JP3590190B2 - カラー感熱プリンタ用光定着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカラー感熱プリンタ用光定着装置に関するものであり、詳しくは光定着用のランプ光の照度を正確に測定するとともに、カラー感熱記録材料の端部近くまで光定着を行うカラー感熱プリンタ用光定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラー感熱プリンタでは、支持体上にシアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発色層を順次層設して、フルカラーの画像を直接に熱記録することができるようにしたカラー感熱記録材料が用いられる。このカラー感熱記録材料は、表面側の感熱発色層から順に熱記録を行うが、次の感熱発色層に熱記録する際に、その上にある熱記録済みの感熱発色層が再度熱記録されないようにするため、熱記録後に個々の感熱発色層に特有な波長域の紫外線を紫外線ランプで照射して発色能力を失わせて光定着を行っている。
【0003】
上記光定着用の紫外線ランプとしては棒状又はU字状の紫外線ランプが用いられる。この紫外線ランプは、例えば実公昭63−33321号公報に記載されているように、その管壁温度の変化によって光量が変化するという特性を持っている。このような特性に影響されることなく均一な光定着を行うことができるように、例えば特公平4−54590号公報に記載されているように、紫外線ランプの近傍に照度測定用のセンサを配置し、この測定値に応じてランプの発光量を制御する方法が提案されている。
【0004】
照度センサがカラー感熱記録材料の上に位置しないようにするために、照度センサを紫外線ランプの背面側に配置するのが一般的であるが、カラー感熱記録材料上に照射される紫外線の光量をより正確に得るためには、できるだけカラー感熱記録材料と近い位置に配置するのが望ましい。この場合、照度センサは、カラー感熱記録材料への照射光を遮ることなく、かつカラー感熱記録材料からの反射光の入射を避けるために、紫外線ランプとカラー感熱記録材料とが対向する範囲から外れた位置に配置する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、紫外線ランプの発光量は管の軸方向の位置によっても異なり、管の中央部では発光量が大きくて比較的安定しているが、管の端部付近では発光量は急激に減少する。このため、照度センサを紫外線ランプとカラー感熱記録材料との対向範囲外に配置しようとすると、照度センサは紫外線ランプの端部付近に位置してしまい、カラー感熱記録材料上に照射される紫外線の光量を正確に測定することができないという問題がある。
【0006】
また、カラー感熱プリンタは、カラー感熱記録材料の送り方式の違いによって主にプラテンドラム方式と往復動方式とに分けられる。プラテンドラム方式は、カラー感熱記録材料の長さに応じた周長を有するプラテンドラムにカラー感熱記録材料を巻き付けて回転させるもので、プラテンドラムに対するカラー感熱記録材料の固定は、プラテンドラムに設けられたクランパによってカラー感熱記録材料の先端をクランプして行っている。この方式では、カラー感熱記録材料を巻き付けるために、この記録材料の長さに対応する周長を備えたプラテンドラムが必要となる。したがって、プラテンドラム方式はポストカードサイズ程度のプリントに適し、それ以上のB5,A4サイズ等のプリントになると、これに対応させて径が大きなプラテンドラムが必要となり装置の小型化が難しくなる。反面、カラー感熱記録材料は先端部分が僅かにクランプされるだけなので、このプラテンドラム方式では記録面を有効に使用することができる。
【0007】
一方、図12に示すように往復動方式のカラー感熱プリンタは、上方の押さえローラ2aと下方の駆動ローラ2bとからなる搬送ローラ対2でカラー感熱記録材料3の先端をニップして(くわえこんで)、給紙トレイ4側から排紙通路5側へ搬送する順方向と、排紙通路5側から給紙トレイ4側へ搬送する逆方向とに交互に搬送しながら、小径のプラテンローラ7とサーマルヘッド8との間にカラー感熱記録材料3を挟み込んで、イエロー,マゼンタ,シアンの3色を順次熱記録するものである。
【0008】
また、搬送ローラ対2の順方向の下流側には、イエロー用紫外線ランプ9a及びマゼンタ用紫外線ランプ9bと、これらのランプ9a,9bを覆うリフレクタ9cとからなる光定着器9が配置されており、順方向へ搬送しながら各感熱発色層への熱記録を行い、順方向又は逆方向への搬送時に光定着器9の各紫外線ランプ9a,9bを選択的に点灯して光定着を行うようになっている。この方式では、感熱記録材料3の長さに対応した周長を有するプラテンドラムを用いる必要がなく、小径のプラテンローラ7を使用することができるため装置の小型化には有利である。しかしながら、このような往復動方式のカラー感熱プリンタでは、3色の画素にズレが生じないようにするために、簡単な構成の搬送系では常に搬送ローラ対2に感熱記録材料3を挟み込んでおく必要がある。したがって、搬送ローラ対2に挟み込まれる挟み代L1が必要となり、この部分は光定着器に達しないため、定着できないので余白部分となる。
【0009】
また、2種類の紫外線ランプ9a,9bを並べる必要があり、これによって搬送ローラ対2から離れた側のランプ9bでは、定着不足の領域が広くなる。また、記録材料3の端部が搬送ローラ対2に位置して記録材料3の送りが停止されると、紫外線照射領域に先に到達した部分と後から到達した部分では照射光量が異なりこのエリア内で光定着量にむらが生じてしまう。
【0010】
したがって、往復動方式のカラー感熱プリンタでは、L2部分で光定着にむらが生じるため画像品位が落ちる。例えば、イエロー光定着が不足した場合には、マゼンタ記録の時にイエロー発色成分が発色する。逆に、過定着の場合には、この部分のマゼンタ発色特性を悪化させる。したがって、印画面に均一な品質を求めると、このL2と前記L1とを余白部分L3とする必要がある。このように、往復動方式では大きな余白部分L3が必要となり、プリント可能な部分が狭くなるという問題がある。特に、複数本のランプやU字状のランプを用いて定着光量を大きくし定着時の搬送速度を速くしてプリント時間を短縮しようとする場合には、紫外線照射領域が更に広がってしまうため、この余白部分が更に大きくなってしまうという問題がある。
【0011】
この余白部分を小さくするために、図1(A)に示すように、光定着器100とカラー感熱記録材料101との間にシャッタ板102を設けることが考えられている。シャッタ板102は、光定着時のカラー感熱記録材料101の送り方向と反対方向に移動して、紫外線照射領域を閉じ、紫外線ランプ100aから紫外線を遮蔽するように構成されている。そして、光定着時にカラー感熱記録材料101の端部が搬送ローラ対103に位置してその送りを停止した直後に、カラー感熱記録材料101の停止前の送り速度と同じ速度でシャッタ板102が閉じられる。これによって、記録材料101の端部が紫外線照射領域に達してもこの部分の定着むらが少なくなり、余白部分を少なくして記録エリアを広く確保することができるようになる。
【0012】
