JP2001106335A - 熱延コイル搬送装置 - Google Patents
熱延コイル搬送装置Info
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Abstract
力を有し、多数のコイルを一時的に保有するバッファ機
能を有し、シンプルな構造で信頼性が高く、投資が少な
く、安価な搬送装置を提供する。 【解決手段】 熱延コイルをダウンエンド姿勢で搬送す
るチェーンコンベヤと、次段に配設されチェーンコンベ
ヤと直交する方向に搬送するダウンエンド移送装置と、
チェーンコンベヤからダウンエンド移送装置にコイルを
移載する移載機とターナーを備えた。
Description
工程に搬送する熱延コイル搬送装置に関するもので、例
えば既設搬送ラインを改造して能力増強、高能率化、コ
イルの高品質化をはかることが可能で、コンパクトで安
価かつ、最短の既設ライン休止で改造立上げが可能な搬
送装置に関するものである。
しては、従来多くの装置がある。例えば、搬送能力15
00トン/h、搬送ピッチ52秒/コイル、最大重量4
5トンのような条件で、次のような装置があり、それら
について得失と共に述べると次の通りである。
くコンベヤ装置である。この装置は搬送中にコイルとサ
ドルとの位置関係が変化しないので、搬送中にコイルに
疵が発生するおそれがない。装置が単純であるが、コイ
ルを貯めておく、バッファ機能を拡大する場合、機長を
長くしなければならないという短所がある。
プを形成しているレール上を複数の台車が循環して搬送
するループ台車方式である。搬送中コイルと台車との位
置関係が変化しないのでコイルに疵が付きにくい。台車
は1コイルずつ搬送するが台車の数を増やせば多くのコ
イルを搬送することができ、バッファ能力も大きい。し
かし、この方式は戻りルートが必要であり、所要なスペ
ースが大きく、既設の系統を改造する場合には適切でな
いという問題がある。
コイルと台車との位置関係が変化しないのでコイルに疵
が付きにくい利点があるが、搬送ピッチを調整する必要
があり、搬送能力が小さくバッファ機能も小さい。
うな、移動ビームが昇降移動を繰り返し固定スキッドに
コイルを預けて前方に送るウォーキングビーム方式で、
加熱炉内等で用いられている。搬送中に疵が発生する場
合があり、搬送能力が小さく、複雑な下部装置を要し、
高価である等の問題がある。
開平4−67569号公報にも開示されており、子台車
がスキッドと親台車間を往復し、親台車が搬送機能を有
する親子台車方式である。搬送中コイルと台車との位置
関係が変化しないのでコイルに疵が付きにくいが、多く
のセンサやアクチュエータを要し、機構が複雑であり、
搬送能力が小さい。
預けた台車を連結して搬送する連結台車方式である。多
くのコイルを同時に搬送することができ、バッファ機能
を備えているが、コイルに疵発生のおそれがあり、ま
た、油圧方式の昇降装置を要し、高価である。
引っかけて牽引し移動するパレット台車方式である。コ
イル搬送中に疵を生ずる問題はなく、搬送能力も大きい
が、多くのセンサやアクチュエータを要し、戻りルート
が必要で大きなスペースを必要とすることからコイラ設
備廻りでは設置が困難である。
にパレットを置きその上にコイルを載せて搬送する。パ
レットの供給、回収、運搬装置のみを新設する。搬送中
にコイルとサドルとの位置関係に変化がないので、疵の
問題はない。パレットの戻りをどうするかが問題であ
る。
て既設のコイル搬送ラインを合理的に変更する場合、次
の(1)〜(5)の対策が一応考えられる。 (1)複数チェーンコンベヤと複数の移載装置との組合
せ。
能の点で優れているが、高価であり、施工に長期間を要
する。従って、ラインの改善を行う場合は、工場の休止
時間が過大となり、採用しがたい。 (2)ループ台車方式 この技術も、タイムサイクルとバッファ機能の点で優れ
ているが、高価であり、施工に長期間を要する。またル
ープ台車のスペースが必要であり、工場内のコイル置き
場のスペースが狭くなると言う問題がある。 (3)トランポ(移載装置)とダウンエンド搬送装置 投資額は小さくてよいが、タイムサイクルが長すぎ、搬
送仕様を達成することが難しい。(4)ウオーキングビ
