JP3590202B2 - カラー感熱記録方法及びカラー感熱プリンタ - Google Patents

カラー感熱記録方法及びカラー感熱プリンタ Download PDF

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  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカラー感熱記録方法及びカラー感熱プリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラー感熱プリンタでは、カラー感熱記録紙が用いられ、三色面順次でフルカラー画像を記録する。このカラー感熱記録紙は、ベース上に、シアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発色層が順次層設されており、最上層となるイエロー感熱発色層の熱感度が最も高く、最下層となるシアン感熱発色層の熱感度が最も低い。各感熱発色層は、最上層から順番に記録されるが、マゼンタ感熱発色層の記録の際に、イエロー感熱発色層内の未発色成分が発色しないように、イエロー画像の記録後に420nmの紫色可視線を照射して定着する。同様に、マゼンタ感熱発色層の記録後に、365nmの紫外線を照射してマゼンタ感熱発色層を定着する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、定着に用いるランプは、円筒形状で細長くなっており、記録紙の送り方向に直交する方向に配置されている。また、記録紙は平面状にされてこの定着ランプの照射域を通過する。このように、ランプが円筒形状であるのに対し記録紙は平面状にされているので、記録紙に対して記録紙の送り方向で不均一な照度分布になっている。したがって、記録エリアの全域に対して均一な積算定着光量を与えるためには、記録エリアの全域が定着ランプの照射域を通過することが必要になる。しかしながら、記録エリアの全域が定着ランプの照射域中を通過するようにすると、記録エリアに隣接する未記録エリア部分も定着ランプの照射域中を入ってしまうことになる。したがって、この定着光線が照射された未記録エリア部分は、熱記録前に定着されてしまい発色特性が低下してしまう。これにより、記録紙を有効に用いることができないという問題がある。
【0004】
本発明は、記録紙を有効に用いることができ、しかも、記録エリアへの積算定着光量の分布が均一になるようにしたカラー感熱記録方法及びカラー感熱プリンタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のカラー感熱記録方法は、カラー感熱記録紙の送り方向にこの記録紙と同じ速度で移動してランプの定着光を遮光するシャッタを設けておき、定着の際に、カラー感熱記録紙の記録エリアとこれに隣接する未記録エリアとの境界が定着ランプの定着光照射域を通過するときに、前記シャッタの先端と前記境界とを一致させてシャッタにより未記録エリアを遮光するようにシャッタを記録紙の送りに合わせて移動させるようにしたものである。
【0006】
また、請求項2記載のカラー感熱プリンタは、カラー感熱記録紙をニップして送出しと引戻しとを交互に行う搬送ローラ対と、この搬送ローラ対に対してその送出し方向上流側に配置され第1回目の送出し時にカラー感熱記録紙の記録エリア内にイエロー画像を記録し、第2回目の送出し時にマゼンタ画像を記録し、第3回目の送出し時にシアン画像を記録するサーマルヘッドと、前記搬送ローラ対に対してその送出し方向下流側に配置され、第1回目の送出し時に定着光照射域を通過するカラー感熱記録紙に第1の波長域の光線を照射してイエロー画像を定着し、第2回目の送出し時に第2の波長域の光線を照射してマゼンタ画像を定着する定着器と、この定着器とカラー感熱記録紙との間に配置され、カラー感熱記録紙の移動方向にこの記録紙と同じ速度で移動して前記定着器の定着光を遮光するシャッタと、カラー感熱記録紙の前記記録エリアとこれに隣接する未記録エリアとの境界が前記定着光照射域を通過する際に、前記シャッタの先端と前記境界とを一致させてシャッタにより未記録エリアを遮光するようにシャッタを記録紙の送りに合わせて移動するシャッタ制御部とを備えたものである。
【0007】
請求項3記載のカラー感熱プリンタは、請求項2記載のものにおいて、前記定着器により、第1回目の送出し後の引戻し時にイエロー画像を定着し、第2回目の送出し後の引戻し時にマゼンタ画像を定着し、これら引戻しの際の定着開始時に前記シャッタ制御部を作動させるようにしたものである。また、請求項4記載のカラー感熱プリンタは、定着器により、第1回目の送出し後の引戻し時に定着光照射域を通過するカラー感熱記録紙にイエロー画像を定着し、第2回目の送出し後の引戻し時にマゼンタ画像を定着し、カラー感熱記録紙の前記記録エリアとこれに隣接する未記録エリアとの境界が前記定着器の定着光照射域を通過する際に、シャッタ制御部により前記シャッタの先端と前記境界とを一致させてシャッタを記録紙の送り速度と同じ速度で移動させ、シャッタにより未記録エリアを遮光するようにしたものである。
【0008】