ところで、図1(A)に示すように、紫外線ランプ100a及びリフレクタ100bからなる光定着器100では、その紫外線照射領域における照度分布は図1(B)に示すように均一であることが理想であるが、実際には図1(F)に示すような照度分布となっている。また、図1(B)に示すような理想的な照度分布の場合には、カラー感熱記録材料101の送りを停止した直後の定着光量分布は(C)に示すようになる。そして、カラー感熱記録材料101の後端部の余白部分を少なくするために、カラー感熱記録材料101の送りを停止した直後にシャッタ板102をカラー感熱記録材料101の送り方向とは反対側に同じ速度で送って閉じる場合には、シャッタ板102の閉じ動作中における定着光量分布は(D)に示すようになる。したがって、このような理想的な照度分布における積算定着光量は(E)に示すように均一になる。しかしながら、実際には光定着器100は(F)に示すような照度分布となり、このため、カラー感熱記録材料101の送りを停止した直後にシャッタ板102を閉じる操作を行っても、その積算定着光量は照度むらの影響を受けて、(G)に示すように均一にならないという問題がある。これに対しては、積算定着光量を均一にするためにシャッタ板102の閉じ速度を低くすることも考えられるが、この場合には、この分だけ印画時間が長くなってしまうという問題がある。
【0013】
本発明は、上記の事情を考慮してなされたもので、カラー感熱記録材料上に照射される紫外線の光量を正確に測定し、安定した光定着を行って定着むらを少なくしたカラー感熱プリンタを提供することを目的とする。また、本発明は、印画時間を長くすることなく、しかも簡単な構成でカラー感熱記録材料の端部の積算定着光量分布をほぼ均一にするようにしたカラー感熱プリンタ用光定着器を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載したカラー感熱プリンタ用光定着器は、カラー感熱記録材料と紫外線ランプとの間に配置され、カラー感熱記録材料の送り方向で移動して紫外線ランプの紫外線照射領域を開放した開放位置と紫外線照射領域を覆う遮光位置との間で変位するシャッタと、紫外線ランプによる紫外線の照射中でカラー感熱記録材料の送りが停止された直後に、停止前のカラー感熱記録材料の送り方向と反対方向にシャッタを一定速度V1で移動して前記開放位置から遮光位置にするシャッタ駆動部と、シャッタに設けられ、紫外線ランプによる紫外線照射領域内における定着光量不足部分を部分的に照射するための定着光量補正用開口とを備えたものである。
【0016】
請求項に記載したカラー感熱プリンタ用光定着装置は、カラー感熱記録材料と紫外線ランプとの間に配置され、カラー感熱記録材料の送り方向で移動して紫外線ランプの紫外線照射領域を開放した開放位置と紫外線照射領域を覆う遮光位置との間で変位するシャッタと、紫外線ランプによる紫外線の照射中でカラー感熱記録材料の送りが停止された直後に、停止前のカラー感熱記録材料の送り方向と反対方向に前記シャッタを一定速度V1で移動して前記開放位置から遮光位置にするシャッタ駆動部と、シャッタのカラー感熱記録材料に対する遮光領域から外れた位置で、シャッタの移動方向に長く設けた受光用開口と、この受光用開口を介して紫外線ランプの照度を測定する照度センサと、この照度センサからの信号に基づき紫外線ランプの照度を一定に制御する照度制御部とを備え、前記シャッタが遮光位置に近づいた状態で、照度センサへの紫外線ランプの照射光を絞るように、前記受光用開口の開口幅を狭くしたものである。
【0017】
請求項記載のカラー感熱プリンタ用光定着装置は、請求項記載のものにおける定着光量補正用開口と、請求項記載のものにおける受光用開口とを組み合わせて用いて、記録エリアの終端部における積算定着光量分布をより一層均一化したものである。
【0018】
請求項4ないし6記載のカラー感熱プリンタ用光定着装置は、請求項1ないし3記載のカラー感熱プリンタ用光定着装置におけるシャッタ駆動部に代えて、シャッタを遮光位置にセットした状態で紫外線ランプで紫外線を照射中に、前記シャッタを一定速度V2で移動して遮光位置から開放位置にし、この開放が終了した時点で一定速度V2でカラー感熱記録材料をシャッタ移動方向と反対方向に送る制御部を設けたものである。したがって、記録エリアの先端部における積算定着光量分布が均一化される。また、請求項記載のカラー感熱プリンタ用光定着装置は、請求項2,3,5,6いずれか1つ記載のものにおいて、照度センサとカラー感熱記録材料とに跨がる範囲から両端がはみ出た状態で紫外線ランプを配置したものである。
【0019】
【作用】
紫外線ランプは棒状又はU字状に構成され、照度センサとカラー感熱記録材料とに跨がる範囲から両端がはみ出た状態で配置されるため、照射光量が不安定で且つ中央部に比べて激減するランプの端部付近で照度を測定することがなくなり、紫外線の光量が正確に測定される。
【0020】
また、光定着時にカラー感熱記録材料の端部が例えば搬送ローラ対に位置してその送りを停止した直後に、カラー感熱記録材料の停止前の送り速度と同じ一定速度V1でシャッタが閉じられる。これによって、記録材料の端部が紫外線照射領域に達してもこの部分の定着むらが抑えられる。したがって、余白とする部分が少なくなり、記録エリアを広く確保することができる。同様にして、紫外線照射領域内に記録エリアの端部が存在しており、この記録エリアに対して光定着を開始する場合にも、紫外線を照射した状態でシャッタが一定速度V2で移動して遮光位置から開放位置になった後に、カラー感熱記録材料がシャッタの移動方向とは反対方向に一定速度V2で移動するので、この記録エリアの端部の定着むらが抑えられる。
【0021】
図1(A),(F)に示すように、紫外線ランプ100a及びリフレクタ100bからなる光定着器100の紫外線照射領域における照度分布はカラー感熱記録材料101の送り方向で均一にはならない。このため、紫外線ランプ100aから遠く離れた紫外線照射領域内の両端部で照度が低下し、これに起因して(G)に示すようにこの部分の積算定着光量も低下する。これを改善するために、シャッタ板に定着光量補正用開口が設けられ、この補正用開口を介して紫外線がカラー感熱記録材料に照射される。これにより、図1(H)にハッチングで示すエリアCA1の分だけ定着光量が増加して、右側部分の定着光量の不足が補正される。
【0022】
また、シャッタ板に受光用開口がシャッタ板の送り方向で長く形成され、この受光用開口の開口幅がシャッタ板の進入に合わせて変えられる。紫外線ランプは照度センサからの測定照度に基づきこれを一定にするように照度制御部で制御されるので、照度センサへの紫外線ランプからの照射光が絞られると、照度制御部は絞られた分に対応して紫外線ランプの照度を上げる。したがって、図1(H)にハッチングで示すエリアCA2の分だけ定着光量が増加して、左側部分の定着光量不足が補正される。
【0023】
【発明の実施の形態】
図2は、本発明のカラー感熱プリンタの概略を示すものである。シート状をしたカラー感熱記録材料10は、給紙トレイ11内に積層されている。給紙トレイ11の上方には給紙ローラ12が設けられており、プリント開始時にはこれが回転し、カラー感熱記録材料10を1枚ずつ給紙通路13から送り出す。給紙通路13から送り出されたカラー感熱記録材料10は、ニップローラ14a,15aと駆動ローラ14b,15bとからなる2組の搬送ローラ対14,15によってニップされ、給紙トレイ11側から排紙通路16側へ向かう順方向と、排紙通路16側から給紙トレイ11側へ向かう逆方向とに交互に搬送される。
【0024】