ーム装置と移載機とダウンエンド搬送装置 この技術はタイムサイクルが長く、搬送能力が小さい。
改造コストもやや高くなる。 (5)シャトル台車と移載機とダウンエンド搬送装置 この技術はタイムサイクルは良好であるが、バッファ機
能に乏しく、投資金額もやや大きくなる。
熱延コイル搬送装置を開発し、これを提供することを目
的とするものである。すなわち、熱延コイルをダウンエ
ンド姿勢で次の工程に搬送するシステムにおいて、圧延
ピッチ(1〜2分)にマッチした搬送能力を有するとと
もに、多数のコイルを一時的に保有するバッファ機能を
有し、かつ、シンプルな構造で信頼性が高く、投資が少
なく、安価な搬送装置を提供することを目的とする。
で巻き取られた半製品コイルを巻取装置から抜き出し、
次工程ラインに払出する場合、コイルの向きは巻取装置
のレイアウトにより決定される。次工程での巻出し方向
によってコイルの向きを調整する工程でアンコイラに挿
入する方向が異なる場合、天井クレーン等で旋回する必
要がある。次工程として複数の製造ラインがあり、かつ
各製造ラインにおいてアンコイラ挿入時のコイルの向き
が異なる場合、コイル単位で天井クレーンで旋回実施・
非実施を判断する必要がある。天井クレーンをマニュア
ル運転する場合には旋回動作の分だけ作業効率が低下し
てしまう。また、旋回を自動クレーンで行う場合でもハ
ンドリングサイクルタイムが長くなるという問題があ
る。そこで本発明の別の目的は、次工程のハンドリング
方向に合わせてコイルの向きを変更することができる装
置を提供することである。
解決するためになされたもので、その技術手段は、熱延
コイルをダウンエンド姿勢で搬送するチェーンコンベヤ
と、該チェーンコンベヤの次段に配設され該コンベヤと
直交する方向に搬送するダウンエンド移送装置と、前記
チェーンコンベヤから該ダウンエンド移送装置にコイル
を移載する移載機とを備えたことを特徴とする熱延コイ
ル搬送装置である。
り外したダウンエンド姿勢と同一の姿勢で方向変換等を
行うこともなく載置することができ、載置タイミングは
何らの拘束もなく、高能率積載可能であり、コイル疵発
生の問題もなく、バッファ機能も備えている。また、ダ
ウンエンド移送装置はコイルを同じ姿勢で載置して移送
するので、移載機も簡単となり、全体として装置の信頼
性が最良である。
移送開始部にコイルの向きを変更するターナーを設けた
ことを特徴とする熱延コイル搬送装置である。ターナー
は搬送ラインの先端の位置に設けられ、コイルをダウン
エンドで載置したまま、鉛直軸周りにコイルを旋回させ
る装置である。コイル巻取り完了後に、次工程の情報に
合わせてターナーの旋回の要否を決定する。この決定に
基づきターナーを旋回させる制御装置を設置する。
の形態を説明する。図1は本発明の実施例の熱延コイル
搬送装置の全体を示す平面図である。熱間圧延ライン5
0は、その尾端に圧延板を巻き取る巻取装置51、5
2、53を備え交互に圧延板を巻き取っている。この巻
取装置のコイル51、52、53をタイミング良く順次
取り出して次の工程に搬送する必要がある。
ンベヤ10と、次段に配設されたダウンエンド移送装置
30(パレット台車31)と、その中間に設けた移載機
20を備えている。さらにターナー40を備えている。
固定スキッド61、62、63にそれぞれ載置された
後、コイルカー81、82、83がチェーンコンベヤ1
0にこれらを載置する。チェーンコンベヤ10は、載置
コイル11、12、13をダウンエンド姿勢で搬送台1
5上に載せ進行方向14の方向に搬送する。チェーンコ
ンベヤ10は、随時コイルを載置することができ、コイ
ル搬送タイミングに常に対応することができる。チェー
ンコンベヤ10は、コイル搬送中にコイルとコンベヤの
接触位置が変化しないので、搬送中にコイルに疵を生ず
る問題がない。
すもので載置台15、上にコイル11、12、13をダ
ウンエンド姿勢に載せて搬送する状況を示している。
ド移送装置30を設ける。ダウンエンド移送装置30
は、図3に側面図を示すように、コイルをチェーンコン
ベヤ上と同一のダウンエンド姿勢で搬送するパレット台
車31を備え、車輪32により走行する。ダウンエンド
移送装置30はチェーンコンベヤ10と直交する方向に