また、請求項5記載のカラー感熱プリンタは、カラー感熱記録紙をニップして送出しと引戻しとを交互に行う搬送ローラ対と、この搬送ローラ対に対してその送出し方向下流側に配置され第1回目の送出し後の第1回の引戻し時にカラー感熱記録紙の記録エリア内にイエロー画像を記録し、第2回目の送出し後の第2回目の引戻し時にマゼンタ画像を記録し、第3回目の送出し後の第3回目の引戻し時にシアン画像を記録するサーマルヘッドと、このサーマルヘッドに対して搬送ローラ対の送出し方向下流側に配置され、第2回目の送出し時に定着光照射域を通過するカラー感熱記録紙に第1の波長域の光線を照射してイエロー画像を定着し、第3回目の送出し時に第2の波長域の光線を照射してマゼンタ画像を定着する定着器と、この定着器とカラー感熱記録紙との間に配置され、カラー感熱記録紙の移動方向にこの記録紙と同じ速度で移動して前記定着器の定着光を遮光するシャッタと、カラー感熱記録紙の前記記録エリアとこれに隣接する未記録エリアとの境界が前記定着光照射域を通過する際に、前記シャッタの先端と前記境界とを一致させてシャッタにより未記録エリアを遮光するようにシャッタを記録紙の送りに合わせて移動するシャッタ制御部とを備えたものである。
【0009】
請求項6記載のカラー感熱プリンタは、請求項5記載のものにおいて、前記定着器により、第2回目の引戻し時にイエロー画像を定着し、第3回目の引戻し時にマゼンタ画像を定着し、これら引戻しの際の定着開始時に前記シャッタ制御部を作動させるようにしたものである。また、請求項7記載のカラー感熱プリンタは、定着器により、第2回目の引戻し時に定着光照射域を通過するカラー感熱記録紙にイエロー画像を定着し、第3回目の引戻し時にマゼンタ画像を定着し、カラー感熱記録紙の前記記録エリアとこれに隣接する未記録エリアとの境界が前記定着器の定着光照射域を通過する際に、シャッタ制御部により前記シャッタの先端と前記境界とを一致させてシャッタを記録紙の送り速度と同じ速度で移動させ、シャッタにより未記録エリアを遮光するようにしたものである。
【0010】
請求項8記載のカラー感熱プリンタは、前記搬送ローラ対を回転するモータと、このモータの回転をシャッタの平行移動に変換するとともに、前記記録エリアと未記録エリアとの境界が定着光照射域を通過するタイミングで、前記モータの回転によりシャッタを閉じるシャッタ駆動部とから、前記シャッタ制御部を構成したものである。
【0011】
【作用】
プリントに際しては、例えば給紙ローラ対により記録紙ロールからカラー感熱記録紙が引き出され、これが搬送ローラ対の例えば正転によりサーマルヘッド及び定着器側に送り出される。このカラー感熱記録紙の送出し時に、サーマルヘッドでカラー感熱記録紙が押圧・加熱され、記録エリア内にイエロー画像が1ラインずつ記録される。この記録中に記録エリアが定着器の定着光照射域を通過することで、イエロー定着が行われる。記録エリアの後端が定着光照射域の先端に位置すると、例えばシャッタが記録紙と同じ送り速度で同じ方向に送られる。したがって、記録エリアに隣接する未記録エリア部分はシャッタにより遮光されるため、この部分が定着光照射域内に入っても定着されることがない。イエロー画像の定着が終了した後は、搬送ローラ対が逆転されカラー感熱記録紙が引き戻される。
【0012】
この引戻しにより記録エリアの先端がサーマルヘッドの発熱素子を通過すると、記録紙の引戻しが終了する。次に、搬送ローラ対の正転により記録紙が再度送りだされ、この送り出し中にマゼンタ画像が記録される。また、この送出し中に、マゼンタ定着が行われる。そして、記録エリアの後端が定着光照射域の先端に位置すると、記録エリアに隣接する未記録エリア部分がシャッタにより遮光される。マゼンタ画像の定着が終了した後は、搬送ローラ対が逆転され、カラー感熱記録紙が引き戻される。次に、記録紙が送りだされて、シアン画像が記録される。シアン感熱発色層にはイエローやマゼンタの感熱発色層のように光定着性は与えられていないが、マゼンタ定着光を照射すると、淡黄色をしている記録エリア内の未記録白色部分や余白部分が漂白されるため、マゼンタ定着と同じように、記録エリアに対してマゼンタ定着光が照射される。また、漂白の際にもシャッタが未記録エリア部分を遮光するため、この未記録エリア部分が定着されることはない。この後、カット予定線がカッタ位置に来ると、カッタが作動してカット予定線上で記録紙が切断されシートに切り離されて排紙される。
【0013】
【発明の実施の形態】
図2において、記録紙ロール10はロール形態で巻き取り収納されている。給紙ローラ対11は記録紙ロール10からカラー感熱記録紙12を引き出して、これをサーマルヘッド13に送りだす。給紙ローラ対11は、一対のローラのうち上側がキャプスタンローラ11aであり、下側がニップローラ11bであり、搬送ローラ対15と同じ送り速度で記録紙12を送る。ローラシフト機構11cは、記録紙12の先端を搬送ローラ対15に向けて送るときに、給紙ローラ対11を、記録紙12をニップするニップ状態にし、その後は1コマのプリントシーケンスを終了するまでニップローラがキャプスタンローラから離れたニップ解除状態にする。
【0014】
記録紙12は、周知のように、支持体に対しシアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発色層が順次層設されており、最上層のイエロー感熱発色層の熱感度が最も高い。イエロー感熱発色層は、420nmの紫色可視光線によって発色能力が消失し、マゼンタ感熱発色層は365nmの紫外線で発色能力が消失する。
【0015】
搬送ローラ対15は、キャプスタンローラ15aとニップローラ15bとから構成されており、ニップローラ15bは、ローラシフト機構15cによって、キャプスタンローラ15aの周面に押しつけられたニップ位置と離れた退避位置との間で変位するように構成されている。このローラシフト機構15cはソレノイドにより構成されているが、この他にモータにより回転するカムを用いてニップローラ15bをシフトさせてもよい。搬送ローラ対15は、給紙ローラ対11から記録紙12の先端が搬送されるときに、ローラシフト機構15cによりニップ解除状態にされ、この給紙後はプリントシーケンスが終了するまでニップ状態にされる。
