JPS6111148Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来粉体をシート状に供給する代表的な装置と
して、第１図示の如く、ベルトコンベヤーａの上
面に供給口ｂを存して厚さ調整板ｃを前面に有す
るホツパーｄを設け、コンベヤーａを矢示方向に
移動させてホツパーｄ内の粉体ｅを供給口ｂより
導出させこの際その調整板ｃにより一定の厚さに
調整し、前方へ一定の厚さのシート状として供給
する式のものが知られているが、粉体ｅは該板ｃ
に押し付けられ付着し供給口ｂの周辺にブリツジ
を形成されることがしばしばであるため、均一な
シート状の供給が得られない欠点があつた。

本考案は、かゝる欠点を解消し、均一な厚さの
シート状供給を行ない得る粉体のシート状供給装
置を提供するもので、粉体供給用のベルトコンベ
ヤー１の上面に、適当な間隔４を存して、多数の
すり切り板６…を間隔７…を存して円胴状に配列
し且つ各すり切り板６をその幅方向を円周方向に
沿わせて配設したすり切り回転枠胴５を設け、該
回転枠胴５をベルトコンベヤー１の供給方向に対
し逆方向に回転させるようにして成る。

次に本考案実施の１例を添付図面につき説明す
る。

図面で１は１対の回転ローラー２，２間に張設
され矢示方向に駆動されるベルトコンベヤーを示
し、該ベルトコンベヤー１の基部側上面に前面を
開放した粉体を適当に堆積するホツパー３を設
け、そのホツパー３の上方に粉体を所要の広幅で
ホツパー３内に供給するシユーター８を設置す
る。該ホツパー３の前面に、コンベヤー１の上方
に、所要の間隔４を存してすり切り回転枠胴５を
設ける。該回転枠胴５は、多数のすり切り板６を
間隔７を存して円胴状に配列し且つその各すり切
り板６をその幅方向を円周方向に沿わせて配設し
た胴体部とこれらを支承する支持枠体とから成
り、その中心の回転軸９は駆動モーター（図示し
ない）に接続し、これにより、矢示方向に、即ち
ベルトコンベヤー１の供給進行方向とは逆の方向
に比較的高速度で回転せしめられるようにする。
１０は、該すり切り回転枠胴５の前方にそのコン
ベヤーａ１の幅方向に延びて設けた平滑板を示
す。

上記の本考案装置は、例えば、電池極板用の多
孔基板への活物質粉末の充填装置として使用され
るが、この場合、本装置の１対を図示の如く左右
に配設する。この場合、その左右のコンベヤー
１，１の先端が少許の間隙１１を存して対向する
ようにし、その間隙１１内を垂直に上から下へ帯
状多孔基板１２を走行通過させるようにし、この
際コンベヤー１，１先端は粉体の加圧充填に役立
つように作用せしめる。尚、コンベヤー１，１
は、図示のように上向きに傾斜して配設すること
が好ましい。この場合その傾斜度は、粉体の安息
角以下であり、安息角より15〜30゜低い値が望ま
しい。

次に、上記本案装置の作動を説明する。

テーブルフイーダーからシユーター８を通過さ
せて、活物質粉体ａを所定の広がりをもつてホツ
パー３内に落下させベルトコンベヤー１上に所要
の広幅の粉末堆積が得られる。この状態の粉体ａ
は、ベルトコンベヤー１による矢示方向への移行
によりその前方の高速度で回転するすり切り回転
枠胴５に当接し乍ら枠胴５下面の間隔４を通過す
るとき、該回転枠胴５の多数のすり切り板６…に
より、堆積粉体ａの上面はすり切られ、該間隔４
を通過したときは、該間隔４により規制された厚
さの均一な厚さのシート状粉体が得られる。上記
のすり切れた余剰の粉体はそのすり切り板６の回
転によりホツパー３側へもどされる。更に詳細に
は、円胴状に配列されたすり切り板６は、その幅
方向を円周方向に配設されているので、該すり切
り板６で、堆積粉体ａをすり切際に、すり切り板
６の端縁ですり切るので、従来の間隔を存し半径
方向に配設されたすり切り板によるすり切りの場
合のような板面を堆積粉体に押し付けるような大
きい抵抗がなく、又すり切り板間に粉体ａが詰ま
り或はすり切り板との間にブリツジを形成したり
するおそれもない。而してそのすり切られた余剰
の粉体は、その回動するすり切り板６の上面に載
り前方へ、即ちホツパー３側へ運ばれてもどさ
れ、かくて該回転枠胴５の回転が円滑、迅速に行
なわれて、良好なすり切り作業が連続的に行なう
ことができ、均一な厚さのシート状粉体の供給が
円滑に得られる。尚その前方の平滑板１０を通過
させるときは、シート状粉体はこれによりその表
面は平滑となると共にコンベヤー１面に押し付け
られ先端の回転ローラー２による回転時のすべり
落ちを防止するに役立つ。

本考案装置はこのようにシート状供給装置とし
て作動するが、更にこれを電池極板の多孔基板へ
の活物質充填装置として次のように使用し得る。
即ち、そのベルトコンベヤー１の移動により、上
記のように得られた均一な厚さのシート状活物質
粉体ａは更に前進しそのコンベヤ１の先端の回転
部で、そのシート状のまゝ垂直に下動する多孔基
板１２に押圧充填される。多孔基板１２の反対側
に対向して設けた本装置についても同様に作動
し、シート状粉体ａのまゝでの多孔基板１２への
充填ができることは勿論であり、かくして基板１
２を中心に同時に両面への均一な充填ができる。
この場合、左右１対のコンベヤー１の先端の回転
ローラー２，２は両側からシート状粉体ａ，ａを
挾圧する加圧ローラーとして役立ち、良好な活物
質充填基板を得ることが出来る。

このように本考案によるときは、ベルトコンベ
ヤー１上に間隔４を存して多数のすり切り板６…
を間隔７を存して円胴状に配列し且つ各すり切り
板６をその幅方向を円周方向に沿わせて配設した
すり切り回転枠胴５を設け、これを粉体を移行せ
しめるベルトコンベヤー１とは逆方向に回転せし
めて粉体層の表面にすり切り作用を与えるように
したので、堆積粉体ａを該すり切り板６の端縁で
殆ど抵抗なしに円滑良好にすり切ることができ、
而もすり切り板６，６間に粉体ａが詰まることな
く、該回転枠胴５の回転を良好に維持でき、常に
一定のシート状粉体の連続的な供給を確実に行な
うことができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のシート状粉体供給装置の側面
図、第２図は本考案の実施の１例の側面図、第３
図はその端面図を示す。 １……ベルトコンベヤー、４……間隔、５……
すり切り回転枠胴、６……すり切り板、７……間
隔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 粉体供給用のベルトコンベヤー１の上面に、適
   当な間隔４を存して、多数のすり切り板６…を間
   隔７…を存して円胴状に配列し且つ各すり切り板
   ６をその幅方向を円周方向に沿わせて配設したす
   り切り回転枠胴５を設け、該回転枠胴５をベルト
   コンベヤー１の供給方向に対し逆方向に回転させ
   るようにして成る粉体のシート状供給装置。