しゃりの外部への漏れ出しを防止することができるようにしている。
【0029】
そのうえ、漏出防止壁24の下端には、後述するように第1送給ローラ25の側縁フランジ25b,25bと中間フランジ25cとによって形成される第1送給ローラ25の凹凸形状と係合するように2つの係合凸部24a,24aを設けており、しゃりの漏れ出しを確実に防止することができるようにしている。特に、図4に示すように、漏出防止壁2 4を、回転する第1送給ローラ25の回転軸の回転中心の鉛直方向仮想線Gよりもそれぞれ回転の内側寄りに設けることによっても、しゃりの漏れ出しを確実に防止することができるようにしている。
【0030】
しゃり成形送給部5は、図3及び図4に示すように、第1送給ローラ25・第2送給ローラ26・第3送給ローラ27及び分離板28を具備する分離成形ユニット29と、しゃりを所定量ごとに分割する分割シャッター30,30と、同分離成形ユニット29と分割シャッター30とをしゃり供給部4からのしゃりの供給に連動させて作動させる成形送給制御部T(図1参照)とにより構成している。分離成形ユニット29が本発明の要部である。
【0031】
分離成形ユニット29は、図5に示すように、前面壁31と、後面壁32と、分離板28と、2つの第1送給ローラ25と、4つの第2送給ローラ26と、4つの第3送給ローラ27とによって構成している。符号31aは、分離成形ユニット29をしゃり成形送給部5に装着するための装着フックである。符号33は第1送給ローラ嵌合用凹部、符号34は第2送給ローラ嵌合用凹部であり、同第1送給ローラ嵌合用凹部33、及び、第2送給ローラ嵌合用凹部34に第1送給ローラ25、及び、第2送給ローラ26を回転自在に嵌合させることにより同第1送給ローラ25、及び、第2送給ローラ26を配設することができるようにしている。
【0032】
また、符号35は第1送給ローラ用操作ロッド挿入孔、符号36は第2送給ローラ用操作ロッド挿入孔であって、同第1送給ローラ用操作ロッド挿入孔35、及び、第2送給ローラ用操作ロッド挿入孔36より第1送給ローラ用操作ロッド(図示せず)、及び、第2送給ローラ用操作ロッド(図示せず)を挿入して、第1送給ローラ25、及び、第2送給ローラ26を回転操作することができるようにしている。符号37は第2送給ローラ連結孔であって、分離板28を介して隣り合わせて配設される第2送給ローラ26,26どうしを連動連結することができるようにしている。
【0033】
また、符号38は、第3送給ローラ27の回転軸27bを回転自在に挿入するための回転軸挿入孔である。さらに、符号39は、分離成形ユニット29をしゃり成形送給部5に装着する際に、同しゃり成形送給部5に設けられた装着用ロッド(図示せず)の挿入される装着用ロッド挿入孔である。
【0034】
第1送給ローラ25は、図6に示すように、回転円柱体25aの両端にそれぞれ側縁フランジ25b,25bを設けるとともに、同側縁フランジ25b,25b間の略中央に、側縁フランジ25bと略平行な中間フランジ25cを設けて構成している。特に、中間フランジ25cは、側縁フランジ25bよりも小径とすることによって、図6に示すように2つの第1送給ローラ25,25を並列させた際に、隣り合った中間フランジ25c,25c間にしゃり狭窄空間25dを形成することができるようにしている。
【0035】
すなわち、回転円柱体25aの外周面からの側縁フランジ25bの突出長さをHとし、回転円柱体25aの外周面からの中間フランジ25cの突出長さをLとした場合に、
0.1×H ≦ L ≦ 0.9×H
となるように中間フランジ25cを設けている。
【0036】
なお、好ましくは
0.5×H ≦ L ≦ 0.8×H
である。
【0037】
また、側縁フランジ25b及び中間フランジ25cはそれぞれ、先端に向かうにしたがって漸次肉薄となるようにして、側縁フランジ25bの側面25b−1及び中間フランジ25cの側面25c−1が傾斜面となるようにしている。すなわち、側縁フランジ25b及び中間フランジ25cの断面形状が略台形状となるようにしている。
【0038】