【0016】
搬送ローラ対15の上流側にはプラテンローラ30とサーマルヘッド13とが配置されている。本実施形態ではサーマルヘッド13が固定状態で取り付けられている。また、プラテンローラ30は硬質ゴムで作られており、回転自在になっている。このプラテンローラ30はアップダウン機構32により昇降自在に取り付けられており、熱記録時には上方に変位してサーマルヘッド13の発熱素子アレイ13aに記録紙12を押しつける。なお、プラテンローラ30側を固定してサーマルヘッド13側をシフトさせてもよい。
【0017】
サーマルヘッド13の発熱素子アレイ13aは、プラテンローラ30の軸方向に多数の発熱素子がライン状に形成されており、熱記録時には画像データに応じて各発熱素子が駆動されることで、3色面順次でフルカラー画像を記録する。
【0018】
搬送ローラ対15の下流には定着器35が配置されている。この定着器35は、420nmの波長域の紫色可視光線を放出するイエロー用定着ランプ36と、365nmの波長域の紫外線を放出するマゼンタ用定着ランプ37と、ランプハウス38とを備えている。ランプハウス38は取付軸38aを中心としてモータ39により180度回転され、ランプ36,37のいずれかが選択的に記録紙12に対面する定着位置にセットされる。
【0019】
定着器35と記録紙12との間には、記録紙12の移送方向に移動して、各ランプ36,37からの定着光線を遮光するシャッタ40が配置されている。シャッタ40は遮光板から構成されており、記録紙12の送り方向に変位自在に取り付けられている。図1に示すように、このシャッタ40は、シャッタ制御部41により、定着光照射域A1を開放した開位置(実線表示)と、この照射域を閉じた閉位置(2点鎖線表示)との間で変位するように構成されている。本実施形態では、開位置ではシャッタ40の先端は定着光照射域A1の先端B1に位置されている。
【0020】
シャッタ制御部41は、搬送ローラ対15のキャプスタンローラ15aを回転する搬送用パルスモータ42と、このモータ42の回転をシャッタ40のスライド移動に変換するシャッタ駆動部43とから構成されている。シャッタ駆動部43は、モータ42からの駆動が電磁クラッチ44を介して伝達されるピニオン45と、これに噛み合うラック46とから構成されている。電磁クラッチ44は、記録紙12の記録エリアPAと未記録エリアNPAとの境界線E1が定着光照射域A1の先端B1を通過するときに、この境界線E1にシャッタ40の先端が一致するようなタイミングでモータ42の回転をシャッタ駆動部43のピニオン45に伝達して、シャッタ40を記録紙12の送り速度と同じ速度で同じ方向に移動する。なお、境界線E1はシャッタ40の開閉タイミングを説明するための仮想線であり、当然のことながら実際に記録紙12に線が記録されているものではない。このようにして、定着光照射域A1を未記録エリアNPAが通過する際にこの未記録エリアNPAがシャッタ40により覆われて遮光される。なお、本実施形態では、開位置でシャッタ40の先端が定着光照射域A1の先端B1に位置決めされているが、本発明はこれに限定されることなく、開位置におけるシャッタ40の先端は定着光照射域A1から外れた位置であればよい。この場合には、前記境界線E1がシャッタ40の先端を通過するタイミングでシャッタ40を移動させるようにして、シャッタ40の先端と境界線E1とを一致させる。
【0021】
図2に示すように、定着器35の下流に、カッタ50が配置されている。このカッタ50は、上刃が可動であり、下刃が固定である。フルカラー画像の記録後に、カッタ50が作動して、記録済み部分をシートに切り離す。また、搬送ローラ対15の近くで下流に、記録紙12の先端を検知する先端センサ51が設けられている。
【0022】
カッタ50の下流に排紙ローラ対52が配置されており、シート状にカットされたプリントをニップして排紙口から排紙する。なお、図示は省略したが、搬送ローラ対15と排紙口との間にはガイド板が配置されており、このガイド板により記録紙12の搬送路が形成されている。なお、当然のことながら、カッタ50,プラテンローラ30の部分にはガイド板が存在しない。また、定着器35の照射位置でガイド板には照射開口が形成されている。
【0023】
図3は、カラー感熱プリンタの電気的構成を示すブロック図であり、操作部54は、プリントスタートキー等を備え、各種のコマンドをコントローラ55に送る。このコントローラ55は、電磁クラッチ44、ドライバ56,57、カッタ駆動部58、アップダウン機構32、プリント制御部59、ランプ制御部60、ローラシフト機構11c,15c,52c、カウンタ61を制御する。
【0024】
コントローラ55は、ドライバ56に回転方向信号と駆動パルスとを送る。このドライバ56は、パルスモータ42を正転又は逆転させ、給紙ローラ対11,搬送ローラ対15,排紙ローラ対52の各キャプスタンローラ11a,15a,52aを正転又は逆転させる。カウンタ61は、先端センサ51の先端検知信号が入力されたときからカウント動作を開始し、パルスモータ42が正転するときにカウントアップし、逆転するときにカウントダウンする。ドライバ57はモータ39の回転を制御してランプハウス38を回転させる。
【0025】