第1搬送ローラ対14と第2搬送ローラ対15との間には、カラー感熱記録材料10を熱記録位置に支持する小径のプラテンローラ17と、この上に支持されたカラー感熱記録材料10に画像を熱記録するサーマルヘッド18とが設けられている。サーマルヘッド18は、周知のように多数の発熱素子をライン状に配列したものであり、熱記録すべき色及びその発色濃度に応じた熱エネルギーを発生する。カラー感熱記録材料10はプラテンローラ17とサーマルヘッド18との間に挟み込まれて熱記録される。なお、駆動ローラ14b,15bとプラテンローラ17とは、搬送モータ19によって同じ周速度で同じ方向に回転される。
【0025】
第2搬送ローラ対15と排紙通路16との間には、2本の棒状の紫外線ランプ21,22が平行に配置されている。イエロー用紫外線ランプ21はほぼ420nm、またマゼンタ用紫外線ランプ22はほぼ365nmに発光ピークを有する紫外線を発光する。紫外線ランプ21,22の背面側には、カラー感熱記録材料10と対向する側が開口したリフレクタ23が設けられている。リフレクタ23の内壁は反射面となっており、紫外線ランプ21,22の後方に放出された光をカラー感熱記録材料10側に向けて反射する。このリフレクタ23は、紫外線ランプ21,22の中央部を覆うように配置されている。また、2本の紫外線ランプ21,22の間の下方には、照度センサ25が設けられている。
【0026】
図3に示すように、照度センサ25はカラー感熱記録材料10の側縁と並んで配置されている。イエロー用紫外線ランプ21は、管の中央部21aでは発光量が大きく、かつ安定しており、管の両端部21b,21c付近では発光量が急激に低下する。この紫外線ランプ21は、管の中央部21aがカラー感熱記録材料10と照度センサ25とに跨がる範囲Xと対向し、両端部21b,21cが範囲Xからはみ出るように配置されている。なお、マゼンタ用紫外線ランプ22も同じ構成である。
【0027】
図2において、照度センサ25は、紫外線ランプ21,22から放出される紫外線の照度を測定し、その照度信号をマイクロコンピュータ26に送る。照度センサ25は、フォトダイオードやフォトトランジスタ等から構成されている。マイクロコンピュータ26は、照度センサ25からの照度信号に基づいてランプ制御信号をドライバ27,28に送る。ドライバ27,28は、ランプ制御信号に応じて、例えば紫外線ランプ21,22に供給する駆動パルスのデューティ比を調節し、紫外線ランプ21,22の発光量を制御する。
【0028】
図4は、カラー感熱記録材料10の一例を示すものである。カラー感熱記録材料10は、支持体30の上にシアン感熱発色層31,マゼンタ感熱発色層32,イエロー感熱発色層33,保護層34を順次層設して構成されている。これらの各感熱発色層31〜33は、熱記録される順番に表面から層設されているが、例えばマゼンタ,イエロー,シアンの順番に熱記録する場合には、イエロー感熱発色層33とマゼンタ感熱発色層32との位置が入れ換えられる。また、各層の間には中間層(図示せず)が設けられている。前記支持体30としては、不透明なコート紙又はプラスチックフイルムが用いられ、そしてOHPシートを制作する場合には、透明なプラスチックフイルムが用いられる。
【0029】
シアン感熱発色層31は、電子供与性染料前駆体と電子受容性化合物を主成分として含有し、加熱されたときにシアンに発色する。マゼンタ感熱発色層32は、最大吸収波長が約365nmであるジアゾニウム塩化合物と、これと熱反応してマゼンタに発色するカプラーとを含有している。このマゼンタ感熱発色層32は、サーマルヘッド18でマゼンタ画像を熱記録した後に、365nm付近の紫外線を照射するとジアゾニウム塩化合物が光分解して発色能力が失われる。イエロー感熱発色層33は、最大吸収波長が約420nmであるジアゾニウム塩化合物と、これと熱反応してイエローに発色するカプラーとを含有している。このイエロー感熱発色層33も、420nm付近の紫外線を照射すると光分解して発色能力が失われる。また、各感熱発色層31〜33を発色させるために必要とするサーマルヘッド18の熱エネルギー量は、イエロー感熱発色層33が最も低く、シアン感熱発色層31が最も高い。
【0030】
次に、本実施形態の作用を説明する。プリントが指示されると、図2に示すように、給紙ローラ12が回転し、給紙トレイ11の最上部に積層されたカラー感熱記録材料10が給紙通路13から送り出され、第1搬送ローラ対14に向けて搬送される。
【0031】
給紙が始まると同時にイエロー用紫外線ランプ21が発光を開始し、その照度が照度センサ25によって測定される。この際、照度センサ25がカラー感熱記録材料10の側縁に並べられ、紫外線ランプ21とカラー感熱記録材料10とが対向する範囲からは外れているので、紫外線ランプ21から放出され、カラー感熱記録材料10で反射した光が照度センサ25に入射することはない。また、紫外線ランプ21は、カラー感熱記録材料10と照度センサ25とに跨がる範囲Xに発光量の安定している中央部21aが対向するように配置されているので、照度センサ25には、カラー感熱記録材料10に照射される紫外線と同じ強度の光が入射する。したがって、照度センサ25は、カラー感熱記録材料10上に照射される紫外線照度を正確に測定することができる。
【0032】
照度センサ25は、紫外線ランプ21の照度信号をマイクロコンピュータ26に送る。マイクロコンピュータ26は、入力した照度信号に応じてランプ制御信号をドライバ27に送り、紫外線ランプ21の発光量を制御する。この際、照度センサ25により測定された照度が規定照度に満たない時に、マイクロコンピュータ26は紫外線ランプ21の発光量を大きく調節し、また照度が規定照度を超えている時には発光量を抑える。これにより、カラー感熱記録材料10上に照射される紫外線の光量が一定に保たれる。
【0033】
照度センサ25により測定された照度が規定照度に達していると、搬送モータ19が回転し、駆動ローラ14b,15b及びプラテンローラ17が順方向に回転される。これにより、カラー感熱記録材料10の先端が第1搬送ローラ対14にニップされて順方向に搬送され、イエロー画像の印画が開始される。
【0034】
カラー感熱記録材料10の記録エリアの先端がサーマルヘッド18に達すると、このサーマルヘッド18によってイエロー画像がイエロー感熱発色層33に1ラインずつ熱記録される。このイエロー画像の熱記録では、サーマルヘッド18の各発熱素子は、発色濃度に応じた熱エネルギーを発生する。このイエロー画像が熱記録された部分は、第2搬送ローラ対15にニップされて継続搬送され、イエロー用紫外線ランプ21に達した時にイエロー感熱発色層33の光定着が行われる。紫外線ランプ21はほぼ420nmの紫外線を照射しており、イエロー感熱発色層33に含有されたジアゾニウム塩化合物を光分解して、発色能力を消失させる。
【0035】
この紫外線ランプ21による光定着中も、マイクロコンピュータ26が照度を監視してカラー感熱記録材料10上に照射される紫外線の光量を一定に保つので、カラー感熱記録材料10の全面において均一に光定着が施される。カラー感熱記録材料10の終端部が第2搬送ローラ対15の位置に達すると、紫外線ランプ21は発光を停止し、サーマルヘッド18の駆動も停止する。そして、搬送モータ19によって駆動ローラ14b,15b及びプラテンローラ17が逆方向に回転する。これにより、カラー感熱記録材料10が逆方向に搬送され、その先端部がサーマルヘッド18の順方向における上流側まで戻される。
【0036】
次に、マゼンタ用紫外線ランプ22が発光を開始し、照度センサ25がその照度信号をマイクロコンピュータ26に送る。マイクロコンピュータ26は、イエロー用紫外線ランプ21と同様にして、カラー感熱記録材料10上に照射される紫外線の光量が一定になるように、紫外線ランプ22の発光量を制御する。そして、照度センサ25により測定された照度が規定照度に達していると、再び搬送モータ19によって駆動ローラ14b,15b及びプラテンローラ17が順方向に回転される。これにより、カラー感熱記録材料10が順方向に搬送され、マゼンタ画像の印画が開始される。