また、側縁フランジ25bの側面25b−1、中間フランジ25cの側面25c−1には放射線状に複数の凹条部25b−2,25c−2、あるいは、複数の凸条部を形成し、第1送給ローラ25の回転によるしゃりの送給において側面25b−1,25c−1でしゃりが滑ることなく、確実に送給することができるようにしている。さらに、回転円柱体25aの周面、及び、中間フランジ25cの先端外周面25c−3にも、同回転円柱体25aの長さ方向に沿って複数の凹条部25a−4,25c−4、あるいは、複数の凸条部を形成することによって、第1送給ローラ25の回転にともなって確実にしゃりを下方に送給することができるようにして、第1送給ローラ25の空回りを防止するようにしている。
【0039】
この2つの第1送給ローラ25を、図6に示すように、互いの側縁フランジ25bを略接させるように並設することによって、第1送給ローラ25,25間に略H字状のしゃり挿通空間25eが形成されるようにしている。すなわち、しゃり供給部4から送給された断面略矩形状のしゃりを、第1送給ローラ25,25の回転にともなって断面略H字状に成形しながら下方に送給するようにしている。すなわち、当然ながら、2つの第1送給ローラ25,25は互いに逆方向に回転するようにしている。
【0040】
しゃり挿通空間25eに送給されたしゃりは、略矩形状から略H字状に成形される際に、側縁フランジ25bの側面25b−1及び中間フランジ25cの側面25c−1を傾斜面としていることによって均一に加圧されるので、しゃりの密度バラツキを生起することなく成形されるようにしている。
【0041】
ただし、しゃり挿通空間25eのうち、中間フランジ25c,25cの先端外周面25c−3,25c−3によってしゃりを狭窄するしゃり狭窄空間25d部分には、しゃりが狭窄状態となることによって大きな圧力が加わるようにしている。しゃり狭窄空間25d部分を通過するしゃりに作用する圧力の大きさは、中間フランジ25cの回転円柱体25aの外周面からの突出長さLに依存しており、この要請から上記した中間フランジ25cの寸法条件が導き出されている。
【0042】
なお、しゃり狭窄空間25d部分を通過するしゃりの状態によっても作用する圧力の大きさは異なるため、使用するしゃりの状態に合わせて中間フランジ25cの回転円柱体25aの外周面からの突出長さLを調整した第1送給ローラ25を使用するようにすることもできる。なお、しゃりがしゃり狭窄空間25d部分を送通されることによって、しゃりの幅寸法が小さくなった幅細部が形成される。
【0043】
互いの側縁フランジ25bを略接させるように並設している第1送給ローラ25,25の中間フランジ25c,25cの下方位置には、図3及び図4に示すように、分離板28を位置させており、同分離板28の上端部には、幅細部を形成するしゃり狭窄空間25d部分に挿入するように上端縁を突出させた先鋭突片28aを設けている。
【0044】
図3に示すように、同先鋭突片28aは側面視楔状とすることにより先鋭状としており、図4に示すように、その先端縁28b部分を、2つの第1送給ローラ25,25の回転中心を結ぶ中心間仮想線Fよりも下方に位置させるようにしている。こうすることにより、しゃり狭窄空間25d部分を通過することによって狭窄による大きな圧力の加わっていたしゃりが、圧力の解放にともなって押し広がろうとしているところで先端縁28bに達することになるので、同先端縁28bのしゃりへの挿入をスムーズに行うことができ、しゃりの密度のバラツキを生起することなくほぼ均等な2本の帯状しゃりに分離することができる。
【0045】
本実施例では、先端縁28bは中心間仮想線Fと略平行となるように形成しているが、中央部分をさらに突出させて山形形状としてもよい。また、先端縁28bを中心間仮想線Fと略一致する位置まで伸延させて設けてもよい。なお、先鋭突片28aは、両側縁28c,28cをそれぞれ第1送給ローラ25,25の中間フランジ25c,25cの先端外周面25c−3に略接させながら突出させるようにし、先鋭突片28aによって分離された帯状しゃりどうしが再結合することがないようにしている。
【0046】