カッタ駆動部58は、カッタ50の可動刃を上下動させ、カット予定線(仮想線)からカットして、プリント済み部分をシートに切り離す。アップダウン機構32は、モータとカムとから構成され、押圧位置ではプラテンローラ30を上昇させ記録紙12をサーマルヘッド13の発熱素子アレイ13aに押圧する。また、退避位置ではプラテンローラ30を下降させ、発熱素子アレイ13aから記録紙12を離した位置にする。プリント制御部59は、1フレーム分の3色画像データを記憶したメモリと、ヘッドドライバとから構成され、各色の画像データに応じてサーマルヘッド13の各発熱素子を駆動する。これらの発熱素子は、画像データ及び記録すべき色に応じて発熱して、記録紙12を所望の濃度に発色させる。
【0026】
ランプ制御部60は、イエロー用定着ランプ36とマゼンタ用定着ランプ37の発光を制御する。ローラシフト機構11c,15c,52cはソレノイド等から構成され、給紙ローラ対11,搬送ローラ対15,排紙ローラ対52の各ニップローラ11b,15b,52bを移動する。
【0027】
次に、図4に示すフローチャートに基づき上記実施形態の作用について説明する。図2に示すように、記録紙ロール10の交換に際しては、新しい記録紙ロール10を収納位置にセットする。プリントすべき画像データの取込み後に、操作部54を操作してプリントを指示すれば、コントローラ55は、先ず、ドライバ56を介してパルスモータ42を回転させる。このパルスモータ42は、搬送ローラ対15の他に給紙ローラ対11を回転させ、記録紙ロール10から記録紙12を引き出し、ニップ解除状態の搬送ローラ対15に向けて送り出す。記録紙12の先端が先端センサ51に到達すると、先端センサ51からの先端検知信号がコントローラ55に送られる。
【0028】
コントローラ55は、先端検知信号を受け取ると、ローラシフト機構15cを介してニップローラ15bを移動させ、搬送ローラ対15をニップ状態にする。キャプスタンローラ15aは、パルスモータ42によって回転されているから、ニップ状態になると記録紙12を搬送する。搬送ローラ対15により記録紙12が搬送されると、給紙ローラ対11はニップ解除状態にされる。また、先端の検知時点よりカウンタ61のカウント動作が開始され、パルスモータ42への駆動パルスの個数をカウントして記録紙12の送出し量を測定する。
【0029】
記録紙12の送出し中に、カウンタ61のカウント数が予め設定されている所定値に達すると、記録エリアの先端がサーマルヘッド13の発熱素子アレイ13aに達したことが検出され、イエロー画像の記録が開始される。また、記録エリアの先端が定着器35の定着光照射域A1に達する前に、イエロー用定着ランプ36がオンになる。これにより、定着光照射域A1を記録エリアPAが通過することでイエロー定着が行われる。
【0030】
記録エリアPAと未記録エリアNPAとの境界線E1が定着光照射域A1の先端B1に達すると、前記カウンタ61のカウント数に基づきこれが判定され、電磁クラッチ44がオンになり、パルスモータ42の回転運動がピニオン45及びラック46を介してシャッタ40のスライド運動に変換され、シャッタ40の先端が境界線E1に位置した状態でシャッタ40が記録紙12の送り速度と同じ速度で同じ方向に移動する。これにより、記録エリアPAに続く未記録エリアNPAがシャッタ40で遮光されるため、この部分が定着されることがない。また、記録エリアPAの後端部付近は定着光照射域A1を通過するため、この後端部付近における積算定着光量の分布が均一にされる。
【0031】
シャッタ40が定着光照射域A1を閉じると、これが前記カウンタ61のカウント数に基づき判定され、搬送用パルスモータ42の回転が停止する。これにより、記録紙12の送り出しとシャッタ40の移動とが終了する。次に、コントローラ55により、イエロー用定着ランプ36がオフにされ、この後、ドライバ57を介してモータ39が駆動され、ランプハウス38が180度回転してマゼンタ用定着ランプ37が記録紙12に対面した定着位置にセットされる。
【0032】
記録紙12の送出しを終了した後は、コントローラ55はパルスモータ42を逆転して、記録紙12を引き戻す。記録紙12の引戻しの際には、記録紙ロール10が巻き弛むことで、記録紙12が収納される。なお、記録紙ロール10の巻き弛みに代えて、記録紙ロール10を逆転させて巻き取るようにしてもよい。また、記録紙ロール10と給紙ローラ対11との間にフリーループを形成することで記録紙12を一時的に貯留してもよい。
【0033】
記録紙12の引戻しの際には、電磁クラッチ44が所定時間オンになって、シャッタ40が閉位置から開位置に戻される。記録紙12の引戻し量はカウンタ61をカウントダウンすることで測定される。記録紙12の引戻しにより、先端センサ51が記録紙12の先端を検出すると、パルスモータ42の逆転が停止される。また、カウンタ61のカウント値がリセットされる。次に、パルスモータ42が正転されるとともに、パルスモータ42の駆動パルス数がカウンタ61でアップカウントされる。このカウント値により記録エリアPAの先端が発熱素子アレイ13aに達したことが検出されると、マゼンタ画像の記録が開始される。また、記録エリアの先端が定着光照射域A1に到達する前にマゼンタ用定着ランプ37がオンにされる。そして、記録エリアPAと未記録エリアNPAとの境界線E1が定着光照射域A1の先端B1に達すると、電磁クラッチ44がオンにされて、境界線E1に続く未記録エリアNPAがシャッタ40により遮光される。そして、境界線E1が定着光照射域A1を通過すると、搬送用パルスモータ42の回転が停止して、記録紙12の送出しとシャッタ40の移動が停止される。
【0034】