【0037】
カラー感熱記録材料10の記録エリアの先端がサーマルヘッド18の位置に達すると、このサーマルヘッド18によってマゼンタ画像がマゼンタ感熱発色層32に1ラインずつ熱記録される。マゼンタ画像が熱記録されたカラー感熱記録材料10は紫外線ランプ22から放出されたほぼ365nmの紫外線で照射され、カラー感熱記録材料10の全面において、マゼンタ感熱発色層32に含有されたジアゾニウム塩化合物が光分解され、発色能力が消失される。この紫外線ランプ22による光定着中もマイクロコンピュータ26が照度を監視しており、カラー感熱記録材料10上に照射される紫外線の光量が一定となるように調節されている。なお、マゼンタ定着は、定着不足が発生するとシアン画像の熱記録時にマゼンタが発色するが、過定着は支障が生じない。そこで、紫外線の光量が一定値以上となるように調節してもよい。
【0038】
カラー感熱記録材料10の終端部が第2搬送ローラ対15の位置に達した時に紫外線ランプ22は発光を停止し、同時にサーマルヘッド18も駆動を停止する。そして、搬送モータ19によって駆動ローラ14b,15b及びプラテンローラ17が逆方向に回転され、カラー感熱記録材料10の先端がサーマルヘッド18の上流側に位置するまで搬送される。
【0039】
再び搬送モータ19によって駆動ローラ14b,15b及びプラテンローラ17が順方向に回転され、カラー感熱記録材料10が順方向に搬送されてシアン画像の印画が開始される。カラー感熱記録材料10の記録エリアの先端がサーマルヘッド18に対面すると、このサーマルヘッド18によってシアン画像がシアン感熱発色層31に1ラインずつ熱記録される。このシアン感熱発色層31は、感熱発色するのに必要な熱エネルギーがほぼ80mJ/mm 以上であり、通常の保管状態では発色することはないので、光定着性が与えられていない。したがって、シアン画像の印画時には光定着は不要であるが、カラー感熱記録材料10の黄色味をなくすために、マゼンタ用紫外線ランプ22は点灯している。
【0040】
シアン画像の熱記録が終了すると、熱記録済みカラー感熱記録材料10は排紙通路16側へ搬送され、トレイ(図示せず)に排出される。そして、カラー感熱記録材料10の終端が第2搬送ローラ対15を通過した時に搬送モータ19の駆動が停止する。
【0041】
なお、紫外線ランプの背面側にリフレクタを配置する例について説明したが、カラー感熱記録材料との対向面を残した管の内壁又は外壁に、例えばアルミニウムを蒸着させて反射層を形成した紫外線ランプを用いてもよい。また、2本の紫外線ランプの各々から放出される紫外線の照度を1つの照度センサで兼用して測定しているが、各紫外線ランプの近傍にそれぞれ専用の照度センサを配置してもよい。さらに、紫外線ランプの形状は棒状に限るものではなく、管の中央部でU字状に湾曲したものを用いてもよい。この場合、紫外線ランプの両端部は同一方向に向いているので、この端部側がカラー感熱記録材料と照度センサとに跨がる範囲からはみ出るように配置すればよい。また、カラー感熱記録材料をプラテンドラムの外周に巻きつけ、プラテンドラムの回転中に熱記録及び光定着を行うプラテンドラム方式のカラー感熱プリンタにも本発明を適用してもよい。
【0042】
次に、図5に示すように、反転タイプの光定着装置を備えた他の実施形態について説明する。なお、本実施形態において、図2に示すものと同一構成部材には同一符号が付してある。サーマルヘッド18は、取付軸18bにより揺動自在にされており、押圧機構36が連係されている。押圧機構36は、発熱素子18aをカラー感熱記録材料10に押圧した押圧位置と、カラー感熱記録材料10から離れた退避位置(図中、2点鎖線で示す)との間でサーマルヘッド18を変移させる。各発熱素子18aは、プリントコントローラ37により制御される。プリントコントローラ37は内蔵するフレームメモリに各色毎に画像データを記憶しており、この画像データに基づき各発熱素子18aを記録すべき色及び画素の濃度に応じて加熱して、カラー感熱記録材料10を所望の濃度で発色させて印画を行う。
【0043】
第2搬送ローラ対15の順方向送り(図中右方向への送り)の下流側には、ガイド板40,光定着装置41が配置されている。光定着装置41は、第1及び第2の光定着器42,43と、回動フレーム44と、揺動フレーム45と、これらを連動させる連動機構46と、シャッタ板47とから構成されている。
【0044】
第1の光定着器42は、イエロー用紫外線ランプ42aとリフレクタ50とから構成されている。リフレクタ50は、紫外線ランプ42aから放射された紫外線を反射してカラー感熱記録材料10に照射する。第2の光定着器43も、同様にマゼンタ用紫外線ランプ43aとリフレクタ51とから構成されている。
【0045】
光定着器42,43は回動フレーム44に取り付けられており、回動フレーム44が105度回動することにより定着位置に交互にセットされるようになっている。この回動フレーム44は取付軸52を介して揺動フレーム45に回動自在に取り付けられている。揺動フレーム45はステー53に揺動軸54を介して揺動自在に取り付けられている。揺動フレーム45と回動フレーム44とは連動機構46で連係されている。
【0046】
連動機構46は図示しないモータ,ギヤ列,カム等から構成されており、揺動フレーム45を揺動軸54を中心として10度の範囲で揺動させて、揺動フレーム45を図5に実線で示す定着位置と二点鎖線で示す退避位置との間で変移させる。更に、連動機構46は、この揺動に連動させて、揺動フレーム45が退避位置のときに回動フレーム44を105度の範囲で回動させて、光定着器42,43のいずれか一方を光定着位置にセットする。
【0047】
図6は連動機構46の動きを説明するためのものであり、図6(A)のイエロー光定着状態から、(B)に示すように、揺動フレーム45が反時計方向に10度回転し、次に(C)に示すように回動フレーム44が時計方向に105度回転し、次に(D)に示すように揺動フレーム45が時計方向に10度回転して元の位置に戻ることにより、マゼンタ光定着状態になる。また、マゼンタ光定着状態からイエロー光定着状態に戻すには、図6(D),(C),(B),(A)のように各フレーム44,45の回動又は揺動操作が行われる。なお、揺動フレーム45の揺動と回動フレーム44の回動との連動はカムやリンクを用いた機械的制御に変えて、電磁クラッチブレーキ等を用いた電気的制御により行ってもよい。
【0048】
図5に示すように、回動フレーム44は75度の角度でV字状に折り曲げられており、フレーム取付ブラケット56により取付軸52に取り付けられている。フレーム取付ブラケット56は、回動フレーム44の線対称の中心線上に取付軸52を位置させるように構成されている。回動フレーム44にはリフレクタ50,51と、ランプ取付ブラケット57とが取り付けられている。ランプ取付ブラケット57は、周知のように、紫外線ランプ42a,43aの口金の接触ピンを内蔵の接触片により保持することにより、リフレクタ50,51内に紫外線ランプ42a,43aを配置する。回動フレーム44には、リフレクタ50,51の両端部近くでランプカバー58が取り付けられており、このランプカバー58は各紫外線ランプ42a,43aの両端部近くを覆う。
【0049】