なお、本実施例では、分離板28によって2本の帯状しゃりに分割するようにしているが、第1送給ローラ25に複数の中間フランジ25cを設け、同中間フランジ25cに合わせて分離板28を設けることにより、一度に複数の帯状しゃりに分割するようにしてもよい。
【0047】
分離板28によって2本とされた帯状しゃりは、それぞれ前面壁31と分離板28、及び、分離板28と後面壁32との間を下方に送給され、同前面壁31と分離板28との間、及び、分離板28と後面壁32との間にそれぞれ設けた2つの第2送給ローラ26,26の間に送給されるようにしている。
【0048】
第2送給ローラ26は、図7に示すように、回転円柱体26aの両端にそれぞれ先端に向けて漸次肉薄とした側縁フランジ26b,26bを突説しており、2つの第2送給ローラ26,26の互いの側縁フランジ26b,26bを略接させるように並設することによってしゃり挿通空間26eを形成し、同しゃり挿通空間26eのそれぞれしゃりを送通させることにより帯状しゃりの形状を整え、ターンテーブル6に設けた成形孔8へのしゃりの送給をスムーズに行うことができるようにしている。
【0049】
特に、側縁フランジ26bを先端に向けて漸次肉薄としていることにより、同側縁フランジ26bの側面26b−1は傾斜面となっており、第2送給ローラ26,26間に形成されるしゃり挿通空間26eを縦長の略六角形形状とするようにして、同しゃり挿通空間26eに送通される帯状しゃりの断面形状を、しゃり玉形状に近い形状とすることができるようにしている。
【0050】
なお、側縁フランジ26bの側面26b−1にも放射線状に複数の凹条部26b−2、あるいは、複数の突条部を配設し、また、回転円柱体26aの周面にも同回転円柱体26aの長さ方向に沿って複数の凹条部26a−4、あるいは、複数の突条部を配設し、第2送給ローラ26の回転によるしゃりの送給において帯状しゃりが滑ることなく、確実に下方に送給することができるようにして、第2送給ローラ26が空回りすることを防止するようにしている。
【0051】
第2送給ローラ26によって成形されたしゃりは、図4に示すように、同第2送給ローラ26の下方に設けた2つの第3送給ローラ27,27間に送給されるようにしている。第3送給ローラ27は、同第3送給ローラ27の下方に設けた分割シャッター30による帯状しゃりの分割の際に、しゃりを支持するために設けているものである。第3送給ローラ27の周面にも同第3送給ローラ27の長さ方向に沿って複数の凹条部27a−4、あるいは、複数の突条部を配設している(図5参照)。
【0052】
分離成形ユニット29の下方に設けた2枚1組の分割シャッター30,30は、図4に示すように、分離成形ユニット29から垂下状態となる帯状しゃりの左右方向に対向させて配設しており、分割シャッター30,30をそれぞれ同時に帯状しゃり側にスライドさせることにより帯状しゃりを切断し、型くずれを生起することなく所定量のしゃりに分割することができるようにしている。
【0053】
以上のようにして、しゃりをそれぞれ均等な帯状しゃりに分割し、その後各帯状しゃりから所定量ずつしゃりを分割することによって、均等なしゃりの分離を複数のセットとして行うことができる。
【0054】
なお、分割シャッター30,30によって所定量に分離されたしゃりの落下位置にはターンテーブル6に設けた2つの成形孔8,8を位置させており、しゃりが同成形孔8,8内に収容されるようにしている。すなわち、各成形孔8内には底部成形型(図示せず)を配設しており、同底部成形型で落下してきたしゃりを受け止めるようにしている。
【0055】
そして、ターンテーブル6を回転させることにより所定量のしゃりを収容した成形孔8を、同成形孔8内に挿入可能とした上部成形型43,43を設けた押圧成形部7に回転搬送し、同上部成形型43,43をそれぞれ成形孔8内に挿入することにより、成形孔8内のしゃりをしゃり玉形状に押圧成形するようにしている。
【0056】
その後、成形孔8から上部成形型43,43を引き抜き、次いで、ターンテーブル6を回転させながら底部成形型を上昇させることによりターンテーブル6の上にしゃり玉を露出させるようにし、露出状態となったしゃり玉を搬送アーム9で摘み取り、搬送コンベア10上に設けた整列トレイ11にまで搬送し、同整列トレイ11上にしゃり玉を並べながら載置するようにしている。