以下、同様にして、記録紙12が引き戻された後に送りだされて、シアン画像が記録される。また、シアン画像の記録の際に、マゼンタ用定着ランプ37が発光して、記録エリアPA内の白色部分や余白部分等が漂白される。この漂白の終わりにも、シャッタ40が定着光照射域A1内に入り込み、記録エリアPAに続く未記録エリアNPA部分を遮光する。漂白を終了した後は、マゼンタ用定着ランプ37が消灯され、次のイエロー定着のため、モータ39の回転によりランプハウス38が180度回転される。また、カット予定線がカッタ50に位置すると、記録紙12の送りが停止された後にカッタ50が作動して、記録紙12のカット予定線で切り離して、シート状にする。
【0035】
なお、各画像の記録の際には、アップダウン機構32を介してプラテンローラ30を上方に持ち上げて、記録紙12をサーマルヘッド13の発熱素子アレイ13aに押しつけた状態で、プリント制御部58により各画像データに応じてサーマルヘッド13を駆動し、各画像を1ラインずつ記録する。また、各画像の記録後は、アップダウン機構32がプラテンローラ30を下方に退避させて、記録紙12のサーマルヘッド13への押圧を解除する。
【0036】
切り離されたプリントは、排紙ローラ対52により排出される。この排紙ローラ対52は、記録紙12を切断した後にローラシフト機構52cによりニップローラ52bが移動されニップ状態となる。そして、排紙ローラ対52のみが回転して、シート状のプリントを排紙口からトレイ等へ排紙する。この後に、記録紙12が引き戻されて、記録開始位置にセットされる。また、この引戻し中に、電磁クラック44が所定時間オンになって、シャッタ40が閉位置から開位置に戻される。
【0037】
次のプリントを行う場合には、前述した手順によって3回の送出しによりフルカラー画像を記録し、最後にシートに切り離して排紙する。
【0038】
なお、上記実施形態では、記録紙の送出しの時に定着しているが、この他に、引戻しの際にも定着してもよい。この場合には、図5に示すように、イエロー定着の場合にはイエロー用定着ランプ36をオンにした状態で、記録紙12の引戻しの際に、記録紙12の境界線E1とシャッタ40の先端とが一致するタイミングでシャッタ40を記録紙12の引戻し方向に記録紙12の引戻し速度と同じ速度で移動させる。これにより、定着光照射域A1を記録紙12の記録エリアPAの後端部が通過する際に未記録エリアNPAがシャッタ40で遮光されながら、記録エリアPAの後端部が定着される。この場合の処理手順を図6に示す。
【0039】
また、図6では、記録紙12の送出し及び引戻しの両方で定着を行うようにしたが、この他に、図7に示すように、引戻しの時のみ定着を行うようにしてもよい。この場合には、記憶紙12の送出しでイエロー画像を記録し、記録紙12の引き戻しでイエロー定着を行い、次の記録紙送出しでマゼンタ画像を記録し、次の記録紙引戻しでマゼンタ定着を行い、最後の記録紙送出しでシアン画像の記録と漂白とを行う。なお、シアン画像の記録と漂白とを最後の記録紙の送出しの際に行う他に、記録紙の送出しでシアン画像の記録を行い、記録紙の引戻しの際に漂白を行うようにしてもよい。この場合にも、図5に示すように、未記録エリアNPAが定着光照射域A1を通過する際にシャッタ40により未記録エリアNPAを遮光する。
【0040】
また、上記実施例では、記録紙12を送りだして、この送出し中に熱記録と定着とを行うようにしたが、この外に、図8及び図9に示すように記録紙12の送出しの後の引戻し時に各画像の記録を行い、この記録の後に記録紙12を送り出して、この送り出し中に定着を行うようにしてもよい。なお、図8に示す実施形態において、図2に示すものと同一構成部材に同一符号が付してある。この場合にも、図1と同じように、各画像の定着の際に、記録紙12の前記境界線E1にシャッタ40の先端を一致させた状態で、シャッタ40を記録紙12の送り方向に記録紙12の送り速度と同じ速度で移動するようにして、定着光照射域A1を通過させ、記録エリアPAに隣接した未記録エリアNPAをシャッタ40により遮光する。
【0041】
すなわち、図9に示すように、記録紙12を所定量送り出した後にこれを引き戻して、この第1回目の引戻し中にイエロー記録を行い、イエロー記録が終了した後に記録紙12を所定量送り出して、この送り出し中にイエロー定着を行う。以下、同じようにして、第2回目の引戻し中にマゼンタ記録を行い、マゼンタ記録が終了した後に記録紙12を所定量送りだして、この送り出し中にマゼンタ定着を行う。更に、第3回目の引戻し中にシアン記録を行い、シアン記録した後に記録紙12を送りだして漂白を行ってもよい。そして、図1に示すように、記録紙12の境界線E1が定着光照射域A1を通過する際にシャッタ40により記録紙12の未記録エリアNPAを遮光する。イエロー定着が終了すると、イエロー定着ランプ36がオフにされるとともに、ランプの切り替えが行われ、マゼンタ定着ランプ37が記録紙12に対面する位置にセットされる。
【0042】
次に、記録紙12の引戻しが行われ、この引戻し中にマゼンタ画像の記録が行われる。マゼンタ記録が終了した後は、記録紙12が所定量送りだされ、この送出し中にマゼンタ定着が行われる。このマゼンタ定着の終わりにも、同じようにしてシャッタ40により未記録エリアNPAが遮光され、この部分の定着が防止される。
【0043】