ガイド板40の下方には、記録エリアから外れた位置で且つ光定着位置にある紫外線ランプ42a,43aの下方に照度センサ60が配置されている。この照度センサ60は紫外線ランプ42a,43aの照度を正確に測定することができるように、紫外線ランプ42a,43aの端部から離れた中央寄り部分の下方に位置されている。また、照度センサ60と定着位置にある紫外線ランプ42a,43aとを結ぶ線上で、ガイド板40には受光孔63が、シャッタ板47には受光用開口64(図7参照)が開けられている。なお、カラー感熱記録材料10の表面と同一表面で照度センサ60の受光面を配置してもよく、この場合には受光孔63が省略される。
【0050】
照度センサ60からの光電信号は照度測定回路67に送られる。照度測定回路67は、光電信号に基づき照度信号を得て、これをコントローラ68に送る。コントローラ68はマイクロコンピュータから構成されており、この照度信号に基づき各紫外線ランプ42a,43aの照度が一定になるように各紫外線ランプ42a,43aの駆動電圧を求め、これを電圧制御回路69に送る。電圧制御回路69はこの駆動電圧に基づき各紫外線ランプ42a,43aを駆動する。この照度測定回路67,コントローラ68,電圧制御回路69により、照度制御部が構成されている。
【0051】
光定着位置には、定着位置にある光定着器42,43からの紫外線を遮光するためのシャッタ板47が設けられている。シャッタ板47はカラー感熱記録材料10と平行になるように配置されており、シャッタ駆動部71によってカラー感熱記録材料10の送り方向に平行に往復動される。これにより、二点鎖線で示すように光定着位置に入り込み光定着器42を遮光する閉位置と、実線で示すように、光定着位置から退避した開位置との間で、シャッタ板47が移動する。
【0052】
図7(A)に示すように、シャッタ駆動部71は、シャッタ板47に取り付けたラック73と、これに噛み合うピニオン74と、ピニオン74を回転するパルスモータ75とから構成されている。パルスモータ75はドライバ76を介してコントローラ68により回転制御される。シャッタ板47の閉じ速度はカラー感熱記録材料10の送り速度と同じになるように設定されている。なお、シャッタ駆動部71は、モータ75の回転運動をシャッタ板47の往復動に変換することができるものであればよく、ラックアンドピニオン機構に代えて、スライダクランク機構やリンク機構等により構成してもよい。
【0053】
図7(B)に示すように、シャッタ板47には、シャッタ板47を閉じたときに、リフレクタ50による紫外線照射領域FAの右側部分に位置するように、定着光量補正用開口80が形成されている。この定着光量補正用開口80は、シャッタ板47の送り方向に直交する方向に長く形成されている。したがって、シャッタ板47が閉じ終了間近になると、この定着光量補正用開口80がリフレクタ50内に入り込み、紫外線ランプ42aの照射光がこの開口80を介してカラー感熱記録材料10に照射され、図7(C)のハッチングによるエリアCA1で示すように、この開口80による定着光量分が増加して、定着光量不足が補正される。
【0054】
図7及び図8に示すように、シャッタ板47の受光用開口64は、シャッタ板47の先端47aからシャッタ板47の中央まで形成されており、開口64の幅は、シャッタ板47のリフレクタ50内への進入位置に対応させて変化させている。すなわち、シャッタ板47の先端47aから距離L1の間までは、照度センサ60への照射光量を絞ることのないような開口幅とされており、このL1を過ぎて先端47aから距離L2までの間では、照度センサ60への照射光量を絞るような開口幅とされている。また、照度制御部を構成する照度測定回路67,コントローラ68及び電圧制御回路69は、紫外線ランプ42aの照度が一定になるように紫外線ランプ42aの電圧を制御しているので、照度センサ60への照射光量が絞られると、これに対応して照射光量が上げられる。したがって、図7(C)のハッチングによるエリアCA2で示すように、照度増加分だけ定着光量ような開口幅とされている。また、照度制御部を構成する照度測定回路67,コントローラ68及び電圧制御回路69は、紫外線ランプ42aの照度が一定になるように紫外線ランプ42aの電圧を制御しているので、照度センサ60への照射光量が絞られると、これに対応して照射光量が上げられる。したがって、図7(C)のハッチングによるエリアCA2で示すように、照度増加分だけ定着光量が増加して、カラー感熱記録材料10の後端部の後端近くの定着光量不足が補正される。なお、この照度増加分による影響で定着光量補正用開口80による定着光量も増加することになり、より一層この部分の定着光量が均一化される。
【0055】
コントローラ68は、カラー感熱記録材料10を送るための搬送用パルスモータ(図示せず)のモータ駆動パルス数をカウントすることにより、カラー感熱記録材料10をトラッキングして、このトラッキング信号に基づき各部をシーケンス制御する。
【0056】
次に上記実施形態の作用について説明する。先ず、プリント開始スイッチが操作されると、図5に示すように、給紙トレイ11の最上部にあるカラー感熱記録材料10が給紙ローラ12によって送り出され、給紙通路13を通過して第1搬送ローラ対14に向けて搬送される。このカラー感熱記録材料10の先端部が第1搬送ローラ対14でニップされると、給紙ローラ12はフリー状態になり、カラー感熱記録材料10の送りを停止する。
【0057】
第1搬送ローラ対14により、プラテンローラ17とサーマルヘッド18との間を通過したカラー感熱記録材料10は、第2搬送ローラ対15でニップされ搬送される。このニップの後に、カラー感熱記録材料10のヘッド押圧開始位置にサーマルヘッド18の発熱素子18aが位置すると、押圧機構36はサーマルヘッド18を時計方向に回動し、発熱素子18aをカラー感熱記録材料10に押圧する。
【0058】
この状態でカラー感熱記録材料10は、第1及び第2搬送ローラ対14,15によって順方向に搬送され、この搬送中にカラー感熱記録材料10の記録エリアの先端が各発熱素子18aに到達すると、各発熱素子18aが画素に応じた熱エネルギーを発生してイエロー感熱発色層33にイエロー画像を1ラインずつ熱記録する。また、イエロー熱記録に同期してイエロー用紫外線ランプ42aが点灯して、次のマゼンタ感熱発色層32の熱記録時にイエローが発色しないように定着する。
【0059】
カラー感熱記録材料10の記録エリアの後端までイエロー画像が熱記録されると、サーマルヘッド18がカラー感熱記録材料10から離れた退避位置にセットされる。この状態でカラー感熱記録材料10はそのまま送りが続行される。そして、記録エリアの終端が紫外線照射領域の端部に達すると、第1及び第2搬送ローラ対14,15がいったん停止して、カラー感熱記録材料10の送りが停止される。この直後に、シャッタ駆動部71が作動して、シャッタ板47を閉じる。シャッタ板47の移動速度は、カラー感熱記録材料10の送り速度と同じ一定速度V1に設定されている。したがって、記録材料10の送りを停止した直後に、記録材料10の停止前の送り速度でシャッタ板47が閉じられるため、記録材料10の送りを停止した後の紫外線照射領域内の定着光量が、他の既に定着したエリアと同じ光量で定着されることになり、定着むらが無くなる。図9はこのイエロー画像の光定着処理手順を示したフローチャートである。
【0060】
