JP3593809B2 - 工程間の搬送設備の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼材等を搬送する際の工程間の搬送設備の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4を用いて、従来における連鋳工場と熱延工場との間でのスラブを搬送する際の搬送設備の制御について説明する。まず、搬送元である連鋳工場スラブヤード1は1棟とされ、搬送先である熱延工場スラブヤードは2a,2b,2cの3棟とされる。この熱延工場スラブヤード2a,2b,2cは、通常、連鋳工場スラブヤード1から1ないし数km隔てた位置に設備される。連鋳工場スラブヤード1には1台の天井クレーン3が、また熱延工場スラブヤード2a,2b,2cにはそれぞれ天井クレーン4a,4b,4cがそれぞれ設けられている。さらに、連鋳工場スラブヤード1から各熱延工場スラブヤード2a,2b,2cへスラブを搬送するために、軌道5上を走行自在な1台の棟間台車6が配置されている。なお、7a〜7eは軌道5上に設けられて棟間台車6が停止するステーションである。
【0003】
そして、連鋳工場スラブヤード1では、連鋳から鋳造されて出てきたスラブを一時ストックし、次工程である熱延工場スラブヤード2a,2b,2cへ熱延順を考慮したロットに基づき決定される順序で搬出する。一方、熱延工場スラブヤード2a,2b,2cでは、前工程である連鋳工場スラブヤード1より搬入されたスラブを一時ストックし、次工程である熱延ラインへ熱延順にロット揃えを行って搬出する。ところで、従来の工程間の搬送は、搬送元と搬送先を決定した後に、搬送設備に搬送の始点と終点の指示を同時に出す制御が行われるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の搬送制御方法では、搬送元ラインで搬送する対象現品を決定した後、搬送先ラインで搬送する対象現品に対して置場を決定しない限り搬送設備への指示ができないという欠点がある。そのため、搬送先が決定されるまでの間待ち時間が発生する。さらに、搬送の正確を期すために、搬送先で搬送設備に現品を積載した実績をもって搬送先ラインで搬送する対象現品に対し置場を決定した場合には、その発生する待ち時間が拡大する。
【0005】
ところで、上記のような課題を解決する方法として、従来たとえば特開平6−247518号公報に開示されている倉庫内クレーン運行制御方法がある。その内容は、倉庫の棟への車庫入車に応じて現品のロット優先順位を推論により決定し、このロット優先順位に基づいて棟内の置場状態を判定して現品単位の行き先アドレスを決定し、棟内のクレーンの1サイクル作業毎の作業を推論によって抽出し、この推論結果に基づいてクレーンの稼働に必要な指示を作成することを特徴とするものであるが、その効果としては待ち時間の短縮を図る程度に留まるものである。
【0006】
本発明は、上記のような従来技術の有する課題を解決すべくなされたものであって、連鋳工場スラブヤードと熱延工場スラブヤードとの距離差により搬送時間がかかるのを利用して、搬送先の決定をまたずに搬送を開始することによって、搬送先が決定されるまでの待ち時間発生を抑止することを可能とした工程間の搬送設備の制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、鋼材等を搬送する際の工程間の搬送設備を制御する方法であって、棟間台車制御装置に搬送の終点としてあらかじめ仮の搬送先を与えておき、搬送元クレーン制御装置が搬送元の棟間台車への積み込み指令を出したタイミングまたは棟間台車への積み込み実績データを収集したタイミングで、前記搬送設備の棟間台車制御装置に搬送の始点と終点の指示を出して搬送を開始し、搬送元クレーン制御装置は棟間台車への積み込み実績を搬送先クレーン制御装置に通知し、その後、棟間台車が搬送先に向かって走行している間に前記搬送先クレーン制御装置は前記積み込み実績に基づき真の搬送先を決定し、真の搬送先が決定した時点で前記搬送の終点を変更することを特徴とする工程間の搬送設備の制御方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して詳しく説明する。図1は本発明の実施例の概要を示す模式図であって、従来例と同一の要素については同一の符号を付して説明を省略する。
この図において、10は搬送元クレーン制御装置で、スラブの搬送元である連鋳工場スラブヤード1に設置される天井クレーン3の運行を制御する。20は棟間台車制御装置で、棟間台車6の運行を制御する。30は搬送先クレーン制御装置で、スラブの搬送先である熱延工場スラブヤードは2a,2b,2cの天井クレーン4a,4b,4cの運行を制御する。
【0009】
そこで、連鋳工場スラブヤード1から各熱延工場スラブヤード2a,2b,2cへスラブを搬送する場合は、以下のような手順で処理がなされる。なお、以下の説明において、Sはステップを表すものとする。
・S01;搬送元クレーン制御装置10において、連鋳工場スラブヤード1から搬出する搬送材の選択を行う。
・S02;搬送元クレーン制御装置10において棟間台車6への積み込み命令を作成し、棟間台車制御装置20に搬送元のステーション7aを通知する。
・S03;棟間台車制御装置20は搬送元クレーン制御装置10からの指示に基づいて搬送元のステーション7aへ棟間台車6を配車する。
・S04;棟間台車制御装置20は棟間台車6の配車完了を搬送元クレーン制御装置10に出す。
・S05;搬送元クレーン制御装置10は天井クレーンに棟間台車6への積み込み指令を出す。
・S06;搬送元クレーン制御装置10は棟間台車6への積み込み実績(現品情報)を収集し、棟間台車制御装置20と搬送先クレーン制御装置30に通知する。
・S07;棟間台車制御装置20に仮の搬送先ステーションを設定する。