同様にして、第3回の引戻しが行われ、この引戻し中にシアン画像の記録が行われる。シアン記録が終了した後は、記録紙12の第4回目の送出しが行われる。この送出し中は、マゼンタ定着ランプ37により記録エリアPAが照射されることで、記録エリア内の白色部分や余白部分の漂白が行われる。この漂白中にも、記録紙12の境界線E1が定着光照射域A1を通過する際に、シャッタ40により未記録エリアNPAが遮光される。シャッタ40が閉じられた後は、マゼンタ定着ランプ37がオフにされ、この後、イエロー用定着ランプ36が記録紙12に対面するように切り替えられる。そして、カット予定線がカッタ50の位置に来ると、パルスモータ42が一時停止する。次に、カッタ駆動部58はカッタ50は駆動してカット予定線で記録紙12を切断し、シート状プリントに切り離す。以上の処理手順を図9に示す。
【0044】
なお、図8及び図9に示す実施形態では、記録紙の送出しの時に定着しているが、この他に、図10に示すように、これに続く引戻しの際にも定着してもよい。この場合には、図5に示すように、イエロー定着の場合にはイエロー用定着ランプ36をオンにした状態で、記録紙12の引戻し開始時にこれに合わせてシャッタ40を引戻し方向に記録紙12の引戻し速度と同じ速度で移動させ、シャッタ40により未記録エリアNPAを遮光しながら、記録エリアPAの先端の定着を行う。
【0045】
また、図10に示す実施形態では、記録紙12の送出し及び引戻しの両方で定着を行うようにしたが、この他に、図11に示すように、引戻しの時のみ定着を行ってもよい。この場合には、記憶紙12の送出しでイエロー画像を記録し、記録紙12の引き戻しでイエロー定着を行い、次の記録紙送出しでマゼンタ画像を記録し、次の記録紙引戻しでマゼンタ定着を行い、最後の記録紙送出しでシアン画像の記録と漂白とを行う。なお、シアン画像の記録と漂白とを最後の記録紙の送出しの際に行う他に、記録紙の送出しでシアン画像の記録を行い、記録紙の引戻しの際に漂白を行うようにしてもよい。この場合にも、図5に示すように、未記録エリアNPAが定着光照射域A1を通過する際にシャッタ40により未記録エリアNPAを遮光する。
【0046】
また、上記実施形態では、シャッタ40の開閉タイミングを搬送用パルスモータ42の駆動パルス数をカウントすることにより求めたが、この他に、記録紙12の端部を検出するセンサを設けて、このセンサの出力に基づきシャッタの開閉タイミングを決定するようにしてもよい。更には、シャッタ40の開閉タイミングを印画開始時間からのタイマー制御により求めるようにしてもよい。
【0047】
また、プラテンローラ30の代わりに、固定のプラテンプレートを用いてもよい。また、給紙ローラ対14,搬送ローラ対15、排紙ローラ対52は、常時ニップ状態として搬送ローラ対15と同じ方向に同じ送り速度で送るようにしてもよい。また、カッタ50、定着器35等の位置は適宜変更してもよい。また、シャッタ40は遮光板を用いたが、これに代えて遮光幕を用いてもよい。また、シャッタ40を平板としてスライド移動させたが、この他に遮光板を円弧状に湾曲させ、これを円弧方向に移動するように取付軸を介して回転させることで、定着光照射域を遮光してもよい。
【0048】
また、上記実施形態では、図1に示すように、搬送用パルスモータ42の回転を電磁クラッチ44を介してピニオン45に伝達したが、この他に、図12に示すように、遊星ギヤ79,アーム80を用いて、これをソレノイド81により、シャッタ駆動部82の中間ギヤ列83に噛み合わせることで、キャプスタンローラ15aの軸に固定した駆動ギヤ84の回転をピニオン85に伝達して、ラック86を介してシャッタ40を開閉させてもよい。この場合には、シャッタ40の送り方向及び送り速度が、搬送ローラ対15による記録紙12の送り方向及び送り速度と同じになるように、シャッタ駆動系82のギヤ比,回転方向等を設定する。また、このように搬送用パルスモータ42を用いる代わりに、別個のモータによって、シャッタ40を記録紙の送り速度と同じ速度で閉じるように構成してもよい。
【0049】
また、上記実施形態では、定着器35は、定着位置に選択的にセットされるように、ランプハウス38を180度回転するようにしたが、この他に、記録紙12の送り方向に、イエロー定着ランプ及びマゼンタ定着ランプを順に並べて構成してもよい。また、定着ランプ36,37は1個に限られず、複数個用いてもよい。また、他の構成部材等の干渉によって定着位置におけるランプハウス38の回転が不可能な場合には、ランプハウス38を上方にシフトさせた後に回転を行い、この回転の後にランプハウス38を定着位置に下降させてもよい。
【0050】
また、上記実施形態では、シャッタ40は記録紙12と定着器35とのほぼ中間に設けているが、これは定着光照射域を未記録エリアが通過する際にこの部分を遮光することができるものであればよい。したがって、定着器35に近づけて配置してもよいが、シャッタ40の移動と記録紙12の送りとの同期をとる観点からは、記録紙12にシャッタ40をできるだけ近づけて配置することが好ましい。なお、上記実施形態では、シャッタ40と記録紙12との送り速度を同じに設定したが、この他に、定着光照射域A1の長さL1(記録紙12における長さ)と、シャッタ40の先端が定着光照射域A1を通過する長さL2とが大きく異なる場合には、その比(L2/L1)を記録紙12の送り速度に乗じて、シャッタ40の送り速度を求めるとよい。