しかしながら、実際には、光定着器42は図1(F)に示すような照度分布であり、シャッタ板47をカラー感熱記録材料10の送り速度と同じ速度で閉じても、図1(G)に示すように紫外線照射領域FAの両端部では照度低下による定着光量むらが発生する。このむらを無くすために、シャッタ板47には定着光量補正用開口80と、受光用開口64とが形成されている。したがって、これら定着光量補正用開口80により、図1(H)にエリアCA1で示すように、定着光量が増加され、リフレクタ50の順方向送り側端部近くの定着光量不足が補正される。更に、受光用開口64の開口面積を変えることによる紫外線ランプ42aの照射光量の絞りによって、図1(H)にエリアCA2で示すように定着光量が増加され、リフレクタ50の逆方向送り側端部近くの定着光量不足が補正される。これにより、カラー感熱記録材料10の送りを停止した後のカラー感熱記録材料10の後端部をほぼ均一な定着光量で定着される。
【0061】
シャッタ板47がリフレクタ50を完全に覆うと、定着位置にある紫外線ランプ42aがオフになる。この後、シャッタ板47がシャッタ駆動部71により元の位置に戻される。また、第1及び第2搬送ローラ対14,15が逆方向に回転して、カラー感熱記録材料10を逆方向へ搬送する。この搬送時には分岐部90によってカラー感熱記録材料10の後端が退避通路11a側に案内される。なお、第2搬送ローラ対15の押さえローラ15aにできるだけ近接させて光定着器42,43を選択的に位置させているため、定着不能部分や定着むら部分が小さくなり、これに起因する余白部分を小さくすることができる。
【0062】
そして、カラー感熱記録材料10の逆方向への送り時に、光定着器42,43の切換えが行われる。図6に示すように、連動機構46はモータを回転して、先ず図6(B)に示すように、揺動フレーム45を反時計方向に10度回転させる。この回転の後に、(C)に示すように、回動フレーム44を時計方向に105度回転する。この回転の後に、(D)に示すように、揺動フレーム45を時計方向に10度回転して元の位置に戻す。これにより、イエロー光定着器42に代えて、マゼンタ光定着器43が定着位置にセットされる。
【0063】
カラー感熱記録材料10の押圧開始位置が、再び発熱素子18aに位置すると、第1及び第2搬送ローラ対14,15がいったん停止する。そして、サーマルヘッド18が再び熱記録位置に復帰し、第1及び第2搬送ローラ対14,15が正回転してカラー感熱記録材料10を順方向に搬送する。カラー感熱記録材料10の記録エリアの先端が各発熱素子18aに達すると、サーマルヘッド18はマゼンタ感熱発色層32にマゼンタ画像に応じた熱エネルギーを与えて熱記録を行う。また、熱記録に同期してマゼンタ用紫外線ランプ43aが点灯する。このマゼンタ用紫外線ランプ43aにより、次のシアン感熱発色層31の熱記録時にマゼンタが発色しないように定着する。
【0064】
カラー感熱記録材料10の記録エリアの後端までマゼンタ画像の熱記録が行われると、サーマルヘッド18の押圧が解除される。また、カラー感熱記録材料10の送りは続行され、記録エリアの終端が紫外線照射領域の先端に達するまで、マゼンタ定着が行われる。この後、イエロー記録の場合と同様に、第1及び第2搬送ローラ対14,15が停止した後に逆方向に回転する。なお、マゼンタ定着の場合には、一定以上の光量を与えればよいので、イエロー光定着の場合のように定着むらに起因する発色むらの問題はないため、イエロー記録の時のようなシャッタ板47の開閉操作を行う必要はない。
【0065】
以下、同じようにして、シアン感熱記録が行われる。このシアン画像記録時にも、マゼンタ用紫外線ランプ43aが点灯して漂白を続ける。シアン画像の熱記録が終了すると、第1及び第2搬送ローラ対14,15はそのまま回転を続け、カラー感熱記録材料10を排紙通路に送って、これを図示しない排紙トレイに排出する。この排出時にも、カラー感熱記録材料10が紫外線照射領域から排出されるまでマゼンタ用紫外線ランプ43aが点灯する。したがって、感熱記録時に搬送ローラ対15でニップされたカラー感熱記録材料10の後端部も漂白されることになる。この漂白後に、図6(D)〜(A)のように揺動フレーム45,回動フレーム44が変移して、マゼンタ定着器43に代えてイエロー定着器42が定着位置にセットされる。
【0066】
上記実施形態では、1個の紫外線ランプ42a,43aを用いて各光定着器42,43を構成したが、この他に、図10に示すように、2個のイエロー用紫外線ランプ81,82を1個のリフレクタ83に配置した光定着器84に対して、本発明を実施してもよい。なお、符号85は照度センサを、86はシャッタ板を、87はガイド板をそれぞれ示している。この場合には、図10(B)に示すように、2個の紫外線ランプ81,82による照度分布に応じて、図10(C)に示すように、シャッタ板86に2個の定着光量補正用開口88,89を設ける他に、絞り部90を有する受光用開口91を形成する。これによって、図10(D)のエリアCA3,CA4,CA5のように、定着光量を増加することができ、紫外線照射領域内の定着光量をほぼ一定にすることができる。また、リフレクタ83内に配置する紫外線ランプ81,82の本数は、上記各実施形態のように1本又は2本の他に3本以上であってもよい。この場合には、各紫外線ランプによる照度分布に応じて、定着光量補正用開口のサイズと位置とを規定するとともに、受光用開口91の絞り部90の開口サイズと位置とを規定して、積算定着光量分布をより一層均一にするとよい。なお、図10(C)に示す定着光量補正用開口88,89や受光用開口91は一例であって、光定着器84の照度分布に応じて、これらの開口幅や位置や絞り部位置等を適宜変更して、定着光量を均一にさせることが好ましい。例えば、受光用開口91の絞り部90を紫外線ランプの配置に合わせて2段に形成することにより、積算定着光量分布をより一層均一にすることができる。
【0067】
また、上記実施形態では、熱記録時のカラー感熱記録材料10の送りの際に光定着を行っているが、この他に、熱記録を終了して、次の熱記録のために記録材料10を戻す際に光定着を行うようにしてもよい。この場合にも、図7に示す実施形態と同じように、定着光量補正用開口80と受光用開口64とを設けたシャッタ板47を用いて、記録エリアの端部の積算定着光量分布がほぼ均一になるようにする。この実施形態の場合には、装置構成は図5,図7に示すものと同じであり、コントローラ68における光定着の際の処理手順のみが異なる。
【0068】
図11はこの処理手順を示すフローチャートである。まず、イエロー画像の記録が終了して、カラー感熱記録材料10の端部が搬送ローラ対15の近くまで送られた後に、搬送ローラ対15の回転が停止される。シャッタ板47は、記録材料10の送りを停止する前に既に紫外線照射領域FA内に挿入されており、遮光位置にされている。また、シャッタ板47が遮光位置にセットされている状態で、紫外線ランプ42aがオンになり、紫外線が放出された状態になっている。記録材料10の送りが停止した直後に、シャッタ板47が図7において右方向に一定速度V2で移動して、紫外線照射領域が開放される。これにより、照度分布が図1(B)のようになっている理想状態では、(D)に示すような定着光量が得られる。シャッタ板47が開放された直後に、搬送ローラ対15が回転して、カラー感熱記録材料10がシャッタ板47の移動方向とは反対方向に一定速度V2で送られる。したがって、記録エリアの端部においては、図1(G)に示すような積算定着光量分布が得られる。
【0069】
更に、定着光量補正用開口80により、図1(H)にエリアCA1で示すように、定着光量が増加され、リフレクタ50の順方向送り側端部近くの定着光量不足が補正される。更に、受光用開口64の開口面積を変えることによる紫外線ランプ42aの照射光量の絞りによって、図1(H)にエリアCA2で示すように定着光量が増加され、定着光量不足が補正される。これにより、カラー感熱記録材料10の送りを停止した後のカラー感熱記録材料10の後端部をほぼ均一な定着光量で定着される。