・S08;棟間台車制御装置20は仮の搬送先ステーションに従った棟間台車6の搬送命令を作成する。(これによって、搬送材の始点と終点が決定されたことになる。)
・S09;棟間台車制御装置20は棟間台車6に仮の搬送先ステーションを指示し、出車させる。
・S10;一方、搬送先クレーン制御装置30は搬送材の置場の決定を行う。
・S11;搬送先クレーン制御装置30は棟間台車6からの積み卸し命令を作成し、棟間台車6の真の搬送先ステーションを決定する。
・S12;搬送先クレーン制御装置30は真の搬送先ステーションを棟間台車制御装置20に通知する。
・S13;棟間台車制御装置20は搬送先クレーン制御装置30からの真の搬送先ステーションと先に設定した仮の搬送先ステーションとを比較し、異なる場合は棟間台車6の搬出先を真の搬送先ステーションに変更するよう指令する。
・S14;棟間台車制御装置20は棟間台車6が真の搬送先ステーションに入車したことを確認し、搬送先クレーン制御装置30に通知する。
・S15;搬送先クレーン制御装置30は該当する天井クレーンに指示して、棟間台車6から搬送材を積み卸し、所定の位置に搬送する。
・S16;搬送先クレーン制御装置30は棟間台車6からの積み卸しを完了したことを確認したら、棟間台車制御装置20に通知する。
・S17;棟間台車制御装置20は搬送完了を確認し、棟間台車6を待機位置に移動させる。
【0010】
これらのステップの流れを、機能を分担する制御装置ごとにまとめたのが、図2のフローチャートである。
このように、搬送先データにあらかじめ初期設定情報として仮の搬送先を設定しておき、搬送元の積み込み指令の出力または積み込み実績データの収集時点で搬送設備に搬送の始点と終点の指示を出すことにより、真の搬送先の指示の有無によらずに搬送を開始することが可能となる。そして、その後、棟間台車が搬送先ステーションに向かって走行している間に真の搬送先を決定し、ただちにその搬送の終点を変更するようにしたので、棟間台車の走行を中断することなく搬送を継続することが可能となる。これによって、真の搬送先が決定されるまでの待ち時間の発生を抑制することが可能である。
【0011】
【実施例】
1棟からなる連鋳工場スラブヤードを搬送元とし、3棟からなる熱延工場スラブヤードを搬送先とする工程間で1台の棟間台車を用いてスラブを搬送する際に、本発明法を適用した。そのときの棟間台車のサイクルタイムの発生頻度を図3に示した。なお、比較のために従来法でのデータを併せて示した。この図に示すように、従来法での平均サイクルタイムBは約5.8 min であるのに対し、本発明法の平均サイクルタイムAは約4.9 min であり、およそ1min もの短縮が図られたことがわかる。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、搬送の終点としてあらかじめ仮の搬送先を与えておき、搬送元の積み込み指令を出したタイミングまたは積み込み実績データを収集したタイミングで、前記搬送設備に搬送の始点と終点の指示を出して搬送を開始し、その後真の搬送先が決定した時点で前記搬送の終点を変更するようにしたので、真の搬送先が決定されるまでの待ち時間の発生を抑制することが可能となり、搬送設備のサイクルタイムの短縮にともなう稼働率の向上が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の概要を示す模式図である。
【図2】本発明のステップを示すフローチャートである。
【図3】棟間台車のサイクルタイムを示す特性図である。
【図4】従来例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 連鋳工場スラブヤード
2a,2b,2c 熱延工場スラブヤード
3,4a,4b,4c 天井クレーン
5 軌道
6 棟間台車(搬送設備)
7a〜7e ステーション
10 搬送元クレーン制御装置
20 棟間台車制御装置
30 搬送先クレーン制御装置
Claims (1)
- 鋼材等を搬送する際の工程間の搬送設備を制御する方法であって、棟間台車制御装置に搬送の終点としてあらかじめ仮の搬送先を与えておき、搬送元クレーン制御装置が搬送元の棟間台車への積み込み指令を出したタイミングまたは棟間台車への積み込み実績データを収集したタイミングで、前記搬送設備の棟間台車制御装置に搬送の始点と終点の指示を出して搬送を開始し、搬送元クレーン制御装置は棟間台車への積み込み実績を搬送先クレーン制御装置に通知し、その後、棟間台車が搬送先に向かって走行している間に前記搬送先クレーン制御装置は前記積み込み実績に基づき真の搬送先を決定し、真の搬送先が決定した時点で前記搬送の終点を変更することを特徴とする工程間の搬送設備の制御方法。
Priority Applications (1)
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Publications (2)
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JPH1081417A JPH1081417A (ja) | 1998-03-31 |
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JP23761196A Expired - Fee Related JP3593809B2 (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | 工程間の搬送設備の制御方法 |
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1996
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