【0051】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、カラー感熱記録紙の送り方向に移動して前記定着ランプの定着光を遮光するシャッタを設けておき、定着の際に、カラー感熱記録紙の記録エリアとこれに隣接する未記録エリアとの境界が定着ランプの定着光照射域を通過するときに、シャッタ制御部により前記シャッタの先端と前記境界とを一致させてシャッタを記録紙の送り速度と同じ速度で移動させ、シャッタにより未記録エリアを遮光するようにしたから、定着光照射域内の定着光量分布が不均一であっても、定着光照射域内を記録エリアの全域が通過することになるので、記録エリアの全域に渡って均一な積算定着光量分布が得られるようになる。しかも、記録エリアに隣接する未記録エリアはシャッタが遮光するために定着されることがなく、次のプリントの際にこの部分を用いることができるので、記録紙の無駄を無くすことができる。また、シャッタを記録紙の送りに合わせて移動させることは、単に記録紙の送り速度と同じ速度でシャッタを移動させるだけでよいから、シャッタ制御部を簡単に構成することができる。
【0052】
請求項2ないし7記載の発明によれば、記録紙の送出しと引戻しとに合わせて記録と定着とを多様な処理手順で行うようにし、記録エリアとこれに隣接する未記録エリアとの境界が定着光照射域を通過する際に、シャッタ制御部により前記シャッタの先端と前記境界とを一致させてシャッタを記録紙の送り速度と同じ速度で移動させ、シャッタにより未記録エリアを遮光するようにしたから、多様な処理手順で記録と定着とを行う場合でも、記録エリアの全域に渡って均一な積算定着光量分布が得られるとともに、記録紙の無駄を無くすことができる。
【0053】
請求項8記載の発明によれば、搬送ローラ対を回転するモータと、このモータの駆動をシャッタの平行移動に変換するシャッタ駆動部と、記録エリア及び未記録エリアの境界が定着光照射域を通過するタイミングでモータの駆動をシャッタに伝達するシャッタ駆動部とからシャッタ制御部を構成することにより、シャッタを移動するためのモータを別個に設ける必要がなく、構成をより一層簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー感熱プリンタの要部を示す概略図である。
【図2】同カラー感熱プリンタの全体を示す概略図である。
【図3】カラー感熱プリンタの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】カラー感熱プリンタにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図5】記録紙の送出し中に記録と定着とを行い、この記録紙の引戻し中にも定着を行うカラー感熱プリンタの要部を示す概略図である。
【図6】同カラー感熱プリンタにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図7】記録紙の送出し中に記録を行い、この後の記録紙の引戻し中に定着を行うカラー感熱プリンタにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図8】記録紙を送り出した後に引き戻して、この引戻しの際に記録を行い、記録後の送出しの際に定着を行うカラー感熱プリンタを示す概略図である。
【図9】同カラー感熱プリンタにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図10】定着の後の記録紙の引戻しの際にも定着を行うようにしたカラー感熱プリンタにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図11】記録紙の引戻しの際に記録を行い、次に記録紙を送りだした後の引戻しの際に前の画像の定着と次の画像の記録を行うようにしたカラー感熱プリンタにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図12】遊星ギヤを用いた他のシャッタ駆動部を示す概略図である。
【符号の説明】
10 記録紙ロール
12 記録紙
13 サーマルヘッド
15 搬送ローラ対
30 プラテンローラ
35 定着器
36 イエロー用定着ランプ
37 マゼンタ用定着ランプ
40 シャッタ
42 搬送用パルスモータ
43,82 シャッタ駆動部
44 電磁クラッチ
45 ピニオン
46 ラック
50 カッタ
52 排紙ローラ対
81 ソレノイド

Claims (8)

  1. 発色する色が異なった第1ないし第3の3つの感熱発色層が支持体上に順次層設されており、少なくとも最上層の第3層及び第2層の感熱発色層は特有な波長域の光線による定着性を備え、また深層ほど熱記録感度が低くなったカラー感熱記録紙を用いて、サーマルヘッドにより各感熱発色層を順次熱記録するとともに、この熱記録した感熱発色層に特有な波長域の光線を照射する定着ランプにより少なくとも第3色成分画像、第2色成分画像をこれらの熱記録の後に定着してフルカラー画像を記録するカラー感熱記録方法において、
    前記カラー感熱記録紙の送り方向にこの記録紙と同じ速度で移動してランプの定着光を遮光するシャッタを設けておき、
    前記定着の際に、カラー感熱記録紙の記録エリアとこれに隣接する未記録エリアとの境界が前記定着ランプの定着光照射域を通過するときに、前記シャッタの先端と前記境界とを一致させてシャッタにより未記録エリアを遮光するようにシャッタを記録紙の送りに合わせて移動させることを特徴とするカラー感熱記録方法。
  2. カラー感熱記録紙をニップして送出しと引戻しとを交互に行う搬送ローラ対と、
    この搬送ローラ対に対してその送出し方向上流側に配置され第1回目の送出し時にカラー感熱記録紙の記録エリア内にイエロー画像を記録し、第2回目の送出し時にマゼンタ画像を記録し、第3回目の送出し時にシアン画像を記録するサーマルヘッドと、