搬送するように設けると、搬送システムの配置がコンパ
クトになり好適である。
コイラを側部に有する間のみの長さとした場合に、機長
が短くバッファ機能が著しく減少することが考えられる
が、直角方向へダウンエンド搬送装置30(パレット台
車31)を延伸することでこの問題の解消を図ってい
る。また、パレット台車31をコイラ廻りから外れた位
置になってから設けることによってスペース上の問題も
解消できた。また既設装置を改造する場合には、既設装
置を操業しながらこれと直交する位置に移送装置の設置
工事を行うことができるので、改造のための工場の停止
時間を最小限に止めることができる。なお、ダウンエン
ド移送装置30は、コイルをダウンエンドとアップエン
ド姿勢の何れの姿勢でも搬送可能な兼用装置としてもよ
い。
送装置30にコイルを移載する移載機20を備える。移
載機20は、コイルをダウンエンドのまま同一姿勢で移
載するのでコイル転回装置等を必要としない。しかし、
必要があればコイルをダウンエンド姿勢の状態で90°
方向を変更したり又はアップエンド姿勢に変更して対応
させればよい。
(a)、(b)は、それぞれパレット台車31上に載置
されたコイルの向きを示す2つのコイル16、17を示
したものである。コイル16、17は互いに巻出し方向
が180度異なっている。この巻出し方向は次の工程で
アンコイラに挿入するときにそれぞれいづれかの向きに
調整しなければならない。図5は、ダウンエンド搬送装
置30の移送開始部の平面図、図6はそのA−A矢視図
である。ダウンエンド搬送装置30はパレット台車31
上にコイル16、17、…を載せて搬送する。パレット
台車31は矢印33方向に移動し、空パレット搬送ライ
ン34を矢印35方向に戻ってくる。戻ってきたパレッ
ト台車31はパレットターナー45で±90度方向変換
し、コイルターナー40の位置に進み、さらに±90度
方向変換してダウンエンド搬送装置30のラインに送り
込まれる。このとき+90度旋回するのか−90度旋回
するのかは、コンピュータがそのコイルの次工程におけ
る必要な方向(例えばコイルの巻き出し方向)を判断し
て行う。これにより、次工程での円滑な処理ができ、ク
レーン等によるコイルの旋回作業を必要としなくなっ
た。
に完全に対応してコイルを載置搬送することができ、バ
ッファ機能を有し、信頼性に富み、安価である。また、
コイル搬送の流れが円滑で待ち時間等がなく、全自動化
を図ることが容易であると言う利点もある。また、ター
ナーの適切な処理により、迅速にコイルの方向調整がで
きる。
うに構成されており、チェーンコンベヤとダウンエンド
移送装置とを直交方向に配設し、移載機を設けたので、
既設搬送ラインの改造を行う場合にも、既設ラインを停
止する期間を最小限に止めることができる。また、圧延
ピッチ(1〜2分)にマッチした搬送能力を有し、シン
プルな構造で信頼性が高く、投資が少なく、安価である
という優れた効果を奏する。また、ダウンエンド移送装
置の移送開始位置に次工程の要求に合致するコイル向き
に調整するターナーを設けたので、コイルの方向変換す
る動作を容易に正確にできるようになった。
る。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 熱延コイルをダウンエンド姿勢で搬送す
るチェーンコンベヤと、該チェーンコンベヤの次段に配
設され該コンベヤと直交する方向に搬送するダウンエン
ド移送装置と、前記チェーンコンベヤから該ダウンエン
ド移送装置にコイルを移載する移載機とを備えたことを
特徴とする熱延コイル搬送装置。 - 【請求項2】 ダウンエンド移送装置の移送開始部にコ
イルの向きを変更するターナーを設けたことを特徴とす
る請求項1記載の熱延コイル搬送装置。
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1999
- 1999-08-31 JP JP24546399A patent/JP3837977B2/ja not_active Expired - Fee Related
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