【0070】
なお、上記実施形態では、カットシートタイプのカラー感熱記録材料を用いたカラー感熱プリンタについて説明したが、この他に、ロール形態で巻き取られた記録紙ロールからカラー感熱記録材料を引き出して、これを往復動させることにより熱記録及び光定着を行うプリンタに本発明を実施してもよい。この場合にも、記録エリアの端部における定着むらを抑えることができる。
【0071】
また、上記実施形態では、図5に示すように2個の光定着器42,43を揺動フレーム45と回動フレーム44とを用いて、選択的に定着位置にセットするようにしたが、スペース的に制約を受けない場合には、回動フレーム44の回動又は反転のみで、各光定着器42,43を定着位置に選択的にセットしてもよい。また、回動フレーム44を用いる代わりに、シフト機構により各光定着器を定着位置に選択的にセットするようにしてもよい。
【0072】
また、上記実施形態では、シャッタとしてシャッタ板47,86,102を用いたが、この他にシャッタ幕を用いてもよい。また、シャッタ板をスライド移動させることでシャッタの開閉を行うようにしたが、この他に取付軸を中心にしてシャッタ板を回転させることにより、紫外線照射領域内に入り込む遮光位置とこのエリアから退避した退避位置に変位させるようにしてもよい。
【0073】
【発明の効果】
本発明では、照度センサをカラー感熱記録材料の横に配置するので、紫外線ランプから放出されてカラー感熱記録材料で反射した光が照度センサに入射することがない。
【0074】
また、紫外線ランプは、発光量の安定している管の中央部がカラー感熱記録材料と照度センサとに対向するように配置されているので、その発光量は、照度センサが対向している位置と、カラー感熱記録材料が対向している位置とで同じになる。したがって、照度センサによって測定される照度は、カラー感熱記録材料上に照射される紫外線の照度と等しくなり、この照度値に基づいて紫外線ランプの発光量を制御することで、より安定した光定着を行うことができる。
【0075】
請求項1又は4記載の光定着装置では、紫外線ランプによる定着光量をシャッタ送り方向で均一にするために、定着光量不足部分を部分的に照射するための定着光量補正用開口をシャッタに形成したから、紫外線ランプによる照度分布が均一でなく照度が低下している部分に対し、開口を介して紫外線ランプの光を追加して照射することができる。したがって、定着光量不足を補正することができ、ほぼ均一な積算定着光量分布になる。
【0076】
請求項2又は5記載の光定着装置では、シャッタにシャッタ送り方向に長く受光用開口を形成し、この受光用開口を介して紫外線ランプの照度を測定する照度センサを設け、この照度センサからの信号に基づき照度制御部により紫外線ランプの照度を一定に制御し、シャッタの先端が定着光量不足部分に進入する際に、照度センサへの紫外線ランプの照射光を絞るように、前記受光用開口の開口幅を定着光量不足部分に対応させて変更したから、シャッタの進入位置に同期させた照度制御を電気的に行う必要もなく、シャッタの移動に合わせて簡単に照度を制御することができる。しかも、照度分布が均一でない場合にも、簡単に定着光量をほぼ均一にすることができ、定着むらを少なくすることができる。
【0077】
請求項3又は6記載の光定着装置では、定着光量補正用開口による照度むらの補正と、受光用開口による照度センサへの照射光の絞り調整とによる照度むらの補正とを併用することにより、紫外線ランプの照度むらに起因する積算定着光量のむらをより一層均一にすることができる。また、請求項8記載の光定着装置では、照度センサを紫外線ランプの端部を避けて中央寄りに配置したから、カラー感熱記録材料上に照射される紫外線の光量を正確に測定することができるようになり、上記定着光量補正用開口及び受光用開口による照度むらの補正を精度良く行うことができ、積算定着光量のむらを更に一層均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー感熱プリンタ用光定着器の原理を説明するためのもので、(A)は光定着器の概略図、(B)は理想的な光定着器における照度分布を示す線図、(C)は理想的な光定着器を用いた時のカラー感熱記録材料の送りを停止した直後の定着光量分布を示す線図、(D)はカラー感熱記録材料の送り停止直後にシャッタ板を閉じた時の定着光量分布を示す線図、(E)はシャッタ板を閉じたときの積算定着光量を示す線図、(F)は実際の光定着器における照度分布を示す線図、(G)はシャッタ板を閉じたときの実際の光定着器における積算定着光量を示す線図、(H)は本発明を実施した場合のシャッタ板を閉じたときの積算定着光量を示す線図である。
【図2】カラー感熱プリンタの構成を示す概略図である。
【図3】照度センサと紫外線ランプとの位置関係を示す説明図である。
【図4】カラー感熱記録材料の層構造の一例を示す説明図である。
【図5】反転タイプの光定着装置を備えた他の実施形態のカラー感熱プリンタの要部を示す概略図である。
【図6】光定着装置の切換えを示す説明図である。
【図7】(A)はイエロー光定着器の要部を示す断面図、(B)はシャッタ板を示す平面図、(C)はこの光定着器における積算定着光量分布を示す線図である。
【図8】イエロー光定着器の要部を示す斜視図である。
【図9】イエロー画像の光定着処理手順を示すフローチャートである。
【図10】紫外線ランプを2個備えた他の実施形態を示し、(A)はイエロー光定着器の要部を示す断面図、(B)は同光定着器の照度分布を示す線図、(C)はシャッタ板を示す平面図、(D)は定着光量分布を示す線図である。
【図11】他の実施形態におけるイエロー画像の光定着処理手順を示すフローチャートである。
【図12】カラー感熱プリンタの従来例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 カラー感熱記録材料
14,15 搬送ローラ対
18 サーマルヘッド
21,22,42a,43a,81,82,100a 紫外線ランプ
23,50,51,83,100b,100 リフレクタ
25,60,85 照度センサ
26 マイクロコンピュータ
42,43,84,100 光定着器
47,86,102 シャッタ板
64,91 受光用開口
67 照度測定回路
68 コントローラ
69 電圧制御回路
71 シャッタ駆動部
80,88,89 定着光量補正用開口

Claims (7)

  1. カラー感熱記録材料を一定速度V1で送る搬送部と、サーマルヘッドで熱記録されたカラー感熱記録材料の記録エリアに対して、紫外線を照射して記録画像を光定着する棒状又はU字状の紫外線ランプとを備え、この紫外線ランプはカラー感熱記録材料の送り方向に直交する方向に配置されているカラー感熱プリンタ用光定着装置において、
    前記カラー感熱記録材料と前記紫外線ランプとの間に配置され、カラー感熱記録材料の送り方向で移動して前記紫外線ランプの紫外線照射領域を開放した開放位置と紫外線照射領域を覆う遮光位置との間で変位するシャッタと、
    前記紫外線ランプによる紫外線の照射中でカラー感熱記録材料の送りが停止された直後に、停止前のカラー感熱記録材料の送り方向と反対方向に前記シャッタを一定速度V1で移動して前記開放位置から遮光位置にするシャッタ駆動部と、