    前記搬送ローラ対に対してその送出し方向下流側に配置され、第1回目の送出し時に定着光照射域を通過するカラー感熱記録紙に第1の波長域の光線を照射してイエロー画像を定着し、第2回目の送出し時に第2の波長域の光線を照射してマゼンタ画像を定着する定着器と、
    この定着器とカラー感熱記録紙との間に配置され、カラー感熱記録紙の移動方向にこの記録紙と同じ速度で移動して前記定着器の定着光を遮光するシャッタと、
    カラー感熱記録紙の前記記録エリアとこれに隣接する未記録エリアとの境界が前記定着光照射域を通過する際に、前記シャッタの先端と前記境界とを一致させてシャッタにより未記録エリアを遮光するようにシャッタを記録紙の送りに合わせて移動するシャッタ制御部とを備えたことを特徴とするカラー感熱プリンタ。
  3. 請求項2記載のカラー感熱プリンタにおいて、前記定着器により、第1回目の送出し後の引戻し時にイエロー画像を定着し、第2回目の送出し後の引戻し時にマゼンタ画像を定着し、これら引戻しの際の定着開始時に前記シャッタ制御部を作動させることを特徴とするカラー感熱プリンタ。
  4. カラー感熱記録紙をニップして送出しと引戻しとを交互に行う搬送ローラ対と、
    この搬送ローラ対に対してその送出し方向上流側に配置され第1回目の送出し時にカラー感熱記録紙の記録エリア内にイエロー画像を記録し、第2回目の送出し時にマゼンタ画像を記録し、第3回目の送出し時にシアン画像を記録するサーマルヘッドと、
    前記搬送ローラ対に対してその送出し方向下流側に配置され、第1回目の送出し後の引戻し時に定着光照射域を通過するカラー感熱記録紙に第1の波長域の光線を照射してイエロー画像を定着し、後の引戻し時に第2の波長域の光線を照射してマゼンタ画像を定着する定着器と、
    この定着器とカラー感熱記録紙との間に配置され、カラー感熱記録紙の移動方向にこの記録紙と同じ速度で移動して前記定着器の定着光を遮光するシャッタと、
    カラー感熱記録紙の前記記録エリアとこれに隣接する未記録エリアとの境界が前記定着光照射域を通過する際に、前記シャッタの先端と前記境界とを一致させてシャッタにより未記録エリアを遮光するようにシャッタを記録紙の送りに合わせて移動するシャッタ制御部とを備えたことを特徴とするカラー感熱プリンタ。
  5. カラー感熱記録紙をニップして送出しと引戻しとを交互に行う搬送ローラ対と、
    この搬送ローラ対に対してその送出し方向下流側に配置され第1回目の送出し後の第1回の引戻し時にカラー感熱記録紙の記録エリア内にイエロー画像を記録し、第2回目の送出し後の第2回目の引戻し時にマゼンタ画像を記録し、第3回目の送出し後の第3回目の引戻し時にシアン画像を記録するサーマルヘッドと、
    このサーマルヘッドに対して搬送ローラ対の送出し方向下流側に配置され、第2回目の送出し時に定着光照射域を通過するカラー感熱記録紙に第1の波長域の光線を照射してイエロー画像を定着し、第3回目の送出し時に第2の波長域の光線を照射してマゼンタ画像を定着する定着器と、
    この定着器とカラー感熱記録紙との間に配置され、カラー感熱記録紙の移動方向にこの記録紙と同じ速度で移動して前記定着器の定着光を遮光するシャッタと、
    カラー感熱記録紙の前記記録エリアとこれに隣接する未記録エリアとの境界が前記定着光照射域を通過する際に、前記シャッタの先端と前記境界とを一致させてシャッタにより未記録エリアを遮光するようにシャッタを記録紙の送りに合わせて移動するシャッタ制御部とを備えたことを特徴とするカラー感熱プリンタ。
  6. 請求項5記載のカラー感熱プリンタにおいて、前記定着器により、第2回目の引戻し時にイエロー画像を定着し、第3回目の引戻し時にマゼンタ画像を定着し、これら引戻しの際の定着開始時に前記シャッタ制御部を作動させることを特徴とするカラー感熱プリンタ。
  7. カラー感熱記録紙をニップして送出しと引戻しとを交互に行う搬送ローラ対と、
    この搬送ローラ対に対してその送出し方向下流側に配置され第1回目の送出し後の第1回の引戻し時にカラー感熱記録紙の記録エリア内にイエロー画像を記録し、第2回目の送出し後の第2回目の引戻し時にマゼンタ画像を記録し、第3回目の送出し後の第3回目の引戻し時にシアン画像を記録するサーマルヘッドと、
    このサーマルヘッドに対して搬送ローラ対の送出し方向下流側に配置され、第2回目の引戻し時に定着光照射域を通過するカラー感熱記録紙に第1の波長域の光線を照射してイエロー画像を定着し、第3回目の引戻し時に第2の波長域の光線を照射してマゼンタ画像を定着する定着器と、
    この定着器とカラー感熱記録紙との間に配置され、カラー感熱記録紙の移動方向にこの記録紙と同じ速度で移動して前記定着器の定着光を遮光するシャッタと、
    カラー感熱記録紙の前記記録エリアとこれに隣接する未記録エリアとの境界が前記定着光照射域を通過する際に、前記シャッタの先端と前記境界とを一致させてシャッタにより未記録エリアを遮光するようにシャッタを記録紙の送りに合わせて移動するシャッタ制御部とを備えたことを特徴とするカラー感熱プリンタ。
  8. 請求項2ないし7いずれか1つ記載のカラー感熱プリンタにおいて、前記シャッタ制御部は、前記搬送ローラ対を回転するモータと、このモータの回転をシャッタの平行移動に変換するとともに、前記記録エリアと未記録エリアとの境界が定着光照射域を通過するタイミングで、前記モータの回転によりシャッタを閉じるシャッタ駆動部とを備えたことを特徴とするカラー感熱プリンタ。
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