【0057】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、回転円柱体の両端にそれぞれ側縁フランジを設けるとともに、同側縁フランジの間に側縁フランジより小径とした中間フランジを設けた2個一対の送給ローラで、下方に送給されるしゃりを左右から狭窄することにより、しゃりに中間フランジ部分での狭窄にともなう幅細部を形成し、同幅細部部分に先鋭状とした先鋭突片を挿入することによって帯状しゃりに分離していることによって、搬送ローラ間に送給されたしゃりを均一に押し固めることができる。従って、送給中において折れ曲がりにくい帯状しゃりとすることができる。さらに、同中間フランジによって狭窄された幅細部部分に先鋭状とした先鋭突片を挿入することによって、同先鋭突片によって分割されるしゃりの領域を小さくすることができ、分割のバラツキを抑制することができるので、分割された各帯状しゃりをそれぞれ均等とすることができる。
【0058】
請求項2記載の本発明によれば、送給ローラのそれぞれの回転中心を結ぶ中心間仮想線より下方に、または、中心間仮想線と略一に、先鋭突片の先端縁を位置させていることによって、中間フランジによる狭窄状態から開放されることによりしゃりが押し広がろうとしているところに先鋭突片の先端縁を挿入させることとなり、同先端縁をしゃりに挿入させやすくすることができるので、余計な抵抗を生じることなく挿入させることができ、しゃりの偏りを生起することなく分割することができる。従って、均等な帯状しゃりへの分割を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るしゃり玉成形機の斜視図である。
【図2】しゃり玉成形部の側面図である。
【図3】しゃり成形送給部の説明図である。
【図4】しゃり成形送給部の説明図である。
【図5】分離成形ユニットを説明するための分解組立図である。
【図6】第1送給ローラによるしゃりの成形状態を説明するための説明図である。
【図7】第2送給ローラによるしゃりの成形状態を説明するための説明図である。
【符号の説明】
25 第1送給ローラ
25b 側縁フランジ
25c 中間フランジ
25d しゃり狭窄空間
25e しゃり挿通空間
26 第2送給ローラ
26a 回転円柱体
26b 側縁フランジ
26e しゃり挿通空間
27 第3送給ローラ
28 分離板
28a 先鋭突片
28b 先端縁
29 分離成形ユニット
30 分割シャッター
31 前面壁
32 後面壁
31a 装着フック
33 第1送給ローラ嵌合用凹部
34 第2送給ローラ嵌合用凹部
35 第1送給ローラ用操作ロッド挿入孔
36 第2送給ローラ用操作ロッド挿入孔
37 第2送給ローラ連結孔
38 回転軸挿入孔
39 装着用ロッド挿入孔

Claims (2)

  1. ほぐしたしゃりを上方から下方に向けて送給しながら複数本の帯状しゃりに分離成形し、各帯状しゃりから所定量のしゃりを同時に分離して押圧成形することにより複数個のしゃり玉を同時に成形するようにしたしゃり玉成型機(A)において、
    回転円柱体(25a)の両端にそれぞれ側縁フランジ(25b)を設けるとともに、同側縁フランジ(25b)の間に側縁フランジ(25b)より小径とした中間フランジ(25c)を設けた2個一対の送給ローラで、下方に送給されるしゃりを左右から狭窄することにより、しゃりに中間フランジ(25c)部分での狭窄にともなう幅細部を形成し、同幅細部部分に先鋭状とした先鋭突片(28a)を挿入することによって帯状しゃりに分離していることを特徴とするしゃり玉成型機のしゃり分離方法。
  2. 送給ローラのそれぞれの回転中心を結ぶ中心間仮想線(F)より下方に、または、中心間仮想線(F)と略一に、先鋭突片(28a)の先端縁(28b)を位置させていることを特徴とする請求項1記載のしゃり玉成型機のしゃり分離方法。
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