    前記シャッタに設けられ、紫外線ランプによる紫外線照射領域内における定着光量不足部分を部分的に照射するための定着光量補正用開口とを備えたことを特徴とするカラー感熱プリンタ用光定着装置。
  2. カラー感熱記録材料を一定速度V1で送る搬送部と、サーマルヘッドで熱記録されたカラー感熱記録材料の記録エリアに対して、紫外線を照射して記録画像を光定着する棒状又はU字状の紫外線ランプとを備え、この紫外線ランプはカラー感熱記録材料の送り方向に直交する方向に配置されているカラー感熱プリンタ用光定着装置において、
    前記カラー感熱記録材料と前記紫外線ランプとの間に配置され、カラー感熱記録材料の送り方向で移動して前記紫外線ランプの紫外線照射領域を開放した開放位置と紫外線照射領域を覆う遮光位置との間で変位するシャッタと、
    前記紫外線ランプによる紫外線の照射中でカラー感熱記録材料の送りが停止された直後に、停止前のカラー感熱記録材料の送り方向と反対方向に前記シャッタを一定速度V1で移動して前記開放位置から遮光位置にするシャッタ駆動部と、
    前記シャッタのカラー感熱記録材料に対する遮光領域から外れた位置で、シャッタの移動方向に長く設けた受光用開口と、
    この受光用開口を介して紫外線ランプの照度を測定する照度センサと、
    この照度センサからの信号に基づき紫外線ランプの照度を一定に制御する照度制御部とを備え、
    前記受光用開口は、前記シャッタが遮光位置に近づいた状態で、照度センサへの紫外線ランプの照射光を絞るように、開口幅が狭くされていることを特徴とするカラー感熱プリンタ用光定着装置。
  3. カラー感熱記録材料を一定速度V1で送る搬送部と、サーマルヘッドで熱記録されたカラー感熱記録材料の記録エリアに対して、紫外線を照射して記録画像を光定着する棒状又はU字状の紫外線ランプとを備え、この紫外線ランプはカラー感熱記録材料の送り方向に直交する方向に配置されているカラー感熱プリンタ用光定着装置において、
    前記カラー感熱記録材料と前記紫外線ランプとの間に配置され、カラー感熱記録材料の送り方向で移動して前記紫外線ランプの紫外線照射領域を開放した開放位置と紫外線照射領域を覆う遮光位置との間で変位するシャッタと、
    前記紫外線ランプによる紫外線の照射中でカラー感熱記録材料の送りが停止された直後に、停止前のカラー感熱記録材料の送り方向と反対方向に前記シャッタを一定速度V1で移動して前記開放位置から遮光位置にするシャッタ駆動部と、
    前記シャッタに設けられ、紫外線ランプによる紫外線照射領域内における定着光量不足部分を部分的に照射するための定着光量補正用開口と、
    前記シャッタのカラー感熱記録材料に対する遮光領域から外れた位置で、シャッタの移動方向に長く設けた受光用開口と、
    この受光用開口を介して紫外線ランプの照度を測定する照度センサと、
    この照度センサからの信号に基づき紫外線ランプの照度を一定に制御する照度制御部とを備え、
    前記受光用開口は、前記シャッタが遮光位置に近づいた状態で、照度センサへの紫外線ランプの照射光を絞るように、開口幅が狭くされていることを特徴とするカラー感熱プリンタ用光定着装置。
  4. カラー感熱記録材料を一定速度V2で送る搬送部と、サーマルヘッドで熱記録されたカラー感熱記録材料の記録エリアに対して、紫外線を照射して記録画像を光定着する棒状又はU字状の紫外線ランプとを備え、この紫外線ランプはカラー感熱記録材料の送り方向に直交する方向に配置されているカラー感熱プリンタ用光定着装置において、
    前記カラー感熱記録材料と前記紫外線ランプとの間に配置され、カラー感熱記録材料の送り方向で移動して前記紫外線ランプの紫外線照射領域を開放した開放位置と紫外線照射領域を覆う遮光位置との間で変位するシャッタと、
    このシャッタを遮光位置にセットした状態で紫外線ランプで紫外線を照射中に、前記シャッタを一定速度V2で移動して遮光位置から開放位置にし、この開放が終了した時点で一定速度V2でカラー感熱記録材料をシャッタ移動方向と反対方向に送る制御部と、
    前記シャッタに設けられ、紫外線ランプによる紫外線照射領域内における定着光量不足部分を部分的に照射するための定着光量補正用開口とを備えたことを特徴とするカラー感熱プリンタ用光定着装置。
  5. カラー感熱記録材料を一定速度V2で送る搬送部と、サーマルヘッドで熱記録されたカラー感熱記録材料の記録エリアに対して、紫外線を照射して記録画像を光定着する棒状又はU字状の紫外線ランプとを備え、この紫外線ランプはカラー感熱記録材料の送り方向に直交する方向に配置されているカラー感熱プリンタ用光定着装置において、
    前記カラー感熱記録材料と前記紫外線ランプとの間に配置され、カラー感熱記録材料の送り方向で移動して前記紫外線ランプの紫外線照射領域を開放した開放位置と紫外線照射領域を覆う遮光位置との間で変位するシャッタと、
    このシャッタを遮光位置にセットした状態で紫外線ランプで紫外線を照射中に、前記シャッタを一定速度V2で移動して遮光位置から開放位置にし、この開放が終了した時点で一定速度V2でカラー感熱記録材料をシャッタ移動方向と反対方向に送る制御部と、
    前記シャッタのカラー感熱記録材料に対する遮光領域から外れた位置で、シャッタの移動方向に長く設けた受光用開口と、
    この受光用開口を介して紫外線ランプの照度を測定する照度センサと、
    この照度センサからの信号に基づき紫外線ランプの照度を一定に制御する照度制御部とを備え、
    前記受光用開口は、前記シャッタが遮光位置に近づいた状態で、照度センサへの紫外線ランプの照射光を絞るように、開口幅が狭くされていることを特徴とするカラー感熱プリンタ用光定着装置。
  6. カラー感熱記録材料を一定速度V2で送る搬送部と、サーマルヘッドで熱記録されたカラー感熱記録材料の記録エリアに対して、紫外線を照射して記録画像を光定着する棒状又はU字状の紫外線ランプとを備え、この紫外線ランプはカラー感熱記録材料の送り方向に直交する方向に配置されているカラー感熱プリンタ用光定着装置において、
    前記カラー感熱記録材料と前記紫外線ランプとの間に配置され、カラー感熱記録材料の送り方向で移動して前記紫外線ランプの紫外線照射領域を開放した開放位置と紫外線照射領域を覆う遮光位置との間で変位するシャッタと、
    このシャッタを遮光位置にセットした状態で紫外線ランプで紫外線を照射中に、前記シャッタを一定速度V2で移動して遮光位置から開放位置にし、この開放が終了した時点で一定速度V2でカラー感熱記録材料をシャッタ移動方向と反対方向に送る制御部と、
    前記シャッタに設けられ、紫外線ランプによる紫外線照射領域内における定着光量不足部分を部分的に照射するための定着光量補正用開口と、
    前記シャッタのカラー感熱記録材料に対する遮光領域から外れた位置で、シャッタの移動方向に長く設けた受光用開口と、
    この受光用開口を介して紫外線ランプの照度を測定する照度センサと、
    この照度センサからの信号に基づき紫外線ランプの照度を一定に制御する照度制御部とを備え、
    前記受光用開口は、前記シャッタが遮光位置に近づいた状態で、照度センサへの紫外線ランプの照射光を絞るように、開口幅が狭くされていることを特徴とするカラー感熱プリンタ用光定着装置。
  7. 前記紫外線ランプは、照度センサとカラー感熱記録材料とに跨がる範囲から両端がはみ出た状態で配置されていることを特徴とする請求項2,3,5,6いずれか1つ記載のカラー感熱プリンタ用光定着装置。
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